JPH07184708A - 自己係合性面ファスナー - Google Patents
自己係合性面ファスナーInfo
- Publication number
- JPH07184708A JPH07184708A JP33511193A JP33511193A JPH07184708A JP H07184708 A JPH07184708 A JP H07184708A JP 33511193 A JP33511193 A JP 33511193A JP 33511193 A JP33511193 A JP 33511193A JP H07184708 A JPH07184708 A JP H07184708A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- monofilament
- loop
- self
- mushroom
- cloth
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Slide Fasteners, Snap Fasteners, And Hook Fasteners (AREA)
- Treatment Of Fiber Materials (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 大量に生産でき、安価で、適当な係合力を有
する非ラミネートタイプの自己係合性面ファスナーの提
供。 【構成】 ダブルラッセル編機で２枚の基布を編成する
と共に熱可塑性樹脂モノフィラメントを該基布の間に連
結した後、該モノフィラメントを切断する。切断により
生じた該モノフィラメントの先端部を加熱して該先端部
を肥大化させてマッシュルーム型の雄面とし、一方、他
方の面をループ起毛処理して雌面とする。起毛処理とモ
ノフィラメントの切断は逆の順序でもよい。 【効果】 繊維系素材を用い、織物の技術を応用して得
られるので、広巾のものが大量生産できる。
する非ラミネートタイプの自己係合性面ファスナーの提
供。 【構成】 ダブルラッセル編機で２枚の基布を編成する
と共に熱可塑性樹脂モノフィラメントを該基布の間に連
結した後、該モノフィラメントを切断する。切断により
生じた該モノフィラメントの先端部を加熱して該先端部
を肥大化させてマッシュルーム型の雄面とし、一方、他
方の面をループ起毛処理して雌面とする。起毛処理とモ
ノフィラメントの切断は逆の順序でもよい。 【効果】 繊維系素材を用い、織物の技術を応用して得
られるので、広巾のものが大量生産できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は非ラミネートタイプの自
己係合性面ファスナーおよびその製法、さらに詳しく
は、適度な強さの係合力を有し、かつ広巾物が大量に生
産できる非ラミネートタイプの自己係合性面ファスナー
に関する。
己係合性面ファスナーおよびその製法、さらに詳しく
は、適度な強さの係合力を有し、かつ広巾物が大量に生
産できる非ラミネートタイプの自己係合性面ファスナー
に関する。
【０００２】
【従来の技術】面ファスナーは、通常、別々の物を相互
に係合させることが多い。従って、雄面ファスナーを一
方の物に取り付け、雌面ファスナーをもう１つの物に取
り付けるのが普通の用いられ方である。これとは異な
り、それ自体雄面と雌面とを具備し、それ自体を他の物
に固定したり、対象物をさらに他の物に固定するための
自己係合性面ファスナーもある。
に係合させることが多い。従って、雄面ファスナーを一
方の物に取り付け、雌面ファスナーをもう１つの物に取
り付けるのが普通の用いられ方である。これとは異な
り、それ自体雄面と雌面とを具備し、それ自体を他の物
に固定したり、対象物をさらに他の物に固定するための
自己係合性面ファスナーもある。
【０００３】従来、そのような自己係合性面ファスナー
としては、雄面を設けたシートと、雌面を設けたシート
とを、非ファスナー面同士で接着させたものが知られて
いた。
としては、雄面を設けたシートと、雌面を設けたシート
とを、非ファスナー面同士で接着させたものが知られて
いた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来知
られていたタイプの自己係合性面ファスナーは、巾広の
ものとしては生産できず、コストが高いという欠点を有
していた。
られていたタイプの自己係合性面ファスナーは、巾広の
ものとしては生産できず、コストが高いという欠点を有
していた。
【０００５】
【課題を解決するための手段】かかる事情に鑑み、本発
明者らは、鋭意研究を重ねた結果、ダブルラッセル編の
技術を応用することにより、意外にも、前記課題を解決
できることを見い出し、本発明を完成するに至った。
明者らは、鋭意研究を重ねた結果、ダブルラッセル編の
技術を応用することにより、意外にも、前記課題を解決
できることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【０００６】すなわち、本発明は、基布の一方の面にマ
ッシュルーム型の雄面を設け、該基布の他方の面に雌面
を設けてなる非ラミネートタイプの自己係合性面ファス
ナーを提供するものである。
ッシュルーム型の雄面を設け、該基布の他方の面に雌面
を設けてなる非ラミネートタイプの自己係合性面ファス
ナーを提供するものである。
【０００７】また、本発明は、（ａ）ダブルラッセル編
機で２枚の基布を編成すると共に熱可塑性樹脂モノフィ
ラメントを該基布の間に連結し、次いで（ｂ）該２枚の
基布のモノフィラメント非連結面をループ起毛処理し、
該連結モノフィラメントを切断し、次いで、切断により
生じた該モノフィラメントの先端を加熱により肥大化さ
せてマッシュルーム型の雌面を形成させるか、あるいは
（ｃ）該連結モノフィラメントを切断し、切断により生
じた該モノフィラメントの先端部を加熱により肥大化さ
せてマッシュルーム型の雄面を形成し、次いで、基布の
反対面をループ起毛処理して雌面を形成させるか、ある
いは（ｄ）該連結モノフィラメントを切断し、切断によ
り生じたモノフィラメントの存在しない基布の面をルー
プ起毛処理して雌面を形成し、次いで、切断により生じ
た該モノフィラメントの先端部を加熱により肥大化させ
てマッシュルーム型の雄面を形成することを特徴とする
非ラミネートタイプの自己係合性面ファスナーの製法を
提供するものである。
機で２枚の基布を編成すると共に熱可塑性樹脂モノフィ
ラメントを該基布の間に連結し、次いで（ｂ）該２枚の
基布のモノフィラメント非連結面をループ起毛処理し、
該連結モノフィラメントを切断し、次いで、切断により
生じた該モノフィラメントの先端を加熱により肥大化さ
せてマッシュルーム型の雌面を形成させるか、あるいは
（ｃ）該連結モノフィラメントを切断し、切断により生
じた該モノフィラメントの先端部を加熱により肥大化さ
せてマッシュルーム型の雄面を形成し、次いで、基布の
反対面をループ起毛処理して雌面を形成させるか、ある
いは（ｄ）該連結モノフィラメントを切断し、切断によ
り生じたモノフィラメントの存在しない基布の面をルー
プ起毛処理して雌面を形成し、次いで、切断により生じ
た該モノフィラメントの先端部を加熱により肥大化させ
てマッシュルーム型の雄面を形成することを特徴とする
非ラミネートタイプの自己係合性面ファスナーの製法を
提供するものである。
【０００８】以下、図面を参照して、本発明の非ラミネ
ートタイプの自己係合性面ファスナーおよびその製法を
説明する。図１は、本発明の自己系合成面ファスナーを
模式的に示す部分断面図である。図２は、本発明の自己
係合性面ファスナーの製造過程で得られる、２枚の基布
間にモノフィラメントを連結した構造体を模式的に示す
部分断面図である。図３は、図２の構造体におけるモノ
フィラメントを切断して得られるカットパイル状シート
の部分断面図である。
ートタイプの自己係合性面ファスナーおよびその製法を
説明する。図１は、本発明の自己系合成面ファスナーを
模式的に示す部分断面図である。図２は、本発明の自己
係合性面ファスナーの製造過程で得られる、２枚の基布
間にモノフィラメントを連結した構造体を模式的に示す
部分断面図である。図３は、図２の構造体におけるモノ
フィラメントを切断して得られるカットパイル状シート
の部分断面図である。
【０００９】図１を参照し、本発明の自己係合性面ファ
スナー（１）は、基布（２）の一方の面にマシュルーム
型の雄面（３）が設けられている。一方、基布の他方の
面には雌面（４）が設けられている。
スナー（１）は、基布（２）の一方の面にマシュルーム
型の雄面（３）が設けられている。一方、基布の他方の
面には雌面（４）が設けられている。
【００１０】まず、基布より説明すると、本発明におけ
る基布は、ダブルセッセル編機で得られるカットパイル
状シートのごとき経編組織で構成されたものである。経
編組織の例としは、ダブルデンビー、ダブルバンダイ
ク、ダブルコード、チュール、ネット、マーキュゼッド
のごとき組織が挙げられる。
る基布は、ダブルセッセル編機で得られるカットパイル
状シートのごとき経編組織で構成されたものである。経
編組織の例としは、ダブルデンビー、ダブルバンダイ
ク、ダブルコード、チュール、ネット、マーキュゼッド
のごとき組織が挙げられる。
【００１１】基布の材質は、特に限定されるものではな
く、例えば、２００dナイロンフィラメント糸、２５０d
ポリエステルフィラメント糸、２５０dポリプロピレン
フィラメント糸など通常の織物に使用される材質を使用
することができる。
く、例えば、２００dナイロンフィラメント糸、２５０d
ポリエステルフィラメント糸、２５０dポリプロピレン
フィラメント糸など通常の織物に使用される材質を使用
することができる。
【００１２】次に、熱可塑性樹脂モノフィラメントにつ
いて説明する。この熱可塑性樹脂モノフィラメントは面
ファスナー雄面のいわゆるステム部となるものであり、
相手となる雌面との係合部として機能する。
いて説明する。この熱可塑性樹脂モノフィラメントは面
ファスナー雄面のいわゆるステム部となるものであり、
相手となる雌面との係合部として機能する。
【００１３】モノフィラメント（５）の先端部（６）は
肥大化されている。すなわち、マシュルーム形状とさ
れ、このような形状とすることによって十分な係合力が
発揮される。
肥大化されている。すなわち、マシュルーム形状とさ
れ、このような形状とすることによって十分な係合力が
発揮される。
【００１４】マッシュルーム形状を付与するために、モ
ノフィラメントの材質は熱可塑性樹脂を用いる。熱可塑
性樹脂の種類としては、例えば、ポリプロピレン、ナイ
ロン、ポリエステル等を使用することができる。このう
ち、製造において形状付与が容易なポリプロピレン、ポ
リエステルが好ましい。
ノフィラメントの材質は熱可塑性樹脂を用いる。熱可塑
性樹脂の種類としては、例えば、ポリプロピレン、ナイ
ロン、ポリエステル等を使用することができる。このう
ち、製造において形状付与が容易なポリプロピレン、ポ
リエステルが好ましい。
【００１５】また、モノフィラメントの径は１００〜４
００デニールとする。この太さとするのは、面ファスナ
ーのステムとして十分な強さを有して所望の係合力を発
揮できるようにするためである。また、植設密度は１０
０本／インチ2〜７００本／インチ2の範囲とする。これ
も十分な係合力を発揮させるためである。
００デニールとする。この太さとするのは、面ファスナ
ーのステムとして十分な強さを有して所望の係合力を発
揮できるようにするためである。また、植設密度は１０
０本／インチ2〜７００本／インチ2の範囲とする。これ
も十分な係合力を発揮させるためである。
【００１６】本発明の面ファスナーの雄面（３）では、
かかるモノフィラメントを前記した基布（２）に植設し
てなる。植設する態様、すなわち、モノフィラメントが
基布と連結する態様は、パイル糸を熱可塑性樹脂モノフ
ィラメントとして、ダブルラッセル編機で得られるカッ
トパイル状シートにおけるパイル糸と基布との連結と同
様である。
かかるモノフィラメントを前記した基布（２）に植設し
てなる。植設する態様、すなわち、モノフィラメントが
基布と連結する態様は、パイル糸を熱可塑性樹脂モノフ
ィラメントとして、ダブルラッセル編機で得られるカッ
トパイル状シートにおけるパイル糸と基布との連結と同
様である。
【００１７】本発明の面ファスナーの他方の面、すなわ
ち雌面（４）は、基布の非モノフィラメント面を起毛処
理したものである。起毛容易性より、基布を編成する糸
はマルチフィラメント糸が好ましい。マルチフィラメン
ト糸の例としては、例えば、ナイロン２５０d／４８フ
ィラメント、ポリエステル３００d／７２フィラメント
などが挙げられる。
ち雌面（４）は、基布の非モノフィラメント面を起毛処
理したものである。起毛容易性より、基布を編成する糸
はマルチフィラメント糸が好ましい。マルチフィラメン
ト糸の例としては、例えば、ナイロン２５０d／４８フ
ィラメント、ポリエステル３００d／７２フィラメント
などが挙げられる。
【００１８】このように全体として一体的に形成されて
いる本発明の自己係合性面ファスナー（１）は、ダブル
ラッセル編の技術を応用して製造することができる。
いる本発明の自己係合性面ファスナー（１）は、ダブル
ラッセル編の技術を応用して製造することができる。
【００１９】本発明の製法においては、まず、熱可塑性
樹脂モノフィラメントをパイル糸とし、ダブルラッセル
編機を用いて基布を編成すると共に熱可塑性樹脂モノフ
ィラメントを２枚の基布と連結する。ここに、ダブルラ
ッセル編機とは、互いに平行な２組のニードルヘッドを
配置したラッセル編機である。モノフィラメントを基布
と連結する方法としては、例えば、オーバーラップによ
り、あるいはレイインによって連結させる。
樹脂モノフィラメントをパイル糸とし、ダブルラッセル
編機を用いて基布を編成すると共に熱可塑性樹脂モノフ
ィラメントを２枚の基布と連結する。ここに、ダブルラ
ッセル編機とは、互いに平行な２組のニードルヘッドを
配置したラッセル編機である。モノフィラメントを基布
と連結する方法としては、例えば、オーバーラップによ
り、あるいはレイインによって連結させる。
【００２０】連結によって図２に示すように、２枚の基
布（２）が複数のモノフィラメントで連結された構造体
が得られる。次いで、ナイフ等により連結モノフィラメ
ントの中央部をカットして、図３に示すごとくモノフィ
ラメント（５）が基布に植設された形態のカットパイル
状シートが得られる。
布（２）が複数のモノフィラメントで連結された構造体
が得られる。次いで、ナイフ等により連結モノフィラメ
ントの中央部をカットして、図３に示すごとくモノフィ
ラメント（５）が基布に植設された形態のカットパイル
状シートが得られる。
【００２１】次いで、モノフィラメントの先端部を肥大
化させる。肥大化は、加熱、溶融させてマッシュルーム
形状を付与することによって行う。加熱温度・時間は熱
可塑性樹脂、あるいはマッシュルームの形状の大きさ・
形等に応じて適宜選択することができる。例えば、ポリ
プロピレンの場合には、一般に、５００〜７００℃の加
熱ヒーターでポリプロピレンの先端部を溶融させる。こ
れにより、雄面（３）が形成される。
化させる。肥大化は、加熱、溶融させてマッシュルーム
形状を付与することによって行う。加熱温度・時間は熱
可塑性樹脂、あるいはマッシュルームの形状の大きさ・
形等に応じて適宜選択することができる。例えば、ポリ
プロピレンの場合には、一般に、５００〜７００℃の加
熱ヒーターでポリプロピレンの先端部を溶融させる。こ
れにより、雄面（３）が形成される。
【００２２】次いで、基布の反対面にループ起毛処理を
施す。ループ起毛処理の方法としては、一般的に針布起
毛法を用いる。かかる処理により雌面（４）が形成され
る。
施す。ループ起毛処理の方法としては、一般的に針布起
毛法を用いる。かかる処理により雌面（４）が形成され
る。
【００２３】なお、マッシュルーム形状の形成工程と、
起毛処理の工程は、前記したのと逆の順序で行うことも
できる。また、２枚の基布の間にモノフィラメントを連
結した後にループ起毛処理し、次いでモノフィラメント
を切断し、加熱処理することもできる。
起毛処理の工程は、前記したのと逆の順序で行うことも
できる。また、２枚の基布の間にモノフィラメントを連
結した後にループ起毛処理し、次いでモノフィラメント
を切断し、加熱処理することもできる。
【００２４】かくして一体的に製造される本発明の自己
係合性面ファスナー（１）は、広巾物を適宜切断して使
用でき、適度の係合力を有する。例えば、包帯の固定、
コルセットの固定等の医療用途、荷造りのテープ、その
他各種しめつけ用テープ、可変つりさげ用テープなどに
好適に用いることができる。
係合性面ファスナー（１）は、広巾物を適宜切断して使
用でき、適度の係合力を有する。例えば、包帯の固定、
コルセットの固定等の医療用途、荷造りのテープ、その
他各種しめつけ用テープ、可変つりさげ用テープなどに
好適に用いることができる。
【００２５】使用に際しては、自己の雄面（３）と雌面
（４）とを係合させる。
（４）とを係合させる。
【００２６】以下に実施例を挙げて本発明をさらに詳し
く説明する。 実施例１ 基布（２）の経編用としてナイロンからなるマルチフィ
ラメントとして２５０ｄ／４８フィラメントの糸を用
い、一方、パイル糸用の熱可塑性樹脂モノフィラメント
として太さが２００dのポリプロピレンモノフィラメン
トを用い、ダブルラッセル編機によって、２枚の基布を
編成しつつ、該基布間に連結部の長さが７.０mmとなる
ようにモノフィラメントを連結した。
く説明する。 実施例１ 基布（２）の経編用としてナイロンからなるマルチフィ
ラメントとして２５０ｄ／４８フィラメントの糸を用
い、一方、パイル糸用の熱可塑性樹脂モノフィラメント
として太さが２００dのポリプロピレンモノフィラメン
トを用い、ダブルラッセル編機によって、２枚の基布を
編成しつつ、該基布間に連結部の長さが７.０mmとなる
ようにモノフィラメントを連結した。
【００２７】次いで、起毛装置として、針布起毛機を用
い、基布の両面にループ起毛処理を施して雌面を得た。
い、基布の両面にループ起毛処理を施して雌面を得た。
【００２８】次いで、連結部の中央でモノフィラメント
を切断して、モノフィラメントの高さが３.５mmのカッ
トパイル状シートを得た。
を切断して、モノフィラメントの高さが３.５mmのカッ
トパイル状シートを得た。
【００２９】次いで、この構造体から直立状に伸びるモ
ノフィラメントの先端部を温度５５０℃の加熱ヒーター
で加熱することによって、モノフィラメント（５）の先
端部（６）にマッシュルーム形状を付与して本発明の非
ラミネートタイプの自己係合性面ファスナー（１）を得
た。
ノフィラメントの先端部を温度５５０℃の加熱ヒーター
で加熱することによって、モノフィラメント（５）の先
端部（６）にマッシュルーム形状を付与して本発明の非
ラミネートタイプの自己係合性面ファスナー（１）を得
た。
【００３０】実施例２ 基布（２）の経編用としてポリエステルからなるマルチ
フィラメントとして３００ｄ／７２フィラメントの糸を
用い、一方、パイル糸用の熱可塑性樹脂モノフィラメン
トとして太さが２５０dのポリプロピレンモノフィラメ
ントを用い、ダブルラッセル編機によって、２枚の基布
を編成しつつ、該基布間に連結部の長さが８.０mmとな
るようにモノフィラメントを連結した。
フィラメントとして３００ｄ／７２フィラメントの糸を
用い、一方、パイル糸用の熱可塑性樹脂モノフィラメン
トとして太さが２５０dのポリプロピレンモノフィラメ
ントを用い、ダブルラッセル編機によって、２枚の基布
を編成しつつ、該基布間に連結部の長さが８.０mmとな
るようにモノフィラメントを連結した。
【００３１】次いで、起毛装置として、針布起毛機を用
い、基布の非モノフィラメント面にループ起毛処理を施
して雌面を得た。
い、基布の非モノフィラメント面にループ起毛処理を施
して雌面を得た。
【００３２】次いで、連結部の中央でモノフィラメント
を切断して、モノフィラメントの高さが４.０mmのカッ
トパイル状シートを得た。
を切断して、モノフィラメントの高さが４.０mmのカッ
トパイル状シートを得た。
【００３３】次いで、この構造体から直立状に伸びるモ
ノフィラメントの先端部を温度５５０℃の加熱ヒーター
で加熱することによって、モノフィラメント（５）の先
端部（６）にマッシュルーム形状を付与して本発明の自
己係合性面ファスナー（１）を得た。
ノフィラメントの先端部を温度５５０℃の加熱ヒーター
で加熱することによって、モノフィラメント（５）の先
端部（６）にマッシュルーム形状を付与して本発明の自
己係合性面ファスナー（１）を得た。
【００３４】
【発明の効果】本発明の非ラミネートタイプの自己係合
性面ファスナーは、繊維系素材を用い、しかも広巾の編
物の技術を応用して製造するので、広巾の面ファスナー
が大量に生産できる。従って、コスト安となる。
性面ファスナーは、繊維系素材を用い、しかも広巾の編
物の技術を応用して製造するので、広巾の面ファスナー
が大量に生産できる。従って、コスト安となる。
【図１】 本発明の自己系合成面ファスナーを模式的に
示す部分断面図である。
示す部分断面図である。
【図２】 本発明の自己係合性面ファスナーの製造過程
で得られる、２枚の基布間にモノフィラメントを連結し
た構造体を模式的に示す部分断面図である。
で得られる、２枚の基布間にモノフィラメントを連結し
た構造体を模式的に示す部分断面図である。
【図３】 図２の構造体におけるモノフィラメントを切
断して得られるカットパイル状シートの部分断面図であ
る。
断して得られるカットパイル状シートの部分断面図であ
る。
１：自己係合性面ファスナー、２：基布、３：マッシュ
ルーム型雄面、４：雌面、５：モノフィラメント、６：
先端部
ルーム型雄面、４：雌面、５：モノフィラメント、６：
先端部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 寺田 直美 大阪府大阪市中央区高麗橋２丁目６番10号 新高麗橋ビル ダイニック株式会社大阪支 社営業所内
Claims (2)
- 【請求項１】 基布の一方の面にマッシュルーム型の雄
面を設け、該基布の他方の面に雌面を設けてなる非ラミ
ネートタイプの自己係合性面ファスナー。 - 【請求項２】 （ａ）ダブルラッセル編機で２枚の基布
を編成すると共に熱可塑性樹脂モノフィラメントを該基
布の間に連結し、次いで（ｂ）該２枚の基布のモノフィ
ラメント非連結面をループ起毛処理し、該連結モノフィ
ラメントを切断し、次いで、切断により生じた該モノフ
ィラメントの先端を加熱により肥大化させてマッシュル
ーム型の雌面を形成させるか、あるいは（ｃ）該連結モ
ノフィラメントを切断し、切断により生じた該モノフィ
ラメントの先端部を加熱により肥大化させてマッシュル
ーム型の雄面を形成し、次いで、基布の反対面をループ
起毛処理して雌面を形成させるか、あるいは（ｄ）該連
結モノフィラメントを切断し、切断により生じたモノフ
ィラメントの存在しない基布の面をループ起毛処理して
雌面を形成し、次いで、切断により生じた該モノフィラ
メントの先端部を加熱により肥大化させてマッシュルー
ム型の雄面を形成することを特徴とする非ラミネートタ
イプの自己係合性面ファスナーの製法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33511193A JPH07184708A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 自己係合性面ファスナー |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP33511193A JPH07184708A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 自己係合性面ファスナー |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07184708A true JPH07184708A (ja) | 1995-07-25 |
Family
ID=18284899
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP33511193A Pending JPH07184708A (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 自己係合性面ファスナー |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07184708A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20030082753A (ko) * | 2002-04-18 | 2003-10-23 | 삼부산업주식회사 | 패스너테이프 및 그의 제조방법 |
| US6687962B2 (en) | 2002-01-16 | 2004-02-10 | Velcro Industries B.V. | Fastener element patterning |
| KR100425023B1 (ko) * | 2000-12-29 | 2004-03-27 | 삼부산업주식회사 | 패스너테이프 및 그의 제조방법 |
| WO2009013998A1 (ja) | 2007-07-20 | 2009-01-29 | Kuraray Fastening Co., Ltd. | 座席表皮材の固定用テープ状係止部材、及び係止部材付き樹脂成形体の製造方法 |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP33511193A patent/JPH07184708A/ja active Pending
Cited By (5)
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|---|---|---|---|---|
| KR100425023B1 (ko) * | 2000-12-29 | 2004-03-27 | 삼부산업주식회사 | 패스너테이프 및 그의 제조방법 |
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