JPH07184132A - テレビジョン信号受信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 テレビジョン番組のコマーシャル時に、他の
チャンネルまたは他の入力源の番組に自動的に切り替わ
る装置を簡単な構成で実現する。 【構成】 第１の選局手段２、３と、この選局手段から
の映像信号及び音声多重信号を復調する映像信号及び音
声信号処理手段４、５と、第２の選局手段９、１０と、
この選局手段からの音声信号の音声多重モードがモノラ
ルまたは二重音声か、ステレオかを判別する音声多重モ
ード判別手段１２とを備え、この判別手段からの判別信
号１３がステレオになっている間のみ、この判別信号１
３により上記第１の選局手段２、３を他のチャンネルに
切り換えるようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、コマーシャル放送の
期間、他のチャンネルまたは他の入力源に自動的に切り
替わるようにしたテレビジョン信号受信装置に関するも
のである。

【０００２】

【従来の技術】図３は一般的なテレビジョン受信機の選
局回路及び映像、音声の復調回路を示すブロック図であ
り、１はＶＨＦ、ＵＨＦ帯のテレビジョン信号を受信す
るアンテナ、２は受信した信号を一定の中間周波数に変
換し、希望のチャンネルを選択するチューナー、３はチ
ューナー２で希望のチャンネルを選択するための信号を
発生する選局回路、４はチューナー２の出力信号から映
像周波信号を抜き取り処理する映像中間周波信号処理回
路、５は音声中間周波信号を抜き取り処理する音声中間
周波信号処理回路、６は音声中間周波信号処理回路５の
出力信号を、左右それぞれの音声信号に復調する音声多
重復調回路、７は映像中間周波信号処理回路４の出力の
映像信号、８は音声多重復調回路６の出力の音声信号で
ある。

【０００３】次に動作について説明する。アンテナ１で
受信したテレビジョン信号より、チューナー２及び選局
回路３で希望のチャンネルの信号を選択する。この出力
信号より、映像中間周波信号処理回路４でベースバンド
の映像信号７を取り出す。

【０００４】音声は、音声中間周波信号処理回路５及び
音声多重復調回路６を通り、ベースバンドの左右の信号
に分離され、音声信号８として取り出される。このと
き、音声多重復調回路６では、音声多重信号の識別信号
の周波数により、モノラル、ステレオ、二重音声の３つ
のモードを判別している。

【０００５】ところで、最近のテレビジョン放送では、
コマーシャルはステレオ放送、洋画は二重音声による２
ヶ国語放送、ドラマはモノラル放送が多い。従って、こ
の音声多重のモードが変化するのを利用すれば、洋画ま
たはドラマ中において流されるコマーシャル放送を検出
できる。

【０００６】このようなモード変化を利用した例とし
て、特開平４−１７２０８８の、コマーシャル期間中だ
け裏番組に自動的に切り替わるテレビジョン受信機が提
案されている。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】しかし、この先行技術
のような装置では、映像信号と音声信号を復調する回路
が２系統必要なため、回路が複雑となり高価なものにな
るという欠点があった。

【０００８】この発明は上記の欠点を除去し、簡単な構
成でコマーシャル放送の期間、他のチャンネルまたは他
の入力源からの裏番組に自動的に切り替わるようにした
テレビジョン信号受信装置を得ようとするものである。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この発明に係るテレビジ
ョン信号受信装置は、第１の選局手段と、この第１の選
局手段からの映像信号及び音声多重信号を復調する映像
信号及び音声信号処理手段と、第２の選局手段と、この
第２の選局手段からの音声信号の音声多重モードがモノ
ラルまたは二重音声か、ステレオかを判別する音声多重
モード判別手段とを備え、この判別手段からの判別信号
がステレオになっている間のみ、この判別信号により上
記第１の選局手段を他のチャンネルに切り換えるように
したものである。

【００１０】この発明に係る他のテレビジョン信号受信
装置は、選局手段と、この選局手段からの映像信号及び
音声多重信号を復調する映像信号及び音声信号処理手段
と、復調された音声信号がモノラルまたは二重音声か、
ステレオかを判別して音声信号モード判別信号を出力す
る手段と、上記映像信号及び音声信号と、外部ビデオ、
ＢＳ等他の入力源の映像信号及び音声信号とを切り換え
て出力する入力切り換え手段と、この入力切り換え手段
を制御する制御手段とを備え、上記音声モード判別信号
がステレオになっている間のみ、この判別信号により上
記制御手段を介して上記入力切り換え手段を他の入力源
側に切り換えるようにしたものである。

【００１１】

【作用】この発明におけるテレビジョン信号受信装置
は、第２の選局手段により受信するテレビジョン信号の
音声信号から、音声多重モード判別手段で音声モードを
判別し、通常ステレオで流されるコマーシャル放送を検
出し、上記判別信号で第１の選局手段を他のチャンネル
に切り換えることにより、コマーシャルが流されている
間、他のチャンネルの番組を自動的に受信する。

【００１２】または、第２の選局手段以下を省略し、音
声多重復調回路から音声多重モード判別信号を取り出
し、これにより入力切り換え回路を動作させて、コマー
シャル期間中、外部ビデオ、ＢＳ等他の入力源に切り換
えることにより、コマーシャルが流されている間、他の
入力源を裏番組とする。

【００１３】

【実施例】

実施例１．以下この発明の実施例を図について説明す
る。図１において、１〜８は図３に示したものと同様な
ので、同一符号を付して説明を省略する。９はチューナ
ーＡ３とは別のチューナーＢ、１０はこのチューナーＢ
９に選局信号を出力する、少なくともテレビジョンの音
声周波数を受信可能な選局回路Ｂ、１１はチューナーＢ
９の出力より音声信号処理を行う音声中間周波信号処理
回路Ｂ、１２は音声中間周波信号処理回路Ｂ１１の出力
信号より音声多重モードを判別する音声多重モード判別
回路、１３は音声多重モード判別回路１２より出力され
る音声多重モードの判別信号で、選局回路Ａ３に制御信
号として供給されている。

【００１４】次に動作を説明する。あるチャンネル、例
えばチャンネル１のモノラルまたは二重音声で放送して
いる番組を視聴中に、この番組のコマーシャルの期間だ
け予め設定された他のチャンネル、例えばチャンネル２
を見ようとする場合の動作は次のようになる。

【００１５】いま、チャンネル１でコマーシャルが放送
されると、コマーシャルの音声信号のステレオ放送を、
チューナーＢ９に接続されている音声多重モード判別回
路１２が検出し、その判別信号１３がモノラルまたは二
重音声による出力からステレオによる出力に変わるた
め、これが制御信号として選局回路Ａ３に与えられ、チ
ューナーＡ２をチャンネル１からチャンネル２へ切り換
える。このとき、チューナーＢ９はチャンネル１を受信
したままであるから、チャンネル１のコマーシャルが終
わると、音声多重モード判別回路１２では再びモノラル
または二重音声による判別信号を出し、その判別信号１
３により選局装置Ａ３を制御し、チューナーＡ２を再び
チャンネル１に戻す。従って、チャンネル１を視聴中の
コマーシャル期間だけ他のチャンネルに自動的に切り換
えることができる。

【００１６】ここで、音声中間周波信号処理回路Ｂ１１
及び音声多重モード判別回路１２は、音声多重モードの
判別のみを目的とするものであり、この系列に映像信号
処理回路は必要ないから、従来の装置のように映像信号
復調回路及び音声信号復調回路を２系列設けるものに比
べて、構成を著しく簡単にすることができる。

【００１７】実施例２．図２はこの発明の他の実施例を
示すものである。実施例１では、主となるチューナーＡ
２と選局回路Ａ３の他に、副のチューナーＢ９と選局回
路Ｂ１０、音声中間周波信号処理回路Ｂ１１、音声多重
モード判別回路１２を設けたものを示したが、この実施
例では、上記副系列の９〜１２を省き、以下の構成にし
ている。

【００１８】図２において、１〜８は図１のものと同様
のものである。１４は外部ビデオ入力端子から入力され
る映像信号、１５はその音声信号、１６は衛星放送（以
下ＢＳと呼ぶ）受信機内蔵のテレビジョン受信機におけ
るＢＳ受信回路、１７はその出力のＢＳ映像信号、１８
はＢＳ音声信号、１９は上記地上波のテレビジョン側、
外部ビデオ側、ＢＳ側のいずれかに映像信号及び音声信
号を切り換える入力切り換え回路、２０は上記音声多重
復調回路６から得られる音声多重モード判別信号１３を
受けて、入力切り換え回路１９を制御する制御回路であ
る。

【００１９】このようなものにおいて、チューナー２を
選局回路３によりチャンネル１に合わせて受信している
とき、この番組でコマーシャル放送が始まると、音声多
重モードがステレオになったことを音声多重復調回路６
が判別し、その判別信号１３を制御回路２０に入力し、
入力切り換え回路１９で映像信号、音声信号をそれぞれ
外部ビデオまたはＢＳに自動的に切り換える。そして、
地上波のテレビチャンネル１のコマーシャルが終わる
と、音声多重復調回路６が、ステレオからモノラルまた
は二重音声に切り替わったことを判別し、その判別信号
１３が制御回路２０に入力されて、番組を地上波のテレ
ビチャンネル１に戻すように入力切り換え回路１９を自
動的に切り換える。なお、地上波テレビジョン以外の入
力源としては、外部ビデオ、ＢＳの両方を備える必要は
もちろんなく、いずれか一方でもよいし、それ以外の入
力源であってもかまわない。なお、実施例１および実施
例２において、コマーシャルの期間中裏番組を見る機能
をユーザの選択により解除するよう構成することは容易
である。

【００２０】

【発明の効果】以上のようにこの発明は、受信テレビジ
ョン番組のコマーシャル放送を、副チューナー及び副選
局回路に設けた音声多重モード判別回路で判別し、その
判別信号で主チューナー及び主選局回路を他のチャンネ
ルの番組に切り換えるようにして、コマーシャル期間中
他の放送を受信するようにしているため、映像信号処理
回路は一系統で構成でき、回路構成が簡単になる。

【００２１】また、地上波テレビジョン受信機の音声多
重復調回路から音声多重モード判別信号を取り出し、こ
の判別信号によりコマーシャルの期間中、入力信号を外
部ビデオまたはＢＳ等他の入力源に切り換えるようにし
ているため、いっそう簡単な構成でコマーシャルの期間
中裏番組を見ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例１による選局回路を示すブロ
ック図である。

【図２】この発明の実施例２による選局回路を示すブロ
ック図である。

【図３】一般的なテレビジョン受信機の選局回路を示す
ブロック図である。

【符号の説明】

１ アンテナ ２ チューナー ３ 選局回路 ４ 映像中間周波信号処理回路 ５ 音声中間周波信号処理回路 ６ 音声多重復調回路 ７ テレビ映像信号 ８ テレビ音声信号 ９ チューナー １０ 選局回路 １１ 音声中間周波信号処理回路 １２ 音声多重モード判別回路 １３ 音声多重モード判別信号 １４ 外部ビデオ入力映像信号 １５ 外部ビデオ入力音声信号 １６ ＢＳ受信回路 １７ ＢＳ映像信号 １８ ＢＳ音声信号 １９ 入力切り換え回路 ２０ 制御回路

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 第１の選局手段と、この第１の選局手段
   からの映像信号及び音声多重信号を復調する映像信号及
   び音声信号処理手段と、第２の選局手段と、この第２の
   選局手段からの音声信号の音声多重モードがモノラルま
   たは二重音声か、ステレオかを判別する音声多重モード
   判別手段とを備え、この判別手段からの判別信号がステ
   レオになっている間のみ、この判別信号により上記第１
   の選局手段を他のチャンネルに切り換えるようにしたこ
   とを特徴とするテレビジョン信号受信装置。
2. 【請求項２】 選局手段と、この選局手段からの映像信
   号及び音声多重信号を復調する映像信号及び音声信号処
   理手段と、復調された音声信号がモノラルまたは二重音
   声か、ステレオかを判別して音声信号モード判別信号を
   出力する手段と、上記映像信号及び音声信号と、外部ビ
   デオあるいはＢＳ等他の入力源の映像信号及び音声信号
   とを切り換えて出力する入力切り換え手段と、この入力
   切り換え手段を制御する制御手段とを備え、上記音声モ
   ード判別信号がステレオになっている間のみ、この判別
   信号により上記制御手段を介して上記入力切り換え手段
   を他の入力源側に切り換えるようにしたことを特徴とす
   るテレビジョン受信機。