JPH07184108A - 絞り制御システム - Google Patents

絞り制御システム

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JPH07184108A
JPH07184108A JP5325291A JP32529193A JPH07184108A JP H07184108 A JPH07184108 A JP H07184108A JP 5325291 A JP5325291 A JP 5325291A JP 32529193 A JP32529193 A JP 32529193A JP H07184108 A JPH07184108 A JP H07184108A
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aperture control
image
time
aperture
unit
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JP5325291A
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English (en)
Inventor
Atsushi Ogata
淳 緒方
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】撮像時の周囲の環境の明るさの変化に応じた適
切な明るさでの撮像を行う。計算機能力が絞り制御処理
に注力される割合を減らす。 【構成】変化領域抽出部11は、画像入力部1、アナロ
グ・デジタル変換部2、および画像記記録部3を介して
逐次入力される画像中から時間で変化する変化領域を抽
出する。処理管理部4は、変化領域抽出部11により画
像中から変化領域が抽出されなくなった時点で、外部セ
ンサ部5、時間管理部6または天候検出部7から入力さ
れる情報に基づいた判断の結果、周囲の環境の状態が前
回絞り制御を行った時点から変化している場合には、絞
り制御部12により画像入力部1の絞りを制御させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋内・屋外での各種画
像撮像システムに適用される絞り機構付きレンズ撮像装
置のレンズの絞り制御に好適な絞り制御システムに関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、屋内・屋外での各種画像撮像シス
テムに用いられている画像処理アルゴリズムでは、撮像
装置により撮像された画像の明るさをアナログ信号から
デジタル信号に変換したときの濃度値を用いている。こ
の濃度値は撮像時の明るさに関係し、さらに撮像時の明
るさはレンズの絞りによって制御される。
【0003】一般に、撮像時の周囲の明るさは、屋外環
境では時間と共に変化していく。画像処理では、明るさ
の変化は処理に直接影響するため、明るさの変化による
影響を低減するためにレンズの絞りを制御することが最
も有効であり、そのための絞り制御方式が従来いくつか
提案されてきている。これら提案された絞り制御方式に
は、撮像された画像全体の明るさの平均値を用いて絞り
の制御を行う方法(以下、平均値法と称す)、撮像され
た画像上にいくつかの局所領域を設け、その局所領域に
ついて明るさを求めて絞り制御量を求める方法(以下、
局所領域法と称す)などがある(参考文献 Morito Shi
ohara,Hiroshi Kamada:"Illumination-Invariant Activ
e Vision",MVA'92 IAPR Workshop on Machine Vision A
pplicaitions,pp.583,1992)。そして、これら平均値
法、局所領域法などの従来の絞り制御方法では、明るさ
の制御が行われるタイミングはかなり頻繁なものとなる
ことが多い。
【0004】しかしながら、屋外などで撮像を行う際に
明るさが一様であることはまれであるため、実際には明
るさに濃淡のムラがあったり、光源によって生じた影な
どが存在したりするのが普通である。このため、従来の
絞り制御方法により頻繁に絞り制御を行っても、適切な
明るさで撮像できるとは限らない。
【0005】また、物体が頻繁に通過するような環境で
撮像を行うようなときに、上記した平均値法、局所領域
法などの従来の絞り制御方法を用いて絞り制御を行う
と、例えば、物体がカメラの視野の大部分を占めている
ような場合には、物体がカメラの前を通過するたびにカ
メラの視野内の明るさは急激に変化することがあり、そ
れに応じて絞り制御が行われることになる。よって、こ
のような急激な明るさの変化が頻繁に生じれば、それに
対応して絞りの制御も頻繁に行われることになる。
【0006】しかし、実際に明るさが変化しているのは
カメラの視野内のみで、周囲の環境の明るさは変化して
いない。すなわち、ある一定条件のもと、例えば、撮像
時の実際の周囲の環境の明るさは緩やか変化するため、
明るさはほぼ一定であるという条件のもとで撮像を行う
ようなときに、上記したような周囲の環境の明るさの変
化と何等関係のないカメラの視野内での急激かつ頻繁な
明るさの変化に基づく絞り制御は、時間の無駄であるた
め、必ずしも好ましいものではない。しかも、実際には
周囲の環境の明るさは変化していないのに、カメラの視
野内だけの瞬間的な明るさの変化に基づいて、絞り制御
を行うようにしていたのでは、周囲の環境に合致した適
切な明るさでの撮像を行うことができない。
【0007】また、上記した平均値法および局所領域法
などの従来の絞り制御方法では、常に、頻繁に絞り制御
が行われるために、画像処理システムの計算機が絞り制
御処理に注力する割合が大きくなっていた。
【0008】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
のであり、その目的は、画像内での物体の通過などに起
因する頻繁な明るさの変化に影響されずに、撮像時の周
囲の環境の明るさの変化に基づいた適切な明るさでの撮
像が行える絞り制御システムを提供することにある。さ
らに、本発明のその他の目的は、計算機能力が絞り制御
処理に注力される割合を減らすことができる絞り制御シ
ステムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段および作用】本発明は、絞
りを有する画像入力手段と、入力された画像をデジタル
濃淡画像に変換するアナログ・デジタル変換手段と、こ
のデジタル濃淡画像を記録するための画像記録手段と、
このデジタル濃淡画像から時間で変化する変化領域を抽
出する変化領域抽出手段と、上記画像記録手段に記録さ
れているデジタル濃淡画像の濃度を基に画像入力手段の
絞りを制御する絞り制御手段と、上記変化領域抽出手段
による変化領域抽出結果に応じて、上記絞り制御手段に
絞り制御を行わせる処理管理手段とを設けた構成とした
ことを特徴とする。
【0010】上記した構成において、画像入力手段によ
り獲得された画像は、アナログ・デジタル変換手段によ
りデジタル濃淡画像に変換された後、画像記録手段内に
格納される。
【0011】画像記録手段に格納されているデジタル濃
淡画像は、処理管理手段により逐次変化領域抽出手段に
与えられる。変化領域抽出手段では、与えられるデジタ
ル濃淡画像から時間で変化する変化領域を抽出する処理
が行われる。
【0012】この変化領域抽出手段での変化領域抽出処
理の結果、画像中の時間で変化する変化領域が一定面積
以下の場合には、処理管理手段は、画像記録手段に記録
されているデジタル濃淡画像の濃度を基に、絞り制御手
段に対して画像入力手段の絞り制御を行わせる。
【0013】このように、上記した構成においては、入
力される画像内に変化する領域が存在しなくなった時点
で、絞りの制御を行わせるようにしているので、絞りの
制御が、画像内の物体通過などに起因する頻繁な明るさ
の変化に影響されることはない。
【0014】また、本発明は、撮像時の周囲の環境の明
るさを検出するための外部センサ手段をさらに設け、上
記処理管理手段が、外部センサ手段で検出された周囲の
環境の明るさが前回絞り制御が行われた時点から予め設
定された許容範囲量を越えた場合に絞り制御の必要性を
判断し、上記変化領域抽出手段による変化領域抽出結果
に応じて、上記絞り制御手段に絞り制御を行わせる構成
とすることもできる。
【0015】また、本発明は、天候を検出するための天
候検出手段をさらに設け、上記処理管理手段が、天候検
出手段で検出された天候が絞り制御が行われた時点から
変化した場合に絞り制御の必要性を判断し、上記変化領
域抽出手段による変化領域抽出結果に応じて、上記絞り
制御手段に絞り制御を行わせる構成とすることもでき
る。
【0016】また、本発明は、時間を管理するための時
間管理手段をさらに設け、上記処理管理手段が、前回絞
り制御が行われた時点から予め設定された一定時間経過
した場合に絞り制御の必要性を判断し、上記変化領域抽
出手段による変化領域抽出結果に応じて、上記絞り制御
手段に絞り制御を行わせる構成とすることもできる。
【0017】上記したように、実時間で絞りを制御する
のではなく、入力画像中に物体の通過などによる変化領
域がなくなった時点で、周囲の明るさの変化、天候の変
化等の周囲の環境の変化に応じて、絞りを制御を行う構
成とすることにより、屋内、屋外環境で撮像を行う際、
大きな時間の流れの中で適切な明るさの画像を得ること
ができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。 (第1実施例)図1は第1実施例における絞り制御シス
テムの構成を示すブロック図である。
【0019】図1において、絞り制御システムは、画像
入力部1、アナログ・デジタル変換部2、画像記録部
3、処理管理部4、外部センサ部5、時間管理部6、天
候検出部7、状態管理部8、濃度算出部9、絞り制御量
算出部10、変化領域抽出部11、絞り制御部12、お
よび操作パネル13から構成される。
【0020】画像入力部1は、アナログ画像を取り込ん
でアナログ・デジタル変換部2に入力するもので、例え
ばレンズ絞り機構付き撮像カメラである。アナログ・デ
ジタル変換部2は、画像入力部1から入力されたアナロ
グ画像をデジタル濃淡画像に変換する。
【0021】画像記録部3は、アナログ・デジタル変換
部2で変換されたデジタル濃淡画像を記憶するためのも
のである。処理管理部4は、画像データの受け渡し、絞
り制御部12への絞り制御の指示等各種処理の管理を行
うためのものである。
【0022】外部センサ部5は、撮像時の周囲の環境の
明るさを計測するためのもので、例えば照度計である。
時間管理部6は、画像入力部1のレンズの絞り制御を行
うための時間間隔の設定・管理を行うためのものであ
る。
【0023】天候検出部7は、撮像時の周囲の環境にお
ける湿度の変化、風の向き・強さ、気圧、日差しの強さ
などの天候の変化を検出するためのものである。状態管
理部8は、過去に処理管理部4で行われた絞り制御の処
理結果などをその処理を施した時間を示す時間情報と共
に記憶するためのものである。
【0024】濃度算出部9は、画像記録部3に記録され
たデジタル濃淡画像を基に、画像の明るさを示す画像の
濃度値を算出する。絞り制御量算出部10は、濃度算出
部9で算出された画像の濃度値を基に、画像入力部1の
レンズの必要な絞り制御量を算出する。
【0025】変化領域抽出部11は、画像入力部1のレ
ンズの絞り制御のために画像記録部3に記録されたデジ
タル濃淡画像中から時間で変化する変化領域の有無を求
める。
【0026】絞り制御部12は、変化領域抽出部11で
デジタル濃淡画像中に時間で変化する変化領域が検出さ
れなくたった時点で、処理管理部4から絞り制御指示を
受けて、絞り制御量算出部10で算出された絞り制御量
だけ、画像入力部1のレンズの絞りを制御する。
【0027】操作パネル13は、画像入力部1のレンズ
の絞りのユーザによる手動制御のためのものである。つ
ぎに上記した構成の絞り制御システムの動作を図2のフ
ローチャートを用いて説明する。
【0028】まず、撮像時に画像入力部1により獲得さ
れたアナログ画像は、画像入力部1によりアナログ・デ
ジタル変換部2に出力される。アナログ・デジタル変換
部2は、画像入力部1から入力されたアナログ画像をデ
ジタル濃淡画像に変換して、画像記録部3に格納する。
【0029】(絞りの制御)つぎに、処理管理部4は、
画像記録部3に記録されているデジタル濃淡画像(1フ
レーム分の画像データ)を読み込んで(ステップS20
1)、変化領域抽出部11に出力する。
【0030】次に、変化領域抽出部11は、処理管理部
4を通じて出力されるデジタル濃淡画像中から時間で変
化する変化領域(以下単に変化領域と称す)を抽出する
(ステップS202)。この変化領域抽出の詳細を以下
に述べる。
【0031】変化領域抽出部11は、画像記録部3から
デジタル濃淡画像を1フレーム読み込むと、読み込んだ
デジタル濃淡画像に対して2値化処理を施して、2値化
画像として記録しておく。続いて、変化領域抽出部11
は、画像記録部3から次のデジタル濃淡画像を1フレー
ム読み込んで、この読み込んだデジタル濃淡画像に対し
ても2値化処理を施す。
【0032】つぎに変化領域抽出部11は、両画像の差
分を求めた後、求めた差分を予め定められているしきい
値と比較する。しきい値には、画像中のノイズ等による
差分よりも大きな値が用いられる。
【0033】比較の結果、求めた差分が当該しきい値よ
り小さければ、変化領域抽出部11は、画像中に変化領
域が存在しないと判断して、その旨を示す情報を処理管
理部4に出力する。
【0034】一方、求めた差分が当該しきい値より大き
ければ、変化領域抽出部11は、画像中に変化領域が存
在すると判断して、その旨を示す情報を処理管理部4に
出力する。
【0035】このように、変化領域抽出部11は、変化
領域の有無を示す情報(変化領域有無情報)を処理管理
部4に出力する。処理管理部4は、変化領域抽出部11
から出力される変化領域有無情報を見て、画像中に変化
領域が存在している場合(ステップS203)には、画
像中に変化領域が存在しなくなるのを待つ。そして、処
理管理部4は、画像中に変化領域が存在しなくなったと
きに、画像入力部1のレンズの絞り制御の要求が出てい
るか否かを判断する(ステップS204)。
【0036】ここで、絞り制御の要求が出されるのは次
の3つの場合である。 (イ)撮像時の周囲の環境の明るさが大きく変化した場
合 (ロ)撮像時の天候が大きく変化した場合 (ハ)最後に絞り制御の要求が出された時点から一定時
間経過した場合 以下、図3〜図5のフローチャートを用いて、絞り制御
の要求の出力手順を説明する。
【0037】まず、(イ)の場合における絞り制御要求
の出力手順について、図3のフローチャートを用いて説
明する。 (周囲の明るさの変化による絞り制御のタイミングの設
定)図3は、撮像時の周囲の明るさの変化による絞り制
御のタイミングの設定を説明するためのフローチャート
である。
【0038】まず、処理管理部4は、時間管理部6から
現在の時刻を示す時間情報を予め定められた一定時間
毎、例えば1分毎に読み込む(ステップS301)。処
理管理部4は、この時間情報の示す時刻が絞り制御可能
な時間帯(例えば9:00〜17:00)内の時刻であ
れば(ステップS302)、同管理部4は、外部センサ
5から周囲の環境の明るさの情報の入力を受け付け(ス
テップS303)、周囲の明るさの判定を行う(ステッ
プS304)。
【0039】つぎに、処理管理部4は、状態管理部8に
記録されている前回絞り制御が行われたときの周囲の環
境の明るさを読み込む(ステップS305)。処理管理
部4は、外部センサ部5から入力された現在の明るさの
値を、状態管理部8から読み込んだ明るさの値と比較す
る(ステップS306)。
【0040】比較の結果、外部センサ部5で計測された
明るさの値と前回の明るさの値との差が、処理管理部4
に予め設定されている許容範囲量(一定値)を越えてい
れば、つぎに処理管理部4は、この外部センサ部5で計
測された現在の明るさの値が、予め設定された誤差範囲
内の値か否かを判断する(ステップS307,S30
8)。この誤差範囲とは、外部センサ部5から入力され
る明るさの情報を処理管理部4での処理に適合した情報
に変換したときに生じる誤差の許容範囲のこと示す。
【0041】処理管理部4は、計測された現在の明るさ
が当該誤差範囲内の値であれば、絞り制御の要求を出し
(ステップS309)、そうでなければ絞り制御要求は
出さない。
【0042】つぎに(ロ)の場合における絞り制御要求
の出力手順について、図4のフローチャートを用いて説
明する。 (天候変化による絞り制御のタイミングの設定)図4
は、天候変化による絞り制御のタイミングの設定を説明
するためのフローチャートである。
【0043】まず、処理管理部4は、時間管理部6から
現在の時刻を示す時間情報を一定時間毎、例えば1分毎
に読み込む(ステップS401)。処理管理部4は、こ
の時間情報の示す時刻が絞り制御可能な時間帯(例えば
9:00〜17:00)内の時刻であれば(ステップS
402)、天候検出部7から、湿度変化、風の向き・強
さ、気圧、日差し等の各種気象情報(気象条件)の入力
を受け付ける(ステップS403)。
【0044】処理管理部4は、天候検出部7から入力さ
れた各種気象情報を基に、現在の天候を判定する(ステ
ップS404)。ここで、処理管理部4内には、天候の
判定用として、晴れ、曇り、雨等の各種天候と天候検出
部7から入力される各種気象情報との対応関係を示すテ
ーブル(図示せず)が用意されているものとする。この
とき、各種天候はそれぞれ正規化されているので、天候
は全て数値(以下正規化値と称す)によって表される。
【0045】そこで、処理管理部4は、このテーブルを
用いて、天候検出部7から入力された各種気象情報を基
に、正規化された天候を決定する。つぎに処理管理部4
は、前回絞り制御が行われた時点での天候を示す正規化
値を状態管理部8から読み込む(ステップS405)。
【0046】処理管理部4は、ステップS404で判定
した現在の天候の正規化値を状態管理部8から読み込ん
だ天候の正規化値と比較する(ステップS406)。処
理管理部4は、現在の天候を示す正規化値と前回絞り制
御が行われた時点での天候を示す正規化値との差が、予
め設定された値を越えていれば、絞り制御の要求を出し
(ステップS407)、そうでなければ絞り制御要求は
出さない。
【0047】つぎに(ハ)の場合における絞り制御要求
の出力手順について、図5のフローチャートを用いて説
明する。 (時間管理部6による絞り制御の設定のタイミング)図
5は、時間による絞り制御のタイミングの設定を説明す
るためのフローチャートである。
【0048】まず、処理管理部4は、時間管理部6から
現在の時刻を示す時間情報(現在時間情報)を一定時間
毎、例えば1分毎に読み込む(ステップS501)。処
理管理部4は、この時間情報の示す時刻が絞り制御可能
な時間帯(例えば9:00〜17:00)内の時刻であ
れば(ステップS502)、状態管理部8から前回絞り
制御が行われた時点の時刻を示す時間情報(前回時間情
報)を読み込む(ステップS503)。
【0049】つぎに、処理管理部4は、この前回時間情
報と現在時間情報とを基に、前回の絞り制御が行われた
時点から予め設定された一定時間、例えば60分経過し
たか否かを判断する(ステップS504)。
【0050】ここで、一定時間経過していれば、処理管
理部4は、絞りの制御要求を出す(ステップS50
5)。一方、前回絞り制御が行われた時点からの経過時
間が一定時間内であれば、絞り制御要求を出さない(ス
テップS506)。
【0051】以上、説明したように、上記(イ)〜
(ハ)の場合に絞り制御の要求が出される。再び、図2
のフローチャートを用いて、図1の絞り制御の制御シス
テムの動作を説明する。
【0052】処理管理部4は、前記ステップS203で
変化領域が存在しなくなったことが検出された状態で、
上記(イ)〜(ハ)のいずれか1つに該当するために絞
り制御の要求が出されていると、ステップS204から
ステップS205に進む。このステップS205におい
て、処理管理部4は、画像記録部3から次のデジタル濃
淡画像を読み出して、濃度算出部9に出力する。
【0053】濃度算出部9は、処理管理部4から出力さ
れたデジタル濃淡画像の濃度値を算出して(ステップS
206)、算出した画像の濃度値を処理管理部4に出力
する。
【0054】処理管理部4は、濃度算出部9から出力さ
れた画像の濃度値を絞り制御量算出部10に出力する。
絞り制御量算出部10は、処理管理部4から出力された
画像の濃度値を基に、画像入力部1の絞りに対する所望
の絞り制御量を求める。この所望の絞り制御量は以下に
示すように求める。
【0055】ここで、一般に、絞り機構付きレンズを用
いて撮像されたアナログ画像をデジタル画像に変換した
ときには、そのデジタル画像の濃度値とレンズの絞り制
御量との間には図8に示すような関係があることから、
絞り制御量算出部10には、この濃度値とレンズの絞り
制御量との関係を対応付けた絞り制御量−濃度値対応テ
ーブル(図示せず)として予め持たせてある。
【0056】絞り制御量算出部10は、同制御量算出部
10内の絞り制御量−濃度値対応テーブルを検索する
(ステップS207)。この検索の結果、絞り制御量算
出部10は、処理管理部4から出力された現在の画像の
濃度値に対応する所望の絞り制御量を得る。
【0057】つぎに、絞り制御量算出部10は、求めた
絞り制御量を、画像の濃度値と共に処理管理部4に出力
する。すると、処理管理部4は、絞り制御量算出部10
から出力された濃度値と絞りの制御量とを状態管理部8
に記録する(ステップS208)。これと共に、処理管
理部4は、当該絞り制御量を絞り制御部12に出力す
る。
【0058】絞り制御部12は、処理管理部4から出力
された絞り制御量を基に、画像入力部1のレンズの絞り
値を変更する。絞り値変更の結果、絞り制御部12は、
絞り値が所望の値になったか否かを判断する(ステップ
S209)。
【0059】絞り制御部12は、絞り値が所望の値にな
っていなければ、所望の絞り値になるまで絞りの制御を
続ける。絞り値が所望の値になると、処理管理部4は、
状態管理部8に記録されている、前回の絞り制御の要因
となった周囲の環境状態を示す情報(絞り制御要因情
報)を更新し(ステップS211)、絞りの制御処理を
終了する。この絞り制御要因情報とは、前回絞り制御が
行われた時点での周囲の環境の明るさ、天候、時刻のこ
とを示す。ここで、例えば、周囲の環境の明るさが変化
したことにより、絞りの制御が行われたのであれば、状
態管理部8内の絞り制御要因情報のうち外部センサ部5
で計測された現在の周囲の環境の明るさと、現在時刻を
示す時間情報が更新される。
【0060】なお、以上の動作説明では、画像中の変化
領域の有無、および周囲の環境の変化に応じて、自動的
に絞りの制御を行っているが、ユーザは絞りを変更した
いときには、必要に応じて操作パネル13を通して手動
で絞りの制御を行うこともできる。
【0061】なお、上記実施例では、変化領域抽出部1
1によりデジタル濃淡画像から変化領域を抽出しなくな
った時点で、処理管理部4が絞りの制御要求の有無を基
に絞りの制御を行わせるようにしているが、これに限定
されるものではない。例えば変化領域抽出部11で、デ
ジタル濃淡画像中から抽出された変化領域が、画像全予
め設定された許容範囲、例えば画像全体の8分の1を越
えていなければ、処理管理部4が絞りの制御要求の有無
を基に絞りの制御を行わせるようにしてもよい。
【0062】さらに上記実施例では、状態管理部8に記
録されている前回絞りの制御が行われたときの周囲の環
境の状態と現在の周囲の環境の状態とを比較して、比較
の結果、周囲の環境が大きく変化していれば、絞り制御
要求を出すようにしているがこれに限定されるものでは
ない。例えば、季節単位あるは月単位で一日の標準的な
明るさの変化の様子を予め求めておく。そして、この明
るさの変化の様子をテーブルとして状態管理部8に記録
しておき、処理管理部4が、この標準的な明るさと現在
計測された周囲の環境の明るさとを比較し、この比較の
結果、計測された周囲の環境が明るさと標準的な明るさ
との差が予め設定された許容範囲量を越えた場合に、絞
り制御要求を出すようにしてもよい。 (第2実施例)本実施例における絞り制御システムの基
本構成は、第1実施例のものと概ね同じであるので、以
下、図1を参照して同実施例における絞り制御システム
の動作の説明を行う。
【0063】図6は、同実施例における絞り制御の処理
を説明するためのフローチャートである。同実施例で
は、フィードバック制御により絞り制御を行っている。
ここで、ステップS601〜ステップS606までの処
理は、図2のステップS201〜ステップS206まで
の処理、すなわち第1実施例の絞り制御の処理と同一で
あるので説明を省略する。
【0064】さて、絞り制御量算出部10は、ステップ
S606でのテーブル検索の結果、所望の濃度値を求め
る。処理管理部4は、求めた所望の濃度値を基に絞りの
開閉を決定して、その旨を絞り制御部12に指示する。
【0065】絞り制御部12は、処理管理部4からの絞
りの開閉の指示に従って、画像入力部1の絞りを徐々に
動かす(ステップS608)。このとき、すなわち絞り
制御部12が絞りを動かしている最中に、濃度算出部9
は、画像入力部1から逐次得られる画像の濃度値を算出
し、算出した濃度値を処理管理部4に出力する(ステッ
プS609〜S611)。処理管理部4は、この濃度算
出部9で算出された濃度値が予め設定された所望の濃度
値との誤差が予め設定された誤差範囲内になると、絞り
の動きを止めるように絞り制御部12に指示する。
【0066】そして、処理管理部4は、状態管理部8に
記録されている、前回の絞り制御の要因となった周囲の
環境状態を示す情報を今回の情報に更新し(ステップS
612)、絞りの制御処理を終了する。
【0067】(第3実施例)本実施例における絞り制御
システムの基本構成も、第1実施例のものと概ね同じで
あるので、以下、図1を参照して同実施例における絞り
制御システムの動作の説明を行う。
【0068】ただし、同実施例では、図1の画像入力部
1の絞り機構付きレンズの絞り機構に位置センサ、例え
ばポテンショメータが付いているものとする。図7は、
同実施例における絞り制御の処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【0069】同実施例では、レンズの絞り制御量はポテ
ンショメータからの出力として扱うことが可能であるた
め、明るさと絞り制御量(実絞り値)との対応関係をテ
ーブル(図示せず)として予め求めておくことができ
る。
【0070】ステップS701〜ステップS706まで
の処理は、図2のステップS201〜ステップS206
までの処理、すなわち第1実施例の絞り制御処理と同一
であるので説明を省略する。
【0071】さて、絞り制御量算出部10は、ステップ
S706での絞り値−濃度値対応テーブル(図示せず)
の検索の結果、所望の濃度値を得る(ステップS70
8)。絞り制御量算出部10は、求めた所望の濃度値を
基に、今度は絞り値−濃度値対応テーブルを検索して、
所望の絞り値を求める(ステップS709)。絞り制御
量算出部10は、求めた所望絞り値を処理管理部4を介
して絞り制御部12に出力する。
【0072】絞り制御部12は、絞り制御量算出部10
から出力された所望絞り値に近付くようにを画像入力部
1の絞りを動かす(ステップS710)。処理管理部4
は、画像入力部1の絞りに付いているポテンショメータ
の値、すなわち現在の画像入力部1の絞り値を絞り制御
部12通じて読み込む(ステップS711)。
【0073】処理管理部4は、絞り制御部12から読み
込んだ絞り値と所望の絞り値との誤差が予め設定された
誤差範囲内に入っていれば(ステップS712)、今度
は画像記録部3内の画像の濃度値が所望の濃度値との誤
差が予め設定された誤差範囲内になるまで絞り制御部1
2により画像入力部1の絞りを動かす(ステップS71
3〜S716)。
【0074】処理管理部4は、画像の値が予め設定され
た所望の濃度値との誤差範囲内になると、絞りの動きを
止めるように絞り制御部12に指示する。そして、処理
管理部4は、状態管理部8に記録されている、前回の絞
り制御の要因となった周囲の環境状態を示す情報を今回
の情報に更新し(ステップS717)、絞りの制御処理
を終了する。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、入力画像に対して当該
画像中から時間で変化する領域(変化領域)を抽出する
処理を施した結果、画像中に変化領域が存在しなけれ
ば、絞りの制御要求を出すようにしているので、絞り制
御が、画像内の物体通過などに起因する頻繁な明るさの
変化に影響されることはない。よって、より一定の明る
さでの画像の撮像ができる。
【0076】さらに、本発明によれば、入力画像中に変
化領域が存在しなくなった時点で、撮像時の周囲の明る
さ、天候等の変化に応じて、絞りの制御要求を出すよう
にしているので、撮像時の周囲の環境の変化に応じたタ
イミングでの絞りの制御を行うことができる。よって、
大きな時間の流れの中で適切な明るさの画像を得ること
ができる。
【0077】また、本発明によれば、画像中から変化領
域が抽出されなければ、絞り制御要求が出されない。よ
って、常に絞り制御のための処理を行う必要がなくなる
ため、その分、他の処理に計算機の能力を費やすことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例における絞り制御システム
の構成を示すブロック図
【図2】図1の絞り制御システムの動作を説明するため
のフローチャート。
【図3】図1の外部センサ部5により検出される周囲の
環境の明るさの変化に応じた絞り制御のタイミングの設
定を説明するためのフローチャート。
【図4】図1の天候検出部7により検出される天候の変
化に応じた絞り制御のタイミングの設定を説明するため
のフローチャート。
【図5】図1の時間管理部6により管理される時間に応
じた絞り制御のタイミングの設定を説明するためのフロ
ーチャート。
【図6】本発明の第2実施例における絞り制御システム
の動作を説明するためのフローチャート。
【図7】本発明の第3実施例における絞り制御システム
の動作を説明するためのフローチャート。
【図8】絞り制御量と濃度値(明るさ)との対応関係を
示す図。
【符号の説明】
1…画像入力部、2…アナログ・デジタル変換部、3…
画像記録部、4…処理管理部、5…外部センサ部、6…
時間管理部、7…天候検出部、8…状態管理部、9…濃
度算出部、10…絞り制御量算出部、11…変化領域抽
出部、12…絞り制御部、13…操作パネル。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絞りを有し、画像を入力するための画像
    入力手段と、 前記画像入力手段により入力された画像をデジタル濃淡
    画像に変換するアナログ・デジタル変換手段と、 前記アナログ・デジタル変換手段により変換されたデジ
    タル濃淡画像を記録するための画像記録手段と、 前記画像記録手段に記録されるデジタル濃淡画像を基
    に、時間で変化する変化領域を抽出する変化領域抽出手
    段と、 前記画像記録手段に記録されているデジタル濃淡画像の
    濃度を基に、前記画像入力手段の絞りを制御する絞り制
    御手段と、 前記変化領域抽出手段による変化領域抽出結果に応じ
    て、前記絞り制御手段に絞り制御を行わせる処理管理手
    段と、 を具備したことを特徴とする絞り制御システム。
  2. 【請求項2】 撮像時の周囲の環境の明るさを検出する
    ための外部センサ手段をさらに備え、 前記処理管理手段は、前記外部センサ手段で検出された
    周囲の環境の明るさのが前回絞り制御が行われた時点か
    ら予め設定された許容範囲量を越えた場合に絞り制御の
    必要性を判断し、前記変化領域抽出手段による変化領域
    抽出結果に応じて、前記絞り制御手段に絞り制御を行わ
    せることを特徴とする請求項1記載の絞り制御システ
    ム。
  3. 【請求項3】 撮像時の天候を検出するための天候検出
    手段をさらに備え、 前記処理管理手段は、前記天候検出手段で検出された天
    候が前回絞り制御が行われた時点から変化した場合に絞
    り制御の必要性を判断し、前記変化領域抽出手段による
    変化領域抽出結果に応じて、前記絞り制御手段に絞り制
    御を行わせることを特徴とする請求項1または請求項2
    に記載の絞り制御システム。
  4. 【請求項4】 時間の管理を行うための時間管理手段を
    さらに備え、 前記処理管理手段は、前回絞り制御が行われた時点から
    予め設定された一定時間経過した場合に絞り制御の必要
    性を判断し、前記変化領域抽出手段による変化領域抽出
    結果に応じて、前記絞り制御手段に絞り制御を行わせる
    ことを特徴とする請求項1、請求項2、または請求項3
    に記載の絞り制御システム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08240833A (ja) * 1995-03-02 1996-09-17 Mitsubishi Electric Corp 車両用カメラの露光制御装置
CN102269913A (zh) * 2010-06-07 2011-12-07 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 光圈控制***

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