JPH071823U - 電動式三分岐歯ブラシ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【構成】 ケ−シングを形成する把持部１内にモ−タと
電池を内蔵し、把持部１外に突出させたモ−タ駆動軸２
の先端に歯ブラシＢの軸基部３を装着して、歯ブラシＢ
を振動させつつ使用する電動歯ブラシにおいて、前記軸
基部３から三本の軸５，６，７を近距離且つ略平行に分
岐させる。その内の一軸５は他の二軸より剛性を保有さ
せてその先端下向きに軸幅よりも幅広のブラシ８を設け
る。他の二軸６，７は前記一軸５に対し内側湾曲状に形
成して夫々の先端水平向きに軸幅より幅広のブラシ９，
１０を近接状態に対向させて構成する。 【効果】 ブラシが歯に対して表裏及び先端の三方向か
ら同時に当たるので、歯の表面全般を隈なく迅速に磨く
ことができる。その際、弾力性軸６，７の幅広ブラシ
９，１０が歯を表裏から挟んで加圧するので歯の裏側も
良く磨ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、電動歯ブラシに関する。

【０００２】

【従来の技術】

今まで、先端に歯ブラシを装着し柄を振動させて使用する電動式歯ブラシが提 供されている。 この電動式歯ブラシによって、満遍なく歯を磨くためには、少なくとも一本の 歯に対して表裏及び先端の三方向からブラシを移動させながら磨かなければなら ならず、結構時間がかかっていた。 また表側が容易に磨けるのに対して裏側が磨きにくいという難点があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、上記実情に鑑みてなされたもので、迅速に歯表面全般を隈なく磨き 上げることができる、家庭用電動歯ブラシを提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案は、ケ−シングを形成する把持部１内にモ −タと電池を内蔵し、把持部１外に突出させたモ−タ駆動軸２の先端に歯ブラシ Ｂの軸基部３を装着して、歯ブラシＢを振動させつつ使用する電動歯ブラシにお いて、 前記軸基部３から三本の軸５，６，７を近距離且つ略平行に分岐させる。 その内の一軸５は他の二軸より剛性を保有させてその先端下向きに軸幅よりも 幅広のブラシ８を設ける。 他の二軸６，７は前記一軸５に対し内側湾曲状に形成して夫々の先端水平向き に軸幅より幅広のブラシ９，１０を近接状態に対向させて構成するものである。

【０００５】

【作用】 歯に対して、歯の表裏は両側部のブラシ９，１０及び歯の先端は中央部のブラ シ８の三方向から同時にブラシを当てるものなので、歯の表面全般を同時に隈な く迅速に磨き上げることができる。 特に、表裏方向においては、両側部の軸６，７の弾力によって歯を挟み付け加 圧状態で磨かれる。またそのブラシ９，１０の台が軸６，７の太さよりも幅広な ので、軸が歯を跨ぐ状態となりブラシが歯の裏側に良くフィットする。

【０００６】

【実施例】

以下本考案の実施例を図に基づいて説明すると、 本考案の電動歯ブラシは、図１に示すように、掌に納まる大きさケ−シングを 形成する把持部１内に小型モ−タと乾電池を内蔵してあり、その把持部１の先端 に設けたモ−タ駆動軸２に歯ブラシＢを着脱可能とした軸基部３を装着する。 そして、把持部１の側面にスイッチ４を設け、このスイッチ４をオンにして、 歯ブラシＢを前記駆動軸２方向に往復振動させて使用するものである。

【０００７】 前記歯ブラシＢは、軸をプラスチックで形成する。そして軸基部３は前記把持 部１のモ−タ駆動軸２に嵌着して固定できるようにし、この軸基部３から三本の 軸５，６，７を近距離且つ略平行に分岐させる。 その内の中央部の一軸５は、他の両側部の二軸６，７より太くして剛性を保有 させてその先端下向きに軸幅よりも幅広のブラシ８を設ける。この軸５を細くし たい場合はプラスチック製の軸内に補強金属棒を埋め込んで剛性を確保する。 また、他の両側部の二軸６，７は、前記中央部の軸５よりも細くして弾力性を 確保し、またこの軸５に対して両側下方に内側湾曲状に形成する。そして図２の （イ）に示すように、夫々の軸６，７の先端部にブラシの毛先を水平向きして軸 ６，７の幅より幅広のブラシ９，１０を近接状態に対向させる。 前記中央部のブラシ８の毛先は両側部のブラシ９，１０の上側面に近接させて ある。 図２の（ロ）は、歯１１の先端部は中央部のブラシ８によって、また歯１１の 表裏は両側部のブラシ９，１０によって三方向から挟み付けている使用状態を示 す。この両側部の軸６，７は、少なくても歯１１の厚さ以上の開閉が確保できる ように適度な弾力性を持たせる。 また、ブラシ毛先周位を山切りしておくと歯がブラシ間にスム−ズに入る。 図では羽子板状のブラシ台を示しているが、ブラシ台を軸幅より径が大きい円 形にしても良い。

【０００８】

【考案の効果】

本考案は上記の構成なので、歯の三方向から磨くことができるので、歯の表面 全般を同時に迅速に隈なく磨き上げることができる。このためサラリ−マンの朝 における１分を争う出勤前の貴重な時間を有効に利用できる。 また通常の歯ブラシを充分使いこなすことがてきない幼児でも、母親の手を借 りずに歯の裏側まで簡単にきれいに磨くことができるようになり、本考案によっ て虫歯予防に絶大な効果を現すものと期待される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図。

【図２】本考案の（イ）が使用前の、（ロ）が使用中の
それぞれのブラシの先端の状態を示す正面図。

【符合の説明】

１ 把持部 ２ モ−タ駆動軸 ３ 歯ブラシＢの軸基部 ４ スイッチ ５ 歯ブラシＢの中央部の軸 ６ 歯ブラシＢの側部の軸 ７ 歯ブラシＢの側部の軸 ８ 中央部のブラシ ９ 側部のブラシ １０ 側部のブラシ １１ 歯 Ｂ 歯ブラシ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ケ−シングを形成する把持部（１）内に
   モ−タと電池を内蔵し、把持部（１）外に突出させたモ
   −タ駆動軸（２）の先端に歯ブラシＢの軸基部（３）を
   装着して、歯ブラシＢを振動させつつ使用する電動歯ブ
   ラシにおいて、前記軸基部（３）から三本の軸（５），
   （６），（７）を近距離且つ略平行に分岐させ、その内
   の一軸（５）は他の二軸より剛性を保有させてその先端
   下向きに軸幅よりも幅広のブラシ（８）を設け、他の二
   軸（６），（７）は前記一軸（５）に対し内側湾曲状に
   形成して夫々の先端水平向きに軸幅より幅広のブラシ
   （９），（１０）を近接状態に対向させて成る電動式三
   分岐歯ブラシ。