JPH07181174A - 試験片 - Google Patents
試験片Info
- Publication number
- JPH07181174A JPH07181174A JP32563193A JP32563193A JPH07181174A JP H07181174 A JPH07181174 A JP H07181174A JP 32563193 A JP32563193 A JP 32563193A JP 32563193 A JP32563193 A JP 32563193A JP H07181174 A JPH07181174 A JP H07181174A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- test piece
- polymer substance
- substance
- reagent
- hydrophilic polymer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
- Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【構成】接触ムラを防ぐ親水性高分子物質と、検出試薬
等が試験片から流出を防ぐ疎水性高分子物質とを担持
し、被測定溶液に浸漬して均質な呈色反応ができる。 【効果】精度のよい測定が行える。
等が試験片から流出を防ぐ疎水性高分子物質とを担持
し、被測定溶液に浸漬して均質な呈色反応ができる。 【効果】精度のよい測定が行える。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、尿、血液、唾液等の体
液、あるいはその他の液体（飲料水、排水等）の検査に
用いられる試験片に関するものである。
液、あるいはその他の液体（飲料水、排水等）の検査に
用いられる試験片に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年医学的診断に用いる臨床試験の迅速
化、操作の簡便化が進むとともに、ドライケミストリー
法が広く普及してきている。ドライケミストリー法と
は、診断に必要な試薬を濾紙や布等の吸水性の担体に担
持させた検出機能部を有する試験片を用いて、これを血
液、尿等の検体に接触させることによって行われる。検
出すべき物質が存在する場合には、呈色または脱色反応
を生じ、その物質の存在を容易に確認することができ
る。このような試験片としては、例えば血液、尿中のブ
ドウ糖検出用、尿、便中の潜血検査用、尿中のタンパク
質、ケトン体、ビリルビン、ウロビリノーゲン等の検査
用の試験片等がある。
化、操作の簡便化が進むとともに、ドライケミストリー
法が広く普及してきている。ドライケミストリー法と
は、診断に必要な試薬を濾紙や布等の吸水性の担体に担
持させた検出機能部を有する試験片を用いて、これを血
液、尿等の検体に接触させることによって行われる。検
出すべき物質が存在する場合には、呈色または脱色反応
を生じ、その物質の存在を容易に確認することができ
る。このような試験片としては、例えば血液、尿中のブ
ドウ糖検出用、尿、便中の潜血検査用、尿中のタンパク
質、ケトン体、ビリルビン、ウロビリノーゲン等の検査
用の試験片等がある。
【０００３】これらの試験片の測定原理は測定対象であ
る物質によって多岐にわたるが、一般的には、使用され
る試薬は複数の成分から構成されていることが多い。例
えば、色原体、酵素基質、等の直接被測定物質と反応し
たり、あるいは呈色反応に関与する成分、緩衝剤、反応
活性化剤等の反応を補助する成分、試験片と被測定溶液
との接触を円滑にするための成分、夾雑物質の影響を除
去するための成分等である。このような試験片は、通常
上記のような試薬成分を適当な溶媒に溶解させ、吸着性
担体を浸漬させて、担体に試薬分を担持させ、ついで乾
燥して溶媒を除去することにより製造される。試験片に
は前述のように、試験片と被測定溶液との接触を円滑に
するための成分が担持されており、一般的には界面活性
剤などが使用され、試験片と被測定溶液との接触ムラを
防止し、安定した呈色等を得られるようにしている。
る物質によって多岐にわたるが、一般的には、使用され
る試薬は複数の成分から構成されていることが多い。例
えば、色原体、酵素基質、等の直接被測定物質と反応し
たり、あるいは呈色反応に関与する成分、緩衝剤、反応
活性化剤等の反応を補助する成分、試験片と被測定溶液
との接触を円滑にするための成分、夾雑物質の影響を除
去するための成分等である。このような試験片は、通常
上記のような試薬成分を適当な溶媒に溶解させ、吸着性
担体を浸漬させて、担体に試薬分を担持させ、ついで乾
燥して溶媒を除去することにより製造される。試験片に
は前述のように、試験片と被測定溶液との接触を円滑に
するための成分が担持されており、一般的には界面活性
剤などが使用され、試験片と被測定溶液との接触ムラを
防止し、安定した呈色等を得られるようにしている。
【０００４】
【発明が解決しようとする問題点】試験片と被測定溶液
との接触ムラを防ぎ、均質な呈色反応を行い、精度よく
被検物質の測定を行うために、前述のように、試験片と
被測定溶液との接触を円滑にするための成分、界面活性
剤などが担持されている。しかしながら、試験片を被検
液に長く浸したり、勢いよくかけた場合など、試験片中
の試薬が流れ出し、正確に測定できないことがあった。
また、疎水性高分子などで防止策を施した試験片に、多
量の界面活性剤などを担持させると吸湿性が増大し経時
的な安定性が低下することが大きな問題となっていた。
従って、本発明は、試験片と被測定溶液との接触による
試薬の流れ出しを防ぎ、均質な呈色反応を行い、精度よ
く被検物質の測定を行えるとともに経時的な安定性に優
れた試験片を提供することを目的とする。
との接触ムラを防ぎ、均質な呈色反応を行い、精度よく
被検物質の測定を行うために、前述のように、試験片と
被測定溶液との接触を円滑にするための成分、界面活性
剤などが担持されている。しかしながら、試験片を被検
液に長く浸したり、勢いよくかけた場合など、試験片中
の試薬が流れ出し、正確に測定できないことがあった。
また、疎水性高分子などで防止策を施した試験片に、多
量の界面活性剤などを担持させると吸湿性が増大し経時
的な安定性が低下することが大きな問題となっていた。
従って、本発明は、試験片と被測定溶液との接触による
試薬の流れ出しを防ぎ、均質な呈色反応を行い、精度よ
く被検物質の測定を行えるとともに経時的な安定性に優
れた試験片を提供することを目的とする。
【０００５】
【問題点を解決するための手段】上記の目的は、検出機
能部を支持体に支持させた試験片において、前記検出機
能部は、検体中の成分と反応する少なくとも１種の検出
試薬と、親水性高分子物質及び疎水性高分子物質を含有
する本発明の試験片によって達成される。
能部を支持体に支持させた試験片において、前記検出機
能部は、検体中の成分と反応する少なくとも１種の検出
試薬と、親水性高分子物質及び疎水性高分子物質を含有
する本発明の試験片によって達成される。
【０００６】本発明において親水性高分子物質としては
アルギン酸ナトリウム、ゼラチン（例えば、酸処理ゼラ
チン、脱イオンゼラチン等）、ゼラチン誘導体（例え
ば、フタル化デゼラチン、等）、アガロース、プルラ
ン、プルラン誘導体、ポリアクリルアミド、ポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドン等を使用することが
できる。
アルギン酸ナトリウム、ゼラチン（例えば、酸処理ゼラ
チン、脱イオンゼラチン等）、ゼラチン誘導体（例え
ば、フタル化デゼラチン、等）、アガロース、プルラ
ン、プルラン誘導体、ポリアクリルアミド、ポリビニル
アルコール、ポリビニルピロリドン等を使用することが
できる。
【０００７】本発明において疎水性高分子物質として
は、エチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニル
ホルマール、アクリル酸エステル、酢酸ビニル等を使用
することができる。
は、エチルセルロース、メチルセルロース、ポリビニル
ホルマール、アクリル酸エステル、酢酸ビニル等を使用
することができる。
【０００８】本発明において親水性高分子物質は、試験
片と被測定溶液との接触ムラを防ぎ、均質な呈色反応を
行い、精度よく被検物質の測定を行うために試験片に担
持される。また、疎水性高分子物質は、呈色反応等被検
物質を測定するための試薬等が試験片から溶出するのを
防止するために試験片に担持される。
片と被測定溶液との接触ムラを防ぎ、均質な呈色反応を
行い、精度よく被検物質の測定を行うために試験片に担
持される。また、疎水性高分子物質は、呈色反応等被検
物質を測定するための試薬等が試験片から溶出するのを
防止するために試験片に担持される。
【０００９】親水性高分子物質及び疎水性高分子物質を
試験片に担持させる方法としては、親水性高分子物質及
び疎水性高分子物質をそれぞれ別々に溶解し、一方の溶
液を試験片に点着、含浸、あるいはスプレー等を行い、
その後乾燥した後、もう一方の溶液を同様に担持させて
もよいが、親水性高分子物質及び疎水性高分子物質の両
物質を溶解する溶媒、またはそれぞれの高分子物質を別
々に溶解する溶媒の混合溶液に同時に溶解して、試験片
に点着、含浸、あるいはスプレー等を行い、その後乾燥
することによって担持させることが好ましい。
試験片に担持させる方法としては、親水性高分子物質及
び疎水性高分子物質をそれぞれ別々に溶解し、一方の溶
液を試験片に点着、含浸、あるいはスプレー等を行い、
その後乾燥した後、もう一方の溶液を同様に担持させて
もよいが、親水性高分子物質及び疎水性高分子物質の両
物質を溶解する溶媒、またはそれぞれの高分子物質を別
々に溶解する溶媒の混合溶液に同時に溶解して、試験片
に点着、含浸、あるいはスプレー等を行い、その後乾燥
することによって担持させることが好ましい。
【００１０】また、親水性高分子物質及び疎水性高分子
物質を試験片の反応試薬等と一緒に溶解して、試験片に
担持させてもよい。また、必要に応じて界面活性剤を加
えて溶解してもよい。このようにすることによって、親
水性高分子物質と疎水性高分子物質が均一に混合分散し
た状態で試験片上に乾燥固定化されるため、試験片を検
体に浸漬した時においても、反応試薬等が溶出すること
はなく、適度の検体が浸込み接触が確保できる。本発明
の試験片は、測定物質が尿等の場合のように試験片を浸
漬する場合にも、また、血液等のように試験片に点着す
る場合にも良好な結果が得られる。
物質を試験片の反応試薬等と一緒に溶解して、試験片に
担持させてもよい。また、必要に応じて界面活性剤を加
えて溶解してもよい。このようにすることによって、親
水性高分子物質と疎水性高分子物質が均一に混合分散し
た状態で試験片上に乾燥固定化されるため、試験片を検
体に浸漬した時においても、反応試薬等が溶出すること
はなく、適度の検体が浸込み接触が確保できる。本発明
の試験片は、測定物質が尿等の場合のように試験片を浸
漬する場合にも、また、血液等のように試験片に点着す
る場合にも良好な結果が得られる。
【００１１】また本発明において、検出試薬、反応試薬
については特に限定されず、すでに一般的に尿、血液、
唾液等の体液、あるいはその他の液体（飲料水、排水
等）の検査に使用されているもの全てが対象となりえ
る。
については特に限定されず、すでに一般的に尿、血液、
唾液等の体液、あるいはその他の液体（飲料水、排水
等）の検査に使用されているもの全てが対象となりえ
る。
【００１２】
【実施例】以下に実施例を示し本発明をさらに詳細に説
明する。 （実施例）グルコースオキシダーゼ ５３ＫＵ、ペルオ
キシダーゼ ０.１７ｇ、メタ過ヨウ素酸ナトリウム
０.４ｇ、シアノコバラミン ０.２５ｇ、アルギン酸ナ
トリウム ７ｇをクエン酸緩衝液 １００mlに溶解し酵
素溶液を調製する。ｏ-トリジン ２.７ｇ、エチルセル
ロース ０.５ｇ、ポリビニルピロリドン ９.５ｇ、ト
リトンＸ１００ ０.０３ｇをベンゼン／エタノール
（４：１）混合溶液に溶解し色原体溶液を調整する。
明する。 （実施例）グルコースオキシダーゼ ５３ＫＵ、ペルオ
キシダーゼ ０.１７ｇ、メタ過ヨウ素酸ナトリウム
０.４ｇ、シアノコバラミン ０.２５ｇ、アルギン酸ナ
トリウム ７ｇをクエン酸緩衝液 １００mlに溶解し酵
素溶液を調製する。ｏ-トリジン ２.７ｇ、エチルセル
ロース ０.５ｇ、ポリビニルピロリドン ９.５ｇ、ト
リトンＸ１００ ０.０３ｇをベンゼン／エタノール
（４：１）混合溶液に溶解し色原体溶液を調整する。
【００１３】次に、濾紙片を調整した酵素溶液に浸浸し
た後乾燥し、ついで色原体溶液に浸漬する。乾燥後適当
な大きさに裁断し検出機能部を作成した。検出機能部は
定法によってスチレン製支持体に固着し、本発明の尿中
ブドウ糖試験片を作成した。
た後乾燥し、ついで色原体溶液に浸漬する。乾燥後適当
な大きさに裁断し検出機能部を作成した。検出機能部は
定法によってスチレン製支持体に固着し、本発明の尿中
ブドウ糖試験片を作成した。
【００１４】（比較例）酵素溶液は実施例と同様に調整
する。ｏ-トリジン２.７ｇ、アセトン１００mlに溶解し
色原体溶液を調整する。次に、実施例と同様に濾紙片を
調整した酵素溶液に浸浸した後乾燥し、ついで色原体溶
液に浸漬する。乾燥後適当な大きさに裁断し検出機能部
を作成した。検出機能部は定法によてスチレン製支持体
に固着し、比較例の尿中ブドウ糖試験片を作成した。
する。ｏ-トリジン２.７ｇ、アセトン１００mlに溶解し
色原体溶液を調整する。次に、実施例と同様に濾紙片を
調整した酵素溶液に浸浸した後乾燥し、ついで色原体溶
液に浸漬する。乾燥後適当な大きさに裁断し検出機能部
を作成した。検出機能部は定法によてスチレン製支持体
に固着し、比較例の尿中ブドウ糖試験片を作成した。
【００１５】（試験例１）本発明の試験片と比較例の試
験片に注射器を用いて５、１０及び２０mlの尿を約１秒
間でかけたときの呈色に及ぼす影響を調べた。その結果
を表１に示した。糖濃度０、５０mg/dlともに本発明の
試験片の方が正確な値を示し試薬の流れ出しが抑えられ
ることが明らかになった。
験片に注射器を用いて５、１０及び２０mlの尿を約１秒
間でかけたときの呈色に及ぼす影響を調べた。その結果
を表１に示した。糖濃度０、５０mg/dlともに本発明の
試験片の方が正確な値を示し試薬の流れ出しが抑えられ
ることが明らかになった。
【００１６】
【表１】
【００１７】（試験例２）比重が１.００６，１.０１，
１.０１４，１.０１８，１.０２２及び１.０２６の尿に
ブドウ糖を５０及び１００mg/dlとなるように加えて尿
検体を調製し、本発明の試験片と比較例の試験片を用い
て測定し尿比重の影響を調べた。この結果、本発明の試
験片はブドウ糖濃度５０及び１００mg/dlの両濃度にお
いて尿比重の影響を受ける事なく精度よく測定できた。
１.０１４，１.０１８，１.０２２及び１.０２６の尿に
ブドウ糖を５０及び１００mg/dlとなるように加えて尿
検体を調製し、本発明の試験片と比較例の試験片を用い
て測定し尿比重の影響を調べた。この結果、本発明の試
験片はブドウ糖濃度５０及び１００mg/dlの両濃度にお
いて尿比重の影響を受ける事なく精度よく測定できた。
【００１８】
【発明の効果】以上、詳述したように本発明に係わる試
験片はその検出機能部に検体中の成分と反応する少なく
とも１種の検出試薬と親水性高分子物質と疎水性高分子
物質を含有することによって、検出試薬の流れ出しが防
止できるとともに検体の浸込みが均一となるため、検体
中の別成分の影響を受けにくく精度のよい測定が行え
る。
験片はその検出機能部に検体中の成分と反応する少なく
とも１種の検出試薬と親水性高分子物質と疎水性高分子
物質を含有することによって、検出試薬の流れ出しが防
止できるとともに検体の浸込みが均一となるため、検体
中の別成分の影響を受けにくく精度のよい測定が行え
る。
Claims (1)
- 【請求項１】検出機能部を支持体に支持させた試験片に
おいて、前記検出機能部は、検体中の成分と反応する少
なくとも１種の検出試薬と、親水性高分子物質及び疎水
性高分子物質を含有することを特徴とする試験片。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32563193A JPH07181174A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 試験片 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP32563193A JPH07181174A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 試験片 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07181174A true JPH07181174A (ja) | 1995-07-21 |
Family
ID=18179014
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32563193A Pending JPH07181174A (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 試験片 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07181174A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09138232A (ja) * | 1995-11-15 | 1997-05-27 | Terumo Corp | 試験片 |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP32563193A patent/JPH07181174A/ja active Pending
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH09138232A (ja) * | 1995-11-15 | 1997-05-27 | Terumo Corp | 試験片 |
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