JPH0718024U - 鉄道車両車軸用軸受の接地装置 - Google Patents

鉄道車両車軸用軸受の接地装置

Info

Publication number
JPH0718024U
JPH0718024U JP5234593U JP5234593U JPH0718024U JP H0718024 U JPH0718024 U JP H0718024U JP 5234593 U JP5234593 U JP 5234593U JP 5234593 U JP5234593 U JP 5234593U JP H0718024 U JPH0718024 U JP H0718024U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
grounding device
brush
axle
grounding
device housing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5234593U
Other languages
English (en)
Inventor
研吾 平松
良一 中島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NTN Corp
Original Assignee
NTN Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NTN Corp filed Critical NTN Corp
Priority to JP5234593U priority Critical patent/JPH0718024U/ja
Publication of JPH0718024U publication Critical patent/JPH0718024U/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 構造が簡単で、省スペース化、低コスト化が
図れ、またメンテナンスも容易な接地装置とする。 【構成】 車軸3の軸端を覆って軸箱2に取付けられる
前蓋8に、この前蓋8を貫通する接地装置ハウジング1
1を設ける。この接地装置ハウジング11にブラシ収容
孔13を設け、接地ブラシ14と、止め栓16と、ばね
部材15とを収容する。接地ブラシ14は、ばね部材1
5により、車軸3の軸端面の導電プレート5に先端が押
し付けられる。前蓋8の周壁の内周には、軸受1から接
地ブラシ14の導電プレート5に対する接触部にグリー
ス等が侵入することを防止する仕切板18を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、軸受の電食を防止する鉄道車両車軸用軸受の接地装置に関する。
【0002】
【従来の技術と考案が解決しようとする課題】
従来から、鉄道車両に使用される転がり軸受においては、軌道輪と転動体の間 に生じる電位差を無くすために、軸箱と軸を導通させる接地装置が用いられてい る。これにより、電流は、軸から車輪、車輪からレール、レールから地面へと流 れ、軸受軌道輪や転動体の電食が防止される。
【0003】 しかし、従来のこの種の接地装置は、いずれも構造が複雑で高価なものであり 、また大きなスペースが必要になるという問題点がある。また、スペース上で問 題のないものであっても、接地ブラシの摺接による摩耗の問題が生じることがあ る。
【0004】 図2は、従来の接地装置の一例を示す(特開昭58−47652号公報)。こ の例では、車軸51に固定される回転前蓋52に導電性耐摩耗材料からなるリン グ57を設け、このリング57に摺接する接地ブラシ53を、台車54側の非回 転の取付部材55に設けている。接地ブラシ53はばね部材56で突出付勢され る。この構成によると、比較的接地スペースが小さくて済み、また耐摩耗材料の リング57により、前蓋52の摩耗が防止される。
【0005】 しかし、回転前蓋52の外径面のリング57で接地ブラシ53に摺接させる構 造であるため、周速の速い高速部分で摺接することになる。そのため、接地ブラ シ53やリング57に摩耗が生じ易く、これら接地ブラシ53やリング57の取 り替えのためのメンテナンスに手間がかかるという問題点がある。
【0006】 この考案の目的は、構造が簡単で、省スペース化、低コスト化が図れ、またメ ンテナンスも容易な鉄道車両車軸用軸受の接地装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
この考案の鉄道車両車軸用軸受の接地装置は、車軸の軸端を覆って軸箱に取付 けられる前蓋に、この前蓋を貫通する接地装置ハウジングを設ける。この接地装 置ハウジングに軸方向に貫通するブラシ収容孔を設け、この孔内に、接地ブラシ と、止め栓と、ばね部材とを設ける。接地ブラシは、車軸の軸端面の導電プレー トに先端が接するものである。ばね部材は、止め栓と接地ブラシ間に介在して接 地ブラシを突出付勢する。
【0008】
【作用】
この構成によると、軸受周辺に発生した電位差は、電流が軸箱からこの接地装 置における接地ブラシを介して、軸、車輪、レールへと逃がされる。そのため、 軸受の軌道輪と転動体間に電位差が生じることがなく、軸受軌道輪や転動体の電 食が防止される。接地ブラシは、軸端面の導電プレートに摺接するため、軸の外 径部で摺接させるものに比べて摺接速度が遅く、接地ブラシや導電プレートの摩 耗が緩和される。 また、この接地装置は、前蓋を貫通する接地装置ハウジングにブラシ収容孔を 設け、その中に接地ブラシおよびばね部材を収容しているため、設置スペースが 小さくて済み、また接地装置ハウジングに必要部品が全て組み込まれた一体部品 として取り扱うことができる。これらのためメンテナンスも容易に行える。
【0009】
【実施例】
この考案の一実施例を図1に基づいて説明する。車軸用軸受1は、案内鍔付き 円筒ころ軸受等からなり、台車等からなる軸箱2に設置されて車軸3の軸端近傍 を支持する。車軸3の軸端の雄ねじ部3aにはリング状ナット4が螺着され、軸 端面を覆う導電プレート5が、通電間座6を介してボルト7によりリング状ナッ ト4の正面の小径ねじ孔に止め付けられている。通電間座6は、車軸3の雄ねじ 部3aに設けられた溝部に一部が嵌まり込んでいる。 前蓋8は車軸3の軸端を覆う蓋であり、底面が平らな浅いキャップ状に形成さ れて、外周のフランジ8aに設けられた取付孔9で、軸箱2にボルト止めされる 。前蓋8は、車軸3と同心の接地装置取付孔10を有し、接地装置ハウジング1 1の丸軸状の胴部が貫通している。
【0010】 接地装置ハウジング11は軸方向中間の外周に取付フランジ11aを有し、取 付フランジ11aの孔に挿通したボルト12により、前蓋8のねじ孔に固定され る。接地装置ハウジング11は中心部にブラシ取付孔13を有し、この孔13内 に、内側から順に、接地ブラシ14、ばね部材15、および止め栓16が設けら れている。接地ブラシ14は、例えば銅,錫,鉛,炭素等の合金からなる丸軸状 のものであり、ばね部材15で通電プレート5に押付けられる。止め栓16は、 ブラシ取付孔13の入口部の雌ねじに嵌合する六角孔付きの止めねじからなり、 そのねじ込み量により接地ブラシ13の押し付け力の調整が可能である。ばね部 材15は圧縮コイルばね等からなる。
【0011】 なお、前蓋8の接地装置取付孔10の入口部には、接地装置ハウジング11と の間を密封するOリング17が設けてある。また、前蓋8の周壁内面には導電プ レート5の外径面に近接するリング状の仕切板18を設け、かつ導電プレート5 の前面には接地装置ハウジング11の先端外周が嵌まり込む仕切筒5aを一体に 突設してある。これら仕切板18および仕切筒5aは、軸受1側のグリース等が 接地ブラシ14と導電プレート5との接触部に侵入することを防ぐものである。
【0012】 この構成によると、軸受1の周辺に発生した電位差は、電流が軸箱2からこの 接地装置における接地ブラシ14および導電プレート5を介して、車軸3、車輪 、レールへと逃がされる。そのため、軸受1の軌道輪と転動体間に電位差が生じ ることがなく、軸受軌道輪や転動体の電食が防止される。また、接地ブラシ14 は軸端面の導電プレート5に回転軸心で摺接するため、軸の外径部で摺接させる ものに比べて摺接速度が遅く、接地ブラシ14や導電プレート5の摩耗が緩和さ れる。そのため、これら接地ブラシ14や導電プレート5を交換することなく長 期間運転することができる。
【0013】 また、この接地装置は、前蓋8に接地装置貫通孔10を設けて接地装置ハウジ ング11を貫通状態に取付けるようにし、その中に接地ブラシ14およびばね部 材15を収容しているため、設置スペースが小さくて済み、また構造が簡単で低 コスト化が実現できる。しかも、この接地装置は、接地装置ハウジング11に必 要部品が全て組み込まれた一体部品として取り扱うことができる。このように、 接地ブラシ14等が長寿命となり、また接地装置全体が一体化されて取扱が容易 なため、メンテナンスに要する時間も短縮される。
【0014】 なお、前記実施例では接地ブラシ14が車軸3の軸心で導電プレート5に接す るものとしたが、軸心から離れた位置で導電プレート5に接触させても良い。
【0015】
【考案の効果】
この考案の鉄道車両車軸用軸受の接地装置は、軸箱に取付けられる前蓋に、こ の前蓋を貫通する接地装置ハウジングを設け、そのブラシ収容孔内に、接地ブラ シと、止め栓と、ばね部材とを設けたものであるため、構造が簡単で、低コスト 化が図れ、設置スペースも小さくて済む。また、接地ブラシの摩耗も少なく、装 置全体の取扱も容易であり、メンテナンスに要する時間も短縮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例の断面図である。
【図2】従来例の断面図である。
【符号の説明】
1…軸受、2…軸箱、3…車軸、5…導電プレート、8
…前蓋、11…接地装置ハウジング、14…接地ブラ
シ、15…ばね部材、16…止め栓、18…仕切板

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車軸の軸端を覆って軸箱に取付けられる
    前蓋に、この前蓋を貫通する接地装置ハウジングを設
    け、この接地装置ハウジングを軸方向に貫通するブラシ
    収容孔を設け、この孔内に、車軸の軸端面の導電プレー
    トに先端が接する接地ブラシと、止め栓と、これら止め
    栓および接地ブラシ間に介在して接地ブラシを突出付勢
    するばね部材とを設けた鉄道車両車軸用軸受の接地装
    置。
JP5234593U 1993-08-31 1993-08-31 鉄道車両車軸用軸受の接地装置 Pending JPH0718024U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5234593U JPH0718024U (ja) 1993-08-31 1993-08-31 鉄道車両車軸用軸受の接地装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5234593U JPH0718024U (ja) 1993-08-31 1993-08-31 鉄道車両車軸用軸受の接地装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0718024U true JPH0718024U (ja) 1995-03-31

Family

ID=12912227

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5234593U Pending JPH0718024U (ja) 1993-08-31 1993-08-31 鉄道車両車軸用軸受の接地装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0718024U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108688471A (zh) * 2018-04-13 2018-10-23 无锡市东鹏金属制品有限公司 高铁动力***接地回流装置
WO2024063013A1 (ja) * 2022-09-22 2024-03-28 日本精工株式会社 ブラシユニット、及び接続装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108688471A (zh) * 2018-04-13 2018-10-23 无锡市东鹏金属制品有限公司 高铁动力***接地回流装置
WO2024063013A1 (ja) * 2022-09-22 2024-03-28 日本精工株式会社 ブラシユニット、及び接続装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5515246B2 (ja) 車軸用軸受装置
US6464399B1 (en) Hub assembly for automotive vehicles
US4798394A (en) Kingpin assembly for a vehicle steering axle
JP6281501B2 (ja) 車両の車輪支持装置
US7108427B2 (en) Wheel end with rotation sensor
US5097701A (en) Automobile wheel hub
US6457869B1 (en) Wheel mounting with axle-mounted sensor
US7267486B2 (en) Protective cap for wheel support bearing assembly
US5121998A (en) Bearing assembly capable of monitoring angular velocity
US3844631A (en) Unitized thrust bearing and interlocking seal assembly therefor
US4559462A (en) Dynamo-electric cycle axle
US6217046B1 (en) Suspension for a non-driven steerable vehicle wheel
JPH0718024U (ja) 鉄道車両車軸用軸受の接地装置
CN109703589B (zh) 低地板车辆、转向架及其轴端密封结构
JP2601238Y2 (ja) 車輪用軸受の密封装置
CA1117163A (en) Large-diameter dust guard for a locomotive axle bearing
CN114056373A (zh) 端盖组件和轴箱装置
JP2011111098A (ja) 車輪駆動装置用電食防止ユニットおよびインナーロータ型車輪駆動装置
US2573735A (en) Wheel and axle seal
US2954263A (en) Traction motor support bearing
JPH0421823Y2 (ja)
JPH0732310Y2 (ja) 車軸用軸受の電食防止装置
JPH0636344Y2 (ja) 車軸用ジャーナル軸受装置
JPH04368202A (ja) 車軸とホイールの取付け構造
EP0016875B1 (en) Castor wheel