JPH07179837A - 接着剤組成物及び床システム - Google Patents

接着剤組成物及び床システム

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JPH07179837A
JPH07179837A JP32747693A JP32747693A JPH07179837A JP H07179837 A JPH07179837 A JP H07179837A JP 32747693 A JP32747693 A JP 32747693A JP 32747693 A JP32747693 A JP 32747693A JP H07179837 A JPH07179837 A JP H07179837A
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JP
Japan
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adhesive
floor
polyol
bisphenol
adhesive composition
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Pending
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JP32747693A
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Inventor
Masaya Kobayashi
正也 小林
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 現場での面倒な混合作業も必要なく、塩化ビ
ニルや天然ゴム等を含むほとんどすべてのフローリング
材料に対して優れた接着性を示す接着剤と該接着剤を塗
布してなる床システムを提供する。 【構成】 ポリエーテル系ポリオール、ポリエステル系
ポリオール及びひまし油系ポリオールからなる群より選
択される少なくとも1種に過剰のポリイソシアネートを
反応させて得られる末端にイソシアネート基を有するウ
レタンプレポリマーであって、2.0〜15重量%のビ
スフェノールA骨格を含有するウレタンプレポリマーか
らなる接着剤組成物、及び、前記接着剤組成物により下
地と床材を貼り合わせてなる床システム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、フローリングの直貼り
に有用であって、2液を混合する必要がなく、塩化ビニ
ル、天然ゴム等の従来のエポキシ系接着剤では接着でき
なかった素材に対しても優れた接着性を示す接着剤に関
する。
【0002】
【従来の技術】フローリングの直貼りには、従来から2
液混合型エポキシ系接着剤が用いられている。このよう
な2液混合型接着剤は現場での面倒な計量混合作業があ
るばかりか、混合ミスによる接着不良がしばしば発生し
ており、エポキシ系接着剤による作業員の皮膚のかぶれ
等の被害も問題になっている。
【0003】また、防音性を付与したフローリングでは
接着面に軟質塩化ビニルや天然ゴムを使用することとな
るが、このような材質に対してはエポキシ系接着剤では
充分な接着強度が得られない。
【0004】これらを解決する目的で、特開昭56−1
27676号公報、特公平2−52948号公報には、
1液ウレタン系接着剤をフローリングの接着に用いる技
術が開示されているが、このような接着剤では、コンク
リート面に対しては良い接着性を示すが、接着面が軟質
塩化ビニルや天然ゴムである防音性を付与したフローリ
ングに対してはエポキシ系接着剤と同様に充分な接着強
度を得ることができない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記に鑑
み、現場での面倒な混合作業も必要なく、塩化ビニルや
天然ゴム等を含むほとんどすべてのフローリング材料に
対して優れた接着性を示す接着剤と該接着剤を塗布して
なる床システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、ポリエ
ーテル系ポリオール、ポリエステル系ポリオール及びひ
まし油系ポリオールからなる群より選択される少なくと
も1種に過剰のポリイソシアネートを反応させて得られ
る末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマ
ー中に、2.0〜15重量%のビスフェノールA骨格を
含有させて接着剤組成物を構成するところにある。
【0007】上記ポリオールとしては、通常、分子量が
300〜4000のものを用いるのが好ましい。本発明
においては、ポリエーテル系、ポリエステル系及びひま
し油系の中から1種又は2種以上を適宜選択して用い
る。
【0008】上記ポリエーテル系ポリオールとしては、
例えば、活性水素を2個以上を有する低分子量活性水素
化合物、例えば、ビスフエノールA、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ブチレングリコール1,6
−ヘキサンジオール等のジオール類;グリセリン、トリ
メチロールプロパン等のトリオール類;エチレンジアミ
ン、ブチレンジアミン等のアミン類等のうち1種又は2
種以上の存在下にプロピレンオキサイド、エチレンオキ
サイド、テトラヒドロフランのうち1種又は2種以上を
開環重合させて得られる重合体等を挙げることができ
る。
【0009】上記ポリエステル系ポリオールとしては、
例えば、多塩基酸、例えば、アジピン酸、アゼライン
酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸、コハク
酸等と2価アルコール、例えば、ビスフェノールA、エ
チレングリコール、1,2−プロピレングリコール、
1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、1,
6ーヘキサングリコール、ネオペンチルグリコール等と
を脱水縮合して得られる重合体等を挙げることができ
る。
【0010】上記ひまし油系ポリオールとしては、例え
ば、ひまし油より誘導されるOH基を2個以上含有する
ポリオール等を挙げることができる。
【0011】上記ポリオールには、過剰のポリイソシア
ネートを反応させる。上記ポリイソシアネートとして
は、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメ
タンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト、キシリレンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメ
タンジイソシアネート等のジイソシアネート類;これら
ジイソシアネート類の3量体、トリフェニルメタントリ
イソシアネート等のトリイソシアネート類;ジフェニル
メタンジイソシアネート、トリフェニルメタントリイソ
シアネート等の混合物であるクルードMDI等を挙げる
ことができる。これらのポリイソシアネート類は単独で
又は2種以上を混合して用いることができる。
【0012】上記ポリオールと上記ポリイソシアネート
との反応により末端にイソシアネート基を有するウレタ
ンプレポリマーを得ることができる。上記反応は、上記
ポリオールのヒドロキシル基(OH)に対してポリイソ
シアネートのイソシアネート基(NCO)が1より大と
なるように、例えば、1.5≦NCO/OH≦10の割
合にて、60〜100℃で数時間反応させることにより
得ることができる。上記反応によれば、上記ウレタンプ
レポリマーのNCO含有量は1〜15重量%に調整する
ことができる。
【0013】上記反応に際しては、必要に応じて、無機
充填剤、有機溶剤、可塑剤、チクソ剤、安定剤等を予め
含有していてもよい。上記無機充填剤、有機溶剤、可塑
剤、チクソ剤、安定剤等としては、ヒドロキシ基(O
H)、アミノ基(NH)、メルカプト基(SH)等の活
性水素等のNCO基と反応しうる基を含有していないも
のであれば特に限定されない。
【0014】本発明の接着剤組成物は、上記ウレタンプ
レポリマー中に2.0〜15重量%のビスフェノールA
骨格を含有させてなる。上記ビスフェノールA骨格の含
有量が2.0より小さいと所望の接着性が得られず、1
5%を超えると粘着性が発現して床鳴り等の問題を生ず
る。好ましくは、2.5〜5重量%である。
【0015】本発明の接着剤組成物には、上記のほか本
発明の構成に影響を与えない範囲内で、必要に応じて無
機充填剤、有機溶剤、可塑剤、チクソ剤、安定剤等を添
加してもよい。
【0016】本発明の接着剤組成物は、下地に床を積層
してなる床システムに適用することができる。上記床シ
ステムは、本発明の接着剤組成物を下地及び床材のうち
少なくとも一方に塗布することにより施工することがで
きる。上記床材としては、例えば、天然ゴム裏打ち床
材、オレフィン発泡体裏打床材、ウレタンフォーム裏打
床材、軟質塩化ビニル系床材等を挙げることができる。
【0017】
【実施例】以下実施例を掲げて本発明を更に詳しく説明
するが、本発明は実施例のみに限定されるものではな
い。
【0018】実施例1〜4及び比較例1、2 分子量2000のポリプロピレングリコール(旭電化工
業社製アデカポリエーテルP−2000)又は分子量2
000のひまし油変性ジオール(伊藤製油社製ユーリッ
クH−54)及びビスフェノールA1モルに対してプロ
ピレンオキサイド6モルの割合で反応させて得られるポ
リエーテル系ジオール(旭電化工業社製アデカポリエー
テルBPX−33、分子量580)の混合物にクルード
MDI(住友バイエルウレタン社製スミジュール44V
−20)を加え、窒素気流中、80℃で4時間反応させ
て末端にイソシアネート基を有するウレタンプレポリマ
ーを得た。混合割合(単位は重量部である。)は表1に
示した。次いで、得られたウレタンプレポリマー100
重量部に130℃で12時間加熱乾燥した炭酸カルシウ
ム(無機充填剤)100重量部とトルエン50重量部を
加え窒素気流中で攪拌混合し、接着剤を得た。
【0019】この接着剤を70×70×8mmの石綿セ
メント板(JIS A 5403に規定する平板)に櫛
目ゴテで塗布し(400g/m2 )、40×40mmに
切断した床材(表2に示した)を貼りつけ、20℃、6
5%RHで24時間養生したのち接着面に対して垂直の
方向に引っ張り強度(単位はkg/cm2 である。)を
測定し破壊状況(材破は床材が破壊したことを示し、凝
集は接着剤層が凝集破壊したことを示し、界面は床材裏
面と接着剤層との界面で剥離したことを示す。)を観察
し、結果を表2に示した。
【0020】また、この接着剤を300×300×70
mmのコンクリート板に櫛目ゴテで塗布し(400g/
2 )、300×300mmに切断した床材(表2に示
した)を貼りつけ、20℃、65%RHで24時間養生
したのち床材の上を踏み、床鳴りの有無を確認した。結
果を表2に示した。
【0021】比較例3、4 ビスフェノールA骨格を有するポリエーテル系ジオール
(BPX−33)の代わりに分子量700のポリプロピ
レングリコール(旭電化工業社製アデカポリエーテルP
−700)を用いた以外は実施例1〜4及び比較例1、
2と同様に接着剤を合成し(混合割合は表1に示し
た)、評価した。評価結果は表2に示した。
【0022】
【表1】
【0023】
【表2】
【0024】本発明の範囲より少ない量のビスフェノー
ルAを含有する比較例1、及びビスフェノールAを含有
しない比較例3及び比較例4では、天然ゴム裏打ち床材
に対して充分な接着強度が得られなかった。また、本発
明の範囲より多くのビスフェノールAを含有する比較例
2では、天然ゴム裏打ち床材に対しては十分な接着強度
が得られるものの、粘着性の発現による床鳴りが発生し
た。
【0025】これに対して、本発明に従う実施例1〜4
の接着剤を用いた場合、天然ゴム裏打ち床材に対して非
常に優れた接着性を示し、床鳴りの発生もほとんど無か
った。また他の床材に対しても同様に優れた接着性を示
した。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、天然ゴム等が裏打ちさ
れた直貼り防音床材をはじめ各種床材に対して優れた接
着性を示し、床鳴り等の不都合の発生もなく、また、エ
ポキシ系のような2液を混合する面倒な作業も必要な
く、施工性に優れた高性能な接着剤及び該接着剤よりな
る床システムを得ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエーテル系ポリオール、ポリエステ
    ル系ポリオール及びひまし油系ポリオールからなる群よ
    り選択される少なくとも1種に過剰のポリイソシアネー
    トを反応させて得られる末端にイソシアネート基を有す
    るウレタンプレポリマーであって、2.0〜15重量%
    のビスフェノールA骨格を含有するウレタンプレポリマ
    ーからなることを特徴とする接着剤組成物。
  2. 【請求項2】 下地及び床材のうち少なくとも一方に請
    求項1記載の接着剤組成物からなる接着剤を塗布してな
    ることを特徴とする床システム。
JP32747693A 1993-12-24 1993-12-24 接着剤組成物及び床システム Pending JPH07179837A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20000059284A (ko) * 1999-03-02 2000-10-05 장용균 화장판 시트 및 그 제조방법
JP2006282922A (ja) * 2005-04-04 2006-10-19 Aica Kogyo Co Ltd ウレタン樹脂系接着剤組成物
JP2007002029A (ja) * 2005-06-21 2007-01-11 Ito Seiyu Kk ポリウレタン用ポリオール組成物、ポリウレタン用組成物及びポリウレタン樹脂
JP2021008571A (ja) * 2019-07-01 2021-01-28 横浜ゴム株式会社 ポリウレタン系接着剤組成物

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