JPH071793A

JPH071793A - 印刷装置

Info

Publication number: JPH071793A
Application number: JP14628093A
Authority: JP
Inventors: Hiroaki Kawamura; 浩明川村
Original assignee: TEC CORP
Current assignee: TEC CORP
Priority date: 1993-06-17
Filing date: 1993-06-17
Publication date: 1995-01-06

Abstract

(57)【要約】【目的】選択的に高速のコマンド処理を行えるようにす
る。【構成】パススルーコマンド処理制御手段（２１，２
２）とクイックスタート要求指令手段（２９Ｑ）とパス
スルー許可制御手段（２１，２２）と未確認時戻し制御
手段（２１，２２）とを設け、エンジン部（３０，４
０）の状態監視を行う通常コマンド処理に代って選択的
に高速処理可能なパススルーコマンド処理を行えかつ不
調の場合に通常コマンド処理に戻すように構成されてい
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、制御部とエンジン部と
からなり、コマンド処理によってエンジン部へ各種ステ
ータスを設定してから印刷処理を行う印刷装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】図４に、制御部２０とエンジン部（エン
ジンコントローラ３０およびエンジン４０）とからなる
電子写真方式の従来印刷装置１０Ｐを示す。１００は、
制御部２０に印刷データＰＤＳを送る上位機器（ホスト
コンピュータ）である。なお、外観を図３に示す。但
し、両者１０Ｐ，１００は、遠方に離隔配設されている
場合も多い。

【０００３】制御部２０は、ＣＰＵ２１，ＲＯＭ２２，
ＲＡＭ２３，ビデオデータ変換チップ２４，ＥＥＰＲ
ＯＭ２５，インターフェース２６・２７，操作パネル２
９等を含み形成され、上位機器１００からの印刷データ
ＰＤＳを受信するとＲＡＭ２３に一時記憶するととも
に、印刷データＰＤＳに係る画像データをビデオデータ
変換チップ２４に書込み記憶されたビデオデータ変換デ
ータを用いてビデオデータＶＤＳに変換し、エンジンコ
ントローラ３０に送る。

【０００４】エンジンコントローラ３０は、ＣＰＵ３
１，ＲＯＭ３２，ＲＡＭ３３，表示器（ＬＣＤ）３４，
インターフェース３６，入出力ポート３７等を含み、制
御部２０から受信しかつＲＡＭ３３に記憶したビデオデ
ータＶＤＳに基づきエンジン４０を駆動制御して印刷さ
せる。エンジン４０は、像担持体，帯電器，露光手段，
現像器，転写器等からなるプロセスユニットの他にステ
ッピングモータで駆動される用紙搬送装置やヒータ内蔵
の熱定着装置等を含む。これら構成機器の組合せ等によ
り印刷速度や画質が異なる。

【０００５】かかる印刷装置１０Ｐでは、印刷処理運転
に入る前に、上位機器１００から送信されて来た各種コ
マンド（印刷用紙サイズ，印刷枚数等々）を受信（図５
のＳＴ２０のＹＥＳ）した制御部２０は、通常コマンド
処理機能を実行して、エンジン部（３０，４０）に各種
ステータスを設定するものとされている。

【０００６】すなわち、通常コマンド処理機能は、受信
（ＳＴ２０のＹＥＳ）したコマンドコードにより各コマ
ンド処理のアドレスを計算（ＳＴ２１）し、しかる後に
エンジン部（３０，４０）の状態を監視しつつ正常であ
る場合（ＳＴ２３のＹＥＳ）にコマンドをエンジン部
（３０）に送信する（ＳＴ２５）。異常ある場合（ＳＴ
２３のＮＯ）はエラー処理（ＳＴ２４）も行う。

【０００７】そして、エンジン部（３０）から各ステー
タスの設定が正常終了した旨の応答を確認する（ＳＴ２
６のＹＥＳ）と、完了する。しかし、通常コマンド処理
（ＳＴ２２〜２５）が失敗（ＳＴ２６のＮＯ）した場合
には、予め設定された回数Ｎｓ（例えば、２〜３回）だ
け繰返して行う。設定回数Ｎｓだけ繰返しても失敗（Ｓ
Ｔ２６のＮＯ）の場合は、コマンド処理の失敗を表示す
る（ＳＴ２８）。

【０００８】ＳＴ２６の確認は、エンジン部（３０，４
０）からの応答（図６のＳＴ３４，３５）を受けて行わ
れる。すなわち、エンジンコントローラ３０は、制御部
２０からコマンド受信した場合（図６のＳＴ３０のＹＥ
Ｓ）に、そのコマンドコードにより各コマンド処理のア
ドレス計算（ＳＴ３１）を行いコマンド処理を行う（Ｓ
Ｔ３２）。そして、コマンド処理（ＳＴ３２）が正常の
場合（ＳＴ３３のＹＥＳ）は制御部２０へ正常終了ステ
ータスを送信（ＳＴ３４）し、異常の場合（ＳＴ３３の
ＮＯ）はエラー終了ステータスを送信する（ＳＴ３
５）。

【０００９】なお、図５および図６においては、制御部
２０によるエンジン部（３０，４０）の状態監視に係る
両者２０，３０間の各問合せ・応答に関しては、図示省
略した。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】ところで、通常コマン
ド処理（図５のＳＴ２２〜２５）は、多くの場合、１回
だけ実行すればエンジン部（３０，４０）にステータス
を正常に設定できる。一方において、一層の印刷高速化
および制御部２０の負荷軽減を通じての小型・軽量化が
強く求められる。ここに、通常コマンド処理中のエンジ
ン部（３０，４０）の状態監視、つまり制御部２０とエ
ンジンコントローラ３０との間の問合せ・応答時間を削
減できるなら、その要請の一部を簡単に満し得る筈であ
る。

【００１１】本発明の目的は、コマンド処理を高速で行
える取扱容易な印刷装置を提供することにある。

【００１２】

【課題を解決するための手段】従来印刷装置の幾多の運
転実績を分析するに、エンジン部側の電子的，電気的お
よび機械的状態はほとんどの場合に安定し正常状態にあ
る。しかるに、装置全体とすれば、初期組立・調整，点
検・修理等による運転再開等々の際にも確実印刷処理を
達成するために、問合せ・応答の繰返しにより比較的に
長時間を必要とするエンジン部の監視を行いつつ画一的
に通常コマンド処理を実行するものと構築されている。
これら点に着目し、本発明は、通常コマンド処理に代え
てエンジン部の正常状態の監視を都度に行わないパスス
ルーコマンド処理を選択的に実行可能に形成し、前記目
的を達成すべく想案されたものである。

【００１３】すなわち、本発明に係る印刷装置は、制御
部とエンジン部とからなり、制御部でエンジン部の状態
を監視しつつコマンドをエンジン部に送信してエンジン
部へ各種ステータスを設定する通常コマンド処理機能を
実行し、その後に上位機器から受信した印刷データに基
づいて印刷処理するように形成された印刷装置におい
て、前記通常コマンド処理機能と異なり前記制御部から
前記エンジン部へエンジン部の状態を監視することなく
直ちにコマンドを送信するように形成されたパススルー
コマンド処理制御手段と、クイックスタートの要求指令
を行うクイックスタート要求指令手段と、クイックスタ
ートの要求指令があることを条件に前記通常コマンド処
理機能の実行をパスさせて該パススルーコマンド処理制
御手段の実行を許可するパススルー許可制御手段と、パ
ススルーコマンド処理制御手段によるコマンドの送信に
対してエンジン部のステータス正常終了が確認されなか
った場合に前記通常コマンド処理機能を実行させるよう
にシーケンスを戻す未確認時戻し制御手段と、を設けた
ことを特徴とする。

【００１４】

【作用】上記構成の本発明の場合、クイックスタート要
求指令手段を用いてクイックスタート要求を行うと、パ
ススルー許可制御手段がパススルーコマンド処理制御手
段の実行を許可する。すると、パススルーコマンド処理
制御手段が働き、エンジン部へ直ちにコマンドを送信す
る。したがって、エンジン部の状態を監視しつつ行う比
較的に長時間を要する通常コマンド処理をパスすること
ができるから、エンジン部へ各種ステータスを高速で設
定できる。

【００１５】しかも、このパススルーコマンド処理に対
してエンジン部のステータス正常終了が確認されなかっ
た場合には、未確認時戻し制御手段が通常コマンド処理
機能を実行させるようにシーケンスを戻す。したがっ
て、装置本来の通常コマンド処理に自動的に戻れるか
ら、印刷処理の実行を確約できる。

【００１６】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。本印刷装置（１０）は、図１に示す如く、基本的
構成が従来例（図３，図４）と同じとされ、かつパスス
ルーコマンド処理制御手段（２１，２２）と，クイック
スタート要求指令手段（２９Ｑ）と、パススルー許可制
御手段（２１，２２）と，未確認時戻し制御手段（２
１，２２）とを設け、比較的に長時間を要する通常コマ
ンド処理を選択的にパスしてエンジン部（３０，４０）
の監視を行わないパススルーコマンド処理によりエンジ
ン部（３０，４０）に各種ステータスを高速で設定しか
つ即刻的に印刷処理へ移行できるように構成されてい
る。

【００１７】なお、本装置１０における通常コマンド処
理機能も従来例（図５）と同じで、図２のＳＴ１４で実
行される。また、従来例（図３，図４）と共通する部分
については同一の符号を付してその説明は簡略または省
略するものとする。

【００１８】さて、パススルーコマンド処理制御手段
は、通常コマンド処理機能と異なり制御部２０からエン
ジン部（３０）へエンジン部（３０，４０）の状態を監
視することなく直ちにコマンドを送信する制御手段で、
ＣＰＵ２１とＲＯＭ２２とから形成され図２のＳＴ１２
で実行される。制御部２０とエンジン部（３０）との間
の問合せ・応答時間を一掃できるので、大幅な時間短縮
ができる。

【００１９】クイックスタート要求指令手段は、クイッ
クスタートつまりパススルーコマンド処理の実行を要求
する（図２のＳＴ１１のＹＥＳ）ために供されるもの
で、図１の操作パネル２９上のクイックスタートキー２
９Ｑから形成されている。クイックスタート要求指令が
あった旨は、ＲＡＭ２３に記憶される。この実施例で
は、クイックスタートキー２９Ｑを再び押下操作するま
で記憶保持される。

【００２０】また、パススルー許可制御手段は、ＣＰＵ
２１とＲＯＭ２２とから形成され、クイックスタートの
要求指令があった（ＳＴ１１のＹＥＳ）ことを条件に、
通常コマンド処理機能（ＳＴ１４）の実行をパスさせて
上記パススルーコマンド処理制御手段（２１，２２）の
実行を許可する制御手段である。つまり、エンジン部
（３０）へコマンドを直ちに送信させる（ＳＴ１２）。

【００２１】なお、このパススルーコマンド処理（ＳＴ
１２）の際のエンジンコントローラ３０側の動作は、従
来例（図６）の場合と同じである。但し、通常コマンド
処理の場合のように、制御部２０から状態監視用問合せ
に対する応答は一切必要としない。

【００２２】次に、未確認時戻し制御手段は、ＣＰＵ２
１およびＲＯＭ２２から形成され、パススルーコマンド
処理制御手段（２１，２２）によるコマンドの送信（Ｓ
Ｔ１２）に対してエンジン部（３０）からのステータス
正常終了の応答がない場合（ＳＴ１３のＮＯ）に、通常
コマンド処理機能（ＳＴ１４）を実行させるようにシー
ケンスを戻す。つまり、エラー処理（図５のＳＴ２４）
を行う必要があるような場合に、通常コマンド処理機能
の実行に戻し、印刷処理を可能とバックアップする。

【００２３】次に、この実施例の作用を説明する。制御
部２０が上位機器１００からコマンドを受信（図２のＳ
Ｔ１０のＹＥＳ）と、これに先立ち、クイックスタート
要求指令手段（クイックスタートキー２９Ｑ）を用いて
クイックスタートの要求指令がなされていた場合（ＳＴ
１１のＹＥＳ）、パススルー許可制御手段（２１，２
２）が働きパススルーコマンド処理制御手段（２１，２
２）の実行を許可する（ＳＴ１２）。すなわち、エンジ
ン部（３０，４０）の状態監視を省略し上位機器１００
から受信したコマンドを直ちにエンジンコントローラ３
０へ送信する（ＳＴ１２）。

【００２４】これに対するエンジン部（３０，４０）側
は、従来例（図６）と同じ動作によりコマンド処理する
（ＳＴ３２）。そして、正常に終了した場合は制御部２
０へ正常終了ステータスを送信（ＳＴ３４）し、否の場
合はエラー終了ステータスを送信する（ＳＴ３５）。

【００２５】したがって、制御部２０は、正常終了ステ
ータスを受信（図２のＳＴ１３のＹＥＳ）した場合に
は、直ちにエンジン部（３０，４０）へのステータス設
定が終了したことを上位機器１００へ通知する。する
と、上位機器１００から印刷データＰＤＳが送られて来
る。制御部２０はこれをビデオデータＶＤＳに変換して
エンジンコントローラ３０に送信する。よって、設定ス
テータス（印刷用紙サイズ、印刷部数等々）に応じて直
ちに印刷に入れる。

【００２６】一方、エラー終了ステータスを受信（ＳＴ
１３のＮＯ）した場合、つまりエンジン部（３０，４
０）のステータス正常終了が確認されなかった場合は、
未確認時戻し制御手段（２１，２２）が働き、通常コマ
ンド処理（ＳＴ１４）を実行させる。したがって、パス
スルーコマンド処理によるエンジン部（３０，４０）へ
の各種ステータスを高速設定することはできないが、通
常と同じに印刷処理を実行できる。

【００２７】しかして、この実施例によれば、パススル
ーコマンド処理制御手段（２１，２２）とクイックスタ
ート要求指令手段（２９Ｑ）とパススルー許可制御手段
（２１，２２）と未確認時戻し制御手段（２１，２２）
とを設け、エンジン部（３０，４０）の状態監視を行う
通常コマンド処理に代って選択的に高速処理可能なパス
スルーコマンド処理を行えかつ不調の場合に通常コマン
ド処理に戻すように構成されているので、エンジン部
（３０，４０）が安定状態にある場合，同等内容を中断
再運転しつつ繰返して行う場合や緊急的に行う場合等に
おいて、エンジン部（３０，４０）に各種ステータスを
高速設定できるから即刻的に印刷処理を行えるとともに
クイックスタート要求をするだけでよいので取扱容易で
ある。また、不調の場合は通常コマンド処理に戻るの
で、印刷処理を確実に保障できる。

【００２８】また、クイックスタート要求指令手段が制
御部２０の操作パネル２９上のクイックスタートキー２
９Ｑから形成されているので、この点からもクイックス
タートを容易に選択でき取扱簡単である。

【００２９】また、クイックスタート要求の旨が、クイ
ックスタートキー２９Ｑを再度押下操作されるまでＲＡ
Ｍ２３に記憶保持されるものと構成されているので、日
常的にもパススルーコマンド処理を採用して印刷処理の
高速化を図れる。

【００３０】

【発明の効果】本発明によれば、パススルーコマンド処
理制御手段とクイックスタート要求指令手段とパススル
ー許可制御手段と未確認時戻し制御手段とを設け、エン
ジン部の状態監視を行う通常コマンド処理に代って選択
的に高速処理可能なパススルーコマンド処理を行えかつ
不調の場合に通常コマンド処理に戻すように構成されて
いるので、エンジン部が安定状態にある場合，同等内容
を中断再運転しつつ繰返して行う場合や緊急的に行う場
合等において、エンジン部に各種ステータスを高速設定
できるから即刻的に印刷処理を行えるとともにクイック
スタート要求をするだけでよいので取扱容易である。ま
た、不調の場合は通常コマンド処理に戻るので、印刷処
理を確実に保障できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示すブロック図である。

【図２】同じく、パススルーコマンド処理動作を説明す
るためのフローチャートである。

【図３】従来例を説明するための外観斜視図である。

【図４】同じく、ブロック図である。

【図５】同じく、通常コマンド処理動作を説明するため
のフローチャートである。

【図６】同じく、エンジン部側の動作を説明するための
フローチャートである。

【符号の説明】

１０印刷装置２０制御部２１ＣＰＵ（パススルーコマンド処理制御手段，パ
ススルー許可制御手段，未確認時戻し制御手段）２２ＲＯＭ（パススルーコマンド処理制御手段，パ
ススルー許可制御手段，未確認時戻し制御手段）２３ＲＡＭ２６，２７インターフェース２９操作パネル２９Ｑクイックスタートキー（クイックスタート要求
指令手段）３０エンジンコントローラ（エンジン部）３１ＣＰＵ３２ＲＯＭ３３ＲＡＭ３４表示器４０エンジン（エンジン部）１００上位機器

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】制御部とエンジン部とからなり、制御部
でエンジン部の状態を監視しつつコマンドをエンジン部
に送信してエンジン部へ各種ステータスを設定する通常
コマンド処理機能を実行し、その後に上位機器から受信
した印刷データに基づいて印刷処理するように形成され
た印刷装置において、前記通常コマンド処理機能と異なり前記制御部から前記
エンジン部へエンジン部の状態を監視することなく直ち
にコマンドを送信するように形成されたパススルーコマ
ンド処理制御手段と、クイックスタートの要求指令を行うクイックスタート要
求指令手段と、クイックスタートの要求指令があることを条件に前記通
常コマンド処理機能の実行をパスさせて該パススルーコ
マンド処理制御手段の実行を許可するパススルー許可制
御手段と、パススルーコマンド処理制御手段によるコマンドの送信
に対してエンジン部のステータス正常終了が確認されな
かった場合に前記通常コマンド処理機能を実行させるよ
うにシーケンスを戻す未確認時戻し制御手段と、を設けたことを特徴とする印刷装置。