JPH07178454A - 鉄鋼圧延機のスリップ検出装置 - Google Patents
鉄鋼圧延機のスリップ検出装置Info
- Publication number
- JPH07178454A JPH07178454A JP5327710A JP32771093A JPH07178454A JP H07178454 A JPH07178454 A JP H07178454A JP 5327710 A JP5327710 A JP 5327710A JP 32771093 A JP32771093 A JP 32771093A JP H07178454 A JPH07178454 A JP H07178454A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slip
- slip detection
- rolling mill
- rolling
- load
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Control Of Metal Rolling (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、圧延機の全長に対してスリップ検出
が可能なスリップ検出装置を提供することにある。 【構成】本発明は鉄鋼圧延材を圧延する鉄鋼圧延機のス
リップ検出装置において、圧延材噛込み直後の圧延荷重
を記憶するメモリ回路と、その後の圧延荷重の減少を比
較検出する比較回路と、圧延電流の変動を検出する周波
数検出器とを備え、前記比較回路によるスリップ検出
と、前記周波数検出器によるスリップ検出と、当該圧延
材が前記圧延機を通過した時間と出側検出器を通過した
時間との差が所定時間を越えたことによるスリップ検出
とのいずれか１つのスリップ検出をもってスリップ検出
とするので、圧延材の先端部だけでなく全長に対してス
リップ検出が可能となる。
が可能なスリップ検出装置を提供することにある。 【構成】本発明は鉄鋼圧延材を圧延する鉄鋼圧延機のス
リップ検出装置において、圧延材噛込み直後の圧延荷重
を記憶するメモリ回路と、その後の圧延荷重の減少を比
較検出する比較回路と、圧延電流の変動を検出する周波
数検出器とを備え、前記比較回路によるスリップ検出
と、前記周波数検出器によるスリップ検出と、当該圧延
材が前記圧延機を通過した時間と出側検出器を通過した
時間との差が所定時間を越えたことによるスリップ検出
とのいずれか１つのスリップ検出をもってスリップ検出
とするので、圧延材の先端部だけでなく全長に対してス
リップ検出が可能となる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は鉄鋼圧延機のスリップ検
出装置に関する。
出装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】鉄鋼圧延設備の圧延機において、圧延ロ
ールと圧延材との間にスリップが発生すると、ロールお
よび圧延機に種々のダメージを与えるため、圧下の開
放、圧延速度の原則などの処置を行う必要がある。従来
これらは人的判断により行われていたが、最近自動化の
要求が高まっており、スリップ検出が重要な課題となっ
てきている。
ールと圧延材との間にスリップが発生すると、ロールお
よび圧延機に種々のダメージを与えるため、圧下の開
放、圧延速度の原則などの処置を行う必要がある。従来
これらは人的判断により行われていたが、最近自動化の
要求が高まっており、スリップ検出が重要な課題となっ
てきている。
【０００３】従来のスリップ検出方法は、圧延機のロー
ドリレー（噛込み検出）と出側材料検出器（ＨＭＤと略
す）により行われている。すなわち圧延材先端がロード
リレー“ＯＮ”から出側ＨＭＤ“ＯＮ”までの時間が所
定時間＋予裕時間を越えた時をスリップ発生としてい
た。
ドリレー（噛込み検出）と出側材料検出器（ＨＭＤと略
す）により行われている。すなわち圧延材先端がロード
リレー“ＯＮ”から出側ＨＭＤ“ＯＮ”までの時間が所
定時間＋予裕時間を越えた時をスリップ発生としてい
た。
【０００４】ここで、従来のスリップ検出方法の一例を
図２（ａ）および（ｂ）を参照して説明する。図２
（ａ）の構成図において、圧延材２は圧延機１を通り出
側に出て行くと、圧延機１のロードリレー３がＯＮし、
次に出側ＨＭＤ４がＯＮする。この時の時間差ｔ1 は、
ｖ1 をロール周速、ｆ1 を先進率、ｌ1 を圧延機１の出
側ＨＭＤの距離とすると、次式のようになる。 ｔ1 ＝ｌ1 ／ｖ1 (1＋ｆ1 ) 従って、ロードリレーＯＮからの時間Ｔが図２（ｂ）に
示すようにｔ1 ＋α（余裕時間）を越えた時、スリップ
検出となる。
図２（ａ）および（ｂ）を参照して説明する。図２
（ａ）の構成図において、圧延材２は圧延機１を通り出
側に出て行くと、圧延機１のロードリレー３がＯＮし、
次に出側ＨＭＤ４がＯＮする。この時の時間差ｔ1 は、
ｖ1 をロール周速、ｆ1 を先進率、ｌ1 を圧延機１の出
側ＨＭＤの距離とすると、次式のようになる。 ｔ1 ＝ｌ1 ／ｖ1 (1＋ｆ1 ) 従って、ロードリレーＯＮからの時間Ｔが図２（ｂ）に
示すようにｔ1 ＋α（余裕時間）を越えた時、スリップ
検出となる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のスリップ検出方法は、圧延材２の先端部でのスリッ
プ検出には有効であるが出側ＨＭＤのＯＮ後の圧延材中
央乃至後端部でのスリップ検出は不可能であり、その対
策は人的操作に頼っていた。
来のスリップ検出方法は、圧延材２の先端部でのスリッ
プ検出には有効であるが出側ＨＭＤのＯＮ後の圧延材中
央乃至後端部でのスリップ検出は不可能であり、その対
策は人的操作に頼っていた。
【０００６】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は圧延機の全長に対してスリップ検出が可
能なスリップ検出装置を提供することにある。
で、その目的は圧延機の全長に対してスリップ検出が可
能なスリップ検出装置を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は鉄鋼圧延材を圧延する鉄鋼圧延機のスリッ
プ検出装置において、圧延材噛込み直後の圧延荷重を記
憶するメモリ回路と、その後の圧延荷重の減少を比較検
出する比較回路と、圧延電流の変動を検出する周波数検
出器とを備え、前記比較回路によるスリップ検出と、前
記周波数検出器によるスリップ検出と、当該圧延材が前
記圧延機を通過した時間と出側検出器を通過した時間と
の差が所定時間を越えたことによるスリップ検出とのい
ずれか１つのスリップ検出をもってスリップ検出とする
ことを特徴とする。
に、本発明は鉄鋼圧延材を圧延する鉄鋼圧延機のスリッ
プ検出装置において、圧延材噛込み直後の圧延荷重を記
憶するメモリ回路と、その後の圧延荷重の減少を比較検
出する比較回路と、圧延電流の変動を検出する周波数検
出器とを備え、前記比較回路によるスリップ検出と、前
記周波数検出器によるスリップ検出と、当該圧延材が前
記圧延機を通過した時間と出側検出器を通過した時間と
の差が所定時間を越えたことによるスリップ検出とのい
ずれか１つのスリップ検出をもってスリップ検出とする
ことを特徴とする。
【０００８】
【作用】本発明の鉄鋼圧延機のスリップ検出装置による
と、比較回路によるスリップ検出と、周波数検出器によ
るスリップ検出と、圧延材が圧延機を通過した時間と出
側検出器を通過した時間との差が所定時間を越えたこと
によるスリップ検出とのいずれか１つのスリップ検出を
もってスリップ検出としているので、圧延材の先端部だ
けでなく全長に対してスリップ検出が可能となる。
と、比較回路によるスリップ検出と、周波数検出器によ
るスリップ検出と、圧延材が圧延機を通過した時間と出
側検出器を通過した時間との差が所定時間を越えたこと
によるスリップ検出とのいずれか１つのスリップ検出を
もってスリップ検出としているので、圧延材の先端部だ
けでなく全長に対してスリップ検出が可能となる。
【０００９】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照して説明す
る。図１（ａ）は本発明の一実施例の構成図であり、既
に説明した図２（ａ）の従来のスリップ検出装置と比べ
て相違する点は、圧延荷重を記憶するメモリ回路６と圧
延荷重の減少を検出する比較回路７と、圧延電流の変動
を検出する周波数検出器８が追加設置している点のみで
あり、その他の構成は同一であるので同一部分には同一
符号を付して説明を省略する。
る。図１（ａ）は本発明の一実施例の構成図であり、既
に説明した図２（ａ）の従来のスリップ検出装置と比べ
て相違する点は、圧延荷重を記憶するメモリ回路６と圧
延荷重の減少を検出する比較回路７と、圧延電流の変動
を検出する周波数検出器８が追加設置している点のみで
あり、その他の構成は同一であるので同一部分には同一
符号を付して説明を省略する。
【００１０】次に、本実施例の作用を図１（ａ）および
（ｂ）を参照して説明する。まず、圧延機１のロードリ
レー３が、ＯＮ＋タイマー後の圧延機の荷重Ｐo をメモ
リ回路６が記憶する。その後の圧延荷重Ｐと上記荷重Ｐ
o を比較回路７により比較し、圧延電流が極端に減少し
た時をスリップ検出(1) とする。
（ｂ）を参照して説明する。まず、圧延機１のロードリ
レー３が、ＯＮ＋タイマー後の圧延機の荷重Ｐo をメモ
リ回路６が記憶する。その後の圧延荷重Ｐと上記荷重Ｐ
o を比較回路７により比較し、圧延電流が極端に減少し
た時をスリップ検出(1) とする。
【００１１】また、周波数検出器８により圧延電流Ｉが
振動していることを検出し、これをスリップ検出(2) と
する。さらに、スリップ検出装置のロードリレーから出
側ＨＭＤのＯＮの時間差による検出をスリップ検出(3)
とする。上記３通りのスリップ検出(1) ，(2) ，(3) の
いずれか１つを検出すると、スリップ検出とする。
振動していることを検出し、これをスリップ検出(2) と
する。さらに、スリップ検出装置のロードリレーから出
側ＨＭＤのＯＮの時間差による検出をスリップ検出(3)
とする。上記３通りのスリップ検出(1) ，(2) ，(3) の
いずれか１つを検出すると、スリップ検出とする。
【００１２】上述したように、本実施例によると、圧延
材の先端部だけでなく全長に対してスリップ検出が可能
となり、これにより圧下装置の開放等の保護機能を自動
化することができる。
材の先端部だけでなく全長に対してスリップ検出が可能
となり、これにより圧下装置の開放等の保護機能を自動
化することができる。
【００１３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
圧延材の先端部だけでなく全長に対してスリップ検出が
可能となるので、人的操作にたよっていた圧下開放等の
保護機能の自動動作が可能になる、という効果を奏す
る。
圧延材の先端部だけでなく全長に対してスリップ検出が
可能となるので、人的操作にたよっていた圧下開放等の
保護機能の自動動作が可能になる、という効果を奏す
る。
【図１】同図（ａ）は本発明の一実施例の構成図、同図
（ｂ）はタイムチャート。
（ｂ）はタイムチャート。
【図２】同図（ａ）は従来のスリップ検出装置の構成
図、同図（ｂ）はタイムチャート。
図、同図（ｂ）はタイムチャート。
１…圧延機、２…圧延材、３…ロードセル／リレー、４
出側ＨＭＤ、５…駆動電動機、６…メモリ回路、７…比
較回路、８…周波数検出器。
出側ＨＭＤ、５…駆動電動機、６…メモリ回路、７…比
較回路、８…周波数検出器。
Claims (1)
- 【請求項１】 鉄鋼圧延材を圧延する鉄鋼圧延機のスリ
ップ検出装置において、圧延材噛込み直後の圧延荷重を
記憶するメモリ回路と、その後の圧延荷重の減少を比較
検出する比較回路と、圧延電流の変動を検出する周波数
検出器とを備え、前記比較回路によるスリップ検出と、
前記周波数検出器によるスリップ検出と、当該圧延材が
前記圧延機を通過した時間と出側検出器を通過した時間
との差が所定時間を越えたことによるスリップ検出との
いずれか１つのスリップ検出をもってスリップ検出とす
ることを特徴とする鉄鋼圧延機のスリップ検出装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05327710A JP3100820B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 鉄鋼圧延機のスリップ検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05327710A JP3100820B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 鉄鋼圧延機のスリップ検出装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07178454A true JPH07178454A (ja) | 1995-07-18 |
| JP3100820B2 JP3100820B2 (ja) | 2000-10-23 |
Family
ID=18202127
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05327710A Expired - Fee Related JP3100820B2 (ja) | 1993-12-24 | 1993-12-24 | 鉄鋼圧延機のスリップ検出装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3100820B2 (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012152778A (ja) * | 2011-01-25 | 2012-08-16 | Jfe Steel Corp | 通板異常検出装置及び通板異常検出方法 |
| CN104324952A (zh) * | 2014-09-05 | 2015-02-04 | 山西太钢不锈钢股份有限公司 | 热连轧薄规格轧制机架负荷继电器控制方法 |
-
1993
- 1993-12-24 JP JP05327710A patent/JP3100820B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2012152778A (ja) * | 2011-01-25 | 2012-08-16 | Jfe Steel Corp | 通板異常検出装置及び通板異常検出方法 |
| CN104324952A (zh) * | 2014-09-05 | 2015-02-04 | 山西太钢不锈钢股份有限公司 | 热连轧薄规格轧制机架负荷继电器控制方法 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3100820B2 (ja) | 2000-10-23 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US4706479A (en) | Tandem rolling control system | |
| JPH07178454A (ja) | 鉄鋼圧延機のスリップ検出装置 | |
| JPH0833911A (ja) | 圧延機の速度制御装置 | |
| JPH0217683Y2 (ja) | ||
| JPS61249624A (ja) | ペイオフリールにおけるストリツプ張力制御方法 | |
| JP2647326B2 (ja) | 金属ストリップの破断検出方法 | |
| JP3458499B2 (ja) | ホットストリップミルにおける接合点破断の検出及び処置方法 | |
| CA2192670A1 (en) | Steckel mill coiler furnace incorporating heated pinch rolls | |
| JPS60148626A (ja) | 圧延装置の巻取機による板伸防止制御方法 | |
| JPH0716612A (ja) | 鋼帯の不良部分除去方法 | |
| JP2944381B2 (ja) | ストリップの剪断状態検出装置 | |
| JPH01202678A (ja) | 電動機のストール検出方法 | |
| JPS55139104A (en) | Controller for rolling mill | |
| JP3364086B2 (ja) | 圧延材の張力制御装置 | |
| JPH08150414A (ja) | 金属ストリップの破断点自動特定方法 | |
| JP3073633B2 (ja) | 圧延機の自動板厚制御方法 | |
| JPS60206505A (ja) | 冷間連続圧延方法 | |
| JPS61176418A (ja) | 張力制御方法 | |
| JPH0751714A (ja) | 圧延機の自動板厚制御方法および装置 | |
| JPS5919532Y2 (ja) | 冷間圧延機のリワインデイング制御装置 | |
| JPH0824921A (ja) | 金属帯のタンデム圧延機の運転開始方法および制御装置 | |
| JPH0780528A (ja) | 形鋼圧延機用速度制御装置 | |
| JPH05111708A (ja) | 連続式圧延機の速度設定方法 | |
| JPS57193213A (en) | Tension controller | |
| JPS63290620A (ja) | 巻取設備 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
| S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
| S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
| R371 | Transfer withdrawn |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080818 Year of fee payment: 8 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090818 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090818 Year of fee payment: 9 |
|
| FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100818 Year of fee payment: 10 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |