JPH07178117A - 調節自在な顔面シールド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 着用者の顔面にぴったりと合い装着感が良く
なるように調節自在な顔面シールドを提供する。 【構成】 顔面シールド１０は、着用者の鼻と口を覆う
マスク１２と、両眼を覆う透明な上部２２を有する可橈
性アイシールド１４とを備える。アイシールド１４は、
その上部２２が着用者の顔面に接近／離反すべく回動す
るようにマスク１２に固定された基部１６を有する。ア
イシールド１４上の調節自在な結び紐を動かすことによ
り、アイシールド１４を、着用者の両眼を覆うように、
位置決めし、顔面に対して様々な角度に調節する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、顔面マスク及びアイシ
ールドを有し、よりぴったりと快適に着用できるように
アイシールドを調節する手段を備える、顔面シールドに
関する。さらに、本発明は上記の調節自在な顔面シール
ドの製作方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の顔面シールドは、透明なプラスチ
ックフィルム製アイシールドを顔面マスクに取り付けた
構造をしているが、顔面にぴったり合わず装着感が良く
ない。例えば、多くの顔面シールドは、着用者の眼や鼻
の周辺にフィットするアイシールド部を有しているが、
着用中にくぼみが生じて、そこから、有害な流体（例え
ば血液）が着用者の眼に入ることも考えられる。また他
のアイシールドは、非常にきつくて装着感が悪い。眼鏡
を使用しなければならない着用者にとっては、さらなる
困難な問題がある。つまり、眼鏡をかけるとアイシール
ドが顔面から離れた位置で保持されて、飛散流体から眼
を保護しにくくなる。

【０００３】ボイス（Boyce)氏を発明者とする米国特許
第４，７９７，９５６号明細書、ワグナー（Wagner）氏
を発明者とする同第２，０５６，７５３号明細書、バー
ル（Barle）氏及びその他を発明者とする同第４，７９
６，６２１号明細書、クンツ（Kuntz）氏及びその他を
発明者とする同第４，８２５，８７８号明細書、及びジ
ョンソン（Johnson）氏を発明者とする同第４，８２
１，３４０号明細書は、それぞれ、マスクと共に着用す
るある種のアイシールドを開示している。これらの明細
書において、アイシールドはある一定の位置に着用する
ようになっており、着用者の顔面と接触又は近接して、
眼の高さ又はそれより高い位置にある取付部材によって
固定されている。

【０００４】ラッセル（Russell）氏を発明者とする特
許協力条約に基づく国際出願ＰＣＴ／ＵＳ８９／０１６
２９号明細書は、マスクの上縁にアイシールドを取り付
けた顔面マスクを開示している。着用者の両眼を覆う位
置に透明なアイシールド部を保持するために、調節自在
なバンドをアイシールド部の側部に備えることができ
る。しかし、このアイシールドは、クッションを介して
顔面とアイシールドを離した状態で、着用者の顔面に近
い固定的位置で保持されるようにしている。

【０００５】ボレック，ジュニア（Borek, Jr.）氏を発
明者とする米国特許第４，９４４，２９４号明細書と、
ハッバード（Hubbard）氏及びその他を発明者とする同
第５，０２０，５３３号及び同第５，１５０，７０３号
各明細書は、それぞれ、次のような顔面マスクを開示し
ている。すなわち、その顔面マスクは、マスクに取り付
けられてかつそこから上方へ延在するつば又はアイシー
ルドを備えている。しかし、そこには、顔面から離れた
アイシールドを回動する手段は何ら開示されていない。

【０００６】

【発明の要旨】本発明は、着用者の顔面に対するアイシ
ールドの位置を、迅速かつ都合良く調節自在な顔面シー
ルドを供給することによって、従来技術の限界を打破し
ている。広い意味で本発明は、次のような特徴を有す
る、着用者の顔面を保護する調節自在な顔面シールドに
関すると考えられる。すなわち、この顔面シールドは、
着用者の鼻と口を覆うためのマスクと、着用者の両眼を
覆うための透明部分を少なくとも有する上部と、該上部
が着用者の顔面に接近／離反すべく回動するようにマス
クに固定された基部とを備えるアイシールドと、着用者
の両眼を覆ってアイシールドを位置決めするためにアイ
シールド上に取り付けて、かつ、着用者の顔面に対して
アイシールドの上部の角度を調節するように取り付け
た、調節自在な取付手段とを備えている。

【０００７】第１の主要実施例によれば、調節自在な取
付手段は、着用者の頭の周囲に結ぶのに十分な長さを有
する一対の結び紐を含む。この結び紐は、アイシールド
の各側部上の結合位置においてアイシールドに取り付け
られる。この結合位置は、アイシールドの各側部上に次
のように位置決めされる。すなわち、一対の結んだ紐が
着用者の後頭部の異なる位置を移動すると、アイシール
ドも着用者の顔面に対して異なった角度を形成して移動
するように位置決めされる。特に好適な実施例によれ
ば、結び紐は、顔面マスクの対向する角から延在する。
そして、各々の結び紐を穴に通すことによって、結び紐
はアイシールドに取り付けられる。上記の穴は、アイシ
ールドの各側部上にある結合位置に取り付けられてい
る。

【０００８】第２の主要実施例によれば、調節自在な取
付手段は、着用者の頭を覆いかつその周囲にフィットす
るような弾性バンドを含む。弾性バンドの各々の端は、
アイシールドの対向する側部の結合位置において取り付
けられる。この結合位置は、弾性バンドが着用者の後頭
部の異なる位置を移動すると、アイシールドも着用者の
顔面に対して異なった角度を形成して移動するように位
置決めされる。

【０００９】本発明によって、アイシールドが、着用者
の顔面に対して様々な角度に調節可能である、着用者の
顔面を保護する調節自在な顔面シールドが提供される。

【００１０】本発明の利点は、着用者の顔の輪郭や眼鏡
の着用にかかわらず、顔面シールドのフィット感と快適
さが改善されるように、アイシールドを調整することが
可能な点にある。

【００１１】

【実施例】以下に、本発明の実施例を図１〜４に従っ
て、詳細に説明する。

【００１２】図１〜３に、調節自在な顔面シールド１０
の一実施例を示している。図１〜３では、同一の部材に
は同一の符号を付して示している。代表的な医療用顔面
マスク１２は、着用者の鼻、口及びあごの一部を覆って
いる。アイシールド１４は、基部１６を有し、この基部
１６に結合位置１８と２０で顔面マスク１２に結合して
いる。このアイシールド１４は、着用者の眼の中に流体
が飛散するのを防ぐ一方、透明な上部２２を有してい
て、着用者の視界が全く遮られることがないようになっ
ている。

【００１３】本発明の顔面シールドにおいて使用され得
る顔面マスク１２は、今日医療関係者が使用する普及型
顔面マスクのいずれのものであってもよい。通常、医療
用顔面マスクは、通気性を有する一方細菌の侵入を防止
できる多層構造になっている。顔面マスク１２は、使い
捨てでかつ防曇性を有する、アヒルのくちばし状のひさ
しのある「ダックビル」タイプであることが好ましい。
この「ダックビル」タイプは一般に、１９８３年１２月
１３日に登録されてスリーエム（３Ｍ：ミネソタ・マイ
ニング・アンド・マニュファクチュアリング・カンパニ
ー）に譲渡された米国特許第４，４１９，９９３号明細
書に開示された規格に準じて形成される。１本あるいは
複数の紐又は弾性バンドが、着用者の顔面に対して顔面
マスクを固定するために、マスクの側部から延在してい
る。次に挙げる各特許に開示された他の公知の手術用顔
面マスクも代替利用できる。その特許とはすなわち、米
国特許第４，９６９，４５７号、４，９４４，２９４
号、４，９２０，９６０号、３，８３４，３８４号各明
細書及び米国再発行特許第２８，１０２号明細書であ
る。図３に示されるように、本発明の好ましい実施例に
よれば、マスクは、防曇特性を保有するために透過性を
有する上部４０を備える（この透過性という点で下部４
２とは異なる）「ダックビル」タイプである（これにつ
いては米国特許第４，４１９，９９３号明細書で述べら
れているとおりである）。マスク１２は、上縁２８、下
縁３４及び対向する側縁３６と３８を備えている。

【００１４】第１の対の結び紐、すなわちつり紐２４と
２６は、マスク１２の上縁２８の対向する各側部から延
在し、調節自在な取付手段を形成している。顔面シール
ドは、着用者の後頭部で結び紐２４と２６を結ぶことに
よって、通常は着用者の両眼を覆うように位置決めされ
る。第２の対の結び紐３０と３２は、マスク１２の下縁
３４の対向する各側部から延在し、第２の取付手段を形
成する。この取付手段は、同様に、着用者の鼻と口を覆
うために着用者の首の後ろで結ばれる。紐２４、２６、
３０及び３２は、顔面マスクの四隅にそれぞれ別々に固
定してもよいし、あるいは図３に示されるように、紐２
４と３０、及び紐２６と３２はそれぞれ、顔面マスクの
側縁３６と３８を形成する１本の紐に一体化されていて
もよい。

【００１５】アイシールド１４は、全体的に、透明な熱
可塑性又は熱硬化性フィルムから形成されるのが好まし
い。有用な素材としては、ポリエチレンテレフタレート
（ＰＥＴ）のようなポリエステル、ポリスチレン−コ−
ポリアクリロニトリル、ポリエチレン又はその共重合体
のようなポリオレフィン類、ポリカーボネート、ポリメ
チルメタクリレート、ポリエチルアクリレート又はその
共重合体のようなポリアクリル酸エステル類、ポリスル
ホン、ポリ塩化ビニリデン又はポリ弗化ビニリデン、及
び酢酪酸セルロースのようなセルロース系誘導体、が挙
げられる。アイシールド１４は、ポリエチレンテレフタ
レート又はポリエチレンで形成されるのが最も好まし
い。熱可塑性アイシールドは、着用者の顔の輪郭に沿わ
せるに十分な程度の可橈性を有し、その一方で形態を崩
すことなく保持できるに十分な程度の堅さを有している
のが好ましい。この程度の可橈性を得るためには、一般
に熱可塑性素材の厚さが約０．３〜０．０５ｍｍであ
り、０．１ｍｍの厚さが最適である。好ましくは、熱可
塑性フィルムは、着用者から蒸発する水分の凝縮によっ
て曇ることを防止するために、防曇剤を塗布している。
好ましい防曇剤には、米国特許第２，６２７，０８８
号、２，７７９，６８４号、及び４，６４２，２６７号
各明細書に開示されている処理剤を含む。

【００１６】アイシールド１４は、一般的に、顔面マス
ク１２の幅に適合するのに十分な大きさを有し、着用者
の額の方向へ近づくにつれて拡大している。好ましく
は、図３に示されるように、アイシールド１４の底部中
央は、鼻の形に合うようにアーチ状縁部４４と４６で区
画した凹状の切り抜き部を有している。この切り抜き部
があることにより、アイシールド１４は、図３に示され
るように、着用者の鼻の周囲でしわが寄ることなく曲が
る。好ましい実施例によれば、アイシールド１４の奥行
Ｄは約１２ｃｍ、その中央部の奥行Ｄ₁は約１０ｃｍ、
その最大幅Ｗは約３０ｃｍである。

【００１７】アイシールド１４は、接着により結合位置
１８と２０においてマスク１２の対向する側縁の上部に
取り付けられている。この接着の例としては、超音波溶
接、誘導溶接、熱接着、又は機械的締結、が挙げられ
る。有用な接着手段としては、トランスファー成形、ホ
ットメルト接着剤、又は両面テープが挙げられる。有用
な機械的締結手段としては、ステープル、スナップやフ
ックとループのような機械的ファスナー、又は縫合が挙
げられる。アイシールド１４は、接着剤あるいは両面テ
ープを使用してマスク１２に取り付けられるのが好まし
い。結合位置１８と２０はマスク１２に対してアイシー
ルド１４を固定するのに十分な範囲（幅約１．０ｃｍ、
長さ約２．６ｃｍ）だけを備えているのが好ましい。顔
面シールドの作用に不可欠とは言えないが、結合位置１
８と２０がマスクの上縁２８全体と交差しない限りは、
アイシールド１４は着用者の顔の輪郭により容易に適合
することが分かっている。アイシールド１４は、その奥
行Ｄの約４０％がマスク１２を覆うように重なり合って
位置決めされるのが好ましい。この結果、快適にぴった
りフィットするように調節したとき、隙間が生じること
なく顔面シールド１０の中央部で十分重なり合う。また
他の方法として、顔面マスクでアイシールドを覆うこと
もできる。アイシールドの上部２２はアイシールドの対
向する側部に穴４８と５０を備えている。穴４８と５０
は、ラインＬ上に配置され、ラインＬは顔面マスクの上
縁２８との間に約１３５〜１６５度の鈍角θを形成す
る。また、ラインＬと、顔面マスクの上縁２８に最も近
い、各々の結合位置１８と２０上の点を通る線との間に
鈍角を形成する場合もある。鈍角θは約１４５〜１５５
度であることが好ましく、約１５０度がより好ましい。
穴４８と５０は、結合位置１８と２０から少なくとも約
２ｃｍ離れてラインＬ沿いに配置されるのが好ましく、
より好ましくは約２〜７ｃｍ、最も好ましくは鈍角θの
頂点から約５．１ｃｍ離れて配置される。

【００１８】結び紐２４と２６はアイシールドの内面側
から、それぞれ穴４８と５０に通される。結び紐２４、
２６、３０及び３２は、ポリエステル、ポリエチレン、
ナイロン、他のプラスチック類、レーヨン、綿、強化
紙、又はそれらの合成物から構成するのがよい。結び紐
２４と２６は、いったん穴４８と５０に通すとアイシー
ルドの外面側に出る。結び紐２４と２６を着用者の後頭
部で結ぶと、穴４８と５０はアイシールドの上部２２に
対するピボット点として作用する。結んだ紐２４と２６
を着用者の後頭部で上下に動かすことによって、アイシ
ールドの上部２２は、着用者の顔面に少し触れる程度か
ら、顔面から数ｃｍ離す程度まで、調整可能である。図
２によると、結び紐２４と２６が着用者の後頭部に沿っ
て首の方へ下降するにつれて、アイシールドの上部２２
は、結合位置１８と２０において回動し、着用者の顔面
に接近する。図１によると、結び紐２４と２６が後頭部
に沿って頭上の方へ上昇するにつれて、アイシールドの
上部２２は、結合位置１８と２０のところで回動し、着
用者の顔面から離れていく。結び紐を後頭部で上下に調
節したとき、アイシールド平面が少なくとも約１０度回
転することが好ましく、より好ましくは約２０度回転す
る。最良の結果を得るには、結び紐の位置を調節する際
にアイシールド平面は約３０度以上回転してはならな
い。例えば、図１及び２によく示すように、各々の穴４
８と５０と結合位置１８と２０との間の距離は約５．１
ｃｍであり、鈍角θは約１５０度である。また、結び紐
２４と２６が結合位置１８と２０を中心として約３０度
回転することにより（結び紐２４と２６を後頭部で上下
に動かすことにより）、アイシールドの上部中央の縁部
５２が約５．１ｃｍ作動する。しかし、アイシールドの
動きは着用者の輪郭と結び紐２４と２６の堅さによって
変化する。したがって着用者は、結び紐２４と２６を動
かすことによって、最大限の保護、快適さ及びフィット
感を得るようにアイシールドを位置決めすることができ
る。

【００１９】図４は本発明の他の実施例を示しており、
弾性バンド１２４が結び紐２４と２６の代わりに使用さ
れている。弾性バンド１２４は、結合位置１４８と１５
０においてアイシールド１１４の対向する側部に取り付
けられている。図３に示された実施例における穴４８と
５０と同様に、結合位置１４８と１５０はラインＬ上に
配置され、ラインＬは顔面マスクの上縁１２８との間に
約１３５〜１６５度の鈍角θを形成する。鈍角θは約１
４５〜１５５度であることが好ましく、約１５０度がよ
り好ましい。結合位置１４８と１５０は、鈍角θの頂点
から少なくとも約２ｃｍ離れてラインＬ沿いに配置され
るのが好ましく、より好ましくは約２〜７ｃｍ、最も好
ましいのは約５．１ｃｍ離れて配置される。

【００２０】弾性バンド１２４は、天然ゴム又は合成エ
ラストマーがよい。合成エラストマーとしては、ポリイ
ソプレン、ポリブタジエン、ジエンとスチレンの共重合
体、アクリロニトリルとジエンの共重合体、ポリクロロ
プレン、クロロプレンとその他の単量体の共重合体、エ
チレンプロピレン共重合体及びエチレンプロピレンジエ
ンターポリマーを含むエチレンプロピレンエラストマ
ー、及び、スチレンとブタジエン又はイソプレンのブロ
ック共重合体である熱可塑性エラストマーが挙げられ
る。弾性バンド１２４は、また、ウレタン系繊維を含ん
でいてもよい。天然ゴムが弾性バンド１２４の成分とし
て好ましい。

【００２１】図３に示した実施例と同様に、弾性バンド
１２４を着用者の後頭部の異なった位置に移動させるこ
とによって、着用者は、顔面とアイシールド１１４との
間の距離を調節することができる。

【００２２】本発明のさらに他の実施例（図示せず）
は、全体あるいは部分的に、弾性バンド１２４又は結び
紐２４と２６の代わりに、フックとループからなるファ
スナーのような他の調節自在な取付手段を使用してい
る。

【００２３】尚、図４においては、図１〜３の実施例の
部材と同一の部材には１００番台の同一符号を付して記
している。

【００２４】上記の構造と方法においては、本発明の範
囲内で様々な変更を加えることが可能である。したがっ
て、上記記述に含まれる一切の事柄は、一実施例であ
り、それに限定されるものではないと解釈されるべきで
ある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例に係る顔面シールドの着用
者の側面図であり、着用者の後頭部の高い位置に調節自
在な取付手段を位置決めした状態を示している。

【図２】 図１の顔面シールドの着用者の側面図であ
り、着用者の後頭部の低い位置に調節自在な取付手段を
位置決めした状態を示している。

【図３】 図１の顔面シールドの正面平面図である。

【図４】 本発明の他の実施例に係る顔面シールドの正
面平面図である。

【符号の説明】

１０ 顔面シールド １２，１１２ 顔面マスク １４，１１４ アイシールド １６ 基部 １８，１１８ 結合位置 ２０，１２０ 結合位置 ２２ 上部 ２４ 結び紐 ２６ 結び紐 ２８，１２８ 上縁 ３０，１３０ 結び紐 ３２，１３２ 結び紐 ３４ 下縁 ３６ 側縁（側部） ３８ 側縁（側部） ４０ 上部 ４２ 下部 ４４ アーチ状縁部 ４６ アーチ状縁部 ４８ 穴 ５０ 穴 ５２ 上部中央の縁部 １２４ 弾性バンド １４８ 結合位置 １５０ 結合位置 Ｄ アイシールドの奥行 Ｄ₁ アイシールド中央部の奥行 Ｗ アイシールドの幅 Ｌ ライン θ 鈍角

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 スーザン・アネット・グリーン アメリカ合衆国55144−1000ミネソタ州セ ント・ポール、スリーエム・センター（番 地の表示なし)

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 着用者の鼻と口を覆うためのマスク（１
   ２）と、 アイシールド（１４）と、 調節自在な取付手段とを備え、 上記アイシールド（１４）は、着用者の両眼を覆うため
   の透明部分を少なくとも有する上部（２２）と、該上部
   （２２）が着用者の顔面に接近／離反すべく回動するよ
   うに上記マスク（１２）に固定された基部（１６）とを
   備え、 上記取付手段は、着用者の両眼を覆ってアイシールド
   （１４）を位置決めするために該アイシールド（１４）
   上に取り付けられ、かつ、着用者の顔面に対してアイシ
   ールド（１４）の上部（２２）の角度を調節するように
   取り付けられることを特徴とする着用者顔面保護用の調
   節自在な顔面シールド（１０）。
2. 【請求項２】 上記マスク（１２）は、上縁（２８）
   と、着用者の鼻と口を覆うマスク（１２）を着脱自在に
   取り付ける第２の取付手段を有する下縁（３４）と、対
   向する２つの側部（３６，３８）とを有し、 上記アイシールド（１４）は、マスク（１２）の少なく
   とも上縁（２８）を被覆する基部（１６）を有し、該ア
   イシールド（１４）の上部（２２）は、着用者の顔の側
   面に合うようにした側部を含み、 上記アイシールド（１４）の基部（１６）は、少なくと
   もその一部分がマスク（１２）の各側部（３６，３８）
   に位置決めされた結合位置（１８，２０）においてマス
   ク（１２）に固定され、 上記調節自在な取付手段は、上記アイシールド（１４）
   の各側部（３６，３８）の少なくとも１つの結合位置
   （１８，２０）において該アイシールド（１４）の上部
   （２２）に取り付けられ、該結合位置（１８，２０）
   は、顔面マスク（１２）の上縁（２８）との間に約１３
   ５〜１６５度の鈍角（θ）を形成するライン（Ｌ）上に
   位置することを特徴とする請求項１記載の調節自在な顔
   面シールド（１０）。