JPH07177635A - ケーブル保持装置 - Google Patents

ケーブル保持装置

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JPH07177635A
JPH07177635A JP6139102A JP13910294A JPH07177635A JP H07177635 A JPH07177635 A JP H07177635A JP 6139102 A JP6139102 A JP 6139102A JP 13910294 A JP13910294 A JP 13910294A JP H07177635 A JPH07177635 A JP H07177635A
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JP
Japan
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cable
opening
recess
holding device
pair
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Application number
JP6139102A
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English (en)
Inventor
Katsuya Hashimoto
勝也 橋本
Masashi Kitada
昌司 北田
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Yazaki Corp
Original Assignee
Yazaki Corp
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Publication date
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  • Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
  • Connection Or Junction Boxes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ターミナルケーブルの端子加締部を隙間のな
い扉により簡単確実に保護する。 【構成】 ハウジング51の外側面に、該外側面に沿っ
て延びるケーブルWを収容する溝形の凹所22を設け、
該凹所22の両側縁に、閉時に先端縁が相互に合致する
ことで前記凹所22を塞ぐ一対の扉54,54をヒンジ
52により開閉自在にそれぞれ連結し、これら一対の扉
54に、前記凹所22の正面からケーブルWを該凹所2
2内に収容した際にケーブルWに押されて移動すること
により前記扉54を閉方向に引っ張る引き込み部材とし
てのホルダ60を連結した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ケーブル(ここでは、
ケーブルの中にワイヤーハーネスやケーブルに装着され
るコルゲートチューブ等も含まれる)を、自動車に搭載
される電気接続箱等のハウジングに保持する装置に係
り、特にハウジングの外に露出するケーブルを保持する
ケーブル保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車に搭載される電気接続箱では、タ
ーミナルケーブルの加締部分等が外に露出していると、
短絡のおそれがあるので、例えば実開平4−23048
号公報や実開昭63−182048号公報に示されるよ
うに、その部分を保護するようにしている。
【0003】図19は、ターミナルケーブルの加締部分
を保護するようにした従来の電気接続箱の一例を示す。
【0004】この電気接続箱は、ハウジング1の一側に
設けた段部3の上面3aに複数のターミナルポスト5を
配置し、これらターミナルポスト5に対して、ナット7
により、ターミナルケーブルWの端子10を締結するよ
うになっている。この場合の端子10はL字形に屈曲し
たもので、一端にターミナルポスト5に嵌合する嵌合孔
12aを有した締結部12を備え、他端にターミナルケ
ーブルWとの加締部14を備えている。
【0005】前記段部3の外側面には、ターミナルポス
ト5に接続されて段部3の外側面に沿って延ばされるタ
ーミナルケーブルWの端部を収容するための収容枠20
が設けられ、該収容枠20に、各ターミナルケーブルW
を収容するための溝状の凹所22がターミナルケーブル
Wの数だけ設けられている。
【0006】これら各凹所22の両側縁には、凹所22
を塞ぐ方向に互いに先端が向き合った一対の可撓仕切板
24、24がそれぞれ設けられ、これら可撓仕切板2
4、24の先端間に、ターミナルケーブルWを挿入する
ための隙間26が設けられている。
【0007】このような構成の電気接続箱に対してター
ミナルケーブルWを接続するには、まず図20(a)に
示すように、ターミナルケーブルWを凹所22の正面か
ら、可撓仕切板24、24の隙間26に矢印Sで示す方
向に押し込む。そうすると、可撓仕切板24、24がタ
ーミナルケーブルWに押されて、図20(b)に示すよ
うに凹所22の内方に撓み変形する。
【0008】さらにターミナルケーブルWを押し込むこ
とにより、図20(c)に示すようにターミナルケーブ
ルWが可撓仕切板24、24の先端を抜けると、図20
(d)に示すように可撓仕切板24、24が元の位置に
戻り、ターミナルケーブルWは凹所22内に収容され
る。この状態で、ターミナルポスト5に対してターミナ
ルケーブルWの端子10をナット7で締結することによ
り、接続を完了する。
【0009】また、図21は別の電気接続箱の例を示
す。この電気接続箱30では、ハウジング31の下面に
取付脚32が設けられ、取付脚32の近傍にケーブルの
取出口33が形成され、該取出口33に、ケーブルをテ
ープ巻き固定するためのテープ巻付部34が設けられて
いる。
【0010】この電気接続箱において箱外に延びるケー
ブルを固定するには、取出口33から延びたケーブルを
コルゲートチューブで覆い、コルゲートチューブをテー
プ巻付部34に添わせて、テープで巻いて固定してい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図20
(d)に示したようなターミナルケーブルWの取付状態
において、可撓仕切板24、24の先端間には隙間26
が残るため、端子10の加締部14が何らかの影響によ
り短絡する可能性があった。したがって、従来の電気接
続箱では、可撓仕切板24、24によって完全に加締部
14が保護されているとは言えないという問題があっ
た。
【0012】また、隙間26にターミナルケーブルWを
押し込むので、車種やグレードの違いによってターミナ
ルケーブルWの径が変化した場合には、押し込みに必要
な力が変わり、作業しずらいという問題もあった。
【0013】また、図21に示す電気接続箱では、テー
プ巻きにより、ケーブルに装着したコルゲートチューブ
を固定するため、作業が面倒である上、例えば取付脚3
2等の障害物が近くにあると、作業しづらいという問題
があった。
【0014】本発明は、上記事情を考慮し、ケーブルの
端子加締部を隙間のない開閉部材により確実に保護する
ことができ、しかもケーブルの保持を、近くの障害物の
有無に拘らず、容易かつ確実に行うことのできるケーブ
ル保持装置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ハウ
ジングに設けられたケーブル挿入用の凹所と、該凹所の
開口を開閉する開閉部材と、前記凹所内に前記開口から
ケーブルを挿入した際にケーブルに押されて移動するこ
とにより前記開閉部材を閉方向に引っ張る引き込み部材
とを備えたことを特徴とする。
【0016】請求項2の発明は、請求項1記載のケーブ
ル保持装置であって、前記開閉部材を閉位置にロックす
るロック手段を設けたことを特徴とする。
【0017】請求項3の発明は、請求項1または2記載
のケーブル保持装置であって、前記開閉部材が、前記凹
所の開口の両側縁にヒンジにより連結され、閉時に先端
縁が相互に合致することで前記凹所の開口を塞ぐ一対の
扉からなり、前記扉に前記引き込み部材が連結されてい
ることを特徴とする。
【0018】請求項4の発明は、請求項1または2記載
のケーブル保持装置であって、前記開閉部材が、前記凹
所の開口の一側縁にヒンジにより連結され、閉時に先端
縁が前記開口の他側縁に合致することで前記凹所の開口
を塞ぐ扉からなり、前記扉に前記引き込み部材が連結さ
れていることを特徴とする。
【0019】請求項5の発明は、請求項4記載のケーブ
ル保持装置であって、前記引き込み部材が、前記扉が全
開と全閉の中間の所定開度より開いている場合に扉を全
開位置に付勢し、前記所定開度より閉じている場合に全
閉位置に付勢するバネ材によって構成されていることを
特徴とする。
【0020】請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれ
か記載のケーブル保持装置であって、前記開閉部材の内
面に、前記凹所に収容したケーブルを押さえる押さえ片
を設けたことを特徴とする。
【0021】請求項7の発明は、請求項1記載のケーブ
ル保持装置であって、前記開閉部材が、ヒンジによって
前記ハウジングに開閉自在に支持され、両者間に前記凹
所を形成する一対のL字形の開閉体からなり、前記引き
込み部材が、前記各L字形の開閉体の内面にヒンジを介
して一端が連結され、かつ他端同士が中央ヒンジで相互
に連結された一対の引き込み板からなることを特徴とす
る。
【0022】請求項8の発明は、互いに対向する一対の
側壁とケーブル収容凹所とを有し、前記一対の側壁を押
し拡げてケーブルを前記ケーブル収容凹所に押し込むこ
とによりケーブルを保持可能なU字状のケーブル保持部
材と、所定間隔をあけて対向配置され、両者間に、ケー
ブルを挿入することにより押し拡げられた前記ケーブル
保持部材の一対の側壁を挿入した際に、前記一対の側壁
の先端の間隔を押し狭める一対の固定壁と、前記一対の
側壁を前記一対の固定壁間に挿入した際に、適当な挿入
位置で側壁の先端を固定壁に係合する係合手段とを備え
たことを特徴とする。
【0023】請求項9の発明は、請求項8記載のケーブ
ル保持装置であって、前記U字状の保持部材と前記固定
壁とを連結する連結部材を備えたことを特徴とする。
【0024】請求項10の発明は、請求項9記載のケー
ブル保持装置であって、前記連結部材が、前記固定壁の
外面に一端がヒンジで接合された第1の連結壁と、この
第1の連結壁の他端に一端がヒンジで接合され、他端が
前記U字状の保持部材の外面にヒンジで接合された第2
の連結壁とから構成されていることを特徴とする。
【0025】請求項11の発明は、請求項8〜10のい
ずれか記載のケーブル保持装置であって、前記係合手段
が、前記固定壁の内面に形成された鋸歯状の係止部と、
前記U字状の保持部材の側壁の先端に形成され前記鋸歯
状の係止部に係止する係止爪とから構成されていること
を特徴とする。
【0026】
【作用】請求項1の発明では、ケーブルを凹所に収容す
ると、引き込み部材がケーブルに押されて移動し、それ
に伴い開閉部材が凹所の開口を閉じる。反対に、ケーブ
ルを取り出す場合は、開閉部材を開くと、それに伴って
引き込み部材が移動し、ケーブルが引き込み部材によっ
て押し出される。
【0027】請求項2の発明では、閉じた状態で開閉部
材がロックされる。
【0028】請求項3の発明では、ケーブルを凹所に収
容すると、引き込み部材がケーブルに押されて移動し、
それに連結された扉が連動してそれぞれ閉まる。閉まっ
た状態では、扉の先端同士が合致するので、隙間があか
ない。
【0029】請求項4の発明では、ケーブルを凹所に収
容すると、引き込み部材がケーブルに押されて移動し、
それに連結された扉が閉まる。閉まった状態では、扉の
先端縁が凹所の他方の側縁に合致するので、隙間があか
ない。
【0030】請求項5の発明では、ケーブル等のケーブ
ルを凹所に挿入し、それに伴って扉が途中まで閉じるま
では、扉を開く方向の付勢力が作用するので、ケーブル
の挿入力は大きくなる。しかし、その段階を越えて扉が
閉じると、今度は扉を閉じる方向の付勢力が作用するの
で、きわめて小さな挿入力でケーブルを凹所内に収容す
ることができ、同時に扉を閉じることができる。
【0031】請求項6の発明では、開閉部材を閉じた状
態でケーブルが押さえ片によって押さえられるので、ケ
ーブルが太さによらず、がたつかなくなる。
【0032】請求項7の発明では、ケーブルをL字形の
開閉体の間の凹所に収容すると、中央ヒンジが折れ曲が
りながら引き込み板がケーブルに押されて移動し、それ
に連結されたL字形の開閉体が連動してそれぞれ閉ま
る。
【0033】請求項8の発明では、U字状のケーブル保
持部材の側壁の先端にケーブルを押し付けて、側壁を押
し拡げながら、ケーブル収容凹所内にケーブルを挿入
し、その状態で、一対の側壁の先端を固定壁間に挿入し
て、各側壁の先端を係合手段で固定壁に係合させること
により、ケーブルを保持することができる。
【0034】請求項9の発明では、U字状の保持部材と
固定壁が一体化される。
【0035】請求項10の発明では、固定壁と連結部材
と保持部材とで閉じたスペースを形成するので、その閉
じたスペース内にケーブルを通さなくてはならないが、
ヒンジで繋いだ第1、第2の連結壁により保持部材を固
定壁に連結しているので、ケーブル挿入時には、ヒンジ
を適当に延ばすことにより、固定壁とU字状の保持部材
との間のスペースを大きく確保することができ、そのス
ペースにケーブルを簡単に通すことができる。また、同
スペースにケーブルを通した後、U字状の保持部材のケ
ーブル収容凹所にケーブルを挿入して、保持部材の側壁
の先端を固定壁間に挿入して行く際に、第1の連結壁お
よび第2の連結壁がヒンジを支点にして変位して、徐々
に折り畳まれていき、両方の連結壁が重なったところ
で、保持部材の移動が止まる。また、この動作の際に、
第1の連結壁と第2の連結壁とがU字状の保持部材の動
きを案内する。従って、容易に固定壁間に保持部材の側
壁を挿入できる。
【0036】請求項11の発明では、鋸歯状の係止部に
対しての係止爪の係止位置を段階的に調整することがで
きる。
【0037】
【実施例】以下、本発明の各実施例を図面に基づいて説
明する。
【0038】図1は本発明の第1実施例の電気接続箱の
ケーブル保持装置を示す斜視図、図2は同ケーブル保持
装置の主要部を示す平面図、図3は図2のIII−II
I矢視断面図である。なお、この図中、図19に示した
電気接続箱のハウジング1と同一構成要素には同一符号
を付してあり、その部分の説明は省略する。この電気接
続箱のハウジング51においても、段部3の外側面に設
けた収容枠20に、ターミナルケーブルWを案内収容す
る溝状の凹所22が形成されている。
【0039】凹所22の開口の両側縁には、それぞれヒ
ンジ52を介して開閉自在に一対の扉(開閉部材)54
が連結されている。これら一対の扉54は、閉じた状態
のときに、それらの先端縁54aが相互に合致し、凹所
22の正面の開口を隙間無く塞ぐものである。ヒンジ5
2の内側の隣接端面52a、52bは、扉54が全閉し
たときに互いに合致し、それ以上の扉54の閉じ方向の
回動を阻止するようになっている。
【0040】各扉54の内面には連結片54bが突設さ
れている。連結片54bは、扉54の基端と先端との中
間に配置されている。これら各扉54に設けた連結片5
4aの先端縁には、ヒンジ57を介して、凹所22内に
収容されたコ字形のホルダ(引き込み部材)60の先端
縁がそれぞれ連結されている。
【0041】凹所22の内面は、正面を向いた奥壁22
aと、両側壁22b、22bとからなり、ホルダ60
は、これら凹所22の奥壁22a、両側壁22b、22
bにそれぞれ対向した奥板60a、両側板60b、60
bを有する断面コ字形に折曲形成されている。そして、
ホルダ60の両側板60b、60bの先端縁が、ヒンジ
57を介して、扉54の連結片54bの先端縁に連結さ
れている。したがって、ホルダ60を凹所22内に押し
込むことにより、両扉54、54が同時に連動して閉じ
るようになっている。
【0042】なお、ホルダ60は、扉54、54が全閉
した状態で、凹所22の奥壁22aに、近接あるいは当
接するようになっている。また、前記各ヒンジ57、5
7の内側の隣接端面57a、57bも、扉54、54が
全閉したときに互いに合致するようになっている。
【0043】また、扉54、54の内面の連結片54
b、54bよりも先端側には、D字形に湾曲形成される
ことにより撓み性を付与されたケーブル押さえ片62が
それぞれ設けられている。また、凹所22の奥壁22a
には、ホルダ60の奥板60aの下縁が係合するロック
突起(ロック手段)64が設けられている。
【0044】なお、この電気接続箱のハウジング51は
樹脂の一体成形品よりなり、前記扉54、54を始めと
して、ヒンジ52、52、57、57、ホルダ60に至
るまでが一体成形されている。
【0045】次に、図4、図5を参照しながら作用を説
明する。
【0046】図4は動作途中の各状態を図2と同様の平
面図で示し、図5は動作途中の各状態を図3と同様の側
面図で示している。
【0047】ターミナルケーブルWを接続する場合は、
従来例と同様に、図4(a)に示すように、まず、凹所
22の正面から、該凹所22の中に向かって矢印S方向
にターミナルケーブルWを立ち姿勢のまま挿入する。こ
のときの側断面は図5(a)に示すようになる。そし
て、ターミナルケーブルWによりホルダ60を押す。そ
うすると、図4(b)、図5(b)に示すように、ホル
ダ60が凹所22の内方に移動し、それに伴ってホルダ
60に連結された扉54、54が閉じ方向に回動する。
【0048】さらに、ターミナルケーブルWを挿入する
と、図4(c)、図5(c)に示すように、ホルダ60
の移動に伴って扉54、54がさらに回動し、最終的に
は、図4(d)、図5(d)に示すように、ホルダ60
の奥板60aが凹所22の奥壁22aに当たって、扉5
4、54が全閉状態となり、ロック突起64にホルダ6
0の奥板60aの下端縁が係合して、ホルダ60がロッ
クされ、扉54、54が全閉状態に保持される。
【0049】このとき、扉54、54の先端縁54a、
54aが相互に合致してるので、扉54、54により隙
間無く凹所22の開口が閉ざされ、ターミナルケーブル
Wの加締部が保護される。また、ケーブル押さえ片62
がターミナルケーブルWの周面に当接してこれを押さえ
付けるので、ケーブルWががたつかなくなる。
【0050】図4(e)は径の小さいターミナルケーブ
ルW1と径の大きいターミナルケーブルW2の場合を比
較して示している。ケーブル押さえ片62はターミナル
ケーブルの径に応じて撓み変形するので、径の大小によ
らず確実にターミナルケーブルを押さえ付けて、がたつ
きを防止することができる。
【0051】また、ターミナルケーブルWを外に取り出
す場合は、ロック突起64とホルダ60の奥板60aと
の係合を何らかの方法で外し、扉54、54を開く。そ
うすると、扉54、54と連動して、ホルダ60が凹所
22の開口側に移動し、それに押されてターミナルケー
ブルWが出てくる。よって、ターミナルケーブルWを凹
所22から簡単に取り出せる。
【0052】次に本発明の第2実施例を説明する。
【0053】図6は本発明の第2実施例の電気接続箱の
ケーブル保持装置を示す斜視図、図7は同ケーブル保持
装置の主要部を示す平面図である。第1実施例との違い
は、主として扉の構造と、それを開閉する機構にある。
【0054】この実施例の電気接続箱のハウジング81
では、凹所22の一方の側縁部に、ヒンジ82を介して
片開き式の扉(開閉部材)84が接合されている。この
扉84は、閉時に先端縁84aが、他方の側縁部に設け
た段部83に合致することで凹所22の正面開口を塞ぐ
ものである。
【0055】扉84の内面の基端寄りの位置には、扉8
4と直交する方向に突出した連結アーム86が形成さ
れ、この連結アーム86の先端に、ヒンジ87を介して
可撓性ロックバー(引き込み部材)90の先端が連結さ
れている。この可撓性ロックバー90は樹脂材料の弾性
によるバネ性を有するもので、基端がヒンジ92を介し
て凹所22の他側縁側の側壁22bの奥端に連結されて
いる。そして、扉84の基端のヒンジ82と、可撓性ロ
ックバー90の基端のヒンジ92とを結ぶ直線よりも外
側に、連結アーム86の先端のヒンジ87が位置してい
る。また、扉84の内面には、長板94aと短板94b
とからなるL字状に折れ曲ったケーブル押さえ片94が
設けられている。さらに、凹所22の奥壁22aには、
可撓性ロックバー90との干渉を避けるための逃げ部2
2cが設けられている。
【0056】この実施例のハウジング81も、各ヒンジ
82、87、92を始めとして可撓性ロックバー90ま
でが樹脂の一体成形品で形成されている。
【0057】次に、図8を参照しながら作用を説明す
る。なお、図8は動作途中の各状態を図7と同様の平面
図で示している。
【0058】図8(a)に示すように、ターミナルケー
ブルWを凹所22の正面から、凹所22に向かって矢印
S方向に挿入すると、ターミナルケーブルWが連結アー
ム87に当たることにより、図8(b)、(c)に示す
ように、扉84が閉じ方向に回動する。連結アーム86
の先端のヒンジ87は、扉84の基端のヒンジ82を中
心とする、始点T1から終点T2までの回転軌跡Uを描
いて移動するので、この段階では、可撓性ロックバー9
0は圧縮方向の力を受けて、凹所22の他側縁部側の側
壁22aに押される。そして、可撓性ロックバー90
は、その基端のヒンジ92寄りの部分が側壁22aに当
接した状態で、先端側部分のみが撓み変形する。この段
階では、扉84は可撓性ロックバー90の反発力を受け
て開方向に付勢される。
【0059】この状態から、さらに扉84が閉じ方向に
回動すると、図8(d)に示すように、連結アーム86
の先端のヒンジ87が、扉84の基端のヒンジ82と可
撓性ロックバー90の基端のヒンジ92とを結ぶ直線を
越える。そうすると、可撓性ロックバー90の反発力
が、今度は反転して、連結アーム86をさらに回動する
方向に付勢することになり、その力によって扉84が閉
じ方向に勢いよく回動させられる。つまり、扉84はあ
る所定の開度を境にして、その開度より開いているとき
には開き方向の付勢力を受けるが、その所定開度を越え
ると、閉じ方向の付勢力を受けるようになる。
【0060】そして、後は図8(e)に示すように、可
撓性ロックバー90が伸びようとする復元力により、連
結アーム86が押し移動され、それにより扉84が全閉
状態にされる。全閉状態のとき、扉84の先端縁84a
は、凹所22の他側縁の段部83に合致するので、扉8
4により凹所22が隙間なく閉ざされ、ターミナルケー
ブルWの端子加締部が確実に保護される。
【0061】また、このとき可撓性ロックバー90の先
端は凹所22の奥壁22aに設けた逃げ部22cの中に
入る。そして、扉84が閉じた状態では、可撓性ロック
バー90の伸び力により、扉84が開かないようにロッ
クされることになる。
【0062】また、扉84が閉じた状態のとき、ケーブ
ル押さえ片94がターミナルケーブルWの周面に当接し
てこれを押さえ付けるので、ターミナルケーブルWがが
たつかなくなる。この場合、ケーブル押さえ片94は、
図8(f)に示すようにターミナルケーブルWの径に応
じて撓み変形するので、径の大小によらず確実にターミ
ナルケーブルWを押さえ付けて、がたつきを防止するこ
とができる。
【0063】また、ターミナルケーブルWを外に取り出
す場合は、扉84を、可撓性ロックバー90の付勢力に
打ち勝つ力で開く。そうすると、連結アーム86が開き
方向に回動することにより、ターミナルケーブルWが押
し出される。扉84はある所定の開度を境にして、その
開度より開いたとき、可撓性ロックバー90により開き
方向の付勢力を受けるので、その所定開度を越えると、
開き方向の付勢力を受けて扉84が大きく開き、それに
連動してターミナルケーブルWが素早く押し出される。
よって、ターミナルケーブルWを凹所22から簡単に取
り出すことができる。
【0064】次に本発明の第3実施例を説明する。この
第3実施例は、外周にコルゲートチューブを装着した状
態のケーブルを保持する装置である。
【0065】図9は実施例の電気接続箱のケーブル保持
装置を示す斜視図、図10は同平面図である。いずれ
も、コルゲートチューブを保持する前の状態を示す。
【0066】この実施例の電気接続箱100のハウジン
グ101の側壁には、間隔をあけて一対の固定壁10
2、102が、互いに平行に対向するよう突設されてい
る。各固定壁102の先端には、ヒンジ110を介して
L字形の開閉体103が連結されている。各L字形の開
閉体103は長辺部104と短辺部105とからなり、
長辺部104の基端がヒンジ110で固定壁102に連
結され、短辺部105が内側を向いている。そして、一
対のL字形の開閉体103の間に、ケーブル(図示略)
の外周に装着したコルゲートチューブCを収容する凹所
106が形成されている。
【0067】一対の開閉体103、103は、閉じた状
態のときに、それらの短辺部105の先端面105aが
相互に合致し、凹所106の開口を隙間無く塞ぐように
なっている。開閉体103の長辺部104は、開閉体1
03が閉じた位置にあるときに、固定壁102と同一面
内に位置する。
【0068】一対の開閉体103の各短辺部105の先
端外側面には、一方に係合突起(係合手段)107が形
成されると共に、他方に係合突起107と係合する係合
フック108aを有した係合アーム(係合手段)108
が形成されている。係合突起107と係合フック108
は、開閉体103が閉じたときに、その閉じ動作によっ
て相互に係合し、係合アーム108を強制変形させるこ
とにより、係合を解くことができるようになっている。
【0069】一対のL字状の開閉体103、103間に
形成される凹所106内には、中央ヒンジ120により
各一端が折曲自在に連結された一対のリンク状の引き込
み板125が配設されている。これら引き込み板125
は、各他端がヒンジ130を介して開閉体103の長辺
部104の内面に連結されている。ヒンジ130から中
央ヒンジ120までの引き込み板125の長さは、開閉
体103を十分に開いた場合でも、両引き込み板12
5、125が中央ヒンジ120で若干曲がる程度に設定
されている。
【0070】この実施例でも、固定壁102、開閉体1
03、各ヒンジ110、120、130が樹脂の一体成
形品で形成されている。
【0071】次に、図10〜12を参照しながら作用を
説明する。
【0072】実施例のケーブル保持装置は、使用前は、
図10に示すように開閉体103が開いた状態にあり、
ケーブル挿入用の凹所106が正面に開口している。
【0073】この状態で、外周にコルゲートチューブC
を装着したケーブルを立ち姿勢のまま挿入し、図11の
矢印Pに示すようにコルゲートチューブCを押し移動し
て、引き込み板125を押すと、中央ヒンジ120で繋
がれた左右の引き込み板120が更に屈曲して、それに
伴って開閉体103が閉じ方向に矢印Qのように回転す
る。
【0074】さらに、コルゲートチューブCを挿入する
と、図12に示すように、引き込み板125の移動に伴
って開閉体103が回動し、最終的に開閉体103の先
端面105aが相互に突き当たって全閉状態となり、係
合突起107と係合フック108aが係合して、開閉体
103が閉じ状態でロックされる。このとき、コルゲー
トチューブCは、矢印Fで示すような力を周りから受け
て保持される。図13はその状態を示す斜視図である。
【0075】このように、コルゲートチューブCを装着
したケーブルを、L字形の開閉体103、103間に形
成された凹所106に挿入するだけで、ケーブルおよび
コルゲートチューブCを保持することができるので、近
くに取付脚のような障害物があっても、簡単かつ確実
に、ケーブルを保持させる作業を行うことができる。
【0076】また、ケーブルを収容する凹所106は確
実に開閉体103によって塞がれるので、防塵性や防水
性も向上する。さらに、一対のL字形の開閉体103、
103で凹所106を形成しているので、凹所106の
開口を広くとることができ、ケーブルやコルゲートチュ
ーブCを挿入しやすくなり、コルゲートチューブCのサ
イズが若干大きくても確実に凹所106内に収容でき
る。
【0077】また、コルゲートチューブCを凹所106
から取り出す場合は、係合アーム108を強制的に変形
して、係合フック108aと係合突起107の係合を解
き、開閉体103を開く。そうすると、開閉体103の
動きに連動して、引き込み板125の中央ヒンジ120
が延び、引き込み板125によってコルゲートチューブ
Cが押し出される。よって、簡単にコルゲートチューブ
Cを取り出すことができる。
【0078】次に本発明の第4実施例を説明する。この
第4実施例は、第3実施例と同様に外周にコルゲートチ
ューブを装着した状態のケーブルを保持する装置であ
る。
【0079】図14は実施例の電気接続箱のケーブル保
持装置を示す斜視図、図15は同平面図である。いずれ
も、コルゲートチューブを保持する前の状態を示す。
【0080】この実施例の電気接続箱200のハウジン
グの側壁(図示略)の外面には、間隔をあけて一対の垂
直な固定壁202、202が、互いに平行に対向するよ
う突設されている。固定壁202の各先端(外面の一
部)には、ヒンジ204を介して第1の連結壁206が
水平方向回動可能に連結され、第1の連結壁206の先
端には、ヒンジ208を介して第2の連結壁210が水
平方向回転可能に連結されている。
【0081】第1の連結壁206と第2の連結壁210
は、リンクとしての長さが略等しいもので、第2の連結
壁206の先端は、U字形の保持部材214の外周面に
ヒンジ212を介して連結され、両連結壁206、21
0が、外にヒンジ208を出っ張らせたくの字形をなし
ている。
【0082】U字形の保持部材214は、湾曲壁215
と、直線状の一対の側壁216とを有するもので、湾曲
壁215と側壁216とで、コルゲートチューブCを収
容する凹所217を形成している。そして、保持部材2
14は、一対の側壁216を固定壁202側に向けて配
設され、第2の連結壁210の先端が、湾曲壁215と
側壁216の境界付近に接合されることにより、固定壁
202、202間のスペースに、凹所217を対向させ
た姿勢で支持されている。
【0083】U字形の保持部材214の側壁216の先
端の間隔は、自由状態では凹所217に収容するコルゲ
ートチューブCの径よりも小さく設定されている。ま
た、固定壁202の間隔は、凹所216の大きさに対応
した寸法に設定されている。
【0084】さらに、各固定壁202の内面には、凹条
と凸条を固定壁202の先端から基端に向けて交互に形
成した鋸歯状の係合部218が形成されている。また、
各側壁216の先端外面には、前記鋸歯状の係合部21
8の任意の位置に係合可能な係合爪220が突設されて
いる。
【0085】この実施例でも、固定壁202、第1、第
2の連結壁206、210、各ヒンジ204、208、
212、U字形の保持部材214が樹脂の一体成形品で
形成されている。
【0086】次に作用を説明する。
【0087】まず、U字形の保持部材214を固定壁2
02から離して、保持部材214と固定壁202との間
にスペースを確保し、このスペースにコルゲートチュー
ブCを通す。この際、ヒンジ204、208、212で
連結した、左右対象の折り畳み式の第1、第2の連結壁
206、210により、保持部材214を固定壁202
に連結しているので、各ヒンジ204、208、212
を適当に延ばすことにより、前記スペースを大きく確保
することができ、コルゲートチューブCを簡単に通すこ
とができる。
【0088】次に、図15の矢印Rのように、U字状の
保持部材214の側壁216の先端にコルゲートチュー
ブCの周壁を押し付け、側壁216の間隔を押し拡げな
がら凹所217内にコルゲートチューブCを押し込む。
この状態で、図16に示すようにコルゲートチューブC
は、凹所217を構成する周壁(湾曲壁215、側壁2
16)の収縮力によって保持される。このとき、両側壁
216、216の先端の間隔はわずかに開いた状態にあ
る。ついで、一対の側壁216、216の先端を、図1
7に示すように、固定壁202、202の間に挿入して
行く。
【0089】その際、第1の連結壁206および第2の
連結壁210がヒンジ204、208、212を支点に
して変位して、徐々に折り畳まれていき、保持部材21
4の動きを案内して、固定壁202、202間へ側壁2
16、216の先端を誘導する。よって、簡単に固定壁
202、202間に側壁216、216を挿入すること
ができる。
【0090】固定壁202、202間へ側壁216、2
16を挿入すると、固定壁202、202の幅による規
制を受けて、押し拡げられていた側壁216、216の
先端の間隔が狭められ、コルゲートチューブCを収容し
ている凹所217の周壁の収縮力が増大して、コルゲー
トチューブCを確実に保持する。図18はその状態を示
している。
【0091】また、側壁216、216を固定壁20
2、202間に挿入した際、側壁216、216の先端
の係合爪220が、各固定壁202の内面の鋸歯状の係
合部218と係合し、側壁216が抜けないように固定
される。この場合、鋸歯状の係合部218の任意の凹凸
条に係合爪220を係合させることができるので、保持
部材214の固定位置、つまりコルゲートチューブCの
保持位置を適当に調整することができる。また、最終的
には、両方の連結壁206、210が重なったところ
で、保持部材214の挿入を止める力が発生するので、
側壁216、216の移動限を定めることができる。
【0092】このように、本実施例によれば、コルゲー
トチューブCをU字状の保持部材214に挿入して、保
持部材214の側壁216を固定壁202間に挿入する
だけで、近くに障害物が有る無しに拘らず、簡単かつ確
実にコルゲートチューブCを保持することができる。ま
た、固定壁202間は、U字状の保持部材214で塞が
れることになるため、固定壁202間が開口している場
合にも、ハウジングの防水性や防塵性を確保することが
できる。また、保持部材214が第1、第2の連結壁2
06、210によって固定壁202に一体化されている
ので、保持部材214だけで単独に取り扱う必要がな
く、取扱いや保管の面倒もない。
【0093】なお、以上の実施例では、本発明のケーブ
ル保持装置を電気接続箱に適用した場合を示したが、本
発明はその他の器具、例えばプロテクタにも適用でき
る。
【0094】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、ケーブルを収容した凹所の開口を、開閉部材で
閉じるので、ケーブルの加締部等を短絡事故から確実に
保護することができ、信頼性が高まる。また、ハウジン
グに設けた凹所の開口を開閉部材で塞ぐので、ハウジン
グの防水性、防塵性を高めることができる。さらに、ケ
ーブルを凹所に収容するだけで自動的に開閉部材が閉ま
り、力の入れ方もケーブルの径によらず一定でよいた
め、近くに障害物が有る無しに拘らず、作業が容易にで
きる。また、ケーブルを取り出す場合も、開閉部材を開
くと、引き込み部材によって凹所からケーブルが押し出
されるので、作業が容易となる。
【0095】請求項2の発明によれば、開閉部材を閉じ
た状態でロックするので、ケーブルの加締部等をより確
実に保護することができる。
【0096】請求項3の発明によれば、扉が閉じた状態
で隙間があかないので、ケーブルの加締部等を短絡事故
から確実に保護することができ、信頼性が高まる。ま
た、ケーブルを凹所に収容するだけで自動的に扉が閉ま
り、力の入れ方もケーブルの径によらず一定でよいた
め、作業が容易にできる。
【0097】請求項4の発明によれば、扉が閉じた状態
で隙間があかないので、ケーブル等のケーブルの加締部
等を短絡事故から確実に保護することができ、信頼性が
高まる。また、ケーブルを凹所に収容するだけで自動的
に扉が閉まり、力の入れ方もケーブルの径によらず一定
でよいため、作業が容易にできる。
【0098】請求項5の発明によれば、最初はケーブル
を大きな力で凹所内に挿入しなければならないが、途中
からはバネの力で扉が閉じるので、挿入力がほとんど必
要なくなり、作業性が良好となる。
【0099】請求項6の発明によれば、開閉部材の内面
に設けた押さえ片によってケーブルを押さえるので、ケ
ーブルの径が変化した場合でも、確実にケーブルのがた
つきを抑えることができる。
【0100】請求項7の発明によれば、ケーブルを収容
した凹所の開口をL字形の開閉体で閉じるので、ハウジ
ングの防水性、防塵性を高めることができる。また、ケ
ーブルを凹所に収容すると自動的に開閉部材が閉じるの
で、近くに障害物が有る無しに拘らず、作業が容易にで
きる。さらに、L字形の開閉体で、ケーブルを挿入する
ための凹所を形成しているので、凹所の開口を広くとる
ことができ、ケーブルを挿入しやすくなる。
【0101】請求項8の発明によれば、ケーブルをU字
状の保持部材に挿入して、保持部材の側壁を固定壁間に
挿入するだけで、近くに障害物が有る無しに拘らず、簡
単かつ確実にケーブルを保持することができる。また、
ケーブルは保持部材の凹所に確実に収容されるので、ケ
ーブルを短絡事故等から保護することができる。しか
も、固定壁間をU字状の保持部材で塞ぐことになるた
め、固定壁間が開口している場合にも、ハウジングの防
水性や防塵性を確保することができる。
【0102】請求項9の発明によれば、U字状の保持部
材と固定壁が連結部材で一体化されているので、保持部
材だけで単独に取り扱う必要がない。
【0103】請求項10の発明によれば、ケーブルを通
す際には、固定壁と連結部材と保持部材とで閉じられる
スペースを広く確保することができ、簡単にケーブルを
通すことができる。また、ケーブルを保持部材に収容し
た後に、保持部材の側壁を固定壁間に挿入する際には、
第1、第2の連結壁の案内作用により、固定壁間に保持
部材の側壁を簡単に挿入できる。よって、簡単な作業で
ケーブルを保持することができる。
【0104】請求項11の発明によれば、側壁の係止位
置を段階的に調節できるので、最適な位置でケーブルを
保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の斜視図である。
【図2】本発明の第1実施例の主要部の平面図である。
【図3】図2のIII−III矢視断面図である。
【図4】本発明の第1実施例の電気接続箱における凹所
にターミナルケーブルを収容する際の動作を(a) 〜(e)
まで順を追って示す図2と同様の平面図である。但し、
(e) は一部省略している。
【図5】本発明の第1実施例の電気接続箱における凹所
にターミナルケーブルを収容する際の動作を(a) 〜(d)
まで順を追って示す図3と同様の側断面図である。
【図6】本発明の第2実施例の斜視図である。
【図7】本発明の第2実施例の主要部の平面図である。
【図8】本発明の第2実施例の電気接続箱における凹所
にターミナルケーブルを収容する際の動作を(a) 〜(f)
まで順を追って示す図7と同様の平面図である。
【図9】本発明の第3実施例のケーブル保持前の状態を
示す斜視図である。
【図10】本発明の第3実施例のケーブル保持前の状態
を示す平面図である。
【図11】本発明の第3実施例のケーブル保持動作途中
の状態を示す平面図である。
【図12】本発明の第3実施例のケーブル保持状態を示
す平面図である。
【図13】本発明の第3実施例のケーブル保持状態を示
す斜視図である。
【図14】本発明の第4実施例のケーブル保持前の状態
を示す斜視図である。
【図15】本発明の第4実施例のケーブル保持前の状態
を示す平面図である。
【図16】本発明の第4実施例のケーブル保持動作途中
の状態を示す平面図である。
【図17】本発明の第4実施例のケーブル保持状態を示
す平面図である。
【図18】本発明の第4実施例のケーブル保持状態を示
す斜視図である。
【図19】従来の電気接続箱の斜視図である。
【図20】従来の電気接続箱の凹所にターミナルケーブ
ルを収容する際の動作を(a) 〜(d) まで順を追って示す
主要部平面図である。
【図21】従来の他の電気接続箱のコルゲートチューブ
保持部の斜視図である。
【符号の説明】
W ターミナルケーブル(ケーブル) C コルゲートチューブ(ケーブル) 22,106 凹所 51,101 ハウジング 52,82 ヒンジ 54,84 扉(開閉部材) 54a,84a 先端縁 60 ホルダ(引き込み部材) 62,94 押さえ片 64 ロック部(ロック手段) 90 可撓性ロックバー(引き込み部材) 103 L字状の開閉体 107 係合突起 108 係合アーム 108a 係合フック 110,130 ヒンジ 120 中央ヒンジ 125 引き込み板(引き込み部材) 202 固定壁 204,208,212 ヒンジ 206 第1の連結壁(連結部材) 210 第2の連結壁(連結部材) 214 保持部材(U字形のケーブル保持部材) 216 側壁 217 凹所(ケーブル収容凹所) 218 鋸歯状の係合部 220 係合爪

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウジングに設けられたケーブル挿入用
    の凹所と、 該凹所の開口を開閉する開閉部材と、 前記凹所内に前記開口からケーブルを挿入した際に、該
    ケーブルに押されて移動することにより前記開閉部材を
    閉方向に引っ張る引き込み部材とを備えたことを特徴と
    するケーブル保持装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のケーブル保持装置であっ
    て、 前記開閉部材を閉位置にロックするロック手段を設けた
    ことを特徴とするケーブル保持装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のケーブル保持装
    置であって、 前記開閉部材が、前記凹所の開口の両側縁にヒンジによ
    り連結され、閉時に先端縁が相互に合致することで前記
    凹所の開口を塞ぐ一対の扉からなり、 前記扉に前記引き込み部材が連結されていることを特徴
    とするケーブル保持装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2記載のケーブル保持装
    置であって、 前記開閉部材が、前記凹所の開口の一側縁にヒンジによ
    り連結され、閉時に先端縁が前記開口の他側縁に合致す
    ることで前記凹所の開口を塞ぐ扉からなり、 前記扉に前記引き込み部材が連結されていることを特徴
    とするケーブル保持装置。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のケーブル保持装置であっ
    て、 前記引き込み部材が、前記扉が全開と全閉の中間の所定
    開度より開いている場合に扉を全開位置に付勢し、前記
    所定開度より閉じている場合に全閉位置に付勢するバネ
    材によって構成されていることを特徴とするケーブル保
    持装置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか記載のケーブル
    保持装置であって、 前記開閉部材の内面に、前記凹所に収容したケーブルを
    押さえる押さえ片を設けたことを特徴とするケーブル保
    持装置。
  7. 【請求項7】 請求項1記載のケーブル保持装置であっ
    て、 前記開閉部材が、ヒンジによって前記ハウジングに開閉
    自在に支持され、両者間に前記凹所を形成する一対のL
    字形の開閉体からなり、 前記引き込み部材が、前記各L字形の開閉体の内面にヒ
    ンジを介して一端が連結され、かつ他端同士が中央ヒン
    ジで相互に連結された一対の引き込み板からなることを
    特徴とするケーブル保持装置。
  8. 【請求項8】 互いに対向する一対の側壁とケーブル収
    容凹所とを有し、前記一対の側壁を押し拡げてケーブル
    を前記ケーブル収容凹所に押し込むことによりケーブル
    を保持可能なU字状のケーブル保持部材と、 所定間隔をあけて対向配置され、両者間に、ケーブルを
    挿入することにより押し拡げられた前記ケーブル保持部
    材の一対の側壁を挿入した際に、前記一対の側壁の先端
    の間隔を押し狭める一対の固定壁と、 前記一対の側壁を前記一対の固定壁間に挿入した際に、
    適当な挿入位置で側壁の先端を固定壁に係合する係合手
    段とを備えたことを特徴とするケーブル保持装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載のケーブル保持装置であっ
    て、 前記U字状の保持部材と前記固定壁とを連結する連結部
    材を備えたことを特徴とするケーブル保持装置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載のケーブル保持装置であ
    って、 前記連結部材が、 前記固定壁の外面に一端がヒンジで接合された第1の連
    結壁と、 この第1の連結壁の他端に一端がヒンジで接合され、他
    端が前記U字状の保持部材の外面にヒンジで接合された
    第2の連結壁とから構成されていることを特徴とするケ
    ーブル保持装置。
  11. 【請求項11】 請求項8〜10のいずれか記載のケー
    ブル保持装置であって、 前記係合手段が、 前記固定壁の内面に形成された鋸歯状の係止部と、 前記U字状の保持部材の側壁の先端に形成され前記鋸歯
    状の係止部に係止する係止爪とから構成されていること
    を特徴とするケーブル保持装置。
JP6139102A 1993-11-02 1994-06-21 ケーブル保持装置 Pending JPH07177635A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7934934B2 (en) 2008-02-29 2011-05-03 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Electric junction box for motor vehicle

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7934934B2 (en) 2008-02-29 2011-05-03 Sumitomo Wiring Systems, Ltd. Electric junction box for motor vehicle

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