JP3459039B2 - 屈曲プロテクタ及びそれを用いたハーネス収容方法 - Google Patents

屈曲プロテクタ及びそれを用いたハーネス収容方法

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JP3459039B2 JP00615799A JP615799A JP3459039B2 JP 3459039 B2 JP3459039 B2 JP 3459039B2 JP 00615799 A JP00615799 A JP 00615799A JP 615799 A JP615799 A JP 615799A JP 3459039 B2 JP3459039 B2 JP 3459039B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ヒンジで連結した
一対のプロテクタ本体をクランプで被組付体側に固定し
て、組付体の組付と同時に折り畳み可能とした屈曲プロ
テクタ及び屈曲プロテクタを用いたハーネス収容方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のインストルメントパネル
(以下インパネという)にメータユニットを組み付ける
に際しては、図14〜図15に示すような手順でメータ
ユニットを組み付けていた。図14で、85はメータユ
ニット(組付体)、86は、メータユニット85にコネ
クタ87で接続されたワイヤハーネス、88は、ワイヤ
ハーネスの固定部分(幹線)、89はエアダクト、90
は、被組付体であるインパネないしは車両ボディの構成
部材、91はインパネ内の空きスペースを示す。
【0003】作業者はメータユニット85の裏側に手を
入れることができないので、図14の如くワイヤハーネ
ス86を伸ばした状態から、図15の如くメータユニッ
ト85を押し込むようにしてインパネ(被組付体)に組
み付ける。この際、ワイヤハーネス86の余長部86a
は屈曲してエアダクト89の前方の空きスペース91内
に収容される。
【0004】しかしながら、上記構成にあっては、ワイ
ヤハーネス86の余長部86aを屈曲させて収容するた
めの大きな空きスペース91が必要であり、そのために
インパネが肥大化してしまうという問題があった。空き
スペース91を小さくした場合には、ワイヤハーネス8
6を収容し難いばかりでなく、図15の符号86bの如
くワイヤハーネス86がメータユニット85と構成部材
90との間に挟まれやすく、メータユニット85の組付
を上手く行えないと共に、ワイヤハーネス86が傷みや
すいという懸念があった。また、ワイヤハーネス86を
上手く収容できた場合でも、余長部86aがぶらついて
インパネ内で干渉し、異音を生じたり、余長部86aが
傷みやすいという懸念があった。
【0005】図16〜図17は、ワイヤハーネス82の
屈曲部を処理するための一手段(特開平1−32181
0号)を示すものであり、図16の如くユニット(組付
体)93と収容体(被組付体)94とに連結金具95を
支軸96で回動自在に設け、各連結金具95にワイヤハ
ーネス92と帯状の弾性体97とを固定し、各連結金具
95の近傍でワイヤハーネス92と弾性体97とを結束
具98で結束している。
【0006】図17の如くユニット93をガイドレール
99に沿って収容体94の内部に収容するに伴って、ワ
イヤハーネス92が弾性体97と一体に屈曲し、収容体
94の内部に屈曲した状態で収容される。
【0007】しかしながら、上記従来の構造にあって
は、ワイヤハーネス92が屈曲した際に両側の連結金具
95を支点としてワイヤハーネス92が馬蹄形状に拡が
ってしまうために、ワイヤハーネス92の収容スペース
が多く必要であるという問題があった。また、連結金具
95が二つ必要であるためにコストが高くなり、ワイヤ
ハーネス92の組付工数も多くかかるという問題があっ
た。さらに、結束具98でワイヤハーネス92を結束す
るために、電線本数が多い場合には屈曲時に何本かの電
線がばらけて(ばらついて)ワイヤハーネス92から突
び出し、ユニット93と収容体94との間等に噛み込ま
れやすいという懸念があった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記各構成
で指摘された点に鑑み、メータユニット等の組付体をイ
ンパネ等の被組付体に組み付けるに際して、ワイヤハー
ネスをばらけることなく被組付体内の狭いスペース内に
スムーズ且つ確実に屈曲及び収容させることができる手
段を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ワイヤハーネスを連続して収容する一対
のプロテクタ本体をヒンジで相互に連結して該ヒンジを
支点に回動自在とした屈曲プロテクタにおいて、何れか
一方のプロテクタ本体の前記ヒンジとは反対側の端部寄
りに係止兼回動用のクランプを設け、該クランプを支点
に該一対のプロテクタ本体を折り畳み自在としたことを
基本とする(請求項1)。薄肉の前記ヒンジがプロテク
タ屈曲方向の復元力を有することも有効である(請求項
2)。前記ヒンジはプロテクタ屈曲方向に湾曲した状態
に樹脂成形されたものである(請求項3)。前記ヒンジ
が支軸と、該支軸に対する軸受部とで構成されることも
可能である(請求項4)。また、前記プロテクタ本体の
前記ヒンジ寄りにカバーが開閉自在に設けられたことも
有効である(請求項5)。また、プロテクタ屈曲方向と
は逆方向への屈曲を防止するためのストッパが設けられ
たことも有効である(請求項6)。また、組付体から延
びるワイヤハーネスを該組付体の組付と同時に被組付体
側に押し込んで収容させるハーネス収容方法において、
ヒンジで連結された一対のプロテクタ本体に前記ワイヤ
ハーネスを装着させ、一方のプロテクタ本体を被組付体
側に回動自在に係止させ、他方のプロテクタ本体を組付
体側に位置させ、該組付体の組付と同時に該一対のプロ
テクタ本体を折り畳むように屈曲させる屈曲プロテクタ
を用いたハーネス収容方法を併せて採用する(請求項
7)。前記一対のプロテクタ本体をくの字状に屈曲させ
た状態で、該一対のプロテクタ本体に前記ワイヤハーネ
スを装着することも有効である(請求項8)。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の具体
例を図面を用いて詳細に説明する。図1〜図4は、本発
明に係る屈曲プロテクタの第一実施例を示すものであ
る。図1の如く、この屈曲プロテクタ1は合成樹脂を材
料として左右一対のプロテクタ本体2,3と、各プロテ
クタ本体2,3を回動自在に連結する薄肉(薄板状)の
ヒンジ4と、一方のプロテクタ本体2に突設された固定
用兼回動用のクランプ5とで構成される。
【0011】本例で各プロテクタ本体2,3は断面U字
状に形成され、湾曲状の底部(底壁)6,7と、底部
6,7から立ち上がった両側の側壁8,8′,9,9′
とで構成され、長手方向の前後と上部とにハーネス挿通
開口10,11を有している。側壁8,8′,9,9′
の上部に図示しないカバーを開閉自在に設けることも無
論可能である。
【0012】他方のプロテクタ本体3の両側壁9,9′
には、ヒンジ4とは反対側の端部寄りにおいて高さ方向
の切欠部12が形成されている。切欠部12においてワ
イヤハーネス13(図2)がテープ巻きでプロテクタ本
体3に固定される。切欠部12を屈曲プロテクタ1の折
り畳み時(回動時)におけるインパネ(図示せず)との
干渉防止用の逃げ部として作用させることも可能であ
る。
【0013】ヒンジ4は一対のプロテクタ本体2,3の
一端部において屈曲方向内側の対向する側壁8′,9′
を相互に連結するように設けられ、上下方向に比較的幅
広に形成されている。ヒンジ4は屈曲プロテクタ1の樹
脂成形時に図1のように湾曲した状態に一体成形され、
一対のプロテクタ本体2,3は並列に対向した状態に成
形される。
【0014】この成形方法により、一対のプロテクタ本
体2,3を図1の如く大きく回動させて(折り畳んで)
並列に対向させても、何らヒンジ4に無理な力が加わる
ことがなく、ヒンジ4の破損が防止される。また、ヒン
ジ4に湾曲方向(屈曲プロテクタ1の折り畳み方向)の
復元力が付与されているから、一対のプロテクタ本体
2,3の屈曲方向が規定され、逆方向への屈曲が防止さ
れ、そのためのストッパも不要となり、且つ一対のプロ
テクタ本体2,3を並列方向に回動させる操作(ワイヤ
ハーネス装着前と装着後における回動操作)が容易化す
る。上記構成は屈曲プロテクタ1の成形方法としても有
効である。
【0015】前記クランプ5は一方のプロテクタ本体2
の他端側すなわちヒンジ4とは反対側の端部寄りにおい
て底部6から垂下形成されている。クランプ5は比較的
太めの円柱状の軸部5bにより強固に形成されている。
軸部5bの先端側には左右に突出した可撓性の係止爪5
aが一体に形成されている。クランプ5は後述するイン
パネないしは車両ボディの構成部材14(図3)に回動
自在に係止され、クランプ5を支点として屈曲プロテク
タ1を折り畳み可能である。
【0016】図2の如く、一対のプロテクタ本体2,3
を略くの字状に屈曲させた状態、すなわち一対のプロテ
クタ本体2,3を真直に伸ばす手前において多少屈曲さ
せた状態で、プロテクタ本体2,3内にワイヤハーネス
13を装着(挿通し固定)する。この操作は上記したヒ
ンジ4の復元力によって容易に行うことができる。これ
により、屈曲プロテクタ1の逆方向(矢印イ方向)への
屈曲が防止され、車両組付時に屈曲プロテクタ1が順方
向(矢印ロ方向)にスムーズに折り畳まれる。すなわ
ち、ワイヤハーネス13をくの字に屈曲させた状態から
逆方向に屈曲させようとしても、ワイヤハーネス13に
テンションが働いて逆曲りさせることができない。しか
も、伸長時にヒンジ4近傍におけるワイヤハーネス13
の余長の発生が最小限に抑えられる。この構成は屈曲プ
ロテクタ1を用いたハーネス収容方法としても有効であ
る。
【0017】ワイヤハーネス13はヒンジ4の屈曲方向
外側の面4aに沿って配索されている。ヒンジ4はワイ
ヤハーネス13の屈曲方向内側に配置されている。屈曲
プロテクタ1にワイヤハーネス13を装着し、図1の如
く屈曲させた状態から図2の如くあるいはそれ以上に
(180°まで)伸ばした際にヒンジ4の付近でワイヤ
ハーネス13にある程度余長が生じるが、ヒンジ4がワ
イヤハーネス13の屈曲方向内側に配置されているの
で、ワイヤハーネス13の余長部がヒンジ4を押圧する
ことがなく(ヒンジ4がワイヤハーネス13の屈曲方向
外側に配置された場合は、ワイヤハーネス13の余長部
がヒンジ4を押圧する)、余長の発生によっても何ら屈
曲プロテクタ1の折り畳み動作が阻害されることはな
い。
【0018】ワイヤハーネス13には各プロテクタ本体
2,3のヒンジ反対側の端部側からハーネス導出方向に
テープ15が巻かれているが、プロテクタ本体2,3内
及びヒンジ4に沿った部分のワイヤハーネス13にはテ
ープ15が巻かれておらず、良好な屈曲性が保証されて
いる。屈曲プロテクタ1はクランプ5を支点として内向
き(矢印ロ方向)に折り畳まれる。
【0019】図3〜図4(図3の矢視A図)の如く、ワ
イヤハーネス13を装着した屈曲プロテクタ1は先ず被
組付体であるインパネないしは車両ボディの一部(構成
部材14)にクランプ5で回動自在に係止される。この
時点で屈曲プロテクタ1は図4の鎖線の如く略くの字状
に開かれている。そしてメータユニット(組付体)16
を矢印ハの如くインパネ内に押し込んで組み付けるに伴
って、くの字状の屈曲プロテクタ1がクランプ5を支点
として閉じ方向に回動し、図示の如くヒンジ4から折り
畳まれて、構成部材14上のダクト17とメータユニッ
ト16との間の狭いスペース18内に自動的に収容され
る。図3で、19は、ワイヤハーネス13とメータユニ
ット16との接続コネクタ、20はワイヤハーネスの固
定部分(幹線)を示す。
【0020】図4の如く、一対のプロテクタ本体2,3
の一端が比較的短い薄肉のヒンジ4で連結されているか
ら、屈曲プロテクタ1の折り畳み時に各プロテクタ本体
2,3の一端側すなわちワイヤハーネス13が従来(図
17)のように外側に大きく開いてしまうことがなく、
屈曲プロテクタ1を収容するスペース18が狭くて済
み、インパネ内の省スペース化が達成される。
【0021】屈曲プロテクタ1が折り畳まれて自動的に
収納されるのは、ヒンジ4によることは勿論のこと、ク
ランプ5がヒンジ4とは反対側において一方のプロテク
タ本体2の端部に設けられているために他ならない。本
実施例の最大の特徴は、一つのクランプ5を支点として
一対のプロテクタ本体2,3が折り畳まれることにあ
る。図3,図4の構成は屈曲プロテクタ1を用いたハー
ネス収容方法としても有効である。
【0022】上記実施例はプロテクタ本体2,3と一体
の薄肉のヒンジ4を用いていたが、薄肉のヒンジ4に代
えて回動用の支軸を用いることも勿論可能である。以下
に、支軸を用いて回動する屈曲プロテクタの実施例を幾
つか説明する。
【0023】図5〜図7は、本発明に係る屈曲プロテク
タの第二実施例を示すものである。図5,図6の如く、
この屈曲プロテクタ22は合成樹脂で形成され、一対の
プロテクタ本体23,24と、一対のプロテクタ本体2
3,24を一端部側で回動自在に支持する支軸25と、
支軸25とは反対側の端部寄りに設けられた係止用兼回
動用のクランプ26と、支軸寄りにおいてプロテクタ本
体24に開閉自在に設けられたカバー27とで構成され
る。
【0024】図7の如く、一方のプロテクタ本体23は
平板状の底壁28と片側の側壁29とで断面略L字状に
形成され、底壁28の一端側において側壁29が切欠開
口(30)され、且つ底壁28の一端部が円弧状の先端
を有する座部31として一段低く形成され、座部31の
中央に円柱状の前記支軸25が立設されて側壁29より
も高く突出し、底壁28の他端側において前記クランプ
26が垂設されている。32は、クランプ26の係止爪
26aを成形するための片抜き孔である。ワイヤハーネ
ス(図示せず)は支軸25と切欠開口30との間を通っ
て他方のプロテクタ本体24に挿通される。
【0025】他方のプロテクタ本体24は、一方のプロ
テクタ本体31とは略対称に底壁33と側壁34とを有
している。底壁33の一端側において座部31に対する
摺接用の軸受板(軸受部)35がプロテクタ本体24の
長手直交方向に突出形成され、軸受板35の中央に、前
記支軸25に対する係合孔36が形成されている。座部
31と支軸25と軸受板35とでヒンジ45(図5)が
構成される。軸受板35は側壁34とは反対側に突出形
成され、軸受板35の反対側において側壁34の上縁に
前記カバー27が薄肉ヒンジ37を介して一体に設けら
れている。
【0026】カバー27は、支軸25に対する係合孔3
8と、回動先端側に係止片39とを有している。プロテ
クタ本体24の側壁34とは反対側の側縁に、係止片3
9に対する係合溝40を有する受け壁41が立設されて
いる。カバー27はプロテクタ本体24内でワイヤハー
ネスの屈曲部(余長部)を飛び出し(盛り上がり)なく
押さえる役目をする。
【0027】図6の如く、他方のプロテクタ本体24の
側壁34は軸受板35側の前端にかけて湾曲した形状で
延長され、この延長部42の先端が、一方のプロテクタ
本体23の側壁29の先端29a(ストッパ)に対する
ストッパ(当接部)42aとして作用する。これによ
り、ワイヤハーネス装着後における屈曲プロテクタ22
の逆方向(矢印イ方向)への屈曲が防止され、順方向
(矢印ロ方向)へのスムーズな屈曲動作が可能となる。
且つ、ワイヤハーネス装着前にも屈曲プロテクタ22の
逆方向への屈曲が防止され、前例同様に順方向にくの字
状に屈曲させた状態でのワイヤハーネスの装着作業が容
易且つ誤組付なく正確に行われる。
【0028】図7において軸受板35の係合孔36に座
部31の支軸25を挿入することで、図5の如く軸受板
35と一方のプロテクタ本体23の底壁28とが段差な
く同一平面に位置する。支軸25に、軸受板35に対す
る係止突起(図示せず)を設けることも可能である。各
プロテクタ本体23,24の側壁29,34には回動先
端側においてハーネステープ巻き用の切欠部43,44
が形成されている。クランプ26は前例同様に屈曲プロ
テクタ22をインパネ等に回動自在に係止させる。
【0029】図8〜図10は屈曲プロテクタの第三実施
例を示すものである。この屈曲プロテクタ46は、図8
の如く合成樹脂製の一方のプロテクタ本体47の一端に
円筒状の軸受部49を設け、他方のプロテクタ本体48
の一端に、軸受部49の係合孔50に対する支軸51を
突出した円柱状の頭部52を設けて、支軸51を係合孔
50に挿入係止させ、図9の如く軸受部49に頭部52
を重合することで、一対のプロテクタ本体47,48を
支軸51(図8)を支点に回動自在としたものである。
【0030】図8の如く支軸51には可撓性の係止爪5
1aが形成され、係止爪51aは例えば係合孔50内の
図示しない段部に係合する。支軸51と頭部52と軸受
部49とでヒンジ62(図9)が構成される。各プロテ
クタ本体47,48は底壁53,54の片側に側壁5
5,56を有して断面L字状に形成されている。各側壁
55,56は屈曲プロテクタ46の屈曲方向内側(前例
とは反対側)に配置されている。
【0031】図9においてワイヤハーネス(図示せず)
は軸受部49及び頭部52の外周面に沿って各プロテク
タ本体47,48に装着される。57,58はテープ巻
き用の切欠部である。一方のプロテクタ本体47の他端
寄りの底壁53に係止用兼回動用のクランプ59が突設
されている。
【0032】図8,図10の如く軸受部49の外側と他
方のプロテクタ本体48の底壁54の側縁とに逆方向へ
の屈曲防止用のストッパ(突部)60,61が形成され
ている。前例同様に屈曲プロテクタ46をくの字状ない
しL字状に屈曲させた状態でワイヤハーネスをテープ巻
きで両プロテクタ本体47,48に固定する。
【0033】本例の構成は、軸受部49に頭部52が重
なり、両プロテクタ本体47,48が段付きに接合され
るため、インパネ内の縦長のスペースに対して特に有効
である。
【0034】図11〜図13は上記屈曲プロテクタの変
形例(第四実施例)を示すものである。この屈曲プロテ
クタ64は、図11の如く一方のプロテクタ本体65の
軸受部67と他方のプロテクタ本体66の頭部68とを
高さ方向に半分の高さに切欠して、図12の如く両プロ
テクタ本体65,66を合体させた際に両プロテクタ本
体65,66が段付きなく同一高さに位置するようにし
たものである。
【0035】図11で軸受部67は上半分が切欠され、
回動用の頭部68は下半分が切欠されている。頭部68
には、可撓性の係止爪69aを有する支軸69が垂下形
成され、軸受部67には支軸69に対する係合孔70が
貫設されている。支軸69と頭部68と軸受部67とで
ヒンジ78(図12)が構成される。軸受部67の上側
には、プロテクタ本体65の側壁71から湾曲形状のス
トッパ72が延長形成され、図13の頭部68の外周に
突設されたストッパ(突部)73に対向して位置してい
る。両ストッパ72,73により屈曲プロテクタ64の
逆方向への屈曲動作が阻止される。屈曲プロテクタ64
は図12のクランプ74で固定され、図13の鎖線の如
く折り畳まれる。これらの動作は他の全ての実施例と同
様である。
【0036】本例によれば、軸受部67と頭部68との
板厚をプロテクタ本体65,66の側壁71,75(図
11)の高さの半分の寸法に設定したことで、各プロテ
クタ本体65,66の底壁76,77(図13)が同一
平面上に位置し、ワイヤハーネスが両プロテクタ本体6
5,66に段付きなくスムーズに装着される。本例の屈
曲プロテクタ64はインパネ内の横長のスペースに対し
て特に有効である。
【0037】
【発明の効果】以上の如く、請求項1,7記載の発明に
よれば、一方のプロテクタ本体の一端が回動自在に支持
され、両プロテクタ本体がヒンジを介して開閉方向に移
動自在であるから、メータユニット等の組付体をインパ
ネ等の被組付体に組み付けると同時に他方のプロテクタ
本体が一方のプロテクタ本体と平行になるように折り畳
まれて、ワイヤハーネスが被組付側の狭いスペースにお
いてスムーズ且つ確実に収容される。それにより、被組
付体の省スペース化が達成されると共に、従来のような
ワイヤハーネスの挟み込みが起こらず、且つワイヤハー
ネスの余長が不要となり、余長による異音の発生もなく
なる。また、請求項2,3記載の発明によれば、一対の
プロテクタ本体を折り畳んで薄肉ヒンジを大きく屈曲さ
せても、薄肉ヒンジに無理な力が加わることがなく、薄
肉ヒンジの破損が防止される。また、薄肉ヒンジに屈曲
方向の復元力が付与されているから、一対のプロテクタ
本体の逆方向への屈曲が防止され、正方向への屈曲動作
が容易且つスムーズに且つ確実に行われる。また、請求
項4記載の発明によれば、支軸と軸受部とによりヒンジ
の強度が増し、一対のプロテクタ本体の屈曲動作を繰り
返し行っても何らヒンジに悪影響が及ばない。また、請
求項5記載の発明によれば、一対のプロテクタ本体を折
り畳んだ際に、ワイヤハーネスが屈曲して膨らみ、ばら
けたりプロテクタ本体から飛び出したりすることがカバ
ーで防止される。また請求項6記載の発明によれば、ス
トッパで一対のプロテクタ本体の逆方向への屈曲が阻止
され、順方向への屈曲動作が確実化する。また、請求項
8記載の発明によれば、ワイヤハーネスにテンションが
加わることで一対のプロテクタ本体の逆方向への屈曲動
作が防止され、屈曲プロテクタが順方向にスムーズに折
り畳まれると共に、伸長時におけるワイヤハーネスの余
長の発生が最小限に抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る屈曲プロテクタの第一実施例を示
す斜視図である。
【図2】屈曲プロテクタにワイヤハーネスを装着した状
態を示す平面図である。
【図3】屈曲プロテクタでワイヤハーネスを収納した一
例を示す側面図である。
【図4】図3の矢視A図(平面図)である。
【図5】本発明に係る屈曲プロテクタの第二実施例を示
す斜視図である。
【図6】同じく屈曲プロテクタを示す平面図である。
【図7】同じく屈曲プロテクタを示す分解斜視図であ
る。
【図8】本発明に係る屈曲プロテクタの第三実施例を示
す分解斜視図である。
【図9】同じく屈曲プロテクタを示す斜視図である。
【図10】同じく屈曲プロテクタを示す平面図である。
【図11】本発明に係る屈曲プロテクタの第四実施例を
示す分解斜視図である。
【図12】同じく屈曲プロテクタを示す斜視図である。
【図13】同じく屈曲プロテクタを示す平面図である。
【図14】従来のハーネス収容方法の一例を示す側面図
である。
【図15】同じくワイヤハーネスを収容した状態を示す
側面図である。
【図16】従来の他の例を示す側面図である。
【図17】同じくワイヤハーネスを収容した状態を示す
側面図である。
【符号の説明】
1,22,46,64 屈曲プ
ロテクタ 2,3,23,24,47,48,65,66 プロテ
クタ本体 4,45,62,78 ヒンジ 5,26,59,74 クラン
プ 13 ワイヤ
ハーネス 16 メータ
ユニット(組付体) 25,51,69 支軸 27 カバー 29a,42a,60,61,72,73 ストッ
パ 35,49,67 軸受部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平2−36587(JP,U) 実開 平2−126958(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02G 3/04 H02G 11/00 B60K 37/00 B60R 16/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤハーネスを連続して収容する一対
    のプロテクタ本体をヒンジで相互に連結して該ヒンジを
    支点に回動自在とした屈曲プロテクタにおいて、何れか
    一方のプロテクタ本体の前記ヒンジとは反対側の端部寄
    りに係止兼回動用のクランプを設け、該クランプを支点
    に該一対のプロテクタ本体を折り畳み自在としたことを
    特徴とする屈曲プロテクタ。
  2. 【請求項2】 薄肉の前記ヒンジがプロテクタ屈曲方向
    の復元力を有することを特徴とする請求項1記載の屈曲
    プロテクタ。
  3. 【請求項3】 前記ヒンジがプロテクタ屈曲方向に湾曲
    した状態に樹脂成形されたものであることを特徴とする
    請求項2記載の屈曲プロテクタ。
  4. 【請求項4】 前記ヒンジが支軸と、該支軸に対する軸
    受部とで構成されることを特徴とする請求項1記載の屈
    曲プロテクタ。
  5. 【請求項5】 前記プロテクタ本体の前記ヒンジ寄りに
    カバーが開閉自在に設けられたことを特徴とする請求項
    4記載の屈曲プロテクタ。
  6. 【請求項6】 プロテクタ屈曲方向とは逆方向への屈曲
    を防止するためのストッパが設けられたことを特徴とす
    る請求項4又は5記載の屈曲プロテクタ。
  7. 【請求項7】 組付体から延びるワイヤハーネスを該組
    付体の組付と同時に被組付体側に押し込んで収容させる
    ハーネス収容方法において、ヒンジで連結された一対の
    プロテクタ本体に前記ワイヤハーネスを装着させ、一方
    のプロテクタ本体を被組付体側に回動自在に係止させ、
    他方のプロテクタ本体を組付体側に位置させ、該組付体
    の組付と同時に該一対のプロテクタ本体を折り畳むよう
    に屈曲させることを特徴とする屈曲プロテクタを用いた
    ハーネス収容方法。
  8. 【請求項8】 前記一対のプロテクタ本体をくの字状に
    屈曲させた状態で、該一対のプロテクタ本体に前記ワイ
    ヤハーネスを装着することを特徴とする請求項7記載の
    屈曲プロテクタを用いたハーネス収容方法。
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