JPH0717545U - スクリーン印刷機におけるスクィージー装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マスクが波打っていたとしても、全体的にス
クィージーのマスクへの接触圧を平均化させることがで
きるようにする。 【構成】 スクィージー駆動部１９における水平移動板
２０に固定されたエアーシリンダ２１の移動軸２２に、
昇降作動杆２４を接続する。該昇降作動杆２４と、スク
ィージーホルダー１における昇降支持杆２との間にクッ
ション部材２７を設ける。昇降支持杆２に上端部に抜け
止めを設けたガイドポスト３、３を立設し、該ガイドポ
スト３、３を昇降作動杆２４のガイドスリーブ２６、２
６に摺動自在に挿通する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はスクリーン印刷機におけるスクィージー装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

スクリーン印刷機における従来のスクィージー装置は、スクィージーの上下方 向の位置が固定されていることから、スクィージーがマスク上を移動するときに 、マスクとの関係において設定された所定の高さの位置において水平に移動する 。

【０００３】 このため、マスクが歪んで波打っているようなときに不都合が生じる。即ち、 マスクの一部が上に出っ張っていたり或いは逆に窪んでいたりすると、スクィー ジーのマスクに対する接触圧が異なる。この結果、マスクのスクリーン孔に流入 するクリーム半田やインク等の量に差がでて、塗布むらが生じる。また、スクィ ージーが強く擦れると、これがマスクのスクリーン孔の角で傷つくこともあり、 更にはマスク開口に入ったクリーム半田等を掻き取ることにもなる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上記の点に鑑みなされたものであって、スクィージーにクッション機 能を持たせることにより、マスクの歪等に対応して、スクィージーがマスクの全 面に平均した圧力で接触するようになしたスクィージー装置を提供せんとするも のである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

而して、本考案の要旨とするところは、クッション部材を介してスクィージー を保持したことを特徴とするスクリーン印刷機におけるスクィージー装置にある 。そして、更に詳細には、前記クッション部材を、筒状本体に出没する作動子に 対して、内蔵した油圧又はばねによって、適宜の圧力を付与するようになしたス クリーン印刷機におけるスクィージー装置にある。

【０００６】

【作用】

次に、本考案の作用について説明する。 スクィージーの進行途中においてマスクが波打っているようなときには、昇降 支持杆と昇降用エアーシリンダの移動軸に接続した昇降作動杆との間に設けたク ッション部材のクッション作用により、スクィージーが上下方向にずれるもので ある。もって、凹凸のある部分と平坦な部分とで、スクィージーの接触圧に大き な差が出ないものである。尚、スクィージーが上下するときは、昇降支持杆はガ イドポストによって上下方向にずれるように案内される。そしてまた、スクィー ジーを持ち上げるときには、エアーシリンダを作動させるものであり、エアーシ リンダの移動軸に固着した昇降作動杆によってガイドポストが引き上げられ、こ れによって昇降支持杆も引き上げられるものである。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例について、図面を参照しつつ説明する。 図１は全体の分解斜視図、図２は一部切欠して示した要部の拡大正面図である 。

【０００８】 図中、１はスクィージーホルダーであり、後記昇降支持杆と、スクィージーを 挟持固定するスクィージークリップと、スクィージークリップ支持体と、更にこ れら昇降支持杆とスクィージークリップ支持体とを連結する部材とからなる。

【０００９】 ２は昇降支持杆であり、後記スクィージー駆動部における水平移動板の下面に 取り付けられている。また、該昇降支持杆２には複数のガイドポスト３、３が垂 直に立設されている。そしてまた、該ガイドポスト３、３は後記昇降作動杆に設 けたスライドスリーブに摺動自在に挿通され、スライドスリーブから突出する端 部には抜け止めストッパーとなる膨出部３ａ、３ａを設けている。

【００１０】 更にまた、該昇降支持杆２には、長さ方向の両端部にスクィージーの接触圧調 節軸を縦貫する孔４、４が穿設されている。また、該孔４、４の外側にはスリッ ト５、５が形成されると共に該スリット５、５と直交するネジ孔６、６が設けら れ、該ネジ孔６、６にスリット５、５の間隙を狭める締付ネジ７、７が螺入され ている。

【００１１】 ８、８はスクィージーの接触圧調節軸であり、スクィージーのマスクに対する 接触圧を調節するものである。９はスクィージークリップであり、スクィージー １０を挟持するものである。１１はスクィージークリップ支持体である。１２、 １２は前記スクィージークリップ支持体１１における前記スクィージーの接触圧 調節軸８、８の下端部が接触する位置に、水平に設けられた押圧片である。

【００１２】 １３は連結部材であり、二個の連結片から構成される。該連結部材における一 方の連結片１４は、下面にもう一方の連結片を垂直方向回動自在に挟装するよう 断面コ字形となし且つ側面に連結軸の挿通孔１５を設けている。１６は該連結軸 の挿通孔１５に挿通した連結軸である。

【００１３】 １７はもう一方の連結片であり、前記スクィージークリップ支持体１１の中央 部に固着されている。該連結片１７は前記一方の連結片１４に垂直方向回動自在 に挟装され、且つ前記連結軸１６を支点として垂直方向に自由に回動し得るよう に連結されている。１８は前記連結軸１６の挿通孔である。

【００１４】 １９はスクィージー駆動部であり、従来公知の構成と同様である。２０は水平 移動板、２１は前記水平移動板２０に垂直に固着されたエアーシリンダ、２２は 該エアーシリンダの移動軸である。２３、２３は水平移動板２０に設けられたガ イドスリーブである。

【００１５】 ２４は昇降作動杆である。該昇降作動杆２４は前記水平移動板２０と昇降支持 杆２の間に取り付けられ、中央部を前記エアーシリンダ２１の移動軸２２に接続 されている。また、該昇降作動杆２４には複数のガイドポスト２５、２５が垂直 に立設されている。そしてまた、該ガイドポスト２５、２５は前記水平移動板２ ０のガイドスリーブ２３、２３に摺動自在に挿通されている。また、該昇降作動 杆２４には前記昇降支持杆２のガイドポスト３、３を摺動自在に挿通するガイド スリーブ２６、２６を設けている。

【００１６】 ２７はクッション部材であり、筒状本体２７ａに出没する作動子２８に対して 、内蔵した油圧又はばね（図示せず。）によって適宜の圧力を付与している。ま た、該クッション部材２７は支持体２９をもって前記昇降作動杆２４の中央部下 面に垂直に固定されている。

【００１７】

【考案の効果】

本考案は上記の如き構成、作用であるから、マスクの一部が歪んで波打ってい るようなことがあったとしても、クッション部材のクッション作用によってこれ に対応することができる。したがって、マスクの凹凸のある部分と平坦な部分と で、スクィージーの接触圧に大きな差が出ないものである。もって、クリーム半 田、インク等の塗布量を平均化することができるものである。また、従来装置の ように強く擦れることがないから、スクィージーに傷がつくといったこともなく なり、またマスクの開口に入ったクリーム半田等を掻き取ることもなくなるもの である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の全体の分解斜視図である。

【図２】一部切欠して示した本考案の要部の拡大正面図
である。

【符号の説明】

１ スクィージーホルダー ２ 昇降支持杆 ３、３ ガイドポスト ８ スクィージーの接触圧調節軸 ９ スクィージークリップ １０ スクィージー １１ スクィージークリップ支持体 １３ 連結部材 １４、１７ 連結片 １９ スクィージー駆動部 ２０ 水平移動板 ２１ エアーシリンダ ２２ エアーシリンダの移動軸 ２４ 昇降作動杆 ２５、２５ ガイドポスト ２７ クッション部材 ２８ クッション部材の作動子 ２９ 支持体

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 クッション部材を介してスクィージーを
   保持したことを特徴とするスクリーン印刷機におけるス
   クィージー装置。
2. 【請求項２】 クッション部材が、筒状本体に出没する
   作動子に対して、油圧によって適宜の圧力を付与するよ
   うになしたクッション部材である請求項１記載のスクリ
   ーン印刷機におけるスクィージー装置。
3. 【請求項３】 クッション部材が、筒状本体に出没する
   作動子に対して、内蔵したばねによって適宜の圧力を付
   与するようになしたクッション部材である請求項１記載
   のスクリーン印刷機におけるスクィージー装置。