JPH07175383A - 像保持体からの像形成物質除去方法及びその装置 - Google Patents

像保持体からの像形成物質除去方法及びその装置

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JPH07175383A
JPH07175383A JP34414293A JP34414293A JPH07175383A JP H07175383 A JPH07175383 A JP H07175383A JP 34414293 A JP34414293 A JP 34414293A JP 34414293 A JP34414293 A JP 34414293A JP H07175383 A JPH07175383 A JP H07175383A
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JP34414293A
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Kazuo Goto
一雄 後藤
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 剥離ローラから転写紙を確実に分離すること
ができるトナー除去方法及びその装置を提供する。 【構成】 転写紙10の搬送方向に間隔をおいて2つの
剥離ローラ41a,bを配置し、転写紙10の搬送方向
に直交する方向に剥離ローラ41a,bと同数に分割し
た領域A及びBに対して、それぞれ異なる剥離ローラ4
1a又は41bを接触させる。そして、各剥離ローラ4
1a,bと同軸に、転写紙10を搬送する搬送ローラ4
7a,bを一体で形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、ファクシミ
リ、プリンター、印刷機等の画像形成装置によって像形
成物質を安定に付着させた像保持体から、該像形成物質
を取り除く像保持体からの像形成物質除去装置に係り、
詳しくは、像保持体の表面に付着している像形成物質に
対して、該表面と該像形成物質との付着力より大きい付
着力を有する剥離部材を、該像形成物質が付着した該表
面側で、少なくとも該表面上の像形成物質と接触させた
後に、該像保持体と該剥離部材とを分離させて該像形成
物質を該表面から剥離する像保持体からの像形成物質除
去方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、記録済み像保持体としての用紙か
らトナーなどの像形成物質を除去する例えば像形成物質
除去方法及びその装置としては種々のものが知られてい
る。例えば溶剤を使用するものとして、特開平1−10
1576号公報には、トナーが付着された用紙をトナー
樹脂の可溶性溶剤中に浸漬させて超音波振動を印加し、
溶剤に溶解したトナーを紙面より遊離させる像形成物質
除去方法が開示されている。また、特開平4−3003
95号公報には、廃紙の印字部分に溶剤を浸漬、噴霧あ
るいは塗布等による方法で付着させてトナーを溶解し、
溶解したトナーを洗浄、エアー吸引、吸着剤接触、機械
剥離あるいは静電気吸着等による方法で除去する像形成
物質除去方法が開示されている。
【0003】一方、溶剤を使用しないものとして、例え
ば特開平2−255195号公報には、支持体上に離型
剤を塗布した印刷体に電子写真方式あるいは熱転写方式
で載せた熱溶融性インキあるいはトナーを、該印刷体に
インキ剥離部材を重ね加熱ローラと圧力ローラの間を通
し、冷えてからインキ剥離部材を剥がすことにより、該
インキ剥離部材の方に付着させて除去する像形成物質除
去方法が開示されている。また特開平4−64472号
公報には、少なくとも、表面に熱溶融性樹脂を有するエ
ンドレスシートと、これを支えて回転させる熱ローラ及
び冷却ローラと、表面に離型処理をした紙(イレーザブ
ルペーパ)を軟化あるいは溶融した熱溶融性樹脂に押し
つける押圧ローラと、これらを連動して動かせる駆動部
からなるイレーザが開示されている。また特開平4−8
2983号公報には、互いに圧接して回転し圧接箇所に
紙を通過させる2本の並行に設けられたローラと、該2
本のローラの少なくとも一方を加熱するヒーターと、該
圧接箇所を通過した紙を前記ローラから分離する掻取具
と、前記ローラに付着した像形成物質を前記ローラから
除去する剥離装置とを備えた像形成物質除去装置が開示
されている。
【0004】ところで、上記溶剤を使用しない方法や装
置は、表面に紙繊維が露出している通常の紙に画像を記
録した記録済み像保持体から像形成物質を除去するのに
使用すると、例えば電子写真方式の定着工程で熱溶融性
樹脂を主成分とする像形成物質を像保持体に融着させる
などして、像形成物質が像保持体表面の繊維に強固に固
着されているので、像形成物質除去の際に像形成物質と
共に表面の紙繊維を剥ぎ取って紙質を損傷してしまう。
特に像形成物質の除去性を高めるために、上記インキ剥
離部材、エンドレスシートあるいはローラさせた上に熱
や圧力を加える場合、種々の条件によっては、逆に像形
成物質と像保持体との間の定着性を高めてしまって除去
を困難にすることもあった。
【0005】そこで、先に本出願人は、記録済み像保持
体に、不安定化剤としての水、界面活性剤を含む水溶
液、水溶性ポリマーを含む水溶液、及び界面活性剤と水
溶性ポリマーとを含む水溶液よりなる群から選ばれた少
なくとも1種の水あるいは水溶液を保持させるととも
に、剥離部材を介在させ、像形成物質を該剥離部材に加
熱接着もしくは加圧接着して像保持体から剥離する像形
成物質除去方法を提案した(例えば、特願平4−255
916号参照)。これによれば、像保持体の紙質を比較
的損傷することなく、像形成物質のみを除去することが
できる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特願平
4−255916号で提案した像保持体からの像形成物
質除去方法においては、上記剥離部材を、上記不安定化
剤を保持させた像保持体の表面上の像形成物質と接触さ
せた後に、像保持体と剥離部材とを分離する際に、確実
に分離できないおそれがあった。このような剥離部材と
像保持体との分離の困難性は、前述の特開平2−255
195号公報で提案されている像形成物質除去装置の場
合でも伴うおそれがある。
【0007】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、剥離部材から像保持
体を確実に分離することができる像保持体からの像形成
物質除去方法及びその装置を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、像保持体の表面に付着している
像形成物質に対して、該表面と該像形成物質との付着力
より大きい付着力を有する剥離部材を、該像形成物質が
付着した該表面側で、少なくとも該表面上の像形成物質
と接触させた後に、該像保持体と該剥離部材とを分離さ
せて該像形成物質を該表面から剥離する剥離工程を有す
る像保持体からの像形成物質除去方法において、 該像
保持体の搬送方向と直交する方向に少なくとも2つに分
割した領域に対して、該剥離工程を時間をずらして行な
うことを特徴とするものである。
【0009】また、請求項2の発明は、像保持体の表面
に付着している像形成物質に対して、該表面と該像形成
物質との付着力より大きい付着力を有する剥離部材を、
該像形成物質が付着した該表面側で、少なくとも該表面
上の像形成物質と接触させた後に、該像保持体と該剥離
部材とを分離させて該像形成物質を該表面から剥離する
剥離手段を備えた像保持体からの像形成物質除去装置に
おいて、該剥離手段を、該像保持体の搬送方向と直交す
る方向に少なくとも2つに分割した領域に対して、該剥
離部材を時間をずらして接触させるように構成したこと
を特徴とするものである。
【0010】また、請求項3の発明は、請求項2の像保
持体からの像形成物質除去装置において、上記像保持体
の搬送方向に間隔をおいて少なくとも2つの上記剥離部
材を配置し、該像保持体の搬送方向に直交する方向に該
剥離部材と同数に分割した領域に対して、それぞれ異な
る剥離部材を接触させたことを特徴とするものである。
【0011】また、請求項4の発明は、上記剥離部材と
して剥離ローラを用いた請求項3の像保持体からの像形
成物質除去装置において、各剥離ローラと同軸に、上記
像担持体を搬送する搬送ローラを一体で形成したことを
特徴とするものである。
【0012】
【作用】請求項1の発明においては、上記剥離工程で
は、像保持体の像形成物質が付着した表面側で、少なく
とも該表面上の像形成物質と接触させる剥離部材が、該
像形成物質に対して、該表面と該像形成物質との付着力
より大きい付着力を有することにより、該剥離部材を該
表面に接触させた後、該剥離部材と該像保持体とを分離
する際に、該像形成物質を確実に該像保持体から離して
該剥離部材のみに付着させることができる。ここで、該
像保持体の先端の全領域に該剥離部材が同時に接触する
と、該像保持体の先端が該剥離部材に付着したまま分離
されにくい場合がある。そこで、本発明では、該像保持
体の搬送方向と直交する方向に少なくとも2つに分割し
た領域に対して、該剥離工程を時間をずらして行なって
いる。これにより、各剥離工程では、該像保持体の一部
の領域が該剥離部材に接触し、その他の領域は該剥離部
材に付着せずにそのまま搬送されるようになるので、該
像保持体の先端部が該剥離部材表面から離脱しやすくな
る。
【0013】請求項2の発明においては、上記剥離手段
によって、像保持体の像形成物質が付着した表面側で、
少なくとも該表面上の像形成物質と接触させる剥離部材
が、該像形成物質に対して、該表面と該像形成物質との
付着力より大きい付着力を有することにより、該剥離部
材を該表面に接触させた後、該剥離部材と該像保持体と
を分離する際に、該像形成物質を確実に該像保持体から
離して該剥離部材のみに付着させることができる。そし
て、該像保持体の搬送方向と直交する方向に少なくとも
2つに分割した領域に対して、該剥離部材を時間をずら
して接触させていることにより、各剥離時において、該
像保持体の一部の領域が該剥離部材に接触し、その他の
領域は該剥離部材に付着せずにそのまま搬送されるよう
になるので、該像保持体の先端部が該剥離部材表面から
離脱しやすくなる。
【0014】請求項3の発明においては、像保持体の搬
送方向に間隔をおいて配置した少なくとも2つの剥離部
材を、該像保持体の搬送方向に直交する方向に該剥離部
材と同数に分割した領域に対して接触させている。これ
により、各剥離部材が、該像保持体の一部の領域に接触
するようになり、該像保持体の他の領域は該剥離部材に
付着せずにそのまま搬送されるようになるので、該像保
持体の先端が該剥離部材表面から離脱しやすくなる。し
かも、各剥離部材を該像保持体のそれぞれ異なる領域に
接触させているので、該像保持体の全面から像形成物質
を剥離して除去できるようになる。
【0015】請求項4の発明においては、像保持体の搬
送方向に間隔をおいて配置した少なくとも2つの剥離ロ
ーラを、該像保持体の搬送方向に直交する方向に該剥離
ローラと同数に分割した領域に対して接触させている。
これにより、各剥離ローラが、該像保持体の一部の領域
に接触するようになり、該像保持体の他の領域は該剥離
ローラに付着せずにそのまま搬送されるようになる。更
に、各剥離ローラと同軸に一体で形成した搬送ローラ
で、該剥離ローラに付着しない該像保持体の他の領域が
搬送されるようになるので、該像保持体の先端部が該剥
離ローラ表面から更に離脱しやすくなる。
【0016】
【実施例】以下、本発明を転写型の電子写真複写機によ
って画像が形成された像保持体としての転写紙から、像
形成物質としての熱溶融性トナー(以下、トナーとい
う)を取り除く像保持体からの像形成物質除去装置(以
下、トナー除去装置という)に適用した実施例について
説明する。
【0017】まず、実施例に係るトナー除去装置の概略
について説明する。図1において、このトナー除去装置
は、トナー像が形成された面を下にして転写紙10を給
送する給紙ユニット(不図示)と、給紙ユニットから送
られてきた転写紙10に液を供給する液供給ユニット3
0と、液が供給された転写紙10からトナーを剥離する
剥離手段としてのトナー剥離ユニット40と、トナーが
除去された転写紙10を乾燥させる乾燥ユニット(不図
示)と、乾燥ユニットから排出される転写紙10を受け
る紙受けユニット(不図示)とを備えている。
【0018】上記液供給ユニット30は、水又は転写紙
10への浸透性を向上させるために界面活性剤を含んだ
水溶液などの液31を転写紙10に供給するものであ
り、液を収容する液容器32と、この液容器32中の液
中に部分的に没するように設けられ回転によって液を汲
み上げて転写紙10のトナー像面に供給する塗布ローラ
33と、紙搬送経路を挟んでこの塗布ローラ33に対向
するように設けられた紙規制部材としての規制ローラ3
4とを備えている。
【0019】上記トナー剥離ユニット40は、2組の剥
離部材としての剥離ローラ41a,b、剥離ローラとの
間に転写紙10を加圧挾持して転写紙10裏面から熱を
与えるるバックアップローラ42a,b、剥離ローラの
表面のトナーを除去してクリーニングするクリーニング
ローラ43a,b、及び転写紙10をガイドするように
上下に設けられたガイド板44等を備えている。
【0020】また、図2の斜視図に示すように、上記剥
離ローラ41a,bは、転写紙10の搬送方向に直交す
る方向に互いに異なるように分割された領域A及びBに
接触するように配置されている。但し、本実施例では、
転写紙10の中央部に領域A及びBのオーバーラップ部
を幅Δlだけ設けている。
【0021】上記剥離ローラ41a,bは、それぞれ中
空の軸体45a,b上に、所定の材料で形成した表層4
11a,b及び該表層を保持する基材412a,bを積
層させた構造になっている。表層411a,bの材料と
しては、軟化したトナーTに対して、転写紙10の表面
と該トナーとの付着力より大きい付着力を有するものを
用いる。例えば、ポリエチレンテレフタレート(PE
T)などを用いることができる。また、基材412a,
bの材料としては、アルミニウム、鉄等の熱の良導体を
用いる。表層411a,bと基材412a,bとの間に
は、シリコーンゴムなどを介在させてもよい。
【0022】また、上記バックアップローラ42a,b
は、それぞれ中空の軸体45a,b上に、離型性を有す
る表層421a,b及び該表層を保持する基材422
a,bを積層させた構造になっている。表層421a,
bの材料としては、シリコーンゴム、テフロンチューブ
などを用いることができる。また、基材422a,bの
材料としては、アルミニウム、鉄等の熱の良導体を用い
る。表層421a,bと基材422a,bとの間には、
シリコーンゴムなどを介在させてもよい。また、上記ク
リーニングローラ43a,bの材料としては、鉄、ステ
ンレス等を用いることができる。
【0023】また、上記バックアップローラ42a,b
と同軸に搬送ローラ46a,bが一体に形成され、剥離
ローラ41a,bと同軸に搬送ローラ47a,bが一体
に形成されている。図2に示すように、剥離ローラ46
a及び47aは転写紙10の領域A’を挾持搬送するよ
うに、一方、搬送ローラ46b及び47bは転写紙10
の領域B’を挾持搬送するように配置されている。この
搬送ローラ46a,b、47a,bは、それぞれ上記軸
体45a,bに薄く延在させて形成した基材422a,
b、412a,b上に、表層461a,b、471a,
b、及び該表層を保持して基材422a,b、412
a,bと回転摺動する軸受材462a,b、472a,
bを積層させた構造になっている。上記表層461a,
b、471a,bは、トナーTが付着しにくいゴム、ス
ポンジ等で形成するのが好ましい。また、上記軸受材4
62a,b、472a,bには断熱材を使用して表層4
61a,b、471a,bの表面の温度を70°C以下
になるようにし、これにより、該表面がの温度がトナー
軟化開始温度(ガラス転移点)に達しないようになって
いる。
【0024】上記各軸体45a,bの端部には、軸受4
8a,bが取り付けられいる。下側の各ローラに取り付
けられている軸受48a,bは本体側板60に支持さ
れ、上側の各ローラに取り付けられている軸受48a,
bは本体側板60との間に設けられている加圧バネ49
a,bで下方に付勢され、上側のローラを下側ローラに
所定圧で圧接させている。下側のローラの軸体45a,
bの一方の端部には、本体側の駆動部の駆動ギア(不図
示)と噛み合って駆動力を伝達するための駆動ギア61
が取り付けられている。上側のローラは、下側のローラ
と圧接して従動する。
【0025】また、剥離ローラ41a,bに対応してい
る軸体45a,b内には、転写紙10に固着しているト
ナーTを加熱して軟化させる加熱ヒータ50bを内蔵し
ている。この加熱ヒータ50bにより、剥離ローラ41
a,bの表層411a,bを85°C前後にコントロー
ルして加熱している。また、バックアップローラ42
a,bに対応している軸体45a,b内には、転写紙1
0に固着しているトナーTを転写紙10裏面から加熱し
て軟化させる加熱ヒータ50bを内蔵している。この加
熱ヒータ50bにより、バックアップローラ42a,b
の表層421a,bを105°C前後にコントロールし
て加熱している。
【0026】以上の構成において、給紙ユニット20か
ら送られた転写紙10は、液供給ユニット30でそのト
ナー像面に液が均一に供給され、トナー剥離ユニット4
0に送られる。このトナー剥離ユニット40では、ま
ず、転写紙10の領域Aが1組目の剥離ローラ41aと
バックアップローラ42aとの間に挾持されて搬送され
る。そして、転写紙10の領域Aに固着しているトナー
が加熱ヒータ50aからの加熱で軟化し、剥離ローラ4
1a表面に付着する。このとき、転写紙10の他の領域
A’は表面温度がトナー軟化開始温度以下に維持され、
かつ表面にトナーが付着しにくい搬送ローラ対46a、
47aに挾持して搬送される。そして、転写紙10のが
剥離ローラ41aの表面から離脱して分離されていく。
この分離の際に、剥離ローラ41aの表面に付着したト
ナーTが転写紙10から剥離し、これにより、転写紙1
0の領域Aからトナーが除去される。
【0027】次に、転写紙10の領域Bが2組目の剥離
ローラ41bとバックアップローラ42bとの間に挾持
されて搬送される。そして、転写紙10の領域Bに固着
しているトナーが加熱ヒータ50bからの加熱で軟化
し、剥離ローラ41b表面に付着する。このとき、転写
紙10の他の領域B’は搬送ローラ対46b、47bに
挾持して搬送される。そして、転写紙10のが剥離ロー
ラ41bの表面から離脱して分離されていく。この分離
の際に、剥離ローラ41bの表面に付着したトナーTが
転写紙10から剥離し、これにより、転写紙10の領域
Bからトナーが除去される。全面からトナーTが除去さ
れた転写紙10は次の乾燥ユニットに送られて乾燥さ
れ、紙受けユニットに排出される。
【0028】以上、本実施例によれば、転写紙10の搬
送方向と直交する方向に2つに分割した領域A及びBに
対して、剥離処理工程を時間をずらして行なっている。
即ち、一つ目の剥離ローラ41aで転写紙10の領域A
からトナーTを剥離して除去し、次の二つ目の剥離ロー
ラ41bで転写紙10の領域BからトナーTを剥離して
除去している。このように、各剥離処理工程では、転写
紙10の略半分の領域が剥離ローラ表面に接触するよう
になり、他の領域は剥離ローラに付着せずにそのまま搬
送されるようになるので、転写紙10の先端を剥離ロー
ラ表面から離脱しやすくなり、確実に分離できるように
なる。
【0029】また、上記転写紙10の領域A及びBにオ
ーバーラップ部を設けているので、未剥離領域が発生す
ることもない。
【0030】また、トナーが付着した転写紙10に液を
供給して転写紙10のトナーとの界面部に液を浸透させ
た状態でトナーを剥離させるので、紙繊維を傷めること
なく、トナーを除去できる。
【0031】なお、上記実施例では、剥離ローラ等を2
組設けているが、3組以上設けても良い。図4は、剥離
ローラ41、バックアップローラ42、搬送ローラ4
6、47を5組(添字a〜e)設けた変形例を示してい
る。転写紙10を搬送方向に直行する方向で5つの領域
に分割して、各領域に剥離ローラ41a〜eのそれぞれ
が接触するように構成している。この場合にも、未剥離
領域の発生を確実に防止するために、剥離する各領域の
境界にオーバーラップ部を設けてもよい。
【0032】また、上記各実施例では、本発明を転写型
の電子写真複写機によって画像が形成された転写紙10
に適用しているが、ファクシミリ、プリンター、印刷機
等紙等の他の画像形成装置で用いる他の記録紙等の像保
持体にも適用できる。また、本発明は、繊維質の構造を
した像保持体に限定されることなく、像を形成すること
ができる他の像保持体に適用できる。また、本発明が適
用できる像保持体は、例えば、プラスチック層等のベー
スシートの表面層が紙等等の材料層である積層物等であ
ってもよい。
【0033】また、上記各実施例では、転写紙10に不
安定化剤としての液31を付与した後、転写紙10上の
トナーを剥離する場合を示しているが、本発明は、液3
1を転写紙10に付与しない場合にも適用でき、同様な
効果が得られるものである。
【0034】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、上記像保持体
の搬送方向と直交する方向に少なくとも2つに分割した
領域に対して、上記剥離工程を時間をずらして行なうこ
とにより、各剥離工程では、該像保持体の一部の領域が
該剥離部材に接触し、その他の領域が該剥離部材に付着
せずにそのまま搬送されるようになるので、該像保持体
先端部が該剥離部材表面から離脱しやすくなり、剥離部
材から像保持体を確実に分離することができるようにな
るという効果がある。
【0035】請求項2の発明によれば、上記像保持体の
搬送方向と直交する方向に少なくとも2つに分割した領
域に対して、上記剥離部材を時間をずらして接触させる
ことにより、各剥離時において、該像保持体の一部の領
域が該剥離部材に接触し、その他の領域が該剥離部材に
付着せずにそのまま搬送されるようになるので、該像保
持体先端部が該剥離部材表面から離脱しやすくなり、剥
離部材から像保持体を確実に分離することができるよう
になるという効果がある。
【0036】請求項3の発明によれば、上記像保持体の
搬送方向に間隔をおいて配置した少なくとも2つの剥離
部材を、該像保持体の搬送方向に直交する方向の互いに
異なるように該剥離部材と同数に分割した領域に対して
接触させることにより、各剥離部材が該像保持体の一部
の領域に接触し、その他の領域は該剥離部材に付着せず
にそのまま搬送されるようになるので、該像保持体の先
端が該剥離部材表面から離脱しやすくなり、剥離部材か
ら像保持体を確実に分離することができるようになると
いう効果がある。
【0037】請求項4の発明によれば、上記各剥離ロー
ラと同軸に一体で形成した搬送ローラで、該剥離ローラ
に付着しない像保持体の領域が搬送されるようになるの
で、更に該像保持体の先端が該剥離ローラ表面から離脱
しやすくなり、該剥離ローラから像保持体を確実に分離
することができるようになるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係るトナー除去装置の液供給ユニット
及びトナー剥離ユニットの概略構成図。
【図2】同トナー剥離ユニットの各ローラの斜視図。
【図3】同トナー剥離ユニットの下流側の各ローラの回
転軸に沿った断面図。
【図4】変形例に係るトナー剥離ユニットの各ローラの
斜視図。
【符号の説明】
10 転写紙 30 液供給ユニット 40 トナー剥離ユニット 41a,b 剥離ローラ 42a,b バックアップローラ 43a,b クリーニングローラ 44 ガイド板 45a,b 軸体 46a,b 搬送ローラ 47a,b 搬送ローラ T トナー

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】像保持体の表面に付着している像形成物質
    に対して、該表面と該像形成物質との付着力より大きい
    付着力を有する剥離部材を、該像形成物質が付着した該
    表面側で、少なくとも該表面上の像形成物質と接触させ
    た後に、該像保持体と該剥離部材とを分離させて該像形
    成物質を該表面から剥離する剥離工程を有する像保持体
    からの像形成物質除去方法において、 該像保持体の搬送方向と直交する方向に少なくとも2つ
    に分割した領域に対して、該剥離工程を時間をずらして
    行なうことを特徴とする像保持体からの像形成物質除去
    方法。
  2. 【請求項2】像保持体の表面に付着している像形成物質
    に対して、該表面と該像形成物質との付着力より大きい
    付着力を有する剥離部材を、該像形成物質が付着した該
    表面側で、少なくとも該表面上の像形成物質と接触させ
    た後に、該像保持体と該剥離部材とを分離させて該像形
    成物質を該表面から剥離する剥離手段を備えた像保持体
    からの像形成物質除去装置において、 該剥離手段を、該像保持体の搬送方向と直交する方向に
    少なくとも2つに分割した領域に対して、該剥離部材を
    時間をずらして接触させるように構成したことを特徴と
    する像保持体からの像形成物質除去装置。
  3. 【請求項3】上記像保持体の搬送方向に間隔をおいて少
    なくとも2つの上記剥離部材を配置し、 該像保持体の搬送方向に直交する方向に該剥離部材と同
    数に分割した領域に対して、それぞれ異なる剥離部材を
    接触させたことを特徴とする請求項2の像保持体からの
    像形成物質除去装置。
  4. 【請求項4】上記剥離部材として剥離ローラを用いた請
    求項3の像保持体からの像形成物質除去装置において、 各剥離ローラと同軸に、上記像担持体を搬送する搬送ロ
    ーラを一体で形成したことを特徴とする像保持体から像
    形成物質除去装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6850729B2 (en) 1997-01-07 2005-02-01 Fuji Xerox Co., Ltd. Image stripping member, and image stripping apparatus and image stripping method using the image stripping member

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