JPH07174464A - 帯状物の乾燥装置 - Google Patents

帯状物の乾燥装置

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Publication number
JPH07174464A
JPH07174464A JP1141994A JP1141994A JPH07174464A JP H07174464 A JPH07174464 A JP H07174464A JP 1141994 A JP1141994 A JP 1141994A JP 1141994 A JP1141994 A JP 1141994A JP H07174464 A JPH07174464 A JP H07174464A
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JP
Japan
Prior art keywords
dried
heating drum
heating
drum
drying
Prior art date
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Pending
Application number
JP1141994A
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English (en)
Inventor
Izumi Azuma
泉 東
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP1141994A priority Critical patent/JPH07174464A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】加熱ドラムの外周面に帯状の被乾燥物を巻き付
け、この加熱ドラムを内側から高周波誘導加熱しながら
回転させて被乾燥物を乾燥させる装置において、被乾燥
物の乾燥の進行に伴う熱負荷の変化に合わせて加熱ドラ
ムの各部の発熱量を軸方向に変化させ、乾燥速度を高め
る。 【構成】加熱コイル2を流れる高周波電流により誘導加
熱される加熱ドラム1の肉厚を被乾燥物6の入口側から
出口側に向かって軸方向に漸増させる。このような構成
によれば、肉厚が小さい入口側ほど磁気通路断面積が小
さくなって発熱が多くなるので、被乾燥物6が濡れてい
て熱負荷の大きい入口側で発熱を多くして乾燥を促進
し、乾燥が進行して熱負荷の小さい出口側で発熱を少な
くして過熱による被乾燥物6の変質を防ぐことができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、円筒状の加熱ドラム
の外周面に帯状の被乾燥物を重ならないようにして複数
回巻き付け、加熱ドラムを内側から高周波誘導加熱しな
がら回転させることにより、被乾燥物を連続的に乾燥さ
せるようにした帯状物の乾燥装置に関し、特に加熱ドラ
ムの発熱を軸方向の熱負荷に合わせて適切に設定できる
ようにした改良に関する。
【0002】
【従来の技術】高周波誘導加熱した加熱ドラムを用いて
帯状物を乾燥する装置については、特開平4−2122
83号公報に記載されているが、図5はそのような乾燥
装置を改めて示した縦断面図、図6はそのVI−VI線に沿
う断面図である。図示装置は1個の加熱ドラム1に対し
て2個の加熱コイル2が設けられたもので、円筒状のコ
イルボビン3が2個向かい合わせに固定して配置され、
それらの外周面には絶縁物を介して加熱コイル2がそれ
ぞれ巻かれている。そして、左右の加熱コイル2に跨が
るように、その外側にやはり円筒状の加熱ドラム1が同
心的に配置され、モータ駆動のシャフト4により回転駆
動されるようになっている。なお、加熱ドラム1の材質
には鉄又はステンレスが適しており、アルミニウムや銅
は後述する誘導電流は流れるが材料としての抵抗値が低
いため発熱が十分でない。
【0003】このような構成の下で、加熱コイル2にイ
ンバータからなる電源5から通常20〜50KHzの高
周波電流が流されると、加熱ドラム1には電磁誘導作用
によりコイル電流と逆向きの誘導電流が流れ、そのジュ
ール熱により加熱ドラム1は発熱する。そこで、この加
熱ドラム1の外周面に染色処理後のファスナーテープの
ような濡れた帯状の被乾燥物6を重ならないように複数
回巻き付けて回転させると、被乾燥物6は加熱ドラム1
に送られながらその熱で連続的に乾燥される。図示の場
合、加熱ドラム1の左右両側に分かれて巻き付けられた
2本の被乾燥物6は、矢印で示すようにそれぞれ加熱ド
ラム1の軸方向内側から進入し、複数回巻き付いた後に
軸方向外側から送り出されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した乾燥装置にお
いて、従来の加熱ドラムは軸方向に均一に発熱するよう
に構成されている。ところが、加熱ドラムに進入する際
に最も濡れている被乾燥物は加熱ドラムの軸方向に送ら
れるにつれて乾燥が進むから、加熱ドラムに対する被乾
燥物からの熱負荷は軸方向に変化する。したがって、加
熱ドラムの発熱を被乾燥物の入口側の濡れ状態に合わせ
ると出口側の温度が高くなり過ぎて被乾燥物の変質を招
くことになる。例えば、上記したファスナーテープの場
合は130℃程度以上になると焼けて変質する。そのた
め、従来は最も乾燥した状態である出口側で許容温度を
越えないように加熱ドラムの発熱を抑えなければなら
ず、乾燥速度を高めることが困難であった。
【0005】そこで、この発明は、被乾燥物の熱負荷に
応じて加熱ドラムの発熱を軸方向に変化させ、乾燥速度
を高めた帯状物の乾燥装置を提供することを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、発明1の帯状物の乾燥装置は、加熱ドラムの肉厚を
被乾燥物の入口側から出口側に向かって軸方向に漸増さ
せるものとする。発明2の帯状物の乾燥装置は、加熱ド
ラムの被乾燥物出口側部分の内側に磁性材料からなる円
筒体を配置するものとする。
【0007】発明3の帯状物の乾燥装置は、加熱ドラム
の内側で高周波誘導加熱する加熱コイルの巻回ピッチ
を、被乾燥物の入口側から出口側に向かって軸方向に密
から粗に変化させるものとする。
【0008】
【作用】この発明は、加熱コイルの磁束の作用を加熱ド
ラムの熱負荷の軸方向の変化に合わせて変化させ、熱負
荷が軸方向に変化してもそれに略比例して加熱ドラムの
発熱を変化させるものである。そして、発明1は、加熱
ドラムの肉厚を被乾燥物の入口側から出口側に向かって
軸方向に漸増させる。これにより、熱負荷の大きい被乾
燥物入口側では磁気通路断面積が小さく、熱負荷の小さ
い出口側では磁気通路断面積が大きくなるので、加熱ド
ラムの発熱は被乾燥物の入口側から出口側に向かって低
下し、加熱ドラムの各部の温度は略均一に保たれて被乾
燥物の部分的な変質が避けられ、また被乾燥物の入口側
も必要十分に発熱させられるので乾燥速度が高まる。
【0009】発明2は、加熱ドラムの被乾燥物出口側部
分の内側に磁性材料からなる円筒体を配置する。これに
より、磁性材料の円筒体が置かれた加熱ドラムの被乾燥
物出口側部分では加熱コイルの磁束の一部が円筒体を通
ってバイパスするので、その部分では加熱ドラム内の磁
束密度が低下し、発熱も低下する。その場合、円筒体の
肉厚を被乾燥物の入口側から出口側に向かって軸方向に
漸増させることにより、加熱ドラムの発熱変化をより滑
らかにすることができる。
【0010】発明3は、加熱ドラムの内側で高周波誘導
加熱する加熱コイルの巻回ピッチを、被乾燥物の入口側
から出口側に向かって軸方向に密から粗に変化させる。
これにより、熱負荷の大きい被乾燥物入口側では磁束密
度が大きく、熱負荷の小さい出口側では磁束密度が小さ
くなるので、加熱ドラムの発熱は被乾燥物の入口側から
出口側に向かって低下し、加熱ドラムの各部の温度は略
均一に保たれて被乾燥物の部分的な変質が避けられ、ま
た被乾燥物の入口側も必要十分に発熱させられるので乾
燥速度が高まる。
【0011】
【実施例】図1及び図2は加熱ドラムの肉厚を変えるよ
うにした実施例を示すもので、図1は縦断面図、図2の
(A)及び(B)は図1のそれぞれA−A線及びB−B
線に沿う断面図である。図示装置の基本構成は従来例と
同じであるが、加熱ドラム1の外径に中央から両端に向
かって大径になるようにテーパが付けられている点が従
来例と相違している。これにより、加熱ドラム1の肉厚
は、図2(B)に示す被乾燥物6の入口側の肉厚 t1
最も小さく、図2(A)に示す出口側の肉厚t2が最も大
きくなるように軸方向に漸増する(t2>t1)。
【0012】加熱ドラム1は肉厚が大きい部分ほど磁束
密度が小さく発熱が少ない。したがって、被乾燥物6の
入口側から出口側に向かって軸方向に肉厚を漸増させる
ことにより、被乾燥物6の乾燥の進行に伴う熱負荷の減
少と略比例的に発熱を低下させ、加熱ドラム1の軸方向
の温度分布を略均一にすることができる。その結果、発
熱を被乾燥物6の出口側の熱負荷に合わせて抑えいた従
来構成よりも入口側の発熱を増やせるので乾燥速度が高
まるとともに、加熱ドラム1の軸方向における熱負荷と
発熱との整合が図られるので、部分的な高温による被乾
燥物6の変質がなくなる。加熱ドラム1の軸方向の発熱
の変化は、そのテーパの角度により任意に調整可能であ
る。
【0013】図3は加熱ドラムの被乾燥物出口側部分の
内側に磁性材料からなる円筒体を配置した実施例を示す
縦断面図、図4はそのIV−IV線に沿う断面図である。こ
の実施例は従来例と同様に加熱ドラム1の肉厚は軸方向
に均一であるが、加熱ドラム1の被乾燥物出口側部分
(図示の場合は両端側部分)の内周面に、珪素鋼板など
の磁性材料からなる円筒体7が装着されている点が従来
例と相違している。図示の場合、円筒体7の軸方向長さ
は加熱ドラム1の略半分で、またその肉厚が被乾燥物出
口側に向かって漸増するように、軸方向長さが内側ほど
短い複数の円筒が積層された構成となっている(図では
2層のみ示してある)。円筒体7の装着は筒状に巻いた
鋼板を単に弾性的に嵌め込むことで可能である。
【0014】この実施例においては、加熱コイル2の磁
束の一部は円筒体7をバイパスするため、円筒体7が設
けられている部分では加熱ドラム1の発熱が減少する。
そして、円筒体7の肉厚は被乾燥物出口側に向かって漸
増しているため、発熱の減少の度合も徐々に大きくな
る。したがって、この場合も最初の実施例と同様に加熱
ドラム1の軸方向の熱負荷と発熱を整合させ、その温度
を略均一に保つことができる。加熱ドラム1の軸方向の
発熱の変化は、円筒体7の長さや肉厚を変えることによ
り任意に調整可能である。なお、図示実施例では円筒体
7は加熱ドラム1の内周面に固定しているが、加熱ドラ
ム1と加熱コイル2との間の空隙に適宜の支持手段によ
り保持しても同様の効果が得られる。
【0015】図7は更に別な実施例の縦断面図である。
この実施例は図5及び図6に示す従来例と同様に加熱ド
ラム1の肉厚は軸方向に均一であるが、加熱ドラム1の
内側で高周波誘導加熱する加熱コイル12の巻回ピッチ
を、被乾燥物6の入口側から出口側に向かって軸方向に
p1の密からp2の粗に変化させる。加熱コイル12はピッ
チp が粗なる部分ほど磁束密度が小さく発熱が少ない。
したがって、被乾燥物6の入口側から出口側に向かって
軸方向にp1の密からp2の粗に変化させることにより、被
乾燥物6の乾燥の進行に伴う熱負荷の減少と略比例的に
発熱を低下させ、加熱ドラム1の軸方向の温度分布を略
均一にすることができる。その結果、発熱を被乾燥物6
の出口側の熱負荷に合わせて抑えていた従来構成よりも
入口側の発熱を増やせるので乾燥速度が高まるととも
に、加熱ドラム1の軸方向における熱負荷と発熱との整
合が図られるので、部分的な高温による被乾燥物6の変
質がなくなる。加熱ドラム1の軸方向の発熱の変化は、
加熱コイル12のピッチにより任意に調整可能である。
【0016】
【発明の効果】以上述べた通り、この発明によれば、被
乾燥物の入口側から出口側に至る熱負荷の変化に応じて
加熱ドラムの発熱を軸方向に変化させることができるの
で、熱負荷の大きい被乾燥物の入口側の発熱を増やして
乾燥速度を高めることが可能となるとともに、熱負荷の
小さい出口側での過熱による被乾燥物の変質を防止する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を示す縦断面図
【図2】(A)は図1のA−A断面図、(B)は同じく
B−B断面図
【図3】この発明の別の実施例を示す縦断面図
【図4】図3のIV−IV断面図
【図5】従来例を示す縦断面図
【図6】図5のVI−VI断面図
【図7】この発明の更に別の実施例を示す縦断面図
【符号の説明】
1 加熱ドラム 2 加熱コイル 3 コイルボビン 5 電源 6 被乾燥物 7 円筒体

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状の加熱ドラムの外周面に帯状の被乾
    燥物を重ならないようにして複数回巻き付け、前記加熱
    ドラムを内側から高周波誘導加熱しながら回転させるこ
    とにより、前記被乾燥物を連続的に乾燥させるようにし
    た帯状物の乾燥装置において、 加熱ドラムの肉厚を被乾燥物の入口側から出口側に向か
    って軸方向に漸増させたことを特徴とする帯状物の乾燥
    装置。
  2. 【請求項2】円筒状の加熱ドラムの外周面に帯状の被乾
    燥物を重ならないようにして複数回巻き付け、前記加熱
    ドラムを内側から高周波誘導加熱しながら回転させるこ
    とにより、前記被乾燥物を連続的に乾燥させるようにし
    た帯状物の乾燥装置において、 加熱ドラムの被乾燥物出口側部分の内側に磁性材料から
    なる円筒体を配置したことを特徴とする帯状物の乾燥装
    置。
  3. 【請求項3】円筒状の加熱ドラムの外周面に帯状の被乾
    燥物を重ならないようにして複数回巻き付け、前記加熱
    ドラムを内側から高周波誘導加熱しながら回転させるこ
    とにより、前記被乾燥物を連続的に乾燥させるようにし
    た帯状物の乾燥装置において、 加熱ドラムの内側で高周波誘導加熱する加熱コイルの巻
    回ピッチを、被乾燥物の入口側から出口側に向かって軸
    方向に密から粗に変化させたことを特徴とする帯状物の
    乾燥装置。
JP1141994A 1993-10-26 1994-02-03 帯状物の乾燥装置 Pending JPH07174464A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1141994A JPH07174464A (ja) 1993-10-26 1994-02-03 帯状物の乾燥装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5-290129 1993-10-26
JP29012993 1993-10-26
JP1141994A JPH07174464A (ja) 1993-10-26 1994-02-03 帯状物の乾燥装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07174464A true JPH07174464A (ja) 1995-07-14

Family

ID=26346833

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1141994A Pending JPH07174464A (ja) 1993-10-26 1994-02-03 帯状物の乾燥装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07174464A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016500798A (ja) * 2012-09-21 2016-01-14 ウ.テ.イ.ア.−エバリュアシオン テクノロジク,アンジェニリ エ アプリカシオン 製品の熱処理のための装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016500798A (ja) * 2012-09-21 2016-01-14 ウ.テ.イ.ア.−エバリュアシオン テクノロジク,アンジェニリ エ アプリカシオン 製品の熱処理のための装置

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