JPH07173721A - 弾性繊維の製造方法 - Google Patents

弾性繊維の製造方法

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JPH07173721A
JPH07173721A JP6142976A JP14297694A JPH07173721A JP H07173721 A JPH07173721 A JP H07173721A JP 6142976 A JP6142976 A JP 6142976A JP 14297694 A JP14297694 A JP 14297694A JP H07173721 A JPH07173721 A JP H07173721A
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compound
molecular weight
polymer
diamine
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JP6142976A
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Dae-U Im
大羽 任
Jae Chul Lee
在哲 李
Heung Woo Lee
興雨 李
Yong-Kil Kim
永吉 金
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DAIICHI GOSEN KK
Toray Chemical Korea Inc
Original Assignee
DAIICHI GOSEN KK
Cheil Synthetics Inc
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Publication date
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    • D01FCHEMICAL FEATURES IN THE MANUFACTURE OF ARTIFICIAL FILAMENTS, THREADS, FIBRES, BRISTLES OR RIBBONS; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED FOR THE MANUFACTURE OF CARBON FILAMENTS
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 弾性繊維固有の物性を維持し且つ耐熱性と耐
塩素性に優れたポリウレタン弾性繊維の製法の提供。 【構成】 高分子量ジオール化合物と式(1)で表され
る低分子量ジオール化合物とからなるジオール化合物
と、ジイソシアネート化合物とを予備重合し溶剤を混合
して予備重合物の溶液を製造し、ジアミン化合物で鎖成
長させた後、モノアミン化合物で鎖停止させ、式(2)
で表される金属塩化合物と燐系化合物を添加して重合物
を得、これを紡糸する。 (式中、R1及びR2は同一又は異なっていてもよく、フ
ェニル基、炭素数1〜20のアルキル基又はアルキルア
リール基を表す。) (式中、R3はCH2−CH2又はフェニル基を表し、R4
は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数5〜15のアリ
ール基又はアルキルアリール基を表す。M1及びM2は同
一又は異なっていてもよく、Na、Ca、Al、Zn、
Ba及びPbから選択された金属イオンを表す。nは1
〜20の整数である。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、弾性繊維固有の物性を
維持するとともに耐熱性と耐塩素性に優れたポリウレタ
ン系弾性繊維の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリウレタン系弾性繊維は、弾性と弾性
回復力に優れストッキング又は肌着及び伸縮性織物に多
く用いられ、水着としての用途が拡大されている。しか
しポリウレタン系弾性繊維の場合、耐熱性が脆弱である
ため主にポリエステル繊維等の他素材と混合して使用さ
れており、混紡として使用時に130℃程度の高温染色
が不可能で染色が難しいので用途に制限が伴う。さらに
水着としての使用時に水泳場の水の中に包含された塩素
によりポリエレタン系弾性繊維が損傷されて繊維の強度
が低下し変色現象が発生するとうの各種問題点を招いて
いる。
【0003】このような欠点を改善するために多くの研
究が進行されている。例えば特開昭57−29609号
にはポリテトラメチレンエーテルグリコールとp,p’
−メチレンジフェニルジイソシアネートを反応させた
後、ジエチルアミンとエチレンジアミンと1,3−シク
ロヘキシレンジアミンを使用して鎖延長させた重合物に
平均粒径0.01〜1μmの酸化亜鉛1〜3重量%を用
いて耐塩素性を付与する方法が記載されており、特開昭
62−547号にはポリテトラメチレングリコールと
4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネートを反応さ
せて予備重合物を得た後、1,2−プロピレンジアミン
を添加して鎖延長させ、モノエタノールアミンを加えて
重合を完了した後、ジビニールベンゼンとメチル基又は
エチル基を置換基として有するフェノールを付加重合し
て得た高分子形酸化防止剤を添加して耐塩素性と耐光性
を付与する方法が記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記方
法により製造したポリウレタン弾性繊維の場合、耐塩素
性が多少向上するが満足な水準でなく、耐熱性の向上は
期待しにくく、ポリウレタン弾性繊維固有の物性である
弾性回復を低下させる等の問題点がある。従って本発明
の目的は前述したような諸問題点を解消した、ポリウレ
タン弾性繊維固有の物性を維持するとともに耐熱性を著
しく向上させることにより、130℃程度の高温染色が
可能であるだけでなく塩素に対する抵抗性を向上させ
た、耐熱性と耐塩素性に優れたポリウレタン弾性繊維の
製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的でなく容易に表
出されるさらに他の目的を達成するために、本発明は、
数平均分子量1000〜3000の高分子量ジオール化
合物と数平均分子量50〜500の低分子量ジオール化
合物を、過剰のジイソシアネートと予備重合し、溶剤と
一定比率で混合させた後、末端のイソシアネートを適当
量のジアミン化合物を用いて鎖成長させて紡糸に適当な
粘度とした後、モノアミン化合物を用いて末端を封鎖さ
せてから、耐塩素性化合物を添加することにより、耐熱
性と耐塩素性とを著しく向上させた弾性繊維を提供す
る。
【0006】
【実施例】本発明をより詳細に説明する。数平均分子量
1000〜3000の高分子量ジオール化合物90〜9
5モル%と下記一般式(1)で表現される数平均分子量
50〜500の低分子量ジオール化合物5〜10モル%
とから構成されるジオール化合物1モルに対してジイソ
シアネート化合物1.5〜2.5モルの比率で予備重合
してから溶剤を適当量混合して予備重合物の溶液を製造
した後、ジアミン化合物を予備重合物の65〜95モル
%使用して末端のイソシアネートを鎖成長させて紡糸に
適当な粘度である500〜4000ポイズ(poise)と
なるようにした後、モノアミン化合物を予備重合物の1
0〜50モル%使用して鎖停止させ、粘度安定剤を使用
して紡糸に適当な粘度を維持しながら、耐光性向上剤で
ある燐系化合物をポリマー固形分に対して0.05〜3
重量%添加し、下記一般式(2)で表される耐塩素性向
上剤である金属塩化合物をポリマー固形分に対して0.
01〜2重量%添加して重合物を得、これを紡糸するこ
とにより耐熱性と耐塩素性を著しく向上させた弾性繊維
を製造した。
【0007】
【化3】
【0008】(式中、R1及びR2は同一又は異なってい
てもよく、フェニル基、炭素数1〜20のアルキル基又
はアルキルアリール基を表す。)
【0009】
【化4】
【0010】(式中、R3はCH2−CH2又はフェニル
基を表し、R4は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数
5〜15のアリール基又はアルキルアリール基を表す。
1及びM2は同一又は異なっていてもよく、Na、C
a、Al、Zn、Ba及びPbから選択された金属イオ
ンを表す。nは1〜20の整数である。) 弾性重合体のうち、ソフトセグメントの役割をする高分
子量のジオール化合物としては、ポリオキシプロピレン
グリコール、ポリオキシエチレングリコール、ポリオキ
シテトラメチルグリコール、ポリオキシペンタメチルグ
リコール等のポリエーテル系化合物と、ポリエチレンア
ジペート、ポリブチレンアジペート、ポリネオペンチル
アジペート、ポリヘキサメチレンアジペート、ポリカプ
ロラクトン等のポリエステル系化合物と、ポリブチレン
カーボネート、ポリヘキサメチレンカーボネート等のポ
リカーボネート化合物とが全て使用できるが、物性を考
慮してポリエーテル系化合物であるポリテトラメチレン
エーテルグリコール化合物が最も望ましい。
【0011】また本発明に使用される高分子量ジオール
化合物は数平均分子量1000〜3000の化合物が望
ましく、数平均分子量1500〜2500の化合物が特
に望ましい。一方、耐熱性を向上させるために使用され
る低分子量のジオール化合物としては、エチレングリコ
ール、ジエチルグリコール、プロピレングリコール、ジ
プロピレングリコール、1,4−ブタンジオール等の化
合物があるが、ポリウレタン重合体の架橋度を増加して
耐熱性を付与するためには分子量50〜500のグリコ
ール化合物が最もよい。
【0012】高分子量ジオール化合物と低分子量ジオー
ル化合物の全体使用量はジイソシアネート化合物に対し
て40〜80モル%が適し、40モル%未満では重合物
の強度が向上するが伸度及び弾性回復率が低下して弾性
重合体固有の物性の低下を招き、80モル%を超える場
合には伸度及び弾性回復率が向上するが強度が低下して
弾性繊維の使用に制約を受ける。
【0013】また高分子量ジオール化合物(A)と低分
子量ジオール化合物(B)の使用モル比A/Bは1〜2
0が適当であり、1未満では弾性繊維固有の物性の低下
を招き、20を超える場合には十分な耐熱性の向上が得
られない。鎖成長剤であるアミン化合物と結合してハー
ドセグメントの役割をするジイソシアネート化合物とし
ては、p−フェニルジイソシアネート、m−フェニレン
ジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネー
ト、2,6−トリレンジイソシアネート、1−クロロ−
1,2−フェニレンジイソシアネート、1,5−ナフタ
レンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシア
ネート、クロロフェニレン−2,4’−ジイソシアネー
ト、メチレンビス−4−フェニルジイソシアネート、ヘ
キサメチレンジイソシアネート、ポリメチレンポリフェ
ニルジイソシアネート、メチルシクロヘキシレンジイソ
シアネート、パラフェニレンジイソシアネート、4,
4’−ジフェニルイソプロピリジンジイソシアネート、
3,3’−ジメチル−4,4’ジフェニルジイソシアネ
ート、3,3’ジメトキシ−4,4’ジフェニルジイソ
シアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネ
ート等の化合物が挙げられるが、ジオール化合物との反
応性と弾性体の物性を考慮して4,4’ジフェニルメタ
ンジイソシアネート化合物が最も望ましい。
【0014】ジイソシアネート化合物の使用量は、ジオ
ール化合物1モルに対して1.5〜2.5モルが適し、
1.5モル未満の場合には重合物の伸度は良好であるが
強度及び弾性回復力が低下し、2.5モルを超える場合
には強度及び弾性回復力は良好であるが伸度が不良で弾
性重合体固有の物性の低下を招く。ジオール化合物とジ
イソシアネート化合物が結合された予備重合物は、ジア
ミン化合物により鎖成長され、一定分子量に鎖成長させ
た後、モノアミンで鎖停止させることにより適当な分子
量の重合物が得られる。予備重合物を鎖成長させるジア
ミン化合物としては、1,2−プロピレンジアミン、
2,3−ブチレンジアミン、メチルイミノビスプロピル
アミン、メタキシレンジアミン、2,5−ジメチルピペ
ラジン、2−メチルピペラジン、エチレンジアミン、エ
タノールジアミン、テトラメチレンジアミン、ペンタメ
チレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、1−メチル
−2,4−ジアミンベンゼン、1,2−シクロヘキサン
ジアミン、オクタメチレンジアミン、パラフェニレンジ
アミン等の化合物が使用される。
【0015】但し、鎖成長中に重合物の副反応を最小化
してゲル発生を防止するためには線状ジアミン(C)と
環状ジアミン(D)を適正比率で混合しなければならな
い。線状ジアミン(C)と環状ジアミン(D)の使用モ
ル比C/Dは2〜20の範囲が適し、C/Dが2未満の
場合は反応性が不良で低分子量のポリマーが生成される
ので強度、伸度等の機械的物性の低下を招き、C/Dが
20を超える場合は反応速度が速すぎて副反応物が多量
発生してポリマーの安定性が低下する。
【0016】反応速度を適切に維持してポリマーの機械
的物性低下を防止するため、線状ジアミンとしてはエチ
レンジアミンと1,2−プロピレンジアミンを適当量で
混合して使用することが最も好ましく、環状ジアミンと
しては1,2−シクロヘキサンジアミンが最も好まし
い。鎖成長された予備重合物の末端を封鎖させる鎖停止
剤であるモノアミン系化合物としては、モノエタモール
アミン、ジエタノールアミン、ジエチレンアミン、ジイ
ソプロピルアミン、ジイソブチルアミン等の化合物が使
用できるが、特にモノエタノールアミンが鎖停止効果の
点で優れ、重合物の分子量を適正に維持させ、二次副反
応を抑制して重合物の安定性を付与する。モノアミン系
化合物の使用量は鎖成長剤であるジアミン化合物の使用
モル数の5〜50%が適する。5%未満の場合には鎖停
止効果が不良で、重合物の粘度の経時変化が大きく粘度
が上昇し続けるため紡糸が不可能であり、50重量%を
超える場合には重合物の鎖成長を妨害して適正分子量の
重合物が得られないため紡糸に不適切で、重合物の物理
的性質である強度、伸度、弾性回復率が不良である。
【0017】重合物の固形分を調節することにより紡糸
性を良好にするための溶剤としては、ジメチルアセトア
ミド、ジメチルホルムアミド、ヘキサメチルフォスホル
アミド、ジメチルニトロソアミン、ジメチルプロピオン
アミド、メトキシジメチルアセトアミド、N−メチルピ
ロリジン、ジメチルスルホキシド、テトラメチレンスル
ホン等の化合物が使用できるが、重合物との相溶性、紡
糸性、溶剤回収性の点でジメチルアセトアミド又はジメ
チルホルムアミドが有利である。溶剤の使用量は重合物
の固形分が15〜45%となるように調整して使用する
のが、望ましく、15%未満又は45%を超えると紡糸
性に悪影響を及ぼす。
【0018】日光及び大気中の有毒ガスに対する堅牢度
を向上させるための化合物としては、トリフェニルフォ
スファート、ジフェニルイソデシルフォスファート、フ
ェニルジイソデシルフォスファート、4,4−ブチリデ
ン−ビス(3−メチル−6−t−ブチルフェニルジトリ
デシル)フォスファート、ペンタエリトリトールフォス
ファート、シクロネオペンタンテトラビス(オクタデシ
ル)フォスファート、トリス(ノニルフェニル)フォス
ファート等の燐系化合物と、2−ヒドロキシ−4−メト
キシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−エトキシベ
ンゾフェノン、2,2’ジヒドロキシ−4−メトキシベ
ンゾフェノン等のベンゾフェノン系化合物等が使用可能
であり、弾性重合体固有の物性を低下させることなく、
また紡糸性も阻害せずに日光及び大気中の有毒ガスに対
する堅牢度を向上させるためにはペンタエリトリトルフ
ォスファート系化合物が最も効果的である。
【0019】堅牢度を向上させるための化合物の適正使
用量はポリマー固形分に対して0.05〜3重量%が適
し、0.05重量%未満では耐光性効果が十分でなく、
3重量%を超える場合には耐光性が一定効果以上に上が
らず非経済的であるだけでなく弾性重合体固有の物性を
阻害し紡糸性にも悪影響を及ぼす。以上述べた方法によ
る製造したポリウレタン重合体は機械的物性、耐熱性及
び耐光性の点で優れているが、耐塩素性が不良で水着と
して着用する場合、水泳場の水の塩素により損傷されて
繊維の強度と弾性回復率が低下し、変色現象が発生す
る。従って本発明では耐塩素性向上剤である、一般式
(2)で表される化合物を添加した。塩素による損傷を
防止する化合物としては金属系化合物を使用する。この
ような化合物としては亜鉛ステアレート、亜鉛ラウレー
ト、亜鉛レシノエート、亜鉛オクトエート、亜鉛ベンゾ
エート等の脂肪族金属塩又は酸化亜鉛、酸化アルミニウ
ム、酸化ジルコニウム、酸化マグネシウム、酸化第2
錫、酸化セリウム等の金属酸化物又はアンヒドライド系
化合物をアルコールと反応させてジエステル化合物を生
成させた後、末端の水素を金属で置換した金属塩系化合
物が使用され、アンヒドライド系化合物の例としてはベ
ンゾイックアンヒドライド、アセティックベンゾイック
アンヒドライド、アセティックアンヒドライド、フタリ
ックアンヒドライド、スクシニックアンヒドライド、マ
レイックアンヒドライド、アセティックフタロニックア
ンヒドライド化合物等があるが、弾性重合体固有の物性
を阻害せず塩素に対する堅牢度を向上させるためにはア
ンヒドライド系化合物から製造されたジエステル化合物
の末端水素を金属で置換した金属系化合物が最も効果的
である。
【0020】このような金属塩系化合物の適正使用量は
重合物の固形分に対して0.01〜2重量%が適し、
0.01重量%未満では耐塩素性効果が十分でなく、2
重量%を超えると耐塩素性の上昇効果が低く弾性重合体
固有の物性を阻害し紡糸性にも悪影響を及ぼす。以上の
方法により製造した溶液を通常の湿式紡糸法を用いて7
0デニールのポリウレタン弾性糸を製造した後、各種物
性を測定した。実施例に記載された引張強度、伸度及び
弾性回復率はKSK 0219に基づいて測定し、耐熱
性は弾性糸を沸騰水で40分間処理した後、強度維持率
及び色相変化で評価した。耐塩素性は有効塩素濃度が2
00ppmで、pH7である溶液を製造した後、この溶
液の温度を25℃に維持し、この溶液内に弾性糸を一定
時間浸漬してから引張強度の変化を測定し、日光に対す
る堅牢度は、KSK 0700に基づいて評価した。
【0021】一方、重合物の粘度はブルックフィールド
(Brook field 製品)モデル番号DV−IIIで測定し
た。下記の実施例及び比較例は本発明をより具体的に説
明するもので、本発明の範囲を限定するものではない。 実施例1 分子量が1950であるポリテトラメチレンエーテルグ
リコール1000gと、1,4−ブタンジオール4gと
を混合した溶液に4,4’ジメチルジイソシアネート2
50gを添加し窒素ガス雰囲気下で85℃、60分間重
合して予備重合物を製造した。この予備重合物をジメチ
ルアセトアミド900gに溶解し溶液の温度を5℃まで
冷却した後、鎖成長剤として線状ジアミンであるエチレ
ンジアミン13.03gと1,2−プロピレンジアミン
9.64gと環状ジアミンである1,2−シクロヘキサ
ンジアミン4.95gをジメチルアセトアミド1000
gに溶解させた溶解液を予備重合物溶液に徐々に添加し
て粘度3300ポイズの重合液を得た。この重合物に、
モノエタノールアミン5.29gをジメチルアセトアミ
ド250gに溶解させた溶液を徐々に添加して粘度30
00ポイズの重合物を得た。この重合液に、アセティッ
クアンヒドライド5gをジメチルアセトアミド250g
に溶解させた溶液を添加して重合物の粘度を安定化し
た。
【0022】重合の完了後、日光及び大気中の有毒ガス
に対する堅牢度向上剤であるフォスファート系化合物2
5gと耐塩素性向上剤であるジエステル金属塩化合物7
gをジメチルアセトアミド400gに溶解させた溶解液
を添加して最終重合物の固形分を32%に調整した。こ
のときの粘度は3000ポイズである。この重合物を通
常の湿式紡糸法を用いて紡糸して70デニールのポリウ
レタン弾性糸を製造した。その物性を評価した結果は表
1のようである。
【0023】
【表1】
【0024】比較例1 1,4−ブタンジオールを使用しなかったことを除き、
実施例1と同様に重合し、その物性を評価した。結果は
表1のようである。 比較例2 耐塩素性向上剤であるジエステル金属塩を使用しなかっ
たことを除き、実施例1と同様に重合し、その物性を評
価した。結果は表1のようである。 比較例3 鎖延長剤のうち、1,2−シクロヘキサンジアミンを添
加しなかったことを除き、実施例1と同様に重合し、そ
の物性を評価した。結果は表1のようである。 比較例4 ポリテトラメチレンエーテルグリコールと1,4−ブタ
ンジオールの使用モル非が40となるように1,4−ブ
タンジオールの量を0.1gとしたこと以外は実施例1
と同様に重合し、その物性を評価した。結果は表1のよ
うである。 比較例5 線状ジアミンと環状ジアミンの使用モル比を30として
エチレンジアミンを15.64g使用し、1,2−プロ
ピレンジアミンを8.68g使用し、1.2−シクロヘ
キサンジアミンを1.49g使用したこと以外は、実施
例1と同様に重合し、その物性を評価した。結果は表1
のようである。
【0025】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明はポリエ
レタン弾性繊維固有の物性を維持するとともに耐熱性を
著しく向上させることにより高温染色が可能であるだけ
でなく、塩素に対する抵抗性を向上させる効果がある。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 金 永吉 大韓民国ソウル特別市道峰區水逾1洞486 番地237號

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】数平均分子量1000〜3000の高分子
    量ジオール化合物と式(1)で表される数平均分子量5
    0〜500の低分子量ジオール化合物とから構成される
    ジオール化合物と、ジイソシアネート化合物とを予備重
    合してから溶剤を混合して予備重合物の溶液を製造し、
    ジアミン化合物で鎖成長させて紡糸に有利な粘度とした
    後、モノアミン化合物で鎖停止させ、式(2)で表され
    る耐塩素性向上剤である金属塩化合物と耐光性向上剤で
    ある燐系化合物を添加して重合物を得、これを紡糸する
    ことを特徴とする弾性繊維の製造方法。 【化1】 (式中、R1及びR2は同一又は異なっていてもよく、フ
    ェニル基、炭素数1〜20のアルキル基又はアルキルア
    リール基を表す。) 【化2】 (式中、R3はCH2−CH2又はフェニル基を表し、R4
    は炭素数1〜10のアルキル基、炭素数5〜15のアリ
    ール基又はアルキルアリール基を表す。M1及びM2は同
    一又は異なっていてもよく、Na、Ca、Al、Zn、
    Ba及びPbから選択された金属イオンを表す。nは1
    〜20の整数である。)
  2. 【請求項2】前記高分子量ジオール化合物(A)と前記
    低分子量ジオール化合物(B)の使用モル比(A/B)
    は1〜20であり、前記ジイソシアネート化合物は4,
    4’−ジフェニルメタンジイソシアネートであることを
    特徴とする請求項1記載の弾性繊維の製造方法。
  3. 【請求項3】前記ジイソシアネート化合物の使用量は前
    記ジオール化合物1モルに対し1.5〜2.5モルであ
    ることを特徴とする請求項1記載の弾性繊維の製造方
    法。
  4. 【請求項4】前記ジアミン化合物は線状ジアミン(C)
    と環状ジアミン(D)とが1:2〜20で混合され、前
    記ジアミン化合物はエチレンジアミンと1,2−プロピ
    レンジアミンとの化合物であり、前記環状ジアミンは
    1,2−シクロヘキサンジアミンであることを特徴とす
    る請求項1記載の弾性繊維の製造方法。
  5. 【請求項5】前記モノアミン化合物の使用量はジアミン
    化合物の5〜50モル%であり、前記モノアミン化合物
    はモノエタノールアミンであることを特徴とする請求項
    1記載の弾性繊維の製造方法。
  6. 【請求項6】前記式(2)の金属塩化合物の添加量は、
    重合物の固形分に対して0.01〜2重量%であり、耐
    光性向上剤の添加量は0.05〜3重量%であることを
    特徴とする請求項1記載の弾性繊維の製造方法。
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