JPH07170950A - お好み焼きの製造方法 - Google Patents

お好み焼きの製造方法

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JPH07170950A
JPH07170950A JP5321515A JP32151593A JPH07170950A JP H07170950 A JPH07170950 A JP H07170950A JP 5321515 A JP5321515 A JP 5321515A JP 32151593 A JP32151593 A JP 32151593A JP H07170950 A JPH07170950 A JP H07170950A
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Masahiko Yamada
正彦 山田
Yoshimitsu Nagata
▲よし▼充 永田
Nobuyuki Masumura
延幸 増村
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Nissin Food Products Co Ltd
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Nissin Food Products Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、お好み焼きの製造方法であって、
油熱処理により内側部分まで均一に、しかも短時間で加
熱調理する製造方法を提供する。 【構成】 畜肉類、魚介類、野菜類等の具材を小麦粉及
び水で混練したお好み焼き材料を、所定量ごとに加熱す
ることによって、お好み焼きの形状に成形固化し、次い
で、前記成形固化物を熱油中で油熱処理することによっ
て、該成形固化物の外側部分から中心部分にいたるまで
均一に加熱調理した後、前記油熱処理後の成形固化物
を、加熱し、焼成することによって、該成形固化物の外
側上下両面部分に焦げ目を付与することを特徴とするお
好み焼きの製造方法である。 【効果】油熱処理により、短時間で内部まで均一に加熱
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、小麦粉及び水と畜肉
類、魚介類、野菜類等の具材からなるお好み焼きの製造
方法に関し、特に、予め加熱固化成形されたお好み焼き
を油熱処理により内側部分まで均一に、しかも短時間で
加熱調理する製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】お好み焼きは、日本人には非常に馴染み
の深い食品であり、中でも特に、小麦粉と水を主体とし
たバッターと、野菜類、具材を混合しないで焼く広島風
お好み焼きや、バッターと、野菜類、具材を混合してか
ら焼く関西風お好み焼きなどが有名である。
【0003】しかし、いずれにしても加熱調理方法とし
て、フライパンやホットプレート、或いは鉄板等の上で
加熱焼成するのが常であり、大量生産においても鉄板を
用いて加熱焼成していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、加熱さ
れた鉄板上だけでの焼成調理では、直火のガス熱で加熱
された鉄板上で焼成するため、焼きムラが生じやすく又
外側部分だけでなく内側部分まで均一に加熱調理するた
めにはその調理時間が長くなり、大量生産及び大量の品
質コントロールを行うことが困難であった。
【0005】そこで本発明は、生産性の高い、焼きムラ
の少ない安定した品質の、より美味なるお好み焼きを短
時間で加熱調理する製造方法を、提供することを目的と
するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は、上述し
た従来技術における課題及び目的を達成するために発明
されたものであって、下記の(1)〜(2)の構成をそ
の要旨とする。
【0007】(1)畜肉類、魚介類、野菜類等の具材を
小麦粉及び水で混練したお好み焼き材料を、所定量ごと
に加熱することによって、お好み焼きの形状に成形固化
し、次いで、前記成形固化物を熱油中で油熱処理するこ
とによって、該成形固化物の外側部分から中心部分にい
たるまで均一に加熱調理した後、前記油熱処理後の成形
固化物を、加熱し、焼成することによって、該成形固化
物の外側上下両面部分に焦げ目を付与することを特徴と
するお好み焼きの製造方法。
【0008】(2)前記油熱処理を、約160〜180
℃の熱油中に約20〜40秒間浸漬することにより行う
ことを特徴とする前記(1)に記載のお好み焼きの製造
方法。
【0009】以下、本発明について詳細に説明する。
【0010】本発明に使用されるお好み焼きの材料は、
通常のお好み焼きの材料と同じで、畜肉類、魚介類、野
菜類等の具材を小麦粉及び水で混練して得られるもので
あり、必要に応じ卵、香辛料、調味料等を加えてもよ
い。
【0011】まず、前記お好み焼き材料を、所定量ごと
に加熱成形固化する。通常、前記材料を、所定量ごとに
計量調整したものを、加熱してある鉄板上に広げ、加熱
しながら所定形状に成形して両面を焼成固化する。この
工程により、前記お好み焼き材料は次工程に耐えられる
ような形状、固さを得る。加熱条件は材料の種類及び成
形すべき形状により適宜設定されるが、例えば1食20
0g に配合されたお好み焼き材料の場合には約180〜
200℃に加熱された鉄板上にて2〜3分間の焼成によ
り行う。
【0012】次に、前記加熱成形固化された成形物を油
熱処理にて短時間に中心部まで加熱調理する。前記油熱
処理は、前記成形物を加熱した油中に浸清して、中心部
まで均一に加熱調理する工程であり、本願において最も
重要な工程である。油温及び浸清時間は前記成形物に使
用される材料及び当該形状により適宜設定されるが、通
常約160〜180℃に加熱された油中に約20〜40
秒間浸清する事により行う。
【0013】最後に、前記油熱処理された成形物を加熱
焼成して該成形物の両面に適度の焦げ目を付与する。当
該加熱焼成は、通常約180〜200℃に加熱された鉄
板上にて両面を1分間程度焼成すればよい。
【0014】
【実施例】以下に、本発明のお好み焼きの製造方法つい
て、添付図面の図2〜図3に示したお好み焼き製造装置
を用いた場合に基づいて詳細に説明する。
【0015】図2は、お好み焼き製造装置全体の概略を
示す側面図であり、図3は、図2の上面図である。
【0016】図2において、符号1は、全体でお好み焼
き製造装置を示している。お好み焼き製造装置1は、供
給装置(図示せず)から、連続的に供給される所定量ご
とのお好み焼き材料の混練物を加熱するため、供給装置
下部に無端のキャタピラー状鉄板10が設けられてい
る。キャタピラー状鉄板10は、その一端近傍に設置さ
れた駆動用モーター70によって、一定速度で回転する
ように構成されている。
【0017】そして、前記キャタピラー状鉄板10の下
方搬送方向にわたって配設された複数のガス噴出口を備
えたガス加熱装置60が配設されている。それにより加
熱された前記キャタピラー状鉄板10の上に、複数個並
んだ前記供給装置から、所定量ごとに計量調整された前
記混練物が複数載せられて、ほぼ円形状に広げられ(図
3参照)加熱される。この過程では片面だけが、加熱さ
れる。
【0018】次に、片面の加熱が済んだ前記混練物は、
前記キャタピラー状鉄板10上部に配設された反転機2
0により反転され、残りの片面も加熱される。同時に反
転後の前記混練物を成形するため前記キャタピラー状鉄
板10上部に前記反転機20の下流側に配設された成形
機30により、前記成形物は、上面と側面を成形され、
所定の形状のお好み焼き成形物となる。
【0019】上記加熱成形の工程中、前記キャタピラー
状鉄板10は、駆動用モーター70にて所定速度で回転
され、次工程の油熱処理へのスチールコンベアー50
へ、前記成形物を移送する。
【0020】成形固化された前記成形物は、油熱処理す
るため前記キャタピラー状鉄板10下流側に設置された
熱油を収容した油熱槽40中を通過するように配設され
た前記スチールコンベアー50の上下二方向から挟み込
まれ前記油熱槽40中を搬送される。
【0021】前記スチールコンベアー50の上下部分の
間隔は、前記成形物の垂直高さより、わずかに広い。前
記上下部分で挟むことにより、前記成形物は前記油熱槽
40中で浮き上がることなく、配列も乱さずに油熱処理
できる。この油熱処理により、短時間で前記成形物の内
部まで、均一に加熱が進む。前記スチールコンベアー5
0は、更に次工程の焦げ目付与のため、前方のキャタピ
ラー状鉄板11へと油熱処理された前記成形物を移送す
る。
【0022】油熱処理が行われた後、油熱処理後の前記
成形物は焦げ目を付与するために前記スチールコンベア
ー50の前方に配設された無端のキャタピラー状鉄板1
1上で、まず片面を加熱焼成され焦げ目を付与される。
前記キャタピラー状鉄板11の一端近傍に設置された駆
動用モーター71によって、一定速度で回転するように
構成されている。そして、前記キャタピラー状鉄板11
の下方搬送方向にわたって配設された複数のガス噴出口
を備えたガス加熱装置61が配設されている。
【0023】前記キャタピラー状鉄板下には水平方向に
平行に複数のガス火を有するガス加熱装置61が配設さ
れている。片面の加熱焼成により焦げ目の付与された前
記成型物は、残りの片面も焼成するため、前記キャタピ
ラー状鉄板11上に配設された反転機21で反転され
る。その後前記成形物は前記キャタピラー状鉄板11上
で残りの片面にも焦げ目を付与されお好み焼きが出来上
がる。出来上がった前記お好み焼きは、次工程(図示せ
ず)のために前記キャタピラー状鉄板11にて搬送され
る。
【0024】以下、本発明の実施例をより詳細に説明す
る。
【0025】(共通お好み焼き材料)小麦粉 25g、
調味料 14g、水 40gと混練し、溶き卵 35g
キャベツ 90g、ネギ 3g、紅生姜 3gを混合
し、一食分のお好み焼き材料210gとする。(後から
肉、魚介類の具材をのせる) (対照品)上記材料を用いて、まず180〜200℃に
加熱した鉄板上に210gの混合材料を落下させ縁を整
え、上面にイカ15g(6片)をのせ、下面3分半、上
面3分半焼成して通常の焼成お好み焼きを得た。
【0026】(実施例1〜7)上記材料を用いて、ま
ず、180〜200℃に加熱した鉄板上に210gの混
合材料を落下させ縁を整え、上面にイカ15g(6片)
をのせ、下面1分半、上面1分焼成して固化成形し、次
いで160〜180℃の油熱槽で、それぞれ10秒、2
0秒、30秒、40秒、50秒、60秒、70秒油熱処
理し、次に180〜200℃に加熱した鉄板上で、それ
ぞれ上面30秒、下面を60秒焼成した。
【0027】上記、対照品と各実施例において試作した
試作品の官能評価について表1に結果を示す。
【0028】
【表1】
【0029】上記実施例の評価基準は以下の通りであ
る。
【0030】焼き色ムラについては、5焼けすぎ、4や
や焼けすぎ、3良好、2焼き色やや不足、1焼け色少な
い、の5段階で評価した。その他は、文章にて差異を評
価し1焼け色少ない、の5段階で評価した。その他は、
文章にて差異を評価した。
【0031】(結果)上記表1より実施例2,3,4が
特に良い結果を得ることができた。
【0032】直火のみでお好み焼き(生原料210g前
後の品)を焼成する場合、(対照品に相当)200℃前
後の鉄板では7分前後の時間を要する。しかも直火の場
合、火加減のコントロールが難しく、焼き色の足りない
ものや焦げ色の付きすぎるものなどの製品のばらつきが
大きく、トッピング(スライスイカ、豚肉等)の表面だ
けが異常に焦げすぎる、お好み焼きの縁の肉厚の薄い部
分が硬化しやすい等の問題が残った。
【0033】ところが、本発明によれば原材料を焼成等
の加熱成形固化処理後、油熱処理により短時間に均一に
加熱するため、お好み焼き表面から中心部への熱伝導率
が、鉄板上で加熱するより良好である。図1の本発明を
用いたお好み焼き(実施例3に相当)は、加熱調理開始
後3分の時点でのお好み焼きの中心部の温度が、鉄板上
だけの焼成より、約10〜15℃も高くなっている。こ
の結果から明らかなように、鉄板方式だけより、油熱併
用式の方がお好み焼きの内部の加熱調理が速く進み、ま
た加熱に要する全時間が2分半〜3分短縮できることが
分かる。
【0034】
【発明の作用・効果】本発明に係るお好み焼きの製造方
法は、従来では用いられていなかった油熱による加熱調
理を加えたことで、従来技術より短時間で、確実にお好
み焼き内部まで均一に加熱するため、不要な焦げや、形
の変形、作業効率の悪さ等の問題点を一挙に解決するこ
とができるものである。加熱時間全体を短縮する事で、
大量生産におけるばらつきの少ない製品を製造、提供す
ることに大きく貢献するものといえる。
【0035】本発明の製造方法により得られる調理済み
お好み焼は、適宜、チルド食品、又は冷凍食品に加工す
ることができ、電子レンジやオーブントースター等によ
る短時間の再加熱で喫食に供することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のお好み焼き製造方法を用いた場合
と、従来技術を用いた場合の加熱時間に対するお好み焼
き内部の品温変化を表すグラフである。
【図2】 本発明のお好み焼き製造装置全体の概略を示
す側面図である。
【図3】 本発明のお好み焼き製造装置の上面図であ
る。
【符号の説明】
1…お好み焼き製造装置 2…第1加熱・搬送装置 3…第2加熱・搬送装置 4…油熱処理装置 10,11…キャタピラー状鉄板 20,21…反転機 30…成形機 40…油熱槽 50…スチールコンベアー 60,61…ガス加熱装置 70,71…駆動用モーター

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 畜肉類、魚介類、野菜類等の具材を小麦
    粉及び水で混練したお好み焼き材料を、所定量ごとに加
    熱することによって、お好み焼きの形状に成形固化し、 次いで、前記成形固化物を熱油中で油熱処理することに
    よって、該成形固化物の外側部分から中心部分にいたる
    まで均一に加熱調理した後、 前記油熱処理後の成形固化物を、加熱し、焼成すること
    によって、該成形固化物の外側上下両面部分に焦げ目を
    付与することを特徴とするお好み焼きの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記油熱処理を、約160〜180℃の
    熱油中に約20〜40秒間浸漬することにより行うこと
    を特徴とする請求項1に記載のお好み焼きの製造方法。
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