JPH07168855A - 情報記録再生装置 - Google Patents

情報記録再生装置

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Publication number
JPH07168855A
JPH07168855A JP6246842A JP24684294A JPH07168855A JP H07168855 A JPH07168855 A JP H07168855A JP 6246842 A JP6246842 A JP 6246842A JP 24684294 A JP24684294 A JP 24684294A JP H07168855 A JPH07168855 A JP H07168855A
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Application number
JP6246842A
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English (en)
Inventor
Naoki Endo
直樹 遠藤
Shunichi Numazaki
俊一 沼崎
Toshimitsu Kaneko
敏充 金子
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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  • Indexing, Searching, Synchronizing, And The Amount Of Synchronization Travel Of Record Carriers (AREA)
  • Management Or Editing Of Information On Record Carriers (AREA)
  • Storage Device Security (AREA)
  • Information Retrieval, Db Structures And Fs Structures Therefor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 様々な装置操作能力を持つ使用者に対して高
い操作性が得られ、操作ミスを極力へらすことができる
情報記録再生装置を提供する。 【構成】 使用者による命令を入力するための入力手段
と、使用者に対するメッセージを表示する表示手段と、
記録再生に供される情報の属性の識別、使用者の識別お
よび現在の時刻が設定された時間範囲内か否かの識別の
少なくとも一つを行う識別手段と、前記識別手段の識別
結果に基づいて、前記入力手段により入力可能な命令お
よび前記表示手段により表示されるメッセージの種類を
変更する変更手段とを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、情報記録再生装置、特
に動画、静止画などの映像情報や音声情報などの情報を
記録再生する装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
(1)従来、映像や音声の記録情報再生装置としてVT
Rが広く利用されている。VTRの利用上の欠点とし
て、記録、再生、停止など基本的な操作さえも命令の入
力が容易でないということが挙げられる。例えば、パネ
ル上やリモコン上の表示が英語(アルファベット)表記
の機器の場合、英語に不慣れな幼少者や老人にとっては
操作法が分からず、漢字表記の機器でも漢字の読めない
子供にとっては同様である。
【0003】このため、記録されているテープに誤って
重ね書きをしてしまったり、記録中のテープを停止して
しまうなど、結果として見たい画像を失うことがあっ
た。また、一般に表示文字が小さいため、老人や目の不
自由な人にとっても同様な事態が発生していた。さら
に、再生や停止や早送りなどのボタンにシンボルマーク
が付けられている場合もあるが、これについても同様の
ことが言える。即ち、使用者の装置操作能力が様々であ
るにも拘らず、装置側では平均的なユーザを想定して最
大公約数的な設計がなされており、操作能力の特に低い
ユーザに対する操作性の配慮が不足しているのが実情で
あった。
【0004】また。テープカセットにおいては誤消去防
止用の爪が設けられ、この爪が除去されていれば装置側
の判断で重ね書きしないようになっているが、この対策
も実態としては購入してきた映画などのソフトテープ
や、操作に習熟しているユーザに利用されている以外は
使用されていないのが現状であり、実質的には上記問題
の解決策とはなっていない。
【0005】(2)一方、将来的に普及が予想されてい
る記録再生装置として、光ディスクを媒体として、動画
や静止画など映像情報と音声情報をディジタル化して記
録再生できる装置がある。この装置では、ディスクを媒
体として用いているため、従来の磁気テープと比較する
と、情報へのアクセスを格段に速くすることが可能であ
る。また、ディジタルデータとして記録するために、誤
り訂正技術などにより記録再生過程で発生する情報品質
の劣化を極めて小さく抑えられる。また、情報以外のさ
まざまなデータも、半導体メモリに記録したり、ディス
ク上での記録位置を分離するなどして、独立に記録再生
できるため、高度な機能を持つことができる。
【0006】例えば、第1の情報に対して、第2から第
Nの情報を、リンク情報という特殊な情報により、関連
づけることができる。この関連づけとは具体的にはさま
ざまな意味をもたせられる。例えば、(a)映画の1シ
ーンに対して自分なりの登場人物メモや物語の舞台を示
す地図を静止画として関連づけたり、(b)自分で撮影
してきたビデオに、そのとき写した写真や録音した鳥の
声を関連づけたり、(c)ディスク内に記録されている
たくさんの静止画を、これは娘の写真をつなぐリンク、
これは蒸気機関車の写真をつなぐリンク、これは家族旅
行の写真をつなぐリンクなどとして、高い柔軟性をもっ
てグルーピングしておくことができる。しかしながら、
このような映像や音声間に定義されたリンク情報を含む
新しい情報記録再生装置の記録方法に対して、情報の加
工を行うときのリンクの処理方法や情報のダビングの方
法などについて、有効な方法は未だ提案されていない。
【0007】(3)また、このようにディスクに記録さ
れたファイル間にリンクを張り、そのリンク情報を情報
記録再生装置内のメモリに記録しておき、あるファイル
からリンクの張られている他のファイルを参照するとき
に、参照するファイルがどのディスクに記録されている
かを示すことのできるシステムにおいては、従来、一度
ディスクに記録されたファイルは、通常記録位置を変え
ることなく、初めに記録された場所に消去されるまで記
録されていた。この記録位置はファイルが記録されると
きに決められるものであり、たとえそのときにあるファ
イルからリンクでつながれた他のファイルへのアクセス
時間を最小にするという意味で最適な位置に記録された
としても、その後他のファイルが次々に記録されていっ
た状態では、もはや最適な位置に記録されているとは限
らなくなる。
【0008】従って、ファイルが一旦記録されてから、
その記録位置を適宜変更できるようにすることが望まし
いが、従来ではハードディスク内に記録されたファイル
について、一つのデータは連続するセクタに記録させる
ようにハードディスク内のファイルを書き直すという程
度のことしかなされていない。特に、複数のディスク間
のファイルの移動ということに関しては、ユーザが各々
自分で行う方法しかないのが実情であった。
【0009】(4)複数の静止画を表示して所望の静止
画を検索する場合、従来では一画面に数枚の静止画を配
置した画面を複数用意し、それぞれの画面では表示範囲
を等分して、静止画の相互関係には無関係な位置に静止
画をそれぞれ表示していた。このとき、静止画相互の間
隔は均一となっているのが普通である。静止画からリン
クを参照する場合、静止画に張られているリンクを選択
すると、リンクの張られた静止画が画面に現れる。
【0010】(5)関連のあるファイルどうしにリンク
を張ることの出来る記録再生装置では、リンクを張ると
いう作業はユーザが指示して行う。すなわち、どのファ
イル間にリンクを張るかを決めて指示を出し、結果とし
てファイル全体にわたるリンク構造が生成されることに
なる。このとき、最終的に生成されるべきリンク構造を
初めから計画してリンクを張って行くのは、一般のユー
ザにはたいへん難しく、解りにくいリンク構造ができあ
がってしまう可能性がある。
【0011】(6)動画像をシーン単位に分割しシーン
の検索をする場合、動画像よりも静止画の方が取扱い易
いことから、シーンごとにそのシーンを代表するフレー
ムを選んでおき、目的のシーンを代表するフレームを選
ぶことによってシーンを選択する方法がある。シーンを
代表するフレームとしては、シーンの先頭フレームやシ
ーンの真ん中のフレームを選出する方法が一般的であ
る。
【0012】(7)従来の録画・再生のタイマー予約
は、数字ボタンを押したり、ボタンで数字を増減させて
予約をしていた。ユーザの描いた静止画による検索は、
キーワード検索のようにははっきりと言葉では表せない
もの、形はわかるが名前がわからないもの、詳細が解ら
なくイメージだけ何となく覚えているもの、全体はわか
らないが一部だけ覚えているものなどの検索が行える。
静止画を描くことによる検索では、静止画を描き、その
絵を認識して特徴を抽出し、そして検索が行われるとい
う順番で検索が行われている。
【0013】(8)動画像において、あるシーンの一フ
レームを静止画として利用しようとしたい場合、単にそ
のフレームを使用していた。例えば、シーンを代表する
静止画としてそのシーンのあるフレームを使う場合など
も、フレームをそのまま取り出してシーンのインデック
スとして使っていた。
【0014】(9)オートチェンジャ内のディスクの選
択はディスクの納められているトレーの番号を指定して
行うのが普通である。従って、ユーザは現在再生中のデ
ィスクとは別のオートチェンジャ内のディスクを再生す
るときには、目的のディスクの乗っているトレーの番号
を指定してから再生する必要がある。もしもどの番号の
トレーかがわからないときには、直接ディスクを見るか
試しに再生してみるかしてディスクを確認する必要があ
る。また、新たなファイルを記録したい場合にはどのデ
ィスクにどの程度の空き容量があるのかをユーザが知っ
ている必要がある。このように、オートチェンジャ内の
ディスクの管理はユーザが行うのが普通であった。
【0015】(10)ディスクを収納しておくボックス
には、ユーザはディスクを探し易いように何かしらの順
番で並べて収納していた。順番を決めずに収納している
場合には所望のディスクを探すのに手間がかかる。ボッ
クスからディスクを取り出すのはユーザであるため、ユ
ーザに取って分かりやすい方法で収納することが強いら
れていた。
【0016】また、情報記録再生機器でディスクの管理
を行う場合、情報記録再生機器にディスクを挿入するこ
とにより、ディスクの管理情報が読み込んでいる。ユー
ザ自身が所有している情報記録再生機器でディスクの情
報書換を行った場合には、直ちに管理情報も読み込まれ
るが、他の情報記録再生機器を使って情報の書換をした
場合には、わざわざ管理情報を読み込ませなければなら
ない。ディスクの情報を管理する場合にはこのように必
ずディスクを情報記録再生機器に挿入して管理情報を読
み込ませる必要がある。
【0017】(11)従来、情報の記録再生はメディア
毎に別々に行われていた。例えば、映像はVTRに、音
声情報はテープレコーダーに、という具合にである。静
止画は昔から写真が使われていたが、最近になって電子
スチルカメラが登場し静止画も電子的に簡単に扱えるよ
うになってきた。さらにこれらの情報がデジタル化され
てくるようになって、コンピュータ上ではこれらの異な
るメディアを統合的に扱えるようになってきた。これが
近年注目されているマルチメディア・ハイパーメディア
と呼ばれるものである。この一つの形態として映像・音
声などの情報をノードとして扱い、それらの間にリンク
付けを行いデータベース化するというものがある。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
(1)上述したように、従来のVTRなどの情報記録再
生装置においては、使用者の装置操作能力の違いに対す
る装置側での配慮が不足しており、全ての使用者に対し
て高い操作性を得ることができないという問題があっ
た。
【0019】本発明の第1の目的は、使用者の装置操作
能力がさまざまであっても、操作ミスを極力減らすこと
のできる新しい方法を提供することである。
【0020】(2)映像情報や音声情報間に定義された
リンク情報を含む新しい情報記録再生装置の記録方法に
対して、情報の加工を行うときのリンクの処理方法や情
報のダビングの方法などは従来提案されていなかった。
【0021】本発明の第2の目的は、映像や音声間にリ
ンク情報が定義されているような場合に、情報の加工や
ダビングを行う際の適切な処理を実現できる情報記録再
生装置を提供することである。
【0022】(3)情報の記録された時点からずっと記
録位置が変わらない場合には、あるファイルから、リン
クの張ってある他のディスクに記録されたファイルを参
照する都度ディスクの入れ替えを行わなければならな
い。また、ユーザがこのディスク間の参照をたびたび行
うような場合には、ユーザはわざわざファイルを、リン
クの張られているファイルの記録されている他のディス
クへ移動、もしくはコピーする必要があった。このよう
に作業はユーザに負担を強いることになる。
【0023】本発明の第3の目的は、リンクの張られた
ファイルが異なるディスクに納められており、しかもそ
のファイル間の参照の割合が高い場合に、ユーザの手を
煩わさずに参照に要する時間を短縮できる情報記録再生
装置を提供することにある。
【0024】(4)一画面に静止画を等間隔で、しかも
各々の静止画の関係とは無関係な位置に配置した場合、
その画面を見ただけでは静止画ファイル間の関係がまっ
たくわからない。また、静止画からリンクの張られてい
る他の静止画を参照するとき、参照されるファイルがど
こに位置しているのかは全くわからない。静止画にリン
クが張ってあり、リンクを使って関係のある静止画を参
照する場合にも、瞬間的にリンクの張られた静止画が呼
び出されてしまうために、ユーザは自分の参照していた
静止画の位置がわからなくなるということがある。
【0025】本発明の第4の目的は、静止画の位置関係
と静止画の内容関係とに関連付けを持たせることがで
き、また参照されることのないファイルまで表示されて
いるという無駄を省くことができる情報記録再生装置を
提供することにある。
【0026】(5)従来、リンクを張る作業はユーザが
初めから全て行っていたため、ユーザにかかる負担が大
きく、また無造作にリンクを張っていくとわかりにくく
複雑なリンク構造が出来てしまい、作った本人でさえ把
握できないということがあった。
【0027】本発明の第5の目的は、手軽に分かりやす
いリンク構造を構築する環境を得ることができる情報記
録再生装置を提供することにある。
【0028】(6)シーンを代表するフレームはインデ
ックスの役割を果たすために選ばれていることが多く、
従ってシーンを代表するフレームとしてはそのフレーム
を見ただけでどのシーンを表しているのか認識できるも
のでなければならないが、従来ではシーンを代表フレー
ムとしてシーンの真ん中のフレームなどを選ぶ方法をと
っているため、必ずしも適切なシーンが選ばれていない
という問題があった。
【0029】本発明の第6の目的は、よりシーンの特徴
を表したフレームをそのシーンの代表として選ぶことの
できる情報記録再生装置を提供することにある。
【0030】(7)VTRの機器で録画・再生のタイマ
ー予約を行う場合、その記録再生機器により決められた
フォームによって予約を行わなければならない。例え
ば、開始時間、終了時間を指定するか、開始時間、録画
(再生)時間を指定するかは、その記録再生機器の制御
方法に依存し、決められた方法で予約を行わなければな
らない。ユーザは記録再生機器それぞれに異なる方法を
憶えておかなければならない。また、予約用にボタンは
複数個用意されているのが普通であって、それらのボタ
ンを見ただけでは予約の手順はよくわからないという問
題がある。これらの問題を解決しようとして発明された
バーコード予約は、ボタンにより時間等を選択する手間
をなくすことが出来たが、専用のバーコードシートを用
意することが必要になる。Gコード予約はバーコードシ
ートがなくてもよいが、コードは調べなければならな
い。
【0031】本発明の第7の目的は面倒なボタン操作や
予約のために何らかのものを用意したり、調べたりする
必要のないタイマー予約を可能とした情報記録再生装置
を提供することにある。
【0032】(8)ユーザが検索したい静止画の特徴を
静止画を描くとして表現し、その描かれた静止画を使っ
て静止画を検索するとき、静止画が出来上がってから検
索を開始すると、ユーザはどの程度詳しい絵を書く必要
があるのかがわからないことがある。また、どの特徴を
表現した方が効率よく検索が行えるのかもわからない。
このようなことから、ユーザが無駄に詳細な絵を書いて
しまったり、逆に描いた静止画が簡単すぎて検索対象が
多すぎたりといったことが生じ、結局、検索の効率を悪
化させていた。
【0033】本発明の第8の目的は、効率よく検索を行
うことができる情報記録再生装置を提供することにあ
る。
【0034】(9)従来では、静止画の表示に関して、
元の動画が余り動いていない場合には比較的見やすい静
止画が得られるが、動きの激しいシーンの一フレームを
静止画とした場合、そのフレームはぶれが大きく、見苦
しいものとなってしまうという問題があった。
【0035】本発明の第9の目的は、以上に述べたよう
に動きが激しいフレームから良好な静止画をつくること
ができる情報記録再生装置を提供することにある。
【0036】(10)オートチェンジャ内のディスクの
管理をユーザに任せると、ユーザに負担がかかり、特に
オートチェンジャに入れられるディスクの数が多くなれ
ばなるほど、その負担は大きくなる。ユーザが新たにフ
ァイルを記録するとき、オートチェンジャ内のディスク
のどこに空き容量があるのかを探すのは、困難である
し、また、空き容量は存在しないかもしれないのに、探
してしまうということもある。空き容量がないとき、ユ
ーザは新しいディスクを挿入するか、もしくはオートチ
ェンジャ内のディスクに記録されたファイルのどれかを
消去して、空き容量を作らねばならず、このような場合
にもユーザがどのファイルを消すべきなのか、選択する
ことも容易でない。
【0037】本発明の第10の目的は、オートチェンジ
ャ内のディスクの管理をシステム側で行い、ユーザがフ
ァイルを探すときの手間、及び新しいファイルを記録す
るときのファイル記録位置の選択の手間を省くことがで
きる情報処理再生装置を提供することにある。
【0038】(11)従来、複数のディスクの管理を行
う場合、そのディスクケースにインデックスを書き込
み、ユーザがある動画、静止画、音声、テキストなどの
ファイルを参照したいときには、ユーザはディスクケー
スのインデックスを見て目的のディスクを探していた。
通常、ディスクを並べたときにユーザが見ることの出来
るのはディスクのタイトルのみで、ディスクの内容を書
いたインデックスを見るためには調べたいディスクをデ
ィスクの並んでいるところから抜き出す必要があった。
また、ディスクのインデックス管理をシステムが行って
いるような場合には、システムを使って目的のファイル
が納めてあるディスクのタイトルを調べ、そのタイトル
の書いてあるディスクを探していたが、このときディス
クを何らかの順番で整理しておく必要がある。
【0039】本発明の第11の目的は、ファイルを検索
するときにディスクを抜き出してインデックスを見ると
いう手間を省き、さらにファイルを納めてあるディスク
のタイトルがわかったときに、ディスクの並んでいる中
から、所望のディスクを探す手間、及びディスクを常に
決まった順番に整理しておく手間を省き、容易にファイ
ルを参照できるようにした情報記録再生装置を提供する
ことにある。
【0040】(12)あるユーザXが他のユーザYに画
像の記録を頼んだ場合、当然ユーザYの情報記録再生機
器によって記録が行われるが、情報記録再生装置がディ
スクの管理、すなわちどのディスクにどのファイルが記
録されているか、どのファイルにはどのディスクのどの
ファイルがリンクされているかなどの情報を記録し、検
索などに応じることができるようになっている場合、ユ
ーザXのディスクにファイルが記録されても、ユーザY
の情報記録再生機器によって記録された場合には、その
ディスクをユーザXの情報記録再生機器に入れるまで管
理ができないという問題があった。
【0041】本発明の第12の目的は、ユーザの所有す
るディスクの管理をリアルタイムで行えるようにした情
報記録再生装置を提供することにある。
【0042】(13)複数のメディアを扱い、しかもハ
イパーリンクで構成されたデータベース環境は、不慣れ
なユーザにとっては使いにくく、またデータベースの全
体像を把握するのが難しく、さらにこのようなデータベ
ース構造をユーザが自分で構築するというのも困難であ
る。現在では、記録再生が可能なこのようなシステムは
コンピュータベースの機器しかないが、将来VTRに代
わってこのようなシステムが出現した場合に、このよう
な課題を解決しない限り一般ユーザには到底受け入れら
れないものと考えられる。
【0043】本発明の第13の目的は、リンク構造を持
ったデータベースをより使い易くでき、またリンクに限
らず複雑な機能を非常に扱い易い環境でユーザに提供す
ることである。
【0044】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1の目的を
達成するため、使用者による命令を入力するための入力
手段と、使用者に対するメッセージを表示する表示手段
と、記録再生に供される情報の属性の識別、使用者の識
別および現在の時刻が設定された時間範囲内か否かの識
別の少なくとも一つを行う識別手段と、前記識別手段の
識別結果に基づいて、前記入力手段により入力可能な命
令および前記表示手段により表示されるメッセージの種
類を変更する変更手段とを具備することを特徴とする。
【0045】本発明は、第2の目的を達成するため、記
録再生に供される情報を処理する第1の処理手段と、前
記情報を構成する情報単位のうちの任意の情報単位間の
関係を表すリンク情報を生成するリンク情報生成手段
と、前記リンク情報生成手段により生成されたリンク情
報を記憶するリンク情報記憶手段と、前記リンク情報記
憶手段にリンク情報が記憶されている情報単位に対して
前記第1の処理手段により処理が行われた場合に、前記
リンク情報に対して所定の処理を施す第2の処理手段と
を具備することを特徴とする。
【0046】本発明は、第2の目的を達成するため、記
録再生に供される情報に対して複製処理を施すための複
製処理手段と、前記情報を構成する情報単位のうち任意
の情報単位間の関係を表すリンク情報を生成するリンク
情報生成手段と、前記リンク情報生成手段により生成さ
れたリンク情報を記憶するリンク情報記憶手段とを備
え、前記複製処理手段は、前記リンク情報記憶手段にリ
ンク情報が記憶されている情報単位に複製処理を施す場
合に、前記リンク情報により該複製する情報単位との関
係が定義されている他の情報単位に対しても複製処理を
施すことを特徴とする。
【0047】本発明は、第3の目的を達成するため、リ
ンクを使ってファイルが参照される割合が多いほど強く
なる「リンクの強さ」を計算して、リンクに付加する。
リンクが強くなったファイルどうしは同じ記録媒体(好
ましくはディスク)に記録されるように、どちらか一方
のファイルをいったんシステム内のメモリに移した後、
他方のディスクに移動することを特徴とする。すなわ
ち、複数のファイルを記録再生するための複数の記録媒
体と、これら複数の記録媒体のうち再生中の記録媒体を
判別する判別手段と、前記複数のファイルのうち関連す
る情報ファイル間の関係を表すリンク情報を記録するリ
ンク情報記憶手段と、前記リンク情報記録手段にリンク
情報が記憶された情報ファイルどうしが参照される割合
を記録するファイル・リンク参照情報記憶手段と、前記
複数の記録媒体の空き容量に関する情報を蓄積する空き
情報記憶手段と、前記ファイル・リンク参照情報記憶手
段および空き情報記憶手段に記憶された情報から前記複
数の記録媒体の各々に記録されている情報ファイルを他
の記録媒体に移し換えるか否かを判断する判断手段と、
前記判断手段の判断結果に基づいて前記複数の記録媒体
間で情報ファイルの移動を制御する手段とを具備するこ
とを特徴とする。
【0048】本発明は、第4の目的を達成するため、参
照される割合が多いほど強くなるリンクの強さを計算
し、一面の壁の上に強いリンクの張られた静止画どうし
は近くに、また弱いリンクの張られた静止画どうしは比
較的遠くに配置されるようにし、その壁の任意の一部を
ユーザの指示によって表示させ、所望の静止画を選択す
ることができることを特徴とする。また、静止画の参照
の割合を記憶しておき、その割合がある一定のしきい値
以下になった場合には、壁からその静止画を取り除き、
別の参照割合の低い静止画を集めた領域に表示させるよ
うにすることをも特徴としている。
【0049】本発明は、第5の目的を達成するため、あ
らかじめ基本となるリンク構造をリンク構造メモリ内に
登録しておき、ユーザはその中の任意のリンク構造を選
んでファイルやリンク名などを当てはめていき、必要に
応じてリンク構造の修正を行うことによって、リンク構
造を構築することを特徴とする。
【0050】本発明は、第6の目的を達成するため、動
画像情報および音声情報の記録再生を行う情報記録再生
装置において、動画像情報と共に再生される音声情報の
特徴パラメータを検出する特徴パラメータ検出手段と、
前記特徴パラメータ検出手段により検出された音声の特
徴パラメータが予め設定された基準を満たす部分に対応
する前記動画像情報のフレームを前記動画像情報の各シ
ーンを代表するフレームとして選出する代表フレーム選
出手段とを具備することを特徴とする。
【0051】すなわち、通常の動画には動画と同時に再
生される音声が付いている場合がほとんどである。音声
レベルは高低の検出が容易であり、しかも音声レベルの
高い場面は効果音による強調、大きな声による強調など
が行われていることが多く、そのシーンを特徴づける場
面であることが多い。そこで、本発明ではシーンを代表
するフレームを選出する際、音声情報の特徴パラメー
タ、例えば、音声レベルを検出し、シーンの中で音声レ
ベルのもっとも高い場面に相当するフレームをそのシー
ンの代表とする。
【0052】本発明は、第7の目的を達成するため、タ
イマー予約方式においてユーザがタイマー録画・再生の
メモを手書き入力により自由なフォーマットで入力し、
入力された手書き文字は文字認識された後、意味解釈さ
れ、その内容に応じてタイマーがセットされることを特
徴とする。
【0053】本発明は、第8の目的を達成するため、静
止画を記憶した記憶手段と、静止画を手書き入力するた
めの入力手段と、この入力手段により入力された静止画
を認識する認識手段と、この認識手段により認識された
静止画の特徴を抽出する特徴抽出手段と、この特徴抽出
手段により抽出された特徴をキーにして前記記憶手段を
検索する検索手段とを備え、前記入力手段により静止画
が入力されたとき該静止画入力の終了を待たずに前記認
識手段、特徴抽出手段および検出手段が動作を開始し、
検索手段の検索結果を前記入力手段にフィードバックす
ることを特徴とする。
【0054】すなわち、入力手段として静止画の手書き
入力が出来る手書き絵入力装置を用い、描かれた静止画
の特徴を抽出してその特徴に基づいて検索を行う。この
際、描かれた静止画の特徴抽出を静止画が完成した後に
行うのではなく、静止画の入力が行われている最中に逐
次的に検索を行い、すでに描かれている部分の特徴と一
致する静止画ファイルが見つかればそれを表示すること
により検索を行う。
【0055】本発明は、第9の目的を達成するため、静
止画生成に際して静止画とするフレームの前後の数フレ
ームを参照して、ぶれて輪郭がはっきりしない部分の輪
郭を予測し、さらに隠れてしまっている背景等の予測も
行い、修正してきれいな静止画を作ることを特徴とす
る。
【0056】本発明は、第10の目的を達成するため、
オートチェンジャがディスクが挿入されたときにそのデ
ィスクの管理情報を読みとり、その内容をシステム内の
ディスク管理情報メモリに記録しておくように構成され
たシステムであって、ユーザが新たにファイルを記録し
たいときに空き容量があるかどうかを管理情報から確か
め、空き容量があれば空き領域に新たなファイルの記録
を行って記録されたディスク、アドレス等の管理情報を
ディスク管理情報メモリに記録し、空き容量がない場合
にはユーザが一度は参照しているファイルの中から適切
な消去するファイルの候補、もしくは圧縮するファイル
の候補を挙げてユーザに選択させ、ユーザが消去、もし
くは圧縮するファイルを選択したならば消去、もしくは
圧縮を行い、新たにできた空き領域に新しいファイルを
記録することを特徴とする。
【0057】本発明は、第11の目的を達成するため、
ディスク管理ボックスにおいて、ディスクの位置を検出
するディスク位置検出装置、任意のディスクを押し出す
ことの出来るディスク押し出し機構を備えたディスク管
理ボックスと、検索装置を含む制御装置、及びディスク
のインデックスなどの情報を記録しているディスク管理
メモリを持つ情報記録再生機器とが通信手段を使って通
信を行い、情報記録再生機器において検索されたディス
クがディスク管理ボックスから押し出されてくることを
特徴とする。
【0058】本発明は、第12の目的を達成するため、
ディスク管理情報通信において、ディスクの管理情報を
記録しておくディスク管理上メモリと、ディスクとディ
スクの所有者を特定する手段と、ディスクの所有者の持
つ情報記録再生機器にディスク管理情報を送信すること
のできる手段とを備え、挿入されたディスクの管理情報
に何らかの変化が生じた場合に、ディスクの所有者の持
つ情報記録再生機器に記録されているディスク管理情報
を書き直すために、通信回線を通じて新しいディスク管
理情報を送ることを特徴とする。
【0059】本発明は、第13の目的を達成するため、
同じデータベースを用いていても、その利用の仕方やそ
れぞれのリンク・ノードの重要性というものはユーザに
よって異なる点に着目し、ユーザのデータベース利用状
況、すなわち各リンクをどのくらいの頻度でアクセスし
たか、各ノードをどのくらいの時間再生していたかを検
出し、それに応じて、そのユーザにとって都合の良いデ
ータベース構造にすることができるような利用者情報を
自動的に蓄積することを特徴とする。
【0060】すなわち、記録再生に供される情報をノー
ドとして各ノード間の関係を表すリンク情報とともに記
録したデータベースと、前記データベースから利用者の
要求に基づいて情報を読み出して再生する再生手段と、
前記データベースから読み出される各リンク情報の関連
度および各ノードの重要度の少なくとも一方を利用者情
報として利用者毎に記憶する利用者情報記憶手段と、前
記再生手段による前記データベース内の各ノードおよび
各リンク情報の利用状況に関する情報を利用者毎に獲得
するデータベース利用状況獲得手段と、前記データベー
ス利用状況獲得手段より獲得される情報に基づいて前記
利用者情報記憶手段に記憶されている利用者情報を書き
換える利用者情報書き換え手段とを具備することを特徴
とする。
【0061】本発明は、第13の目的を達成するため、
すべてのユーザにとって最適なデータベース構造という
ものは考えにくく、あるリンクがあるユーザにとって重
要であっても他のユーザにとっては必要でないというこ
とはままある。このような問題を解決するために、共有
のデータベースの構造情報の上に、ユーザ独自の構造情
報をつけ加える形で持てるようにすることを特徴とす
る。
【0062】本発明は、第13の目的を達成するため、
データベースの中の特定の情報を隠したいと思った場
合、従来はパスワードを設定するという方法をとってい
たが、パスワードの入力にはキーボードなどの文字入力
手段が必要であり、またパスワードは忘れ易いという問
題があった。そこでデータベースの中をブラウジングす
る経路をパスワードとして用いることができるように
し、この経路をユーザがたどったときに隠された情報が
見られるようにしたことを特徴とする。
【0063】本発明は、第13の目的を達成するため、
ユーザからの働きかけでストーリー展開が変わるインタ
ラクティブムービーを実現するために、複数の映像をリ
ンクでつなぎ、リンク選択してたどることでストーリー
を選択できるようにした。リンクを選択するきっかけと
して、ポインティングデバイスによる指示、見ている人
の視線の動きなどを用いた。また映像の切り替えがスム
ーズに行われるよう、バッファメモリを用いたアクセス
を行うことを特徴とする。
【0064】本発明は、第13の目的を達成するため、
一般ユーザにとってより簡単にデータベースの利用がで
きるようにすることを目的として、映像・音声といった
中心的なデータの抜けた空ノードを作成することができ
るハイパーメディアデータベースを構築することを特徴
とする。
【0065】本発明は、第13の目的を達成するため、
ノードとリンク構造を持った情報記録再生機器をエンタ
ーテイメントに利用することを考えた場合、映像・音声
以外の情報を発生することによってより効果的な再生を
行うことができる。そのために、そこに到達することに
よって外部環境を操作する環境操作ノードをつくる手段
を備えたことを特徴とする。
【0066】本発明は、第13の目的を達成するため、
ノードとリンクによって構成されるハイパーメディア型
データベースはそのデータベースを構築するのに非常に
手間がかかるために一般家庭にこのようなシステムが普
及するためには、データベース構築を支援するための手
段が必要である。そのための一手段として、情報を入力
したときの時間情報、位置情報を参照して入力しなが
ら、自動的にデータのグルーピング、リンク付けを行う
手段を具備することを特徴とする。
【0067】本発明は、第13の目的を達成するため、
映像や音声を編集・加工することは、ユーザに対し情報
記録再生装置に積極的に働きかける楽しみ方を提供する
ものである反面、使いづらさあるいは使いづらそうに見
えることがこのような機能の活用を妨げている状況に鑑
み、各々の編集操作に必要なパラメータのうちあらかじ
め設定しておけるものはデフォルト値を用意しておき、
ユーザからの入力を最小限に抑えて、編集を行えるよう
にしたことを特徴とする。勿論、デフォルト値が用意さ
れたパラメータも変更することは可能である。
【0068】本発明は、第13の目的を達成するため、
リモコンのボタンを使う代わりに、液晶表示装置にメニ
ュー・アイコンを表示しその上に重ねて置かれた透明タ
ブレットを押すことで入力を行わせるようにしたことを
特徴とする。
【0069】本発明は、第13の目的を達成するため、
映像を検索する際の手法の一つであるキー映像を用いる
手法において、キー映像となる絵を構成するオブジェク
トをサンプルとして蓄積しておき、そこから必要なオブ
ジェクトを取り出してきて、必要に応じて加工、組み立
てを行い、検索用のキー映像を作れるようにしたことを
特徴にする。
【0070】本発明は、第13の目的を達成するため、
ハイパーメディアデータベースを構築、編集するために
は、現在のデータベース構造を素早く把握できる環境が
必要である。そこで映像・音声情報をそこに張られたリ
ンク情報と共にブラウジングできるようにした。また高
速ブラウジングをしているときや、一瞬だけリンクが張
られているような時でも、ユーザがリンク情報を把握で
きるように、リンク情報の表示の仕方を制御することを
特徴とする。
【0071】本発明は、第13の目的を達成するため、
複数の動画像を一つづつ中身を確かめながらブラウジン
グしたいときに好適な環境を以下の手段によって提供す
る。すなわち、複数動画像を扱う場合、一つの動画像の
中での時間軸と、動画像の集まりを並べたときの軸をユ
ーザが認識できることが望ましい。VTRのように同じ
軸(テープの進行方向)上にこれら2つの軸が乗ってい
ると、混乱の原因となる。ここでは本メタファを用い
て、一つの動画像中の時間軸は、一つのページの中で完
結させ、動画像の並びの軸をページの並びに対応づけた
ため好適なブラウジング環境が実現することを特徴とす
る。
【0072】本発明は、第13の目的を達成するため、
特に家庭用の映像・音声データベースにおいては、デー
タベースの中を自動的にブラウジングし、再生する機能
があれば、楽しさが増すと考えられる。ここでは、外部
環境情報すなわち温度、湿度、うるささといった情報を
利用して、選択可能なリンクの中からひとつを決めるよ
うにし、状況に合った自動ブラウジングを行うことを特
徴とする。
【0073】
【作用】
(1)第1の目的に対して、本発明においては映像音声
等の情報を記録再生可能な情報記録再生装置において、
記録や再生等の処理の対象となる情報の属性情報を識別
し、識別出力に基づいて、使用者に対して表示するメッ
セージと使用者が入力可能な命令の種類とを変更するこ
とができる。したがって、属性情報の一部に再生履歴情
報を持ちそれを識別することにより、例えば、まだ鑑賞
されていない情報に対する消去命令を入力できない、ま
たはその記録領域に新たな情報を記録できないようにで
きる。
【0074】また、使用者を識別し、識別出力に基づい
て、使用者に対して表示するメッセージと使用者が入力
可能な命令の種類とを変更することができる。したがっ
て、使用者が幼児であるような場合に、ひらがなだけ
で、または、幼児の好きな絵を用いてメッセージを伝え
ること、命令の入力を促すことも可能となる。または誤
って、リンクを生成するなどの複雑なプロセスに迷い込
んでデータの破壊につながらないような対策もとれる。
また、高齢者や目の不自由な人に対して、通常よりも大
きな文字で分かりやすい言葉でメッセージを伝えられる
し、命令の入力を促すことができる。装置が現在どのよ
うな処理を行っているか(例えば再生中、記録中など)
について、使用者が明確な認識を持てないときに、その
状態を明確に示すことも可能である。
【0075】また、時間情報を設定し現在の時刻が設定
範囲内かを識別し、識別出力に基づいて、使用者に対し
て表示するメッセージと使用者が入力可能な命令の種類
とを変更することができる。従って、主使用者が動作中
の装置から離れるような時に、他の使用者により状態の
変更が加えられる(例えば、記録を中止されてしまうな
ど)のを未然に防ぐことができる。
【0076】また、記録や再生等の処理の対象となる情
報の属性情報を識別する第1識別手段と使用者を識別す
る第2識別手段と時間情報を設定し現在の時刻が設定範
囲内かを識別する第3識別手段とのうち、少なくとも2
種以上の識別手段を備え、これら2種以上の識別出力に
基づいて、使用者に対して表示するメッセージと使用者
が入力可能な命令の種類とを変更することができる。従
って、上述した実現化能な内容に加えて、さらに次のよ
うなことが実現される。
【0077】(a) 第1及び第2識別出力により、属性情
報と使用者が特定できる。この結果、まだ鑑賞されてい
ない情報に対する消去命令、または、その記録領域への
新たな記録命令を、幼児だけは、入力できないといった
ことが実現される。また、属性情報の一部に、記録した
人を識別する情報を持ちそれを識別することにより、例
えば、ある映像情報を記録した人だけがその映像情報を
消すことが許される。
【0078】(b) 第2及び第3識別出力により、使用者
と時間が特定できる。この結果、特定の期間は特定の使
用者だけが記録、再生などできる、といったことが実現
される。
【0079】(c) 第3及び第1識別出力により、時間と
属性情報が特定できる。この結果、ある期間において
は、まだ鑑賞されていない情報に対する消去命令を入力
できない、といったことが実現できる。
【0080】(2)第2の目的に対して、本発明におい
ては、映像音声等の情報を記録再生可能な情報記録再生
装置において、動画像、静止画像、音声などの情報単位
に対して、任意の情報単位間の関係を表すリンク情報を
生成し記憶でき、このリンク情報が生成され記憶されて
いる情報単位に対して処理が行われた場合に、このリン
ク情報に対しても所定の処理が施される。例えば動画の
一部分を他の部分から切り放して別の動画と組み合わせ
た場合に、この一部分に対するリンク情報もその処理に
従って変更される。従ってこの一部分が持つ映像リンク
の中での役割(例えば、子供の成長記録の1つの要素で
あるなど)はそのまま保存される。
【0081】また、映像音声等の情報を記録再生可能な
情報記録再生装置において、動画像、静止画像、音声な
どの情報単位に対して、任意の情報単位間の関係を表す
リンク情報を生成し記憶でき、このリンク情報が生成さ
れ記憶されている第1の情報単位を複製する場合に、こ
のリンク情報により第1の情報単位との関係が定義され
ている他の情報単位に対しても複製処理を施す。即ち、
具体例としては、放送された映画の録画が行われた後
に、この映画に対して、自分なりの登場人物メモや地
図、写真、主演俳優の出演した他の映画など関連資料な
どをリンクで関連づけてある場合、上記の映画を他のデ
ィスクまたは他のシステムにダビングするときは、リン
ク情報で関連づけられている映像情報もダビングでき
る。リンクを用いて構成されたオリジナルな映像の集合
が容易にダビングできることになる。
【0082】第3の目的に対して、本発明によると互い
に参照することの多いファイルどうしは同じディスク内
に移動されるので、異なるディスクに納められたリンク
の張られたファイルどうしを参照するということが少な
くなる。従って、ディスクの入れ替えという作業を行う
ことも少なくなり、リンクの張られたファイルの参照が
高速化され、ファイルの参照を快適に行うことができる
ようになる。しかも異なるディスクに納められたファイ
ルを一つのファイルにまとめるためのファイルの移動に
ついては、関連の強いファイルだけが自動的に一つのデ
ィスク内に移動されるため、ユーザの手を煩わすことが
ない。
【0083】第4の目的に対しては、静止画どうしの距
離がその静止画どうしのリンクの強さを表しているた
め、静止画どうしの関係がつかみやすくなる。また、リ
ンクをたどって静止画を参照した場合にもすぐ近くの静
止画に移るだけなので、どこの静止画を参照していたの
かわからなくなることがなくなる。さらに、あまり参照
されない静止画は壁から取り除かれるので、所望の静止
画を探すときに無駄な静止画を参照してしまうことが少
なくなる。
【0084】第5の目的に対しては、初めからある程度
出来ているリンク構造を利用しているので、リンク構造
の構築が手軽に出来るようになる。また、基本的なリン
ク構造を使ってリンク構造を構築して行くので、比較的
判りやすいリンク構造が構築できるようになる。
【0085】第6の目的に対しては、前述したシーンを
代表するフレームの選び方では、効果音による強調、大
きな声による強調などのあるフレームを選ぶようになっ
ている。従って、単にシーンの始めやシーンの中央のフ
レームを代表として選ぶよりもシーンの特徴をよく表し
たフレームが選ばれる可能性が高くなる。シーンを代表
するフレームをシーンのインデックスとして使用し、こ
のインデックスを見て所望のシーンを検索する場合に
は、本発明による方法で選ばれたフレームは見ただけで
どのシーンかを容易に判断することができる可能性が高
くなり、検索の効率が上がることになる。
【0086】第7の目的に対しては、人にメモを渡す感
覚で自分のフォーマットによるタイマーの予約が可能に
なるので、迷うこともなにかを準備するということもな
く誰にでも簡単にすばやく予約が出来るようになる。
【0087】第8の目的に対しては、静止画ファイルを
検索しようとするユーザは、静止画を書いている最中に
検索された静止画が表示されるため、所望の静止画ファ
イルが見つかればすぐに検索を終了でき、所望の静止画
ファイルが見つからなければ続けて静止画の手書き入力
をすればよく、検索のための無駄な入力を省くことが出
来る。また、所望の静止画ファイルと異なるファイルが
検索されたときに、どこを修正すればよいかが考え易く
なるので、効率のよい検索ができる静止画が書けるよう
になる。
【0088】第9の目的に対しては、動きが激しいため
にぶれてしまっていたフレームのぶれが修正され、きれ
いな静止画が得られる。
【0089】第10の目的に対しては、ユーザはいちい
ちどのディスクにどの程度の空き容量があるのかを把握
しなくて済み、しかも空き容量がない場合には空き容量
を作るために消去、もしくは圧縮すべきファイルをシス
テムが提示してくれるため、ユーザはそれらの中から選
択するだけで新たなファイルを記録でき、ユーザの負担
が軽減される。
【0090】第11の目的に対しては、ファイルの検索
を行っただけでそのファイルを納めているディスクがデ
ィスク管理ボックスから押し出されてくるので、ディス
クを取り出してインデックスを調べたり、ファイルの納
めてあるディスクのタイトルを調べたり、また、ディス
クのタイトルからディスクを探す手間が省け、すばやく
快適にファイルを参照することが可能になる。
【0091】第12の目的に対しては、ディスクに記録
されている情報が変わったと同時に、リアルタイムでデ
ィスクの情報を管理できるようになり、一度情報記録再
生機器にディスクを挿入する必要がなくなる。
【0092】第13の目的は、以下のようにして達成さ
れる。
【0093】(a) 各ユーザにとっては、自分のデータベ
ース利用状況に合った自分独自のデータベース構造が構
築されているように見えるので、好適にブラウジングを
行うことができる。
【0094】(b) ユーザが自分に必要なリンク・ノード
をつけ加える、あるいは自分に不要なリンク・ノードを
自由に削除することができるので、自分の使いやすいよ
うにデータベース構造を構築することができる。
【0095】(c) ユーザが他人に見られたくないと思う
情報を、特定のブラウジング経路がたどられるまで秘匿
しておくように設定することができる。パスワードを用
いる方法と違い、キーボードなどの文字入力装置がいら
ず、またイメージで覚えておけるので、パスワードのよ
うに忘れ易いということがない。
【0096】(d) リンクを選択するきっかけとして、ポ
インティングデバイスによる指示だけでなく、見ている
人の視線の動きを用いることによって、インタラクティ
ブムービーであると認識させずにストーリーの切り替え
を行うことができる。またバッファメモリを用いたアク
セスにより自然なストーリー展開を行うことができる。
【0097】(e) 空ノードを作ることにより、「あと映
像さえ撮ればあるデータベースができあがる」という環
境を提供することができ、ユーザはより簡単にデータベ
ースを利用することが可能になる。またリンクというも
のを意識せずにデータベースを使うことができるように
なる。
【0098】(f) 環境操作ノードに到達したとき、例え
ば周りの明るさなどを制御することができるので、映画
のようなエンターテイメントの演出効果を上げることが
できる。
【0099】(g) 情報を入力するだけである程度のグル
ープ分け・リンク付けを自動的に行ってくれるので、デ
ータベースを利用するためのユーザの負担が軽くなる。
また入力するだけである程度の検索が既にできる状態に
なる(どこどこで撮った写真という検索など)。
【0100】(h) 各々の編集操作に必要なパラメータの
うちあらかじめ設定しておけるものはデフォルト値を用
意しておけるので、ユーザからの入力を最小限に抑え
て、編集を行うことができる。もちろんデフォルト値が
用意されたパラメータも変更することは可能であるが、
むしろ必要な時だけ変更すれば良いという考え方が好適
な環境を実現している。
【0101】(i) リモコンのボタンを使う代わりに、液
晶表示装置にメニュー・アイコンを表示しその上に重ね
て置かれた透明タブレットを押すことで入力を行わせる
ようにしたので、ある時点で選択可能なボタンを表示す
ることができ、ユーザの混乱を最小限に食い止めること
ができる。
【0102】(j) 絵を構成するオブジェクトをサンプル
として蓄積しておいてそこから必要なオブジェクトを取
り出してきて、必要に応じて加工、組み立てを行うこと
ができるので、検索用のキー映像を効率よく作ることが
できる。
【0103】(k) 映像・音声情報をそこに張られたリン
ク情報と共にブラウジングできるようになる。また高速
ブラウジングをしているときや、一瞬だけリンクが張ら
れているような時でも、ユーザがリンク情報を把握でき
るよう、リンク情報の表示の仕方を制御するので、効率
の良いブラウジングが可能になる。
【0104】(l) 本メタファを用いて、一つの動画像中
の時間軸は、一つのページの中で完結させ、動画像の並
びの軸をページの並びに対応づけたため、複数動画像の
快適なブラウジング環境が実現できる。
【0105】(m) 外部環境情報すなわち温度、湿度、う
るささといった情報を利用して、選択可能なリンクの中
から最適なひとつを決めるようにしたので、状況に合っ
た自動ブラウジングができるようになる。
【0106】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
詳細に説明する。 (実施例1)図1は、本願発明に係る光ディスクを用い
た情報記録再生装置の構成を示す図である。なお、この
情報記録再生装置の構成自体は、後述する実施例2〜6
においても同様である。
【0107】図1において、1は光ディスク記録再生部
を示し、光ディスク2、スピンドルモータ3、光学ピッ
クアップ4からなっている。光ディスク2はスピンドル
モータ3により回転駆動されると共に、半導体レーザな
どが内蔵された光学ピックアップ4により信号の記録再
生が行われる。このスピンドルモータ3の回転駆動制御
や光学ピックアップ4に対する各種制御(シーク制御な
ど)は、マイクロコンピュータとそのソフトウェアを中
心として構成されるシステムコントローラ5により行わ
れる。
【0108】なお、光ディスク記録再生部1は、好まし
くはシステムコントローラ5の制御の下で動作するオー
トチェンジャを含み、さらに、多数の光ディスク内の情
報を管理するためのシステム管理メモリ22を有し、こ
れら光ディスク群を統一的に扱うことができる。即ち、
使用者は、どの光ディスクに何が書き込まれているとい
うようなことを意識しないでよい。このためには、新た
な光ディスクが収納された時点でこの光ディスクに対し
て、1枚の光ディスクを単位としたアドレス付与が行わ
れる。システムコントローラ5はこの結果をシステム管
理メモリ22に記述し、以後の各光ディスクへのアクセ
スはこのシステム管理メモリ22の内容に基づいて行わ
れる。すなわち、システム管理メモリ22は、光ディス
ク群に記録される情報単位の属性情報と同一の属性情報
を記録するようにされている。光ディスク記録再生部1
において、各光ディスクの収納位置とそのシステム内で
の光ディスク単位のアドレスとの関係は、速いアクセス
速度を保つために維持されるべきである。何らかの原因
でこの関係が崩れたときには、ユーザに対して光ディス
ク位置の修復処理を要請するか、または、光ディスクの
オートチェンジャの中での光ディスクの存在可能な予備
空間を用いて自律的修復措置(入れ替え)がとられる。
また、光ディスクの収納部から引き抜かれた光ディスク
に対して、記録されている情報の変更がなされることも
有り得る。光ディスクが引き抜かれた、または、新たに
収納されたという事実は、各光ディスク収納スロット
に、マイクロスイッチをもうけておきその接点の開閉を
検知すれば良い。この場合は再び収納された時点で、そ
の内容とシステム管理メモリ22との一致関係が調べら
れ、仮に一致していないときには、システム管理メモリ
22の更新について、使用者がその可否を判断し指示を
与える必要がある。通常は、同一のシステム内で光ディ
スク上の属性情報が書き換えられる。この場合は、シス
テム管理メモリ22は、これと同時に内容の変更処理を
施される。
【0109】記録される情報信号である映像信号(動
画)、映像信号(静止画)、音声信号は、それぞれ端子
6、7、8を介して入力される。これらの信号は、アナ
ログまたはディジタルの形態を取ることができる。動画
については、従来のように、図示されていない電波やケ
ーブルを介して伝送されてきた放送番組やビデオカメラ
などパッケージ機器からのダビングにより入力される。
静止画については、電子カメラ、イメージスキャナ、パ
ソコン、通信回線などからケーブル、ICカードフロッ
ピーディスクなどを介して入力される。音声について
も、マイク、ケーブル、各種パッケージメディアからの
ダビングなど多くの形態をとりうる。端子6、7、8を
介して入力された信号は、データ入出力処理部9により
所定の形式のディジタル情報に変換され、RAMI/F
10に供給され、このRAMI/F10の制御によりR
AM11にいったん記憶される。このデータはRAM1
1から所定のタイミングで変調回路12に供給され、記
録用の変調処理が行われ、変調された記録用データは書
き込み回路13に与えられる。この書き込み回路13で
所定の書き込み処理がなされ、処理された記録用データ
は光学ピックアップ4に供給されて光ディスク2に記録
される。
【0110】またこのように光ディスク2に書き込まれ
たデータは光ピックアップ4により読み出されて読みだ
し回路14に供給され、アナログ波形からディジタルデ
ータに変換される。このディジタルデータは復調回路1
5で再生用の復調処理が行われたのち、RAM11にい
ったん記憶される。RAMI/F10の制御のもとでR
AM11からデータが読み出され、データ入出力処理部
9に供給される。ここで映像、音声などの信号が再現さ
れ端子16、17、18を介して適切な形態で出力され
る。または、映像出力端子として、端子16を動画及び
静止画の出力に併用することもできる。
【0111】ユーザ情報入出力部19は、情報処理コン
トローラ21に制御され、ユーザに対するシステムから
のメッセージの表示を行い、ユーザにより入力されるリ
ンク情報・システムに対する命令・システムに与えその
動作を制御するための時間情報などを受け取り、システ
ムが使用者情報とある情報を誰が記録したかを示す記録
者情報などを検出する、部分である。ユーザ情報入出力
部19で収集された、ユーザにより入力される上記各種
情報、システムが検出した上記各種情報は、情報処理コ
ントローラ21の制御のもとで、ユーザ情報処理部20
に供給されて後述の第1から第6の実施例で説明される
ごとく処理される。
【0112】一方、再生される情報に関する属性情報や
リンク情報は、再生される情報と同一の光ディスク2の
上に設定される管理領域に記録されており、情報と共に
読み出される。そして、光学ピックアップ4、読みだし
回路14、復調回路15を介してRAM11に書き込ま
れ、システムコントローラ5により選択的に読み出され
て、情報処理コントローラ21を介して、ユーザ情報処
理部20に与えられる。
【0113】また、入力情報に属性情報が付随している
場合もある。これは、データ入出力処理部9、RAMI
/F10を介してRAM11に入力された後に、システ
ムコントローラ5により選択的に読み出されて、情報処
理コントローラ21を介してユーザ情報処理部20に与
えられる。なお、属性情報は再生履歴情報など行われた
処理の履歴に関する情報を含むので、ある情報単位の再
生処理が終了した後の適切なタイミングで、ユーザ情報
処理部20などで情報の更新が行われ、情報処理コント
ローラ21、システムコントローラ5、RAM11、変
調回路12、書き込み回路13、光ピックアップ4を介
して、光ディスク2の上に記録される。
【0114】次に、本発明の第1の実施例について、図
面を参照しながら詳しく説明する。
【0115】まず、ユーザが装置の電源をいれてから記
録されている所望の情報にアクセスする手順を説明す
る。
【0116】電源をいれると、ユーザは図2のようなメ
ニューを見ることができる。この場合は、利用できる記
録領域において、3本の動画と1セットの静止画がある
ことがわかり、それらの時間的長さや枚数も表示されて
いる。さらに、録画できる領域が60分残っていること
もわかる。また、各映像は、すでに1回以上再生されて
いるので、「見る」、「ざっと見る」、「消す」という
命令がすべて有効である。従って、例えば映像(2)の
部分の「見る」という命令を選択して映像(2)を楽し
むことができる。また、映像(4)を消去して、図3の
ようなメニューを得て3時間の新たな映画を記録するこ
ともできる。しかし、映像(1)をまだ再生したことが
ないというような場合が存在する。このときは図4のよ
うなメニューが表示される。このメニューでは、映像
(1)にたいして選択できる処理が「見る」と「ざっと
見る」に制限される。即ち、映像(1)に対して「消
す」という命令は入力できない。従って、操作をどのよ
うに誤っても、映像(1)が誤消去されることはなく、
貴重な映像を見る前に失うことがない。
【0117】次にこの機能を実現するための具体的構成
について説明する。図1において説明したように、記録
されている情報に関する属性情報(動画/静止画の区
別、動画の記録時間、静止画1セット毎の枚数、再生履
歴情報)は、光ディスク2またはシステム管理メモリ2
2から読み出されて、所定の経路によりユーザ情報処理
部20に格納されている。この結果、管理対象である光
ディスク(群)における空き領域が容易に計算される。
一方、光ディスク2のうえにはインデックス領域を設け
ることができ、ここには各情報に対する検索用キーワー
ドや内容を思い出すための代表画面が保存できる。これ
は、光学ピックアップ4、読みだし回路14、復調回路
15、RAM11、システムコントローラ5、情報処理
コントローラ21を介して読み出され、ユーザ情報処理
部20内のメモリに蓄えられる。ユーザ情報処理部20
は図2乃至図4に示されたメニュー画面を構成し、情報
処理コントローラ21の制御によりユーザ情報入出力部
19へ転送する。ユーザ情報入出力部19は図5のよう
に構成されている。図5において、23は情報記録再生
装置本体であり、図1の構成要素のうち、ユーザ情報入
出力部19をのぞいた部分である。ユーザ情報入出力部
19は、シャーシ24、タッチスクリーン25、ケーブ
ル26により構成されている。タッチスクリーン25
は、指やペン状の物体などを触れることにより命令の選
択・キーワード入力・手書き絵入力などが可能である。
このタッチスクリーン25はもちろん光透過性を持ち、
その下に設置されたカラー液晶ディスプレイの表示を見
ることができる。上記のメニュー図2乃至図4は、この
カラー液晶ディスプレイ上に表示され、所定の部分を指
またはペン状の物体で触れることにより、「記録す
る」、「見る」、「ざっと見る」、「消す」などの命令
を入力できる。ケーブル26は、ユーザ情報入出力部1
9の実態の一部であるタッチスクリーン25とその下の
カラー液晶ディスプレイが、情報処理コントローラ21
との通信を行うための伝送線路である。従って、好まし
くは、無線通信の形態が取られる。
【0118】なお、本実施例では、ユーザ情報処理部1
9は、図5のような独立の表示装置を持った装置とした
が、他の構成も可能である。例えば、図6に示すよう
に、ユーザに対して表示すべきメッセージは情報処理コ
ントローラ21から線29を介して、動画出力端子16
に導かれ、再生映像を表示するためのディスプレイ装置
(図示せず)に表示される。一方、ユーザ情報入出力部
19は、図7に示すように、少なくともカーソル移動部
27と決定/取消部28とをもったリモコン30、ケー
ブル26によって構成しても良い。このときユーザは、
リモコン30により図示されていないディスプレイ状の
カーソルを移動させ、所定の命令を選択する。ただし、
この構成では、手書き絵の入力は容易でない。
【0119】ユーザ情報入出力部19から入力された命
令等の情報は、情報処理コントローラ21を介してユー
ザ情報処理部20へ転送される。そして、上記情報を情
報記録再生機器の内部表現へ変換し、これが情報処理コ
ントローラ21を介してシステムコントローラ5により
処理され、装置内の各処理要素に対する命令が与えられ
る。
【0120】なお、メニュー(図2)におけるタイトル
は、好ましくは次のように設定される。即ち、今タイト
ルを付与しようとする情報を再生または記録している状
態で、タイトル画面決定ボタン31を押すことにより、
映像中から抜き出された静止画としてのタイトルが決定
できる。または、タッチスクリーン25に好みの絵や文
字を入力し、タイトル入力ボタン32を押すことによ
り、オリジナルなタイトルが決定される。または、図8
のように、ハンディスキャナ33により、紙34の上に
書かれており、所定の色の枠35で囲った部分の文字列
35を読みとり、文字認識技術によりキーワードとして
決めても良い。または、このようにして入力したキーワ
ードと、そのキーワードをある物理量に変換した結果を
並列的にキー情報として扱うこともできる。例えば、あ
る映像を色のイメージで表現しその色の名称をキーワー
ドとする。装置はこの色を明度・彩度・色相で定量化す
る。すると、検索に際して、「この範囲の明るさの映像
を捜せ」という表現が可能となる。これらのタイトルは
所定のプログラム(記録、再生など)が終了した時点
で、ユーザ情報処理部20内のメモリに蓄えられ、情報
処理コントローラ21、システムコントローラ5、RA
M11、変調回路12、書き込み回路13、光学ピック
アップ4を介して光ディスク2のインデックス領域に記
録される。 (実施例2)まず、ユーザが装置の電源をいれてから記
録されている所望の情報にアクセスする手順を説明す
る。
【0121】電源をいれると、ユーザは図2のような標
準メニューを見ることができる。この場合は、利用でき
る記録領域において、3本の動画と1セットの静止画が
あることがわかり、それらの時間的長さや枚数も表示さ
れている。さらに、録画できる領域が60分残っている
こともわかる。また、各映像に対して、「見る」、「ざ
っと見る」、「消す」という命令がすべて有効である。
従って、例えば映像(2)の部分の「見る」という命令
を選択して映像(2)を楽しむことができる。また、映
像(4)を消去して、図3のようなメニューを得て3時
間の新たな映画を記録することもできる。続いてシステ
ムは使用者がどのような人であるかを検出する。そし
て、その結果が例えば幼児であったときは、図9のよう
なメニューが表示される。このメニューでは、各映像に
たいして選択できる処理が「みる」に制限される。即
ち、各映像に対して「消す」という命令は入力できな
い。従って、操作をどのように誤っても、各映像が誤消
去されることはなく、貴重な映像を失うことがない。ま
た、この例では「録画する」という命令もなくなる。さ
らに、表示はひらがなによりなされ、幼児でも理解し易
くなる。このようにすれば、高齢者や目の不自由な人に
対しても、通常よりも大きな文字で分かりやすい言葉で
メッセージを伝えられるし、命令の入力を促すことがで
きる。装置が現在どのような処理を行っているか(例え
ば再生中、記録中など)について、使用者が明確な認識
を持てないときに、その状態を明確に示すことも可能で
ある。
【0122】次にこの機能を実現するための具体的構成
について説明する。図1において説明したように、記録
されている情報に関する属性情報(動画/静止画の区
別、動画の記録時間、静止画1セット毎の枚数、再生履
歴情報)は、光ディスク2またはシステム管理メモリ2
2から読み出されて、所定の経路によりユーザ情報処理
部20に格納されている。この結果、管理対象である光
ディスク(群)における空き領域が容易に計算される。
一方、光ディスク2のうえにはインデックス領域を設け
ることができ、ここには各情報に対する検索用キーワー
ドや内容を思い出すための代表画面が保存できる。これ
は、光学ピックアップ4、読みだし回路14、復調回路
15、RAM11、システムコントローラ5、情報処理
コントローラ21を介して読み出され、ユーザ情報処理
部20内のメモリに蓄えられる。一方、ユーザ情報入出
力部19は、後述する手段により使用者がどのような人
であるかを識別する。そしてその結果を、情報処理コン
トローラ21を介してユーザ情報処理部20に転送す
る。ユーザ情報処理部20は以上の情報に基づいて図
2、図3、図9に示されたメニュー画面を構成し、情報
処理コントローラ21の制御によりユーザ情報入出力部
19へ転送する。ユーザ情報入出力部19は図10のよ
うに構成されている。図10において、23は情報記録
再生装置本体であり、図1の構成要素のうち、ユーザ情
報入出力部19をのぞいた部分である。ユーザ情報入出
力部19は、シャーシ24、タッチスクリーン25、ケ
ーブル26により構成されている。タッチスクリーン2
5は、指やペン状の物体などを触れることにより命令の
選択・キーワード入力・手書き絵入力などが可能であ
る。このタッチスクリーン25はもちろん光透過性を持
ち、その下に設置されたカラー液晶ディスプレイの表示
を見ることができる。上記のメニュー図2、図3、図9
は、このカラー液晶ディスプレイ上に表示され、所定の
部分を指またはペン状の物体で触れることにより、「記
録する」、「見る」、「ざっと見る」、「消す」、「み
る」などの命令を入力できる。ケーブル26は、ユーザ
情報入出力部19の実態の一部であるタッチスクリーン
25とその下のカラー液晶ディスプレイが、情報処理コ
ントローラ21との通信を行うための伝送線路である。
従って、好ましくは、無線通信の形態が取られる。
【0123】図10において、ボタン群37は、誰がユ
ーザであるかを装置に対して示す為のボタン群である。
即ち、本装置を使用し始めるときに誰がどのボタンにす
るかを指定しておく。指定結果は、名前やシンボルマー
クをボタンにつけることで誰でもわかる。しかしこの場
合、このボタン群を押しまちがえる、あるいは、故意に
異なるボタンを押すことにより容易に前述した問題が発
生する。使用者の識別は、使用を開始するときに必要な
情報を登録することを前提とする場合も含め、他の方法
でも可能である。例えば、音声の分析、指紋の分析、顔
画像の分析、手の大きさ、体の大きさなどを用いること
ができる。音声の分析による場合、ユーザ情報入出力部
19は次のような手段を備える。即ち、音声入力手段3
8(図10)、音声分析手段39、特徴記憶手段40、
特徴比較手段41、使用者判定手段42、出力端子43
であり、図11のように構成される。そして、使用者判
定手段42の出力が出力端子43を介して情報処理コン
トローラ21に使用者情報として、転送される。指紋の
分析の場合は、指紋入力手段44、指紋分析手段45、
特徴記憶手段46、特徴比較手段47、使用者判定手段
48、出力端子49であり、図12のように構成され
る。そして、使用者判定手段48の出力が出力端子49
を介して情報処理コントローラ21に使用者情報とし
て、転送される。なお、指紋入力手段44は、例えば、
電源スイッチ、タッチスクリーン25の一部などユーザ
が触れざるを得ないところに設定すると良い。
【0124】また、使用者情報は更新されない限り、ユ
ーザ情報処理部20に保存されていると都合がよい。
【0125】なお、本実施例では、ユーザ情報処理部2
0は、図10のような独立の表示装置を持った装置とし
たが、他の構成も可能である。 (実施例3)まず、ユーザが装置の電源をいれてから記
録されている所望の情報にアクセスする手順を説明す
る。
【0126】電源をいれると、本来ユーザは図2のよう
な標準メニューを見ることができる。この場合は、利用
できる記録領域において、3本の動画と1セットの静止
画があることがわかり、それらの時間的長さや枚数も表
示されている。さらに、録画できる領域が60分残って
いることもわかる。また、各映像に対して、「見る」、
「ざっと見る」、「消す」という命令がすべて有効であ
る。従って、例えば映像(2)の部分の「見る」という
命令を選択して映像(2)を楽しむことができる。ま
た、映像(4)を消去して、図3のようなメニューを得
て3時間の新たな映画を記録することもできる。システ
ムは直ちに、現在の時刻が、所定の時間設定の範囲にあ
るかどうかを検出する。そして、その結果が例えば範囲
内であったときは、図13のようなメニューが表示され
る。このメニューでは、各映像にたいして選択できる処
理が「見る」「ざっと見る」に制限される。即ち、各映
像に対して「消す」という命令は入力できない。従っ
て、主使用者がいない場合に他の使用者が操作をどのよ
うに誤っても、各映像が誤消去されることはなく、貴重
な映像を失うことがない。
【0127】次にこの機能を実現するための具体的構成
について説明する。図1において説明したように、記録
されている情報に関する属性情報(動画/静止画の区
別、動画の記録時間、静止画1セット毎の枚数、再生履
歴情報)は、光ディスク2またはシステム管理メモリ2
2から読み出されて、所定の経路によりユーザ情報処理
部20に格納されている。この結果、管理対象である光
ディスク(群)における空き領域が容易に計算される。
一方、光ディスク2のうえにはインデックス領域を設け
ることができ、ここには各情報に対する検索用キーワー
ドや内容を思い出すための代表画面が保存できる。これ
は、光学ピックアップ4、読みだし回路14、復調回路
15、RAM11、システムコントローラ5、情報処理
コントローラ21を介して読み出され、ユーザ情報処理
部20内のメモリに蓄えられる。一方、ユーザ情報入出
力部19は、後述する手段により、現在の時刻が所定の
時間設定の範囲内にあるかを識別する。そしてその結果
を、情報処理コントローラ21を介してユーザ情報処理
部20に転送する。ユーザ情報処理部20は以上の情報
に基づいて図2、図3、図13に示されたメニュー画面
を構成し、情報処理コントローラ21の制御によりユー
ザ情報入出力部19へ転送する。
【0128】ユーザ情報入出力部19は図14のような
構成を含んでいる。即ち、計時手段50、時間設定入力
手段51、時間設定記憶手段52、範囲内比較手段5
3、範囲内判定手段54、出力端子55を含んでいる。
出力端子55を介して出力される時間識別出力は、情報
処理コントローラ21を介してユーザ情報処理部20に
転送される。 (実施例4)ユーザが装置の電源をいれてから記録され
ている所望の情報にアクセスする手順を説明する。
【0129】電源をいれると、本来ユーザは図2のよう
な標準メニューを見ることができる。この場合は、利用
できる記録領域において、3本の動画と1セットの静止
画があることがわかり、それらの時間的長さや枚数も表
示されている。さらに、録画できる領域が60分残って
いることもわかる。また、各映像に対して、「見る」、
「ざっと見る」、「消す」という命令がすべて有効であ
る。従って、例えば映像(2)の部分の「見る」という
命令を選択して映像(2)を楽しむことができる。ま
た、映像(4)を消去して、図3のようなメニューを得
て3時間の新たな映画を記録することもできる。システ
ムは、1)再生履歴情報、2)使用者が誰であるか、
3)現在の時刻が所定の時間設定の範囲にあるかどう
か、のうちすくなくとも2つ以上を検出する。そして、
その結果に従って、メニューの表示を変更する。この結
果、まだ鑑賞されていない情報に対する消去命令、また
は、その記録領域への新たな記録命令を、幼児だけは、
入力できないという状態が実現できる。また、属性情報
の一部に、記録した人を識別する情報を持ちそれを識別
することにより、例えば、ある映像情報を記録した人だ
けがその映像情報を消すことが許されるという状態が実
現できる。特定の期間は特定の使用者だけが記録、再生
などできる、といったことが実現される。さらに、ある
期間においては、まだ鑑賞されていない情報に対する消
去命令を入力できない、といったことが実現できる。
【0130】上記機能の実現方法は第1乃至第3の実施
例の説明から明かである。 (実施例5)図1に示された本発明の情報処理装置にお
いては、任意の情報単位の間に関係付けを行うことがで
きる。ここではそれをリンクと呼ぶ。
【0131】まず、リンクの定義の例を示す。図15に
リンクを定義/表示するための画面を示す。図15にお
いて、(1)乃至(4)の4つの情報単位が表示されて
おりその種類が動画、静止画などという言葉で表されて
いる(56〜59)。画面60〜63はそれぞれの情報
単位に付与されたタイトル画面である。シンボル64〜
67は、それぞれの情報単位全体を表し、シンボル68
〜71は情報単位の全体の長さ/枚数を表現し、シンボ
ル72〜75は、それぞれの情報単位の該当する部分を
その右下の小画面76〜79に表示するためのカーソル
である。破線80、81、82は現在存在するリンクを
示し、シンボル83は、映像内オブジェクトに張られた
リンクが存在することを示す。即ちユーザは本画面にお
いて、カーソル72〜75を動かして所望の位置を定
め、リンクを定義していく。このように、リンクの構造
が定められると、次の処理がなされる。
【0132】即ち、ユーザ情報入出力部19は、このリ
ンク構造を情報として、情報処理コントローラ21を介
してユーザ情報処理部20に転送する。ユーザ情報処理
部20は、光ディスク2またはシステム管理メモリ22
から転送されている管理情報を用いて、リンクの識別コ
ードを定め、ディスク上の実アドレスに変換し、光ディ
スク2またはシステム管理メモリ22に記録可能なデー
タにする。実際には、各リンクに対して、その利用頻
度、名称などさまざまな内容のデータを付加することも
できる。このようにして定義されたリンクは、適切なタ
イミングで、光ディスク2またはシステム管理メモリ2
2に記録される。
【0133】次に、図15における動画(2)の部分8
4が、一本の独立した動画(5)として再定義された場
合、即ち、部分84が、他の空き領域にコピーされた場
合を考える。このとき、部分84には、破線81が接続
されており、リンクの存在が示されている。従って、装
置は、次のステップでリンク情報の処理を行う。
【0134】1)部分84が所定の空き領域にコピー、
実アドレスを保持する。この変化を光ディスク2または
システム管理メモリ22に記録する。
【0135】2)動画(2)上の部分84に対応する範
囲にリンクが存在するか検出する。
【0136】3)存在すれば、新しい部分84の実アド
レスに基づいて上記リンク情報の内容を変換する。
【0137】4)上記変換結果を新しいリンク情報とし
て光ディスク2またはシステム管理メモリ22に記録。
【0138】5)1)〜4)の結果によりリンクを定義
/表示する画面(図15)の内容が更新されて、図16
の通りになる。
【0139】図16において、新しく生成された動画
(5)が、言葉85、画面86、シンボル87、88、
小画面89、シンボル90により表現されている。さら
に、上記ステップで生成された新たなリンクの様子が破
線91により表現されている。 (実施例6)図15において、動画(2)を他の装置に
ダビングする場合、本発明では次のステップが可能であ
る。即ち、 1)ダビングされるべき動画(2)にリンクが存在する
かを検出する。
【0140】2)存在する場合、該当するリンク情報を
抜き出す。
【0141】3)上記抜き出されたリンク情報を、情報
単位の実アドレスから相対アドレスを用いた表現で表
す。
【0142】4)動画(2)にリンクされている情報単
位のリストを作成する。
【0143】5)動画(2)、その属性情報、変更され
たリンク情報、上記リストに含まれる情報単位、および
その属性情報を送出する。
【0144】受信側では、基本的に上記手続きの逆手順
となるが、リンク情報の識別コードの新たな設定は受信
側システムにあったように行われる。なお、リンクされ
た情報単位が不要な場合は、そのようなシステム設定が
必要となる。
【0145】以上の実施例において、音声情報に関する
リンクの扱い方については触れなかったが同様に扱える
ことは明かである。 (実施例7)本実施例の構成を図17に示す。ユーザI
/F111はリモコンボタン、手書き入力装置、キーボ
ード、あるいはマウスやトラックボールなどのポインテ
ィングデバイスである。リンク情報メモリ112は、ユ
ーザが所有しているディスクに記録されているあらゆる
ファイルのリンクの情報を記録している半導体メモリや
磁気ディスクで、リンク情報に変更が生じ次第、書き直
される。ディスク空情報メモリ113は、ユーザ所有の
ディスクの空要領情報を記録している半導体メモリであ
る。制御装置114はシステム全体の制御を行う。制御
装置はファイルの間のリンクの強さを、初めの設定値及
びリンクの使用回数から算出しリンク情報メモリ112
に記憶させるリンク制御部と、メモリ112及び113
を参照し、ファイルのディスク間の移動が必要かどう
か、また、可能かどうかを判定するデータ移動判定部と
を有する。画像データメモリ115は、画像データがデ
ィスク間を移動する際に一時的にそのデータを格納す
る。ディスク記録再生装置116は、ディスクに記録さ
れたデータを読みだしたり、ディスクに情報を書き込ん
だりする。ディスク判別装置117は、現在どのディス
クがディスク記録再生装置116に挿入されているかを
判別する。表示装置118は、ディスクに記録された画
像データの表示、及びメッセージの表示を行う。ファイ
ル・リンク参照情報メモリ119は、ファイル・リンク
が参照される割合が記録される。
【0146】リンク情報メモリ112は、ユーザ所有の
ディスクに記録されているファイル間に張られているリ
ンクに関する情報を記録しており、それぞれのリンクに
はリンクの張られているファイル相互の参照回数により
制御装置114で算出されたリンクの強さも同時に記録
されている。このリンクの強さは参照される頻度が高い
ほど強く、参照される頻度が低いほど弱くなるように計
算される。異なるディスク間のファイルに強いリンクが
張られているということは、ユーザはわざわざディスク
を入れ換えてファイルの参照を行う場合が多いというこ
とを意味している。強いリンクの張られているファイル
どうしは同じディスク内に記録されていることが望まし
いのは明かである。制御装置114では、ファイル間に
張られているリンクの強さとリンク空情報メモリ113
に記録してあるディスクの空き情報とから、異なるディ
スクに納められたリンクの張られたファイルについて、
どちらかのファイルをもう一方のディスクに移すかどう
かの判定を行う。この判定はリンクの強さがある一定の
しきい値よりも強くなったかどうか、またはディスクを
またぐリンクの強さの総和がある一定のしきい値以上少
なくできるかどうかによってなされる。勿論、ディスク
にファイルを移動できるだけの空き要領がなければ移動
の判定は行われない。ファイル移動の判定が行われた場
合には、次の方法1から方法3までのいずれかの方法で
ファイルを同一のディスクに移す。
【0147】(方法1)どちらのファイルをもう一方の
ファイルの記録されているディスクに移すかは、各々の
ファイルに張られた他のリンクにより決定される。この
とき、ファイルの移動によりディスク間をまたぐリンク
(の強さの総和)がより少なくなる方にファイルを移動
する。たとえばディスクAのファイルaがディスクBの
ファイルbとリンクが張られており、ファイルaをディ
スクBに移すとシステムが判定したとする。システムは
ディスクAが挿入されるのを待ち、ディスクAが挿入さ
れたときにファイルaを画像データメモリ115に移
す。このときディスクAに記録してあったファイルaは
消去される。この後、システムにディスクBが挿入され
ると、画像データメモリ115に記録してあったファイ
ルaをディスクBに移す。ファイルの移動があった場合
には、そのたびにリンク情報メモリ112に記録してあ
るリンク情報は書き換えられる。ファイルaが画像デー
タメモリ115に移されている間も、リンクの先は画像
データメモリ115に記録してあるファイルaであると
いう情報に書き換えられる。
【0148】(方法2)どちらのファイルを移すかは方
法1と同様の方法で決定される。方法2ではファイルa
を画像データメモリ115に移したときに、すぐにはデ
ィスクA上のファイルaは消さないでおく。そのほかは
方法1と同じである。これはユーザがファイルaの記録
されているディスクが変わったことを十分認識せず、フ
ァイルaを探すためにディスクAを探してしまう可能性
があることを考慮しているためである。従って、ユーザ
がファイルaの移動を十分認識した後にはディスクA上
のファイルaは不要になる。従って、ファイルaの移動
がすんだあと、ディスクA上のファイルaが参照される
割合が、ディスクB上のファイルaを参照される割合よ
りも設定されたあるしきい値よりも小さくなった場合に
ディスクA上のファイルaは消去されるようにしてお
く。
【0149】(方法3)ディスクA、ディスクBの両方
にファイルa、ファイルbを記録する。そのために、シ
ステムにディスクAが挿入されたときにファイルを画像
データメモリ115にコピーし、次にディスクBが挿入
されたときに画像データメモリ115からファイルaを
ディスクBに移す。また、ディスクBがシステムに挿入
されたときにファイルbは画像データメモリ115にコ
ピーされ、その後ディスクAが挿入されたときにファイ
ルbは画像データメモリ115からディスクAに移され
る。もちろんファイルa、ファイルbの移動はどちらか
ら行われても良い。ファイルの移動後、どちらのディス
クのファイルが参照されたかという情報はファイル・リ
ンク参照情報メモリ119に記録される。どちらかのデ
ィスク上のファイルa、ファイルbの参照の割合がもう
一方のディスク上のファイルa、ファイルbの参照の割
合よりもある設定されたしきい値以上小さい場合、参照
の割合の小さい方のディスク上に記録されたファイル
a、ファイルbは消去される。この場合もファイルの移
動、消去があるたびにリンク情報メモリ112に記憶さ
れているリンク情報は書き換えられる。
【0150】以上の移動はシステムが自動的に行い、ユ
ーザが感知する必要がないようにするか、または移動の
たびにユーザに確認をとるようにする。 (実施例8)本実施例の構成を図18に示す。ユーザI
/F121は、マウス、トラックボールなどのポインテ
ィングデバイスやキーボードである。静止画参照状況メ
モリ122で、静止画どうしに貼られたリンクの強さを
記録しておく。このリンクの強さはリンクをたどった割
合によって設定され、よくたどられるリンクほど強くな
るようになっている。ディスク記録再生装置123は、
ディスクに記録された画像情報を読みだしたり、ディス
クの内容を書き換えたりする。静止画データメモリ12
4で、ディスク記録再生装置123から読み出されたデ
ータを一時的に記録しておく。制御装置125はシステ
ム全体の制御を行う。表示装置126はで画像データの
表示を行う。静止画位置算出手段127は、静止画に張
られたリンクの強さからそれぞれの静止画表示の際の位
置を算出する。この位置はリンクの強く張られた静止画
どうしがなるべく近くに位置するように算出される。
【0151】ディスクに記録された静止画は、仮想的な
壁に貼られたように表示装置126に表示される。従来
は、静止画は静止画どうしの関係とは無関係に順番に並
べて表示されていた。本発明では表示の際、どの静止画
が壁のどこに貼られているように表示するかは、その静
止画に貼られているリンクの強さにより決定される。強
いリンクの貼られている静止画どうしは比較的近くに位
置し、弱いリンクの貼られている静止画どうしは比較的
遠くに位置するように配置される。これは静止画位置算
出手段127が静止画参照状況メモリ122内に記録さ
れた静止画参照状況データを参照して算出する。静止画
の参照状況が変化した場合には新たに静止画の位置が算
出し直され、新たな位置に表示される。このため、リン
クが強くなっていく静止画どうしは近くに集まり、弱く
なっていく静止画どうしは徐々に離れていく。ユーザは
関係の深い静止画どうしが近くに位置しているため、容
易に他の静止画を参照することができるようになる。実
際に表示装置に表示されるのは壁の一部、または全体
で、この表示範囲はユーザが平行移動、ズームなどを指
定することにより自由に変えることができる。図27
は、静止画の貼られた仮想の壁の一部をモニタ上に表示
するイメージ図である。ユーザが表示中に静止画の一つ
をポインティングデバイス等のユーザI/Fを用いて指
示すると、表示画面には指定された静止画だけが一面に
表示されるようになる。また仮想的な壁に戻りたいとき
のために、画面上にモード切り替えのボタンが用意され
ており、これをポインティングデバイス等で指定する
と、再び静止画の張られた仮想的な壁が表示される。デ
ィスクに記録されてはいるものの、ある一定の設定され
た値以下の割合しか参照されない静止画は、この仮想の
壁には貼られず、壁の下にあたかも壁からはがれ落ちた
かのように小さく表示される。例えば図28のように表
示する。ユーザはこの壁の下に落ちている静止画を指定
することにより、再びこの静止画を参照することができ
る。 (実施例9)本実施例の構成を図19に示す。ユーザI
/F131は、マウスやトラックボールなどのポインテ
ィングデバイスやキーボードである。リンク構造メモリ
132は、直線構造、木構造、放射状構造などのリンク
のプロトタイプが格納されている。新しい構造を作って
登録しておくことも可能である。制御装置133は、シ
ステム全体の制御を行う。ディスク記録再生装置134
はディスクに記録された情報を読みだしたり、ディスク
に情報を書き込んだりする。ファイル・リンク構造構成
部135は、リンク構造メモリ132に格納されている
リンク構造のプロトタイプを参照し、ファイルがリンク
構造にはめ込まれたときにファイルにリンク情報を付加
する。この際、リンクの名前や属性の情報も指示された
通りに付加することができる。表示装置136は、ディ
スクから読み出されたファイルを表示するほか、リンク
の構成の際、リンク構造、ファイルを表示させたりす
る。
【0152】ユーザがファイルにリンクを張る際に、基
本となる複数のリンク構造がリンク構造メモリ132に
記憶されており、その中から自分に適しているリンク構
造を選ぶ。このように、あらかじめ基本となる複数のリ
ンク構造が用意されていることが、本発明の特徴であ
る。選ばれたリンク構造はグラフとして表示装置136
に表示される。ユーザはユーザI/F131を用いてリ
ンク構造のノード、及びそのノードに当てはめてるファ
イルをファイル名、またはアイコンなどを指示する方法
で撰ぶことにより、ノードにファイルを当てはめてい
く。また、新たにノードやリンクを付け足したり、逆に
削除したりすることが可能で、さらに名前や属性を付加
することもでき、ユーザの望む構造に自由に構築し直せ
る。ノードにファイルが当てはめられたり、リンクに名
前を付けたりといったリンク構造に関する構築、改築が
行われた場合には、その情報はファイル・リンク構造構
成部135におくられ、リアルタイムでファイルにリン
クが張られたり、リンクに名前が付けられたりする。 (実施例10)本実施例の構成を図20に示す。ディス
ク記録再生装置141は、ディスクに記録されている画
像データを読みだしたり、ディスクに新しく画像データ
を記録したりする。信号処理装置142は、画像のディ
ジタルデータを表示装置に入力するためのアナログ信号
に変換する装置である。シーン検出部143は、連続す
るフレームのどこでシーンが変化しているかを検出す
る。この際にはフレーム間の変化している画素数を数え
て、あるしきい値以上の変化があった場合にシーン変化
する方法などがある。音声レベル検出部144は、画像
データと共に記録されている音声データから音量を算出
し、一つのシーンにおいて一番音量の大きいところを検
出する。インデックスメモリ145は、それぞれのシー
ンを代表するフレームをインデックスとして、これらイ
ンデックスを記憶しておくためのメモリである。このと
き、インデックスと共にそのフレームによって代表され
るシーンの最初のフレームへのリンク情報も記録され
る。制御装置146は、システム全体の制御を行ってい
る。ユーザI/F147は、ユーザがシステムに指示を
出したり、システムの質問に答えたりするためのI/F
である。表示装置148は、動画、インデックス、シス
テムからのメッセージなどが表示される。
【0153】ディスク記録再生装置141から読み出さ
れた動画は、まずシーン検出部143によりシーンごと
に分けられる。各シーンは複数のフレームからなってい
る。シーン検出の際、音声レベル検出部144は動画と
共に記録されている音声データから音声レベルを検出
し、シーンの中でもっとも音声レベルの大きい部分を検
出する。従来、シーンを代表するフレームとしては、シ
ーンの最初のフレームやシーンの真ん中のフレームを選
ぶ方法などが考えられている。しかし、これらの選び方
では必ずしもシーンの特徴をよく現したフレームがシー
ンの代表として選ばれるとはいえない。シーンを代表す
るフレームには効果音などが挿入されている関係で、音
声レベルが大きくなっていることが多い。従って制御装
置146は、各シーンにおいて音声レベルのもっとも大
きかった部分に対応するフレームをそのシーンを代表す
るインデックスとしてインデックスメモリ145に記録
する。このとき、インデックスとそのシーンの最初のフ
レームとの間にリンクを張っておき、このリンク情報も
インデックスと共に記録しておく。ユーザは探したいシ
ーンがあるとき、インデックスメモリに記録されている
インデックスを表示させる。通常、インデックスは多く
て一画面に表示できないため、一画面にはある一定の個
数以内のインデックスだけが表示される。
【0154】表示しきれなかったインデックスは次頁以
降の画面に表示される。画面には頁めくりのボタンが表
示されており、これをポインティングデバイス等のユー
ザI/Fで指定することにより、表示される頁を前後に
変更することができる。ユーザがインデックスであるフ
レームを指定すると、そのインデックスが代表するシー
ンの先頭の部分から動画の再生が始まる。 (実施例11)本実施例の構成を図21に示す。手書き
入力装置151は、タッチパネルやタブレット等であ
る。情報を手書き入力装置により指定されたペン、また
は指で入力することが可能で、タッチパネルやタブレッ
トの下に設置されている表示装置によって入力した跡が
残るようになっている。文字認識装置152は、入力さ
れた手書き文字のパターンからまず文字列を検出し、次
に文字列から文字の大きさを予想して文字を切り出し、
次にそれぞれの文字を文字パターンを参照して特定する
装置である。このとき、文字の候補をいくつか挙げてお
き、認識結果の文字列が単語としての意味を持っている
かどうかのチェックを辞書を用いて行い、必要に応じて
他の候補に訂正する場合もある。知識情報メモリ153
は、文字列、数字、記号自体がどのような意味を持って
いるか、また、その並び方、位置によりどのような意味
があるかという情報を半導体メモリや高速アクセス可能
な磁気ディスクに記録してある。意味理解部154は、
入力された文字列が何を意味しているのかを知識情報メ
モリ153に記録してある情報を参照しながら認識す
る。制御装置155はシステム全体の制御を行う。手書
き入力に関してはその認識結果を表示装置151に決ま
ったフォーマットで表示させる機能を持つ。液晶ディス
プレイやCRTなどの表示装置156は、通常は画像を
表示するために用いる。タイマー制御部157は、時計
を持ち、所定の時間が来ると他の装置に所定の命令を出
す。ディスク記録再生装置158はディスクから読みだ
した信号を出力したり、入力信号をディスクに書き込ん
だりする。
【0155】ユーザは録画、または再生のタイマー予約
をする際に、手書き入力装置151に指定されたペン、
または指で録画または再生メモを書く。このメモは人が
そのメモを見て誤りなくその内容を理解できる程度でよ
く、具体的には日付、時間、チャンネルなどのメモであ
る。手書きされたパターンは二次元のビット列として文
字認識装置152に送られ、手書きパターンが文字列に
変換される。このとき、文字列の位置関係、順番などの
情報も一緒に送られる。この文字列は知識理解部154
に送られ、知識情報メモリ153を参照することによ
り、何を意味しているのか認識される。知識情報メモリ
153に記録されている知識情報としては、たとえば終
了時間は開始時間の下・または右側に書かれる、0分は
省略されることがある、半は30分を意味する、などが
ある。制御装置155は認識された内容を実行するため
の命令をタイマー制御部157に送り、タイマーに録
画、または再生がセットされる。また、制御装置155
は認識された内容をあらかじめ決められたフォーマット
で手書き入力装置151に内蔵されている表示装置に表
示させる。このとき、ユーザは表示された内容が間違っ
ていれば、手書き入力で訂正することができる。訂正が
行われた場合は再度認識からやり直される。また、手書
き入力された情報に足りないものがあれば、メッセージ
を出して再度ユーザが足りない情報を入力するようにす
る。
【0156】図29は手書き入力の一例である。このメ
モを認識し、例えば「明日」は今日の曜日の次の日であ
ると解釈し、PMは時間に12を加えると24時間表示
になり、9と10の一関係から9時開始で10時終了と
理解される。このとき数字の数から分は省略されている
と解釈する。このように理解することにより、例えば図
30のような認識結果が表示される。 (実施例12)本実施例の構成を図22に示す。手書き
絵入力装置161は、タブレットやタッチパネルであ
り、液晶ディスプレイなどの表示装置が手書き入力画面
の下に組み込まれており、ペンまたは指で入力した跡が
表示されて残るようになっている。特徴知識データメモ
リ162は、画像の特徴としてどのような項目があるか
という知識を記憶しているメモリである。画像認識・特
徴抽出装置163は、手書き絵によって描かれた形、色
を認識し、特徴知識データメモリ162に記憶されてい
る知識を参照してその特徴を抽出する。画像メモリ16
4は、画像データがランダムアクセス可能な記録媒体、
すなわち、磁気ディスク、光ディスク、RAMなどに記
録されている。この際、各画像データにはその特徴を表
すデータも一緒に記録されている。制御装置165は、
システム全体の制御を行う。この制御装置は画像検索手
段を持ち、与えられた特徴を持つ画像を画像メモリ16
4に記録されている画像データの中から検索してくるこ
とができる。この際複数の画像データが与えられた特徴
を有している場合には、そのすべての画像データを拾い
出してくる。表示装置166で検索された画像を表示す
るためのモニタである。
【0157】ユーザは画像データを検索する際に、手書
き入力によりユーザが検索したい静止画、例えば簡単な
ぽんち絵を描く。ポンチ絵は必ずしも検索したい静止画
の全体を描く必要はなく、なにか特徴的な部分だけを描
いても良い。また、画面上に用意された色の中から該当
すると思われる色を選び、塗りたい場所を指定すること
によりポンチ絵に色づけすることもできる。
【0158】ポンチ絵は二次元のビットパターンとして
随時画像認識・特徴抽出装置163に送られる。ここで
はポンチ絵の輪郭を抽出し、何の絵が描かれているのか
を認識する。この際、特徴知識データメモリ162に記
憶されている特徴知識データが参照される。また、この
とき何色に塗られているかという色情報も利用される。
このような画像認識の手段としてはすでにさまざまな方
法が研究され、発表されている。本発明は、この認識を
ポンチ絵の完成を待たずに描かれた部分から順次開始
し、認識された部分の特徴を抽出して検索を開始するこ
とにより、検索全体にかかる時間を短縮することを特徴
としている。画像記憶装置には静止画データのほか、そ
の静止画データの特徴を表すデータも一緒に記憶されて
いる。この特徴データはユーザが登録するか、自動的に
画像認識の結果登録されるものである。静止画の検索は
この特徴データを用いて行われる。
【0159】制御装置165の持つ検索手段は、ポンチ
絵から認識された特徴と、静止画と共に記録されている
特徴データとが一致、または極めて類似しているものを
検索する。検索の結果、一つまたは複数の該当する静止
画が見つかれば、その時点でそれらを表示する。複数の
場合はある一定の個数以下の時だけ表示を行う。この表
示は表示装置166で行われてて手書き絵入力装置16
1に組み込まれている表示装置で行われても良い。
【0160】ユーザは、検索された結果見つかった静止
画が表示された場合、その中に目的の静止画があればそ
れを選択して検索を終了する。選択は表示装置166に
表示されている場合には別に用意されているポインティ
ングデバイスを用いて行うか、表示された静止画に連番
を打っておきその番号を指定するか、または手書き絵入
力装置161をポインティングデバイスとして利用し、
指示することにより行う。手書き絵入力装置161に内
蔵されている表示装置に静止画が表示されている場合に
は、手書き絵入力装置161により、たとえば目的の静
止画に丸をするなどの方法で選択する。もし、表示され
た中に目的の静止画がない場合には引き続きポンチ絵を
書き続けるか、もしくはポンチ絵を修正するか、もしく
は静止画が手書き入力装置の表示装置に表示されている
場合には表示された静止画のうちの一つに修正を加える
ことにより新たなポンチ絵を作り、再び検索を行う。こ
の際にも、ユーザはポンチ絵完成後に検索を行うのでは
なく、ポンチ絵を書いている最中に随時認識、検索を行
うことにより、検索の高速化が計られる。 (実施例13)本実施例の構成を図23に示す。ユーザ
I/F171は、マウスやトラックボールなどのポイン
ティングデバイスまたはキーボードである。動画像入力
装置172は、動画像のNTSCまたはハイビジョンの
動画像を入力することができる装置である。動画像メモ
リ173は、ユーザI/F171から入力された動画像
データを一時的に記憶しておくための半導体メモリまた
は高速ランダムアクセス可能な磁気ディスクであり、静
止画にしたいフレームの前後数フレームが記憶される。
【0161】静止画処理装置174は、輪郭切り出し部
及びぶれ補正部を持ち、動画像の一フレームとその前後
の数フレームを使ってぶれのないクリアな静止画を作
る。まず輪郭切り出し部において静止画にしたいフレー
ムの動体の輪郭をそのフレームの前後のフレームを参照
して検出する。次に、ぶれ補正部においてぶれによって
隠れてしまっている部分をやはり前後のフレームを使っ
て予測し、補うことによりクリアな動画を作る。静止画
メモリ175は、静止画処理装置174によって作られ
た静止画像を記録しておくための半導体メモリ、もしく
は磁気ディスクである。制御装置176は、システム全
体の制御を行うものである。表示装置177は、動画像
または静止画像を表示するモニタである。
【0162】動画像を再生中にユーザは静止画にしたい
フレームを指定する。この際ユーザが選択しやすいよう
にスロー再生、コマ送り再生を行いながら選択すること
もできる。従来は動画像から静止画を作る場合、単にあ
るフレームの画像だけを取り出してきて静止画としてい
ることが多かった。このような方法だと、動画像の動き
の激しい部分がぶれてしまい、動画の時には気にならな
いが静止画にするとたいへん汚く見えるということがあ
る。そこで動画像から静止画を作る場合、静止画にした
いフレームの前後の数フレームの情報を使って、動きの
激しい部分のぶれを補正する。
【0163】このように本発明における静止画の生成方
法は、静止画にするフレームの前後のフレームの情報を
利用することを特徴としている。静止画にするフレーム
が指定されると、システム内のメモリ173に指定され
たフレーム及びその前後数フレームの画像データが読み
込まれる。静止画処理装置174はこれらのフレームの
画像データから、静止画にしたいフレームの動体の輪郭
を検出する。そして、動体のぶれにより隠れてしまった
背景の部分はそのフレームの前後のフレームから予測し
補うことにより、クリアな静止画を作る。 (実施例14)本実施例の構成を図24に示す。ディス
ク記録再生装置181は、ディスクに書かれた情報を読
みだしたり、ディスクに書かれた情報を書き換えたりす
る。ディスクオートチェンジャー機構182は、複数の
ディスクの中の指定された一つのディスクをディスク記
録再生装置181にセットする。すでにディスクがセッ
トされている場合には、セットされているディスクと指
定されたディスクとを差し替える。ディスク管理情報メ
モリ183は、ディスクオートチェンジャー機構182
に挿入されているディスクの管理情報(ディスクに記録
されているファイル名、容量、そのファイルに張られて
いるリンク先、リンク名など)を記録しておくためのメ
モリである。消去ファイル選択部184は、ディスクオ
ートチェンジャー機構182に挿入されているディスク
にこれからユーザが記録しようとしているファイルの容
量の分の空きがない場合に、消去するファイルの候補を
選択する。選択の方法としては、例えば一度見たファイ
ルのうち、古いものから順に候補に挙げていく方法など
がある。圧縮ファイル選択部185は、ディスクの空き
容量が足りない場合にすでに記録してあるファイルを圧
縮して空き容量を作るために、圧縮されるファイルの選
択をする。画像データメモリ186は、ディスクオート
チェンジャー機構182から読みだした画像データを一
時的に記憶しておく半導体メモリである。圧縮部187
は、必要な場合にディスクに記録してある画像データを
メモリ186を利用して圧縮する。制御部188は、シ
ステム全体の制御を行う。ユーザI/F189は、マウ
ス、トラックボール、タッチパネルなどのポインティン
グデバイス、またはキーボードである。表示装置180
は、ディスクに記録してある画像、及び消去ファイル、
圧縮ファイルの候補を表示する。記録ディスク選択部1
79は、新たなファイルを記録するときにどのディスク
に記録するかを選択する。新たなファイルを記録する容
量がない場合には、消去ファイル選択部184により消
去ファイルを選択するよう命令する。
【0164】新たなディスクがディスクオートチェンジ
ャ機構182にいれられたとき、オートチェンジャ機構
182はそのディスクを直ちにセットし、ディスク記録
再生装置181によりディスクの管理情報を読みとる。
この管理情報は、たとえばディスクに記録されているフ
ァイルの名前、アドレス、使用容量、ファイルに張られ
ているリンクの情報などである。読みとった情報はディ
スク管理情報メモリ183に記憶される。ディスク管理
情報メモリ183に記憶されている管理情報は検索を行
うときにも利用される。ユーザは新たなファイルを記録
する場合、どのディスクにどの位の空き容量があるのか
を意識せず、ただ記録命令を出せばよい。
【0165】記録ディスク検索部179が自動的にどの
ディスクにファイルを記録するかを選択し、表示装置1
80に表示する。ユーザは記録ディスク選択部179の
選択を無視して自分の望むディスクを指定し、新しいフ
ァイルを記録するようにすることも可能である。ディス
クに新たなファイルを記録するだけの容量がない場合、
消去ファイル選択部184は空き容量を作るために消去
するべきファイルの候補を探しだし、記録ディスク選択
部179に表示する。一つのファイルの消去では十分な
空き容量が作れない場合には、消去するファイルを複数
個組み合わせ、その組み合わせを表示することもでき
る。この際、候補にあがる基準としては、たとえば一度
以上ユーザがみているファイルの中で、最後の参照から
時間が長く経過しているものが候補に挙がるという方法
が考えられる。ユーザはポインティングデバイス等で消
去するファイルを選ぶか、またはどれも消去しないよう
選択する。消去が行われた場合には新たなファイルが記
録されるが、消去を拒否された場合には、ファイルを圧
縮して空き要領を作る。この際圧縮されるファイルは圧
縮ファイル選択部185により候補が選択され、表示装
置180に表示される。このときも消去ファイルを選ぶ
のと同様の基準により圧縮ファイルが選ばれる。ユーザ
が圧縮されるファイル、またはその組み合わせを選ぶ
と、圧縮装置187によりファイルが圧縮され、空いた
記録領域に新たなファイルが記録される。この際、新た
に記録されるファイル自身を圧縮して記録するよう選択
することもできる。ファイルの削除、圧縮、記録などデ
ィスクに記録されているファイルに何らかの変化が生じ
た場合には、その都度ディスク管理情報メモリ183に
記録されているディスク管理情報は書き換えられる。 (実施例15)本実施例の構成を図25に示す。ユーザ
I/F191は、マウスやトラックボールなどのポイン
ティングデバイスやキーボードである。ディスク管理メ
モリ193は、ディスクごとのTOC、またそのディス
クがディスク管理ボックスのどの位置に収納されている
かという情報を記録している。検索装置193は、ユー
ザI/F191より指示された検索を行い、目的のファ
イルがどのディスクに入っているのかを探し出す。通信
部194は、情報記録再生装置とディスク管理ボックス
間の情報のやり取りを行う。これは有線または無線で、
情報記録再生機器からディスク管理ボックスへは取り出
したいディスクの位置情報を送り、ディスク管理ボック
スから情報記録再生機器へはディスク位置に変更があっ
た際にその変更情報を送る。ディスク位置検出装置19
5は、どのディスクがボックスのどの位置に収納されて
いるかを検出する。例えば、ディスクにシリアルナンバ
ーを打っておいて、それを読み込むなどの方法によって
の検出が考えられる。ディスク位置メモリ196は、デ
ィスク位置検出装置195によって検出されたディスク
位置情報を記録しておくためのメモリである。ディスク
押し出し機構197は、ディスクを押し出す命令を受け
ると指定されたディスクの収納してある位置の押し出し
機構を作動させ、ディスクを押し出す。表示装置198
は、ディスク上に記録された画像データを表示するほ
か、メッセージ、検索情報を表示する。ディスク記録再
生装置199は、ディスクの情報を読みだしたりディス
クに情報を書き込んだりする。
【0166】情報記録再生装置はディスク管理メモリ1
92において、ディスク管理ボックスに格納されている
ディスクの情報を記憶している。ユーザが情報記録再生
機器においてファイルの検索を行うと、ディスク管理メ
モリ192内の情報を使って制御装置193内の検索装
置が検索を行い、その結果、ディスク管理ボックスのあ
る位置に格納されているディスク上に検索目的のファイ
ルがあれば、まずそのディスク位置情報を無線、もしく
は有線の通信部194を使い、ディスク管理ボックスに
送る。
【0167】このように、本発明では情報記録再生装置
とディスク管理ボックスが通信により情報を共有し、情
報記録再生装置の検索結果と連動してディスク管理ボッ
クスが動作をすることが一つの大きな特徴である。ディ
スク管理ボックスでは、指定されたディスク位置にある
ディスクをディスク押しだし機構197によって押し出
す。ディスク管理ボックスは、ディスクが入れられるた
びにどのディスクがその格納位置に格納されたのかをデ
ィスク位置検索装置195により検出し、ディスク位置
メモリ196にその情報を記録しておく。
【0168】また、本実施例は、ディスク管理ボックス
にディスク位置検出装置195を設け、どの位置にどの
ディスクを入れてもよいということも特徴としている。
このディスクの格納位置の情報は、通信部194を通じ
て情報記録再生装置にも送られる。情報記録再生装置で
は送られてきたディスク情報をディスク管理メモリ19
2に格納しておき、検索に利用する。 (実施例16)本実施例の構成を図26に示す。ユーザ
I/F201は、キーボード、またはマウス、トラック
ボールなどのポインティングデバイス等である。ディス
ク管理情報メモリ202は、ディスクの管理に必要な情
報、例えばディスクに納められたファイル名、そのファ
イルのリンク情報、アドレス、容量などを記録しおくた
めのものである。ディスク記録再生装置203は、ディ
スクに記録されている情報を読みだしたり、ディスクに
情報を書き込んだりする。所有者・ディスク判別装置2
04はディスク、及びその所有者を特定する手段を持っ
ている。これは一番簡単な例としては、所有者、ディス
クにIDを打っておき、それを読みとることにより実現
することができる。制御装置205は、システム全体の
制御を行う。モデム206は、情報を通信回線に送れる
ように、信号変換する。または通信回線を通じて送られ
てきた信号をシステムで扱える情報に変換する。
【0169】ディスク再生記録装置203にディスクが
挿入されると、情報記録再生装置は所有者・ディスク判
別装置204によりそのディスク及びそのディスクの所
有者を特定する。このディスクに新たなファイルの記録
やファイルの削除など、ディスク内のファイルに何らか
の変更があった場合には、そのディスクに関するディス
ク管理情報を書き直す。そのディスクの所有者と情報記
録再生装置の所有者が一緒であれば、直ちにディスク管
理メモリ202のディスク管理情報メモリ内のディスク
管理情報を書き直す。もしも、ディスクの所有者と情報
記録再生機器の所有者が異なる場合には、通信回線を通
して、自動的にディスクの所有者の所有する情報記録再
生機器にディスク管理情報を送る。必要ならば、ディス
ク管理情報にパーミッションを設け、パーミッションが
許されているときのみ、他人の所有するディスクの情報
もディスク管理メモリ202に記録しておくこともでき
る。 (実施例17)本実施例は、リンク情報の適応的制御に
関するものである。図31に本実施例の構成を示す。こ
れは、ユーザのデータベース利用状況を判断し、そのユ
ーザにとって使いやすいデータベース構造を自動的に作
り上げていくシステムである。
【0170】図31において、利用者認識部211は現
在使用中のユーザが誰であるかを判定する。この認識部
としては様々なものが考えられる。一番簡単な例は、ユ
ーザがシステムを使用する前にユーザIDを入力するこ
とによって自分が誰であるかをシステムに知らせること
である。またこの時、パスワードを設定しておけば他人
が自分のIDで作業を行うことを防ぐことができる。他
にも例えば、メインスイッチに指紋認識手段を設けてお
いて、スイッチを入れたときに使用者を自動的に判定す
ることもできる。またユーザの顔画像を入力し、画像認
識技術によりユーザを特定することも考えられる。デー
タベース利用状況獲得部212は、ユーザの利用に伴
い、どのリンクをどのくらいの頻度でアクセスしたか、
どのノードをどのくらいの時間再生していたか、といっ
た情報を獲得する。利用者情報書き換え部213がこの
情報をもとに利用者情報を生成し、利用者情報記憶部2
14に格納する。対話部215は、ユーザがデータベー
スをブラウジングするための要求をシステムに受け入れ
る。再生部216は、対話部215より得られるユーザ
要求にもとづきデータベース217から必要な情報を読
みだし再生する。このとき再生部216は利用者情報記
憶部214の情報も参照する。
【0171】データベース利用状況獲得部212によっ
て獲得される情報の種類や、それらから生成される利用
者情報には様々な形態が考えられる。シンプルな形とし
ては、各ユーザについて、それぞれのリンクの利用頻度
を獲得し、利用頻度が大きいリンクはその関連度を強く
し、小さいリンクは関連度を弱くするというものであ
る。関連度とはそのユーザにとってそのリンクでつなが
れている2つのノードの結びつきがどの程度大きいかを
表す。また利用度が極端に低くなったときにはリンクを
取り外してしまうことも考えられる。
【0172】もう少し複雑な形としては、リンクの利用
頻度とともにノードの再生状況、例えばどのノードをど
の程度の時間再生したか、などの情報を獲得し、リンク
の関連度に反映させる。これによればユーザの利用状況
に合わせて新しいリンクを生成することも可能である。
例えばノードA→ノードB→ノードCというブラウジン
グの流れが頻繁に発生し、ノードBの再生時間が極端に
短かったとすると、ユーザはノードAからノードCをア
クセスしたかったのだと判断し、図32に示すようにノ
ードAからノードCへ向かう新しいリンクを生成する。
【0173】さらに、利用者情報としてはリンクの関連
度の強さだけでなくノード自身についての情報なども考
えられる。例えばあるノードについてユーザがアクセス
した時の平均再生時間によって、そのユーザにとっての
ノードの重要度を知ることができる。また、あるユーザ
にとっての重要度がそれほど小さくないノードが、あま
りアクセスされなくなったときにそのノードへのリンク
を自動的に生成する、またはそのノードへのアクセスを
促すなどして、ユーザにその存在を気付かせる。 (実施例18)本実施例の構成を図33に示す。これは
自分独自のデータベース構造を構築できるシステムであ
り、これは実施例17と類似しているが、実施例17は
ユーザに適したデータベース構造をシステムが自動的に
構築していくものであるのに対して、本実施例はユーザ
が自分の好みのデータベース構造を作ることができる点
が相違している。
【0174】図33において、まず利用者認識部301
によってシステムはユーザが誰であるのかを認識する。
ユーザは要求を対話部304を通してシステムに入力す
る。自分だけに見えるリンクを張りたい、自分だけに見
えるノードを作りたい、自分に見えないリンク・ノード
を設定したい、などの要求があった場合、利用者情報書
き換え部302がデータベース305の中の構造情報を
参照しながら、利用者情報記憶部303に利用者情報を
記憶する。ユーザがデータベースの再生を要求している
ときは、再生部306がデータベースの中の構造情報と
利用者情報記憶部の中の情報よりそのユーザに見えるデ
ータベース構造を構築し、それをもとに、対話部304
から送られてくるユーザ要求に従い再生する。
【0175】(実施例19)ノードやリンクなどの情報
を他人の目から守るために秘匿し、リンクのたどり方を
パスワードにして再び情報を生成するデータベースは図
34の構成により実現される。対話部405は、リンク
をたどりたいというユーザの要求を対話的に受け取り、
制御手段に渡す。そして、現在のユーザの居るノードの
位置をユーザに示したり、データベース構造を示したり
する。その他にも、ユーザがシステムに要求を出す場
合、システムがユーザにフィードバックをする場合にユ
ーザとの対話を行う。
【0176】ノード移動部407は、対話部405によ
り得られたユーザ要求に基づき、ノード・リンク情報記
憶部406内の情報を参照して、リンクをたどってノー
ドを移動し新しいノードの情報をユーザに提示する。
【0177】ノード・リンク情報記憶部406は、現在
ユーザがアクセスすることを許されているノード・リン
クの情報を記憶する。通常は秘匿されたノード・リンク
情報はここには記憶されないが、秘匿情報の開示が許さ
れた場合は情報が追加される。これは例えばシステム内
のメモリやハードディスクなどが考えられ、ディスクが
システム内にセットされたときにディスク内のノード・
リンク情報が読み込まれる。あるいはシステムが全ての
ディスクのノード・リンク情報を蓄えておき、セットさ
れたディスクにより必要な情報を選択し利用することも
考えられる。
【0178】暗号経路・秘匿情報登録部401は、対話
部405より得られたユーザ要求に基づき、ユーザが秘
匿しておきたい情報と、その秘匿情報を開示するための
暗号経路を登録する。
【0179】暗号経路・秘匿情報記憶部402は、暗号
経路・秘匿情報登録部401によって登録される情報を
記憶する。この記憶媒体としてはシステム内部のメモリ
やハードディスクなどの記憶装置が考えられる。また外
部ディスクにもこの情報を記録する場合には、情報登録
時もしくはディスクを取り出すときにディスクに書き込
み、ディスクを挿入したときにディスクから情報を読み
だしシステム内の記憶装置に移しておくことも考えられ
る。
【0180】ブラウジング経路記憶部403は、ユーザ
がノードをたどっていく経路を記憶し、ユーザがノード
を移動する度に更新されていく。判定部404は、ユー
ザがたどった経路が暗号経路と一致したかどうかを判定
し、一致した場合にノード・リンク情報記憶部406に
情報を追加する。
【0181】次にこのシステムの処理の流れを説明す
る。まずユーザはある情報を秘匿しておきたいと欲した
場合、対話部405を介して登録する。登録の方法とし
ては、実際にユーザにブラウジング操作をさせ、その履
歴を暗号経路として登録する方法もあるし、データベー
スの構造を提示しポインティングデバイスなどで暗号経
路を指示させる方法もある。いずれにしてもユーザがま
ちがえて登録しないように配慮しておくことは重要で、
再び暗号経路をたどらせてみて確認するようにする。
【0182】通常のブラウジング時にはユーザがたどれ
るノードとリンクの情報はノード・リンク情報記憶部4
06に記憶されており、この情報を参照しながら、対話
部405を介して行われるユーザ要求にしたがって、ノ
ードの移動が行われる。秘匿された情報は通常このノー
ド・リンク情報記憶部406には記憶されず、秘匿され
たノードへ移ることはできない。秘匿されたノードへ移
動するためには、ユーザは暗号経路と同じ経路をたどら
なくてはならない。
【0183】ユーザがデータベース内を移動する経路は
ブラウジング経路記憶部403に随時記録され、判定部
404は、この経路の一部が暗号経路と一致したかどう
かを判定し、一致した場合には暗号経路・秘匿情報記憶
部402より秘匿情報を読みだし、ノード・リンク情報
記憶部406に追加する。
【0184】本発明により、キーワードなどを用いない
新しい方法のデータ秘匿手段が実現できる。これはある
特定の情報を他人に見られないようにしたいという目的
でももちろん利用できるが、例えばタイトルソフトなど
に用いて、あるリンクのたどり方をした場合にボーナス
画面が現れる、というような使い方もできる。
【0185】(実施例20)図35に、ユーザからの入
力によってストーリー展開を変えられる映像記録再生装
置を示す。図35において、対話部401ではユーザの
要求を画面内のアイコン選択、2次元位置指示、音声入
力などの手段で受け取り、また画面出力、音声出力によ
り対話に必要な情報をユーザに伝える。映像選択部40
3は、対話部401の指示とリンク情報記憶部404内
の情報から、次に再生する映像情報を選択する。映像情
報は映像情報蓄積部405に蓄積されており、アクセス
部406がこれより情報をアクセスしてきて表示装置4
08に表示する。
【0186】ユーザとの対話手段としては、例えばポイ
ンティングデバイスによるアイコン・メニュー選択があ
る。ストーリーの分岐点に来たときにそのことをユーザ
に知らせ、分岐の選択をユーザに行わせる。また、特に
ストーリーの分岐点をユーザに知らせることはせず、ユ
ーザが興味を持った部分をマウスなどで指示していき、
そこに分岐点があればストーリー展開を変えていく、と
いうことも可能である。他には音声入力による指示も可
能である。ストーリーが進む中で登場人物の一人がユー
ザに話しかけるようにして指示を促し、ユーザが音声入
力によって指示を行うようにすれば、マウスを使うとい
う煩わしさが無く、自然なユーザインタフェースを実現
できる。
【0187】対話手段の種類によってリンク情報記憶部
404に蓄積される情報のタイプは異なる。アイコン選
択を用いる場合には、アイコンの形状、表示される位
置、表示されるフレーム、それが選択された場合の行き
先、などがリンク情報として蓄積される。自由な2次元
位置指示による場合は、リンクの張られる領域、張られ
るフレーム、その領域が指示されたときの行き先、など
がリンク情報として蓄積される。また、いくつかの領域
をグループ化しておきそのグループに属する領域をある
回数以上指示したときにストーリーが分岐するというよ
うにすることもできる。音声指示を用いる場合は、キー
ワードとそれが選択されたときの行き先、それが有効で
あるフレームなどが蓄積される。
【0188】映像選択手段403は、対話部401から
入力されるユーザの要求と、リンク情報記憶部404か
ら得られるリンク情報をもとに分岐点において映像を選
択し、映像情報を読み込み表示装置408に渡す。リン
ク情報はあらかじめメモリ内に読み込んでおけば処理が
高速化される。ここではストーリーが分岐したときに分
岐先にアクセスするために映像が中断されることは望ま
しくない。そこでストーリーが分岐しても見ている人に
はそうとわからないように再生する工夫をせねばならな
い。例えば、映像情報蓄積部405からは必要な転送レ
ートの数倍程度の速さでデータを読み込み、バッファメ
モリ407に一旦蓄えてから再生する。ストーリーが分
岐するときには、分岐先の映像情報の位置にアクセスす
るまでの時間現在の映像が再生できるよう、バッファメ
モリ407にデータを蓄えてから、アクセスに向かえば
映像が途切れることなく再生される。
【0189】図36に、本実施例に係る変形例を示す。
ここでは対話部の代わりに視線追跡部402が用いられ
ている。視線追跡部402の構成としては、赤外線ダイ
オードの光を瞳に照射し眼球の像をCCDで取り込み、
この像から視線を検出する方法が実現されている。リン
ク情報記憶部404に蓄積されるリンク情報としては、
リンクの張られる領域、張られるフレーム、その領域を
視線で指示したときの行き先、指示したと判断される注
視時間などがリンク情報として蓄積される。また、いく
つかの領域をグループ化しておきそのグループに属する
領域をある回数以上またはある時間以上、注視したとき
にストーリーが分岐するというようにすることもでき
る。
【0190】この手法によればユーザがストーリーの分
岐の存在を全く意識せずに、またストーリーを選択した
という意識が全くないまま、ストーリー分岐をさせるこ
とができる。従って、ユーザからみた場合従来の映画な
どと全く同じように鑑賞することができながらも、ユー
ザによって異なるストーリーで映画を見る、ということ
が可能になる。
【0191】(実施例21)空ノードを作ることのでき
るシステムの具体的な構成の一例は第37図によって示
される。
【0192】対話部505は、ユーザからの要求を受け
付け、また対話に必要な種々の情報をユーザに提示す
る。具体的にはディスプレイなどの出力手段とマウスや
タブレットなどのポインティングデバイスやキーボード
などの入力手段とからなる。
【0193】データベース504は、ノードに該当する
映像・音声情報及びそれらのノードの属性情報、データ
間のリンク情報、グループ情報などが蓄積されている。
媒体は様々考えられるが、映像・音声データそのものな
ど大容量のデータは光ディスクに、その他の頻繁にアク
セスされやすい情報はRAMやハードディスクなどに記
憶しておくのが好適である。
【0194】空ノード生成手段501は通常ハイパーメ
ディアデータベースのノードを構成するものは動画、静
止画、音声などのデータに各種属性データをつけ加えた
ものである。この空ノード生成手段501では、動画、
静止画、音声といった中心となるデータが無く、属性デ
ータだけで構成される(特別な場合として、属性データ
も無い)ノードを生成することができる。ここでは何も
無い状態から空ノードを作ることもできるし、通常ノー
ドの動画、静止画、音声データを取り除くことにより空
ノードを生成することもできる。
【0195】リンク生成手段503は通常のハイパーメ
ディアデータベースと同様にノード間のリンク付けを行
うものである。本システムの場合、空ノードに対しても
リンクを張ることができる。また、リンク元だけを指定
し、リンク先を指定しなかった場合などは、リンク先に
空ノードが生成されると判断し、空ノード生成手段50
1に制御を移し、適切な空ノードをユーザに作るよう促
す。
【0196】空ノード変更手段502は、上述の2つの
生成手段によって作られたデータベース内の空ノードに
対し、動画、静止画、音声などのデータを加え、通常の
ノードにする。実際には、ノードの属性データにアドレ
スを書き込む処理だけで実現可能で、実際に必ずしも動
画、静止画、音声などのデータを加える必要はない。勿
論属性値のみを変更することも可能である。
【0197】制御部506は、上述の3つのデータベー
ス制御手段501、502、503と対話部505の橋
渡しをし、またこれらをコントロールする。
【0198】次に、本システムの処理の流れを説明す
る。
【0199】まず、ユーザが空ノードを使って、ユーザ
の望むリンク構造を自分で構築する方法について説明す
る。
【0200】ユーザは、リンク構造を指定するために、
リンク構造構築処理を選択する。さらに、ディスプレイ
上でデータ構造を構築するため、ディスプレイ上の任意
の位置に空ノードを置くためのモードを選択する。この
モードを選択すると、ユーザがディスプレイ上の座標を
キーボードから入力することにより位置を指定する、あ
るいはポインティングデバイス(例えばマウスやタブレ
ットなど)を使ってディスプレイ上の位置を指定するこ
とにより、指定された位置に空ノードを示すアイコンが
表示されるようになる。このようにディスプレイ上の位
置を指定することによりユーザが望むだけの数の空ノー
ドをディスプレイ上の望む位置に置くことができる。
【0201】以上の操作は、図37のブロック図におい
て以下のように処理が行われる。ユーザが入力手段を用
いて行った指定は、対話部505を通してシステムに入
力され、この要求に基づいて制御部506が各ブロック
を制御する。ユーザが空ノードを置くためのモードを選
択した状態で、ディスプレイ上の位置を指定したときに
は、空ノード生成部501が空ノードの生成を行う。こ
れは、例えばノードの属性データと、ノードに該当する
動画・静止画・音声などのデータが別々の記憶領域に記
録されている場合には、ノードの属性データのうち、動
画・静止画・音声などのデータが記録されているアドレ
スデータの内容がNULLであるノードの属性データを
生成することにより、簡単に実現することができる。ま
た、ノードの属性データに、ノードが空ノードであるか
否か、という属性を持たせる場合には、ノードが空であ
るという属性をもつノードの属性データを生成すること
により、やはり容易に空ノードを生成することができ
る。いずれにしても、空ノードは、ノードの属性データ
は実際に存在するが、ノードに該当する動画・静止画・
音声データは実際には存在しない、という形で実現する
ことができる。
【0202】ディスプレイ上にノードのアイコンを配置
することができたら、次にユーザはリンクを張るモード
を選択し、システムがディスプレイ上に表示されたノー
ドのアイコンの間にリンクを張れる状態にする。指定方
法は、空ノードの位置を指定したのと同様の方法で行う
ことができる。
【0203】リンク生成部503は、通常のハイパーメ
ディアデータベースと同様に、ノード間のリンク付けを
行うものである。本システムでは、通常のノードのほ
か、空ノードにもリンクを張ることができる。ユーザの
指示によりリンクが張られ、リンクを張るべき2つの空
ノードが決まると、リンク生成部503はデータベース
504に記録されている空ノードの属性データのうち、
リンクが張られた2つの空ノードに該当する空ノード属
性データを特定する。そしてノードの属性データの中の
リンク先データアドレスにお互いのノードの属性データ
の記録してあるアドレスを書き込む。また、リンクの情
報がノードの属性データと別に管理されているようなシ
ステムに置いては、別にリンクの情報を書き込む。この
ような操作により、空ノード間にリンクを張ることがで
きる。
【0204】ユーザがリンク先の指定を行う際に、ディ
スプレイ上の何も表示されていない部分を指定した場
合、通常、リンク生成部503は該当する信号を制御部
506に送り、制御部はエラーとしてもう一度入力をし
直すようにユーザにメッセージを出すように対話部50
5に命令を送る。しかし、リンク先として何も表示され
ていない部分をリンク先として指定した場合には、リン
ク先がディスプレイ上には表示されていない空ノードで
あると解釈するようにしても良い。このような場合に
は、制御部506は直ちに空ノード生成部501に新た
な空ノードを生成するように命令を出し、空ノード生成
部501は前述の手続きでデータベース504にノード
の属性データのみを生成する。さらにリンク生成部50
3は、新たな空ノードの属性データとリンクの張られる
空ノードの属性データのリンク先データアドレスにお互
いのアドレスを書き込む。以上の処理により、空ノード
をつくる作業とリンクを張る作業を一度に行うことがで
きる。
【0205】以上では、全てが空ノードであるリンク構
造を構築する方法についての説明を行ったが、一部が空
ノードであり、他は空ではなく動画・静止画・音声など
のデータが入った通常のノードである場合にもリンク構
造を構築することができる。
【0206】これは、ユーザが空ノードを置くためのモ
ードではなく、通常のノードを置くためのモードを選択
することにより、行える。このモードを選択すると、ユ
ーザはリンク構造に組み込みたい通常のノードを選択で
きるようになる。選択されたノードはディスプレイ上の
任意の位置に置くことができる。ノードが選択されてデ
ィスプレイ上に置かれると、選択されたノードに書き込
まれている動画・静止画・音声等のデータのアドレスが
書き込まれたノードの属性データが生成されるようにな
っている。
【0207】また、すでに構築されているリンク構造に
おいて、動画・静止画・音声などが入った通常のノード
から、動画・静止画・音声などのデータのみを消し去
り、空ノードにするということもできる。ユーザが対話
部505を通してこのような指示を与えたときには、指
示されたノードに該当するノードの動画・静止画・音声
などのデータを消し去り、ノードの属性データだけを残
すことにより、通常のノードを空ノードにすることがで
きる。このとき、実際には動画・静止画・音声などのデ
ータを消し去らずに、ノードの属性データの中の動画・
静止画・音声等のデータのアドレスをNULLにするだ
けでも良い。
【0208】以上のような処理によりつくられた空ノー
ドを含むリンク構造において、ユーザは後に空ノードに
動画・静止画・音声等のデータを書き込むことにより、
通常のノードにすることができる。ユーザがリンク構造
中の空ノードと、この空ノードに書き込みたい動画・静
止画・音声等を指定することにより、空ノード変更部5
02はデータベース504に記録されているノードの属
性データに対し、空ノードに書き込まれる動画・静止画
・音声等のデータの記録されているアドレスの書き込み
を行う。このような処理により、空ノードに動画・静止
画・音声等が書き込まれ、通常のノードに変更される。
空ノード変更部502は、空ノードの他の属性の変更が
ユーザによって指示されたときにも、データベース50
4に記録されているノードの属性データを変更すること
ができる。
【0209】次に、ユーザがあらかじめシステムに用意
されている空ノードのリンク構造を利用してユーザが望
むリンク構造を構築する場合の処理について説明する。
【0210】ユーザは、リンク構造を初めから作るのが
面倒なとき、また、基本的な構造を持つリンク構造を構
築するときには、システムで用意されているリンク構造
のプロトタイプを利用することができる。すなわち、デ
ータベース504には基本的な構造で、しかも各ノード
が空である基本的なリンク構造が記録されている。この
基本的なリンク構造のプロトタイプには、直線構造、木
構造、放射線構造、リング構造、バス型構造などがあ
る。
【0211】また、特殊な直線構造として、空ノードが
次々に生成される構造を用意しても良い。例えば、通常
ノードAからリンクでつながれた空ノードBがあるとす
る。この空ノードBに映像・音声データが入れられた
時、空ノードBと同じ属性、あるいはある決められた変
更が行われた属性(例えばファイル名の数字部分を1増
やすなど)を持った空ノードCが生成され、ノードBの
後ろに更につけ加えられる。空ノードCに映像・音声デ
ータを入れたら同様にして空ノードDが作られる。つま
り、直線構造を持つノードが幾つでも生成されるという
構造である。その他にも、ユーザが自分で構築した構造
をプロトタイプとして記憶しておき、利用することも可
能である。
【0212】ユーザは、リンク構造を構築する際に、自
分の望む構造に似た構造を対話部505を通して指示す
る。このとき、プロトタイプとして登録されているリン
ク構造を一覧表示して、ユーザがリンク構造を見ながら
ポインティングデバイス等を用いて選択できるようにし
ても良い。また、同じ種類の構造でも、ノードの数が異
なる構造が存在する。例えば、木の構造を持ったリンク
構造でも、木の深さをどのくらいに設定するのか、ま
た、木は2分木なのか3分木なのか、といったパラメー
タにより異なるリンク構造となる。従って、構造とパラ
メータ(ノードの数など)を指定するといった方法で指
定するのも効果的である。ユーザが一つのプロトタイプ
を選択すると、選択されたリンク構造のプロトタイプの
みがディスプレイ上に表示される。このとき、空ノード
生成部501は、指定されたリンク構造のプロトタイプ
と同じ構造を持つ空ノードの属性データをデータベース
上に作り出す。これらのノードの属性データは、映像・
静止画・音声等のデータのアドレスはNULLとなって
おり、リンク先アドレスにはプロトタイプのリンク構造
に従ってリンクの張られた先の空ノードの属性データの
アドレスが書き込まれている。このようにして、プロト
タイプを指定することにより、他の何の操作も行うこと
なくリンク構造のプロトタイプと同じリンク構造を構築
することができる。
【0213】ユーザがこの様にして構築されたリンク構
造を変更したい場合には、削除するノード、リンクや追
加するノード、リンクを指定することにより、簡単にユ
ーザの望むリンク構造に変更することができる。リンク
の削除はノードの属性情報のリンク先アドレスを削除す
ることにより行える。空ノードの削除は、空ノードの属
性情報と、他のノードの属性情報の中の削除される空ノ
ードへのリンク先アドレスを削除することにより行え
る。リンク、ノードの追加はリンクを張る、ノードを作
る作業と同様に行える。また、空ノードだけではなく、
通常のノードを追加することも可能である。リンク構造
の構築中に、さらにリンク構造のプロトタイプを選択
し、構築中のリンク構造に組み込むことができる。従っ
て、ユーザが構築したいリンク構造がシステムに登録し
てあるプロトタイプと似ていない場合でも、部分的にで
も似ている構造がシステムに登録してあれば、その部分
だけプロトタイプを利用することが可能である。
【0214】このようにして、リンク構造のプロトタイ
プを利用して構築されたリンク構造において、空ノード
に動画・静止画・音声等を書き込み、通常のノードの変
更する操作は、前述した操作法と同様に行われる。
【0215】次に、空ノードを含むリンク構造がユーザ
によって構築されるのではなく、あらかじめ決められて
いる場合について説明する。
【0216】空ノードを含むリンク構造が与えられてい
る場合には、ユーザの行うことは空ノードに動画・静止
画・音声等を書き込んで、通常のノードに変更すること
が主になる。このような処理は前述した空ノードへの動
画・静止画・音声等のデータの書き込みと同様である
が、ここでは少し詳しく説明する。
【0217】まず、ユーザは空ノードに書き込む映像を
用意しなければならない。これはどのような手段によっ
て入力されてもかまわない。最終的にはデータベース5
04上に記録されていると都合がよい。この場合にはノ
ードに書き込まれた動画・静止画・音声等の再生を指示
されたときに、直ちにデータベース504からデータを
読みだして、再生することができる。しかし、容量等の
問題で必ずしもノードに書き込まれたデータがデータベ
ース504上に記録できるとは限らない。この場合は他
の外部記録装置にデータが記録されていることになる。
【0218】ユーザはまず、空ノードを選択する。空ノ
ードを含むリンク構造が複数存在する場合には、リンク
構造から選択する必要がある。このときには、リンク構
造に付けられた名前、もしくはリンク構造を表示して、
表示されたリンク構造の中からユーザが指定して選択す
る。選択されたリンク構造の中の空ノードを選択する際
にも、空ノードに付けられた名前を指定するか、あるい
は表示されたリンク構造の空ノードを直接ポインティン
グデバイス等で指定する。
【0219】空ノードが指定されると、ユーザは次にこ
の空ノードに書き込む動画・静止画・音声等のデータを
指定する。この指定もやはりデータの名前により指定、
アイコンを選択することによる指定といった方法を取
る。動画・静止画・音声等のデータの数が多く、所望の
データを短時間に直接見つけることが困難な場合には、
検索を併用して指定を行うことも可能である。例えば、
キーワードを入力することによって関連した動画・静止
画・音声等をリストアップし、その中から指定するとい
った方法を用いることができる。また、すでに他のノー
ドに書き込まれているデータを使うときには、リンクを
使ってブラウジングすることにより検索することもでき
る。
【0220】空ノードに書き込むデータが指定される
と、動画・静止画・音声等のデータの記録してあるアド
レスが読み出され、空ノードの属性データ中に書き込ま
れる。この操作だけで空ノードは通常のノードに変更さ
れ、ノードには所望の動画・静止画・音声等が書き込ま
れる。同じデータが違ったノードに書き込まれる場合で
も、それぞれのノードの属性データにアドレスを書き込
む操作を行うだけでノードへの書き込みができる。従っ
て、幾つも同じ動画・静止画・音声等のデータをデータ
ベースが記録しておく必要がなく、データベースの容量
を無駄なく使うことができる。
【0221】動画・静止画・音声等の、空ノードに書き
込むデータが外部の記録装置に記録されている場合に
は、その旨を示すデータをノードの属性データに書き込
んでおく必要がある。ノードの再生が指示されて、ノー
ドに対応する動画・静止画・音声等のデータが外部記憶
装置に記録されていることがわかったら、制御部506
はデータが入った外部記録装置が使えるように準備する
よう、ユーザにメッセージを出す。もしもあらかじめ、
データの入った外部記録装置が再生可能な状態にあれ
ば、直ちにアクセスを開始するように動作するようにし
ても良い。
【0222】次に、このような環境のもとで提供される
更に具体的なアプリケーションを説明し、本発明の効果
を述べる。ここで説明されるシステムは各種スポーツク
ラブでのインストラクターサポートシステムである。ス
ポーツにおけるスキルアップのためには自分のフォーム
などを客観的に捕らえることが効果的であると言われて
いる。そのためVTRなどを使って生徒に自分のフォー
ムを見せることによってフォーム修整などの効果を上げ
ているスクールもある。しかし、VTRは同じシーンを
繰り返して見たり、所望の映像をすばやく検索するのに
は適していないため、どうしても使いづらさは否めな
い。ディスクベースのビデオレコーダーであればランダ
ムアクセスが可能になるため、このような目的で使う時
の効率は大幅にアップするものと思われる。現在では各
方面でディスクメディアをベースとしたマルチメディア
システム、ハイパーメディアシステムが研究されてお
り、まだ現状では前述のニーズに使うには問題があるが
(すなわち、現在では非常に高価であるということ)、
こういったシステムが前述の目的のためには適合する。
【0223】しかし、こういったニーズに応えるために
は使いやすさを第一に考えなくてはならない。例えば、
テニススクールを例にとって考えてみる。どのような映
像を記録するのか考えてみると、まず一人の生徒に対し
て、サーブ、レシーブ、ストローク、ボレーなど様々な
種類のショットの映像を記録しなくてはならない。さら
にサーブひとつをとってみても様々な種類のサーブがあ
り、結果として生徒一人についてかなりの映像を撮るこ
とになる。複数の生徒がいればさらに映像の数が増える
ことになり、これらの映像を上手く管理・検索できる環
境がなければ、映像データベースの専門家でないインス
トラクターには使いこなせなくなってしまう。
【0224】本発明はこれらの問題点を解決する一つの
方法である。すなわち、はじめに映像データだけ抜い
た、管理・検索しやすいリンク構造をあらかじめ作って
おく。例えば生徒の名前から各ショットの映像を検索し
やすいように、またショットの名前からクラス全員のそ
のショットの映像が検索しやすいように、さらにすべて
の映像からそのショットの見本の映像を検索しやすいよ
うにリンク構造を作っておき、映像そのものは空にして
おく。生徒の映像はレッスンの中で記録すればよく、そ
れも簡単な操作で適切な空ノードに格納される。検索の
ための構造はあらかじめ用意されているのだから、映像
を記録したら即座に利用できる。この場合のテニスイン
ストラクターはデータベースの構造を(特にリンクなど
というものを)全く考えることなく映像を利用すること
ができる。映像を撮る以外にすることは生徒の名前を入
力するぐらいのことであり、それさえもテニススクール
にできる人が一人いれば済む。
【0225】このような適応例はテニスや他のスポーツ
だけでなく、様々な教育にも求めることができる。いず
れにしても、データベースを意識させることなく教育用
の一つのツールとして使えるところに大きな魅力があ
る。
【0226】(実施例22)あるノードに到達すること
によって、外部環境を操作するシステムは図38に示す
構成で実現される。
【0227】図38における各ブロックの説明をする。
対話部604はユーザの要求を受け取り、システムに入
力する。環境操作ノード作成部601は、リンクをたど
ってそのノードに到達することによって外部環境を操作
する、環境操作ノードを作成し、データベース603に
記録する。データベース603には、映像・音声情報や
リンク情報も記録される。再生部605は、対話部60
4より入力されるユーザの要求に従いデータベース内の
情報を再生し、データベース603より環境操作ノード
を受け取ると、これを環境操作手段602に渡す。環境
操作手段602は指示に従い環境の操作を実行する。
【0228】ここでの外部環境としては幾つか考えら
れ、例えば照明の明るさ、温度、湿度などがある。実現
性が一番高いのは明るさの制御であろう。例えば映画の
ような映像を見ているときに部屋の明るさをストーリー
展開と共に制御することができれば、より臨場感が増す
と考えられる。したがって映像データの中に明るさ制御
の環境操作ノードへのリンクを張っておけば、必要なと
きに明るさの制御を行うことができる。
【0229】これを実現するためには、照明のコントロ
ールを規格化する必要がある。コントロールするパラメ
ータとしては明るさ、色などがあるが、制御の仕方とし
ては絶対値での指定(例えば明るさを1000ルクスに
するなど)も考えられるが、明るさの初期値(もともと
の部屋の明るさ)に対する相対的な制御(明るさを倍に
するなど)のほうが実現は容易である。
【0230】(実施例23)図39に、入力データに対
しグルーピング、リンク付けを自動的にしてくれるデー
タベースを示す。情報入力部704は、動画像、静止画
像、音声などを入力する部分である。これは例えば映像
を入力する撮像部や音を収録するマイクや楽器などから
のライン入力部などである。日付・時刻情報生成部70
3は、時計を内蔵しており、情報の入力された日時の情
報を生成する。位置情報生成装置702は、情報を収録
した位置・場所の情報を生成する。これは例えば、カー
ナビゲーションシステムに用いられているGPS技術を
用いることができる。リンク・グルーピング情報生成部
701は、日付・時刻情報生成部703、位置情報生成
部702で得られた情報をもとに入力された情報に対し
グループ分け、リンク付けなどの作業を自動的に行う。
データベース707は、リンク・グルーピング情報(属
性情報もここに含める)と共に入力情報を蓄積する。制
御部708は、上述の各ブロックをコントロールする。
【0231】次に処理の流れについて詳しく説明する。
まず情報が入力されると、位置情報生成部702、日付
・時刻情報生成部703より位置情報、日付・時刻情報
が生成される。この情報を用いてリンク・グルーピング
情報生成部701は、既に蓄積されている情報のリンク
・グルーピング情報を参照し、新たに入力された情報が
どこのグループに属するか、どこにリンク付けられるか
を判定し、それを記録する。この判定作業は例えば以下
のように行われる。
【0232】いま、入力される情報は静止画であるとす
る。入力された静止画は図40上に示されるように、ま
ず撮影時刻の順に並べられる。この順番で隣合ってい
て、撮影位置が近いものを同じグループと見なす。これ
を全ての静止画で行えば、位置的に近い場所で撮影され
た静止画がグループとしてまとまり、そのグループが時
系列に並ぶ。すなわちグループ情報とそのグループの間
に張られたリンク(これは時間的に並んでいることを示
すリンク)の情報が得られる。さらに時間的に隣合って
いないグループでも撮影位置が近いものがあれば、その
間にリンクが生成される。このリンクは撮影位置が近い
ことを示すリンクである。以上の処理により、図40の
下に示されるようにグループ分け、リンク付けが行われ
る。
【0233】本実施例によれば、次のような効果が期待
される。静止画などを電子的手段で蓄積することを考え
ると、それらを整理するという作業が必要不可欠にな
る。しかし、こういう作業を疎んじ撮ったら撮りっぱな
しというユーザも必ずいると思われる。動画像であれば
まだしも、数が多く入る静止画が整理されずに蓄積され
ると利用価値がなくなってしまう。本実施例によれば、
ある程度の整理をシステムが自動的に行ってくれるの
で、ユーザの負担が軽くなる。
【0234】また、他の例として映像解析手段を設け、
映像の分析結果をグルーピング・リンク付けに反映させ
れば更に好適な環境が構築できる。
【0235】(実施例24)ユーザからの入力を最小限
に抑えることのできる、快適な編集環境は図41に示す
構成によって実現できる。対話部804はユーザからの
編集要求を受け入れる。データベース803には、映像
・音声情報および属性情報やリンク情報が蓄積されてい
る。また編集情報もここに蓄積される。デフォルト編集
情報記憶部801は、ユーザの編集要求に対し、ユーザ
による指示が最小限で済むように、デフォルトの編集パ
ラメータが記憶されている。編集処理部802は、ユー
ザの要求にしたがい、編集作業を行い、データベース8
03へ記録する。
【0236】次に、ユーザがある編集を行うときの、処
理の流れについて説明する。まずユーザの要求は対話部
804によって受け入れられ、編集処理部802に渡さ
れる。編集処理部802はこの要求に従い編集に必要な
パラメータを設定していくわけであるが、デフォルト編
集情報記憶部801にあるデフォルトのパラメータを用
いて、ユーザに入力させるパラメータは最小限にとどめ
るようにする。再び対話部804を通してユーザに必要
なパラメータの設定を行わせると、この時点でのパラメ
ータを使って仮の編集結果をユーザに提示する。ユーザ
がこの時点で編集結果に満足すればそこで終了し編集結
果をデータベース803に追加する。仮の編集結果で不
十分であった場合は、さらに対話部804を通し、パラ
メータの修正を行う。この作業を繰り返し行うことで、
ユーザにとって最適な編集結果を得ることができる。
【0237】次に、さらに具体的な例として、ある動画
像の先頭部分にタイトル付けを行う編集をとりあげる。
ユーザはまずタイトルにする静止画を選択するかまたは
作成する。そしてタイトルの表示方法(例えばフェード
イン、カットインなど)と開始フレーム、表示位置だけ
を指定する。残りのパラメータはデフォルト値を利用
し、仮の編集結果をユーザに提示する。これに対しユー
ザがさらに修正を加えたいと思った場合、例えばタイト
ル表示時間を長くしたい、フェードインのスピードを速
くしたい、といった要求があればさらに修正を加える。
またフェードインしながらタイトルを動かしたいなど、
凝った編集をしたい場合もその旨要求を出して行う。
【0238】本実施例によると、以下に述べる効果を期
待できる。従来の編集作業はユーザが必要なパラメータ
を全て設定してから、編集結果を確認するという順序を
踏んでいたため、その結果を予想しつつパラメータを設
定するということを行わなければならなかった。しかし
本発明によれば最小限のパラメータ設定で編集結果を見
ることができ、さらにその結果を修正していくという方
法をとることになるので、こういった作業に不慣れな人
や、だいたいの要求が満たされればいいといった人にも
最適な環境を提供することができる。
【0239】(実施例25)従来、情報記録再生機器、
特に映像記録再生機器において複数の操作対象の中の1
つに対し、複数の操作手段の中の1つを施すときは、以
下のような手法によっていた。すなわち、複数の操作対
象の中から操作対象となる1つを選び、その次にその操
作対象に施す操作を複数の操作の中から選ぶ。あるいは
複数の操作手段の中から行う操作を選択した後、その操
作を行う操作対象を選ぶ。もう少し、具体的な例で示
す。図60は複数の静止画ファイルの中から1つを選
び、再生する場合の操作手順を表している。まず使用者
は、マウスなどのポインティングデバイスを使ってファ
イルの中の1つを選ぶ。画面上には複数の静止画ファイ
ル920が、縮小画像あるいはアイコンとして一覧表示
されている。使用者がマウスを動かすと、カーソル92
1が動き、マウスをクリックするとカーソル位置に対応
した静止画ファイルが選択され、その位置にメニュー9
22が現れる。メニューには「再生」,「削除」,「移
動」などの操作の一覧が表示される。操作者はさらにマ
ウスでカーソルを動かし、希望の操作の所で再びクリッ
クすることによりその操作を実行する。この例では操作
対象を選択してから、操作命令を選択したが、この順序
は逆の場合も有り得る。すなわち、はじめに操作メニュ
ーから希望の操作を選択しておいてから、ファイル一覧
から操作対象を選択する場合もある。いずれにしても使
用者は、探索→選択確定→探索→選択確定、という手順
を踏むことになる。ここで探索とは複数の中から1つを
探すことで、目で追って探したり、カーソルを希望の対
象の場所へ移動させることを指し、選択確定とは、カー
ソルをクリックする、あるいはボタンを押すなどして、
選択されたものを確定することを指す。また、この他の
従来例として、ファイル一覧の中から、カーソルを動か
して対象を探索し、希望の対象の位置でダブルクリック
すれば直ちに再生される、という操作方法もある。この
方法は操作対象の選択と操作の実行を同時に行ってお
り、先ほどの例よりは手順が短縮化されている。しか
し、この方法では操作対象に対する操作命令が1つしか
ない場合、あるいは操作命令の中の1つを短縮された手
順で実現したい場合に有効である。
【0240】ここでは、複数の操作命令すべてについて
手順を短縮することができる、操作方法および操作装置
について、図を参照しながら説明する。図61は実施例
の構成を示す。操作装置は位置情報検出部923と操作
対象探索部924と操作命令提示部925と操作命令入
力部926と実行部927から成る。位置情報検出部9
23は操作を行うために使用者が持つ装置の移動を検出
する。例えばマウスのように平面内の移動を検出する手
段であったり、あるいは空間的な移動を検出する手段で
あったりする。操作対象探索部924は位置情報検出部
923の出力情報にもとづいて、操作の対象となるもの
(ファイルやアイコンなど)を選択する手段である。例
えば装置の移動に伴いカーソルを動かし、カーソルの位
置にあるファイルを反転表示させたり、ファイルのそば
のインジケーターを点灯させたりする。操作命令提示部
925は操作対象に対して行える操作の種類を使用者に
提示する。通常のリモコンのように操作ボタンのそばに
表示された機能名であったり、液晶表示装置などに表示
された情報であったりする。操作命令入力部926は操
作命令提示部925で提示された操作の中から使用者が
選択して入力する手段である。機能ボタンや、液晶表示
装置に重ねられたタッチパネルなどがある。
【0241】この操作装置の特徴として、操作命令入力
部から操作の指示が行われたとき、同時に操作対象探索
部924によって一時的に選択されている操作対象を確
定する。前述の従来例の操作手順と比較すれば、本方法
では、探索→探索→選択、となり操作手順を短縮化する
ことができる。
【0242】続いて、さらに詳細な実施例について説明
する。図62は、複数の動画、静止画、音声ファイルの
中から任意のファイルを選び、再生、削除、移動、リン
ク付けなどの操作を好適に行えるようにした、操作装置
の構成図である。928は操作者が手に持って使用する
操作装置でありリモコンのように操作者が手に持って使
う。本実施例では通常のリモコンとほぼ同様の構成をし
ているが、後述のように液晶表示装置とタッチパネルな
どで構成しても良い。929は映像情報記録再生機器本
体である。931はリモコン位置検出部である。リモコ
ンから発せられる赤外光をPSDなどの位置検出素子で
捕らえ、リモコンの位置を検出する。ここで得られたリ
モコン位置情報936は操作対象探索部932へ送ら
れ、操作対象探索部932は一時的に選択可能になって
いる操作対象を検出する。制御部934は情報蓄積部9
33よりファイルの縮小画像データを読み込み、表示部
に表示するが、操作対象探索部より得られる情報からカ
ーソルを表示し、カーソルに対応する位置にあるファイ
ルはその周りの色を変えるなどして強調され、今どのフ
ァイルが一時的に選択可能になっているかを使用者にフ
ィードバックする。したがって使用者は操作装置を動か
すことで操作対象を探索することができる。操作装置上
には機能ボタン937と機能表示938があり、これら
はそれぞれ図61における操作命令入力部、操作命令提
示部に相当する。今操作者が操作装置の中の1つのボタ
ン(例えば、再生ボタン)を押すと、その操作指示信号
が操作装置より送信される。本体ではそれを受信部93
0によって受信し、制御部934に送られる。制御部9
34は送られてきた操作命令を送られてきた時にカーソ
ルがあったファイルに対して実行する。この場合、カー
ソルがあったファイルのデータを映像情報蓄積部933
より読みだしてきて再生する。
【0243】制御部934での処理についてもう少し細
かい例を挙げてみる。今ファイルが図63のように一覧
表示されている。それぞれのファイル939はその代表
画像または縮小画像で表される。いくつかのファイルを
囲んでいる線940はそれらのファイルがグループとし
てまとめられていることを表している。またファイル間
を結んでいる線941はリンクを表す。今、操作装置を
動かしてカーソル942を目標のファイル上に移動して
「再生」ボタンを押すと、カーソルのあるファイルが再
生される。再生されているときは通常のビデオ再生のよ
うに一時停止、高速再生、逆再生などが行える。停止さ
せると初期の状態(一覧表示の状態)にもどる。また
「削除」ボタンを押すと使用者に確認を求めた後、カー
ソルのあるファイルを削除する。「移動」ボタンを押し
ながら操作装置を動かすとファイルの縮小画像が操作装
置の動きにともなって移動し、ボタンを離すと移動が完
了する。この時、あるグループ内のファイルを線の外へ
移動すると、そのファイルはグループを離れ、逆に他の
グループに近づくとそのグループに吸収されるようにし
ておくと、グループ間でのファイルの移動が簡単に行え
る(図64)。また「リンク付け」ボタンを押しながら
操作装置を動かすと、ボタンを押した時にカーソルのあ
ったファイルからリンクが伸び、ボタンを離したときに
カーソルがあったファイルにリンクが接続される。この
ように1つの操作を行うのに、ボタンを押す動作が1
回、操作装置を動かす動作が1回ないし2回必要とされ
るだけなので操作を非常に効率的に行うことができる。
また使用者に、対象をダイレクトに操作しているという
感覚を与えることができ、自然な操作環境を実現する。
不必要に多いモード状態を設定する必要がなくなるので
使用者にとっても使いやすい。
【0244】図65は本操作方法に用いられる操作装置
の外観を示した物である。使用者はこの操作装置を従来
のリモコン装置のように手で持って操作する。上述のよ
うにこの操作装置は、移動情報と操作命令を入力する必
要がある。移動情報を入力する手段としては、(a)加
速度検出器を内蔵し、装置の移動量を検出する。(b)
発光部を持ち、この光を映像記録再生機器本体あるいは
表示装置上の光検出器で検出し、装置の位置を検出す
る。(c)マウスのようにボールの回転量の検出によっ
て、2次元面内での移動量を検出する。などの方法があ
り、操作命令を入力する手段としては、(イ)機能を割
り当てられたボタン944を押す。(ロ)タッチパネル
と重ねられた液晶表示装置943に表示された操作命令
を押す。(ハ)イとロの併用。などがある。先の実施例
では(b)(イ)の組み合わせであったが、その他の組
み合わせも考えられる。
【0245】操作装置としてタッチパネルと液晶表示装
置を用いると、その時点で入力可能な操作命令を選択的
に表示することにより、誤入力を防ぐことができる。こ
の方法を用いて使用者にとってより快適な操作環境を実
現した例を次に述べる。この対話環境においてはリモコ
ンのボタンは無いか、あっても必要最小限であり、その
かわりタブレット付き液晶ディスプレイに表示されたア
イコンを指やペンなどで指示することにより命令を入力
する。リモコンには3次元位置センサまたは方向センサ
が搭載されており、本体の表示装置に対するポインティ
ングデバイスの役割も果たす。そしてリモコンの液晶デ
ィスプレイに表示される画面は、本体画面に表示されて
いる内容やカーソルの位置などの要因によって適応的に
制御され、ユーザにとって必要な情報が適切に提供され
る。以下に、この対話環境の詳しい説明を述べる。
【0246】この対話環境の構成は図42によって表さ
れる。まずリモコン部は位置センサ901または方向セ
ンサを持っており、ユーザがリモコンを持って動かすこ
とにより本体画面上の点をポイントすることができる。
この位置情報は送信部907によって本体に送られ、本
体側の受信部909で受け取られる。この情報をもとに
本体では、リモコン画面判定部911が現在リモコンか
らどのような命令が実行可能になるのかを判定し、それ
を識別する信号を送信部910を使ってリモコン部に送
る。リモコン部はこの識別情報を受信部906を通して
受け取ると、リモコン画面情報記憶部902の中の情報
を参照して適切な入力用画面を表示する。この表示は透
明タブレット903を重ねた表示装置904に表示さ
れ、ユーザはこのタブレット903を指やペンなどで指
示することにより命令を入力する。そしてこの入力情報
はリモコンの送信部907を通して本体に送られる。こ
の指示の際、「押す」という動作によってリモコンが動
いてしまうと、カーソルがずれ、間違ったオブジェクト
を指定してしまうことがある。これを防ぐために、ポイ
ントずれ補正部905を設ける。すなわち、操作時直前
にポイントの移動があり、その前に一定時間以上あるポ
イントの近傍に位置していたとき、一定時間位置してい
た方のポイント上で操作が行われたと判断する。これに
よって、あるアイコンを指定してある操作を行おうとし
たらそのときの手のブレで隣のアイコンに対して操作を
してしまう、というミスを防ぐことができる。
【0247】この対話環境では操作の対象を本体の表示
装置から選び、それに対する操作をリモコンの表示装置
から選ぶため、視線の移動が起こり煩わしい。そこで他
の実施例(図43)においてはさらに使い勝手を良くす
るための機構を備える。カーソルがある操作を施せる対
象オブジェクトの上に位置し、ある一定時間ほとんど移
動がなかった場合、これを検出するカーソル停止検出部
913を設け、ここからの検出情報を受けてリモコンの
表示装置と同じ内容を本体の表示装置915に表示す
る。このとき本体側にも、リモコン側と同じ内容を持つ
リモコン画面情報記憶部914が必要となる。本体の表
示装置とリモコンの表示装置上に同じ画面が現れるの
で、リモコン上に目を落とさなくても操作ができる。
【0248】本システムにより、以下のような効果があ
る。近年のVTRのように非常に多くの機能を持ったシ
ステムの場合、リモコンなどに非常に多くのボタンが付
くことになる。これは多くのユーザにとって使いやすい
とは言い難い。なぜならユーザの要求とそのために何を
すれば良いのか(どのボタンを押せば良いのか)を上手
く対応づけることが難しくなってしまうからである。例
えばVTRの録画予約では、予約開始→日付→チャンネ
ル→録画開始時間→録画終了時間→予約セットのように
順番に入力していく。そして、それぞれの項目ごとに設
定のためのボタンがあり、しかもそれは上述の順番通り
にセットしなくてはいけない。すなわち、設定可能であ
ると思われるボタンが複数存在するにもかかわらず、あ
る時点ではそのうちの一つしか設定できない(予約開始
ボタンを押した後、チャンネルを合わせようとしても、
日付設定モードになっているため反応しない、など)。
一般的には、表示装置上に現在の設定項目が何かという
情報を表示したり、リモコンのボタンのそばに押す順番
を数字で示したりしてこの問題を回避している。しかし
根本的な解決としては、そのときに操作可能なボタンだ
けをユーザが押せるようにするのが望ましい。本システ
ムではリモコンの表示画面上に操作可能なボタンだけを
表示できるのでこの要求に応えることができる。
【0249】(実施例26)図44に、サンプルオブジ
ェクトを呼び出し、組み立てて映像を作り、それをキー
映像として検索が行えるシステムの構成を示す。図44
において、サンプルオブジェクト記憶部1001は、検
索のキーとして用いられ易いオブジェクトを階層化して
記憶している。ここに記憶されているオブジェクトは自
然画よりオブジェクト抽出したものや、2次元的あるい
は3次元的に記述された図形データなどである。ユーザ
による選択が容易に行われるようサンプルオブジェクト
は階層構造を成して管理されている。サンプルオブジェ
クト選択部1002は、サンプルオブジェクト記憶部1
001よりユーザの所望のサンプルオブジェクトを呼び
出す。オブジェクト加工部1003はユーザが選択した
オブジェクトに拡大・回転・移動・自由変形などの処理
を施し、ユーザの所望のオブジェクトにより近づける役
割を果たす。オブジェクト組み立て部1004は呼び出
し、または加工した複数のオブジェクトを組み立て、ユ
ーザが検索に用いたいキー映像を作る。制御部1005
は対話部1006より送られてくるユーザの要求に従っ
て、前述の3つのブロックを制御する。映像検索部10
08は、制御部1005から渡されたキー映像を用いて
検索処理を行う。検索情報記憶部1010は、データベ
ース情報のうち検索に必要な特徴量・キーワードなどの
情報を読み込んだ、メモリなどの高速アクセス可能な記
憶媒体である。データベース1009は、光ディスクや
磁気ディスクなどにより構成され、大容量の映像データ
が蓄積している。表示部1007は、検索された映像、
またはユーザとの対話環境を表示する。
【0250】次に、図44における検索処理の流れを説
明する。ユーザからシステムへの要求は対話部1006
を通して行われる。サンプルオブジェクトの選択は様々
な方法によって行われ得る。まずアイコンの選択によっ
てオブジェクトを絞り込んでいく方法がある。サンプル
オブジェクトをグループ化しそれぞれを代表するアイコ
ンオブジェクトを定める。必要があればそのグループを
さらにグループ化する。これを繰り返すことによってサ
ンプルオブジェクトを階層化する。この階層化は、ある
オブジェクトが複数のグループに属することを許す。選
択するときは上の階層から順にアイコンを選択していく
ことによって所望のサンプルオブジェクトに到達する。
この他にもテキスト入力を併用する方法も考えられる。
例えば「人」あるいは「人間」などと入力すると、即座
に色々な人オブジェクトが表示される(男性、女性、子
供など)。ここでの入力方法としてはキー入力、手書き
入力、音声入力などいくつか考えられる。
【0251】そしてこれらのユーザの要求に従い制御部
1005がサンプルオブジェクト選択部1002に指示
を出す。ユーザは選択してきたサンプルオブジェクトを
必要に応じて加工することができる。円、三角形、円
柱、直方体といった図形データのオブジェクトは拡大、
回転などのユーザ要求に従い、オブジェクト加工部10
03によって加工処理が行われる。人の映像の向きを変
更するといった、自然画オブジェクトに対する処理はそ
の内容によって異なる処理系を用いる。「人の絵を拡大
する」といった要求に対してはオブジェクト加工部10
03が処理を行う。しかし、「人の向きを変える」とい
う要求に対しては異なるオブジェクトを選択し直すこと
によって対処する。すなわち、いろんな方向を向いた人
のオブジェクトを提示し選択させる。あるいは入力され
る向きによって表示するオブジェクトを順に変えてい
き、所望の絵が出たところで確定させる。ユーザは選択
し必要に応じて加工したオブジェクトを組み立ててキー
映像を作り上げる。このときはオブジェクト組み立て部
1004がユーザ要求に応じて、オブジェクトの配置、
重ね合わせ、混ぜ合わせ、などの処理を行う。また組み
立てたオブジェクトをひとつのオブジェクトにし、さら
に加工することもできる。組み立てた映像の色調、明る
さ、シャープさといった属性もオブジェクト加工部10
03によって変えられる。
【0252】こうして作成されたキー映像は映像検索部
1008に渡され、検索が実行される。映像検索部10
08はキー映像を解析して特徴量を取り出し、また選ん
だサンプルオブジェクトの名前を使ってキーワードを推
論し、検索情報記憶部1010の情報を参照して検索処
理を行う。検索結果にもとづいてデータベース1009
より映像を読み出してきて表示部1007に表示する。
【0253】制御部1005から映像検索部1008へ
のキー映像の受け渡しはキー映像を作成している過程で
行うこともできる。このように制御すれば、ユーザがキ
ー映像を作成している過程でも暫定的な検索結果が随時
与えられ、もしキー映像ができあがる前に所望の映像が
見つかればそこで検索は終了することになる。
【0254】実施例によれば、キー映像による検索の時
の、映像を作るのが煩わしい、あるいは上手く作れない
ユーザに対しても、容易にキー映像が作れる環境を提供
することができる。
【0255】(実施例27)動画、音声あるいはシーケ
ンシャルな静止画列を、それらに張られた被リンク情報
と共に見ることのできるブラウジングシステムの構成の
概略は図45のようになる。このブラウジングシステム
により、通常は映像の中に隠れているようなリンクも表
示することができ、ハイパーメディア情報の編集などを
行うときに好適である。またブラウジングに際してはリ
ンクされた情報がユーザに把握され易いような環境が提
供されている。
【0256】まずこの図における各ブロックの説明をす
る。映像・音声・リンク情報蓄積部1106は、これら
の情報が蓄えられた光ディスクなどの外部ディスクであ
る。また、システムが内部のハードディスクやメモリな
どに外部ディスクの情報を持って管理している場合はそ
れらも含む。アクセス部で1107は、映像・音声・リ
ンク情報蓄積部1106より必要な情報を随時アクセス
してくる。メイン情報記憶部1102は、アクセス部1
107が読み出した情報のうち、軸となる動画・音声・
シーケンシャルな静止画列およびリンク情報を記憶して
おく。メイン情報再生部1103は、ユーザの指示に従
ってメイン情報記憶部1102よりデータを読み出し表
示部1109に再生する。被リンク情報記憶部1104
は、メイン情報にリンクされた情報をリンク情報から特
定し、記憶する。また、被リンク情報と関連したリンク
情報も記憶される。被リンク情報再生部1105は、被
リンク情報記憶部1104より読み出したデータを、再
生位置・速度検出手段1108によって検出されるメイ
ン情報の再生位置・速度を参照しながら表示部1109
に再生する。対話部1101は、ブラウジングにおける
ユーザからの要求をアクセス部1107、メイン情報再
生部1103、被リンク情報再生部1105に伝達す
る。
【0257】次に本システムでブラウジングを行うとき
の処理の流れについて述べる。ユーザからの要求、すな
わちどの情報をブラウジングするか、どのくらいの速さ
で再生するか、などは対話部1101によって受け入れ
られる。対話部1101は受け入れた要求に従って、ア
クセス部1107、メイン情報再生部1103、被リン
ク情報再生部1105に指示を出す。アクセス部110
7は指示に従い映像・音声・リンク情報蓄積部1106
よりデータを読み出してきて、メイン情報記憶部110
2、被リンク情報記憶部1104に格納する。メイン情
報再生部1103は対話部1101より伝えられたユー
ザ要求(再生速度変更、停止、頁めくりなど)に基づ
き、メイン情報記憶部1102よりデータを読み出して
きて表示部1109に表示する。再生位置・速度検出手
段1108はメイン情報再生部1103より現在の再生
位置や再生速度などの情報を検出する。被リンク情報再
生部1105は再生位置・速度検出手段1108より与
えられる現在の再生位置と被リンク情報記憶部1104
にあるリンク情報を利用して被リンク情報を再生する。
このとき現在の再生速度を用いて、被リンク情報の表示
タイミングや表示時間などを適切に制御する。あるいは
逆に被リンク情報がユーザに見やすいようにメイン情報
再生部1103の再生速度を制御することもできる。そ
して、メイン情報と共に表示部1109に表示する。
【0258】ここで、対話部および各再生部の処理につ
いて更に詳細な説明を行う。
【0259】まずメイン情報再生部1103での再生の
方法について述べる。メイン情報が動画像である場合は
通常の動画像再生とそれほど変わらない。ユーザは再
生、停止、可変速再生、逆再生、などの指示を出すこと
ができる。メイン情報がシーケンシャルな静止画である
場合、いくつかの再生方法が考えられる。まず単純に静
止画を順番に切り替えて表示していく方法がある。次
に、順番に切り替えていくのは同じだが、重なった書類
をめくっていくように下あるいは横のほうから徐々に次
の画像に変えていく方法もある。これらを以後「頁めく
り型再生」と呼ぶことにする。頁めくり型再生において
は上述のようなユーザ要求に対して、静止画を切り替え
る時間間隔を制御する。いずれの場合も、メイン映像は
画面の上下左右にマージンを残して中央に表示する。マ
ージンの部分に後述する被リンク情報再生部によって、
リンクされた情報が再生される。また図48のように、
静止画を横または縦に並べてつなげ、フィルムを送るよ
うにして再生する方法がある。この再生方法は以後「フ
ィルム送り型再生」と呼ぶことにする。フィルム送り型
再生では上述のユーザ要求に対し、静止画を送る速さを
制御する。動画像の1フレームを静止画と考えれば、動
画像についてもフィルム送り型再生が可能である。メイ
ン情報が音声の場合は動画像と同じである。映像は表示
しないか、またはその音声情報に付けられたインデック
ス静止画などを表示するかどちらかである。
【0260】次に被リンク情報再生部1105での再生
方法について述べる。この部分は本システムを大きく特
徴づけているものであり、メイン情報の再生と共にそこ
にリンクされている情報を効率よくブラウジングするた
めの工夫がなされている。ここでは、メイン情報の再生
が、通常の動画再生、静止画の頁めくり型再生または音
声の再生である場合と、フィルム送り型再生である場合
の2通りについて説明する。
【0261】まず前者の場合であるが、被リンク情報は
基本的にメイン情報の中でリンク元になっている部分が
再生されているときに、マージン部分に表示される(図
49)。ここでは、あるメイン情報にどのようなリンク
が張ってあり、その先にどのような情報があるのかを効
率よくブラウジングするためのシステムであるから、通
常の再生ではリンクアイコンしか見えない、あるいはリ
ンクの存在が一見しただけでは分からないような場合で
も、動画・静止画を表示する。音声は代わりに音声情報
がリンクされていることを表すアイコンを表示する(図
49)。このアイコンを指定することによってリンクさ
れた音声情報を聴くことができる。しかし、メイン情報
に音声情報がない場合は、音声を同時に再生することも
できる。これでメイン情報を再生しているときにリンク
された情報があった場合、その存在を知ることができ
る。フィルム送り型再生の場合はフィルムの流れに合わ
せて被リンク情報が現れる。リンクもとの情報が時間的
に長い場合は、初めにフィルムの流れに沿って被リンク
情報が現れ、メイン情報がリンクもとになっている間
中、被リンク情報は画面内にとどまり、最後のリンクも
とが画面外に流れ出るのと連動して、被リンク情報も画
面から流れ出ていく。しかし、非常に速い速度でブラウ
ジングを行っていたり、リンク元が動画の中の非常に短
い時間であったりすると、リンクの存在を知ることはで
きてもその内容を把握することは困難である。そこでこ
のような条件下であってもリンクの内容を把握できるよ
う、以下に述べる特徴を持つ。ここで考えられる特徴は
2つあり、システムはその何れか、または両方を持つこ
とによって、ユーザに快適な環境を提供することができ
る。
【0262】メイン情報再生部がメイン情報を再生する
際、同時に再生中のフレームに相当するリンク情報を映
像・音声・リンク情報蓄積部から再生する。映像・音声
・リンク情報蓄積部に蓄積されているリンク情報として
は、被リンク情報の属性、アドレス、表示方式、表示位
置、表示の大きさ、リンクの張られているフレームが何
フレーム先(または手前)にあるか、リンクの張られた
オブジェクトの位置、等の情報が各フレームごとに記録
されている。本方式では、リンクの張られたフレームだ
けではなく、その前後のある一定の範囲にあるフレーム
全て、もしくは一部にもリンク情報を書き込むことを特
徴としている。リンク情報のうち、リンクの張られてい
るフレームが何フレーム先(または手前)にあるか、と
いう情報は、例えば、そのフレームにはリンクは張られ
ていないが、30フレーム後にリンクが張られている、
といったような情報を記録しておくものである。もちろ
ん、そのフレームにリンクが張られている場合には、リ
ンクが張られていることを示すデータが記録されてい
る。
【0263】リンクの張られているフレームが何フレー
ム先(または手前)にあるかといった情報は、次のよう
にして付与される。まずユーザは、リンクを張るフレー
ムをマウスやタッチパネルなどのポインティングデバイ
スで指示する。次に被リンク情報を指定する。ここまで
の操作でリンクの張られたフレームに対してはリンク情
報を書き込むことができる。次にシステムは指定された
フレームの前後にわたり、リンクの張られたフレームま
で何フレームあるかを検出し、この情報をフレームのリ
ンク情報として書き込んで置く。このような操作を行う
範囲は、メイン情報を高速で再生したときに被リンク情
報を同時に再生させる可能性のあるフレームに限定して
おけば十分である。
【0264】表示方式情報は、被リンク情報をメイン情
報と同時に表示する際、どのように表示を行うかといっ
た情報であり、例えば、フェードイン、フェードアウト
により表示する、または小さな表示を徐々に大きくして
いき、再び小さくなって消えるように表示する、または
突然表示され、パット消える、などといった方式が記録
されている。リンクの張られたオブジェクトの位置情報
は、オブジェクト単位でリンクが張られている場合に、
そのオブジェクトがフレームのどの位置に存在するかを
記録しているものである。リンクが張られていないフレ
ームでは、通常はこの情報は空になっているが、そのフ
レームがリンクの張られたフレームの近くで、しかもリ
ンクの張られたオブジェクトが含まれているような場合
には、このオブジェクトの位置を記録してある場合もあ
る。
【0265】次に表示方式として、フェードイン、フェ
ードアウトを使った場合について、被リンク情報の表示
方法を詳細に説明する(図80)。
【0266】メイン情報の再生中に、リンクされた情報
を持つ部分が近づいてくると、リンクされた情報が徐々
にフェードインして現れてきて、リンクされた部分を過
ぎると徐々にフェードアウトして消えてゆく。このよう
な表示方法は、図46に示す構成によって実現される。
フェード状態決定手段1110は、リンクの張られたフ
レームに対する現在再生中のフレームの相対的な再生位
置、及び再生速度を検出する再生位置・速度検出手段1
108からの情報を参照し、被リンク情報の表示を開始
・終了するタイミング、フェードの速度などを決定す
る。すなわちメイン情報の、現在再生している位置とリ
ンクの張られている位置の間の距離と、現在の再生速度
と、リンクの張られているフレームの長さを併せて考え
ることにより、適切な時間だけユーザに被リンク情報を
提示するためにいつフェードイン・フェードアウトを始
めるか、もしくはフェードの速さを計算することができ
る。この特徴により、メイン情報を高速でブラウジング
しているとき、リンクされた情報が近づいてくると、リ
ンクされたフレームよりも手前の時点から徐々に被リン
ク情報が表示されてくるので、ユーザは被リンク情報の
存在を知ることができる。このときのフェードの開始時
点、フェードの速さなどはそのときのメイン情報の再生
速度がどのようであっても、ユーザが被リンク情報を認
識できるように適切に制御されている。
【0267】例えば、リンクの張られた区間が非常に短
かったり、非常に高速でメイン情報を再生しているよう
な場合には、従来のシステムでは一瞬しか被リンク情報
が表示されず、従ってユーザが見落としたり、一時停止
や被リンク情報の再生などの命令を出すタイミングを逸
したりという不都合が生じていた。しかし、上述のよう
な制御を行うことにより、ユーザは被リンク情報を認識
できるだけの十分な時間被リンク情報を見ることができ
る。しかも、実際にリンクが張られている場所では被リ
ンク情報をはっきりと表示し(または目だつように枠を
つけても良い)、その前後ではぼんやりと表示するよう
にした場合には、見ているユーザにはそこがリンクされ
ている場所なのか、その近くなのか、ということを認識
することが可能である。ユーザは被リンク情報のフェー
ドインによりリンクされたフレームの近くが再生中であ
ることを認識し、実際にリンクの張られた時点では余裕
を持って一時停止をしたり、再生速度を遅くしたり、被
リンク情報の再生などの命令を出すことができる。メイ
ン情報が音声である場合でも、音を聞きながら画面でリ
ンク情報の流れを追うことができ、快適なブラウジング
が可能である。これらが本発明の第1の特徴である。
【0268】次に、リンク情報と被リンク情報の表示の
関係について詳しく説明する。動画を再生する際、被リ
ンク情報再生部は常にフレームごとのリンク情報を参照
している。そして、リンクの張られたフレームが何フレ
ーム先にあるかという情報を読みとると、直ちに現在の
動画像再生速度とリンクの張られたフレームまでのフレ
ーム数にあらかじめ決められている演算を施し、被リン
ク情報の表示を行うか否かを決定する。被リンク情報の
表示を行うよう決定された場合には、直ちにリンク情報
に記述されている方式で被リンク情報の表示を開始す
る。このときの被リンク情報の表示位置は、やはりリン
ク情報に記述された被リンク情報の表示位置に従って決
められる。被リンク情報の表示は、リンクの張られた情
報が存在することを示すアイコンを表示する方法や、実
際に被リンク情報(静止画、テキスト、動画像)を再生
して表示する方法とがある。被リンク情報が音声である
場合には、やはり音声情報がリンクされていることを示
すアイコンを表示するか、実際に音声を再生してみると
いった方法がある。
【0269】現在表示しているフレームのリンク情報中
に、リンクの張られたオブジェクトの座標情報が存在す
る場合には、被リンク情報の表示位置から動画像中のリ
ンクの張られたオブジェクトへの矢印を表示することが
できる(図75)。この表示を行うかどうかはユーザが
選択できる。矢印を表示する際には、どのオブジェクト
にリンクが張られているか、また、被リンク情報がどの
オブジェクトの説明なのかを容易に知ることが可能にな
る。また、メイン情報をじゃまな表示なしに見たいとき
には表示させないようにしておけば良い。リンクの張ら
れたオブジェクトの動きに合わせてフレームごとにオブ
ジェクトの位置座標が変わることにより、被リンク情報
の表示中はリンクが張られたオブジェクトの動きに合わ
せて矢印が移動するように表示される。リンク関係を表
示する矢印は、表示を行う際には、再生中のフレームの
リンク情報にリンクの張られたオブジェクトの座標情報
がなくなるまで、もしくは被リンク情報の表示が終了す
るまで表示される。
【0270】矢印でリンクの張られたオブジェクトを示
すほかに、被リンク情報の表示位置をリンクの張られた
オブジェクトのそばに表示する方法もある。このように
表示するためには、フレームのリンク情報中の被リンク
情報表示位置情報をリンクの張られたオブジェクトの位
置に合わせて設定しておけば良い。オブジェクトの動き
に合わせて被リンク情報の表示位置情報を変えておけ
ば、図76に示されているようにオブジェクトの動きに
合わせて被リンク情報の表示が移動し、一目でどのオブ
ジェクトに関する情報なのかが理解できる。ただし、メ
イン情報の表示が妨げられることがあるので、ユーザが
このような被リンク情報の表示を行うか否かを選択でき
るようにしておくことが望ましい。このような被リンク
情報の表示を移動させる方法は、さらに先に説明した矢
印の表示と組み合わせて行うことも可能である。また、
リンクの張られたオブジェクトを丸く囲んだり、オブジ
ェクトを目立つ色で表示するなどの方法でリンクを張ら
れたオブジェクトがわかりやすいようにできるが、この
ためにも同様の手法を使うことができる。
【0271】いままでは、リンクの張られたフレームに
リンク情報を付与するほか、リンクを張られたフレーム
の前後のフレームに対してもリンク情報を付与しておく
場合の被リンク情報表示方法について説明した。次にリ
ンクの張られたフレームにしかリンク情報が付与されて
いない場合の被リンク情報再生方法について説明する。
【0272】図77はリンクの張られたフレームにしか
リンク情報が付与されていない場合の被リンク情報再生
システムの構成を示すブロック図である。メイン情報再
生部1131は、メイン情報記録部1130に記録して
あるメイン情報を再生する。その後メイン情報は、メイ
ン情報の再生速度に応じた時間だけバッファ1133に
格納された後、表示部1136に表示される。再生位置
・速度検出部1132はメイン情報の再生速度及び再生
位置を検出し、被リンク情報再生部1135にこの情報
を送る。リンク情報記憶部1137は、再生位置・速度
検出部から送られてきた再生位置情報に対応したフレー
ムに関するリンク情報を読みだし、このリンク情報を被
リンク情報再生部に送る。被リンク情報再生部はリンク
情報を受け取ると、メイン情報の再生速度情報から、リ
ンクされたフレームから何フレームさかのぼった位置か
ら被リンク情報の再生を開始するかを判断する。この判
断方法は、前述した、リンクを張られたフレームの前後
のフレームに対してもリンク情報を付与しておく場合と
同様である。被リンク情報の再生位置が決定すると、被
リンク情報再生部は再生すべき被リンク情報を被リンク
情報記録部1134から読みだし、バッファ1133か
ら被リンク情報再生位置に対応するフレームが出力され
るのにタイミングを合わせて被リンク情報を表示部11
36に送る。もしくは、メイン情報の再生速度に合わせ
てバッファの遅延量を調整し、フレームの表示と被リン
ク情報の表示が同期するように表示部にメイン情報が送
られるようにする。表示部ではメイン情報と被リンク情
報を合成して表示を行う。バッファ1133はメイン情
報を高速に再生している場合でも、被リンク情報再生位
置のフレームが格納されているだけの十分な容量を持っ
ている必要がある。すなわち、メイン情報記録部から読
みだしたフレームから、そのフレームに張られた被リン
ク情報が再生されるべきフレームまでの全てのフレーム
を格納できるだけの容量が必要である。
【0273】リンクの張られたオブジェクトが容易に認
識できるように、リンクの張られたオブジェクトを矢印
で指し示す方法や、被リンク情報の表示位置を変化させ
る方法は、オブジェクトの座標や被リンク情報の表示位
置情報を記述しておかなければ行うことができない。リ
ンクの張られたフレームにしかリンク情報が付与されて
いない場合には、実際にはリンクは張られていないが、
近くのフレームに張られた被リンク情報を同時に表示し
ているフレームに対しては、オブジェクトの座標や被リ
ンク情報の表示位置情報を与えられない。従って、先に
説明したような矢印による表示等はできないことになる
が、この問題は次のように解決することができる。
【0274】まず、リンクの張られたフレームに対応す
るリンク情報に、前後のフレームにおけるリンクの張ら
れたオブジェクトの座標情報を全て記述しておく方法が
ある。従って、リンクの張られたフレームを読み込んだ
ときに、どのフレームにはどの座標にリンクの張られた
オブジェクトが存在するかがわかる。この情報を使って
リンクの張られていないフレームでも矢印を表示するな
り、被リンク情報の表示位置を変化させるなりの処理を
行うことが可能になる。
【0275】また、システムの構成を図78のように変
更することによっても認識しやすい被リンク情報の表示
が可能になる。すなわち、バッファと被リンク情報再生
部の間に画像認識部1138を置く。メイン情報再生部
でリンクの張られたフレームが再生されると、フレーム
はバッファに格納され、またそのフレームに対応したリ
ンク情報がリンク情報記録部から被リンク情報再生部に
読み込まれる。リンク情報にはリンクの張られたオブジ
ェクトの座標情報が含まれている。バッファに入ったフ
レームは直ちに画像認識部1138に送られ、リンク情
報からリンクの張られたオブジェクトを特定する。この
ときには、多重解像度法(例えば、飯島、図形の基礎証
定式と観測変換、信学論(C)、pp。641−64
8、1971)などのエッジ検出手法を用いてオブジェ
クトのエッジを抽出する。リンクの張られたフレームか
らリンクの張られたオブジェクトが特定されると、これ
を利用してリンクの張られていないフレームにリンクの
張られたオブジェクトが存在しているかどうか、また、
その座標はどこなのかが計算される。そのためには、リ
ンクの張られたフレームを出発点として、バッファ内の
隣接するフレームに順次ブロックマッチングなどの動き
ベクトル抽出手法を適用し、同じオブジェクトが他のフ
レームのどこにあるかを検出する。シーンチェンジによ
りオブジェクトがフレームからなくなるような場合に
は、連続するフレームが著しく変化することから容易に
検出ができるので、このような場合にはそれより先のフ
レームにはリンクの張られたオブジェクトが存在しない
ものとして、それ以上のオブジェクト抽出を中止でき
る。このように連続したフレームからオブジェクトの動
きを追いかける処理を行うことにより、被リンク情報の
表示開始位置がリンク情報を持っていなくても、リンク
の張られているオブジェクトが存在すればそれを検出
し、矢印を表示するなどの処理を行えるようになる。
【0276】上述した、画像認識技術を使いオブジェク
トが他のフレームのどこに存在しているかを抽出する処
理は、リンクを参照するときばかりではなく、リンクを
張るときにも利用できることは明かである。つまり、ユ
ーザがあるフレームに存在するオブジェクトを指定し、
リンクを張ったとき、同様の画像認識処理によりオブジ
ェクトのエッジを検出し、座標をリンク情報として記録
しておく。さらに、リンクを張られたフレームを出発点
として、隣接するフレームに次々に動きベクトル抽出手
法を施し、リンクを張られたフレームの周辺のフレーム
に対しても、リンクの張られたオブジェクトと同一のオ
ブジェクトがある座標情報を記録しておく。このような
操作で、周辺のフレームにもリンクの張ってあるフレー
ムが近くにあるという情報だけでなく、リンクの張られ
たオブジェクトと同一のオブジェクトがどこにあるか、
といった情報を記録しておくことが可能になる。
【0277】広い範囲にリンク情報を持たせたり、バッ
ファを使うなどの方法のほかに、記録媒体上のあらかじ
め決められた位置にリンク情報を集中的に記録してお
き、システムがまずこのリンク情報だけを読み込んでお
くことにより、リンクされたフレームの位置を知る方法
などがある。
【0278】メイン情報の再生中に被リンク情報が存在
することを分かりやすくするもう一つの方法に、リンク
された情報を持つ部分が近づいてきたとき、メイン情報
の再生速度を、ユーザが被リンク情報を認識できる程度
に遅くする、という方法がある。この特徴は図47に示
す構成によって実現できる。メイン情報再生速度決定手
段1112は、再生位置・速度検出手段1108より得
られる情報と、被リンク情報記憶部1104の情報より
メイン情報再生速度を決定し、メイン情報再生部110
3に指示する。すなわちメイン情報の、現在の再生速度
と、リンクされている部分の長さより、再生速度をどれ
だけ遅くすればユーザが被リンク情報を認識できるのか
を計算する。そして、リンクされている部分の位置、現
在の再生速度、リンクされている部分の適正再生速度か
ら、どの位置からどのくらいのペースで速度を落として
いくのかを決定する。再生部1113は再生位置・速度
検出手段1108より得られるメイン情報の現在再生位
置と、被リンク情報記憶部1104より得られるリンク
位置を比較し、被リンク情報を再生するべき位置に来た
とき、被リンク情報記憶部1104より情報を読みだ
し、再生する。このときのメイン情報の再生速度と表示
される情報は図79のようになる。
【0279】このように、速度をリンクされた情報を持
つ部分の前後で変化させるには、あらかじめリンク位置
がどこにあるのかを、リンクされた情報の前後の部分の
再生時点で知っておかなければならない。そのための手
段としては、リンクされたフレームの前後のフレームに
対応したリンク情報にも、あらかじめリンクされたフレ
ームが近くにあることを記述して置く方法、そして、大
きなバッファを使って表示されているフレームよりもず
っと先のフレームの情報を読み込んでおく方法(図7
7、78)などがある。これらの詳細は、前述した被リ
ンク情報の再生位置を変化させる方法と同様である。ま
た、リンクされたオブジェクトをより分かりやすくする
ために、オブジェクトを指す矢印を表示したり、被リン
ク情報の表示位置を変化させたりする方法も、リンク情
報にオブジェクトや被リンク情報の表示位置を記述して
置くことにより、容易に可能となる。
【0280】以上のような特徴によって得られる効果は
次のようなものである。すなわち、高速で再生・ブラウ
ジングしているとき、またはリンクされている長さが短
いときでも、リンク点が近づくことにより再生スピード
が遅くなり、被リンク情報がユーザに認識できるように
再生してくれる。また、メイン情報が動画像である場合
に限定すると、リンク点での再生速度でリンクの張られ
た長さをつかむことができる。これらが本発明の第2の
特徴である。上述のフィルム送り再生の時はこの第2の
特徴を用いるのが好適である。
【0281】上述の第1、第2の特徴を合わせ持つシス
テムを構築した場合は更に好適なブラウジング環境を作
ることも可能である。
【0282】前の例では1つの映像情報を軸に、それに
リンクされる情報を含めたブラウジングを扱った。次
に、複数の映像情報がリンクによって複雑に関連づけら
れているような場合に、いくつもの映像ファイルを渡り
歩いてブラウジングできる映像情報再生機器について述
べる。構成は図45とほぼ同じである。ここでは使用者
の操作と画面の変化を追って説明する。図66が画面構
成図である。今いくつかに区切られた枠の1つ1120
に映像Aが映されている。これは動画でもシーケンシャ
ルな静止画列でも良く、この枠の中の映像が再生中であ
ることをしめす色枠1121がつけられる。この映像を
高速再生や逆再生するなどしてブラウジングする事がで
きる。このときこの映像にリンクされた情報が存在した
場合、それらが隣合った枠1122に現れる(図6
7)。これは先の実施例のように高速再生中でも使用者
が認識し易いように、フェードインされるなどして現れ
てくる。先の実施例と違うことは、メインの映像と被リ
ンク映像が同じ大きさで表され、またリンク関係が分か
るように映像と映像の間が線1123で結ばれる。この
線は被リンク映像がフェードイン・フェードアウトして
いる最中は薄い色で表され、被リンク映像が完全に現れ
たとき濃い色で表される。すなわち図72においてA1
〜A6、およびB1〜B5のまとまりを映像、A1、A
2...を1フレーム(または1枚の静止画)とする
と、濃い色の線は現在見えているフレーム(あるいは静
止画)同士(A5とB2)がリンクで結ばれていること
を表し(図73)、薄い色の線は現れているフレーム
(または静止画)以外でリンクされていることを表す
(図74)。今使用者が現れてきた被リンク映像Bの方
をもっと良く見たいと思ったとき、被リンク映像Bを再
生する由の命令をだすことができる。すると今度は映像
Bがメイン映像に変わり、ブラウジングできるようにな
る。このときメイン映像であることを表す色枠1124
は移り、かつてメイン映像であった映像Aはそこで停止
する。映像Bを再生するに従って映像Aとリンクで結ば
れていた部分が過ぎると、線1125は薄い色に変わる
(図68)。次に映像Bをブラウジングしているときに
現れた被リンク映像Cをまたブラウジングしたいと思え
ば、指示を出すことにより映像Cをメイン映像にしてブ
ラウジングできるようになる(図69)。さらに再び映
像Aをブラウジングしたいと思えば、戻ることもでき
る。今度は被リンク映像は映像Bとは別の枠に現れるよ
うになり、別の被リンク映像Dをブラウジングする事も
できる(図70)。この過程で一度現れた映像は消すこ
とを指定しない限り、また枠が足らなくならない限り残
っているのでいつでも戻ることができるし、線によって
リンク関係は分かる。またリンク(線1126)を選択
して指示することにより、そのリンクで結ばれている映
像の中から、リンクで結合されている部分1127、1
128を呼び出すこともできる(図71)。
【0283】なお、ここでは1つの表示装置を用いる場
合で説明したが、上記実施例における枠1つを1つの表
示装置に対応させ、複数の表示装置を使ったブラウジン
グシステムを構成することも可能である。この場合は各
表示装置に映っている映像のリンク関係を表示する手段
が別に設けられているのが望ましい。また各表示装置ご
とにバッファメモリや再生部などを設ければ、より高速
にまた複数の映像を同時にブラウジングする事も可能で
ある。
【0284】(実施例28)映像などの情報を本をめく
る感覚でアクセスすることのできるブラウジングシステ
ムは図50のような構成で実現することができる。この
システムは静止画だけでなく動画像、音声なども含めて
本をめくる感覚でブラウジングできることが特徴であ
り、ブラウジング環境の一例は図52のようになる。
【0285】対話部1201は、ユーザの要求を受け入
れる部分である。この要求は制御部1202に渡され、
制御部1202は情報アクセス部1205に命令を出
す。情報アクセス部1205は指示に従って情報記憶装
置1203より情報をアクセスし、情報再生部1204
に渡す。情報再生部1204は、CRT、液晶ディスプ
レイなどの映像表示装置またはスピーカーなどの音声再
生装置であり、これがユーザに対し情報を提供する。ま
た、制御部1202はページ情報や属性情報などをこの
情報再生部1204に重ねて表示する。
【0286】対話部1201に入力される情報としては
ページめくりの指示、再生される情報が動画や音声であ
った場合の可変速再生や一時停止などの指示などであ
る。指示の方法としてはマウスなどのポインティングデ
バイスによるものが一般的であろう。
【0287】この実施例ではブラウジング環境として本
メタファを用いているが、ユーザの使い勝手を考えて、
実際の本の扱いと操作およびユーザへのフィードバック
をうまく関連付けている。例えば、左右に残っているペ
ージの量は現在表示されている情報が全体のどの辺りに
位置しているのか(前の方か、真ん中の方かなど)を表
している。これによりユーザは「あの映像が何頁にあっ
た」という正確な情報ではないが「あの辺にあった」と
いう情報を視覚的に覚えることができ、ブラウジングを
効率的に行うことができる。事実、「何頁にあった」と
いう情報を覚えておくのは大変である。頁おくりは一番
上の頁の隅にある「少しめくれている部分」をマウスで
クリックすることにより、1頁めくり、1頁戻しができ
るが、それ以外にも左右に残っている頁の見えている部
分をクリックすることにより、その頁にジャンプするこ
とができる。頁めくりの時、指示がシステムに受け取ら
れたことを確実にユーザに伝えるために、またクリック
で何が起こるのか(この場合は頁めくり)を暗に表現す
るために、クリックしたときにマウスカーソルを図53
のように変化させる。この時より自然に見せるためにふ
たつのアイコンの「手の甲」の部分がなるべく動かない
ように、両者の表示位置を適切に制御する。またマウス
カーソルが画面の左半分にある場合は図53左のアイコ
ンを、右半分にある場合は図53右のアイコンを用いる
ようにするとより自然に見せることができる。
【0288】ここで再生することのできる情報は静止画
像だけでなく動画像、音声も可能であり、本発明の大き
な特徴である。ある頁の情報が動画像である場合は、そ
の頁が指定されると頁が変わるとともに動画像の再生が
始まり、この再生状態を制御するためのコントロールパ
ネルが同時に表示される。頁がさらに先に進められれば
その時の再生位置を覚えておいてまたその頁に戻ってく
ればそこから再生される。しかし、しばらく再生されず
に再びその頁に戻ってくるような場合は、また初めから
再生される。この判断は、再び再生されるまでの時間が
一定時間を越えるかどうかという条件、あるいは再び再
生されるまでにどの程度遠くの頁まで遠ざかったかとい
う条件などを用いることができる。短い動画像が数多く
あり、その中からある動画像をブラウジングして見つけ
たいという場合はこの環境が好適である。すなわち頁を
めくる度に次の動画像が再生され、その動画像が所望の
ものでないと分かれば再生途中であっても頁めくりを指
示すれば次の動画像に移る。一時停止してじっくり見た
り、早送りして見たいときにはコントロールパネルを使
えば良い。
【0289】ある頁の情報が音声であるときは映像情報
は必要ないが、その情報が音声情報であることを示すイ
メージなどを表示する。
【0290】本システムで快適にブラウジング作業を行
うためにはユーザの要求に対し、システムが素早く対応
することが大事である。そのために所望の情報をなるべ
く高速にアクセスする技術が必要とされる。しかしディ
スクドライブのシーク時間を物理的に非常に小さくする
ことは難しいので、バッファメモリを用いて見かけ上の
アクセス時間を短縮する。
【0291】アクセス時間を高速化した情報アクセス部
のさらに細かい構成は図51のように表される。以下に
各ブロックの説明をする。画面情報記憶部1206は、
現在画面上でポインティングデバイスでどのような指示
ができるか、という情報が記憶されている。例えば、現
在表示されている情報の中にリンクを示すアイコンがな
いか、あればどこにあるか、現在表示されている情報が
動画であれば特殊再生のためのコントロールパネルはど
こか、頁めくり指示のアイコンはどこにあるか、頁ジャ
ンプの指示はどのあたりでできるのか、といった情報で
ある。
【0292】アクセス情報決定部1207は、画面情報
記憶部1206から送られてくる情報と、制御部120
2から送られてくる、カーソルの位置・移動方向・速度
などの情報から次にアクセスすべき情報を決定する。ア
クセス部1209は、アクセス情報決定部1207の指
示に従い情報をアクセスしてくる。アクセスの処理には
いくつかのパターンがある。まず情報記憶装置1203
から情報を読み出し即座に情報再生部1204に再生す
る場合、既にバッファメモリ1208に転送されていた
情報を読み出し情報再生部1204に再生する場合、そ
して情報記憶装置1203から読み出しバッファメモリ
に格納する場合である。
【0293】この見かけのアクセス時間の高速化が、具
体的にどのように実現されるのかを詳しく説明する。い
まブラウジングする情報は動画像であるとする。まず現
在ある動画像ファイルのあるフレームを再生している瞬
間において、今後再生が要求される可能性のある情報に
は以下のようなものがある。 (1) 次のフレーム画像 (2) 特殊再生(高速再生、逆再生など)によって再生さ
れるフレーム画像 (3) 現在表示されている画像からリンクされた情報 (4) 頁めくりアイコンの指示によって再生される、前動
画、次動画 (5) 直接頁指示によって再生される、他の頁の動画
【0294】これらのうちどの情報が最もアクセスされ
る可能性が高いか、ということはその時のカーソルの位
置に依存する。例えばカーソルが頁送りアイコンの上に
あれば次動画が要求される可能性が高くなるし、また前
動画が要求される可能性は低くなる。次のフレーム画像
はカーソル位置に関わらず常に再生される可能性は高
い。また、これらの再生が要求されたとき、どの程度レ
スポンスの遅れが認められるかということは、その要求
された情報の種類に依存する。例えば滑らかな動画像を
得るために次のフレーム画像の再生遅れは認められな
い。一方、他の頁の動画へのアクセスであればある程度
の遅れは認められる。これらの条件を考慮に入れて、あ
らかじめアクセスしておく情報を決定する。
【0295】しかし、他の頁の動画をアクセスする場合
は問題がある。すなわち、現在再生している頁以外の動
画を全て選択することが可能なのであるが、それらを全
て読み込んでおくことは不可能である。ところで、この
ような指示をユーザが行う場合、厳密に頁を指定してい
るわけではなく、「大体このあたり」をめくりたいと思
っているだけである。したがって、ある程度とびとびの
頁の動画だけを読み込んでおいて、ユーザが指示したと
ころに最も近い頁を開けばよい。またとびとびの頁をア
クセスの仕方は以下に述べるようにする。すなわち、ま
ず現在頁から最も遠い頁(すなわち先頭頁または最終
頁)をアクセスし、次にその頁と現在頁の真ん中の頁を
アクセスする。次に今までアクセスした頁のさらに間を
アクセスしていく。このように最初は荒く、そして徐々
に細かく、アクセスする頁を均等にばらまいていくこと
によって、他頁の再生要求に対し上手く対応できる(図
54)。
【0296】ユーザが速いスピードで大ざっぱに他頁の
場所を指示した場合は、それほど場所の正確さを要求し
てないことが多いので、荒くアクセスした頁から選んで
再生すればよい。ユーザが慎重に場所を指定していると
きは(すなわち時間をかけているときは)他頁の場所の
正確さを要求している可能性が高いが、この場合はアク
セスする時間が十分あるのでユーザの要求通りの動画像
を再生できる。また他の例として、カーソルがほとんど
動かなくなったときは(すなわちその近辺で正確な位置
を探していると考えられる)、そこを中心としてアクセ
スを行うようにする、という手法も効果的である。
【0297】(実施例29)図55に、ユーザが指示を
出すことなく自動的にデータベース中をブラウジングし
てくれるシステムを示す。データベース1302は、映
像・音声情報蓄積部1304とリンク・属性情報蓄積部
1303から成る。各々の記録メディアはさまざま考え
られるが、前者が光ディスクなどの大容量蓄積媒体を用
い後者がシステム内のRAMやハードディスクなどアク
セス速度の速いメディアを用いるのが好適である。外部
環境情報獲得部1301は、各種センサなどである。例
えば、温度、湿度、明るさ、振動、衝撃、加速度などの
センサ、周りの音や映像を捕らえるマイク、カメラなど
がある。これらの装置はシステム本体の中にあっても良
いし、リモコンなどに搭載することも可能である。
【0298】制御部1305は、外部環境情報獲得部1
301から得た情報をもとにし、再生する情報を決定す
る。ここでは現在再生されている情報からリンクされて
いる情報の中から、次に再生する情報を選んでも良い
し、あるグループまたはデータベース全体の中から選ん
でも良い。またここで決定するのは再生する情報だけで
なく、どのように再生するかを決定することもできる。
静止画の再生時間や、静止画・動画の画面分割、小さい
ウィンドウに表示してそのウィンドウを画面の中で動か
すといった再生、音声の音量、など様々な再生の形態を
選択することができる。
【0299】再生部1306は、制御部1305の決定
に従って、映像・音声情報蓄積部から情報を読み出し表
示部1307に表示する。
【0300】このシステムでは、どのような外部環境情
報を用いてどのように再生情報を決定するかは、様々に
考えられる。次に一例として周りの「明るさ」と「うる
ささ」を環境情報として取り入れ、静止画を自動ブラウ
ジングするシステムを取り上げ、システムの処理の流れ
を説明する。データベースに蓄えられているのは、グル
ープ化され、ハイパーリンクの張られた静止画であり、
それぞれの静止画について、色彩が派手か淡いか、構図
は単純か複雑か、の2つのパラメータの値が属性として
付けられている。
【0301】静止画の再生方法は、一枚づつ切り替えて
表示していく方法、画面分割して順番に切り替えていく
方法、画面よりやや小さい静止画をランダムな位置に重
ねて表示していく方法があり、切り替え方だけでも瞬時
に次の静止画と切り替える方法、フェードイン、フェー
ドアウトを繰り返す方法、クロスフェードで切り替える
方法がある。
【0302】まず、外部環境情報獲得部1301より明
るさ情報xとうるささ情報yか共にスカラー値として入
力される。制御部1305はこの2つの値より表示する
静止画の適切な色彩度aと構図の複雑度b、およびその
再生方法を算出する。次に現在表示している静止画より
リンクが張られている静止画のうちその属性が先に算出
したa、bと最も近い静止画を選択し、表示する。
【0303】家庭用の映像データベースというものは気
軽に見られる環境が整えられていることが必須である。
本発明によれば、自分の作成した映像データベースを自
動的にブラウジング・表示できるので、BGVとして活
用できる。また再生時の環境によってブラウジング方法
や表示方法を適切に制御するので、同じデータベースで
何度も楽しめ、またそのときに合った楽しみ方ができ
る。例えば、暗い部屋で一人でいるときには淡い色合い
の絵をクロスフェードで切り替えながら再生し、大勢い
るパーティーのBGVとして使うときには、はっきりし
た色合いの絵を瞬時切り替えで表示する、というように
状況に合った自動ブラウジングができる。
【0304】(実施例30)次に、本発明の情報記録再
生装置に適したポインティングデバイスについて説明す
る。
【0305】コンピュータなどに2次元座標を入力する
ためのポインティングデバイスとして、マウス、トラッ
クボール、ジョイスティックなどが知られている。マウ
ス、トラックボールは、その動きに合わせてカーソルを
動かすポインティングデバイスである。ジョイスティッ
クは、棒の動きに合わせてカーソルを動かす方法も可能
であるが、棒に動きにカーソルの移動速度・方向を対応
付ける方法で使われることが多い。
【0306】このような従来のポインティングデバイス
を携帯用機器リモコンなどに搭載しようとした場合、幾
つかの問題がある。例えば、マウスはそれを動かすため
のある程度広さの平らなスペースを必要となるため、こ
のような用途には向かない。
【0307】ジョイスティックは、棒の動きにカーソル
を大きく移動させる方法では細かい位置決めが難しい。
棒の動きにカーソルを大きく移動させる方法では、この
ような使用には馴染み易いが、マウスに比べて位置決め
のための操作時間において劣る。
【0308】本実施例では、携帯用機器やリモコンなど
での使用において、従来よりも操作性に優れたポインテ
ィングデバイスを提供する。この目的を達成するため
に、本実施例においては、中心を支点として回転可能な
球状または半球状の可動部と、その移動量・方向を検出
する機構と、可動部が標準位置をもち指を離せば標準位
置に戻るような機構とにより、少ない指の動きでカーソ
ル移動が可能なポインティングデバイスを構成する。
【0309】また、上述の機能に加えて、球状の可動部
が標準位置は持たず自由に回転できるような機構と、そ
の回転量・方向を検出する機構と、前述の機能と簡易な
操作で切り替えられるようにした構造とにより、カーソ
ルの広範囲の移動も、狭い範囲での位置決めも少ない指
の移動で効率的に行うことが可能となる。
【0310】上記目的を達成するために、本発明ではト
ラックボールの形状にジョイスティックの機能を持たせ
ることにより、高い操作性を実現する。また、簡易な操
作でジョイスティックの機能と従来のトラックボールの
機能を切り替えることにより、トラックボールの狭い範
囲での位置決め能力を両立することができる。
【0311】本実施例によるポインティングデバイスの
構成を図56〜図59を参照して説明する。図56に示
すように、スリットが開けられ、かつ半円状に曲げられ
た細長い金属板2001、2002が2つのポテンショ
メータ2003、2004の軸に取り付けられている。
ここで、金属板2001、2002は半円の半径が若干
異なっており、両者の軸が垂直になるように、かつ半円
の中心が一致するように配置されてポテンショメータ2
003、2004が固定される。
【0312】このように構成すると、金属板2001、
2002のスリットに物体を貫通させた場合、その物体
は金属板2001、2002の半円の中心を中心とした
半球面上を動き、その動きがポテンショメータ200
3、2004によって検出される。
【0313】ここで、図58、図59に示すように金属
板2001、2002の半円状部の内側に球状体200
5を配置するとともに、金属板2001、2002のス
リットに球状体2005との摩擦係数の大きい材質から
なる密着板2100を挿入する。球状体2005の直径
は、金属板2001、2002の半円の内径とほぼ一致
している。密着板2100の先端は、球状体2005の
表面にフィットし易い形状であることが望ましい。
【0314】通常は、図58に示すように球状体200
5はばねを用いた保持機構2111、2112により密
着板2100に対し浮いた状態に保たれている。この状
態では図57に示すように、球状体2005は検出円板
2006、2007(図58、図59では省略)に接触
し、球状体2005を回転させると、この回転に伴い検
出円板2006、2007が回転される。検出円板20
06、2007は、回転式パルス発生器2008、20
09の軸に取り付けられている。従って、球状体200
5の回転量と方向が検出円板2006、2007を介し
て回転式パルス発生器2008、2009によって検出
されることになり、ここにトラックボールと同様の機能
が得られる。
【0315】球状体2005を指で押すと、球状体20
05は図59に示すように保持機構2111に抗して沈
み、密着板2100に密着する。この状態で指を動かし
て球状体2005を回転操作すれば、球状体2005の
動きに伴って密着板2100が動き、密着板2100の
移動は図56のポテンショメータ2003、2004に
よって検出される。指を離せば球状体2005は保持機
構2111により密着板2100から離れ、密着板21
00はばねを用いた戻し機構2112、2113によっ
て図58の標準位置に戻る。
【0316】なお、密着板2100の移動量が増えるに
従い、ディスプレイ上のカーソルの移動速度が大きくな
るように関係づけられている。
【0317】このように本実施例によるポインティング
デバイスは、トラックボールの苦手な広範囲のカーソル
移動を、ジョイスティックのようにカーソルの移動速度
・方向を指定する方法で行うことにより、操作性の向上
が期待できる。また簡単な操作で本来のトラックボール
の機能と切り替えられるので、広範囲のカーソル移動と
狭い範囲での位置決めを効率的に行うことができる。
【0318】
【発明の効果】本発明による効果を以下に列挙する。
【0319】(1)使用者の装置操作能力がさまざまで
あっても、操作ミスを極力減らすことのできる。
【0320】(2)映像や音声間にリンク情報が定義さ
れているような場合に、情報の加工やダビング時の適切
な処理を行うことができる。
【0321】(3)本発明による情報記録再生装置のフ
ァイル管理方式によれば、参照することの多いファイル
どうしがユーザの手を煩わすことなく同じディスク内に
移動されるので、ディスクを入れ換えることが少なくな
り、ファイルの参照が高速化される。また、参照するこ
とが少なくなったり、逆に参照することが多くなったり
といった参照割合の変化にも対応してファイルが移動す
るため、常にディスクの入れ替えが少なくなる状態を保
つことができる。
【0322】(4)本発明による静止画表示方式による
と、静止画どうしの関係が静止画どうしの距離として表
現されるため、視覚的にそれぞれの静止画の関係がわか
る。また、あまり参照されない静止画は自動的に表示さ
れないようになるので、所望の静止画を探すときに無駄
な静止画を参照してしまうことが少なくなる。
【0323】(5)本発明によるリンク構造構成法によ
ると、ある程度出来上がっているリンク構造を利用して
リンク構造を構築するので、まったく初めからリンク構
造を構築するよりも手軽に構築できる。しかも、基本的
なリンク構造に手を加えてリンク構造を構築するので、
比較的分かりやすいリンク構造が出来るようになる。
【0324】(6)本発明のシーン代表フレームの選び
方によると、音によって強調されているフレームがシー
ンの代表として選ばれるため、単にシーンの初めや中央
のフレームを代表として選ぶよりも、よりシーンの内容
をよく表しているフレームがシーンとして選ばれる。こ
のようにして自動的に選ばれたフレームをシーンのイン
デックスとして使用すれば、インデックスを見ただけで
どこのシーンかが判りやすくなり、検索の効率が上が
る。
【0325】(7)本発明によるタイマー予約方法によ
れば、フォーマットを意識したりわずらわしいボタン操
作を行うことなく、また、予約のためになにかを用意し
たり調べたりする必要がなく、自分のフォーマットでメ
モをする感覚でタイマー予約ができるため、誰でも簡単
に予約が出来るようになる。
【0326】(8)本発明による静止画検索方式では、
検索のために描かれた静止画の作成中に出来上がってい
る部分から認識し、検索を開始して行くので、検索の高
速化が計られる。また、静止画を作成中に所望の静止画
と異なる静止画が検索された場合には、別の特徴を描い
ている静止画に盛り込む必要があることがわかり、検索
の効率のよい静止画が描けるようになる。
【0327】(9)本発明の静止画生成方法によれば、
動きが激しいためにぶれてしまっていたフレームのぶれ
が修正され、きれいな静止画を得ることが出来る。
【0328】(10)本発明によれば、オートチェンジ
ャ内のディスクの数が多いときに、ディスクに納められ
たファイルの管理を自動的に行ってくれるので、ユーザ
はディスクの容量について何等の知識を持つ必要がなく
なり、管理が容易となる。
【0329】(11)本発明によるディスク管理ボック
スにおいては、ファイルの検索を行ったときに検索され
たファイルの納められているディスクがディスク管理ボ
ックスから選択され、押し出されてくるので、以前のよ
うに改めてディスクの並んでいる中からディスクを探す
必要がなくなり、快適な検索環境が提供される。
【0330】(12)本発明のディスク管理情報通信で
は、ほかの情報記録再生機器によりディスクの情報が書
き換えられても、ディスクの管理情報がリアルタイムで
管理でき、わざわざ管理情報を入力するためにディスク
を挿入するという手間がなくなった。
【0331】(13)個々のユーザのデータベース利用
状況に合ったユーザ独自のデータベース構造が構築され
ているように見えるので、好適にブラウジングを行うこ
とができる。
【0332】(14)ユーザが自分に必要なリンク・ノ
ードをつけ加える、あるいは自分に不要なリンク・ノー
ドを自分に削除することができるので、自分の使いやす
いようにデータベース構造を構築することができる。ま
たこれらの利用者情報は共有のデータベース構造の上に
つけ加える形で持たれるので利用者情報を持たないユー
ザでももちろん使うことができる。
【0333】(15)ユーザが他人に見られたくないと
思う情報を、特定のブラウジング経路がたどられるまで
秘匿しておくように設定することができる。パスワード
を用いる方法と違い、キーボードなどの文字入力装置が
いらず、またイメージで覚えておけるので、パスワード
のように忘れ易いということがない。
【0334】(16)リンクを選択するきっかけとし
て、ポインティングデバイスによる指示だけでなく、見
ている人の視線の動きを用いることによって、自然なイ
ンタラクティブムービーを実現することができる。
【0335】またバッファメモリを用いたアクセスによ
り自然なストーリー展開を行うことができる。
【0336】(17)空ノードを作ることにより、「あ
と映像さえ撮ればあるデータベースができあがる」とい
う環境を提供することができ、ユーザはより簡単にデー
タベースを利用することが可能になる。またリンクとい
うものを意識せずにデータベースを使うことができるよ
うになる。
【0337】(18)環境操作ノードに到達したとき、
例えば周りの明るさなどを制御することができるので、
映画のようなエンターテイメントの演出効果を上げるこ
とができる。
【0338】(19)情報を入力するだけである程度の
グループ分け・リンク付けを自動的に行ってくれるの
で、データベースを利用するためのユーザの負担が軽く
なる。また入力するだけである程度の検索が既にできる
状態になる(どこどこで撮った写真という検索など)。
【0339】(20)各々の編集操作に必要なパラメー
タのうちあらかじめ設定しておけるものはデフォルト値
を用意しておけるので、ユーザからの入力を最小限に抑
えて、編集を行うことができる。もちろんデフォルト値
が用意されたパラメータも変更することは可能である
が、むしろ必要な時だけ変更すれば良いという考え方が
好適な環境を実現している。
【0340】(21)リモコンのボタンを使う代わり
に、液晶表示装置にメニュー・アイコンを表示しその上
に重ねて置かれた透明タブレットを押すことで入力を行
わせるようにしたので、ある時点で選択可能なボタンを
表示することができ、ユーザの混乱を最小限に食い止め
ることができる。
【0341】(22)絵を構成するオブジェクトをサン
プルとして蓄積しておいてそこから必要なオブジェクト
を取り出してきて、必要に応じて加工、組み立てを行う
ことができるので、検索用のキー映像を効率よく作るこ
とができる。
【0342】(23)映像・音声情報をそこに張られた
リンク情報と共にブラウジングできるようになる。また
高速ブラウジングをしているときや、一瞬だけリンクが
張られているような時でも、ユーザがリンク情報を把握
できるよう、リンク情報の表示の仕方を制御するので、
効率の良いブラウジングが可能になる。
【0343】(24)本メタファを用いて、一つの動画
像中の時間軸は、一つのページの中で完結させ、動画像
の並びの軸をページの並びに対応づけたため、複数動画
像の快適なブラウジング環境が実現できる。
【0344】(25)外部環境情報すなわち温度、湿
度、うるささといった情報を利用して、選択可能なリン
クの中から最適なひとつを決めるようにしたので、状況
に合った自動ブラウジングができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1〜6に係る光ディスクを用いた情報
記録再生装置の構成図。
【図2】 実施例1に係るメニューの図。
【図3】 実施例1に係るメニューの図。
【図4】 実施例1に係るメニューの図
【図5】 実施例1に係るユーザ情報入出力部の構成
図。
【図6】 実施例1に係る情報記録再生装置の構成図。
【図7】 実施例1に係るユーザ情報入出力部の構成
図。
【図8】 実施例1に係るユーザ情報入出力部の構成
図。
【図9】 実施例2に係るメニューの図。
【図10】 実施例2に係るユーザ情報入出力部の構成
図。
【図11】 実施例2に係るユーザ情報入出力部の要部
構成図。
【図12】 実施例2に係るユーザ情報入出力部の要部
構成図。
【図13】 実施例3に係るメニューの図。
【図14】 実施例3に係るユーザ情報入出力部の要部
構成図。
【図15】 実施例5に係るリンクを定義/表示するた
めの画面図。
【図16】 実施例5に係るリンクを定義/表示するた
めの画面図。
【図17】 実施例7の概略構成図。
【図18】 実施例8の概略構成図。
【図19】 実施例9の概略構成図。
【図20】 実施例10の概略構成図。
【図21】 実施例11の概略構成図。
【図22】 実施例12の概略構成図。
【図23】 実施例13の概略構成図。
【図24】 実施例14の概略構成図。
【図25】 実施例15の概略構成図。
【図26】 実施例16の概略構成図。
【図27】 静止画の貼られた仮想の壁の一部をモニタ
上に表示するイメージ図。
【図28】 仮想の壁の下に静止画を表示する例を示す
図。
【図29】 手書き入力文字の一例を示す図。
【図30】 図29の手書き入力文字に対する認識結果
の表示例を示す図。
【図31】 実施例17に係るデータベースシステムの
構成図。
【図32】 リンクの自動生成について示す図。
【図33】 実施例18に係るデータベースシステムの
構成図。
【図34】 実施例19に係るデータベースシステムの
構成図。
【図35】 実施例20に係る映像再生装置の構成図。
【図36】 実施例20に係る他の映像再生装置の構成
図。
【図37】 実施例21に係るデータベースシステムの
構成図。
【図38】 実施例22に係るデータベースシステムの
構成図。
【図39】 実施例23に係るデータベースシステムの
構成図。
【図40】 グルーピング・リンク付けの例を示す図。
【図41】 実施例24に係る情報記録再生装置の構成
図。
【図42】 実施例25に係るリモコンシステムの構成
図。
【図43】 実施例25に係る他のリモコンシステムの
構成図。
【図44】 実施例26に係るデータベースシステムの
構成図。
【図45】 実施例27に係るデータベースシステムの
構成図。
【図46】 実施例27に係る被リンク情報再生部の構
成図。
【図47】 実施例27に係る被リンク情報再生部の構
成図。
【図48】 フィルム送り型再生を示す図。
【図49】 被リンク情報、および音声リンク情報とと
もに表示された映像の例を示す図。
【図50】 実施例28に係るデータベースシステムの
構成図。
【図51】 実施例28に係る情報アクセス部の構成
図。
【図52】 実施例28に係る他のデータベースシステ
ムの表示画面の一例を示す図。
【図53】 指アイコンを示す図。
【図54】 他の頁のアクセス順序を示す図。
【図55】 実施例29に係るデータベースシステムの
構成図。
【図56】 実施例30に係るポインティングデバイス
における交差して於かれた2つのポテンショメータを示
す図。
【図57】 実施例30におけるボールの回転量・方向
の検出方法を説明するための図。
【図58】 実施例30に係るポインティングデバイス
の断面図。
【図59】 実施例30に係るポインティングデバイス
の断面図。
【図60】 実施例25における静止画ファイル選択再
生の手順の説明図。
【図61】 実施例25の基本構成を示すブロック図。
【図62】 実施例25におけるファイル選択,ファイ
ル操作を行う際のブロック構成図。
【図63】 実施例25におけるファイルの一覧表示の
例の図。
【図64】 実施例25におけるファイルのグループ間
移動の操作例の図。
【図65】 実施例25における操作装置の外観例の
図。
【図66】 実施例27における画面構成の例の図。
【図67】 実施例27においてリンク情報が表示され
たときの画面の例の図。
【図68】 実施例27においてリンク情報を再生中の
画面の例の図。
【図69】 実施例27においてリンク情報を渡り歩い
ているときの画面の例の図。
【図70】 実施例27において複数のリンク情報を表
示する際の画面の例の図。
【図71】 実施例27においてリンクで結合されてい
る部分を呼び出す際の画面の例の図。
【図72】 実施例27における,リンクされたメイン
映像,被リンク映像のフレームの関係を示す図。
【図73】 実施例27における,リンクされたフレー
ムの画面表示例の図。
【図74】 実施例27における,リンクされた映像の
画面表示例の図。
【図75】 実施例27におけるリンク情報の存在時間
と,矢印によるリンクの張られたオブジェクトの画面表
示例の図。
【図76】 実施例27における,オブジェクトの動き
に合わせた被リンク情報の表示例の図。
【図77】 実施例27における,リンクの張られたフ
レームにのみリンク情報を持たせたときのシステム構成
図。
【図78】 実施例27における画像認識を用いたシス
テム構成図。
【図79】 実施例27におけるメイン映像の再生速度
の自動制御の説明図。
【図80】 実施例27におけるメイン映像の再生速度
と被リンク情報の表示時間の関係を示す図。
【符号の説明】
1…光ディスク記録再生部 5…システムコントローラ 19…ユーザ情報入力部 20…ユーザ情報処理部 21…情報処理コントローラ 22…システム管理メモリ 111…ユーザI/F 112…リンク情報メモリ 113…ディスク空情報メモリ 114…制御装置 115…画像データメモリ 116…ディスク記録再生装置 117…ディスク判別装置 118…表示装置 119…ファイル・リンク参照情報メモリ 301…利用者認識部 302…利用者情報書き換え部獲得部 303…利用者情報記憶部 304…対話部 305…デ−タベ−ス 306…再生部 307…表示部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04N 5/78 B 8224−5D G11B 27/10 A 8224−5D 27/00 E

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録再生に供される情報を記憶してなる記
    憶手段と、 この記憶手段に記憶された情報を処理するための使用者
    毎の命令コマンドを表示する表示手段と、 この表示手段によって表示された命令コマンドに従い、
    前記記憶手段に記憶された情報を処理する指示を行うた
    めの入力手段と、 この入力手段によって指示された処理すべき情報の属性
    の識別、使用者の識別および現在の時刻が設定された時
    間範囲内か否かの識別を行うため識別手段と、 この識別手段による識別結果に基づいて、前記表示手段
    によって表示される命令コマンド及び前記入力手段によ
    って指示し得る処理を変更する変更手段とを具備するこ
    とを特徴とする情報記録再生装置。
  2. 【請求項2】記録再生に供される情報を記憶してなる記
    憶手段と、 この記憶手段に記憶されている情報を構成する情報単位
    のうちの任意の情報単位間の関係を表すリンク情報を生
    成するリンク情報生成手段と、 このリンク情報生成手段により生成されたリンク情報を
    記憶するリンク情報記憶手段と、 このリンク情報記憶手段にリンク情報が記憶されている
    情報単位に対して処理を行う第1の処理手段と、 この第1の処理手段によって、前記情報単位に対して処
    理が行われた場合に、前記リンク情報に対して所定の処
    理を施す第2の処理手段とを具備することを特徴とする
    情報記録再生装置。
  3. 【請求項3】記録再生に供される情報を記憶してなる記
    憶手段と、 この記憶手段に記憶された情報を構成する情報単位のう
    ち任意の情報単位間の関係を表すリンク情報を生成する
    リンク情報生成手段と、 このリンク情報生成手段により生成されたリンク情報を
    記憶するリンク情報記憶手段と、 このリンク情報記憶手段にリンク情報が記憶されている
    前記情報単位に複製処理を施す場合に、前記リンク情報
    により該複製する情報単位との関係が定義されている他
    の情報単位に対しても複製処理を施す複製処理手段とを
    有することを特徴とする情報記録再生装置。
  4. 【請求項4】複数の情報ファイルを記録再生するための
    複数の記録手段と、 この複数の記録手段のうち再生中の記録手段を判別する
    判別手段と、 前記複数の記録手段に記録された複数の情報ファイルの
    うち関連する情報ファイル間の関係を表すリンク情報を
    生成するリンク情報生成手段と、 このリンク生成手段によって生成されたリンク情報を記
    録するリンク情報記録手段と、 このリンク情報記録手段に記録されたリンク情報を有す
    る前記情報ファイルどうしが参照される割合を記録する
    ファイル・リンク参照情報記憶手段と、 前記複数の記録手段の空き容量に関する情報を蓄積する
    空き情報記憶手段と、 前記ファイル・リンク参照情報記憶手段および空き情報
    記憶手段に記憶された情報から前記複数の記録手段の各
    々に記録されている情報ファイルを他の記録手段に移し
    換えるか否かを判断する判断手段と、 この判断手段の判断結果に基づいて前記複数の記録手段
    間で情報ファイルの移動を制御する手段とを具備するこ
    とを特徴とする情報記録再生装置。
  5. 【請求項5】動画像情報および音声情報の記録再生を行
    う情報記録再生装置において、 動画像情報と共に再生される音声情報の特徴パラメータ
    を検出する特徴パラメータ検出手段と、 この特徴パラメータ検出手段により検出された音声の特
    徴パラメータが予め設定された基準を満たす部分に対応
    する前記動画像情報のフレームを前記動画像情報の各シ
    ーンを代表するフレームとして選出する代表フレーム選
    出手段とを具備することを特徴とする情報記録再生装
    置。
  6. 【請求項6】静止画像を記憶してなる記憶手段と、 静止画像を入力するための入力手段と、 この入力手段により入力された静止画像を認識する認識
    手段と、 この認識手段により認識された静止画像の特徴を抽出す
    る特徴抽出手段と、 この特徴抽出手段により抽出された特徴とキーにして前
    記記憶手段を検索する検索手段と、 前記入力手段により静止画像が入力されたとき該静止画
    像が入力の終了を待たずに前記認識手段、特徴抽出手段
    および検出手段が動作を開始し、検索手段の検索結果を
    前記入力手段にフィードバックすることを特徴とする情
    報記録再生装置。
  7. 【請求項7】記録再生に供される情報をノードとして各
    ノード間の関係を表すリンク情報とともに記録したデー
    タベースと、 このデータベースから利用者の要求に基づいて情報を読
    み出して再生する再生手段と、 前記データベースから読み出される各リンク情報の関連
    度および各ノードの重要度の少なくとも一方を利用者情
    報として利用者毎に記憶する利用者情報記憶手段と、 前記再生手段による前記データベース内の各ノードおよ
    び各リンク情報の利用状況に関する情報を利用者毎に獲
    得するデータベース利用状況獲得手段と、 前記データベース利用状況獲得手段より獲得される情報
    に基づいて前記利用者情報記憶手段に記憶されている利
    用者情報を書き換える利用者情報書き換え手段とを具備
    することを特徴とする情報記録再生装置。
  8. 【請求項8】記録再生に供される情報とその属性情報を
    ノードとして各ノード間の関係を表すリンク情報ととも
    に記録したデータベースと、 前記記録再生に供される情報を持たない空ノードをデー
    タベース内に生成する空ノード生成手段と、 この空ノード生成手段によって生成された空ノードに情
    報を格納する格納手段とを具備することを特徴とする情
    報記録再生装置。
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