JPH0716807Y2 - 鉄骨大梁の端部の構造 - Google Patents

鉄骨大梁の端部の構造

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JPH0716807Y2
JPH0716807Y2 JP7004187U JP7004187U JPH0716807Y2 JP H0716807 Y2 JPH0716807 Y2 JP H0716807Y2 JP 7004187 U JP7004187 U JP 7004187U JP 7004187 U JP7004187 U JP 7004187U JP H0716807 Y2 JPH0716807 Y2 JP H0716807Y2
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顕二郎 秋山
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Shimizu Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、柱を鉄骨鉄筋コンクリート造とし、大梁を床
スラブを支持する鉄骨造とした建築物の大梁の構造に係
り、とくに、中高層の事務所建築物において、スパンの
大きな大梁の成が、各階の階高ひいては建築物の高さ制
限に影響が大きい場合の鉄骨大梁の端部の構造に関する
ものである。
[従来の技術] 一般の建築物の軸組架構は、柱と梁とを同一の構造で構
成するのが常法である。しかし、第3図に示すように、
事務所建築物のように約15mにも及ぶスパンの大きい建
築物では、柱1を鉄骨鉄筋コンクリート(以下、SRCと
いう)造とし、大梁2は鉄骨造にして床スラブ3を直接
支持させる場合(以下S造という)が多く、そのような
場合には、鉄骨梁2は梁の端部にハンチを設け耐火被覆
4が施されていたから、下方の天井のふところは梁2の
端部5の梁成h1とスラブ3の厚さtとで制限され、h1+
25cm以上を必要としていた。また、鉄骨大梁2は、剛性
の面から、その成がスパンLの1/18以上必要であるた
め、中高層の事務所建築物では鉄骨大梁2の成が階高H
に対して支配的であった。なお、図中において、6は大
梁2の中央部分、7は床スラブ3の下端型枠として使用
したデッキプレート、8は床スラブ3のコンクリート、
9は天井面である。
[考案が解決しようとする問題点] ところが、従来の大梁の構造では、これと直交する設備
ダクトの関係で天井の高さが決定され、階高が大きく、
従って、建築物の高さの制限を受けるときには階数が少
なくて不経済であり、建築物の計画そのそものに影響し
ていた。そのために、各種の架構工法が試みられたが、
大梁がS造の建築物では優れた提案は行われておらず、
とくに、大スパンに対する大梁の成に関しては、むし
ろ、盲点になっていたといってよい。
本考案は、上記のような現状に鑑み、大梁の成を極力小
さくすることを目的として開発されたものであって、大
梁の成がその端部で決定されることに着目して、その端
部の構造を改善し、補強構造を加えることによって成を
小さくすることができる鉄骨大梁の端部の構造を提供し
ようとするにある。
[問題を解決するための手段] 上記問題点を達成するため、本考案が採用した技術手段
は、 柱を鉄骨鉄筋コンクリート造とし、大梁を床スラブを支
持する鉄骨造とした建築物の軸組架構の梁端部の構造に
おいて、大梁の端部には下方からプレキャスト・コンク
リート造の型枠を装着し、該型枠を打ち込み型枠にして
床スラブと一体にコンクリート被覆を施し、大梁の端部
のみを鉄骨鉄筋コンクリート造または鉄骨コンクリート
造としたことを特徴とするものである。
[作用] したがって本考案によれば、上記手段により大梁端部の
固定度が格段に向上するので、大梁は端部のハンチを必
要とせず、大梁全長の梁成一定にでき、かつ梁成を大幅
に縮小することができる。
[実施例] 本考案の鉄骨大梁の端部構造を実施例の図面に基づいて
詳細に説明する。第1図は標準のSC構造の架構の側面
図、第2図の(a)図と(b)図はそれぞれ第1図のA
−A線、B−B線に沿う断面図であり、第3図の参照番
号は該当部分について共通にしてある。第1図におい
て、1はSRC造の柱、3は大梁の鉄骨を示す。3は床ス
ラブ、7はその下端の型枠として張設されたデッキプレ
ート、8は床スラブ3のコンクリート層である。5は大
梁2におけるスパンLの約1/4の端部領域を示し、6は
その中央部分であって、4はモルタルによって吹き付け
た所定の厚さの耐火被覆層である。9は天井面、Hは階
高を示している。
10は本考案の特徴となるPC造の型枠であって、この型枠
10は断面が上向き「コ」字型の溝形部材であって、対向
する側壁11と底板12を連設して成型されており、13はそ
の上面の開口である。この型枠10は、成型に際して主と
してスタラップ筋の補強材14を組んで内臓させてある。
20は鉄骨大梁2の端部5に形成された鉄骨鉄筋コンクリ
ートまたは鉄骨コンクリート構造部分の梁を示し、21は
鉄筋を有する場合の補強鉄筋の上下の主筋、22はスタラ
ップ筋であって、前記の補強筋14と兼用にすることがで
きる。23は床スラブ3のコンクリート8とともに型枠10
の中に打設された梁20の現場打ちコンクリートであっ
て、S造の梁2はSRC構造の梁20を形成することにな
る。h0は本考案の構造によるときの鉄骨大梁2の成であ
る。
次に上記の構成になる本考案の鉄骨大梁の端部の構造の
施工方法について説明する。鉄骨大梁2は柱1の鉄骨に
架設して建方され、その際、主筋21とスタラップ22は予
め大梁2に仮組によって装着されている。ついで、その
端部部分5に下方からプレキャスト・コンクリート造の
型枠10を装着し、位置決めして支持し、固定する。鉄骨
大梁2の上フランジと型枠10の側壁11の上端にはデッキ
プレート7を敷き込み、型枠10の内部に梁の現場打ちコ
ンクリート23を打設し、床スラブ3のコンクリート8と
接続させて一体化する。柱1のコンクリートも接続さ
れ、SRC造の柱1と、端部を鉄骨鉄筋コンクリートまた
は鉄骨コンクリート構造とした大梁20が完成し、大梁2
の中央部分6に耐火被覆4を吹き付け施工すれば、建築
物の軸組架構が完了する。上記において、PC造の型枠10
は施工上有利であり、合理的に一体化されているが、こ
の型枠は通常の型枠であってもよいことは明らかであ
る。
従って、天井9が張設されると、その天井ふところはh0
+20cm程度となり、一般工法によるときのh1+25cm程度
に対して梁成の縮小が顕著に表れ、中高層の事務所建築
物における試算では、梁成としてh0:h1の比に3/4程度が
実現可能である。
[考案の効果] 本考案は上述のように鉄骨構造の大梁の端部のみを鉄骨
鉄筋コンクリート構造または鉄骨コンクリート構造にし
たから、大梁端部の固定度が格段に向上され、このため
大梁は端部のハンチを必要とせず、大梁全長の梁成を一
定にでき、かつ梁成を大幅に縮小させることができ、し
たがって、階高の削減と、建築物全体の高さ制限に対し
て直接の効果をもたらすばかりでなく、軸組架構の接合
部の剛度を高めて有利な構造をも達成できるため、建築
物の企画、設計に対して大きな費用の削減を可能にし、
ひいては、工期の短縮や労務費の節減をも可能にして、
建設業に貢献の大きい実用的効果を奏するものというべ
きである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は本考案の鉄骨大
梁を含む軸組架構の側面図、第2図の(a)図、(b)
図は第1図のA−A線、B−B線に沿う断面図であり、
第3図は従来の技術の鉄骨大梁の構造を示す断面図であ
る。 1……柱、2……鉄骨大梁、3……床スラブ、4……耐
火被覆、5……梁の端部、6……中央部、7……デッキ
プレート、8……コンクリート、9……天井面、10……
PC型枠、11……側壁、12……底板、13……開口、14……
補強材、20……鉄骨鉄筋コンクリート造または鉄骨コン
クリート造の大梁、21……主筋、22……スタラップ筋、
23……現場打ちコンクリート、H……階高、h0……鉄骨
梁成、h1……従来の鉄骨梁成、L……大梁スパン。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱を鉄骨鉄筋コンクリート造とし、大梁を
    床スラブを支持する鉄骨造とした建築物の軸組架構の梁
    端部の構造において、大梁の端部には下方からプレキャ
    スト・コンクリート造の型枠を装着し、該型枠を打ち込
    み型枠にして床スラブと一体にコンクリート被覆を施
    し、大梁の端部のみを鉄骨鉄筋コンクリート造または鉄
    骨コンクリート造としたことを特徴とする鉄骨大梁の端
    部の構造。
  2. 【請求項2】型枠は断面視上向きコ字状であることを特
    徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記載の鉄骨大梁
    の端部の構造。
  3. 【請求項3】型枠には大梁のスタラップ筋を組み込んで
    あることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項ま
    たは第2項記載の鉄骨大梁の端部の構造。
JP7004187U 1987-05-11 1987-05-11 鉄骨大梁の端部の構造 Expired - Lifetime JPH0716807Y2 (ja)

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JPS63177508U JPS63177508U (ja) 1988-11-17
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