JPH07166818A - 分割型組立中空カムシャフトおよびその製造方法 - Google Patents
分割型組立中空カムシャフトおよびその製造方法Info
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- JPH07166818A JPH07166818A JP5313772A JP31377293A JPH07166818A JP H07166818 A JPH07166818 A JP H07166818A JP 5313772 A JP5313772 A JP 5313772A JP 31377293 A JP31377293 A JP 31377293A JP H07166818 A JPH07166818 A JP H07166818A
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- shaft
- cam
- hollow
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F01—MACHINES OR ENGINES IN GENERAL; ENGINE PLANTS IN GENERAL; STEAM ENGINES
- F01L—CYCLICALLY OPERATING VALVES FOR MACHINES OR ENGINES
- F01L1/00—Valve-gear or valve arrangements, e.g. lift-valve gear
- F01L1/02—Valve drive
- F01L1/04—Valve drive by means of cams, camshafts, cam discs, eccentrics or the like
- F01L1/047—Camshafts
- F01L2001/0475—Hollow camshafts
Landscapes
- Valve-Gear Or Valve Arrangements (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 製造の容易な組立中空カムシャフトを提供す
る。 【構成】 分割シャフト２Ａ，２Ｂ，２Ｃおよび２Ｄに
カムピース３をそれぞれ圧入する。隣接する分割シャフ
トのカムピース３がそれぞれ所定の位相差を有するよう
にしてジャーナル４を圧入することにより前記分割シャ
フト２Ａ…を接合する。 【効果】 組立中空カムシャフト１の製造が容易である
とともに、前記ジャーナル４による前記分割シャフト２
Ａ…の接合が極めて良好である。
る。 【構成】 分割シャフト２Ａ，２Ｂ，２Ｃおよび２Ｄに
カムピース３をそれぞれ圧入する。隣接する分割シャフ
トのカムピース３がそれぞれ所定の位相差を有するよう
にしてジャーナル４を圧入することにより前記分割シャ
フト２Ａ…を接合する。 【効果】 組立中空カムシャフト１の製造が容易である
とともに、前記ジャーナル４による前記分割シャフト２
Ａ…の接合が極めて良好である。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は内燃機関用の分割型組立
中空カムシャフトおよびその製造方法に関し、特にその
製造が容易な分割型組立中空カムシャフトおよびその製
造方法に関する。
中空カムシャフトおよびその製造方法に関し、特にその
製造が容易な分割型組立中空カムシャフトおよびその製
造方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、自動車用エンジンの高出力化・軽
量化に対する要求が増大する中、この要求に対応すべく
中空シャフトを用いた軽量カムシャフトが開発されるよ
うになってきており、一部で実用化されつつある。一
方、カムシャフトに付設されるカムピースには、動弁機
構として摺接等を考慮して耐摩耗性および摺動特性に優
れた材質が要求されるが、このような特性を有するもの
として、焼結合金が使用されるようになってきている。
量化に対する要求が増大する中、この要求に対応すべく
中空シャフトを用いた軽量カムシャフトが開発されるよ
うになってきており、一部で実用化されつつある。一
方、カムシャフトに付設されるカムピースには、動弁機
構として摺接等を考慮して耐摩耗性および摺動特性に優
れた材質が要求されるが、このような特性を有するもの
として、焼結合金が使用されるようになってきている。
【０００３】このような従来の組立中空カムシャフトの
一例を図11に示す。組立中空カムシャフト101 は、鋼製
の中空シャフト本体102 と、この鋼製のシャフト本体10
2 の外周中間部に圧入嵌合された複数のカムピース103
およびジャーナル104 と、鋼製のシャフト本体101 の両
端部に設けられた端部部材105 ,106とからなる。このカ
ムピース103 は２個を一組としてカムピース部103 Ａを
形成する。上記従来の組立中空カムシャフト101 は、シ
ャフト本体102 に所定の位相差を付与してカムピース10
3 およびジャーナル104 を順次圧入嵌合した後、端部部
材105 ,106を外嵌することにより製造されている。
一例を図11に示す。組立中空カムシャフト101 は、鋼製
の中空シャフト本体102 と、この鋼製のシャフト本体10
2 の外周中間部に圧入嵌合された複数のカムピース103
およびジャーナル104 と、鋼製のシャフト本体101 の両
端部に設けられた端部部材105 ,106とからなる。このカ
ムピース103 は２個を一組としてカムピース部103 Ａを
形成する。上記従来の組立中空カムシャフト101 は、シ
ャフト本体102 に所定の位相差を付与してカムピース10
3 およびジャーナル104 を順次圧入嵌合した後、端部部
材105 ,106を外嵌することにより製造されている。
【０００４】
【発明が解決しようとする問題点】上記従来の技術にお
いては、カムピース103 はカムピース部103 Ａ内でそれ
ぞれインテークとアウトテークとに対応した所定の位相
差を付与されて圧入されており、また各カムピース部10
3 Ａ間でもシリンダ（図示せず）間のタイミングの相違
に対応してそれぞれ所定の位相差を付与して圧入されて
いる。このようにカムピース103 は１個１個で角度を相
違させて圧入する必要があるため、組立中空カムシャフ
ト101 の組立作業は効率が良くないという問題点があ
る。しかもその圧入角度の管理は極めて厳格であるの
で、作業効率を向上させるのは極めて困難である。
いては、カムピース103 はカムピース部103 Ａ内でそれ
ぞれインテークとアウトテークとに対応した所定の位相
差を付与されて圧入されており、また各カムピース部10
3 Ａ間でもシリンダ（図示せず）間のタイミングの相違
に対応してそれぞれ所定の位相差を付与して圧入されて
いる。このようにカムピース103 は１個１個で角度を相
違させて圧入する必要があるため、組立中空カムシャフ
ト101 の組立作業は効率が良くないという問題点があ
る。しかもその圧入角度の管理は極めて厳格であるの
で、作業効率を向上させるのは極めて困難である。
【０００５】本発明は上記問題点に基づいて成されたも
のであり、容易に製造することのできる組立中空カムシ
ャフトおよびその製造方法を提供することを目的とす
る。
のであり、容易に製造することのできる組立中空カムシ
ャフトおよびその製造方法を提供することを目的とす
る。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１の分割型組立中
空カムシャフトは、中空シャフト本体と、この中空シャ
フト本体に圧入嵌合されるカムピースおよびジャーナル
とを備える分割型組立中空カムシャフトにおいて、前記
中空シャフト本体は少なくとも２本以上の分割シャフト
からなり、前記分割シャフトが前記ジャーナルの箇所で
接合されているものである。
空カムシャフトは、中空シャフト本体と、この中空シャ
フト本体に圧入嵌合されるカムピースおよびジャーナル
とを備える分割型組立中空カムシャフトにおいて、前記
中空シャフト本体は少なくとも２本以上の分割シャフト
からなり、前記分割シャフトが前記ジャーナルの箇所で
接合されているものである。
【０００７】請求項２の分割型組立中空カムシャフト
は、前記分割シャフトがジャーナルによる接合面に周方
向の凹凸部を有する。
は、前記分割シャフトがジャーナルによる接合面に周方
向の凹凸部を有する。
【０００８】請求項３の分割型組立中空カムシャフト
は、前記ジャーナルが内周面に軸方向の凹凸部を有す
る。
は、前記ジャーナルが内周面に軸方向の凹凸部を有す
る。
【０００９】また請求項４の分割型組立中空カムシャフ
トの製造方法は、前記分割シャフトにそれぞれカムピー
スを圧入し、隣接する分割シャフトのカムピースが所定
の位相差を有するようにして前記分割シャフト間に前記
ジャーナルを圧入嵌合する。
トの製造方法は、前記分割シャフトにそれぞれカムピー
スを圧入し、隣接する分割シャフトのカムピースが所定
の位相差を有するようにして前記分割シャフト間に前記
ジャーナルを圧入嵌合する。
【００１０】
【作用】請求項１の分割型組立中空カムシャフトでは、
中空シャフト本体は少なくとも２本以上の分割シャフト
からなり、前記分割シャフトが前記ジャーナルの箇所で
接合されているので、その製造が容易である。
中空シャフト本体は少なくとも２本以上の分割シャフト
からなり、前記分割シャフトが前記ジャーナルの箇所で
接合されているので、その製造が容易である。
【００１１】請求項２の分割型組立中空カムシャフトで
は、前記分割シャフトがジャーナルによる接合面に周方
向の凹凸部を有するので、前記ジャーナルによる前記分
割シャフトの接合が良好である。
は、前記分割シャフトがジャーナルによる接合面に周方
向の凹凸部を有するので、前記ジャーナルによる前記分
割シャフトの接合が良好である。
【００１２】請求項３の分割型組立中空カムシャフトで
は、前記ジャーナルが内周面に軸方向の凹凸部を有する
ので、前記ジャーナルによる前記分割シャフトの接合が
一層良好である。
は、前記ジャーナルが内周面に軸方向の凹凸部を有する
ので、前記ジャーナルによる前記分割シャフトの接合が
一層良好である。
【００１３】また請求項４の分割型組立中空カムシャフ
トの製造方法では、前記分割シャフトにそれぞれカムピ
ースを圧入し、隣接する分割シャフトのカムピースが所
定の位相差を有するようにして前記分割シャフト間に前
記ジャーナルを圧入嵌合するので、前記分割型組立中空
カムシャフトを容易に製造することができる。
トの製造方法では、前記分割シャフトにそれぞれカムピ
ースを圧入し、隣接する分割シャフトのカムピースが所
定の位相差を有するようにして前記分割シャフト間に前
記ジャーナルを圧入嵌合するので、前記分割型組立中空
カムシャフトを容易に製造することができる。
【００１４】
【実施例】以下、本発明の第１実施例について、図１乃
至図５を参照しながら説明する。本発明の分割型組立中
空カムシャフト１は、４本の分割シャフト２Ａ，２Ｂ，
２Ｃおよび２Ｄにより構成される中空シャフト本体２
と、この鋼製のシャフト本体２の外周中間部に圧入嵌合
された複数のカムピース３と、前記各分割シャフト２Ａ
…を接合するジャーナル４と、鋼製のシャフト本体１の
両端部に設けられた端部部材５，６とを有し、このカム
ピース３は前記各分割シャフト２Ａ…に２個を一組とし
圧入されてカムピース部３Ａを４組形成している。な
お、７は端部ジャーナル部材であり、また端部部材５に
はカムシャフトスプロケット（図示せず）が取付けられ
る。
至図５を参照しながら説明する。本発明の分割型組立中
空カムシャフト１は、４本の分割シャフト２Ａ，２Ｂ，
２Ｃおよび２Ｄにより構成される中空シャフト本体２
と、この鋼製のシャフト本体２の外周中間部に圧入嵌合
された複数のカムピース３と、前記各分割シャフト２Ａ
…を接合するジャーナル４と、鋼製のシャフト本体１の
両端部に設けられた端部部材５，６とを有し、このカム
ピース３は前記各分割シャフト２Ａ…に２個を一組とし
圧入されてカムピース部３Ａを４組形成している。な
お、７は端部ジャーナル部材であり、また端部部材５に
はカムシャフトスプロケット（図示せず）が取付けられ
る。
【００１５】前記分割型組立中空カムシャフト１におい
て、中空シャフト本体２は、分割シャフト２Ａ、２Ｂ、
２Ｃおよび２Ｄを構成単位とする円筒形管であり、中空
シャフト本体２の一端部を構成する分割シャフト２Ａ
は、図２(a) に示すように一端に周方向の凹凸部たる環
状のローレット22Ａが形成されている。分割シャフト２
Ｂ、２Ｃは同一形状であり、図２(b) に示すように両端
に周方向の凹凸部たる環状のローレット22Ａが形成され
ている。また分割シャフト２Ｄは、基本的には分割シャ
フト２Ａと同様の形状を有するが、端部ジャーナル部材
７が圧入されるため幾分長くなっている。なお、本実施
例においては前記各分割シャフト２Ａ…は内周面に三角
歯形状の凹凸部21を有し、カムピース３の設置箇所にも
環状のローレット22Ｂが形成されている。前記環状のロ
ーレット22Ａは図３に示すような形状を有する。カムピ
ース３は焼結体であり、クランク角に対応した所定の位
相差をもって位置決めして各分割シャフト２Ａ…に圧入
嵌合されている。また、このカムピース３は前記各分割
シャフト２Ａ…にインテークとアウトテークとに対応し
た位相差をもって２本ずつ圧入嵌合されて４組のカムピ
ース部３Ａを形成する。このカムピース３は、本実施例
においては図４に示すように内周面に軸方向すなわち前
記環状ローレット22Ｂと直交する方向に三角歯形状の凹
凸部31が形成されている。ジャーナル４は鋼製であり、
図５に示すようにその内周面に前記カムピース３と同様
の三角歯形状の凹凸部41が形成されている。また、端部
部材５，６は焼入れしていない鋼材からなり、この端部
部材５，６の圧入部（図示せず）が分割シャフト２Ａお
よび２Ｄ内に圧入される。この圧入部は外周面に環状の
ローレット（図示せず）を有する。
て、中空シャフト本体２は、分割シャフト２Ａ、２Ｂ、
２Ｃおよび２Ｄを構成単位とする円筒形管であり、中空
シャフト本体２の一端部を構成する分割シャフト２Ａ
は、図２(a) に示すように一端に周方向の凹凸部たる環
状のローレット22Ａが形成されている。分割シャフト２
Ｂ、２Ｃは同一形状であり、図２(b) に示すように両端
に周方向の凹凸部たる環状のローレット22Ａが形成され
ている。また分割シャフト２Ｄは、基本的には分割シャ
フト２Ａと同様の形状を有するが、端部ジャーナル部材
７が圧入されるため幾分長くなっている。なお、本実施
例においては前記各分割シャフト２Ａ…は内周面に三角
歯形状の凹凸部21を有し、カムピース３の設置箇所にも
環状のローレット22Ｂが形成されている。前記環状のロ
ーレット22Ａは図３に示すような形状を有する。カムピ
ース３は焼結体であり、クランク角に対応した所定の位
相差をもって位置決めして各分割シャフト２Ａ…に圧入
嵌合されている。また、このカムピース３は前記各分割
シャフト２Ａ…にインテークとアウトテークとに対応し
た位相差をもって２本ずつ圧入嵌合されて４組のカムピ
ース部３Ａを形成する。このカムピース３は、本実施例
においては図４に示すように内周面に軸方向すなわち前
記環状ローレット22Ｂと直交する方向に三角歯形状の凹
凸部31が形成されている。ジャーナル４は鋼製であり、
図５に示すようにその内周面に前記カムピース３と同様
の三角歯形状の凹凸部41が形成されている。また、端部
部材５，６は焼入れしていない鋼材からなり、この端部
部材５，６の圧入部（図示せず）が分割シャフト２Ａお
よび２Ｄ内に圧入される。この圧入部は外周面に環状の
ローレット（図示せず）を有する。
【００１６】次に上述したような各構成部材からなる本
発明の分割型組立中空カムシャフトの製造方法について
説明する。
発明の分割型組立中空カムシャフトの製造方法について
説明する。
【００１７】まず、引き抜き加工により三角歯形状の凹
凸部21を内周面に形成した鋼製の中空軸を製造し、この
中空軸の所定の位置に環状のローレット22Ａおよび22Ｂ
を転造する。その後この中空軸を所定の位置で切断する
ことにより、分割シャフトを製造する。続いてこの各分
割シャフト２Ａ…にインテークとアウトテークとに対応
した位相差をもってカムピース３を２本ずつ圧入嵌合
し、図６に示すような中間部材20Ａ、20Ｂ、20Ｃを製造
する。なお中間部材20Ｄについては、基本的には分割部
材20Ａと同様の形状を有するので省略する。次に中間部
材20Ａの一端にジャーナル４をおよそ半分圧入し、続い
て前記中間部材20Ａのカムピース３と中間部材20Ｂのカ
ムピース３とが所定の位相差を有するようにして前記ジ
ャーナル４の残余部分に中間部材20Ｂを圧入固定する。
この操作を中間部材20Ｃおよび中間部材20Ｄについても
順次繰り返して、中間部材20Ａ、20Ｂ、20Ｃおよび20Ｄ
を接続して中空シャフト本体２を製造し、最後に端部部
材５，６を圧入する。なお、本実施例においては、分割
シャフト２Ａと分割シャフト２Ｂおよび２Ｃの形状を幾
分異なったものとしているが、各分割シャフト２Ａ…が
全て同一形状となるように前記分割型組立中空カムシャ
フト１を設計することにより、同一の分割シャフトをあ
らかじめ量産しておき、これらに所定の位相差をもって
カムピース３を圧入して同一形状の中間部材を製造し、
これを共用してジャーナル４で接続し最後に端部部材
５，６を圧入するだけで分割型組立中空カムシャフト１
を製造することができる。前記方法によれば分割型組立
中空カムシャフト１の製造を一層簡略化でき、製造コス
トが大幅に削減される。
凸部21を内周面に形成した鋼製の中空軸を製造し、この
中空軸の所定の位置に環状のローレット22Ａおよび22Ｂ
を転造する。その後この中空軸を所定の位置で切断する
ことにより、分割シャフトを製造する。続いてこの各分
割シャフト２Ａ…にインテークとアウトテークとに対応
した位相差をもってカムピース３を２本ずつ圧入嵌合
し、図６に示すような中間部材20Ａ、20Ｂ、20Ｃを製造
する。なお中間部材20Ｄについては、基本的には分割部
材20Ａと同様の形状を有するので省略する。次に中間部
材20Ａの一端にジャーナル４をおよそ半分圧入し、続い
て前記中間部材20Ａのカムピース３と中間部材20Ｂのカ
ムピース３とが所定の位相差を有するようにして前記ジ
ャーナル４の残余部分に中間部材20Ｂを圧入固定する。
この操作を中間部材20Ｃおよび中間部材20Ｄについても
順次繰り返して、中間部材20Ａ、20Ｂ、20Ｃおよび20Ｄ
を接続して中空シャフト本体２を製造し、最後に端部部
材５，６を圧入する。なお、本実施例においては、分割
シャフト２Ａと分割シャフト２Ｂおよび２Ｃの形状を幾
分異なったものとしているが、各分割シャフト２Ａ…が
全て同一形状となるように前記分割型組立中空カムシャ
フト１を設計することにより、同一の分割シャフトをあ
らかじめ量産しておき、これらに所定の位相差をもって
カムピース３を圧入して同一形状の中間部材を製造し、
これを共用してジャーナル４で接続し最後に端部部材
５，６を圧入するだけで分割型組立中空カムシャフト１
を製造することができる。前記方法によれば分割型組立
中空カムシャフト１の製造を一層簡略化でき、製造コス
トが大幅に削減される。
【００１８】本発明の分割型組立中空カムシャフト１
は、中空シャフト本体２と、この中空シャフト本体の端
部に組み付けられる端部部材５，６と、この中空シャフ
ト本体に圧入嵌合される焼結体からなる複数のカムピー
ス３およびジャーナル４とを備えるものであり、前記中
空シャフト本体２は分割シャフト２Ａ，２Ｂ，２Ｃおよ
び２Ｄからなり、前記各分割シャフト２Ａ…が前記ジャ
ーナルにより接合されている。特に前記各分割シャフト
２Ａ…がジャーナルによる接合面に周方向の凹凸部22Ａ
を有するので、各分割シャフト２Ａ…の接合強度が良好
である。さらに前記ジャーナル４が内周面に軸方向の凹
凸部41を有するので、前記ジャーナル４による各分割シ
ャフト２Ａ…の接合強度は極めて大きく、各分割シャフ
ト２Ａ…間にずれ等が生ずるおそれは全くない。
は、中空シャフト本体２と、この中空シャフト本体の端
部に組み付けられる端部部材５，６と、この中空シャフ
ト本体に圧入嵌合される焼結体からなる複数のカムピー
ス３およびジャーナル４とを備えるものであり、前記中
空シャフト本体２は分割シャフト２Ａ，２Ｂ，２Ｃおよ
び２Ｄからなり、前記各分割シャフト２Ａ…が前記ジャ
ーナルにより接合されている。特に前記各分割シャフト
２Ａ…がジャーナルによる接合面に周方向の凹凸部22Ａ
を有するので、各分割シャフト２Ａ…の接合強度が良好
である。さらに前記ジャーナル４が内周面に軸方向の凹
凸部41を有するので、前記ジャーナル４による各分割シ
ャフト２Ａ…の接合強度は極めて大きく、各分割シャフ
ト２Ａ…間にずれ等が生ずるおそれは全くない。
【００１９】また本発明においては、前記分割シャフト
２Ａ，２Ｂ，２Ｃおよび２Ｄにそれぞれカムピース３を
圧入し、隣接する分割シャフトの各カムピースが所定の
位相差を有するようにして前記分割シャフト間に前記ジ
ャーナルを圧入嵌合することにより前記分割型組立中空
カムシャフト１を容易に製造することができる。また、
各分割シャフト２Ａ…へのカムピース３の圧入の位相差
は全て同一であるので中間部材20Ａ…は同じ工程で製造
でき、作業効率の向上を図ることができる。さらに分割
シャフト２Ｂ，２Ｃは同じ部材であり共用できるので、
その製造は極めて容易である。特に分割シャフト２Ａ，
２Ｂ，２Ｃおよび２Ｄを全て同一形状として共用するこ
とにより、分割型組立中空カムシャフト１の製造を一層
簡略化でき、製造コストが大幅に削減される。
２Ａ，２Ｂ，２Ｃおよび２Ｄにそれぞれカムピース３を
圧入し、隣接する分割シャフトの各カムピースが所定の
位相差を有するようにして前記分割シャフト間に前記ジ
ャーナルを圧入嵌合することにより前記分割型組立中空
カムシャフト１を容易に製造することができる。また、
各分割シャフト２Ａ…へのカムピース３の圧入の位相差
は全て同一であるので中間部材20Ａ…は同じ工程で製造
でき、作業効率の向上を図ることができる。さらに分割
シャフト２Ｂ，２Ｃは同じ部材であり共用できるので、
その製造は極めて容易である。特に分割シャフト２Ａ，
２Ｂ，２Ｃおよび２Ｄを全て同一形状として共用するこ
とにより、分割型組立中空カムシャフト１の製造を一層
簡略化でき、製造コストが大幅に削減される。
【００２０】以上本発明を添付図面を参照して説明して
きたが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、例えばジャーナル４の幅を通常より若干大きくすれ
ばさらに各分割シャフト２Ａ…間の接合強度を向上させ
ることができる。また各分割シャフト２Ａ…どうしが当
接する端面部を図７(a) に示すような三角歯形状23とし
て(b) に示すように相互に噛合させることにより分割シ
ャフト間にずれ等が生じるのを防止することができる。
また端面部を粗面化してもよい。さらにローレット22Ａ
および22Ｂは、本実施例のように環状のものに限らず、
周方向に凹凸部を有するものであればよい。例えば図８
に示すようにアヤメ状であってもよいし、あるいは螺旋
状ローレットとしてもよい。また分割シャフト２Ａ…の
内周面の凹凸部21の断面形状は三角歯形状に限らず、図
９に示すような略花弁状であってもよいし、その他種々
の凹凸部を有する形状とすることができる。またカムピ
ース３およびジャーナル４の内周面の凹凸部41の形状も
三角歯形状である必要はなく、略花弁状であってもよい
し、図10に示すような角部に丸みを持たせた略６角形状
等の多角形状であってもよい。さらにいわゆるＤＯＨＣ
エンジンの場合には、カムピース部３Ａ内でのカムピー
ス３の位相差は必要ない。
きたが、本発明は上記実施例に限定されるものではな
く、例えばジャーナル４の幅を通常より若干大きくすれ
ばさらに各分割シャフト２Ａ…間の接合強度を向上させ
ることができる。また各分割シャフト２Ａ…どうしが当
接する端面部を図７(a) に示すような三角歯形状23とし
て(b) に示すように相互に噛合させることにより分割シ
ャフト間にずれ等が生じるのを防止することができる。
また端面部を粗面化してもよい。さらにローレット22Ａ
および22Ｂは、本実施例のように環状のものに限らず、
周方向に凹凸部を有するものであればよい。例えば図８
に示すようにアヤメ状であってもよいし、あるいは螺旋
状ローレットとしてもよい。また分割シャフト２Ａ…の
内周面の凹凸部21の断面形状は三角歯形状に限らず、図
９に示すような略花弁状であってもよいし、その他種々
の凹凸部を有する形状とすることができる。またカムピ
ース３およびジャーナル４の内周面の凹凸部41の形状も
三角歯形状である必要はなく、略花弁状であってもよい
し、図10に示すような角部に丸みを持たせた略６角形状
等の多角形状であってもよい。さらにいわゆるＤＯＨＣ
エンジンの場合には、カムピース部３Ａ内でのカムピー
ス３の位相差は必要ない。
【００２１】
【発明の効果】請求項１の分割型組立中空カムシャフト
は、中空シャフト本体と、この中空シャフト本体に圧入
嵌合されるカムピースおよびジャーナルとを備える分割
型組立中空カムシャフトにおいて、前記中空シャフト本
体は少なくとも２本以上の分割シャフトからなり、前記
分割シャフトが前記ジャーナルの箇所で接合されている
ものであるので、その製造が容易である。
は、中空シャフト本体と、この中空シャフト本体に圧入
嵌合されるカムピースおよびジャーナルとを備える分割
型組立中空カムシャフトにおいて、前記中空シャフト本
体は少なくとも２本以上の分割シャフトからなり、前記
分割シャフトが前記ジャーナルの箇所で接合されている
ものであるので、その製造が容易である。
【００２２】請求項２の分割型組立中空カムシャフト
は、前記分割シャフトがジャーナルによる接合面に周方
向の凹凸部を有するので、前記ジャーナルによる前記分
割シャフトの接合が良好である。
は、前記分割シャフトがジャーナルによる接合面に周方
向の凹凸部を有するので、前記ジャーナルによる前記分
割シャフトの接合が良好である。
【００２３】請求項３の分割型組立中空カムシャフトで
は、前記ジャーナルが内周面に軸方向の凹凸部を有する
ので、前記ジャーナルによる前記分割シャフトの接合が
一層良好である。
は、前記ジャーナルが内周面に軸方向の凹凸部を有する
ので、前記ジャーナルによる前記分割シャフトの接合が
一層良好である。
【００２４】また請求項４の前記分割型組立中空カムシ
ャフトの製造方法では、２本以上の分割シャフトにそれ
ぞれカムピースを圧入し、隣接する分割シャフトの各カ
ムピースが所定の位相差を有するように前記分割シャフ
ト間に前記ジャーナルを圧入嵌合するので、前記分割型
組立中空カムシャフトを容易に製造することができる。
ャフトの製造方法では、２本以上の分割シャフトにそれ
ぞれカムピースを圧入し、隣接する分割シャフトの各カ
ムピースが所定の位相差を有するように前記分割シャフ
ト間に前記ジャーナルを圧入嵌合するので、前記分割型
組立中空カムシャフトを容易に製造することができる。
【図１】本発明の第１実施例の分割型組立中空カムシャ
フトを示す全体斜視図である。
フトを示す全体斜視図である。
【図２】前記第１実施例の分割型組立中空カムシャフト
の分割シャフトを示す斜視図である。
の分割シャフトを示す斜視図である。
【図３】前記第１実施例の分割シャフトの環状ローレッ
ト（周方向の凹凸部）を示す部分平面図である。
ト（周方向の凹凸部）を示す部分平面図である。
【図４】前記第１実施例の分割型組立中空カムシャフト
のカムピースを示す斜視図である。
のカムピースを示す斜視図である。
【図５】前記第１実施例の分割型組立中空カムシャフト
のジャーナルを示す斜視図である。
のジャーナルを示す斜視図である。
【図６】本発明の分割型組立中空カムシャフトの製造に
使用する中間部材を示す斜視図である。
使用する中間部材を示す斜視図である。
【図７】分割シャフトの別の例を示す部分正面図であ
り、(a) は端面の状態を(b) は接合した状態をそれぞれ
示す。
り、(a) は端面の状態を(b) は接合した状態をそれぞれ
示す。
【図８】分割シャフトの周方向の凹凸部の別の例を示す
正面図である。
正面図である。
【図９】分割シャフトのさらに別の例を示す部分斜視図
である。
である。
【図10】ジャーナルの別の例を示す斜視図である。
【図11】従来の分割型組立中空カムシャフトを示す全体
斜視図である。
斜視図である。
１ 分割型組立中空カムシャフト ２ 中空シャフト本体 ２Ａ，２Ｂ，２Ｃ，２Ｄ 分割シャフト ３ カムピース ４ ジャーナル 22Ａ，22Ｂ 環状ローレット（周方向の凹凸部） 41 三角歯形状の凹凸部（軸方向の凹凸部）
Claims (4)
- 【請求項１】 中空シャフト本体と、この中空シャフト
本体に圧入嵌合されるカムピースおよびジャーナルとを
備える分割型組立中空カムシャフトにおいて、前記中空
シャフト本体は少なくとも２本以上の分割シャフトから
なり、前記分割シャフトが前記ジャーナルの箇所で接合
されていることを特徴とする分割型組立中空カムシャフ
ト。 - 【請求項２】 請求項１に記載の分割型組立中空カムシ
ャフトにおいて、前記分割シャフトがジャーナルによる
接合面に周方向の凹凸部を有することを特徴とする分割
型組立中空カムシャフト。 - 【請求項３】 請求項１又は２に記載の分割型組立中空
カムシャフトにおいて、前記ジャーナルが内周面に軸方
向の凹凸部を有することを特徴とする分割型組立中空カ
ムシャフト。 - 【請求項４】 請求項１乃至３のいずれかに記載の分割
型組立中空カムシャフトの製造方法であって、前記分割
シャフトにそれぞれカムピースを圧入し、隣接する分割
シャフトのカムピースが所定の位相差を有するようにし
て前記分割シャフト間に前記ジャーナルを圧入嵌合する
ことを特徴とする分割型組立中空カムシャフトの製造方
法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5313772A JPH07166818A (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 分割型組立中空カムシャフトおよびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5313772A JPH07166818A (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 分割型組立中空カムシャフトおよびその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07166818A true JPH07166818A (ja) | 1995-06-27 |
Family
ID=18045344
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5313772A Pending JPH07166818A (ja) | 1993-12-14 | 1993-12-14 | 分割型組立中空カムシャフトおよびその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07166818A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004501310A (ja) * | 2000-06-23 | 2004-01-15 | メルツ，カール | カムシャフト用カムの製造方法 |
| CN100439661C (zh) * | 2003-12-12 | 2008-12-03 | 本田技研工业株式会社 | 凸轮轴、制造用于凸轮轴的凸轮的方法以及制造用于凸轮轴的轴的方法 |
| KR101305813B1 (ko) * | 2007-11-20 | 2013-09-06 | 현대자동차주식회사 | 캠 샤프트 및 그 제조방법 |
| CN104550969A (zh) * | 2014-12-30 | 2015-04-29 | 北京有色金属研究总院 | 一种粉末冶金凸轮轴端头组合烧结连接方法 |
| KR101723218B1 (ko) * | 2016-07-01 | 2017-04-06 | 주식회사이원정공 | 엔진용 캠샤프트 및 그 제조방법 |
-
1993
- 1993-12-14 JP JP5313772A patent/JPH07166818A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2004501310A (ja) * | 2000-06-23 | 2004-01-15 | メルツ，カール | カムシャフト用カムの製造方法 |
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| CN100439661C (zh) * | 2003-12-12 | 2008-12-03 | 本田技研工业株式会社 | 凸轮轴、制造用于凸轮轴的凸轮的方法以及制造用于凸轮轴的轴的方法 |
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