JPH07164547A - 割膜フィルムの製造方法およびこの方法で得られた割膜フィルムを用いた経緯積層不織布 - Google Patents

割膜フィルムの製造方法およびこの方法で得られた割膜フィルムを用いた経緯積層不織布

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JPH07164547A
JPH07164547A JP5316477A JP31647793A JPH07164547A JP H07164547 A JPH07164547 A JP H07164547A JP 5316477 A JP5316477 A JP 5316477A JP 31647793 A JP31647793 A JP 31647793A JP H07164547 A JPH07164547 A JP H07164547A
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JP
Japan
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blade
film
rotary blade
brush roll
rotary
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JP5316477A
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English (en)
Inventor
Takayuki Kusu
隆之 久須
Kozaburo Toshima
耕三郎 戸島
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 延伸フィルムに延伸方向に多数の切れ目を所
要パターンで入れて割膜フィルムを製造するに当たり、
外周に所要ピッチで複数の刃突部を有しかつ中心から刃
突部先端までの刃高さが刃突部全長にわたって均一であ
る回転刃を複数枚同軸に設け、回転刃の軸と平行する軸
を有するブラシロールを回転刃の刃突部に圧接するよう
に設け、回転刃とブラシロールとの間に上記延伸フィル
ムを導通することによって延伸フィルムに切れ目入れ加
工を施すことを特徴とする割膜フィルムの製造方法であ
る。 【効果】 延伸フィルムに所要パターンの切れ目を確実
に且つ高速度で入れることができる。したがって、得ら
れた割膜フィルムを用いて経緯積層不織布を製造する作
業の能率を大幅に向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、割膜フィルムの製造方
法およびこの方法で得られた割膜フィルムを用いて製造
した経緯積層不織布に関する。経緯積層不織布は、紙や
フィルムなどからなり且つ大きな強度を要求される重包
装材の補強用芯材等として好適に用いられる。
【0002】
【従来の技術】従来、強度を要求される重包装材として
は、例えば、特開昭54−125272号公報に記載の
如く、熱可塑性ポリマーよりなるフィルムを横方向に一
軸延伸し、延伸方向にほぼ平行に多数の切れ目を入れ、
ついでフィルムを縦方向に広げることにより横方向に強
い網状ウェブを作り、これに、別途用意した広幅網状ウ
ェブ、または多条の並列した糸・延伸テープを積層し、
熱融着またはホットメルト接着剤等により接着して縦、
横ともに強い、空隙のある網状直交不織布を得ることが
提案されている。
【0003】延伸フィルムに延伸方向に多数の切れ目を
確実に入れることは現実には極めて困難であり、フィル
ムの幅が広いほど切れ目入れ加工は一層困難となる。そ
して切れ目不良が1ケ所でも発生すると、最終製品も不
良品となる。
【0004】従来、フィルムに切れ目を入れる方法とし
ては、同軸に設けた複数の回転刃と、回転刃の軸と平
行する軸を有するゴムロールとの間に延伸フィルムを導
通して、同フィルムに切れ目を入れる連続的方法と、
プレート上で刃物を用いた押し切りによって延伸フィル
ムに切れ目を入れる断続的方法がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、の方
法では延伸フィルムに確実に切れ目を入れるには、回転
刃の押切り圧力をフィルム全幅にわたって均等にする必
要がある上に、大きな面圧が必要である。また、この方
法は、割膜設備が大型化する上に回転刃およびゴムロー
ルの寿命が短く、実用性に欠ける。
【0006】他方、の方法は、断続的な作業のためラ
インのスピードを上げることができず、やはり実用的で
ない。
【0007】本発明は、上記の実情に鑑み、切れ目入れ
加工を確実に行うことができる実用的な割膜方法、およ
びこの方法で得られた割膜フィルムを用いた経緯積層不
織布を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による割膜フィル
ムの製造方法は、上記目的を達成すべく回転刃の形状お
よび切れ目入れの際のフィルムの保持の仕方に工夫を凝
らしたものであり、延伸フィルムに延伸方向に多数の切
れ目を所要パターンで入れて割膜フィルムを製造するに
当たり、外周に所要ピッチで複数の刃突部を有しかつ中
心から刃突部先端までの刃高さが刃突部全長にわたって
均一である回転刃を複数枚同軸に設け、回転刃の軸と平
行する軸を有するブラシロールを回転刃の刃突部に圧接
するように設け、回転刃とブラシロールとの間に上記延
伸フィルムを導通することによって延伸フィルムに切れ
目入れ加工を施すことを特徴とするものである。
【0009】切れ目を入れるべきフィルムは、担体フィ
ルムもしくは積層フィルムを延伸してなる延伸フィルム
に限られる。その理由は、未延伸フィルムでは方向性が
ないため、切れ目が確実に入らない場合があるからであ
る。
【0010】回転刃の各刃突部において、中心から刃突
部先端までの刃高さは刃突部全長にわたって均一であ
る。すなわち、刃突部の先端線は円周に一致している。
刃高さが均一でないと、切れ目間のピッチが一定せず、
いわゆるヒゲが発生したり、或いはフィルムが完全に切
れなくて1つの切れ目が不連続になる、すなわち2つ以
上の部分に分断されるといった不具合が発生する。
【0011】ブラシロールはたとえば獣毛等で作られた
ものであり、切れ目を入れるべきフィルムをブラシロー
ル上に浮かせた状態で保つ。
【0012】上記構成の回転刃とブラシロールとの間に
延伸フィルムを導通してフィルムに切れ目入れ加工を施
す。
【0013】回転刃は、加熱することが望ましい。加熱
温度は好ましくは60〜90℃である。60℃以下の温
度では回転刃の切れが悪く、90℃以上ではフィルムが
融着する恐れがある。
【0014】多数の切れ目によって形成されるパターン
は、例えば千鳥状である。
【0015】上記方法で製造された割膜フィルムは幅方
向に拡幅され、広幅網状ウェブが得られる。拡幅倍率は
好ましくは1.5〜3倍である。この広幅網状ウェブを
不織布の縦糸群および横糸群の少なくとも一方として使
用して経緯積層不織布が得られる。すなわち、得られた
ウェブを、網状不織布の縦糸群と横糸群の熱ラミネート
の際に横糸群の代わりに使用し、縦糸群とウェブの貼合
せ品を作製するか、または、横糸群および縦糸群の代わ
りに上記ウェブ2枚を熱ラミネートして、縦ウェブと横
ウェブの貼合せ品を作製する。
【0016】
【作用】本発明では、外周に所要ピッチで複数の刃突部
を有しかつ中心から刃突部先端までの刃高さが刃突部全
長にわたって均一である回転刃を複数枚同軸に設け、回
転刃の軸と平行する軸を有するブラシロールを回転刃の
刃突部に圧接するように設け、回転刃とブラシロールと
の間に上記延伸フィルムを導通するので、延伸フィルム
に所要パターンの切れ目を確実に且つ高速度で入れるこ
とができる。したがって、得られた割膜フィルムを用い
て経緯積層不織布を製造する作業の能率を大幅に向上さ
せることができる。
【0017】
【実施例】本発明を図面に基づき具体的に説明する。
【0018】実施例1 1)割膜フィルムの製造 図1において、割膜装置(1) は、外周に所要ピッチで複
数の刃突部(2a)を有する回転刃(2) と、回転刃(2) の下
方に配置されたブラシロール(3) と、回転刃(2) の上方
に配置されたフード状のヒーター(4) とからなる。
【0019】回転刃(2) の各刃突部(2a)において、中心
から刃突部先端までの刃高さは、刃突部全長にわたって
均一である。すなわち、刃突部(2a)の先端線は円周に一
致している。このような構成を有する334枚の回転刃
(2) が軸(5) に等間隔で設けられている。
【0020】ブラシロール(3) の軸(6) は回転刃(2) の
軸(5) と平行に配置され、ブラシロール(3) は獣毛で構
成され、回転刃(2) の刃突部(2a)に所要圧で圧接させら
れている。複数の回転刃(2) は、ヒーター(4) によって
75℃に加熱されている。
【0021】中層が高密度ポリエチレン(旭化成社製、
サンテックS360、密度0.953g/cm3 、MF
R0.9)、内外層が直鎖状低密度ポリエチレン(三菱
化成社製、三菱ポリエチ−LL UF 340、密度
0.923、MFR2.0)の三層共押出フィルムで厚
味構成比率が外層/中層/内層=1/8/1のフィルム
をロール法で一軸延伸機で延伸ロール温度104℃の条
件で、延伸倍率7倍で縦一軸方向に延伸した。こうして
厚み25μm、幅500mmの一軸延伸フィルムを作製
した。 この延伸フィルム(7) を上記割膜装置(1) の回
転刃(2) とブラシロール(3) の間にラインスピード30
m/分で導通し、図2に示す千鳥配置パターンの多数の
切れ目(8) を延伸フィルム(7) に入れ、割膜フィルム
(9) を製造した。
【0022】2)経緯積層不織布の製造 図3に示すように、実施例1で得られた割膜フィルム
(9) を横方向に2倍に拡幅しながら巻取った。得られた
ウェブ(10)を、図3(イ)に示すように、網状不織布の
縦糸群と横糸群の熱ラミネートの際に、横糸群の代わり
に使用し、縦糸群とウェブの貼合せ品(11)を作製した。
また、上記ウェブ2枚を、図3(ロ)に示すように、網
状不織布の縦糸群と横糸群の熱ラミネートの際に、横糸
群および縦糸群として使用し、縦ウェブと横ウェブの貼
合せ品(12)を作製した。
【0023】<比較例1>割膜装置の回転刃として図4
に示すものを用いたこと以外、実施例1と同じ操作を行
って、割膜フィルムを製造した。この割膜装置では、回
転刃(13)の各刃部は両端部の山部(13a) と中央部の山部
(13b) の3カ所からなり、中央部の山部(13b) の高さ、
すなわち中心から刃部先端までの刃高さが、両端部の山
部(13a) の高さより高くなされている。
【0024】<比較例2>割膜装置の回転刃として図5
に示すものを用いたこと以外、実施例1と同じ操作を行
って、割膜フィルムを製造した。この割膜装置では、回
転刃(14)の各刃部はやはり両端部の山部(14a) と中央部
の山部(14b) の3カ所からなるが、中央部の山部(14b)
の高さ、すなわち中心から刃部先端までの刃高さが両端
部の山部(14a) の高さより低くなされている。
【0025】<比較例3>割膜装置の回転刃として図6
に示すものを用いたこと以外、実施例1と同じ操作を行
って、割膜フィルムを製造した。この割膜装置では、回
転刃(15)の各刃部(15a) はほぼ逆台形状をなす。
【0026】<品質検査>実施例1、比較例1、比較例
2および比較例3の操作を繰り返して行い、得られた多
数の割膜フィルムおよびウェブについて不良品の発生率
を調べた。
【0027】その結果は表1に示す通りである。
【0028】
【表1】 注1) 割膜不良率とは、切れ目を入れるべき全箇所に
対する、切れ目の形だけが残り実際には切れ目が入って
いなかった箇所の割合をいう。
【0029】注2) 拡幅不良率とは、拡幅(2倍)操
作によって所要幅に広げられるべき全箇所に対する、所
要幅に広げられなかった箇所の割合をいう。
【0030】
【発明の効果】本発明は以上の通り構成されているの
で、延伸フィルムに所要パターンの切れ目を確実に且つ
高速度で入れることができる。したがって、得られた割
膜フィルムを用いて経緯積層不織布を製造する作業の能
率を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の割膜装置を示す概略図である。
【図2】割膜フィルムを示す平面図である。
【図3】経緯積層不織布の製造工程を示す平面図であ
る。
【図4】比較例1の回転刃を示す正面図である。
【図5】比較例2の回転刃を示す正面図である。
【図6】比較例3の回転刃を示す正面図である。
【符号の説明】
1 : 割膜装置 2 : 回転刃 2a: 刃突部 3 : ブラシロール 4 : ヒーター 5 : 回転刃の軸 6 : ブラシロールの軸 7 : 延伸フィルム 8 : 切れ目 9 : 割膜フィルム 10 : ウェブ 11 : 縦糸群とウェブの貼合せ品 12 : 縦ウェブと横ウェブの貼合せ品

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 延伸フィルムに延伸方向に多数の切れ目
    を所要パターンで入れて割膜フィルムを製造するに当た
    り、外周に所要ピッチで複数の刃突部を有しかつ中心か
    ら刃突部先端までの刃高さが刃突部全長にわたって均一
    である回転刃を複数枚同軸に設け、回転刃の軸と平行す
    る軸を有するブラシロールを回転刃の刃突部に圧接する
    ように設け、回転刃とブラシロールとの間に上記延伸フ
    ィルムを導通することによって延伸フィルムに切れ目入
    れ加工を施すことを特徴とする割膜フィルムの製造方
    法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法で製造された割膜フ
    ィルムを拡幅してなる広幅網状ウェブを、不織布の縦糸
    群および横糸群の少なくとも一方として使用して得られ
    た経緯積層不織布。
JP5316477A 1993-12-16 1993-12-16 割膜フィルムの製造方法およびこの方法で得られた割膜フィルムを用いた経緯積層不織布 Pending JPH07164547A (ja)

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JP5316477A JPH07164547A (ja) 1993-12-16 1993-12-16 割膜フィルムの製造方法およびこの方法で得られた割膜フィルムを用いた経緯積層不織布

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JPH07164547A true JPH07164547A (ja) 1995-06-27

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JP5316477A Pending JPH07164547A (ja) 1993-12-16 1993-12-16 割膜フィルムの製造方法およびこの方法で得られた割膜フィルムを用いた経緯積層不織布

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JP (1) JPH07164547A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH704580A1 (de) * 2011-03-01 2012-09-14 Burckhardt Christoph Ag Nadelvorrichtung.

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH704580A1 (de) * 2011-03-01 2012-09-14 Burckhardt Christoph Ag Nadelvorrichtung.
US9115449B2 (en) 2011-03-01 2015-08-25 Burckhardt Of Switzerland Ag Needling device

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