JPH0716384A - ドラム式電気洗濯機 - Google Patents

ドラム式電気洗濯機

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Publication number
JPH0716384A
JPH0716384A JP5164436A JP16443693A JPH0716384A JP H0716384 A JPH0716384 A JP H0716384A JP 5164436 A JP5164436 A JP 5164436A JP 16443693 A JP16443693 A JP 16443693A JP H0716384 A JPH0716384 A JP H0716384A
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JP
Japan
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door
heater
control circuit
bimetal
door lock
Prior art date
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Pending
Application number
JP5164436A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuro Nagahisa
哲朗 長久
Kazuo Nishida
一夫 西田
Hidekazu Yamashita
秀和 山下
Katsunori Zaizen
克徳 財前
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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  • Main Body Construction Of Washing Machines And Laundry Dryers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 停電時における安全性を高めたドラム式電気
洗濯機を提供することを目的としている。 【構成】 停電時には切替リレー15を作動させて、A
C−DC変換回路11が有しているコンデンサ11aの
電荷をバイメタル5cに設けたヒータ5dに放電する。
これによりバイメタル5cの動作を継続させ、ロック爪
5gによりドア取っ手aのドア爪4bのロックを行うよ
うにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は停電時における安全性を
配慮したドラム式電気洗濯機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来のドラム式電気洗濯機の構成
について図13に基づいて説明する。本体51内で回転
し収容した洗濯物を洗浄する回転ドラム52は、駆動モ
ータ53によって回転駆動されている。回転ドラム52
の前面には、使用者が洗濯物を投入するドア54を設け
ている。ドア54は、洗濯中にはドアロックユニット5
5によってロックされている。また洗濯に使用される洗
濯水は、洗濯用ヒータ56によって加熱されるようにな
っている。また57は前記駆動モータ53やドアロック
ユニット55等を制御する制御回路である。
【0003】以上のように構成されたドラム式電気洗濯
機について、以下その動作について説明する。使用者が
ドア54を開いて、回転ドラム52に洗濯ものと洗濯水
を投入して、図示していないスイッチをオンしたとす
る。スイッチがオンされると制御回路57が作動して洗
濯行程を開始する。このとき制御回路57は、先ずドア
54をドアロックユニット55でロックし、その後、駆
動モータ53を駆動して回転ドラム52の回転を開始す
るように動作するものである。またさらに、殺菌効果と
洗浄率を向上させるために洗濯用ヒータ56を通電し
て、洗濯水を最高約90℃に加熱するものである。
【0004】次にドアロックユニット55の構成と動作
について図14から図16を用いて説明する。ドアロッ
クユニット55は、連接棒55aと、ドア開閉検知スイ
ッチ55bと、バイメタル55cと、バイメタル55c
を加熱するヒータ55dと、ロック爪55gと、ドアロ
ック完了検知スイッチ55hで構成している。またドア
54は、ドア取っ手54aと、ドア爪54bで形成して
いる。前記連接棒55aは、ドアロックユニット55の
本体に形成した2枚のガイドリブ55eの中をスライド
可能な構成になっており、図14ではバネ55fの応力
で図の右方向に押された状態にある。
【0005】以上の構成で、ドア54を閉じるとドアロ
ックユニット55は図15に示しているように動作す
る。つまり連接棒55aがドア爪54bに押されて、バ
ネ55fのバネ力に逆らってガイドリブ55eの中を左
方向に移動する。連接棒55aが左に移動することによ
って、ドア開閉スイッチ55bはドア54が閉まったこ
とを検知して、この情報を制御回路57に伝達する。こ
の情報を受けた制御回路57は、図16に示しているよ
うにヒータ55dの通電を開始する。ヒータ55dが通
電されると、この発熱でバイメタル55cは湾曲してい
く。このバイメタル55cの変形によって、ロック爪5
5gは上方向に押し出される。同時にドアロック完了検
知スイッチ55hは、ドアロックの完了を検知し、制御
回路57にこの情報を伝達する。この情報を受けた制御
回路57は、ドアロックが完了したことを認識して洗濯
行程を開始するものである。
【0006】以上のドアロック機構は、洗濯行程を実行
している間に高温の洗濯水が機器の外に飛び散って使用
者がやけどを負ったり、また脱水行程中に使用者が高速
で回転している回転ドラム52内に手を差し入れたりす
ることを防止するための重要な装置である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の従
来の構成では、洗濯行程中あるいは脱水行程中に停電が
起きると、安全を確保することができないという課題を
有している。つまり、停電が生ずると、バイメタル55
cが復元してドアロックが外れ、ドアが簡単に開くもの
である。このため、上記した不安全現象が起きる可能性
が高くなるものである。またすすぎ時などで洗濯水の水
位がドアより上にあるときは、洗濯水が本体から溢れて
周囲を汚すというような事態も生ずるものである。
【0008】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、停電時にも不安全状態が生ずることのないドラム式
電気洗濯機を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の第一の手段は、洗濯物を回転し洗濯する回転
ドラムと、回転ドラムの前面に設けたドアと、このドア
をロックするためのドアロックユニットと、このドアロ
ックユニットを制御する制御回路とを有し、前記ドアロ
ックユニットはヒータを備えたバイメタルと、前記ヒー
タの通電によるバイメタルの変形によって前記ドアのロ
ックを行うロック爪とを備え、前記制御回路は前記ヒー
タへの通電を制御するヒータ制御回路と、停電時に前記
ヒータ側へ接点を切り替える切替リレーと、ACをDC
に変換するコンデンサを有し停電時にその出力をヒータ
に加えるAC−DC変換回路とを有したドラム式電気洗
濯機とするものである。
【0010】本発明の第二の手段は、第一の手段に加
え、制御回路は、洗濯水を排水する排水ポンプを駆動す
る排水ポンプ制御回路を有し、停電時には排水ポンプの
電源入力端子をAC−DC変換回路の出力端子に接続す
るドラム式電気洗濯機とするものである。
【0011】本発明の第三の手段は、第一の手段に加
え、制御回路は、停電時にはヒータの電源入力端子に回
転ドラムを駆動する駆動モータの電源入力端子を接続す
るドラム式電気洗濯機とするものである。
【0012】本発明の第四の手段は、洗濯物を回転し洗
濯する回転ドラムと、この回転ドラムを回転させる駆動
モータと、回転ドラムを内包し洗濯水を貯水する受け筒
と、回転ドラムの前面に設けたドアと、前記ドアをロッ
クするドアロックユニットと、洗濯に使用する洗濯水を
加熱する洗濯用ヒータとを有し、前記ドアロックユニッ
トは、ヒータの発熱で変形する第一のバイメタルと、第
一のバイメタルの変形による応力を受けて前記ドアのロ
ックを行うロック爪と、前記受け筒内の洗濯水の熱によ
り変形する第二のバイメタルと、前記第二のバイメタル
の変形による応力を伝達して停電時のドアロックを保持
する応力伝達手段とを有したドラム式電気洗濯機とする
ものである。
【0013】本発明の第五の手段は、洗濯物を回転し洗
濯する回転ドラムと、回転ドラムを回転させる駆動モー
タと、回転ドラムを内包する受け筒と、受け筒を支持す
るダンパと、前記ダンパに設けた発電手段と、前記回転
ドラムの前面に設けたドアと、前記ドアをロックするド
アロックユニットと、ドアロックユニットを制御する制
御回路とを有し、前記ドアロックユニットは、ヒータの
発熱で変形するバイメタルと、バイメタルの変形による
応力を受けて前記ドアのロックを行うロック爪とを備
え、前記制御回路は、前記ヒータへの通電を制御するヒ
ータ制御回路と、AC電源の有無に応じて、ヒータの電
源入力端子を前記ヒータ制御回路の出力端子と前記発電
手段の出力端子とのいずれかに切り替える切替リレーと
を有したドラム式電気洗濯機とするものである。
【0014】
【作用】本発明の第一の手段は、通常時はAC電源をヒ
ータに印加してバイメタルを作用させてドアをロックし
ており、停電時には切替リレーが作動して、AC−DC
変換回路内部のコンデンサに充電していた電圧を直接ヒ
ータに印加するように作用するものである。つまり停電
時にも安全を確保することができるドラム式電気洗濯機
とするものである。
【0015】本発明の第二の手段は、通常時はAC電源
を排水ポンプに印加しており、停電時には切替リレーが
作動して、AC−DC変換回路内部のコンデンサに充電
していた電圧を直接排水ポンプに印加するように作用す
るものである。こうして停電時には、速やかに排水ポン
プを駆動して高温となった洗濯水を速やかに排出するも
のである。
【0016】本発明の第三の手段は、通常時はAC電源
を駆動モータに印加して回転ドラムを回転させており、
停電時には切替リレーが作動して、駆動モータが発生す
る回生電圧を直接ヒータに印加するように作用するもの
である。従って停電時にもドアロックを継続することが
できるものである。
【0017】本発明の第四の手段は、通常時は第一のバ
イメタルと第二のバイメタルの両方によってドアロック
をしており、停電時には高温となっている洗濯水の発熱
を受けた第二のバイメタルが依然としてドアロックを継
続するように作用するものである。
【0018】また本発明の第五の手段は、ダンパに設け
た発電手段が停電時にはヒータを加熱し続けるように作
用するもので、停電時にもドアロックを継続することが
できるものである。
【0019】
【実施例】以下本発明の第一の手段の実施例の構成にに
ついて図1に基づいて説明する。本体1は、以下の各手
段を内蔵しているものである。2は洗濯物を回転して洗
浄する回転ドラムである。回転ドラム2は駆動モータ3
によって回転駆動されている。回転ドラム2の前面に
は、洗濯ものを投入するドア4を設けている。また5は
洗濯中はドア4をロックするドアロックユニットであ
る。6は洗濯水を加熱する洗濯用ヒータ、7は駆動モー
タ3やドアロックユニット5を制御する制御回路であ
る。
【0020】以下本実施例の動作について説明する。ド
ア4を開き回転ドラム2内に洗濯ものを投入して、図示
していないスイッチをオンすると、制御回路7が作用し
て洗濯行程を開始する。洗濯行程が開始されると、ドア
4がドアロックユニット5でロックされて、駆動モータ
3が回転を開始して回転ドラム2が回転を開始するもの
である。なおこのとき本実施例では、殺菌効果と洗浄率
を向上させるために洗濯水の加熱を開始するものであ
る。こうして回転ドラム2は回転を開始し、洗濯物が転
動して洗濯が進行するものである。所定時間の洗濯を終
了すると、制御回路7が駆動モータ3を高速で回転駆動
させる。回転ドラム2はこの回転を受けて、高速で回転
して洗濯物の脱水を開始する。こうして洗濯と脱水が終
了して、洗濯物の処理を終了するわけである。
【0021】次に本実施例の骨子であるドアロックユニ
ット5について図2から図4を用いて説明する。ドアロ
ックユニット5は、以下の各要素を備えている。5aは
ドア取っ手4aに連接しドア4の開閉の動きをドア開閉
検知スイッチ5bに伝達する連接棒である。連接棒5a
は図3に示しているように、ドア4が閉じられるとバネ
5fの弾性力に逆らってガイドリブ5eの中を左方向に
移動する。ドア開閉検知スイッチ5bは、連接棒5aの
動きを受けてドア4が閉まったことを検知して、制御回
路7を構成している検知処理回路7aにこの情報を伝達
する。
【0022】一方、ヒータ制御回路12はバイメタル5
cに設けたヒータ5dに電源を供給しており、この発熱
でバイメタル5cは湾曲した形に変形する。このバイメ
タル5cの変形によって、バイメタル5cに設けたロッ
ク爪5gは前方に押し出されることになる。またドア4
には、ドア取っ手4aとこれに一体に設けたドア爪4b
とを設けている。前記ロック爪5gは、図4に示してい
るように前方に押し出されてこのドア爪4bに係合する
ものである。こうしてドア4は、ドアロックされて開く
ことはない。同時に、バイメタル5cに設けたドアロッ
ク完了検知スイッチ5hは、バイメタル5cの変形によ
ってドアロックの完了を検知して、検知処理回路7aに
この情報を伝達する。検知処理回路7aはこの情報を受
けてドアロックが完了したことを認識し、前記洗濯行程
を開始するものである。
【0023】次に、図2〜図4に基づいて本実施例の骨
子である制御回路7について説明する。制御回路7は、
以下の各手段を備えている。7aはドア開閉スイッチ5
bとドアロック完了検知スイッチ5hからの信号を受け
て洗濯行程を開始させる検知処理回路である。11は商
用周波数のAC電源8を整流ダイオード11b・コンデ
ンサ11aで整流平滑して駆動モータ3の駆動用電源を
供給するAC−DC変換回路である。また12はヒータ
5dへ電源を供給するヒータ制御回路である。13は前
記AC−DC変換回路11の出力を制御信号に従って駆
動モータ3に供給するモータ制御回路である。14は切
替リレー15を駆動する電源を供給すると共にモータ制
御回路13の信号電源を供給する制御電源回路である。
切替リレー15は、切替接点とリレーコイルとリレーコ
イルに設けた可動片と、この可動片を付勢しているバネ
とを備えているものである。
【0024】通常時には、AC電源8は、AC−DC変
換回路11・ヒータ制御回路12・制御電源回路14に
電源を供給している。従って、ヒータ5dはヒータ制御
回路12から供給された電源によって発熱しており、こ
の発熱によってバイメタル5cが変形し、ドア4をロッ
クしているものである。またAC−DC変換回路11
は、モータ制御回路13に駆動モータ3を駆動する電源
を供給しており、モータ制御回路13はこの電源と制御
電源回路14が発生している制御信号とを受けて、駆動
モータ3を駆動している。つまり、回転ドラム2が回転
駆動されて洗濯物の洗濯が進行するものである。また切
替リレー15は制御電源回路14から電源を供給されて
作動しており、ヒータ5dの入力端子をヒータ制御回路
12の出力端子に側に接続している。ここでAC−DC
変換回路11は、AC電源8から供給されている商用周
波数の交流を直流に変換するための大容量のコンデンサ
11aを備えているものである。
【0025】停電時には、AC電源8の供給が停止され
るため、ヒータ制御回路12と、AC−DC変換回路1
1と、制御電源回路14とは作動を停止する。従ってモ
ータ制御回路13に加わる信号電圧がなくなって、駆動
モータ3は停止する。また切替リレー15を構成してい
るリレーコイルには電流が供給されなくなって、可動片
はバネによる弾性力によって移動して接点が切り替わ
る。つまり本実施例ではこのときに、ヒータ5dの入力
端子にはAC−DC変換回路11の出力端子とが接続さ
れるようになっているものである。AC−DC変換回路
11は、前記したように大容量のコンデンサ11aを備
えており、停電に至る前に多量の電荷を充電している。
このためヒータ5dは、この充電電圧の放電を受けて再
び発熱することができ、従って停電時にもドアロックを
継続することができるわけである。
【0026】以上のように本実施例によれば、AC−D
C変換回路11を構成するコンデンサの充電電荷を利用
して停電時にもドア4のロックを継続できるようにし
て、安全を確保したドラム式電気洗濯機を実現するもの
である。
【0027】次に、本発明の第二の手段によるドラム式
電気洗濯機の構成を説明する。図5に示しているよう
に、9は洗濯水を本体1外へ排出する排水ポンプであ
る。その他の全体的な構成については、前記実施例と同
様であり説明を省略する。次に制御回路7について図6
を用いて説明する。
【0028】制御回路7は、排水ポンプ9へ電源を供給
する排水ポンプ制御回路12aと、前記実施例と同様、
AC−DC変換回路11・モータ制御回路13・制御電
源回路14・切替リレー15を備えている。
【0029】以上の構成で通常時には、AC電源8は、
排水ポンプ制御回路12a・AC−DC変換回路11・
制御電源回路14に接続されている。従って切替リレー
15は、制御電源回路14から電源を供給されて、排水
ポンプ9の入力端子を排水ポンプ制御回路12aの出力
端子側に接続しているものである。排水ポンプ9は排水
ポンプ制御回路12aの出力を受けて、洗濯水を本体1
外に排出しているものである。また前記実施例と同様、
モータ制御回路13は駆動モータ3を回転駆動してい
る。
【0030】停電時にはAC電源8の供給が停止され、
AC−DC変換回路11・排水ポンプ制御回路12a・
制御電源回路14は動作を停止する。制御電源回路14
が動作を停止するため、前記実施例と同様切替リレー1
5を構成するリレーコイルへの電流供給は停止され、従
って接点は切り替わる。つまり排水ポンプ9の入力端子
は、AC−DC変換回路11の出力端子に接続されるも
のである。このため前記実施例と同様、コンデンサ11
bの充電電荷の放電によって、排水ポンプ9を作動させ
ることができるものである。
【0031】つまり本実施例によれば、停電時にも洗濯
水を本体1外へ排出することができ、また前記実施例と
同様、ドア4のロックを継続することができるものであ
る。
【0032】続いて本発明の第三の手段の実施例による
ドラム式電気洗濯機の構成を、図7に基づいて説明す
る。本実施例の全体構成については、前記本発明の第一
の手段の実施例と同様であり説明を省略する。
【0033】本実施例においては制御回路7は、停電時
に駆動モータ3の回生電圧をヒータ5dに印加するよう
にしているものである。すなわち、切替リレー15は制
御電源回路14から供給されている電源で作動してお
り、常時はヒータ5dの入力端子をヒータ制御回路12
の出力端子に接続している。また停電時には、前記実施
例と同様切替リレー15の接点が切り替わって、ヒータ
5dの入力端子には駆動モータ3の入力端子を接続する
ものである。このため、停電発生時に高速で回転してい
る駆動モータ3の惰性による回転で発生する回生電圧を
ヒータ5dに印加することができ、ヒータ5dの発熱を
継続することができるものである。つまり、駆動モータ
3が停止するまで、ドアロックを継続することが可能と
なるものである。
【0034】続いて本発明の第四の手段の実施例を図8
・図9に基づいて説明する。21は受け筒1aの下方に
設けた第二のバイメタルで、洗濯行程においては洗濯用
ヒータ6によって加熱された洗濯水の熱を受けて、図8
の矢印の方向に変形しているものである。この第二のバ
イメタル21の変形によって、第二のバイメタル21に
固着した応力伝達棒22は同様に矢印の方向に引っ張ら
れている。応力伝達棒22には、図9に示しているよう
にてこ23を接続している。てこ23は、前記応力伝達
棒22の動きを受けて、ロック爪5gを押し上げるよう
に作用するものである。ここで応力伝達棒22とてこ2
3は第二のバイメタル21の変形による応力を伝達して
停電時のドアロックを保持する応力伝達手段を構成して
いる。
【0035】以上の構成で、以下のように動作するもの
である。通常時には、第一のバイメタル5cの変形によ
るロック爪5gの動きと、前記第二のバイメタル21に
よるてこ23を介したロック爪5gの動きによって、ド
ア4はロックされている。
【0036】停電時には、第一のバイメタル5cはヒー
タ5dが加熱されないため、動作しないものである。し
かし本実施例では、洗濯水の温度がまだ高温を保ってお
り、第二のバイメタル21が動作を継続しているもので
ある。このため、第二のバイメタル21の変形による応
力伝達棒22・てこ23の動きは継続しており、従って
ロック爪5gはドア爪4bと係合している。つまり、ド
ア4はロックを継続するものである。
【0037】次いで本発明の第五の手段の実施例につい
て図10に基づいて説明する。18は洗濯時に生ずる振
動を抑えるために受け筒1aを本体1に支持するダンパ
である。本実施例では、このダンパ18に発電手段9を
設けており、ダンパ18の振動による動きを利用して起
電力を発生している。18a・18bはダンパ18の固
定部・伸縮部である。つまり脱水時には回転ドラム2を
高速で回転させており、受け筒1aがこの回転ドラム2
の運動によって振動しているものである。ダンパ18
は、固定部18a内に伸縮部18bを出し入れしてこの
ときに生ずる摩擦力でこの振動力を吸収しているもので
ある。
【0038】以下、発電手段9の構成について図10・
図11に基づいて説明する。発電手段9は、伸縮部18
bに設けたフェライトコア9aと、固定部18aに設け
たコイル9bと、コイル9bの両端に接続したダイオー
ドブリッジ9cと、ダイオードブリッジ9cに接続した
コンデンサ9dとを備えている。
【0039】以上の構成で、ダンパ18の振動によって
生ずる伸縮部18bの伸縮運動によってフェライトコア
9aが、固定部18bに設けたコイル9bの中を出没す
るものである。このため、コイル9bの両端には起電力
が発生するもので、ダイオードブリッジ9cがこれを整
流し、コンデンサ9dに充電するものである。
【0040】次に本実施例の制御回路7について図11
・図12を用いて説明する。本実施例では、切替リレー
15の接点には、ヒータ制御回路12の出力端子と前記
発電手段9の出力端子と、ヒータ5dとが接続されてい
る。
【0041】こうして通常状態では、ヒータ5dにはヒ
ータ制御回路12の出力が接続されており、バイメタル
5cが変形してドア4はロックされる。また停電時に
は、切替リレー15の接点が発電手段9の出力側に切り
替わるものである。従って発電手段9を構成しているコ
ンデンサ9dが充電していた電荷が、ヒータ5dに放電
されることになり、ヒータ5dは発熱を継続するもので
ある。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明の第一の手段は、
通常時はAC電源をヒータに印加してバイメタルを作用
させてドアをロックしており、停電時には切替リレーが
作動して、AC−DC変換回路内部のコンデンサに充電
していた電圧を直接ヒータに印加するものである。つま
り停電時にも安全を確保することができるドラム式電気
洗濯機とするものである。
【0043】本発明の第二の手段は、通常時はAC電源
を排水ポンプに印加しており、停電時には切替リレーが
作動して、AC−DC変換回路内部のコンデンサに充電
していた電圧を直接排水ポンプに印加するものである。
こうして停電時には、速やかに排水ポンプを駆動して高
温となった洗濯水を速やかに排出し、やけどに対する安
全性を向上したものである。
【0044】本発明の第三の手段は、通常時はAC電源
を駆動モータに印加して回転ドラムを回転させており、
停電時には切替リレーが作動して、駆動モータが発生す
る回生電圧を直接ヒータに印加するものである。従って
停電時にもドアロックを継続することができるものであ
る。
【0045】本発明の第四の手段は、通常時は第一のバ
イメタルと第二のバイメタルの両方によってドアロック
をしており、停電時には高温となっている洗濯水の発熱
を受けた第二のバイメタルが依然としてドアロックを継
続するものである。
【0046】また本発明の第五の手段は、ダンパに設け
た発電手段のコンデンサの放電を利用して停電時にはヒ
ータを加熱し続けるように作用するもので、停電時にも
ドアロックを継続することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の手段の実施例によるドラム式電
気洗濯機の概略構成を示す正面図
【図2】同ドラム式電気洗濯機のドアロックユニットと
制御回路を示す構成図
【図3】同ドアロックユニットの動作状態を説明する構
成図
【図4】同ドアのロック状態を説明する構成図
【図5】本発明の第二の手段の実施例であるドラム式電
気洗濯機の概略構成を示す正面図
【図6】同ドラム式電気洗濯機の制御回路図
【図7】本発明の第三の手段の実施例であるドラム式電
気洗濯機のドアロックユニットと制御回路を示す構成図
【図8】本発明の第四の手段の実施例であるドラム式電
気洗濯機の概略構成を示す正面図
【図9】同ドラム式電気洗濯機のドアロックユニットの
構成図
【図10】本発明の第五の手段の実施例であるドラム式
電気洗濯機の概略構成を示す正面図
【図11】同ドラム式電気洗濯機の発電手段を示す回路
【図12】同ドラム式電気洗濯機のドアロックユニット
の構成図
【図13】従来のドラム式電気洗濯機の概略構成を示す
正面図
【図14】同ドラム式電気洗濯機のドアを開いた状態の
ドアロックユニットの構成図
【図15】同ドアを閉じた状態のドアロックユニットの
構成図
【図16】同ドアをロックした状態のドアロックユニッ
トの構成図
【符号の説明】
1a 受け筒 2 回転ドラム 3 駆動モータ 4 ドア 4a ドア取っ手 4b ドア爪 5 ドアロックユニット 5c バイメタル 5d ヒータ 5g ロック爪 6 洗濯用ヒータ 7 制御回路 8 発電手段 9 排水ポンプ 11 AC−DC変換回路 11a コンデンサ 12 ヒータ制御回路 12a 排水ポンプ制御回路 15 切替リレー 18 ダンパ 21 第二のバイメタル 22 応力伝達棒 23 てこ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 財前 克徳 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗濯物を回転し洗濯する回転ドラムと、
    回転ドラムの前面に設けたドアと、このドアをロックす
    るためのドアロックユニットと、このドアロックユニッ
    トを制御する制御回路とを有し、前記ドアロックユニッ
    トはヒータを備えたバイメタルと、前記ヒータの通電に
    よるバイメタルの変形によって前記ドアのロックを行う
    ロック爪とを備え、前記制御回路は前記ヒータへの通電
    を制御するヒータ制御回路と、停電時に前記ヒータ側へ
    接点を切り替える切替リレーと、ACをDCに変換する
    コンデンサを有し停電時にその出力をヒータに加えるA
    C−DC変換回路とを有したドラム式電気洗濯機。
  2. 【請求項2】 制御回路は、洗濯水を排水する排水ポン
    プを駆動する排水ポンプ制御回路を有し、停電時には排
    水ポンプの電源入力端子をAC−DC変換回路の出力端
    子に接続する請求項1記載のドラム式電気洗濯機。
  3. 【請求項3】 制御回路は、停電時にはヒータの電源入
    力端子に回転ドラムを駆動する駆動モータの電源入力端
    子を接続する請求項1記載のドラム式電気洗濯機。
  4. 【請求項4】 洗濯物を回転し洗濯する回転ドラムと、
    この回転ドラムを回転させる駆動モータと、回転ドラム
    を内包し洗濯水を貯水する受け筒と、回転ドラムの前面
    に設けたドアと、前記ドアをロックするドアロックユニ
    ットと、洗濯に使用する洗濯水を加熱する洗濯用ヒータ
    とを有し、前記ドアロックユニットは、ヒータの発熱で
    変形する第一のバイメタルと、第一のバイメタルの変形
    による応力を受けて前記ドアのロックを行うロック爪
    と、前記受け筒内の洗濯水の熱により変形する第二のバ
    イメタルと、前記第二のバイメタルの変形による応力を
    伝達して停電時のドアロックを保持する応力伝達手段と
    を有したドラム式電気洗濯機。
  5. 【請求項5】 洗濯物を回転し洗濯する回転ドラムと、
    回転ドラムを回転させる駆動モータと、回転ドラムを内
    包する受け筒と、受け筒を支持するダンパと、前記ダン
    パに設けた発電手段と、前記回転ドラムの前面に設けた
    ドアと、前記ドアをロックするドアロックユニットと、
    ドアロックユニットを制御する制御回路とを有し、前記
    ドアロックユニットは、ヒータの発熱で変形するバイメ
    タルと、バイメタルの変形による応力を受けて前記ドア
    のロックを行うロック爪とを備え、前記制御回路は、前
    記ヒータへの通電を制御するヒータ制御回路と、AC電
    源の有無に応じて、ヒータの電源入力端子を前記ヒータ
    制御回路の出力端子と前記発電手段の出力端子とのいず
    れかに切り替える切替リレーとを有したドラム式電気洗
    濯機。
JP5164436A 1993-07-02 1993-07-02 ドラム式電気洗濯機 Pending JPH0716384A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100461689B1 (ko) * 2003-01-30 2004-12-18 주식회사 삼코 세탁기의 도어 록킹장치
US7661972B2 (en) 2006-04-28 2010-02-16 Hirose Electric Co., Ltd. Electrical connector
US8128429B2 (en) 2008-06-20 2012-03-06 Molex Incorporated FPC U-shaped nail
WO2021248950A1 (zh) * 2020-06-09 2021-12-16 青岛海尔洗衣机有限公司 洗衣机

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