JPH07163456A - 炊飯ジャー - Google Patents

炊飯ジャー

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JPH07163456A
JPH07163456A JP31712393A JP31712393A JPH07163456A JP H07163456 A JPH07163456 A JP H07163456A JP 31712393 A JP31712393 A JP 31712393A JP 31712393 A JP31712393 A JP 31712393A JP H07163456 A JPH07163456 A JP H07163456A
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隆二 時岡
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 蓋ヒータの採用して保温むらがなく蓋ヒータ
と器体側との電気的接続の影響なく蓋体が器体から着脱
できるようにする。 【構成】 器体1に枢支され器体口部1aの中央部側に
延びるアーム状カバー体31と、このアーム状カバー体
31と着脱できるように嵌まり合ってアーム状カバー体
31と一体で器体口部1a全体を内鍋口部3aとともに
開閉できる蓋本体32が蓋体5を構成、蓋本体32の少
なくとも内鍋口部3aに対向しこの口部3aを閉じる内
面部分を放熱板34とし、アーム状カバー体31の下面
にアーム状カバー体31が蓋本体32と嵌まり合った状
態にて蓋本体32の前記放熱板34の上面に接する熱伝
導板35を設け、アーム状カバー体31の器体1への枢
支部を迂回するリード線71にて器体1側と電気的に接
続された蓋ヒータ37を前記熱伝導板35の上面に取付
け、熱伝導板35を介し前記放熱板34を加熱する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は炊飯ジャーに関するもの
であり、詳しくは内鍋を収容する器体に、この器体の口
部および内鍋の口部を開閉する蓋体を設けた炊飯ジャー
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】炊飯ジャーは、内鍋内で炊飯したご飯
を、炊飯に引き続きこれをまわりから弱く加熱して保温
し、温かい状態を保つようにしている。
【0003】このご飯をまわりから保温する際、温度差
ができると低温部に蒸気が結露し、この結露水が内鍋内
のご飯を局部的に濡らしてベタつかせたり、白化させた
りして好ましくない。
【0004】そこで実公平4−23468号公報や実
公平5−32013号公報は、これらに対処した構造
の炊飯ジャーを開示している。
【0005】の公報に記載の炊飯ジャーは、器体の口
部を開閉できるように覆う外蓋の内側に内鍋の口部を外
蓋とともに開閉する内蓋を設けて、これら外蓋および内
蓋が器体に対して着脱できるように枢支したもので、器
体の内壁をなす金属板製の内ケースの胴部外まわりに設
けられて内鍋の外まわりから輻射熱を与える胴部ヒータ
と、器体の肩部に設けられてこれに外周部が接触する内
蓋に熱伝導する肩ヒータとを有して、内鍋内のご飯をま
わりから加熱して保温できるようにしてある。
【0006】したがってこれら保温のためのヒータは器
体側にしかなく、これの電源側との接続に前記蓋体が器
体に着脱される構造に影響せず、接続構造が複雑化しな
い。
【0007】の公報に記載の炊飯ジャーは、外蓋およ
び内蓋が器体に対し着脱できないように枢支してあり、
器体の内ケースの胴部外まわりに設けた胴部ヒータと、
外蓋の内蓋に対向する放熱板の上面に設けられて、熱伝
導や輻射熱によって内鍋および内蓋を加熱する蓋ヒータ
とによって、内鍋内のご飯をまわりから加熱して保温で
きるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記の公報に
記載の炊飯ジャーの構造では、内蓋は外周部から肩ヒー
タの熱が伝導されるだけであるため、蒸気を外部に逃が
す蒸気口が設けられている中央部分の温度が蒸気口を通
じた外気の影響によって保温温度が部分的に低下し易い
がこれを補償し難くく、結露がときとして生じる。
【0009】の公報に記載の炊飯ジャーの構造では、
蓋ヒータの存在によって、内蓋の蒸気口部の部分が温度
低下するのを補償することができ、結露が生じ難しいも
のとすることができる。しかし、蓋ヒータは蓋体側に設
けられるので、蓋体を器体に対して着脱できない構造と
することにより、電源に接続される器体側との電気的な
接続が複雑化しないようにしているため、蓋体を器体か
ら外して清掃したりすることができず不便である。
【0010】そこで本発明は、蓋ヒータを採用して保温
時の温度むらを防止しながら、蓋体が器体から着脱でき
て、前記従来のような問題を解消することができる炊飯
ジャーを提供することを課題とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記のような課
題を達成するため、内鍋を収容する器体に、この器体の
口部および内鍋の口部を開閉する蓋体を設けた炊飯ジャ
ーにおいて、器体の一側に枢支されて器体の口部の中央
部側に延びるアーム状カバー体と、このアーム状カバー
体と着脱できるように嵌まり合って器体の口部全体を内
鍋口部とともに開閉できるように覆う蓋本体とで蓋体を
形成し、この蓋本体の少なくとも内鍋の口部に対向しこ
の口部を閉じる内面部分を放熱板とするとともに、アー
ム状カバー体の下面にアーム状カバー体が蓋本体と嵌ま
り合った状態にて蓋本体の前記放熱板の上面に接する熱
伝導板を設け、アーム状カバー体に器体への枢支部を迂
回するリード線にて器体側と接続された蓋ヒータを設け
るとともに、この蓋ヒータを前記熱伝導板に取付けて熱
伝導板を介し前記放熱板を加熱するようにしたことを特
徴とするものである。
【0012】前記蓋ヒータを取り付けた熱伝導板は、蓋
本体の放熱板に設けられてアーム状カバー体を上方へ貫
通して内鍋内の蒸気を外部に逃がす蒸気口のまわりに設
けるのが好適である。
【0013】
【作用】本発明の上記構成によれば、器体の一側に枢支
されて器体の口部の中央部側に延びるように設けたアー
ム状カバー体に、蓋本体を着脱できるように嵌め合わせ
て蓋体を形成することにより、アーム状カバー体と蓋本
体が一体で器体に枢支した状態として、器体の口部全体
を内鍋口部とともに開閉できるように覆い、器体口部お
よび内鍋口部の双方を同時に開閉する従来同様の蓋機能
を発揮することができる。また、前記蓋本体とアーム状
カバー体との一体化状態にてアーム状カバー体の下面を
なし上面に蓋ヒータを取付けられた熱伝導板が、蓋本体
の少なくとも内鍋の口部に対向しこの口部を閉じる部分
に設けられた放熱板の上面に、アーム状カバー体が器体
口部の中央部側に延びている分だけ蓋体の中央に近い位
置に接して、前記蓋ヒータからの熱が蓋体のほぼ中央部
分ないしはこれに近い部分から放熱板を介して内鍋内の
ご飯に及ぶようにしたため、従来の蓋ヒータ同様に上方
からの均一な加熱により温度むらのない保温を行うこと
ができる。さらに、蓋ヒータが設けられるアーム状カバ
ー体を器体に枢支したままにして蓋ヒータの器体側との
電気的接続構造を簡略化でき、しかも、内鍋の開口と対
向しこの口部を閉じおねばが付着する範囲を含む蓋体の
大半の部分を構成する蓋本体を、アーム状カバー体から
取り外すことにより、蓋側に設ける蓋ヒータの存在やこ
れの器体側との電気的接続構造に影響されずに単独で取
扱い、かつ丸洗いすることができる。
【0014】前記蓋ヒータを取り付けた熱伝導板を、蓋
本体の放熱板に設けられてアーム状カバー体を上方へ貫
通して内鍋内の蒸気を外部に逃がす蒸気口のまわりに設
けると、蓋体の蒸気口部がこの蒸気口を通じた外気の影
響を受けて局部停に温度低下するのを防止しやすい。
【0015】
【実施例】図に示す本発明の一実施例について説明すれ
ば、図1に全体構成を示しているように器体1内に内鍋
3を収容し、器体1の後部にヒンジ軸4により枢支した
蓋体5にて、器体1および内鍋3の口部1a、3aを同
時に開閉できるようにしている。
【0016】器体1は、金属製の内ケース7と樹脂製の
外装ケース8とで中空に形成されている。外装ケース8
は無理嵌め部8cにて胴継ぎされた有底の本体8aおよ
び肩部材8bとから形成され、内ケース7は上端の外向
きフランジ7aを肩部材8bが形成する器体口部1aの
口縁部下面に当てがい、位置決め突起8dとの嵌め合い
状態にてねじ10によりねじ止めするとともに、図2に
示すようにねじ9により前記外装ケース8の本体8aの
底部との間をスペーサ27を介して連結し、内ケース7
を外装ケース8全体と確固に一体化してある。
【0017】内ケース7の底部内には第1、第2の炊飯
ヒータ11、12を内蔵した第1、第2の熱盤13、1
4が設けられ、内鍋3の真下となる第1の熱盤13は内
ケース7の底部に受止めて図2に示すようにねじ15に
より固定され、内ケース7の底部中央には第1、第2の
炊飯ヒータ11、12を発熱制御するための温度センサ
16が、前記ねじ15を共用して取り付けることにより
設けられ、これが第1の熱盤13の上面に突出し、内ケ
ース7内で第1の熱盤13の上に受載される内鍋3の底
部と接して、内鍋3による炊飯温度や保温温度を検知す
るようになっている。
【0018】第2の熱盤14は内ケース7の底部に上下
動できるようにばね17を介して支持され、自身の下向
き突起14aが内ケース7の底部穴7aに嵌まりあって
上下動を案内されるとともに、内周縁14bが第1の熱
盤13の外周縁13aに当接して上限位置が規制されて
いる。これにより第2の熱盤14は、通常前記上限位置
にばね17によって保持されているが、第1の熱盤13
に内鍋3が受載されたとき、この内鍋3に押し下げられ
て内鍋3の底部に密着する。
【0019】ここで第1、第2の熱盤13、14は、第
1、第2の炊飯ヒータ11、12を分離して内蔵し、内
鍋3の底部の広い範囲に亘って働かせることにより、高
容量ヒータが内鍋3の底部の狭い部分に集中して働き、
部分過熱や部分溶融の原因となるようなことを回避して
いる。この場合、広い範囲に設ける第1、第2の炊飯ヒ
ータ11、12の双方を1つの熱盤に内蔵して内鍋3の
底部に当接させるのでは、熱盤の反りの影響が大きくな
って熱盤と内鍋3の底部との間に隙間ができて加熱効率
を低下させるが、第1、第2の熱盤13、14に分けて
内蔵し内鍋3の底部との当接を図るのでこのような熱盤
の反りによる問題を解消することができる。
【0020】しかしこの場合、第1、第2の熱盤13、
14の双方が内鍋3の底部と適正に接触し合う取付けの
位置精度は得にくい。そこで、内鍋3の下面に真下から
接して加熱するメインの第1の炊飯ヒータ11を内蔵し
た第1の熱盤13の側を内ケース7の底部に前記のよう
に固定し、内鍋3の底部の外周部に当接して内鍋3の底
部まわりから加熱するサブの第2の炊飯ヒータ12を内
蔵した熱盤14の側を、前記のようにフローティングで
きるように支持したので、フローティング支持構造が簡
略化し、またフローティング支持による電気的な接続部
への影響を半減させることができる。
【0021】器体1の内ケース7の胴部まわりには保温
用の胴部ヒータ17が巻付けられて内ケース7を加熱
し、内ケース7の全体からの輻射熱によって内鍋3をこ
れの底部および胴部のまわりから加熱し保温を行う。場
合によってはこのとき第1、第2の炊飯ヒータ11、1
2も適当な割合で通電して保温に参加するようにするこ
ともできる。内ケース7の胴部のまわりには胴部ヒータ
17の外側から断熱壁20によって覆い、炊飯および保
温時の外部への熱の逃げを防止するようにしている。
【0022】器体1の内ケース7および外装ケース8の
胴部間の前部空間内に、制御基板18が設けられ、肩部
材8bの前部に設けた操作パネル19の内側に位置する
操作基板21とともに、各種のモード設定とこれに応じ
た制御、および操作状態や動作状態の表示のための制御
を行うようにしてある。器体1の外装ケース8の底部下
に形成した下方に開放した凹部24内に器体1内の電気
装備品を電源に接続するための電源コードを引出せるよ
うに巻取り収納したコードリール25が設けられてい
る。
【0023】制御基板18および操作基板21は樹脂製
の制御ホルダ22に保持され、肩部材8bの前部の下面
に図4の(a)、(b)に示すようにねじ23によって
取付けてある。肩部材8bが係止している器体1の後半
部外周に段部81には伏倒したハンドル82を格納する
ようにしあり、ハンドル82はこれの両端部に一体に設
けた内向きの枢軸82aを、図2、図5に示すように肩
部材8bの軸受穴83に挿入して枢支してある。枢軸8
2aの先端外周にはストッパ片82bが突設され、ハン
ドル82の非使用状態となる所定の回動姿勢でのみ、軸
受穴83の切欠き84と対向してハンドル82を着脱で
きるようにしている。
【0024】蓋体5は図1、図5〜図9に示すように、
器体1の一側に前記ヒンジ軸4により枢支されて器体1
の口部1aの中央部側に延びるアーム状カバー体31
と、このアーム状カバー体31と着脱できるように嵌ま
り合ってアーム状カバー体31と一体で器体1の口部1
a全体を内鍋3の口部3aとともに開閉できるように覆
う蓋本体32とで形成してある。
【0025】この蓋本体32の少なくとも内鍋3の口部
3aに対向する内面部分を放熱板34とするとともに、
アーム状カバー体31の下面にアーム状カバー体31が
蓋本体32と嵌まり合った状態にて蓋本体32の前記放
熱板34の上面に接する熱伝導板35を設け、アーム状
カバー体31の器体1への枢支部を迂回するリード線3
6にて器体1側と電気的に接続された蓋ヒータ37を前
記熱伝導板35の上面に取付けて熱伝導板35を介し前
記放熱板34をこれの中央よりの位置から加熱するよう
にしてある。
【0026】アーム状カバー体31は図3、図5〜図9
に示すように、器体1の口部1aの中央部近くにまで延
び先端部が円盤部31aとなった樹脂製の上カバー41
と、この上カバー41に下面側から当てがって図5に示
すようにねじ42によって取り付けた下板43とで構成
され、この下板43の前記円盤部31aに相似するやや
小径な開口43aを持ち、この開口43aに前記熱伝導
板35を上下動できるように上方から嵌め合わせて開口
43aの口縁で下方より支持し、前記熱伝導板35と上
カバー41との間に働かせたばね44によって最下動位
置に常時あるよう付勢している。前記ヒンジ軸4による
器体1への枢支は、図1、図3、図9に示すように下板
43の前記開口43aの口縁部から後方へ延びる取付け
板43bの下向きの折曲げ基部43cの両側板43dに
通したヒンジ軸4を、肩部材8bに設けた後方に開放す
る固定軸受部8cと、これに後方から嵌め付けた軸受蓋
部材8dとの各挟持腕8e、8f間で挟持することによ
り行い、この挟持とともに固定軸受部8cの後方への開
放部を蓋するようにしてある。
【0027】軸受蓋部材8dは下辺部の左右に設けた下
向きの突起8gを、肩部材8bの上面の係合穴8hに嵌
め合わせるとともに、左右一対の挟持腕8fの先端を固
定軸受部8cの上端部に形成した係合穴8iに嵌め合わ
せることにより、固定軸受部8cに確固に結合されて、
アーム状カバー体31を器体1に安定して枢支すること
ができる。
【0028】アーム状カバー体31の上カバー41と下
板43との間の、前記ねじ42による取付け部には、上
カバー41の内面に沿う状態となって、ヒンジ軸4のま
わりに左右2箇所の蔓巻き部を巻回したばね45の両端
部45aを受ける金属製のばね受板48が、図3、図9
に示すように介装され、ばね45の前記両端部45aと
は逆の向きに延びた中央張り出し部45bを肩部材8b
の固定軸受部8c基部が位置する部分に開設した穴8j
に係合させることにより、アーム状カバー体31を蓋本
体32とともになす蓋体5が開く方向に付勢している。
したがって、蓋体5はばね45に抗して閉じ状態とされ
るが、図4(a)に示すようにこの閉じ状態では蓋本体
32の前端部の係止部32aが肩部材8bの前部に設け
られ、常時ロック位置にあるようにばね47で付勢され
たロックレバー46に自然に係合して蓋体5が閉じ状態
にロックされるようにしてある。この閉じ状態にてロッ
クレバー46をばね47に抗して押動し、枢軸48を中
心に反時計方向に回動させることにより前記蓋体5のロ
ックを解除することができ、このロック解除で蓋体5は
ばね45にて自動的に開かれる。この時の蓋体5の開き
速度を適度に制限するため、前記ばね受板48のフリー
な下端部48aが自身のばね性によって固定軸受部8c
の背部に摺接し、蓋体5の開き動作を制動するようにし
てある。
【0029】なお、リード線36は、図1、図3に示す
ように肩部材8bの前記穴8j部を通って蓋体5側から
器体1側に進入するようにしてある。
【0030】蓋本体32は、樹脂製の上カバー51およ
び下板52を合わせて、図5に示すような無理嵌め部5
3等により結合した中空のもので、断熱材54を内蔵し
ている。蓋本体32はアーム状カバー体31が上方から
嵌まり合う凹部32aを蓋本体32の器体1への枢支側
に設けられており、アーム状カバー体31の円盤部31
aとこれに適合する円形凹部32a1との嵌まり合い
と、アーム状カバー体31の円盤部31aよりも幅が小
さいアーム状基部31bとこれに適合する幅の溝状凹部
32a2との嵌まり合いによって、アーム状カバー体3
1と蓋本体32とが上下方向でのみ着脱でき、嵌め合い
状態では互いに遊びなく嵌まり合い、熱伝導板35はア
ーム状基部31bの下板43の開口43aと、蓋本体3
2の上板51が形成している円形凹部32a1の底部開
口32a3とを通じて放熱板34に圧接される。開口4
3aと32a3との間にはシールパッキング84が設け
られ、開口32a3の口縁に装着してある。
【0031】この嵌まり合い状態は、図8(a)に示す
ようにアーム状カバー体31の自由端部となる円盤部3
1aの側周前部に設けた係合凹部54と、これに対応し
て円形凹部32a1の内周部に設けた係合突起55との
係合、および図8の(a)、(b)に示すようにアーム
状カバー体31のアーム状基部31bの両側面に出没で
きるように設けられ突出方向にばね56によって付勢さ
れたロック部材57と溝状凹部32a2の両側内面に設
けた係合凹部58との係合の、前後左右3箇所での係合
によってロックされ、アーム状カバー体31および蓋本
体32を1つの蓋体5として確固に一体化する。
【0032】このロック解除は左右のロック部材57の
係合凹部58との係合を解除することにより行われ、蓋
本体32をアーム状カバー体31から分離することがで
きる。この分離のために左右の各ロック部材57には、
アーム状カバー体31の上面の穴59に臨む操作部57
aを形成してあり、これら左右の操作部57aを両側か
ら指で挟み込むように操作することによりロックを解除
することができる。
【0033】もっとも蓋本体32は、図10に示すよう
に係合突起55を係合凹部54に係合させた状態で、蓋
本体32を図の矢印の方向に前記係合部を支点として回
動させることにより、円形凹部32a1および溝状凹部
32a2を、アーム状カバー体31の円盤部31aおよ
びレバー状基部31bに下方より嵌め合わせると、この
嵌め合わせが完了するのと同時にロック部材57がばね
56の付勢によって係合凹部58に係合し自動的に前記
のロック状態になり、蓋本体32がアーム状カバー体3
1に確固に一体化して、ヒンジ軸4を中心にした回動に
て器体1および内鍋3の各口部1aおよび3aを同時に
開閉する。
【0034】蓋本体32をアーム状カバー体31から取
り外すには、ロック部材57によるロックを前記のよう
にして解除した後、蓋本体32を前記係合突起55と係
合凹部54との係合部を支点として前記の矢印とは逆の
方向に回動させればよく、これにより円形凹部32a1
および溝状凹部32a2がアーム状カバー体31の円盤
部31aおよびアーム状基部31bとの嵌まり合いを図
10に示すように解かれるので、蓋本体32をアーム状
カバー体31から取り外せるようになる。
【0035】蓋本体32は図1、図4に示すように下板
52の内鍋3の口部3aに対向する部分に開口52aを
有し、この開口52aに前記放熱板34を嵌め合わせて
ねじ62で取付けてあり、この開口52aと放熱板34
との嵌め合い境界部に環状のシール部材63を挟み付け
て保持し、このシール部材63が蓋体5の閉じ状態にて
内鍋3の口部3aの口縁に当接することにより放熱板3
4が内鍋3の口部3aを閉じた状態となるようにしてあ
り、このとき、蓋本体32は器体1の口部1aに被さっ
てこれの肩部材8bと所定間隙となるように近接した状
態で覆う閉じ状態となる。
【0036】このような蓋体5の開閉および蓋本体32
の取外しによっても、アーム状カバー体31は終始器体
1に枢支されたままであるのを利用して、前記蓋ヒータ
37と器体1側とを、前記固定軸受部8cとヒンジ軸4
によるアーム状カバー体31の枢支部を迂回し穴8jを
通るリード線36によって電気的に接続してあり、この
電気的接続が前記蓋体5の開閉や蓋本体32の取外しに
影響しないようにすることができる。
【0037】要する本実施例の上記の構成では、器体1
の一側にヒンジ軸4にて枢支されて器体1の口部1aの
中央部側に延びるように設けたアーム状カバー体31
に、蓋本体32を着脱できるように嵌め合わせて蓋体5
を形成していることにより、アーム状カバー体31と蓋
本体32が一体で器体1に枢支した状態として、器体1
の口部1a全体を内鍋3の口部3aとともに開閉できる
ように覆い、器体1の口部1aおよび内鍋3の口部3b
の双方を同時に開閉する従来同様の蓋機能を発揮するこ
とができる。
【0038】また、前記蓋本体32とアーム状カバー体
31との一体化状態にてアーム状カバー体31の円盤部
31aの下面をなし上面に蓋ヒータ37を取付けられた
熱伝導板35が、蓋本体32の少なくとも内鍋3の口部
3aに対向しこの口部3aを閉じる部分に設けられた放
熱板34の上面に、アーム状カバー体31が器体1の口
部1aの中央部側に延びている分だけ蓋体5の中央に近
い位置に接して、前記蓋ヒータ37からの熱が蓋体5の
ほぼ中央部分ないしはこれに近い部分から放熱板34を
介して内鍋3内のご飯に及ぶようにしたため、従来の蓋
ヒータ同様に上方からの均一な加熱により温度むらなく
保温を行い、結露を防止することができる。
【0039】さらに、蓋ヒータ37が設けられるアーム
状カバー体31を器体1に枢支したままにして、蓋ヒー
タ37の器体1側との電気的接続構造を簡略化でき、し
かも、内鍋3の開口3aと対向しこの口部3aを閉じお
ねばが付着する範囲を含む蓋体5の大半の部分を構成す
る蓋本体32を、アーム状カバー体31から取り外すこ
とにより、蓋体5側に設ける蓋ヒータ37の存在やこれ
の器体1側との電気的接続構造に影響されずに単独で取
扱い、かつ丸洗いすることができる。したがって、内鍋
3での炊飯により生じるおねば等が付着する部分範囲を
含む全体を清潔に保ちやすい。
【0040】本実施例ではさらに、図1、図3、図8に
示すように蓋本体32の放熱板34に、アーム状カバー
体31の円盤部31aの中央部を上方へ貫通して内鍋3
内の蒸気を外部に逃がす筒状の蒸気口72を設けてあ
り、これによって前記蓋ヒータ37が上面に取付けられ
た熱伝導板35がこの蒸気口72のまわりに位置し、放
熱板34の蒸気口72が設けられている部分のまわりに
接して、蓋ヒータ37の熱を伝達するので、蓋体5の蒸
気口72部がこの蒸気口72を通じた外気の影響を受け
て局部的に温度低下するのを防止しやすく、前記均一保
温を保証し結露が生じるようなことを回避することがで
きる。また、蓋体5の前端部、つまり蓋本体32の前端
部には、上カバー51と下板52との間に万一溜まるこ
とがあるドレンを排出するドレン口73が図4の(a)
に示すように設けられている。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、器体の一側に枢支され
て器体の口部の中央部側に延びるように設けたアーム状
カバー体に、蓋本体を着脱できるように嵌め合わせて蓋
体を形成することにより、アーム状カバー体と蓋本体が
一体で器体に枢支した状態として、器体の口部全体を内
鍋口部とともに開閉できるように覆い、器体口部および
内鍋口部の双方を同時に開閉する従来同様の蓋機能を発
揮することができる。また、前記蓋本体とアーム状カバ
ー体との一体化状態にてアーム状カバー体の下面をなし
上面に蓋ヒータを取付けられた熱伝導板が、蓋本体の少
なくとも内鍋の口部に対向しこの口部を閉じる部分に設
けられた放熱板の上面に、アーム状カバー体が器体口部
の中央部側に延びている分だけ蓋体の中央に近い位置に
接して、前記蓋ヒータからの熱が蓋体のほぼ中央部分な
いしはこれに近い部分から放熱板を介して内鍋内のご飯
に及ぶようにしたため、従来の蓋ヒータ同様に上方から
の均一な加熱により温度村のない保温を行うことができ
る。さらに、蓋ヒータが設けられるアーム状カバー体を
器体に枢支したままにして蓋ヒータの器体側との電気的
接続構造を簡略化でき、しかも、内鍋の開口と対向しこ
の口部を閉じおねばが付着する範囲を含む蓋体の大半の
部分を構成する蓋本体を、アーム状カバー体から取り外
すことにより、蓋側に設ける蓋ヒータの存在やこれの器
体側との電気的接続構造に影響されずに単独で取扱い、
かつ丸洗いすることができる。
【0042】前記蓋ヒータを取り付けた熱伝導板を、蓋
本体の放熱板に設けられてアーム状カバー体を上方へ貫
通して内鍋内の蒸気を外部に逃がす蒸気口のまわりに設
けると、蓋体の蒸気口部がこの蒸気口を通じた外気の影
響を受けて局部停に温度低下するのを防止しやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す炊飯ジャーの縦断
面図である。
【図2】図1の炊飯ジャーの図1とは異なった向きで示
す半部の縦断面図である。
【図3】図1の炊飯ジャーの蓋体枢着部を示す断面図で
ある。
【図4】図1の炊飯ジャーの蓋体ロック部を示す断面図
である。
【図5】図1の炊飯ジャーのハンドルの枢着部を示す断
面図である。
【図6】図1の炊飯ジャーの外観を示す斜視図である。
【図7】図1の炊飯ジャーの一部を除く平面図である。
【図8】図1の炊飯ジャーの蓋体の分解斜視図および一
部の断面図である。
【図9】図1の炊飯ジャーの蓋体の枢着部の分解斜視図
である。
【図10】図1の炊飯ジャーの蓋体の蓋本体着脱作業の
説明図である。
【符号の説明】
1 器体 3 内鍋 1a、3a 口部 4 ヒンジ軸 5 蓋体 31 アーム状カバー体 32 蓋本体 34 放熱板 35 熱伝導板 36 リード線 72 蒸気口

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内鍋を収容する器体に、この器体の口部
    および内鍋の口部を開閉する蓋体を設けた炊飯ジャーに
    おいて、 器体の一側に枢支されて器体の口部の中央部側に延びる
    アーム状カバー体と、このアーム状カバー体と着脱でき
    るように嵌まり合って器体の口部全体を内鍋口部ととも
    に開閉できるように覆う蓋本体とで蓋体を形成し、この
    蓋本体の少なくとも内鍋の口部に対向しこの口部を閉じ
    る内面部分を放熱板とするとともに、アーム状カバー体
    の下面にアーム状カバー体が蓋本体と嵌まり合った状態
    にて蓋本体の前記放熱板の上面に接する熱伝導板を設
    け、アーム状カバー体に器体への枢支部を迂回するリー
    ド線にて器体側と接続された蓋ヒータを設けるととも
    に、この蓋ヒータを前記熱伝導板に取付けて熱伝導板を
    介し前記放熱板を加熱するようにしたことを特徴とする
    炊飯ジャー。
  2. 【請求項2】 前記蓋ヒータを取り付けた熱伝導板は、
    蓋本体の放熱板に設けられてアーム状カバー体を上方へ
    貫通して内鍋内の蒸気を外部に逃がす蒸気口のまわりに
    設けた請求項1に記載の炊飯ジャー。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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JPS499367A (ja) * 1972-05-26 1974-01-26
JPS5573215A (en) * 1978-11-25 1980-06-02 Matsushita Electric Ind Co Ltd Thermal insulating instrument

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