JPH07162932A - 移動無線通信システムにおける呼出し制御方式 - Google Patents

移動無線通信システムにおける呼出し制御方式

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JPH07162932A
JPH07162932A JP5310120A JP31012093A JPH07162932A JP H07162932 A JPH07162932 A JP H07162932A JP 5310120 A JP5310120 A JP 5310120A JP 31012093 A JP31012093 A JP 31012093A JP H07162932 A JPH07162932 A JP H07162932A
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JP
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call
calling
area
wireless terminal
areas
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Application number
JP5310120A
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English (en)
Inventor
Akihiko Ohama
昭彦 大濱
Yukito Maejima
幸仁 前島
Yasuo Ogoshi
康雄 大越
Mikiya Naemura
幹也 苗村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 移動無線通信システムにおいて、無効な呼出
しを削減し、着信確率を高めることができる呼び出し制
御方式を提供する。 【構成】 交換機内のメモリ30に無線端末毎に位置登
録の履歴情報33を記録しておき、着信があった時、当
該端末の過去の位置登録履歴情報に基づいて、呼出しを
行うべき呼出しエリアを決定する。上記呼出しに対して
無線端末からの応答がなかった場合、システム側の負荷
の状況に応じて、全ての呼出しエリアで再度呼出しを行
う。全呼出しエリアでの呼出しに対して無線端末からの
応答が無い場合は、当該無線端末を圏外登録しておき、
一定時間が経過するまでは同一端末への呼出しを抑制す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コードレス電話やセル
ラ電話を収容する移動無線通信システムにおける呼出し
制御方式に関する。
【0002】
【従来の技術】サービス領域内に複数の基地局を分散し
て配置し、自動車電話や携帯電話等の移動体を対象とし
て無線チャネルで通信サービスを行う移動無線通信シス
テムにおいては、限られた周波数帯域を有効に利用する
ために、上記帯域を構成する複数の周波数を周期的な繰
返しパターンに従って基地局に割り当て、互いに混信の
おそれがない一定距離以上離れた複数の基地局が同一周
波数を用いて各通話エリア(セル)内での通信サービス
を行うようにしている。この場合、1つの無線基地局が
収容可能な端末台数には限度があるため、通話エリア内
の単位面積当りの通信チャネル数を増加させるために、
サービス領域内の基地局数を増加し、各基地局が管轄す
る通話エリアの大きさを小さくする傾向にある。
【0003】しかしながら、通話エリアを小さくする
と、各移動体が1つの通話エリアから隣接する通話エリ
アに遷移する頻度が高くなり、通話エリア変更の都度実
行される位置登録処理の回数が増加して、位置登録手続
きに必要な制御チャネルの不足、位置登録のための負荷
の増加による呼処理能力の低下、などの問題が発生す
る。
【0004】基地局当たりの通話エリアを大きくする
と、上述した位置登録回数は減少する反面、通話エリア
内に位置できる無線端末の台数が増加するため、チャネ
ル不足によって通話できない端末が発生するという不都
合がある。
【0005】このような問題を解決する1つの策とし
て、それぞれが小さな通話エリアを持つ1群の無線基地
局で呼出しエリアを構成し、無線端末に着信があったと
き、呼出しエリア内の全ての無線基地局に対して呼出し
信号の送信を指令する方式がある。この方式によれば、
各基地局が管轄する通話エリアは小さくなるため、各通
話エリア内に位置する移動端末の台数が減ってチャネル
不足を解消でき、また、比較的大きな面積をもつ呼出し
エリア単位で位置登録を行えばよいため、無線端末の移
動に伴う位置登録回数を減少できるという利点がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】然るに、呼び出しエリ
ア内の複数の無線基地局から同時に着信呼び出しを行う
従来の呼出し方式は、比較的移動量の少ない、例えば、
従業員が持ち歩く携帯電話を対象とした構内移動無線シ
ステムに適用した場合、各無線端末に対する着信時に、
該当無線端末の存在していない他の複数のセルでの呼出
しによる無駄が多い。
【0007】また、無線端末が移動先の呼出しエリアで
位置登録する前に呼出しを受けた場合、着信に失敗す
る。このような着信の失敗は、特に呼出しエリアの境界
付近に位置する無線端末において発生なる。呼出しエリ
ア境界付近に位置する端末への着信の失敗を防止する方
法として、現在位置登録されている呼出しエリアと物理
的に隣接する呼出しエリアに対しても呼出しを行う方法
が考えられるが、この方法では、例えば、無線端末の所
有者がビル内でエレベーター等により高速に移動して、
位置登録済のエリアとは隣接関係にない別の呼出しエリ
アに移動した場合に、着信に失敗するという問題があ
る。
【0008】本発明の目的は、移動無線通信システムに
おいて、無線端末に対して効率よく着信できる呼び出し
制御方式を提供することにある。
【0009】本発明の他の目的は、特に構内の移動無線
通信システムにおいて、呼処理能力を低下させることな
く、無線端末に対して効率よく着信できる呼び出し制御
方式を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の呼び出し制御方式では、各無線端末の位置
登録履歴情報を記憶しておき、着時時に当該端末の位置
登録履歴情報に基づいて決定された1つ、または複数の
特定の呼び出しエリアで移動端末の呼び出しを行うよう
にしたことを特徴とする。
【0011】また、本発明の他の特徴は、着信のあった
端末装置に対して特定の呼出しエリアで呼出しを行う第
1の呼び出しモードと、全呼出しエリアでの呼出しを行
う第2の呼び出しモードと用意し、通信システムの負荷
の状況に応じて、呼び出しを行うべき呼び出しエリアの
規模を動的に選択するようにしたことにある。
【0012】上記第1の呼び出しモードは、最新の位置
登録情報に基づいて特定される1つのエリアでの呼び出
し、および位置登録履歴情報から特定される複数の呼び
出しエリアでの呼び出しを含む。呼び出しモードの選択
は、例えば、システムの負荷が高い場合は、最新の位置
登録がなされた1つの特定エリアでの呼び出しを行い、
システムに余裕があれば、位置登録履歴情報から特定さ
れる複数の呼び出しエリアで呼び出しを行う。また、こ
れに応答が無かった場合に、全呼び出しエリアに対して
第2モードでの呼び出しを行う。
【0013】呼び出しエリアの規模を動的選択の変形と
して、システムに余裕があれば、最初から全呼び出しエ
リアに対して第2モードでの呼び出しを行ってもよい。
また、1つの呼び出しエリアで呼び出しに失敗した時、
位置登録履歴情報から特定した複数の呼び出しエリアで
呼び出しを行い、結果によって、更に上記第2の呼び出
しモードでの呼び出しを行うようにしてもよい。
【0014】更に、本発明の他の特徴は、上記第2モー
ドの呼出しに対して端末からの応答がなかった場合、当
該端末が圏外に移動したものと見做して、その旨を示す
情報を登録しておき、圏外移動を示す情報が登録されて
いる無線端末に対して着信があった場合には、上記情報
の登録後、一定時間は呼出し抑制するようにしたことに
ある。上記圏外登録は、第1の呼び出しモードでの呼び
出しに失敗した時に行うようにしてもよい。
【0015】
【作用】携帯無線端末利用者のオフィスにおける日常の
行動には特徴的なパターンがあり、各利用者が在籍する
デスクあるいは職場を中心として、利用者の職務によっ
て決まる他の特定部門、特定のエリアと行き来すること
が多い。
【0016】本発明は、このような各利用者の行動パタ
ーンにおける特徴に着目し、各移動端末毎に最新の位置
登録情報の他に過去の位置登録履歴情報を記憶しておく
ことによって、着信要求のあった無線端末に対して、最
新の位置登録エリアでの呼び出し以外に、位置登録履歴
情報から判断される存在確率の高い複数の特定の呼び出
しエリアへの呼び出しを可能とする。1つ、あるいは複
数の特定の呼び出しエリアで呼び出しをかけることによ
って、結果的に無用な呼び出しを実行したことになる基
地局の数を減少させることができ、システムリソースを
有効に利用できる。
【0017】また、本発明によれば、システム側の処理
能力に余裕状況に応じて呼び出しエリアの規模を動的に
変更できるようになっているため、負荷が高い場合は、
最小限の呼び出しエリアで、また、負荷が少ない場合
は、特定の複数の呼び出しエリアまたは全部の呼び出し
エリアで呼出しをかけることにより、効率良く呼び出し
制御できる。更に、圏外登録されている無線端末に着信
があった場合に、圏外登録されてから一定時間は呼出し
を抑制することによって、呼処理能力の低下を防ぐこと
ができる。
【0018】
【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細
に説明する。
【0019】図1は、本発明の1実施例を示す無線交換
機の構成図を示す。無線交換機1は、呼制御部2、時分
割スイッチ3、システムクロック4、負荷測定モジュー
ル5、メインメモリ10、無線基地局制御装置(6−1
〜6−N)、およびトランク(8−1〜8−K)から構
成される。無線基地局制御装置(6−1〜6−N)は、
それぞれ加入者線(7−1〜7−N)に接続され、トラ
ンク(8−1〜8−K)は、それぞれ局線(9−1〜9
−K)に接続される。メインメモリ10内には、無線端
末の存在エリア等を記憶するための位置管理テーブル3
0と、呼出しエリアと無線基地局との対応関係を示す呼
出しエリアテーブル40とが記憶されている。
【0020】図2は、無線基地局と交換機と公衆網の接
続関係を示す図である。交換機1は、局線(9−1〜9
−K)を介して公衆網13に接続され、加入者線(7−
1〜7−N)を介して無線基地局(20−1〜20−
N)に接続される。無線基地局(20−1〜20−N)
は、それぞれ無線通話エリア(11−1〜11−N)を
持ち、各無線通話エリア内に位置する無線端末12と通
話を行う。また、少なくとも1つ以上の無線通話エリア
により呼出しエリア(22−1〜22−n)が構成さ
れ、無線端末12の存在場所は、呼出しエリア単位で記
録される(位置登録)。局線(9−1〜9−K)或いは
加入者線(7−1〜7−N)に接続された内線電話等か
ら無線端末12へ着信があると、当該無線端末が位置登
録された呼出しエリア内の全ての無線基地局に対して、
呼出し信号の送出が指令される。
【0021】図3は、無線端末12の位置を記憶し、無
線端末12に着信があった時、呼出し信号の送出を指令
すべき呼び出しエリアを決定するために参照される位置
管理テーブル30の1例を示す。位置管理テーブル30
は、無線端末12を識別するための無線端末番号31、
無線端末12が呼出しエリア内に存在するか否かを示す
ための圏外情報32、および位置登録情報33を記憶す
るためにフィールドからなる。
【0022】本発明では、各無線端末の位置登録の履歴
を記憶するために、位置登録情報33の記憶フィールド
を複数個分、例えば、構内コードレス電話システムの場
合、システム内の全ての呼出しエリアの個数分用意して
おく。
【0023】圏外情報32は、無線端末が呼出しエリア
内に存在するかどうかを示す圏外表示フラグ32aと、
呼出しエリア内に存在しなくなった日時を示す圏外登録
日時32bとから構成され、位置登録情報33は、例え
ば、呼出しエリア番号33aと、登録時刻33bと、位
置登録フラグ33cとから構成される。
【0024】圏外表示フラグ32aには、無線端末12
が呼出しエリア内に存在しないときには、例えば「1」
が記録され、通信可能なときには「0」が記録される。
また、圏外登録日時32bには、最後に無線端末12が
呼出しエリア内に存在しなくなったときの日時が記録さ
れる。登録時刻33bには、無線端末12が呼出しエリ
ア番号33aで指定される呼出しエリアで位置登録され
た最新の時刻が記録される。位置登録フラグ33cは、
呼出しエリア番号33aで指定される呼出しエリアで位
置登録されているか否かを示し、例えば、位置登録され
ている場合には「1」が、位置登録されていない場合に
は「0」が記録される。全呼出しエリアのテーブルを持
つ場合には、呼出しエリア番号33aを省略し、例え
ば、呼出しエリア番号の若い順にメモリに格納する方法
も考えられる。
【0025】図4は、図3の位置登録情報33の他の例
を示す。この例では、呼出しエリア番号33a、登録時
刻33b、位置登録フラグ33cの他に、存在時間33
dを記録するようにしている。存在時間33dとして
は、呼出しエリア番号33aが指定する呼出しエリアに
おける無線端末12の存在時間が累積時間として記録さ
れる。上記存在時間33dは、位置登録フラグ33cと
共に、当該無線端末に着信があった時、無線端末が存在
する可能性の高い呼出しエリアを決定するために参照さ
れる。位置登録テーブルに記録された情報は、手動ある
いは一定時間経過後自動的にクリアされる。
【0026】図5は無線端末12を呼び出す際に、位置
登録されている呼出しエリアを構成している無線基地局
を求めるために用いる呼出しエリアテーブル40を示
す。呼出しエリアテーブル40は、呼出しエリア番号4
1と無線基地局番号42から構成される。記録される無
線基地局番号数が用意されているテーブル数に満たない
場合、データの終わりを示すための符号、例えば「FFF
F」が記録される。
【0027】次に、位置登録処理手順について説明す
る。無線端末12の使用が開始されると、まず、存在す
る呼出しエリア22−1で位置登録を行う。無線端末1
2が、図6に示すように無線端末番号と信号種別(位置
登録)とを含む位置登録信号50を送信すると、これを
受信した無線基地局20−2が、該位置登録信号50に
呼出しエリア番号を付加した位置登録信号51を交換機
へ送る。
【0028】上記位置登録信号51を受信した交換機の
主制御部2は、位置管理テーブルの空きエリアを探し、
新たに無線端末番号31、呼出しエリア番号33a、お
よび登録された時刻33bを記録する。
【0029】同一端末からの2度目以降の位置登録時に
は、無線交換機は、無線基地局から受信した位置登録信
号51から無線端末番号を読み出し、この無線端末番号
に基づいて位置管理テーブル30を検索し、位置登録の
要求元無線端末12の位置管理情報アドレスを求める。
次に、受信した位置登録信号51内の呼出しエリア番号
を読み出し、読み出した呼出しエリア番号と同一のもの
を位置登録情報33内の呼出しエリア番号33aから検
索する。受信した位置登録信号51内の呼出しエリア番
号と同一の呼出しエリア番号をもつ位置登録情報33が
あれば、システムクロック4より現在の時刻を読み出し
て登録時刻33bに書き込む。受信した位置登録信号5
1内の呼出しエリア番号と同一の呼出しエリア番号をも
つ位置登録情報33がなければ、位置登録情報33が記
録されていない場所を探し、呼出しエリア番号33a、
登録時刻33bを書き込む。また、位置登録が行われる
度に、位置登録信号を送信した無線端末12の全ての位
置登録情報33の登録時刻33bと、システムクロック
4から読み出した現在時刻を比較し、経過時間が予め定
められた値よりも長いときには、当該位置登録情報33
の位置登録フラグ33cを”0”にクリアする。
【0030】図4に示した位置登録情報を用いる場合に
は、上述した位置登録処理に加え、例えば、次の処理を
行う。無線端末12の使用が開始され、最初に位置登録
が行われてからは、定期的に位置登録情報33の登録時
刻33bとシステムクロック4から読み出した現在時刻
とを比較し、位置登録が行われてからの経過時間、つま
り、位置登録が行われた呼出しエリアに存在している時
間を求め、存在時間33cに記録する。無線端末が異な
る呼出しエリアを移動し、位置登録を行った際には、同
様にシステムクロック4から現在時刻を読み出し、移動
前の呼出しエリアでの存在時間を求め、移動前の呼出し
エリアでの存在時間に加算する。
【0031】図7は、無線端末に着信があった場合に交
換機が実行する処理手順の1例を示すフローチャートを
示す。まず、無線端末に着信があると(ステップ10
2)、位置管理テーブル30を検索し、着信のあった無
線端末番号が格納されている場所を求め(104)、位
置管理テーブル30の圏外情報32の中の圏外表示フラ
グ32aを調べる(106)。圏外表示フラグが「1」
でない場合は、着信のあった無線端末が呼出しエリア内
に存在するものと判断し、交換機内の負荷測定モジュー
ル5により負荷を計測する(108)。測定した負荷を
予め定められた基準値と比較し(110)、前記負荷が
前記基準値以下ならば、位置管理テーブル30の位置登
録情報33のうち、位置登録フラグ33cが「1」にセ
ットされているものの呼出しエリア番号33aを全て読
み出す(112)。読み出された呼出しエリア番号を呼
出しエリアテーブル40から検索し、該呼出しエリアを
構成している無線基地局番号を求め(114)、無線基
地局番号をもつ無線基地局に呼出し信号を送信する(1
16)。
【0032】上記呼出し信号に対して、無線端末からの
応答があれば、呼処理を行う(120)。応答が無い場
合には、例えばシステムが持つ全ての呼出しエリア内の
無線基地局から呼出し信号を送信し(122)、無線端
末からの応答があれば呼処理を行い(120)、応答が
なければ位置管理テーブル30の圏外表示フラグ32a
に「1」を書き込み、現在の日時をシステムクロック4
より読み出して圏外登録日時32bに記録する(12
6)。
【0033】負荷測定の結果(108)、負荷が予め定
められた基準値を越えている場合には、位置管理テーブ
ル30の位置登録情報33のうち、登録時刻33bが最
新の呼出しエリア番号33aを読み出し(130)、読
み出した呼出しエリア番号を呼出しエリアテーブル40
から検索し、該呼出しエリアを構成している無線基地局
番号を求め(132)、この無線基地局番号をもつ無線
基地局に呼出し信号を送信する(134)。無線端末か
らの応答があれば、呼処理を行い(120)、応答がな
ければ位置管理テーブル30の圏外表示フラグ32aに
「1」を書き込む。また、書き込みを行った日時をシス
テムクロック4より読み出して、圏外登録日時32bに
記録する(138)。圏外表示フラグ32aを調べ(1
06)、圏外表示フラグ32aに「1」が立っている場
合には、例えば、無線端末が一時的に電波の届かない場
所に移動したために圏外登録され、再び呼出しエリア内
に戻った際に位置登録に失敗し、位置登録されていない
ままの状態でいる場合などに備えて、次のような処理を
行う。
【0034】まず、交換機内の負荷測定モジュール5に
より負荷を計測する(140)。計測した負荷と、予め
定められた基準値とを比較し(142)、前記負荷が前
記基準値以下ならば、圏外登録日時32bを読み出し
(144)、続いてシステムクロック4から現在の日時
を読み出し、圏外登録されてからの経過時間を求める
(146)。上記経過時間を予め定められた基準値と比
較し(148)、経過時間が基準値以下であれば、呼出
しを行わずに処理を終了する。経過時間が基準値を越え
ていれば、全ての呼出しエリア内の無線基地局から呼出
し信号を送信する(150)。
【0035】呼出し信号に対して無線端末からの応答が
あれば、位置登録(156)を行った後、呼処理を行う
(158)。呼出し信号に対して無線端末から応答がな
ければ、位置管理テーブル30において圏外登録情報3
2の圏外登録日時32bに、システムクロック4から読
み出した現在の日時を書き込む。なお、上記負荷測定
(140)の結果、負荷が基準値以下でなければ、処理
を終了する。
【0036】図8は、位置管理テーブル30の情報に基
づいて行う呼出し制御手順の1例を示すフローチャー
ト、図9はその処理の概念を説明するための図である。
図9は、位置管理テーブル30の位置登録情報33の存
在時間33dを大きい順に並べたものであり、(a)
は、例えば、あまり移動せずに同じ場所、もしくはその
周辺にいることの多い無線端末の存在時間分布、(b)
は、移動が多く、異なるエリアを常に行き来しているよ
うな無線端末の存在時間分布を示している。
【0037】従って、(a)のような存在時間分布をも
つ無線端末に対しては、存在時間の長い少数の特定の呼
出しエリアで呼出しを行うだけで、高い着信確率を得る
ことができ、無駄な呼出しを少なくすることができる。
一方、(b)のような存在時間分布を持つ無線端末に対
しては、ある程度以上の確率で着信するためには、多く
の呼出しエリアで呼出しを行う必要がある。
【0038】このような要求にたいして、例えば、n0
番目までの存在時間の和Tsと存在時間の総和TNとの
比:Ts/TNが予め定められた閾値Cを超えるような
最小のn0を求め、存在時間が1番目からn0番目まで
のn0個の呼出しエリアに対して呼出し信号を送信する
ようにすればよい。
【0039】図8の処理手順では、無線端末12に着信
があった時、まず、位置管理テーブル30の無線端末番
号31を検索し、当該無線端末の位置管理情報が格納さ
れている場所を求め、位置登録情報33の位置登録フラ
グ33cが立っている、すなわち、位置登録されている
呼出しエリア番号33aを求める(202)。次に、上
記呼出しエリア番号を呼出しエリアテーブル40から検
索し、当該呼出しエリアを構成している無線基地局番号
を求め、これらの無線基地局に呼出し信号を送信させる
(203)。上記呼出しに対して、無線端末からの応答
があれば、呼処理を行って(230)処理を終了する。
もし、無線端末からの応答がなければ、以下の処理を行
う。
【0040】まず、呼出しエリア数のカウンタnのクリ
ア(208)と、存在時間の和Tsのクリア(210)
を行い、位置管理テーブル30から当該無線端末の全て
の位置登録情報33から存在時間33dを読み出して、
それらの和TNを求める(211)。次に、カウンタn
をインクリメントし(212)、存在時間がn番目の呼
出しエリア番号を読み出す(214)。読み出した呼出
しエリア番号を呼出しエリアテーブル40から検索し、
当該呼出しエリアを構成している無線基地局番号を読み
出して、読み出した無線基地局番号を持つ無線基地局に
呼出し信号を送信させる(216)。
【0041】上記呼出し信号に対して無線端末から応答
があれば、呼処理を行って(230)処理を終了する。
無線端末からの応答がなければ、読み出した存在時間T
nを存在時間の和Tsに加え(220)、求めた存在時
間の和Tsと存在時間の総和TNとの比Ts/TNを予
め定められた値Cと比較する(222)。Ts/TN
が、Cよりも大きくなければ、212〜220の処理を
繰り返す。Ts/TNがCよりも大きくなれば、存在時
間がn+1番目からN番目までの呼出しエリア番号を全
て読み出し、読み出した呼出しエリアを構成する無線基
地局から呼出し信号を送信する(224)。無線端末か
らの応答があれば、呼処理を行って(230)処理を終
了し、無線端末からの応答がなければ、圏外登録を行い
(228)処理を終了する。
【0042】
【発明の効果】本発明によれば、無線端末毎に位置登録
の履歴情報を記憶しておき、この位置登録履歴情報に基
づいて呼出しエリアを決定するようにしているため、移
動頻度の小さい無線端末に対して、必要以上に広いエリ
アで呼出しを行うことが防止でき、交換機の呼出し信号
送信処理による呼処理能力の低下を抑えることができ
る。また、システムの負荷の状況に応じて、呼び出しエ
リアの規模を動的に決定できるため、特定の呼び出しエ
リアで応答がなかった場合でも、呼処理能力に影響を与
えることなく、且つ、高い確率で着信を成功させること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する無線交換機の構成の1例を示
す図。
【図2】移動無線通信システムの全体構成の1例を示す
図。
【図3】位置管理情報を記録するテーブルの1例を示す
図。
【図4】位置登録情報の1例を示す図。
【図5】呼出しエリアテーブルの1例を示す図。
【図6】位置登録信号の1例を示す図。
【図7】無線端末に着信があったときの呼出し処理手順
の1実施例を示すフローチャート。
【図8】無線端末に着信があったときの呼出し処理手順
の他の実施例を示すフローチャート。
【図9】無線端末の呼出しエリアごとの存在時間の分布
を示す図。
【符号の説明】
1…無線交換機、2…呼処理部、3…時分割スイッチ、
4…システムクロック、5…負荷測定モジュール、6−
1〜6−N…無線基地局制御部、7−1〜7−N…加入
者線、8−1〜8−K…トランク、9−1〜9−K…局
線、10…メインメモリ、11−1〜11−N…無線通
話エリア、12…無線端末、20−1〜20−N…無線
基地局、22−1〜22−n…呼出しエリア、30…位
置管理テーブル、40…呼出しエリアテーブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 苗村 幹也 神奈川県横浜市戸塚区戸塚町216番地 株 式会社日立製作所情報通信事業部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1群の無線基地局で1つの呼び出しエリア
    が構成される移動無線通信システムにおいて、各無線端
    末毎に位置登録履歴情報を記憶しておき、無線端末に着
    信があった時、位置登録履歴情報に基づいて選択された
    1つ、または複数の特定の呼出しエリアで当該無線端末
    に呼び出しを行うことを特徴とする移動無線通信システ
    ムにおける呼出し制御方式。
  2. 【請求項2】前記位置登録履歴情報が、呼出しエリアと
    登録時刻情報とを含むことを特徴とする請求項1記載の
    移動無線通信システムにおける呼出し制御方式。
  3. 【請求項3】複数の無線基地局で1つの呼び出しエリア
    が構成される移動無線通信システムにおいて、少なくと
    も1つの特定の呼出しエリアで呼び出しを行う第1の呼
    び出しモードと、全ての呼出しエリアで呼び出しを行う
    第2の呼び出しモードとを有し、着信すべき無線端末に
    対して、システム側の負荷状況に応じて呼び出しを行う
    べき呼び出しエリアの数を動的に選択することを特徴と
    する移動無線通信システムにおける呼出し制御方式。
  4. 【請求項4】着信すべき無線端末に対して、特定の複数
    の呼び出しエリアで前記第1の呼び出しモードによる呼
    び出しを行い、呼び出しに失敗した場合に、前記第2の
    呼び出しモードによる呼び出しを実行するか否かを決定
    ことを特徴とする請求項3に記載の移動無線通信システ
    ムにおける呼出し制御方式。
  5. 【請求項5】最新の位置登録情報の他に各無線端末毎に
    位置登録履歴情報を記憶しておき、位置登録情報に基づ
    いて選択された1つ、または複数の特定の呼び出しエリ
    アで前記第1の呼び出しモードで呼び出しを行い、呼び
    出しに失敗した場合に、システム側の負荷状況が許せば
    全呼び出しエリアで前記第2の呼び出しモードによる呼
    び出しを行うことを特徴とする請求項3に記載の移動無
    線通信システムにおける呼出し制御方式。
  6. 【請求項6】全ての呼出しエリアに対して前記第2の呼
    び出しモードによる呼出しを行ったにもかかわらず応答
    が無い場合に、着信のあった無線端末に関して圏外登録
    を行っておき、圏外登録が行われてから一定時間内は、
    当該無線端末に対する着信時の呼出しを抑制することを
    特徴とする請求項3記載の移動無線通信システムにおけ
    る呼出し制御方式。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008199395A (ja) * 2007-02-14 2008-08-28 Toshiba Corp 移動通信システムの無線端末呼び出し方法、ゲートウェイ装置、および移動通信システム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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