JPH07161622A - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

Info

Publication number
JPH07161622A
JPH07161622A JP5310508A JP31050893A JPH07161622A JP H07161622 A JPH07161622 A JP H07161622A JP 5310508 A JP5310508 A JP 5310508A JP 31050893 A JP31050893 A JP 31050893A JP H07161622 A JPH07161622 A JP H07161622A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
attachment
pupil filter
pupil
detachment
pattern
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5310508A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Masuyuki
崇 舛行
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP5310508A priority Critical patent/JPH07161622A/ja
Publication of JPH07161622A publication Critical patent/JPH07161622A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70058Mask illumination systems
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70258Projection system adjustments, e.g. adjustments during exposure or alignment during assembly of projection system

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 瞳フィルタを必要としないパターンを露光す
る場合に、誤って投影光学系の瞳面付近に瞳フィルタを
設置して露光を行うことがないようにする。 【構成】 フライアイレンズ11の光源像からの露光光
ILがコンデンサーレンズ18等を介してレチクルR上
を照明し、レチクルRのパターン像が投影光学系1Aを
介してウエハW上に投影露光される。レチクルRがコン
タクトホールパターン用のレチクルの場合、投影光学系
1Aの瞳位置に瞳フィルタ43Aを設置する。瞳フィル
タ43Aの遮光膜44A上に受光素子27Aを設置し、
受光素子27Aからの出力信号より、瞳フィルタ43A
がその瞳位置に設定されているかどうか、及びレチクル
Rのパターンの種類を判別する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば半導体素子製造
用のフォトリソグラフィ工程で使用される投影露光装置
に関し、特に投影光学系の瞳面付近に所定の透過率分布
又は位相分布を有する所謂瞳フィルタが設置される投影
露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子又は液晶表示素子等を製造す
るためのフォトリソグラフィ工程において、フォトマス
ク又はレチクル(以下、「レチクル」を例に取って説明
する)のパターンを投影光学系を介してフォトレジスト
が塗布されたウエハ(又はガラスプレート等)上に投影
露光する投影露光装置が使用されている。近年、半導体
素子等のパターンが益々高集積化されるのに伴い、投影
露光装置においてもより高い解像力でパターンを露光す
ることが求められている。この場合、単に投影光学系の
開口数を高めて解像力を向上するのでは、その開口数の
2乗に反比例して焦点深度が浅くなって、ウエハ上のシ
ョット領域の全面に高解像力でレチクルのパターン像を
露光するのが困難となる。
【0003】また、露光光としてより短波長の光を用い
て解像力を向上する方法も考えられるが、投影光学系の
レンズエレメントの硝材として短波長の光を透過させる
適当なものがないこと、及び短波長の光に感光する適当
なフォトレジストがないこと等から、短波長化には現状
では限界がある。そこで、露光光の波長(露光波長)を
変えずに、焦点深度を浅くすることなく解像力を向上さ
せるための種々の研究が行われている。
【0004】その中の1つとして、公知になっていない
が例えば特願平4−263521号において、投影光学
系の瞳(レチクルのパターンのフーリエ変換像が形成さ
れる領域)付近に、遮光板等の光学的フィルタ(以下、
「瞳フィルタ」と呼ぶ)を配置することにより、コンタ
クトホールパターンのような孤立的パターンを投影する
際の解像力、及び焦点深度を向上させる所謂瞳フィルタ
法が提案されている。瞳フィルタとしては、遮光板、若
しくはガラス基板に遮光膜を形成したもの等の他に、偏
光板を使用して異なる領域を通過した光束の偏光方向を
直交させてそれら異なる領域を通過した光束間の可干渉
性を低減させたもの、又はガラス基板の厚さの分布を変
える等の手法により異なる領域を通過する光束間に可干
渉距離を超える光路長差を付与するもの等が使用でき
る。
【0005】この瞳フィルタ法は、主にコンタクトホー
ルパターンの露光を行う際に有効であり、それ以外の例
えばライン・アンド・スペースパターンのような周期的
なパターンの露光時にはその瞳フィルタは不要となる。
そこで、特願平4−263521号においては、露光す
るパターンに応じて投影光学系の瞳面(レチクルのパタ
ーン形成面のフーリエ変換面)又はこの瞳面の近傍の面
に瞳フィルタを着脱するための着脱機構が備えられてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような瞳フィルタ
の着脱機構を備えた投影露光装置を使って、コンタクト
ホールパターン以外の露光を行う際に、誤って瞳フィル
タを投影光学系内に設置して露光を行うと、瞳フィルタ
が露光光のエネルギーを吸収して加熱され、この加熱が
長時間続くと瞳フィルタが損傷する可能性がある。ま
た、瞳フィルタの存在により却って解像力が低下してし
まう恐れもあり、更に、瞳フィルタの加熱により投影光
学系内の温度が上昇すると、投影光学系の収差等が発生
し、解像力が次第に低下する恐れもある。
【0007】これに対して、コンタクトホールパターン
用のレチクルは、全体のパターン領域に対する遮光部
(クロム膜等)の面積の割合が、ライン・アンド・スペ
ースパターン用のレチクルに比べて大きく、瞳フィルタ
に照射されるエネルギーが少ないため、上述のような瞳
フィルタの加熱現象は殆ど起こらない。本発明は斯かる
点に鑑み、瞳フィルタを必要としないパターンを露光す
る場合に、誤って投影光学系の瞳面付近に瞳フィルタを
設置して露光を行うことがない投影露光装置を提供する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の投影
露光装置は、例えば図1に示すように、マスク(R)上
に形成された転写用のパターンの像を投影光学系(1
A)を介して感光基板(W)上に投影する投影露光装置
において、投影光学系(1A)の瞳面(マスク面に対す
るフーリエ変換面)又はこの瞳面の近傍の面内であって
マスク(R)からの光束が通過する領域に所定の透過率
分布又は位相分布を有する瞳フィルタ(43A)を設置
すると共に、そのマスクからの光束が通過する領域から
瞳フィルタ(43A)を退避させる瞳フィルタ着脱手段
(26)と;そのマスク上のパターンの種類に応じて予
め定められたその瞳フィルタの着脱情報を入力する着脱
情報入力手段と;この着脱情報入力手段により入力され
たその瞳フィルタの着脱情報に基づいて瞳フィルタ着脱
手段(26)の動作を制御する制御手段(22)と;瞳
フィルタ(43A)の着脱状態を検出する着脱状態検出
手段(28)と;この着脱状態検出手段により検出され
た瞳フィルタ(43A)の着脱状態がその着脱情報入力
手段により入力されたその瞳フィルタの着脱情報に対応
するかどうかを確認する確認手段と;を有するものであ
る。
【0009】この場合、その着脱状態検出手段(28)
の一例は、瞳フィルタ(43A)の投影光学系(1A)
に対する相対的な位置を検出する位置検出手段である。
また、その着脱情報入力手段の一例は、マスクのパター
ンの種類に応じて予め定められた瞳フィルタの着脱情報
を記憶する記憶手段(22)と、マスク上の転写用のパ
ターンの種類を判別するマスク判別手段(25)と、そ
の記憶手段に記憶されたその瞳フィルタの着脱情報から
判別されたその転写用パターンの種類に応じたその瞳フ
ィルタの最適着脱情報を選択する選択手段(22)と、
を有するものである。この場合、その制御手段(22)
は、その最適着脱情報に基づいて瞳フィルタ着脱手段
(26)の動作を制御し、その確認手段は、着脱状態検
出手段(28)により検出されたその瞳フィルタの着脱
状態がその最適着脱情報に対応するかどうかを確認する
ことが望ましい。
【0010】また、本発明による第2の投影露光装置
は、例えば図1に示すように、マスク(R)上に形成さ
れた転写用のパターンの像を投影光学系(1A)を介し
て感光基板(W)上に投影する投影露光装置において、
投影光学系(1A)の瞳面又はこの瞳面の近傍の面内で
あってマスク(R)からの光束が通過する領域に対して
着脱自在に支持され、所定の透過率分布又は位相分布を
有する瞳フィルタ(43A)と;マスク(R)上のパタ
ーンの種類に応じて予め定められた瞳フィルタ(43
A)の着脱情報を入力する着脱情報入力手段と;瞳フィ
ルタ(43A)上に設けられ、マスク(R)からの光束
の光量に応じた信号を出力する光電変換手段(27A)
と;この光電変換手段の出力信号に基づいてマスク
(R)のパターンの種類及び瞳フィルタ(43A)の着
脱状態を判別する判別手段(22)と;この判別手段に
より判別されたその瞳フィルタの着脱状態が、その着脱
情報入力手段により入力されたその瞳フィルタの着脱情
報と対応するかどうかを確認する確認手段(22)と;
を有するものである。
【0011】この場合、瞳フィルタ(43A)が、所定
の減光特性を有する減光領域(44A)を有するもので
あるとき、光電変換手段(27A)を減光領域(44
A)上に設けることが望ましい。
【0012】
【作用】斯かる本発明の第1の投影露光装置によれば、
例えばライン・アンド・スペースパターンの露光を行う
際には、その着脱情報入力手段から、投影光学系(1
A)の瞳面付近のマスクからの結像光束が通過する領域
から瞳フィルタ(43A)を退避させるようにとの着脱
情報が入力される。この着脱情報に応じて、制御手段
(22)が瞳フィルタ着脱手段(26)を介して瞳フィ
ルタ(43A)を退避させる。その後、例えば瞳フィル
タ(43A)の現在の位置を検出するエンコーダ(位置
検出手段)等からなる着脱状態検出手段(28)によ
り、瞳フィルタ(43A)が投影光学系(1A)から退
避されているかどうかを検出する。そして、確認手段
(22)が着脱状態検出手段(28)の検出結果が退避
状態を示しているかどうかを確認する。これにより、誤
って瞳フィルタ(43A)が設置された状態で露光が行
われることがなくなる。
【0013】また、その着脱情報入力手段が、マスク
(R)上の転写用のパターンの種類を判別するマスク判
別手段(25)を有する場合、露光対象とするマスク
(R)がライン・アンド・スペースパターン用のマスク
であるときには、そのマスク判別手段(25)により実
際にそのマスク(R)がライン・アンド・スペースパタ
ーン用のマスクであることが判別される。そして、この
判別結果に基づいて瞳フィルタ(43A)の最適着脱情
報、即ちこの場合には瞳フィルタ(43A)を退避させ
るという情報が選択され、この退避情報に基づいて瞳フ
ィルタ(43A)が投影光学系(1A)から退避され
る。従って、瞳フィルタ(43A)のみならず、マスク
(R)側でもパターンの種類のチェックが行われるた
め、マスク(R)と瞳フィルタ(43A)との組み合せ
を誤る確率が更に低下する。
【0014】次に、本発明の第2の投影露光装置によれ
ば、瞳フィルタ(43A)上には光電変換手段(27
A)が設けられている。一般に、コンタクトホールパタ
ーンは全体のパターン領域の面積に対する遮光部の面積
の割合が、ライン・アンド・スペースパターンに比べて
大きく、コンタクトホールパターンを通過する光量はラ
イン・アンド・スペースパターンを通過する光量に比べ
て小さい。そこで、露光光源をオンにして、光電変換手
段(27A)の出力信号をモニタすることにより、現在
ロードされているマスク(R)に形成されているパター
ンがコンタクトホールパターンかライン・アンド・スペ
ースパターンかが判別される。
【0015】更に、露光光源をオンにしたときにその光
電変換手段(27A)からの出力信号が大きくなれば、
瞳フィルタ(43A)が投影光学系(1A)の瞳面付近
に設置されていることが分かり、逆に露光光源をオンに
したときにその光電変換手段(27A)からの出力信号
が小さいままであれば、瞳フィルタ(43A)が投影光
学系(1A)の瞳面付近から退避されていることが分か
る。従って、光電変換手段(27A)の検出信号から、
現在ロードされているマスク(R)がライン・アンド・
スペースパターン用のマスクであることが判別された場
合には、露光光源をオン又はオフにして瞳フィルタ(4
3A)が退避されているかどうかを確認する。これによ
り誤ってライン・アンド・スペースパターンに対して瞳
フィルタ(43A)が使用されることがなくなる。
【0016】また、瞳フィルタ(43A)が減光領域
(44A)を有する場合には、その減光領域(44A)
では光の透過率が小さくてもよいため、減光領域(44
A)上に光電変換手段(27A)を配置することによ
り、結像特性に対する悪影響がなくなる。
【0017】
【実施例】以下、本発明による投影露光装置の一実施例
につき図1〜図3を参照して説明する。図1は、本実施
例の投影露光装置の概略構成を示し、この図1におい
て、水銀ランプ6から射出された露光光は、楕円鏡7で
反射された後、インプットレンズ9、所定の波長帯の光
を選択して通過させる干渉フィルタ板10を経てフライ
アイレンズ11に入射し、フライアイレンズ11の後側
(レチクル側)焦点面に多数の光源像が形成される。楕
円鏡7の第2焦点の近傍に露光光の照射及び遮断を切り
換えるためのシャッタ8が配置され、装置全体の動作を
制御する主制御系22が駆動装置23を介してシャッタ
8の開閉を行う。
【0018】フライアイレンズ11の後側焦点面に、露
光光用の開口絞り(以下、「σ絞り」という)12が配
置され、σ絞り12内の多数の光源像からの露光光IL
が、ミラー13で反射された後、第1のリレーレンズ1
4、可変視野絞り(レチクルブラインド)15、第2の
リレーレンズ16、ミラー17及びコンデンサーレンズ
18を介して、レチクルRのパターン領域を均一な照度
で照明する。この場合、可変視野絞り15の配置面はレ
チクルRのパターン形成面と共役であり、σ絞り12の
配置面は、投影光学系1Aの瞳面(レチクルRのパター
ン領域のフーリエ変換面)FTPと共役である。主制御
系22が、駆動装置24を介してσ絞り12及び可変視
野絞り15の開口部の形状を所定の形状に設定する。
【0019】また、レチクルRはレチクルテージRST
上に保持され、レチクルステージRSTの近傍にレチク
ルリーダ25が配置されている。図示省略されたレチク
ルローダ系によりレチクルRをレチクルステージRST
上にロードする際に、レチクルR上に形成されたレチク
ル情報(バーコード等)をレチクルリーダ25で読み取
り、読み取ったレチクル情報を主制御系22に供給す
る。これにより、主制御系22は、現在レチクルステー
ジRST上に保持されているレチクルRの内容(コンタ
クトホールパターン又はライン・アンド・スペースパタ
ーン等のパターンの種類、パターンの最小線幅等)を認
識できる。
【0020】コンデンサーレンズ18から射出される露
光光ILのもとで、レチクルRのパターン像が投影光学
系1Aを介してフォトレジストが塗布されたウエハW上
に投影露光される。ウエハWはウエハステージWST上
に載置され、ウエハステージWSTは、ウエハWを投影
光学系1Aの光軸AXに垂直なXY平面内で位置決めす
るXYステージ、及びウエハWを光軸AXに平行なZ方
向に位置決めするZステージ等より構成されている。ウ
エハステージWSTの2次元座標はレーザ干渉計19に
より常時計測され、計測結果がウエハステージ駆動装置
20に供給され、ウエハステージ駆動装置20は、主制
御系22から供給された目標座標にウエハステージWS
Tの位置決めを行う。これにより、ウエハWの所望のシ
ョット領域が投影光学系1Aの露光フィールド内に位置
決めされる。
【0021】また、投影光学系1Aの近傍に、ウエハW
の露光面のフォーカス位置(光軸AX方向の位置)及び
傾斜角を検出するためのフォーカス・レベリングセンサ
21が設けられ、このフォーカス・レベリングセンサ2
1による計測結果もウエハステージ駆動装置20に供給
されている。ウエハステージ駆動装置20が、ウエハス
テージWST内のレベリングステージ等を介してウエハ
Wの露光面を投影光学系1Aの像面に合致させることに
より、オートフォーカス及びオートレベリングが行われ
る。
【0022】また、主制御系22は着脱装置26を介し
て、必要に応じて投影光学系1Aの瞳面FTP上でレチ
クルRからの結像光束が通過する領域(即ち、瞳)に瞳
フィルタ43A等を配置する。瞳フィルタ43Aは、ガ
ラス基板上に遮光膜44Aを形成したものである。本実
施例では、後述のように種々の瞳フィルタが用意されて
おり、主制御系22からの指示に応じて、着脱装置26
はレチクルRのパターンに応じた瞳フィルタを投影光学
系1Aの瞳位置に設置すると共に、瞳フィルタを必要と
しないパターンを露光するときには、着脱装置26は投
影光学系1Aの瞳から瞳フィルタを退避させて代わりに
ダミーのガラス基板を設置する。具体的に、コンタクト
ホールパターンを露光する際には、コンタクトホールパ
ターンの開口の大きさ等に応じて最適な瞳フィルタが投
影光学系1Aの瞳位置に設置され、ライン・アンド・ス
ペースパターンを露光する際には投影光学系1Aの瞳位
置にはダミーのガラス基板が設置される。
【0023】本実施例では、着脱装置26による設定状
態を示す位置情報、即ち現在投影光学系1Aの瞳位置に
設置されている瞳フィルタ又はダミーのガラス基板の種
類に対応する信号を検出するためのロータリエンコーダ
28が設けられ、このロータリエンコーダ28の検出信
号が主制御系22に供給されている。主制御系22は、
ロータリエンコーダ28からの検出信号により、現在投
影光学系1Aの瞳位置に設置されている瞳フィルタ又は
ダミーのガラス基板の種類を認識できる。
【0024】また、本実施例の瞳フィルタ43A上の遮
光膜44A上には、フォトダイオード等からなり、露光
光ILに対して感度を有する受光素子27Aが固定さ
れ、受光素子27Aからの光電変換信号が判別回路29
に供給されている。レチクルRがコンタクトホールパタ
ーン用のレチクルである場合には、投影光学系1Aの瞳
を通過する光量が少なく、レチクルRがライン・アンド
・スペースパターン用のレチクルである場合には、投影
光学系1Aの瞳を通過する光量が大きいことを利用し
て、判別回路29は、受光素子27Aの光電変換信号の
大きさからレチクルRのパターンの種類を判別する。こ
の判別結果の情報が主制御系22に供給されている。
【0025】また、判別回路29は、受光素子27Aか
らの光電変換信号が所定のノイズレベルよりも大きいと
きにハイレベル“1”となり、それ以外のときにローレ
ベル“0”となる着脱判別信号をも主制御系22に供給
する。主制御系22は、駆動装置23を介してシャッタ
8を開状態としたときに、その判別回路29からの着脱
判別信号がハイレベル“1”となったときには、瞳フィ
ルタ43Aが投影光学系1Aの瞳位置に設置されている
ことを確認できる。逆に、シャッタ8を開状態としたと
きに、その判別回路29からの着脱判別信号がローレベ
ル“0”のままであるときには、主制御系22は、瞳フ
ィルタ43Aが投影光学系1Aの瞳位置から退避されて
いることを確認できる。
【0026】更に、ウエハステージWST上のウエハW
の近傍には光電変換素子よりなる照射量モニタ30が設
置され、この照射量モニタ30の出力信号が主制御系2
2に供給されている。例えば瞳フィルタ43Aが投影光
学系1Aの瞳位置から退避され、その瞳位置にダミーの
ガラス基板が設置されている場合には、主制御系22
は、ウエハステージWSTを移動させてその照射量モニ
タ30を投影光学系1Aの露光フィールド内に設置す
る。そして、照射量モニタ30の出力信号の大小から、
主制御系22は、レチクルRのパターンがコンタクトホ
ールパターン又はライン・アンド・スペースパターンか
を判別する。
【0027】次に、図1の着脱装置26の詳細な構成に
つき図2を参照して説明する。この着脱装置26は、レ
ボルバー式で瞳フィルタの交換又は着脱を行うものであ
る。図2(b)は本実施例の投影光学系1A及び着脱装
置26の正面断面図、図2(a)は投影光学系1A及び
着脱装置26の平面図であり、図2(b)に示すよう
に、投影光学系1Aは、上から順にレンズ31 〜3n
り構成される前群レンズ系3及び開口絞り5を前群鏡筒
2A内に固定し、後群レンズ系4を後群鏡筒2B内に固
定して構成されている。開口絞り5は、鏡筒2Aの最下
部の瞳面付近に取り付けられている。
【0028】そして、鏡筒2Aと鏡筒2Bとの間に、着
脱装置26の回転板41を配し、回転板41を光軸AX
に平行な軸41aを中心としてモータ42により回転自
在に支持する。光軸AXと回転軸41aとの間隔はR1
である。図2(a)に示すように、回転板41の上には
5個の瞳フィルタ43A,43B,43D〜43F及び
ダミーのガラス基板43Cを配し、瞳フィルタ及びダミ
ーのガラス基板43Cの中心を、回転板41上の軸41
aを中心とした半径R1の円周上にほぼ等角度間隔で位
置決めしておく。瞳フィルタ43A,43B,43D〜
43Fは、それぞれガラス基板上に直径の異なる遮光膜
44A,44B,44D〜44Fが形成されたものであ
り、遮光膜44A,44B,44D〜44F上にそれぞ
れフォトダイオード等からなる受光素子27A,27
B,27D〜27Fが固定されている。これら受光素子
27A,27B,27D〜27Fの光電変換信号は並列
に図1の判別回路29に供給され、判別回路29では、
各受光素子毎にレチクルRのパターンの判別及び瞳フィ
ルタの着脱状態を判別して、判別結果の情報を主制御系
22に供給する。
【0029】この場合、受光素子27A,27B,27
D〜27Fはそれぞれ遮光膜上に設置されているため、
投影光学系1Aの瞳位置に瞳フィルタを設置したとき
に、それら受光素子により結像特性が悪影響を受けるこ
とがない。なお、瞳フィルタ43A,43B,43D〜
43Fとしては、直径の異なる遮光板を細い支柱で支持
するだけのフィルタを使用でき、この場合には瞳フィル
タ43Cは単なる空間となる。
【0030】この投影光学系1Aを図1の投影露光装置
に装着した場合、露光するパターンに応じて図2(a)
のθ1方向に回転板41を回転して、瞳フィルタの内の
最適の瞳フィルタ又はダミーのガラス基板43Cの中心
を投影光学系1Aの光軸AX上に位置決めする。これに
より、露光するパターンに応じて高い解像力、且つ深い
焦点深度で露光が行われる。
【0031】また、図2(a)に示すように、回転板4
1上には所定の角度ピッチで格子パターンが配列された
周期的トラック32、及び所定の原点の位置のみにパタ
ーンが配列された原点トラック31が形成され、これら
周期的トラック32及び原点トラック31上にロータリ
エンコーダ28が設置されている。回転板41が回転す
ると、ロータリエンコーダ28は、周期的トラック32
の回転角に応じて生成されるアップ・ダウンのパルス信
号を積算し、原点トラック31の原点パターンがその下
を通過した時点でその積算値をリセットする。これによ
り、回転板41の絶対回転角がロータリエンコーダ28
により常時検出され、この絶対回転角の情報が図1の主
制御系22に供給されている。
【0032】本実施例では、予め瞳フィルタ又はダミー
のガラス基板43Cが投影光学系1Aの瞳に設置されて
いるときにロータリエンコーダ28により検出される絶
対回転角が求められている。従って、主制御系22は、
その絶対回転角の情報から現在投影光学系1Aの瞳に設
定されている瞳フィルタ又はダミーのガラス基板の種類
を判別できる。
【0033】次に、本実施例でコンタクトホールパター
ンの露光を行う場合の全体の動作の一例につき図3のフ
ローチャートを参照して説明する。先ず図3のステップ
101において、図1のレチクルステージRST上にコ
ンタクトホールパターン用のレチクルをロードする。そ
の際に、主制御系22はレチクルリーダ25を介して、
ロードされるレチクルに形成されているバーコードを読
み取る。これにより、ロードされるレチクルがコンタク
トホールパターン用のレチクルかどうかが確認される。
コンタクトホールパターン用のレチクルでない場合に
は、レチクル収納棚(不図示)にある正しいレチクルと
の交換が行われる。
【0034】なお、レチクルがコンタクトホールパター
ン用のレチクルかどうかを確認する方法としては、バー
コードを読み取る方法以外に、レチクル収納棚からレチ
クルステージRST上にレチクルを搬送する途中で、透
過率測定装置によりレチクルのパターン領域の透過率
(透過光量/入射光量)を測定する方法を用いてもよ
い。一般にコンタクトホールパターンでは全体のパター
ン領域の面積に対する遮光部の面積の割合が、ライン・
アンド・スペースパターンのようなパターンに比べて大
きい。即ち、コンタクトホールパターンの透過率は他の
パターンに比べて小さいため、透過率の計測からコンタ
クトホールパターンか否かを判別できる。
【0035】その後、ステップ102において、主制御
系22は着脱装置26を動作させて、図2(a)の瞳フ
ィルタ43A,43B,43D〜43Fの内から露光対
象とするレチクルに形成されたコンタクトホールパター
ンに対応する瞳フィルタ(これを瞳フィルタ43Aとす
る)を選択して、投影光学系1Aの瞳位置に設定する。
この際に、主制御系22は、図2のロータリエンコーダ
28からの位置信号のモニタし、選択された瞳フィルタ
43Aが実際に投影光学系1Aの瞳位置に設定されたか
どうかを確認し、別の瞳フィルタが設定されている場合
には、着脱装置26を介してその瞳フィルタを交換す
る。
【0036】次に、主制御系22は、ステップ103に
おいて図1のシャッタ8を開いて露光光ILの照射を開
始し、ステップ104において、判別回路29を介して
瞳フィルタ43A上の受光素子27Aの出力信号をモニ
タする。そして、ステップ105において、判別回路2
9は、受光素子27Aの出力信号がノイズレベルより大
きいかどうかを検査し、この検査結果を主制御系22に
供給する。受光素子27Aの出力信号がそのノイズレベ
ル以下である場合には、瞳フィルタ43Aが投影光学系
1Aの瞳位置に設置されていないことになり、何等かの
誤動作が生じている恐れがあるため、ステップ106に
おいて主制御系22はオペレータコールを行う。これに
応じてオペレータは、着脱装置26の動作を調べる。
【0037】一方、ステップ105において、受光素子
27Aの出力信号がそのノイズレベルより大きい場合に
は、瞳フィルタ43Aが投影光学系1Aの瞳位置に設置
されていることが確認できたため、ステップ107に移
行して、受光素子1Aの出力信号のレベルがコンタクト
ホールパターンに対応するレベルかどうかを検査する。
その出力信号がコンタクトホールパターンに対応するレ
ベルである場合には、ステップ108に移行して、シャ
ッタ8を閉じた後、露光対象のウエハをウエハステージ
WST上にロードして露光を行う。また、受光素子1A
の出力信号のレベルがコンタクトホールパターンに対応
するレベルでない場合には、ステップ106に移行して
主制御系22はオペレータコールを行う。オペレータ
は、レチクルテージRST上に載置されているレチクル
の種類を確認する。
【0038】以上のように本実施例によれば、瞳フィル
タ43A上の受光素子27Aの出力信号を用いて、瞳フ
ィルタ43Aが投影光学系1Aの瞳位置に実際に設定さ
れているかどうか、及び露光対象とするパターンがコン
タクトホールパターンかどうかを確認しているため、コ
ンタクトホールパターンの露光を行う際に誤って瞳フィ
ルタを設置しないという事態が確実に回避できる。
【0039】次に、コンタクトホールパターン以外の例
えばライン・アンド・スペースパターン(L&Sパター
ン)の露光を行う場合の全体の動作の一例につき図3の
フローチャートを参照して説明する。先ず図3のステッ
プ111において、図1のレチクルステージRST上に
L&Sパターン用のレチクルをロードする。その際に、
レチクルリーダ25を介してレチクルに形成されている
バーコードを読み取り、ロードされるレチクルがL&S
パターン用のレチクルかどうかを確認する。L&Sパタ
ーン用のレチクルでない場合には、レチクル収納棚にあ
る正しいレチクルとの交換が行われる。
【0040】その後、ステップ112において、主制御
系22は着脱装置26を動作させて、図2(a)のダミ
ーのガラス基板43Cを投影光学系1Aの瞳位置に設定
する。この際に、主制御系22は、図2のロータリエン
コーダ28からの位置信号のモニタし、ダミーのガラス
基板43Cが実際に投影光学系1Aの瞳位置に設定され
たかどうかを確認し、瞳フィルタが設定されている場合
には、着脱装置26を介してその瞳フィルタを交換す
る。
【0041】次に、主制御系22は、ステップ113に
おいて図1のシャッタ8を開いて露光光ILの照射を開
始し、ステップ114において、判別回路29を介して
瞳フィルタ43A,43B,43D〜43F上の受光素
子27A,27B,27D〜27Fの出力信号をモニタ
する。そして、ステップ115において、判別回路29
は、受光素子27A,27B,27D〜27Fの出力信
号がノイズレベルより小さいかどうかを検査し、この検
査結果を主制御系22に供給する。受光素子の中に出力
信号がそのノイズレベル以上であるものが存在する場合
には、何等かの瞳フィルが誤って投影光学系1Aの瞳位
置に設置されていることになり、何等かの誤動作が生じ
ている恐れがあるため、ステップ116において主制御
系22はオペレータコールを行う。これに応じてオペレ
ータは、着脱装置26の動作を調べる。
【0042】一方、ステップ115において、全ての受
光素子の出力信号がそのノイズレベルより小さい場合に
は、瞳フィルタは投影光学系1Aの瞳位置に設置されて
いないことが確認できたため、ステップ117に移行し
て、図1の照射量モニタ30を投影光学系1Aの露光フ
ィールド内に移動し、照射量モニタ30の出力信号をモ
ニタする。その後、ステップ118において、照射量モ
ニタ30の出力信号のレベルがL&Sパターンに対応す
るレベルかどうかを検査する。その出力信号がL&Sパ
ターンに対応するレベルである場合には、ステップ11
9に移行して、シャッタ8を閉じた後、露光対象のウエ
ハをウエハステージWST上にロードして露光を行う。
また、照射量モニタ30の出力信号のレベルがL&Sパ
ターンに対応するレベルでない場合には、ステップ11
6に移行して主制御系22はオペレータコールを行う。
オペレータは、レチクルテージRST上に載置されてい
るレチクルの種類を確認する。
【0043】以上のように本実施例によれば、L&Sパ
ターンの露光を行う場合に、瞳フィルタ上の受光素子の
出力信号を用いて、瞳フィルタが投影光学系1Aの瞳位
置に設定されていないことを確認しているため、誤って
瞳フィルタを設置した状態で露光を行うことが確実に防
止される。従って、大きなエネルギーの露光光の照射に
より瞳フィルタが損傷を受けることもなくなる。更に、
照射量モニタ30の出力信号から、露光対象とするパタ
ーンがライン・アンド・スペースパターンかどうかを確
認しているため、他のレチクルのパターンを誤って露光
することが確実に回避できる。
【0044】なお、特に注意を要することは、瞳フィル
タが投影光学系1Aの瞳位置に設置されている状態で、
コンタクトホールパターン以外の露光を行うこと(瞳フ
ィルタにコンタクトホールパターン以外の露光時の露光
量が照射されること)である。そこで、レチクル交換後
にウエハの第1ショット領域へ露光する際の露光量を下
げることにより、瞳フィルタにいきなり高い照射量の露
光光が照射されないようにする方法も考えられる。
【0045】次に、本発明の他の実施例につき図4を参
照して説明する。この実施例はスライド式で瞳フィルタ
の交換又は着脱を行うものである。図4(b)は本実施
例の投影光学系1B及び瞳フィルタの着脱装置33の正
面断面図、図4(a)は投影光学系1B及び瞳フィルタ
の着脱装置33の平面図であり、図2に対応する部分に
は同一符号を付してある。図4(b)に示すように、投
影光学系1Bは、鏡筒2C内に上から順に前群レンズ系
3、開口絞り5、及び後群レンズ系4を固定して構成さ
れ、鏡筒2Cの開口絞り5の直下の部分、即ち投影光学
系1Bの瞳面付近に開口45A及び45Bが穿設されて
いる。そして、開口45A及び45Bを通して光軸AX
を垂直に横切るX軸方向にスライド板46を配し、スラ
イド板46を送り装置47でX方向に摺動自在に支持す
る。図4(a)に示すように、スライド板46上には、
X軸上に中心を有するように瞳フィルタ43B,43
D,43E及びダミーのガラス基板43Cを配置する。
【0046】本実施例では、露光するパターンに応じて
スライド板46をX軸方向に移動させて、最適な瞳フィ
ルタ又はガラス基板43Cの中心を投影光学系1Bの光
軸AXに合致させる。これにより、露光するパターンに
応じて、高い解像力、且つ深い焦点深度で露光が行われ
る。また、図4(a)に示すように、瞳フィルタ43
B,43D,43Eの遮光膜上にそれぞれ受光素子27
B,27D,27Eが固定され、これら受光素子の出力
信号が図1の判別回路29に供給される。図2の実施例
と同様に、図4の受光素子27B,27D,27Eの出
力信号より、瞳フィルタの投影光学系1Bの瞳位置への
設置状態、及び露光対象とするパターンの種類が判別で
きる。
【0047】また、スライド板46上には、X方向に直
線状のスケール34が設置され、このスケール34の絶
対位置をリニアエンコーダ35により検出できるように
なっており、リニアエンコーダ35の計測結果が図1の
主制御系22に供給されている。主制御系22は、リニ
アエンコーダ35の計測結果より現在投影光学系1Bの
瞳位置に設置されている瞳フィルタの種類を認識でき
る。他の構成及び動作は図1及び図2の実施例と同様で
ある。
【0048】なお、上述実施例では、瞳フィルタとして
径の異なる遮光膜が形成されたガラス基板が使用されて
いるが、瞳フィルタとしては、例えば偏光板を組み合わ
せたフィルタ、中心部と周辺部とで所定の光路長差を設
けたフィルタ等を使用することができる。このように、
本発明は上述実施例に限定されず、本発明の要旨を逸脱
しない範囲で種々の構成を取り得る。
【0049】
【発明の効果】本発明の第1の投影露光装置によれば、
着脱状態検出手段により検出した瞳フィルタの着脱状態
が、露光対象とするマスクに応じて定められた瞳フィル
タの着脱情報に対応するかどうかを確認しているため、
瞳フィルタを必要としないパターンを露光する場合に、
誤って投影光学系の瞳面付近に瞳フィルタを設置して露
光を行うことがないという利点がある。
【0050】従って、照射エネルギーによる瞳フィルタ
の加熱又は損傷、及びそれに伴う投影光学系内の温度上
昇を防止することができるため、投影光学系の冷却時間
を取る必要がなくなり、露光工程のスループットの低下
を防止することができる。また、着脱状態検出手段が、
瞳フィルタの投影光学系に対する相対的な位置を検出す
る位置検出手段である場合には、機械的な位置関係から
確実且つ簡便に瞳フィルタが投影光学系の瞳面付近に設
置されているかどうかを検出できる。
【0051】また、着脱情報入力手段が、マスクのパタ
ーンの種類に応じて予め定められた瞳フィルタの着脱情
報を記憶する記憶手段と、マスク上の転写用のパターン
の種類を判別するマスク判別手段と、その記憶手段に記
憶された瞳フィルタの着脱情報から判別された転写用パ
ターンの種類に応じた瞳フィルタの最適着脱情報を選択
する選択手段とを有し、制御手段が、その最適着脱情報
に基づいて瞳フィルタ着脱手段の動作を制御し、確認手
段が、着脱状態検出手段により検出された瞳フィルタの
着脱状態がその最適着脱情報に対応するかどうかを確認
する場合には、マスク上の実際のパターンに対応する瞳
フィルタが選択されるため、マスクと瞳フィルタとの対
応関係を誤ることがない。
【0052】次に、本発明の第2の投影露光装置によれ
ば、瞳フィルタ上に設けた光電変換手段の出力信号か
ら、マスクのパターンの種類及び瞳フィルタの着脱状態
を判別するようにしているため、瞳フィルタを必要とし
ないパターンを露光する場合に、誤って投影光学系の瞳
面付近に瞳フィルタを設置して露光を行うことがないと
いう利点がある。
【0053】この場合、その光電変換手段を瞳フィルタ
上の減光領域上に設けた場合には、光電変換手段による
投影光学系の結像特性に対する影響が小さいという利点
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による投影露光装置の一実施例の全体を
示す構成図である。
【図2】(a)はその実施例の投影光学系及び瞳フィル
タの着脱装置を示す平面図、(b)はその投影光学系及
び着脱装置を示す正面断面図である。
【図3】実施例でレチクルのパターンを露光する場合の
動作の一例を示すフローチャートである。
【図4】(a)は本発明の他の実施例の投影光学系及び
瞳フィルタの着脱装置を示す平面図、(b)はその投影
光学系及び着脱装置を示す正面断面図である。
【符号の説明】
1A,1B 投影光学系 2A 前部鏡筒 2B 後部鏡筒 2C 鏡筒 5 開口絞り 6 水銀ランプ 8 シャッタ 11 フライアイレンズ 18 コンデンサーレンズ R レチクル W ウエハ 22 主制御系 25 レチクルリーダ 26 着脱装置 27A,27B,27D〜27E 受光素子 28 ロータリエンコーダ 29 判別回路 30 照射量モニタ 41 回転板 43A,43B,43D〜43F 瞳フィルタ 43C ダミーのガラス基板

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスク上に形成された転写用のパターン
    の像を投影光学系を介して感光基板上に投影する投影露
    光装置において、 前記投影光学系の瞳面又は該瞳面の近傍の面内であって
    前記マスクからの光束が通過する領域に所定の透過率分
    布又は位相分布を有する瞳フィルタを設置すると共に、
    前記マスクからの光束が通過する領域から該瞳フィルタ
    を退避させる瞳フィルタ着脱手段と;前記マスク上のパ
    ターンの種類に応じて予め定められた前記瞳フィルタの
    着脱情報を入力する着脱情報入力手段と;該着脱情報入
    力手段により入力された前記瞳フィルタの着脱情報に基
    づいて前記瞳フィルタ着脱手段の動作を制御する制御手
    段と;前記瞳フィルタの着脱状態を検出する着脱状態検
    出手段と;該着脱状態検出手段により検出された前記瞳
    フィルタの着脱状態が前記着脱情報入力手段により入力
    された前記瞳フィルタの着脱情報に対応するかどうかを
    確認する確認手段と;を有することを特徴とする投影露
    光装置。
  2. 【請求項2】 前記着脱状態検出手段は、前記瞳フィル
    タの前記投影光学系に対する相対的な位置を検出する位
    置検出手段であることを特徴とする請求項1記載の投影
    露光装置。
  3. 【請求項3】 前記着脱情報入力手段は、前記マスクの
    パターンの種類に応じて予め定められた前記瞳フィルタ
    の着脱情報を記憶する記憶手段と、前記マスク上の前記
    転写用のパターンの種類を判別するマスク判別手段と、
    前記記憶手段に記憶された前記瞳フィルタの着脱情報か
    ら判別された前記転写用パターンの種類に応じた前記瞳
    フィルタの最適着脱情報を選択する選択手段と、を有
    し、 前記制御手段は、前記最適着脱情報に基づいて前記瞳フ
    ィルタ着脱手段の動作を制御し、前記確認手段は、前記
    着脱状態検出手段により検出された前記瞳フィルタの着
    脱状態が前記最適着脱情報に対応するかどうかを確認す
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の投影露光装
    置。
  4. 【請求項4】 マスク上に形成された転写用のパターン
    の像を投影光学系を介して感光基板上に投影する投影露
    光装置において、 前記投影光学系の瞳面又は該瞳面の近傍の面内であって
    前記マスクからの光束が通過する領域に対して着脱自在
    に支持され、所定の透過率分布又は位相分布を有する瞳
    フィルタと;前記マスク上のパターンの種類に応じて予
    め定められた前記瞳フィルタの着脱情報を入力する着脱
    情報入力手段と;前記瞳フィルタ上に設けられ、前記マ
    スクからの光束の光量に応じた信号を出力する光電変換
    手段と;該光電変換手段の出力信号に基づいて前記マス
    クのパターンの種類及び前記瞳フィルタの着脱状態を判
    別する判別手段と;該判別手段により判別された前記瞳
    フィルタの着脱状態が、前記着脱情報入力手段により入
    力された前記瞳フィルタの着脱情報と対応するかどうか
    を確認する確認手段と;を有することを特徴とする投影
    露光装置。
  5. 【請求項5】 前記瞳フィルタは、所定の減光特性を有
    する減光領域を有し、前記光電変換手段を該減光領域上
    に設けたことを特徴とする請求項4記載の投影露光装
    置。
JP5310508A 1993-12-10 1993-12-10 投影露光装置 Withdrawn JPH07161622A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5310508A JPH07161622A (ja) 1993-12-10 1993-12-10 投影露光装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5310508A JPH07161622A (ja) 1993-12-10 1993-12-10 投影露光装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH07161622A true JPH07161622A (ja) 1995-06-23

Family

ID=18006073

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5310508A Withdrawn JPH07161622A (ja) 1993-12-10 1993-12-10 投影露光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH07161622A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007515797A (ja) * 2003-12-23 2007-06-14 カール・ツァイス・エスエムティー・アーゲー 光学素子のための交換装置
JP2010226117A (ja) * 2003-11-20 2010-10-07 Nikon Corp 光束変換素子、照明光学装置、露光装置、および露光方法
JP2010287892A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Asml Netherlands Bv 放射ビーム変更装置および方法
JP2012099859A (ja) * 2003-10-29 2012-05-24 Carl Zeiss Smt Gmbh 光学アセンブリ
US20130271945A1 (en) 2004-02-06 2013-10-17 Nikon Corporation Polarization-modulating element, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method
US9423698B2 (en) 2003-10-28 2016-08-23 Nikon Corporation Illumination optical apparatus and projection exposure apparatus
US9678437B2 (en) 2003-04-09 2017-06-13 Nikon Corporation Illumination optical apparatus having distribution changing member to change light amount and polarization member to set polarization in circumference direction

Cited By (19)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9885959B2 (en) 2003-04-09 2018-02-06 Nikon Corporation Illumination optical apparatus having deflecting member, lens, polarization member to set polarization in circumference direction, and optical integrator
US9678437B2 (en) 2003-04-09 2017-06-13 Nikon Corporation Illumination optical apparatus having distribution changing member to change light amount and polarization member to set polarization in circumference direction
US9760014B2 (en) 2003-10-28 2017-09-12 Nikon Corporation Illumination optical apparatus and projection exposure apparatus
US9423698B2 (en) 2003-10-28 2016-08-23 Nikon Corporation Illumination optical apparatus and projection exposure apparatus
JP2012099859A (ja) * 2003-10-29 2012-05-24 Carl Zeiss Smt Gmbh 光学アセンブリ
JP2011233911A (ja) * 2003-11-20 2011-11-17 Nikon Corp 光束変換素子、照明光学装置、露光装置、および露光方法
US9885872B2 (en) 2003-11-20 2018-02-06 Nikon Corporation Illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method with optical integrator and polarization member that changes polarization state of light
JP2015008304A (ja) * 2003-11-20 2015-01-15 株式会社ニコン 光束変換素子、照明光学装置、露光装置、および露光方法
JP2016026306A (ja) * 2003-11-20 2016-02-12 株式会社ニコン 光束変換素子、照明光学装置、露光装置、および露光方法
JP2016212434A (ja) * 2003-11-20 2016-12-15 株式会社ニコン 光束変換素子、照明光学装置、露光装置、および露光方法
US10281632B2 (en) 2003-11-20 2019-05-07 Nikon Corporation Illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method with optical member with optical rotatory power to rotate linear polarization direction
JP2010226117A (ja) * 2003-11-20 2010-10-07 Nikon Corp 光束変換素子、照明光学装置、露光装置、および露光方法
JP2007515797A (ja) * 2003-12-23 2007-06-14 カール・ツァイス・エスエムティー・アーゲー 光学素子のための交換装置
JP4750043B2 (ja) * 2003-12-23 2011-08-17 カール・ツァイス・エスエムティー・ゲーエムベーハー 光学素子のための交換装置
US10007194B2 (en) 2004-02-06 2018-06-26 Nikon Corporation Polarization-modulating element, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method
US20130271945A1 (en) 2004-02-06 2013-10-17 Nikon Corporation Polarization-modulating element, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method
US10234770B2 (en) 2004-02-06 2019-03-19 Nikon Corporation Polarization-modulating element, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method
US10241417B2 (en) 2004-02-06 2019-03-26 Nikon Corporation Polarization-modulating element, illumination optical apparatus, exposure apparatus, and exposure method
JP2010287892A (ja) * 2009-06-15 2010-12-24 Asml Netherlands Bv 放射ビーム変更装置および方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101810327B1 (ko) 노광 장치 및 이를 이용한 디바이스 제조 방법
US5262822A (en) Exposure method and apparatus
US20070236691A1 (en) Exposure apparatus inspection method and exposure apparatus
JP3874755B2 (ja) 迷放射を決定する方法、リソグラフィ投影装置
JPH07161622A (ja) 投影露光装置
JP3218631B2 (ja) 投影露光装置
JPH10294272A (ja) 露光装置及び露光方法
US5686984A (en) Projection exposure method and apparatus to determine optical performance of reticle
JPH09270382A (ja) 投影露光装置及びそれを用いた半導体デバイスの製造方法
JP3211810B2 (ja) 露光装置、露光方法、及び集積回路の製造方法
JPH0949784A (ja) 投影光学系の検査方法及びその検査に用いられる 照明光学系
JP3209284B2 (ja) 投影光学装置
JPH0770471B2 (ja) 投影露光方法及び装置
US8411250B2 (en) Exposure apparatus and device manufacturing method
US20090269681A1 (en) Method of detecting exposure boundary position, and method of fabricating semiconductor device
JPH0729807A (ja) 投影露光装置
KR20090004699A (ko) 측정장치, 노광장치 및 디바이스 제조방법
CN112034679B (zh) 一种用于检测曝光机台透镜眩光程度的光掩膜版及方法
JPH06325994A (ja) パターン形成方法、パターン形成装置及びマスク
JPH09171956A (ja) 露光装置
JPH10281934A (ja) 投影光学系の結像特性計測方法、及び該方法を使用する投影露光装置
JPH0427681B2 (ja)
JPH0883761A (ja) 投影露光装置
JPH0922868A (ja) 投影露光装置及びそれを用いた半導体デバイスの製造方法
JP3149869B2 (ja) 露光装置及び露光方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20010306