JPH07160318A - 加工シミュレーション方法 - Google Patents

加工シミュレーション方法

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JPH07160318A
JPH07160318A JP30507893A JP30507893A JPH07160318A JP H07160318 A JPH07160318 A JP H07160318A JP 30507893 A JP30507893 A JP 30507893A JP 30507893 A JP30507893 A JP 30507893A JP H07160318 A JPH07160318 A JP H07160318A
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JP
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machining
workpiece
tool
height data
data
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JP30507893A
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Hideaki Kawamura
英昭 川村
Yoshinori Kihira
善典 紀平
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Fanuc Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の方向からの高速の加工シミュレーショ
ンを可能にした加工シミュレーション方法を提供する。 【構成】 加工物2を複数の方向から加工する場合に、
工具の方向(1a,1b,1c,1d,1e)それぞれ
に対応する、加工物の形状を加工物分割領域の高さで表
現したデータを、記憶装置に格納する。そして、加工が
行われる方向が選択されると、その方向に対応した加工
物の高さのデータを選ぶ。その加工物の高さデータを工
具分割領域の高さデータと比較する。そして、切削が行
われると判断すれば、対応する領域の加工物の高さデー
タを工具の高さデータに置き換えることにより加工物の
形状データを更新していく。その更新されたデータによ
って随時加工物を3次元表示していくことにより、選択
された方向からの加工シミュレーションを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、数値制御装置による加
工状況をグラフィック表示装置に表示する加工シミュレ
ーション方法に関し、特に複数の方向からの高速のシミ
ュレーションを可能にした加工シミュレーション方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】加工物を数値制御装置により加工する場
合には、グラフィック表示装置を用いて加工状況をシミ
ュレーションすることが、一般的に行われている。この
シミュレーションを行うことにより、加工の進行状況を
簡単に把握することができる。また、新たな加工を行う
ために作成した加工プログラムをこの装置でシミュレー
ションさせることにより、実際の加工を行わずにそのプ
ログラムを実行したときの加工結果を知ることができ
る。そして、加工技術の進歩に伴い工作機械の加工速度
は速くなっている。そのため、加工シミュレーションも
高速に行えることが要求されている。また、加工は一定
の方向から行われるとは限らない。つまり、加工物に対
する工具の位置を変えることにより、複数の方向から加
工が行われる。そのため、複数の方向からの加工シミュ
レーションを高速にする必要がある。
【0003】以下従来の加工シミュレーション方法につ
いて説明する。まず、第一の方法として、加工物の形状
を工具軸に垂直な平面を構成する2つの直行軸方向に等
間隔で分割した領域における、加工物の高さデータで表
現する。そして、その高さデータを記憶装置に保存す
る。次に、工具も加工物と同様に、工具軸に垂直な平面
を構成する2つの直行軸方向に等間隔で分割した領域に
おける、工具の高さデータで表現する。
【0004】そして、工具を加工プログラムに従って移
動させた場合の、移動後の位置における工具の高さデー
タと、その位置における加工物の高さデータとを比較す
る。加工物の高さが工具の高さより高い場合、その位置
において切削が行われると判断し、加工物の高さデータ
を工具の高さデータに置き換える。この更新された高さ
データにより、グラフィック表示装置は加工物の形状を
出力する。このような例として特公平3−59441号
がある。
【0005】また、第二の方法として、上記の第一の方
法における工具と加工物の高さデータを比較する領域
は、工具の移動によって新たに加工する可能性のある加
工予測領域であるとする方法がある。加工予測領域の検
出方法として、工具が工具軸に垂直に移動するときの移
動する範囲を、45°間隔の8方向に分けて行う。この
方法は、各方向に工具が移動したときの加工予測領域を
予め設定しておき、その方向に移動したときは予め設定
されている領域において、加工物の高さデータと工具の
高さデータの比較を行う。そして、工具の高さが加工物
より低い場合には、加工物の高さデータを工具の高さデ
ータに置き換える。このことにより、工具の移動方向か
らすぐに加工予測領域が割り出せる。そして、加工シミ
ュレーションの高速化が図れる。このような例として特
願平5−297879号がある。
【0006】また、第三の方法として加工物の形状を立
方体の集まりで認識させる方法がある。これは、加工物
が置かれている空間を3次元の座標系で表し、その座標
系を各座標軸方向に等間隔で分割し、その分割された立
方体の単位領域に加工物が存在するかどうかで加工物を
表現する。加工物の存在する領域に、工具が移動してき
た場合に切削が行われると判断し、その領域の加工物を
消去する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の第一の
方法及び第二の方法では一定の方向から切削を行ったと
きの加工シミュレーションしか出来なかった。そのた
め、複数の方向から加工を行う場合には、第三の方法で
シミュレーションさせる必要があった。この方法はデー
タの量が多くなる。そして、取り扱うデータが多いとい
うことはプロセッサがデータを解析する回数も増えてし
まい、処理速度の遅延につながる。
【0008】そして、工具が加工物を切削していく過程
を、加工と並行して細かい領域単位に連続してシミュレ
ーションするには、加工物の領域と工具の領域との比較
を高速で行わなければならない。それには、ワークステ
ーションのような高速の計算能力を有するコンピュータ
が必要である。高性能のコンピュータを使用せずに、数
値制御装置でこのような加工シミュレーションを行う
と、工作機械の加工速度にシミュレーションが追いつか
ず、加工速度を遅らせなければならないという問題点が
あった。
【0009】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、複数の方向からの高速のシミュレーションを
可能にした加工シミュレーション方法を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】グラフィック表示装置に
加工状況を表示する加工シミュレーション方法におい
て、複数の方向から加工するときの加工方向を設定し、
各加工方向からみた加工物の形状を、工具軸に垂直な平
面を構成する2つの直行軸方向に等間隔で分割した加工
物分割領域における、加工物の高さデータで表現し、前
記加工物の高さデータを、記憶装置の対応する領域に記
憶し、加工を行う際に選択された指定加工方向に対応す
る加工プログラムを実行し、前記指定加工方向に対応す
る前記加工物の高さデータを選び、工具の形状を工具軸
に垂直な平面を構成する2つの直行軸方向に等間隔で分
割した工具分割領域おける工具の高さデータで表現し、
加工プログラムに従って工具が移動するときの移動前と
移動後の領域の違いから、新たに加工する可能性のある
加工予測領域を、前記工具分割領域単位で検出し、前記
加工予測領域において、前記工具の高さデータと記憶さ
れた前記加工物の高さデータとを比較して、工具の高さ
が加工物の高さより低い場合には加工が行われると判断
し、前記加工物の高さデータを前記工具の高さデータに
置き換えて、前記記憶装置のデータを更新し、更新され
た前記記憶装置のデータによって、加工物の形状を前記
グラフィック表示装置に表示させることを特徴とする加
工シミュレーション方法。
【0011】
【作用】まず、複数の方向から加工するときの加工方向
を設定する。そして、各加工方向からみた加工物の形状
を、工具軸に垂直な平面を構成する2つの直行軸方向に
等間隔で分割した加工物分割領域における、加工物の高
さデータで表現する。この加工物の高さデータを、記憶
装置の対応する領域に記憶する。加工を行う際に選択さ
れた指定加工方向に対応する加工プログラムを実行する
とともに、記憶された複数の加工物の高さデータの中か
ら、指定加工方向に対応する加工物の高さデータを選
ぶ。そして、工具の形状を工具軸に垂直な平面を構成す
る2つの直行軸方向に等間隔で分割した工具分割領域お
ける工具の高さデータで表現する。加工プログラムに従
って工具が移動するときの移動前と移動後の領域の違い
から、新たに加工する可能性のある加工予測領域を、前
記工具分割領域単位で検出する。その加工予測領域にお
いて、工具の高さデータと記憶された加工物の高さデー
タとを比較して、工具の高さが加工物の高さより低い場
合には加工が行われると判断する。そして、加工物の高
さデータを工具の高さデータに置き換えて、記憶装置の
該当するデータを更新する。更新された前記記憶装置の
データによって、加工物の形状を前記グラフィック表示
装置に表示させる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図2は、本発明を実施するための数値制御装置
のハードウェアの概略構成図である。
【0013】プロセッサ11は読み取り専用メモリ(R
OM)12に格納されたシステムプログラムに従って数
値制御装置全体を制御する。ランダムアクセスメモリ
(RAM)13は各種のデータあるいは入出力信号が格
納される。不揮発性メモリ14は、電源切断後も保持す
べきパラメータ、ピッチ誤差補正量、工具補正量等が格
納されている。
【0014】グラフィック表示装置30はプロセッサ3
1を有しており、そのプロセッサ31がグラフィック表
示装置30の制御及びバス21とのデータの入出力を行
う。ランダムアクセスメモリ(RAM)33には加工物
や工具の形状データ等が格納される。RAM33に格納
される加工物の形状データは、複数の方向から加工が行
われる場合にはそれぞれの方向別の加工物の形状データ
である。プロセッサ31は加工プログラムと、RAM3
3に格納されている形状データとから現在の加工物の形
状を計算し、その結果をビデオラム(VRAM)32に
画像イメージデータとして格納する。VRAM32の画
像イメージデータを用いて、グラフィック制御回路34
が加工物の3次元のモデルを表示装置35に表示する。
これらの形状データのやり取りはローカルバス36を介
して行われる。
【0015】軸制御回路18はプロセッサ11から、軸
の移動指令を受けて、軸の指令をサーボアンプ19に出
力する。サーボアンプ19はこの移動指令を受けて、工
作機械20のサーボモータを駆動する。これらの構成要
素はバス21によって互いに結合されている。
【0016】プログラマブル・マシン・コントローラ
(PMC)22はNCプログラムの実行時に、バス21
経由でT機能信号(工具選択指令)等を受け取る。そし
て、この信号をシーケンス・プログラムで処理して、動
作指令として信号を出力し、工作機械20を制御する。
また、工作機械20から状態信号を受けて、シーケンス
処理を行い、バス21を経由して、プロセッサ11に必
要な入力信号を転送する。
【0017】図1は本発明を実施するときの工具軸と加
工物の位置関係を示す図である。図において、加工物2
はx軸とy軸とを含むx−y平面上に置かれている。加
工物2は、x軸方向の長さLx,y軸方の向長さLy,
z軸方向の長さにLz,の直方体である。加工を行うと
きの工具軸の5通りの方向を1a,1b,1c,1d,
及び1eで示している。この加工物2をz軸の正の方向
から加工する場合の工具の位置は1aである。そして、
y軸の正の方向から加工する場合の工具の位置は1b、
x軸の正の方向から加工する場合の工具の位置は1c、
y軸の負の方向から加工する場合の工具の位置は1d、
x軸の負の方向から加工する場合の工具の位置は1eで
ある。これらのそれぞれの方向について、加工物の形状
を認識し、RAM33に方向別の加工物の形状データと
して格納されている。
【0018】以下、各方向からの加工物の表現方法を説
明する。図3はz軸正の方向から加工を行う場合の加工
物の形状を示す図である。加工物2はx−y平面上に置
かれている。工具1は加工物2に対しz軸の正の方向に
ある。このとき加工物2はx軸方向とy軸方向とに等間
隔に分割され、分割された加工物分割領域における加工
物の高さデータ(Lz1,Lz2,Lz3,・・・)で
表現される。図示されている加工物2は加工前であるた
め、加工物2の高さデータ(Lz1,Lz2,Lz3,
・・・)は全てLzである。加工が行われると、加工が
行われた場所の加工物の高さデータ(Lz1,Lz2,
Lz3,・・・)は切削されたときの工具の高さデータ
に置き換えられていく。
【0019】図4はy軸方向から加工を行う場合の加工
物の形状を示す図である。図4(A)はy軸の正の方向
から加工を行う場合の加工物2の形状を示す図である。
工具1は加工物2に対しy軸の正の方向にある。加工物
2はz軸方向とx軸方向とに等間隔に分割され、分割さ
れた加工物分割領域におけるz軸とx軸とを含む平面
(z−x平面)からの高さデータ(Ly1,Ly2,L
y3,・・・)で表現される。
【0020】図4(B)はy軸の負の方向から加工を行
う場合の加工物2の形状を示す図である。工具1は加工
物2に対しy軸の負の方向にある。加工物2はz軸方向
とx軸方向とに等間隔に分割され、分割された加工物分
割領域におけるz−x平面と並行なy=Lyの値をとる
平面からの高さデータ(L-y1,L-y2,L-y3,・・
・)で表現される。つまり、図4(B)は図4(A)を
上下逆にした形状である。
【0021】図5はx軸方向から加工を行う場合の加工
物の形状を示す図である。図5(A)はx軸の正の方向
から加工を行う場合の加工物2の形状を示す図である。
工具1は加工物2に対しx軸の正の方向にある。加工物
2はy軸方向とz軸方向とに等間隔に分割され、分割さ
れた加工物分割領域におけるy軸とz軸とを含む平面
(y−z平面)からの高さデータ(Lx1,Lx2,L
x3,・・・)で表現される。
【0022】図5(B)はx軸の負の方向から加工を行
う場合の加工物2の形状を示す図である。工具1は加工
物2に対しx軸の負の方向にある。加工物2はz軸方向
とy軸方向とに等間隔に分割され、分割された加工物分
割領域におけるz−y平面と並行なx=Lxの値をとる
平面からの高さデータ(L-x1,L-x2,L-x3,・・
・)で表現される。
【0023】図6は本発明の加工シミュレーション方法
での工具の表し方を示す図である。例として工具1はフ
ラットなエンドミルとする。そして、工具1は工具軸に
垂直な平面を構成する2つの直行軸方向に等間隔で分割
する。分割した図が1fである。分割された各工具分割
領域における高さデータ(h1,h2,h3,・・・,
hn)で工具1を表現する。この工具の高さデータの基
準になる平面は、加工を行う方向に対応する加工物の高
さデータの基準になる平面と同じである。
【0024】この工具の高さデータの設定の方法を詳し
く説明する。工具の高さの基準となるのは、工具が加工
を行う加工物の面の反対側の面である。勿論この面は工
具軸に垂直である。図3のように加工物2がx−y平面
上にありz軸正の方向から加工を行う場合は、x−y平
面からの距離が工具分割領域の高さデータである。ま
た、図4(A)のようにy軸正の方向から加工を行う場
合は、z−x平面からの距離が工具分割領域の高さデー
タである。次に、図4(B)のようにy軸負の方向から
加工を行う場合について説明をする。加工前の加工物の
y軸方向の大きさがLyである。そのため、工具が加工
を行う加工物の面の反対側の面は、x−z平面と並行な
y=Lyの平面である。その平面からの距離が工具分割
領域の高さデータである。図5(A),(B)の場合も
同様に高さデータを設定することができる。
【0025】上記の例では加工物が直方体であり、加工
を行う面の反対側の面は工具軸と垂直であるが、そうで
ない場合の工具と加工物との高さデータの基準となる平
面は次のように設定する。加工物と接しており、工具軸
と垂直な平面のうち、工具と最も離れた位置の平面を基
準とする。その平面からの距離が各工具分割領域の高さ
データ、及び各加工物分割領域の高さデータである。つ
まり、基準となる平面は工具軸と垂直な平面であり、そ
の平面と工具との間に加工物の全ての領域が表現できる
ようにする。
【0026】また、上記の例では工具をフラットなエン
ドミルとしたが、ボールエンドミルとすることもでき
る。この場合は工具分割領域における高さデータ(h
1,h2,h3,・・・,hn)は、それぞれ異なった
値をとる。
【0027】以上のように表現された加工物の加工状況
をシミュレーションする手順を以下に説明する。図3、
図4、図5で説明したように加工方向別に表現された加
工物の形状データを記憶装置に格納する。この例では、
5通りに表現された加工物が格納される。作業者は、ど
の方向から加工を行うのかを選択する。数値制御装置
は、選択された方向に対応する加工プログラムを実行す
る。その加工プログラムは加工を行うべき方向に工具を
移動させ、加工を開始するようにプログラムされてい
る。グラフィック表示装置のプロセッサは、選択された
加工方向に対応する加工物の形状を表す高さデータを記
憶装置から呼び出す。
【0028】そして、加工プログラムに従って工具が移
動するときの、工具の移動前の領域と工具の移動後の領
域とを比較し、新たに加工する可能性のある加工予測領
域を工具分割領域単位で検出する。つまり、移動後の工
具分割領域は、移動前にも工具が存在していた領域と、
移動前には工具は存在していなかった領域とに分けられ
る。この、移動前には工具は存在していなかった領域が
加工予測領域である。加工予測領域において、加工物の
高さデータと工具の高さデータとを比較する。工具の高
さが加工物の高さよりも低い場合は、加工が行われると
判断し、加工物の高さデータを工具の高さデータの値に
置き換える。次々に更新される加工物の高さデータによ
って表現された加工物を、随時3次元のグラフィックで
表示することにより加工シミュレーションを行うことが
できる。
【0029】図7は本発明の加工シミュレーション方法
によって表示した工具と加工物の第1の例である。この
例ではx−y平面上に置かれた加工物2を工具1でz軸
の正の方向から加工を行っている。工具1はy軸の正の
方向(図示された矢印の方向)に向かって移動してい
る。工具により切削が行われた領域は、x−y平面から
の高さデータが置き換えられている。
【0030】図8は本発明の加工シミュレーション方法
によって表示した工具と加工物の第2の例である。この
例ではx−y平面上に置かれた加工物2を工具1でx軸
の正の方向から加工を行っている。工具1はy軸の正の
方向(図示された矢印の方向)に向かって移動してい
る。工具により切削が行われた領域は、y−z平面から
の高さデータが置き換えられている。この例では、y−
z平面からの高さデータで認識されている加工物を、グ
ラフィック表示装置はx−y平面上に加工物が置かれて
いるように表示している。つまり、選択された方向にお
ける高さデータで表現されている加工物を表示する際に
は、実際に置かれているのと同じ状態で表示する。
【0031】このようにして、複数の方向からのシミュ
レーションを高速化することができる。つまり、本発明
では加工物の形状を複数のデータで記憶しており、加工
が行われる方向に応じて、加工物の形状を表現している
データを選択する。そのことによって、従来一方向から
の加工でしか行えなかった高速のシミュレーション方法
を複数の方向からの加工でも行えるようになる。つま
り、従来複数の方向からの加工をシミュレーションする
には、加工物を小さな立法体の集まりで認識していたた
め、プロセッサが扱うデータ量が多くなってしまい、そ
のデータの解析に時間がかかっていた。しかし、実際の
加工では、一方向からの加工を順番に行うのである。そ
して、それぞれの方向からの加工時の必要なデータを少
なく抑えることによって、プロセッサの処理するデータ
量が減るため高速のシミュレーションが可能となる。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では加工が
行われる方向毎に加工物の高さデータを格納し、加工方
向に対応する加工物の高さデータを工具の高さデータと
比較し、切削された領域の高さデータを更新することに
より、加工シミュレーションを行う。これにより、複数
の方向から加工する場合の高速の加工シミュレーション
を可能にした。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施するときの工具軸と加工物の位置
関係を示す図である。
【図2】本発明を実施するための数値制御装置のハード
ウェアの概略構成図である。
【図3】z軸正の方向から加工を行う場合の加工物の形
状を示す図である。
【図4】y軸の方向から加工を行う場合の加工物の形状
を示す図であり、(A)はy軸の正の方向から加工を行
う場合の加工物の形状を示し、(B)はy軸の負の方向
から加工を行う場合の加工物の形状を示す。
【図5】x軸の方向から加工を行う場合の加工物の形状
を示す図であり、(A)はx軸の正の方向から加工を行
う場合の加工物の形状を示し、(B)はx軸の負の方向
から加工を行う場合の加工物の形状を示す。
【図6】本発明の加工シミュレーション方法での工具の
表し方を示す図である。
【図7】本発明の加工シミュレーション方法によって表
示した工具と加工物の第1の例である。
【図8】本発明の加工シミュレーション方法によって表
示した工具と加工物の第2の例である。
【符号の説明】
1 工具 2 加工物

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 グラフィック表示装置に加工状況を表示
    する加工シミュレーション方法において、 複数の方向から加工するときの加工方向を設定し、 各加工方向からみた加工物の形状を、工具軸に垂直な平
    面を構成する2つの直行軸方向に等間隔で分割した加工
    物分割領域における、加工物の高さデータで表現し、前
    記加工物の高さデータを、記憶装置の対応する領域に記
    憶し、 加工を行う際に選択された指定加工方向に対応する加工
    プログラムを実行し、前記指定加工方向に対応する前記
    加工物の高さデータを選び、工具の形状を工具軸に垂直
    な平面を構成する2つの直行軸方向に等間隔で分割した
    工具分割領域における工具の高さデータで表現し、 加工プログラムに従って工具が移動するときの移動前と
    移動後の領域の違いから、新たに加工する可能性のある
    加工予測領域を、前記工具分割領域単位で検出し、 前記加工予測領域において、前記工具の高さデータと記
    憶された前記加工物の高さデータとを比較して、工具の
    高さが加工物の高さより低い場合には加工が行われると
    判断し、前記加工物の高さデータを前記工具の高さデー
    タに置き換えて、前記記憶装置のデータを更新し、 更新された前記記憶装置のデータによって、加工物の形
    状を前記グラフィック表示装置に表示させることを特徴
    とする加工シミュレーション方法。
  2. 【請求項2】 複数の方向から加工方向を設定する際
    に、 加工物の上面から加工する場合と、加工物の側面におけ
    る90°間隔の4方向のうちの1方向から加工する場合
    との5通りの加工条件に設定することを特徴とする請求
    項1記載の加工シミュレーション方法。
JP30507893A 1993-12-06 1993-12-06 加工シミュレーション方法 Pending JPH07160318A (ja)

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