JPH0715814A - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents

ガス絶縁開閉装置

Info

Publication number
JPH0715814A
JPH0715814A JP14664593A JP14664593A JPH0715814A JP H0715814 A JPH0715814 A JP H0715814A JP 14664593 A JP14664593 A JP 14664593A JP 14664593 A JP14664593 A JP 14664593A JP H0715814 A JPH0715814 A JP H0715814A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
temperature rise
stainless steel
plate
diameter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP14664593A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kaneda
浩 金田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP14664593A priority Critical patent/JPH0715814A/ja
Publication of JPH0715814A publication Critical patent/JPH0715814A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gas-Insulated Switchgears (AREA)
  • Installation Of Bus-Bars (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 絶縁ガスを封入したタンク1に三相一括して
高電圧導体を収納するタンク1はステンレス鋼3と銅4
から成るクラッド板で構成されたガス絶縁開閉装置。 【効果】 渦電流は抵抗率の小さい銅4を流れるためタ
ンク径を大きくすることなくタンク1の温度上昇を抑制
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、変電所・開閉所におい
て使用されるガス絶縁開閉装置(以下GISという)に
関する。
【0002】
【従来の技術】GISは、SF6 ガスのような絶縁ガス
を封入した、接地タンク(以下タンクという)内に高電
圧導体を絶縁支持して構成されるが、運転時に高電圧導
体に何千アンペアもの電流が流れるため、高電圧導体の
有する微小抵抗により熱が発生する。この熱はタンク内
に封入されたSF6 ガスを通じてタンクに伝わり、タン
クの温度を上昇させる。また、高電圧導体に電流が流れ
ることにより交流磁界が高電圧導体周囲に生じるが、タ
ンク材料が磁性体である場合には、この交流磁界により
タンクで鉄損が起こり、損失分が熱として現れてタンク
の温度を上昇させる。さらに、三相器の様に同一タンク
内に3本の高電圧導体が配置された場合には、高電圧導
体がタンクの中心に配置されていないため、高電圧導体
から生じた磁界がタンクと交錯する。このため、タンク
には局所的に渦電流が流れ、タンクの有する抵抗によっ
て熱を発生し、タンクの温度を上昇させる。
【0003】以上述べてきた数々の要因により、運転時
のGISのタンクは温度が上昇する。GISを安全に運
転するためには、このようなタンクの温度上昇を、タン
ク材料の使用可能温度範囲内、もしくは人がタンクに触
れても問題がないことを前提として考えられた安全基準
(30Kまでの温度上昇)以下に抑えなければならない。
また、タンクの温度上昇は高電圧導体の温度も引き上げ
ることになり、通電部に対する温度上昇規格値を上回る
ことにもなり、機器の通電性能を低下させる要因にもな
る。
【0004】近年、電力需要の増加に伴い、GISの電
圧及び通電容量が大きくなってきている。このため、高
電圧導体を流れる電流が増え、発熱量が増加している。
さらにこれに伴って、交流磁界も大きくなっているの
で、タンク材料及び高電圧導体の配置によっては磁界に
よる鉄損や渦電流による発熱も増加し、タンクの温度上
昇が大きくなってきている。したがって、通電容量が大
きい場合には、温度上昇量を規定値以下に抑えるため
に、タンク材料の適切な選定とタンク径の大形化を行っ
て対処している。日立評論VOL64(1982年3月発行)
には、軟鋼製のタンクの内側に局部的に銅製の磁気シー
ルドを配設したGISが記載されている。このようなG
ISにおいては、渦電流は磁気シールドに流れるため、
タンクの温度上昇を抑制することができる。しかし磁気
シールドを配設することによってタンク内面に凹凸が生
じるのでタンク内の電界が乱れ、特に磁気シールドの端
部の電界を誘和するためにタンク径を大きくしなければ
ならなかった。また、タンク材料として磁性体である鋼
材(SS400 材)や、抵抗率の大きいステンレス鋼(S
US304 )を使わず、アルミニウム等の非磁性材を使う
ことにより、磁界によるタンクの直接の発熱を少なくし
たGISも知られている。しかし、このような従来のG
ISは、タンク径が大きくなりGISの配置構成を制限
する可能性があるという問題があった。
【0005】このような従来例として、図5及び図6
に、三相一括形で全長の短い三相短母線の断面図を示
す。三相短母線においては、全長が短い母線であるため
にタンク1内の容積が小さく、高電圧導体2の発熱がタ
ンクに伝わり易い。なおかつ、タンク1内に3本の高電
圧導体2a、2b、2cがあるため発熱量も大きい。し
たがって、タンク1の温度上昇量を規定値以下に抑える
ためには、タンク1の径を大きくして容積を増やさなけ
ればならない。従来、一般的にタンク1の材料として用
いられてきたアルミ材(A5083材、A5052材)について
考えると、A5083材は材料の使用温度範囲からの温度上
昇の限度が25Kと低いため、温度上昇量を規定値以下に
抑えるためには、タンク1の径を大きくする必要があ
る。A5052材は安全基準による30Kまでの温度上昇が許
されるが、機械的強度が他の材料に比べて弱い(引張強
さ−A5052材:24kgf/mm2 、A5083材:28kgf/mm
2 )。そのため、温度上昇対策としてタンクの径を大き
くすると、圧力容器としての強度を得るためにタンク1
の板厚が厚くなり、タンクの製作が従来のガス絶縁開閉
装置のタンクを製作する設備ではできなくなってしま
う。鋼材(SS400 材−引張強さ:41〜52kgf/mm2
及びステンレス鋼(SUS304 材−引張強さ:53kgf/
mm2 )は機械的強度において十分であるが、鋼材(SS
400 P)と磁性体なので鉄損による発熱があり、またス
テンレス鋼(SUS304 材)は抵抗率が72μΩcmと大き
く(SS400 材:14.5μΩcm、A5052材: 4.9μΩc
m)。三相器では渦電流による発熱があるため、どちら
も通電容量が大きい場合には使用できない。
【0006】したがって、三相短母線においてはA5083
材を用いて径の大きいタンクを用いると、図7に示すよ
うに、三相短母線5のタンク径が他の機器(三相母線6
及び断路器7)のタンク径より大きくなってしまい、そ
の分だけ他の機器の脚8を大きくして高さを三相短母線
5に揃えなければならない。つまり、三相短母線のみタ
ンク径が大きいだけでガス絶縁開閉装置全体の高さが高
くなってしまうという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述したよ
うな従来技術の課題を解決するために提案されたもので
あり、その目的は、30Kまでの温度上昇に耐える使用可
能温度範囲をもち、タンクとして十分な機械的強度を有
し、なおかつ非磁性体で抵抗率も低いような理想的な材
料をタンク材料として用いたガス絶縁開閉装置と同等の
ものを提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明においては、接地されたタンク内に絶縁支持部
材を介して高電圧導体を固定し、この絶縁支持部材とタ
ンク内に封入されたSF6 ガスで高電圧導体を絶縁する
ガス絶縁開閉装置において、前記タンクがステンレン鋼
板と銅板で構成されたクラッド板で構成されていること
を特徴とするGISを提供する。
【0009】
【作用】以上のような構成を有する本発明のGISにお
いては、タンクをステンレス鋼板と銅板で構成されたク
ラッド板で構成することにより、材料の使用可能温度範
囲は30K以上の温度上昇に耐えることができ、タンク材
料による温度上昇制限がなくなる(但し安全面からの温
度上昇制限30Kは残る)。また、ステンレス鋼を用いて
いるため、タンクとして十分な機械的強度があり、通電
容量の増加にともないタンク径を大きくしても、タンク
の板厚を従来設備での製作可能範囲に収められる。さら
に、ステンレス鋼も銅も非磁性体なので交流磁界による
鉄損による発熱もない。また、ステンレス鋼の抵抗率は
72μΩcmであるのに対し、銅の抵抗率は1.78μΩcm程度
であるため、クラッド板を交差する磁界により生じた渦
電流の大半は抵抗率の低い銅材の方を流れるので、渦電
流に起因する発熱も従来に比べて小さくなる。
【0010】
【実施例】以下に、本発明によるガス絶縁開閉装置の一
実施例について、図1乃至図4を参照して具体的に説明
する。なお、図5乃至図7に示した従来技術と同一部分
には同一符号を付している。
【0011】本実施例の基本的な構成は、図5乃至図7
に示した従来技術と同様である。図1及び図2に示すよ
うに、タンク1内には高電圧導体2a〜2cが配置され
ている。
【0012】そして、以上のような基本的な部品構成に
加え、本実施例では、タンク1をステンレス鋼3と銅4
のクラッド板で構成し、内側が銅4になるようにしてい
る。機械的強度を確保するためのステンレス鋼3は、30
K以上の温度上昇でも圧力容器材料としての使用が許容
されているため、A5083材の様なタンク材料による温度
上昇制限はなくなる(但し製品としての保守安全面から
の温度上昇制限は残る)。また、ステンレス鋼を用いて
いるため、機械的強度が強く、高電圧導体からの発熱に
よる温度上昇を規定値以下に抑えるためにタンク径を大
きくする必要がない。さらに、ステンレス鋼も銅も非磁
性体なので交流磁界によって生じる鉄損による発熱もな
い。また、ステンレス鋼の電気抵抗率は高いが、銅の電
気抵抗率は充分に低いために、磁界による渦電流は大半
が銅の方に流れるため、これによる発熱も少なく問題に
ならない。さらに、磁気シールドを配設する必要がな
く、タンク1内には凸凹がないので電界が乱れることも
なく、しかも電界設計が容易である。
【0013】したがって、タンクの容積が三相短母線の
ように小さい場合でも、タンクの温度上昇を規定値以下
に抑えることができ、隣接の大きなガス容積を有する機
器で、温度上昇制約を受けない機器と同等なタンク径で
ガス絶縁開閉装置を構成することが可能である。したが
って、図4に示すように、ガス絶縁開閉装置の各機器の
タンク径が同等に揃うために、脚の高さが従来例のよう
に高くならず、ガス絶縁開閉装置の高さを低く抑えられ
る。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、タンクをステンレス鋼板と銅板で構成されたクラッ
ド板で構成することにより、従来温度上昇の問題からタ
ンク径を大きくせざるを得なかった機器を、他の機器と
同等のタンク径で構成した信頼性の高いガス絶縁開閉装
置。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるタンクの部分断面図
【図2】本発明による代表的実施例のガス絶縁開閉装置
を示す構成図
【図3】本発明による三相短母線の断面図(図1のA−
A線断面図)
【図4】本発明による三相短母線の横断面図
【図5】従来の三相短母線の断面図
【図6】従来の三相短母線の横断面図
【図7】従来のガス絶縁開閉装置を示す構成図
【符号の説明】
1…タンク、2a,2b,2c…高電圧導体、3…ステ
ンレス鋼、4…銅、5…三相短母線、6…三相母線、7
…断路器、8…脚。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁ガスを封入した接地タンクに3相一
    括して高電圧導体を収納したガス絶縁開閉装置におい
    て、 前記接地タンクが、ステンレス鋼板の内側に銅板を接合
    したクラッド板で構成されていることを特徴とするガス
    絶縁開閉装置。
JP14664593A 1993-06-18 1993-06-18 ガス絶縁開閉装置 Pending JPH0715814A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14664593A JPH0715814A (ja) 1993-06-18 1993-06-18 ガス絶縁開閉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14664593A JPH0715814A (ja) 1993-06-18 1993-06-18 ガス絶縁開閉装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0715814A true JPH0715814A (ja) 1995-01-17

Family

ID=15412419

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14664593A Pending JPH0715814A (ja) 1993-06-18 1993-06-18 ガス絶縁開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0715814A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6904961B2 (en) 2003-01-07 2005-06-14 Honeywell International, Inc. Prime surface gas cooler for high temperature and method for manufacture
WO2010029632A1 (ja) 2008-09-11 2010-03-18 三菱電機株式会社 ガス絶縁開閉装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6904961B2 (en) 2003-01-07 2005-06-14 Honeywell International, Inc. Prime surface gas cooler for high temperature and method for manufacture
WO2010029632A1 (ja) 2008-09-11 2010-03-18 三菱電機株式会社 ガス絶縁開閉装置
US8520368B2 (en) 2008-09-11 2013-08-27 Mitsubishi Electric Corporation Gas insulated switchgear

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2725925C (en) Method and apparatus to move an arcing fault to a different location in an electrical enclosure
JPH0715814A (ja) ガス絶縁開閉装置
JPH044707A (ja) ガス絶縁開閉装置
JPH023365B2 (ja)
KR102643753B1 (ko) 가스 절연 개폐장치
JPS6226969Y2 (ja)
JPH02285909A (ja) 導体接続装置
JP2004281302A (ja) ガス絶縁遮断器とガス絶縁開閉装置
JPH04207917A (ja) ガス絶縁電気機器
JPH10295008A (ja) 複合形ガス絶縁変電設備
JPS62123906A (ja) ガス絶縁装置
JPH02266806A (ja) ガス絶縁開閉装置
JPS6235327B2 (ja)
JPH07123547A (ja) ガス絶縁開閉装置
JPH02288119A (ja) 高電圧電気機器
JPH0223049Y2 (ja)
JP2001251711A (ja) ガス絶縁開閉装置
JP2000270450A (ja) ガス絶縁母線及びガス絶縁開閉装置
JPS6111042B2 (ja)
JPH01278210A (ja) ガス絶縁開閉装置
JPH01321808A (ja) 3相分離形電気機器
JP2001145240A (ja) ガス絶縁母線及びガス絶縁開閉装置
JPS6235329B2 (ja)
JPS6254220B2 (ja)
Langhammer Overvoltages caused by the interruption of small inductive transformer currents