JPH07157617A - 農業用塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents

農業用塩化ビニル系樹脂組成物

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JPH07157617A
JPH07157617A JP5307830A JP30783093A JPH07157617A JP H07157617 A JPH07157617 A JP H07157617A JP 5307830 A JP5307830 A JP 5307830A JP 30783093 A JP30783093 A JP 30783093A JP H07157617 A JPH07157617 A JP H07157617A
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JP
Japan
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acid
vinyl chloride
chloride resin
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parts
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JP5307830A
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Masashi Harada
原田  昌史
Hidehiro Ishizuka
秀博 石塚
Kiyotatsu Iwanami
清立 岩波
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Adeka Corp
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Asahi Denka Kogyo KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 長期間にわたる耐候性に優れ、長期間にわた
って展張使用が可能な農業用ハウスやトンネルに使用し
て、実用上満足できるまでに改善された農業用塩化ビニ
ル系樹脂組成物を提供すること。 【構成】 本発明の農業用塩化ビニル系樹脂組成物は、
塩化ビニル系樹脂100重量部に、(a)可塑剤20〜
90重量部、(b)下記〔化1〕の一般式(I)で表さ
れるペンタエリスリトールジホスフェート化合物0.0
1〜10重量部および(c)防曇り剤0.1〜5重量部
を添加してなるものである。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、農業用塩化ビニル系樹
脂組成物、詳しくは、塩化ビニル系樹脂に、特定のペン
タエリスリトールジホスフェート化合物を可塑剤および
防曇剤と組合わせて添加することにより、特に長期間に
わたり展張使用が可能である農業用ハウスやトンネルな
どに使用される農業用塩化ビニル系樹脂組成物に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】塩化ビ
ニル系樹脂は、耐候性に優れ、強度が大きくまた透明性
が良好であるなどの特徴があり、広範な用途に用いられ
ている。特に、塩化ビニル系樹脂に可塑剤を配合した軟
質製品は、加工が容易であり、農業用ハウスやトンネル
などのフィルム、シートなどとして汎用されている。
【0003】しかしながら、塩化ビニル系樹脂は、熱お
よび光に対する安定性に劣り、加熱成形加工を行う際に
は、主として脱塩化水素に起因する熱分解を起こしやす
い欠点がある。また、ハウスまたはトンネルなどの農業
用途に用いる場合には、屋外で使用されるため、太陽
光、ほこり、酸素などの影響により、色調の悪化、強度
の低下、透明性の低下などの問題を生じ、その実用性を
大きく損なうことが多かった。
【0004】従来から、塩化ビニル系樹脂の加熱成形加
工時の熱安定性および耐候性を改良するために、種々の
熱安定剤や耐候安定剤が用いられていた。
【0005】これらの、熱安定剤としては、有機カルボ
ン酸金属塩(金属石ケン)、有機リン酸金属塩、有機ホ
スファイト化合物、エポキシ化合物などが知られてい
る。
【0006】また、耐候安定剤としてはベンゾフェノン
系、ベンゾトリアゾール系などの各種紫外線吸収剤、
2,2,6,6−テトラメチルピペリジン誘導体に代表
されるヒンダードアミン系の光安定剤などが知られてい
る。
【0007】これらの光安定剤を用いることにより、樹
脂組成物の初期の耐候性は比較的満足し得るまでに改善
され、特にベンゾフェノン系およびベンゾトリアゾール
系の紫外線吸収剤はその効果が大きい。また、有害波長
の紫外線吸収剤をカットすることにより病害の発生を防
止する効果を奏ずることも報告されており、比較的多量
の紫外線吸収剤を添加することが行なわれている。
【0008】しかしながら、これらの紫外線吸収剤は樹
脂表面へブリードあるいはブルームしやすく、また雨水
などにより抽出されたりするために長期間にわたって有
効に作用することができなかった。このため、長期間に
わたり耐候性が保持できる農業用塩化ビニル系樹脂組成
物の開発が強く望まれていた。
【0009】従って、本発明の目的は、長期間にわたる
耐候性に優れ、長期間にわたって展張使用が可能な農業
用ハウスやトンネルに使用して、実用上満足できるまで
に改善された農業用塩化ビニル系樹脂組成物を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、鋭意検討
を重ねた結果、塩化ビニル系樹脂に、特定のペンタエリ
スリトールジホスフェート化合物を可塑剤および防曇剤
と組合わせて添加した塩化ビニル系樹脂組成物が、上記
目的を達成し得ることを知見した。
【0011】本発明は、上記知見に基づきなされたもの
で、塩化ビニル系樹脂100重量部に、(a)可塑剤2
0〜90重量部、(b)下記〔化2〕(前記〔化1〕と
同じ)の一般式(I)で表されるペンタエリスリトール
ジホスフェート化合物0.01〜10重量部および
(c)防曇剤0.1〜5重量部を添加してなる農業用塩
化ビニル系樹脂組成物を提供するものである。
【0012】
【化2】
【0013】以下、本発明の農業用塩化ビニル系樹脂組
成物について詳細に説明する。
【0014】本発明に用いられる塩化ビニル系樹脂とし
ては、ポリ塩化ビニルホモポリマーおよび塩化ビニル−
酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−エチレン共重合体、
塩化ビニル−プロピレン共重合体、塩化ビニル−スチレ
ン共重合体、塩化ビニル−イソブチレン共重合体、塩化
ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニル−スチレ
ン−無水マレイン酸三元共重合体、塩化ビニル−アルキ
ル、シクロアルキルまたはアルキルマレイミド共重合
体、塩化ビニル−スチレン−アクリルニトリル共重合
体、塩化ビニル−ブタジエン共重合体、塩化ビニル−イ
ソプレン共重合体、塩化ビニル−塩素化プロピレン共重
合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン−酢酸ビニル三元共
重合体、塩化ビニル−アクリル酸エステル共重合体、塩
化ビニル−マレイン酸エステル共重合体、塩化ビニル−
メタクリル酸エステル共重合体、塩化ビニル−アクリロ
ニトリル共重合体、塩化ビニル−ウレタン共重合体など
の塩化ビニル共重合体などが挙げられる。
【0015】また、本発明に用いられる塩化ビニル系樹
脂は、以下の重合体とのブレンド品であってもよい。上
記重合体としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リブテン、ポリ−3−メチルブテンなどのα−オレフィ
ン重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−
プロピレン共重合体などのポリオレフィンおよびこれら
の共重合体、ポリスチレン、アクリル樹脂、スチレンと
他の単量体(例えば、無水マレイン酸、ブタジエン、ア
クリロニトリルなど)との共重合体、アクリロニトリル
−ブタジエン−スチレン共重合体、メタクリル酸エステ
ル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリウレタンなど
が挙げられる。
【0016】本発明に用いられる(a)成分である可塑
剤としては、ジブチルフタレート、ブチルベンジルフタ
レート、ジヘプチルフタレート、ジオクチルフタレー
ト、ジイソノニルフタレート、ジイソデシルフタレー
ト、ジラウリルフタレート、ジシクロヘキシルフタレー
ト、ジオクチルテレフタレートなどのフタレート系;ジ
オクチルアジペート、ジイソノニルアジペート、ジイソ
デシルアジペート、ジ(ブチルジグリコール)アジペー
トなどのアジペート系;トリフエニルホスフェート、ト
リクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェー
ト、トリス(イソプロピルフェニル)ホスフェート、ト
リエチルホスフェート、トリブチルホスフェート、トリ
オクチルホスフェート、トリ(ブトキシエチル)ホスフ
ェート、オクチルジフエニルホスフェートなどのホスフ
ェート系;その他、ポリエステル系、テトラヒドロフタ
レート系、アゼレート系、セバケート系、ステアリン酸
系、クエン酸系、トリメリテート系、エポキシ系などの
可塑剤が挙げられる。このうちフタレート系およびホス
フェート系の可塑剤を用いることが好ましく、特に両者
を併用した場合に著しい効果が認められる。
【0017】上記(a)成分の添加量は、塩化ビニル系
樹脂100重量部に対して、20〜90重量部、好まし
くは30〜80重量部である。また、上記のフタレート
系およびホスフェート系の可塑剤を併用する場合、一般
にはフタレート系の可塑剤を20〜70重量部、ホスフ
ェート系の可塑剤を1〜20重量部添加することが好ま
しい。
【0018】本発明に用いられる(b)成分は、上記一
般式(I)で表されるペンタエリスリトールジホスフェ
ート化合物である。上記一般式(I)において、R1およ
びR2で示されるアルキル基としては、メチル、エチル、
プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、第二ブ
チル、第三ブチル、アミル、第三アミル、ヘキシル、オ
クチル、2−エチルヘキシル、第三オクチル、ノニル、
イソノニル、デシル、ウンデシル、イソデシル、ラウリ
ル、トリデシル、イソトリデシル、C10〜12混合アルキ
ル、テトラデシル、ステアリルなどの基が挙げられる。
【0019】また、R1およびR2で示されるアリール基と
しては、フェニル、フェニルフェニル、トリル、キシリ
ル、エチルフェニル、ブチルフェニル、第三ブチルフェ
ニル、オクチルフェニル、イソオクチルフェニル、ノニ
ルフェニル、ジノニルフェニル、シクロヘキシルフェニ
ル、2,4−ジ第三ブチルフェニル、2,4−ジ第三オ
クチルフェニル、2,4−ジ第三アミルフェニル、2−
第三ブチル−4−メチルフェニル、2,4,6−トリ第
三ブチルフェニル、2,6−ジ第三ブチル−4−メチル
フェニルなどの基が挙げられる。
【0020】従って、上記一般式(I)で表されるペン
タエリスリトールジホスフェート化合物の具体例として
は、例えば、ジラウリルペンタエリスリトールジホスフ
ェート、ジ(イソトリデシル)ペンタエリスリトールジ
ホスフェート、ジテトラデシルペンタエリスリトールジ
ホスフェート、ジステアリルペンタエリスリトールジホ
スフェート、ジフェニルペンタエリスリトールジホスフ
ェート、ジ(ノニルフェニル)ペンタエリスリトールジ
ホスフェート、ビス(2,6−ジ第三ブチルフェニル)
ペンタエリスリトールジホスフェート、ビス(2,6−
ジ第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリト
ールジホスフェート、ビス(2,6−ジ第三ブチル−4
−エチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスフェー
ト、ビス(2,6−ジ第三ブチル−4−第三オクチルフ
ェニル)ペンタエリスリトールジホスフェート、ビス
(2,6−ジ第三ブチル−4−第三ノニルフェニル)ペ
ンタエリスリトールジホスフェート、ビス(2,4,6
−トリ第三ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホ
スフェートなどが挙げられる。
【0021】上記(b)成分の添加量は、塩化ビニル系
樹脂100重量部に対して、0.01〜10重量部、好
ましくは0.1〜5重量部である。上記添加量が、0.
01重量部未満では、長期間にわたる耐候性が発現しな
い。
【0022】本発明に用いられる(c)成分である防曇
剤は、塩化ビニル系樹脂に防曇性(防滴性)を付与する
目的で添加するものであり、通常、農業用被覆剤の防曇
性(防滴性)付与剤として用いられているものが使用で
きる。例えば、ソルビタンモノステアレート、ソルビタ
ンジステアレート、ソルビタンセスキステアレート、ソ
ルビタンモノパルミテート、およびこれらのエチレンオ
キサイドおよび/またはプロピレンオキサイド付加化合
物などのソルビタン高級脂肪酸エステル系化合物、ソル
ビトール脂肪酸エステル系化合物、グリセリン脂肪酸エ
ステル系化合物などが挙げられる。これらの防曇剤は単
独でまたは二種以上の混合物として使用することができ
る。
【0023】上記(c)成分の添加量は、塩化ビニル系
樹脂100重量部に対して、0.1〜5重量部、好まし
くは0.5〜3重量部である。
【0024】また、本発明の組成物には、Li, K, Na, M
g, Sr, Ca,Ba, Zn, Cd, Sn, Pb,有機Snなどの金属塩、
例えば、カルボン酸塩、有機リン酸類の塩、フェノレー
ト、メルカプタイドなどを併用することにより、組成物
の安定化効果が著しく向上する。
【0025】上記カルボン酸塩を構成するカルボン酸と
しては、例えば、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、
カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ネオデカン酸、
2−エチルヘキシル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウ
ンデカン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン
酸、パルミチン酸、イソステアリン酸、ステアリン酸、
12−ヒドロキシステアリン酸、ベヘニン酸、モンタン
酸、エライジン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン
酸、チオグリコール酸、メルカプトプロピオン酸、オク
チルメルカプトプロピオン酸、安息香酸、モノクロル安
息香酸、p−第三ブチル安息香酸、ジメチルヒドロキシ
安息香酸、3,5−ジ第三ブチル−4−ヒドロキシ安息
香酸、トルイル酸、ジメチル安息香酸、エチル安息香
酸、クミン酸、n−プロピル安息香酸、アセトキシ安息
香酸、サリチル酸、p−第三オクチルサリチル酸などの
一価カルボン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グル
タル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼラ
イン酸、セバチン酸、マレイン酸、フマール酸、シトラ
コン酸、メタコン酸、イタコン酸、アコニット酸、チオ
ジプロピオン酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル
酸、オキシフタル酸、クロルフタル酸などの二価のカル
ボン酸あるいはこれらのモノエステルまたはモノアマイ
ド化合物、ブタントリカルボン酸、ブタンテトラカルボ
ン酸、ヘミメリット酸、トリメリット酸、メロファン
酸、ピロメリット酸などの三価または四価カルボン酸の
ジまたはトリエステル化合物などが挙げられる。
【0026】上記有機リン酸類の塩を構成する有機リン
酸類としては、モノまたはジオクチルリン酸、モノまた
はジドデシルリン酸、モノまたはジオクタデシルリン
酸、モノまたはジ(ノニルフェニル)リン酸、ホスホン
酸ノニルフェニルエステル、ホスホン酸ステアリルエス
テルなどが挙げられる。
【0027】上記フェノレートを構成するフェノール類
としては、フェノール、クレゾール、キシレノール、メ
チルプロピルフェノール、メチル第三オクチルフェノー
ル、エチルフェノール、イソプロピルフェノール、第三
ブチルフェノール、n−ブチルフェノール、ジイソブチ
ルフェノール、イソアミルフェノール、ジアミルフェノ
ール、イソヘキシルフェノール、オクチルフェノール、
イソオクチルフェノール、2−エチルヘキシルフェノー
ル、第三オクチルフェノール、ノニルフェノール、ジノ
ニルフェノール、第三ノニルフェノール、デシルフェノ
ール、ドデシルフェノール、オクタデシルフェノール、
シクロヘキシルフェノール、フェニルフェノールなどが
挙げられる。
【0028】これらの金属塩の添加量は、塩化ビニル系
樹脂100重量部に対して、0.01〜10重量部、好
ましくは0.1〜5重量部である。
【0029】本発明の組成物に、更に有機ホスファイト
化合物および/またはエポキシ化合物を併用することに
より、組成物は優れた相乗効果を示す。
【0030】上記有機ホスファイト化合物としては、例
えば、トリフェニルホスファイト、トリス(2,4−ジ
第三ブチルフェニル)ホスファイト、トリス(ノニルフ
ェニル)ホスファイト、トリス(ジノニルフェニル)ホ
スファイト、トリス(モノ、ジ混合ノニルフェニル)ホ
スファイト、ジフェニルアシッドホスファイト、2,
2’−メチレンビス(4,6−ジ第三ブチルフェニル)
オクチルホスファイト、ジフェニルデシルホスファイ
ト、フェニルジイソデシルホスファイト、トリブチルホ
スファイト、トリ(2−エチルヘキシル)ホスファイ
ト、トリデシルホスファイト、トリラウリルホスファイ
ト、ジブチルアシッドホスファイト、ジラウリルアシッ
ドホスファイト、トリラウリルトリチオホスファイト、
ビス(ネオペンチルグリコール)・1,4−シクロヘキ
サンジメチルジホスファイト、ビス(2,4−ジ第三ブ
チルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、
ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、フ
ェニル−4,4’−イソプロピリデンジフェノール・ペ
ンタエリスリトールジホスファイト、テトラ(C12〜15
混合アルキル)−4,4’−イソプロピリデンジフェニ
ルジホスファイト、水素化−4,4’−イソプロピリデ
ンジフェノールポリホスファイト、ビス(オクチルフェ
ニル)・ビス〔4,4’−n−ブチリデンビス(2−第
三ブチル−5−メチルフェノール)〕・1,6−ヘキサ
ンジオール・ジホスファイト、テトラトリデシル・4,
4’−ブチリデンビス(2−第三ブチル−5−メチルフ
ェノール)ジホスファイト、ヘキサ(トリデシル)・
1,1,3−トリス(2−メチル−5−第三ブチル−4
−ヒドロキシフェニル)ブタン・トリホスファイトなど
が挙げられる。
【0031】上記有機ホスファイト化合物の添加量は、
塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、0.01〜5
重量部、特に0.1〜3重量部とするのが好ましい。
【0032】また、上記エポキシ化合物としては、エポ
キシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシ化魚油、
エポキシ化トール油脂肪酸エステル、エポキシ化牛脂
油、エポキシ化ヒマシ油、エポキシ化サフラワー油、エ
ポキシ化アマニ油脂肪酸ブチル、エポキシステアリン酸
メチル,−ブチル,−2−エチルヘキシルまたは−ステ
アリル、トリス(エポキシプロピル)イソシアヌレー
ト、3−(2−キセノキシ)−1,2−エポキシプロパ
ン、エポキシ化ポリブタジエン、ビスフェノール−Aジ
グリシジルエーテル、ビニルシクロヘキセンジエポキサ
イド、ジシクロペンタジエンジエポキサイド、3,4−
エポキシシクロヘキシル−6−メチルエポキシシクロヘ
キサンカルボキシレートなどが挙げられる。
【0033】上記エポキシ化合物の添加量は、塩化ビニ
ル系樹脂100重量部に対して、0.01〜20重量
部、特に0.5〜10重量部とするのが好ましい。
【0034】本発明の組成物には、更に、トンネルやハ
ウス内部で、朝夕との急激な温度の変化の場合に、水蒸
気が霧滴化して作物表面を濡らし病害発生の原因となる
のを防止するため、霧の発生を抑える目的で、防霧剤を
添加することができる。該防霧剤としては、従来農業用
被覆剤の防霧性付与剤として提案されているものは全て
使用できるが、例えば、パーフルオロアルキル基、パー
フルオロアルコキシ基、ポリフルオロアルキル基、パー
フルオロアルケニル基、ポリフルオロアルケニル基、パ
ーフルオロアルキレン基などを有するフッ素系化合物あ
るいはシラン系化合物が好ましい。
【0035】また、本発明の組成物には、ペンタエリス
リトール、ジペンタエリスリトール、ソルビトール、マ
ンニトール、ペンタエリスリトールまたはジペンタエリ
スリトールのステアリン酸ハーフエステル、ビス(ジペ
ンタエタスリトール)アジペート、グリセリン、トリス
(2ーヒドロキシエチル)イソシアヌレートなどの多価
アルコール化合物、βージケトン化合物として、デヒド
ロ酢酸、ジベンゾイルメタン、ベンゾイルアセトン、ス
テアロイルベンゾイルメタン、含エステルβージケトン
化合物およびこれらのβ−ジケトン化合物の亜鉛、カル
シウム、バリウムなどの金属塩などの安定化助剤を併用
することができ、これによりその安定性をさらに改善す
ることができる。
【0036】本発明の組成物には、その他無機化合物と
して、合成タルサイト類、リン酸カルシウム、リン酸マ
グネシウムなども用途に応じて適宜併用することができ
る。
【0037】本発明の組成物に、紫外線吸収剤あるいは
光安定剤を添加するならば、光安定性を向上させ得るの
で、本発明の組成物には使用目的に応じて適宜これらを
選択し併用することが可能である。上記紫外線吸収剤と
しては、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、サ
リシレート系、置換アクリルニトリル系紫外線吸収剤な
どが挙げられ、上記光安定剤としては、2,2,6,6
−テトラメチルピペリジン化合物に代表されるヒンダー
ドアミン系光安定剤などが挙げられる。
【0038】その他必要に応じて、本発明の組成物に
は、例えば架橋剤、充填剤、顔料、発泡剤、帯電防止
剤、防曇剤、プレートアウト防止剤、表面処理剤、滑
剤、難燃剤、蛍光剤、防黴剤、殺菌剤、光劣化剤、加工
助剤、離型剤、抗酸化剤などを併用することができる。
【0039】
【実施例】以下、実施例によって本発明を更に詳細に説
明する。しかしながら、本発明はこれらの実施例によっ
て何ら制限を受けるものではない。
【0040】実施例1 下記〔配合〕に示す配合物を用い、混練ロールで厚さ
0.1mmのフィルムを作成し、屋外暴露によるフィルム
の耐候性試験、伸び残率および厚さ1mmのプレスシート
による1年後のブツの生成状態の試験を行った。それら
の結果を下記〔表1〕に示す。
【0041】尚、耐候性試験は、屋外暴露10ケ月およ
び20ケ月後のフィルムの表面状態を観察し、その評価
基準を10段階に表し、1はほとんど変色なしであり、
10は黒褐変の状態であることを示す。 1(無色) ────────── (黒褐色)10
【0042】また、伸び残率は、屋外暴露1年後のフィ
ルムを暴露前の伸びと比較して残率(%)で示す。
【0043】 〔配 合〕 重量部 塩化ビニル樹脂(重合度1300) 100 ジ−2−エチルヘキシルフタレート 50 トリクレジルホスフェート 5 ビスフェノールAジグリシジルエーテル 2 Ba/Zn系複合安定剤 1.5 ステアリン酸亜鉛 0.6 トリス(モノおよびジ混合ノニルフェニル)ホスファイト 0.8 エチレンビスステアリン酸アミド 0.5 ソルビタンモノパルミテート 1.5 試料化合物 (下記〔表1〕に示す) 0.8
【0044】
【表1】
【0045】実施例2 下記〔配合〕に示す配合物を用い、実施例1と同様の試
験を行った。それらの結果を下記〔表2〕に示す。
【0046】 〔配合〕 重量部 塩化ビニル樹脂(重合度1450) 100 ジオクチルフタレート 45 トリクレジルホスフェート 5 エポキシ化アマニ油脂肪酸オクチル 3 Ba/Zn系液状複合安定剤 1.6 Ba/Zn系粉末複合安定剤 1.0 テトラ(C12〜15混合アルキル)ビスフェノールA 0.75 ジホスファイト メチレンビスステアリン酸アミド 0.3 ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート 1.2 テトラキス(2,2,6,−テトラメチル−4− 0.25 ピペリジニ)1,2,3,4−テトラカルボキシ レート 試料化合物 (下記〔表2〕に示す) 0.3
【0047】
【表2】
【0048】上記〔表1〕および〔表2〕の結果より、
前記一般式(I)で表されるペンタエリスリトールジホ
スフェート化合物を含有する本発明の塩化ビニル系樹脂
組成物は、長期間にわたって耐候性が保持され、また、
伸び残率にも優れており、樹脂シートにブツの発生も起
こらないことが判る。
【0049】これに対し、本発明に係る前記一般式
(I)で表されるペンタエリスルトールジホスフェイト
化合物を使用しない塩化ビニル系樹脂組成物あるいは従
来の有機ホスファイト化合物を使用した塩化ビニル系樹
脂組成物は、10ケ月位までは、ある程度の耐候性を示
すものの、20ケ月の長期間になると、揮散してしまい
耐候性が著しく劣り、しかも伸び残率も低下するととも
に、樹脂シートにブツが発生してくることが判る。
【0050】
【発明の効果】本発明の農業用塩化ビニル系組成物は、
塩化ビニル系樹脂に、特定のペンタエリスリトールジホ
スフエート化合物を、可塑剤および防曇剤と組合わせて
添加することにより、長期間にわたる耐候性に優れるも
のである。従って、本発明の農業用塩化ビニル系組成物
は、長期間にわたって展張使用が可能な農業用ハウスや
トンネルに使用して、実用上満足できるまでに改善され
たものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニル系樹脂100重量部に、
    (a)可塑剤20〜90重量部、(b)下記〔化1〕の
    一般式(I)で表されるペンタエリスリトールジホスフ
    ェート化合物0.01〜10重量部および(c)防曇剤
    0.1〜5重量部を添加してなる農業用塩化ビニル系樹
    脂組成物。 【化1】
JP5307830A 1993-12-08 1993-12-08 農業用塩化ビニル系樹脂組成物 Pending JPH07157617A (ja)

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