JPH07156934A - ポリエチレンテレフタレートボトル - Google Patents
ポリエチレンテレフタレートボトルInfo
- Publication number
- JPH07156934A JPH07156934A JP30271693A JP30271693A JPH07156934A JP H07156934 A JPH07156934 A JP H07156934A JP 30271693 A JP30271693 A JP 30271693A JP 30271693 A JP30271693 A JP 30271693A JP H07156934 A JPH07156934 A JP H07156934A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- polyethylene terephthalate
- dyn
- bottle
- dynamic storage
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
Abstract
(57)【要約】 （修正有）
【構成】 ボトル最大径部分において、周波数１０Ｈｚ
で測定した動的貯蔵弾性率Ｅ´が ３０℃では１．１×１０11〜１．４×１０11ｄｙｎ／ｃ
ｍ2 ９０℃では９．０×１０10〜１．３×１０11ｄｙｎ／ｃ
ｍ2 であり、かつ、３０〜９０℃の温度範囲で温度とと
もに単調に変化することを特徴とするポリエチレンテレ
フタレートボトル。 【効果】 高温の充填、殺菌ライン上で割れや凹みが生
じない優れたものである。
で測定した動的貯蔵弾性率Ｅ´が ３０℃では１．１×１０11〜１．４×１０11ｄｙｎ／ｃ
ｍ2 ９０℃では９．０×１０10〜１．３×１０11ｄｙｎ／ｃ
ｍ2 であり、かつ、３０〜９０℃の温度範囲で温度とと
もに単調に変化することを特徴とするポリエチレンテレ
フタレートボトル。 【効果】 高温の充填、殺菌ライン上で割れや凹みが生
じない優れたものである。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、高温で内容物充填や殺
菌を行なうライン上で割れたり、凹みが生じることがな
いポリエチレンテレフタレートボトルに関する。
菌を行なうライン上で割れたり、凹みが生じることがな
いポリエチレンテレフタレートボトルに関する。
【０００２】
【従来技術及び発明が解決しようとする課題】最近、二
軸延伸ブロー成形されたポリエチレンテレフタレートボ
トルが、酒、ソース、果汁等の高温で充填や殺菌を行な
うものの容器として使用され始めた。しかし、高温で充
填、殺菌するために、ライン上でポリエチレンテレフタ
レートボトルは高温のまま隣接するボトルや装置と接触
し、最も力がかかった部分に割れや凹みが生じるという
問題があった。
軸延伸ブロー成形されたポリエチレンテレフタレートボ
トルが、酒、ソース、果汁等の高温で充填や殺菌を行な
うものの容器として使用され始めた。しかし、高温で充
填、殺菌するために、ライン上でポリエチレンテレフタ
レートボトルは高温のまま隣接するボトルや装置と接触
し、最も力がかかった部分に割れや凹みが生じるという
問題があった。
【０００３】
【課題を解決するための手段】本発明は高温の充填、殺
菌ライン上で割れや凹みが生じない優れたポリエチレン
テレフタレートボトルを提供せんとするものであり、そ
の要旨は、ボトル最大径部分において、周波数１０Ｈｚ
で測定した動的貯蔵弾性率Ｅ´が ３０℃では１．１×１０11〜１．４×１０11ｄｙｎ／ｃ
ｍ2 ９０℃では９．０×１０10〜１．３×１０11ｄｙｎ／ｃ
ｍ2 であり、かつ、３０〜９０℃の温度範囲で温度とと
もに単調に変化することを特徴とするポリエチレンテレ
フタレートボトルである。
菌ライン上で割れや凹みが生じない優れたポリエチレン
テレフタレートボトルを提供せんとするものであり、そ
の要旨は、ボトル最大径部分において、周波数１０Ｈｚ
で測定した動的貯蔵弾性率Ｅ´が ３０℃では１．１×１０11〜１．４×１０11ｄｙｎ／ｃ
ｍ2 ９０℃では９．０×１０10〜１．３×１０11ｄｙｎ／ｃ
ｍ2 であり、かつ、３０〜９０℃の温度範囲で温度とと
もに単調に変化することを特徴とするポリエチレンテレ
フタレートボトルである。
【０００４】充填ライン上では、隣接するボトル同志
は、たがいに接触し、力がかかる。力がかかる部分は、
ボトルのデザインにより変化するが、通常はボトル胴部
の側面下部の最大径部分である。
は、たがいに接触し、力がかかる。力がかかる部分は、
ボトルのデザインにより変化するが、通常はボトル胴部
の側面下部の最大径部分である。
【０００５】動的貯蔵弾性率Ｅ´が３０℃で１．１×１
０11ｄｙｎ／ｃｍ2 より小さいか又は９０℃で９．０×
１０10ｄｙｎ／ｃｍ2 より小さいと、柔かいために、高
温充填等のライン上でボトルに凹みが生じる。
０11ｄｙｎ／ｃｍ2 より小さいか又は９０℃で９．０×
１０10ｄｙｎ／ｃｍ2 より小さいと、柔かいために、高
温充填等のライン上でボトルに凹みが生じる。
【０００６】また、動的貯蔵弾性率Ｅ´が３０℃で１．
４×１０11ｄｙｎ／ｃｍ2 より大きいか又は、９０℃で
１．３×１０11ｄｙｎ／ｃｍ2 より大きいと、剛く、も
ろくなるために、ボトルが割れる。
４×１０11ｄｙｎ／ｃｍ2 より大きいか又は、９０℃で
１．３×１０11ｄｙｎ／ｃｍ2 より大きいと、剛く、も
ろくなるために、ボトルが割れる。
【０００７】動的貯蔵弾性率Ｅ´が上記の要件を満たし
ていると、割れも凹みも生じない。また動的貯蔵弾性率
Ｅ´が３０〜９０℃の温度範囲で温度とともに単調に変
化するので、３０〜９０℃の範囲で温度が変化しても動
的貯蔵弾性率Ｅ´が常に適性範囲を保ち、割れも凹みも
生じない。
ていると、割れも凹みも生じない。また動的貯蔵弾性率
Ｅ´が３０〜９０℃の温度範囲で温度とともに単調に変
化するので、３０〜９０℃の範囲で温度が変化しても動
的貯蔵弾性率Ｅ´が常に適性範囲を保ち、割れも凹みも
生じない。
【０００８】本発明のポリエチレンテレフタレートボト
ルを得るためには、ブロー延伸成形時の樹脂温度を上げ
るとＥ´は小さくなり、金型温度を上げるとＥ´は大き
くなる性質を利用して、プリフォームの成形温度および
ブロー成形型の温度を調整することにより動的貯蔵弾性
率Ｅ´を本発明の範囲におさめることができる。
ルを得るためには、ブロー延伸成形時の樹脂温度を上げ
るとＥ´は小さくなり、金型温度を上げるとＥ´は大き
くなる性質を利用して、プリフォームの成形温度および
ブロー成形型の温度を調整することにより動的貯蔵弾性
率Ｅ´を本発明の範囲におさめることができる。
【０００９】本発明において動的貯蔵弾性率Ｅ´の測定
方法としては、ＪＩＳ Ｋ７１９８に記載されている
「プラスチックの非共振強制振動法による動的粘弾性の
温度依存性に関する試験法」の規定に準拠し、下記の条
件で測定した。
方法としては、ＪＩＳ Ｋ７１９８に記載されている
「プラスチックの非共振強制振動法による動的粘弾性の
温度依存性に関する試験法」の規定に準拠し、下記の条
件で測定した。
【００１０】測定装置：ソリッドアナライザーII型（米
国レオメトリックス社製）を使用し、０．１％以下の定
ひずみ及び１０Ｈｚの定周波数の条件下で非共振強制曲
げ振動法により測定する。
国レオメトリックス社製）を使用し、０．１％以下の定
ひずみ及び１０Ｈｚの定周波数の条件下で非共振強制曲
げ振動法により測定する。
【００１１】試験片：ポリエチレンテレフタレートボト
ル胴部の側面下部から、幅５ｍｍ、厚み０．３〜０．６
ｍｍ、長さ約５０ｍｍの矩形状に切り出したものを用い
る。ポリエチレンテレフタレートボトルから切り出した
試験片は、２３℃±２℃、５０±５％相対湿度の条件で
８８時間以上調整した後、直ちに測定する。
ル胴部の側面下部から、幅５ｍｍ、厚み０．３〜０．６
ｍｍ、長さ約５０ｍｍの矩形状に切り出したものを用い
る。ポリエチレンテレフタレートボトルから切り出した
試験片は、２３℃±２℃、５０±５％相対湿度の条件で
８８時間以上調整した後、直ちに測定する。
【００１２】測定温度：試験片の温度が平衡になるよう
に９０℃から３０℃まで２℃／分で直線的に温度を下げ
ながら測定する。
に９０℃から３０℃まで２℃／分で直線的に温度を下げ
ながら測定する。
【００１３】
【実施例】以下、添付した図面に基づき実施例を説明す
る。
る。
【００１４】図１は本発明のポリエチレンテレフタレー
トボトルの一例を示す正面図であり、図２は動的貯蔵弾
性率Ｅ´と温度の関係を示したグラフである。
トボトルの一例を示す正面図であり、図２は動的貯蔵弾
性率Ｅ´と温度の関係を示したグラフである。
【００１５】図１において胴径Ｄ1 が９０ｍｍ、胴下部
最大径部分１１の径Ｄ2 が９３ｍｍ、高さＨが３１０ｍ
ｍ、内容量が１．５リットルのポリエチレンテレフタレ
ートボトルを、二軸延伸ブロー成形するにあたり、プリ
フォームの成形温度およびブロー成形型の温度を調整す
ることにより動的貯蔵弾性率Ｅ´が表１に示すように ３０℃では１．０７×１０11〜１．４４×１０11ｄｙｎ
／ｃｍ2 ９０℃では８．９４×１０10〜１．３２×１０11ｄｙｎ
／ｃｍ2 の範囲で、かつ動的貯蔵弾性率Ｅ´と温度の関係が図２
に示すパターンとなるようなＮｏ．１〜４のポリエチレ
ンテレフタレートボトルを製造した。
最大径部分１１の径Ｄ2 が９３ｍｍ、高さＨが３１０ｍ
ｍ、内容量が１．５リットルのポリエチレンテレフタレ
ートボトルを、二軸延伸ブロー成形するにあたり、プリ
フォームの成形温度およびブロー成形型の温度を調整す
ることにより動的貯蔵弾性率Ｅ´が表１に示すように ３０℃では１．０７×１０11〜１．４４×１０11ｄｙｎ
／ｃｍ2 ９０℃では８．９４×１０10〜１．３２×１０11ｄｙｎ
／ｃｍ2 の範囲で、かつ動的貯蔵弾性率Ｅ´と温度の関係が図２
に示すパターンとなるようなＮｏ．１〜４のポリエチレ
ンテレフタレートボトルを製造した。
【００１６】ついでこれらのポリエチレンテレフタレー
トボトルを充填ライン上で、８０℃の温水を充填し、キ
ャップを打栓して密封した後さらにライン上を搬送した
ものについて、目視にて評価した結果を表１に示す。
トボトルを充填ライン上で、８０℃の温水を充填し、キ
ャップを打栓して密封した後さらにライン上を搬送した
ものについて、目視にて評価した結果を表１に示す。
【００１７】表１に示すように、動的貯蔵弾性率Ｅ´が
３０℃では１．０７×１０11、９０℃では８．９４×１
０10と小さいＮｏ．１のものは胴下部１１に凹みが生
じ、また、３０℃では１．４４×１０11ｄｙｎ／ｃ
ｍ2 、９０℃では１．３２×１０11ｄｙｎ／ｃｍ2 と大
きいＮｏ．４のものは割れを生じ、一方、３０℃では
１．１×１０11〜１．４×１０11ｄｙｎ／ｃｍ2 、９０
℃では９．０×１０10〜１．３×１０11ｄｙｎ／ｃｍ2
の範囲におさまるＮｏ．２〜３のものは凹みも割れも生
じない良好な外観を有していた。
３０℃では１．０７×１０11、９０℃では８．９４×１
０10と小さいＮｏ．１のものは胴下部１１に凹みが生
じ、また、３０℃では１．４４×１０11ｄｙｎ／ｃ
ｍ2 、９０℃では１．３２×１０11ｄｙｎ／ｃｍ2 と大
きいＮｏ．４のものは割れを生じ、一方、３０℃では
１．１×１０11〜１．４×１０11ｄｙｎ／ｃｍ2 、９０
℃では９．０×１０10〜１．３×１０11ｄｙｎ／ｃｍ2
の範囲におさまるＮｏ．２〜３のものは凹みも割れも生
じない良好な外観を有していた。
【００１８】
【表１】
【００１９】
【発明の効果】本発明はボトル最大径部分において、周
波数１０Ｈｚで測定した動的貯蔵弾性率Ｅ´が ３０℃では１．１×１０11〜１．４×１０11ｄｙｎ／ｃ
ｍ2 ９０℃では９．０×１０10〜１．３×１０11ｄｙｎ／ｃ
ｍ2 であり、かつ、３０〜９０℃の温度範囲で温度とと
もに単調に変化することを特徴とするポリエチレンテレ
フタレートボトルであるから、高温の充填、殺菌ライン
上で割れや凹みが生じない優れたものである。
波数１０Ｈｚで測定した動的貯蔵弾性率Ｅ´が ３０℃では１．１×１０11〜１．４×１０11ｄｙｎ／ｃ
ｍ2 ９０℃では９．０×１０10〜１．３×１０11ｄｙｎ／ｃ
ｍ2 であり、かつ、３０〜９０℃の温度範囲で温度とと
もに単調に変化することを特徴とするポリエチレンテレ
フタレートボトルであるから、高温の充填、殺菌ライン
上で割れや凹みが生じない優れたものである。
【図１】本発明のポリエチレンテレフタレートボトルの
一例を示す正面図
一例を示す正面図
【図２】動的貯蔵弾性率Ｅ´と温度の関係を示したグラ
フ
フ
１１ 胴下部最大径部分
Claims (1)
- 【請求項１】 ボトル最大径部分において、周波数１０
Ｈｚで測定した動的貯蔵弾性率Ｅ´が ３０℃では１．１×１０11〜１．４×１０11ｄｙｎ／ｃ
ｍ2 ９０℃では９．０×１０10〜１．３×１０11ｄｙｎ／ｃ
ｍ2 であり、 かつ、３０〜９０℃の温度範囲で温度とともに単調に変
化することを特徴とするポリエチレンテレフタレートボ
トル。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30271693A JPH07156934A (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | ポリエチレンテレフタレートボトル |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30271693A JPH07156934A (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | ポリエチレンテレフタレートボトル |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07156934A true JPH07156934A (ja) | 1995-06-20 |
Family
ID=17912318
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30271693A Pending JPH07156934A (ja) | 1993-12-02 | 1993-12-02 | ポリエチレンテレフタレートボトル |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07156934A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1053873A1 (en) * | 1999-04-27 | 2000-11-22 | Canon Kabushiki Kaisha | Liquid container, liquid supply system, and method for manufacturing such liquid container |
-
1993
- 1993-12-02 JP JP30271693A patent/JPH07156934A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP1053873A1 (en) * | 1999-04-27 | 2000-11-22 | Canon Kabushiki Kaisha | Liquid container, liquid supply system, and method for manufacturing such liquid container |
| US6347865B1 (en) | 1999-04-27 | 2002-02-19 | Canon Kabushiki Kaisha | Liquid container, liquid supply system, and method for manufacturing such liquid container |
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