JPH07156148A - 合成樹脂製積層物の分別回収処理方法 - Google Patents
合成樹脂製積層物の分別回収処理方法Info
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- JPH07156148A JPH07156148A JP30767793A JP30767793A JPH07156148A JP H07156148 A JPH07156148 A JP H07156148A JP 30767793 A JP30767793 A JP 30767793A JP 30767793 A JP30767793 A JP 30767793A JP H07156148 A JPH07156148 A JP H07156148A
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
- Y02W30/00—Technologies for solid waste management
- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
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- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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- Y02W—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
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- Y02W30/50—Reuse, recycling or recovery technologies
- Y02W30/62—Plastics recycling; Rubber recycling
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- Combined Means For Separation Of Solids (AREA)
- Processing And Handling Of Plastics And Other Materials For Molding In General (AREA)
- Separation, Recovery Or Treatment Of Waste Materials Containing Plastics (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ＰＶＣ単層およびそれよりも比重の小さなＰ
ＥＦ単層より構成された合成樹脂製積層物からＰＶＣ単
層細小片集合物およびＰＥＦ単層細小片集合物を高回収
率、且つ高純度で得る。 【構成】 ＰＶＣ単層２およびＰＥＦ単層３より構成さ
れた合成樹脂製積層物１に粗粉砕処理を施して積層物砕
片４の集合物７を得る第１工程と、前記集合物７に衝突
粉砕処理を施すことにより、積層物砕片４の相互に接合
したＰＶＣ単層砕片５およびＰＥＦ単層砕片６間を分断
すると共にそれら単層砕片５，６を細小化して独立した
ＰＶＣ単層細小片８およびＰＥＦ単層細小片９よりなる
混成集合物１０を得る第２工程と、その混成集合物１０
に風力分別処理を施して、ＰＶＣ単層細小片集合物２３
とＰＥＦ単層細小片集合物２４とを別々に捕集する第３
工程とを順次行う。
ＥＦ単層より構成された合成樹脂製積層物からＰＶＣ単
層細小片集合物およびＰＥＦ単層細小片集合物を高回収
率、且つ高純度で得る。 【構成】 ＰＶＣ単層２およびＰＥＦ単層３より構成さ
れた合成樹脂製積層物１に粗粉砕処理を施して積層物砕
片４の集合物７を得る第１工程と、前記集合物７に衝突
粉砕処理を施すことにより、積層物砕片４の相互に接合
したＰＶＣ単層砕片５およびＰＥＦ単層砕片６間を分断
すると共にそれら単層砕片５，６を細小化して独立した
ＰＶＣ単層細小片８およびＰＥＦ単層細小片９よりなる
混成集合物１０を得る第２工程と、その混成集合物１０
に風力分別処理を施して、ＰＶＣ単層細小片集合物２３
とＰＥＦ単層細小片集合物２４とを別々に捕集する第３
工程とを順次行う。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は合成樹脂製積層物、特
に、比重を異にする二種の単層より構成された積層物の
分別回収処理方法に関する。
に、比重を異にする二種の単層より構成された積層物の
分別回収処理方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、この種積層物としては、例えばＰ
ＶＣ（ポリ塩化ビニル）よりなる単層（比重１．２９〜
１．４１）と、ポリウレタン発泡体（比重０．０２〜
０．０４）よりなる単層とを接着剤を介して接合した自
動車用内装パネルが知られている。
ＶＣ（ポリ塩化ビニル）よりなる単層（比重１．２９〜
１．４１）と、ポリウレタン発泡体（比重０．０２〜
０．０４）よりなる単層とを接着剤を介して接合した自
動車用内装パネルが知られている。
【０００３】この内装パネルを廃棄処分する場合は、公
害防止上、省資源上等の要請から各単層毎に分別して回
収し、その回収物を再利用するのが望ましい。
害防止上、省資源上等の要請から各単層毎に分別して回
収し、その回収物を再利用するのが望ましい。
【０００４】そこで、この種分別回収処理方法として、
内装パネルをカッタミルを用いて粉砕することによって
ＰＶＣ単層細小片およびポリウレタン発泡体単層細小片
よりなる混成集合物を得る工程と、混成集合物に比重差
を利用した分別処理を施してＰＶＣ単層細小片集合物と
ポリウレタン発泡体単層細小片集合物を得る工程とを順
次行う方法が開発されている（特開平３−３０８７７号
公報参照）。
内装パネルをカッタミルを用いて粉砕することによって
ＰＶＣ単層細小片およびポリウレタン発泡体単層細小片
よりなる混成集合物を得る工程と、混成集合物に比重差
を利用した分別処理を施してＰＶＣ単層細小片集合物と
ポリウレタン発泡体単層細小片集合物を得る工程とを順
次行う方法が開発されている（特開平３−３０８７７号
公報参照）。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来法に
よると、カッタミルによる粉砕過程で、相互に接合する
ＰＶＣ単層砕片およびポリウレタン発泡体単層砕片間の
剪断を内装パネル砕片全体に亘って均一に行うことがで
きず、その結果ＰＶＣ単層細小片集合物中に、ポリウレ
タン発泡体単層細小片を持つものが混在するため回収Ｐ
ＶＣの物性が合成ＰＶＣのそれに比べて大幅に劣る、と
いう問題がある。
よると、カッタミルによる粉砕過程で、相互に接合する
ＰＶＣ単層砕片およびポリウレタン発泡体単層砕片間の
剪断を内装パネル砕片全体に亘って均一に行うことがで
きず、その結果ＰＶＣ単層細小片集合物中に、ポリウレ
タン発泡体単層細小片を持つものが混在するため回収Ｐ
ＶＣの物性が合成ＰＶＣのそれに比べて大幅に劣る、と
いう問題がある。
【０００６】本発明は前記に鑑み、衝突粉砕処理工程を
組込むことによって、各比重に対応した二種の単層細小
片集合物を高回収率、且つ高純度で得ることのできる前
記回収処理方法を提供することを目的とする。
組込むことによって、各比重に対応した二種の単層細小
片集合物を高回収率、且つ高純度で得ることのできる前
記回収処理方法を提供することを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明に係る合成樹脂製
積層物の分別回収処理方法は、比重を異にする二種の単
層より構成された合成樹脂製積層物に粗粉砕処理を施し
て積層物砕片の集合物を得る第１工程と、前記集合物に
衝突粉砕処理を施すことにより、前記積層物砕片の相互
に接合した両単層砕片間を分断すると共にそれら単層砕
片を細小化して独立した二種の単層細小片よりなる混成
集合物を得る第２工程と、その混成集合物に風力分別処
理を施して各比重に対応した二種の単層細小片集合物を
得る第３工程とを順次行うことを特徴とする。
積層物の分別回収処理方法は、比重を異にする二種の単
層より構成された合成樹脂製積層物に粗粉砕処理を施し
て積層物砕片の集合物を得る第１工程と、前記集合物に
衝突粉砕処理を施すことにより、前記積層物砕片の相互
に接合した両単層砕片間を分断すると共にそれら単層砕
片を細小化して独立した二種の単層細小片よりなる混成
集合物を得る第２工程と、その混成集合物に風力分別処
理を施して各比重に対応した二種の単層細小片集合物を
得る第３工程とを順次行うことを特徴とする。
【０００８】
【作用】前記衝突粉砕処理とは、積層物砕片の集合物を
高速度で固定部材に叩付けて、その集合物に衝撃力を与
える処理であり、これにより、相互に接合した両単層砕
片間を確実に分断することが可能であり、また各単層砕
片の細小化も行われる。このようにして得られる独立し
た二種の単層細小片よりなる混成集合物に風力分別処理
を施すことによって、二種の単層細小片集合物を高回収
率、且つ高純度で得ることができる。
高速度で固定部材に叩付けて、その集合物に衝撃力を与
える処理であり、これにより、相互に接合した両単層砕
片間を確実に分断することが可能であり、また各単層砕
片の細小化も行われる。このようにして得られる独立し
た二種の単層細小片よりなる混成集合物に風力分別処理
を施すことによって、二種の単層細小片集合物を高回収
率、且つ高純度で得ることができる。
【０００９】
【実施例】先ず、本実施例に係る分別回収処理方法につ
いて説明する。
いて説明する。
【００１０】図１（ａ）に示すように、合成樹脂製積層
物１としては、例えば、ＰＶＣ（比重１．２９〜１．４
１）、ＡＢＳ（比重１．０１〜１．０４）等よりなる比
較的薄い単層２と、ポリウレタン発泡体（比重０．０２
〜０．０４）、ＰＰ（ポリプロピレン）発泡体（比重
０．０２〜０．０７）、ＰＥＦ（ポリエチレン発泡体、
比重０．０５３〜０．０６１）等よりなり、ＰＶＣ等よ
りも比重が小さく、且つ比較的厚い単層３とを、変性ポ
リエステル系接着剤等の熱硬化性合成樹脂接着剤を介し
て接合したものが処理対象となる。
物１としては、例えば、ＰＶＣ（比重１．２９〜１．４
１）、ＡＢＳ（比重１．０１〜１．０４）等よりなる比
較的薄い単層２と、ポリウレタン発泡体（比重０．０２
〜０．０４）、ＰＰ（ポリプロピレン）発泡体（比重
０．０２〜０．０７）、ＰＥＦ（ポリエチレン発泡体、
比重０．０５３〜０．０６１）等よりなり、ＰＶＣ等よ
りも比重が小さく、且つ比較的厚い単層３とを、変性ポ
リエステル系接着剤等の熱硬化性合成樹脂接着剤を介し
て接合したものが処理対象となる。
【００１１】図１（ｂ）に示すように、第１工程では積
層物１にカッタミルを用いた粗粉砕処理を施して積層物
砕片４、したがって相互に接合した両単層砕片５，６の
集合物７を得る。この積層砕片４の大きさは縦、横共に
１０mm以下、好ましくは縦、横共に５〜６mmである。
層物１にカッタミルを用いた粗粉砕処理を施して積層物
砕片４、したがって相互に接合した両単層砕片５，６の
集合物７を得る。この積層砕片４の大きさは縦、横共に
１０mm以下、好ましくは縦、横共に５〜６mmである。
【００１２】図１（ｃ）に示すように、第２工程では、
集合物７に衝突粉砕機、例えば、市販のウルトラ プレ
ックス クロスフローミル（ホソカワミクロン社製）を
用いた衝突粉砕処理を施すことにより、積層物砕片４の
相互に接合した両単層砕片５，６間を分断すると共にそ
れら単層砕片５，６を縦、横共に約３mmに細小化して独
立した二種の単層細小片８，９よりなる混成集合物１０
を得る。
集合物７に衝突粉砕機、例えば、市販のウルトラ プレ
ックス クロスフローミル（ホソカワミクロン社製）を
用いた衝突粉砕処理を施すことにより、積層物砕片４の
相互に接合した両単層砕片５，６間を分断すると共にそ
れら単層砕片５，６を縦、横共に約３mmに細小化して独
立した二種の単層細小片８，９よりなる混成集合物１０
を得る。
【００１３】衝突粉砕機Ｍは、図２に概略を示すよう
に、ホッパ１１から供給された集合物７を、同軸配置さ
れた内側のファンビータ１２と外側の固定グラインディ
ングトラック１３との間に送込み、ファンビータ１２に
より積層物砕片４を回転させると共にグラインディング
トラック１３内周面の複数の溝１４に９０〜１００ｍ／
sec の高速度で叩付け、同時に積層物砕片４相互を同様
の高速度で衝突させ、得られた混成集合物１０をスクリ
ーン１５を通じて下方へ排出する機能を有する。この場
合、ファンビータ１２により大量のエアが吸引、排出さ
れるので、積層物砕片４の冷却が効率良く行われ、衝突
粉砕中の積層物砕片４の温度は５１℃以下に保持され
る。したがって積層物砕片４の物性変化は皆無である。
因に、合成樹脂積層物１の真空成形時における加工温度
は１８０℃程度である。
に、ホッパ１１から供給された集合物７を、同軸配置さ
れた内側のファンビータ１２と外側の固定グラインディ
ングトラック１３との間に送込み、ファンビータ１２に
より積層物砕片４を回転させると共にグラインディング
トラック１３内周面の複数の溝１４に９０〜１００ｍ／
sec の高速度で叩付け、同時に積層物砕片４相互を同様
の高速度で衝突させ、得られた混成集合物１０をスクリ
ーン１５を通じて下方へ排出する機能を有する。この場
合、ファンビータ１２により大量のエアが吸引、排出さ
れるので、積層物砕片４の冷却が効率良く行われ、衝突
粉砕中の積層物砕片４の温度は５１℃以下に保持され
る。したがって積層物砕片４の物性変化は皆無である。
因に、合成樹脂積層物１の真空成形時における加工温度
は１８０℃程度である。
【００１４】図１（ｄ）に示すように、第３工程では、
風力分別処理に当り、混成集合物１０を風力分別機１６
の分別室１７にホッパ１８を通して落下させる。分別室
１７内には、一側壁中間部の送風機１９によって、他側
壁上部の排気口２０に向かう空気流Ａが形成されている
ので、比重の大きい単層細小片８は空気流Ａの流れ方向
後側の第１貯槽２１に落下して捕集され、一方、比重の
小さい単層細小片９は前記流れ方向前側の第２貯槽２２
に落下して捕集される。これにより各比重に対応した二
種の単層細小片集合物２３，２４が高回収率、且つ高純
度で得られる。
風力分別処理に当り、混成集合物１０を風力分別機１６
の分別室１７にホッパ１８を通して落下させる。分別室
１７内には、一側壁中間部の送風機１９によって、他側
壁上部の排気口２０に向かう空気流Ａが形成されている
ので、比重の大きい単層細小片８は空気流Ａの流れ方向
後側の第１貯槽２１に落下して捕集され、一方、比重の
小さい単層細小片９は前記流れ方向前側の第２貯槽２２
に落下して捕集される。これにより各比重に対応した二
種の単層細小片集合物２３，２４が高回収率、且つ高純
度で得られる。
【００１５】前記第１工程では、積層物砕片４を効率良
く小片化するため、１次粗粉砕処理と、それに次ぐ２次
粗粉砕処理を行ってもよい。この場合、積層物砕片４の
大きさは、１次粗粉砕処理で縦、横共に約１５mm、２次
粗粉砕処理で縦、横共に５〜６mmである。
く小片化するため、１次粗粉砕処理と、それに次ぐ２次
粗粉砕処理を行ってもよい。この場合、積層物砕片４の
大きさは、１次粗粉砕処理で縦、横共に約１５mm、２次
粗粉砕処理で縦、横共に５〜６mmである。
【００１６】前記２次粗粉砕処理後においては、集合物
７に、図３に示すように、積層物砕片４の小片化に伴い
その比重の小さい単層砕片６から生じた粗砕片２５が混
じる。この粗砕片２５には、比重の小さい単層砕片６と
同一成分のもの２５1 と、比重の大きな単層砕片８の一
部８ａを持つもの２５2 とが含まれる。
７に、図３に示すように、積層物砕片４の小片化に伴い
その比重の小さい単層砕片６から生じた粗砕片２５が混
じる。この粗砕片２５には、比重の小さい単層砕片６と
同一成分のもの２５1 と、比重の大きな単層砕片８の一
部８ａを持つもの２５2 とが含まれる。
【００１７】このような粗砕片２５は、衝突粉砕処理に
よる分断を必要としないか、或は分断不可能であること
から、これら粗砕片２５が集合物７に混じていると、次
の衝突粉砕処理において積層物砕片４の分断効率を妨げ
る原因となる。
よる分断を必要としないか、或は分断不可能であること
から、これら粗砕片２５が集合物７に混じていると、次
の衝突粉砕処理において積層物砕片４の分断効率を妨げ
る原因となる。
【００１８】これら粗砕片２５の除去に当っては、それ
らの比重が積層物砕片４のそれよりも小さいことを利用
して、集合物７に前記同様の風力分別処理を施す。
らの比重が積層物砕片４のそれよりも小さいことを利用
して、集合物７に前記同様の風力分別処理を施す。
【００１９】次に具体例について説明する。
【００２０】合成樹脂製積層物として、自動車用インス
トルメントパネルの製造過程で生じるトリミング屑１を
用意した。このトリミング屑１は、ＰＶＣ（比重１．２
９〜１．４１）よりなる厚さ０．９mmの単層２と、ＰＥ
Ｆ（比重０．０５３〜０．０６１）よりなる厚さ４mmの
単層３とを変性ポリエステル系接着剤を介して接合した
ものであり、トリミング屑１におけるＰＶＣの比率は８
２重量％、ＰＥＦの比率は１８重量％である。
トルメントパネルの製造過程で生じるトリミング屑１を
用意した。このトリミング屑１は、ＰＶＣ（比重１．２
９〜１．４１）よりなる厚さ０．９mmの単層２と、ＰＥ
Ｆ（比重０．０５３〜０．０６１）よりなる厚さ４mmの
単層３とを変性ポリエステル系接着剤を介して接合した
ものであり、トリミング屑１におけるＰＶＣの比率は８
２重量％、ＰＥＦの比率は１８重量％である。
【００２１】トリミング屑１を用い、１次および２次粗
粉砕処理ならびに風力分別処理を含む第１工程、衝突粉
砕処理を含む第２工程および分別処理を含む第３工程を
順次行って、ＰＶＣ単層細小片集合物２３とＰＥＦ単層
細小片集合物２４とを得た。
粉砕処理ならびに風力分別処理を含む第１工程、衝突粉
砕処理を含む第２工程および分別処理を含む第３工程を
順次行って、ＰＶＣ単層細小片集合物２３とＰＥＦ単層
細小片集合物２４とを得た。
【００２２】ＰＶＣ単層細小片集合物２３の回収率は約
９９％（比率８１．２重量％）であり、各ＰＶＣ単層細
小片８には、ＰＥＦ分および接着剤分の付着は殆ど認め
られず、純度９９％であって、再利用可能であることが
判明した。またＰＥＦ単層細小片集合物２４の回収率は
約９９％（比率１７．８重量％）であり、各ＰＥＦ単層
細小片９には、ＰＶＣ分および接着剤分の付着は殆ど認
められず、純度９９％であって、ＰＶＣ単層細小片集合
物２３と同様に再利用可能であることが判明した。
９９％（比率８１．２重量％）であり、各ＰＶＣ単層細
小片８には、ＰＥＦ分および接着剤分の付着は殆ど認め
られず、純度９９％であって、再利用可能であることが
判明した。またＰＥＦ単層細小片集合物２４の回収率は
約９９％（比率１７．８重量％）であり、各ＰＥＦ単層
細小片９には、ＰＶＣ分および接着剤分の付着は殆ど認
められず、純度９９％であって、ＰＶＣ単層細小片集合
物２３と同様に再利用可能であることが判明した。
【００２３】次に、ＰＶＣ単層細小片集合物２３の性能
を調べるため、その集合物２３を２本ロール機を用いて
１５分間練り、その練り物を用いて、縦６００mm、横３
００mm、厚さ０．４mmの試験片を製作した。この試験片
を回収材試験片とし、この試験片について比重、１００
％モジュラス、抗張力、伸びおよび引裂強さを測定した
ところ、表１の結果を得た。表１において、合成材試験
片は合成ＰＶＣを用いて製作されたものである。
を調べるため、その集合物２３を２本ロール機を用いて
１５分間練り、その練り物を用いて、縦６００mm、横３
００mm、厚さ０．４mmの試験片を製作した。この試験片
を回収材試験片とし、この試験片について比重、１００
％モジュラス、抗張力、伸びおよび引裂強さを測定した
ところ、表１の結果を得た。表１において、合成材試験
片は合成ＰＶＣを用いて製作されたものである。
【００２４】
【表１】 表１から明らかなように、本実施例によるＰＶＣ単層細
小片集合物２３を用いた回収材試験片の物性は、合成材
試験片のそれに近似しており、したがって前記集合物２
３は再生材として極めて有効であることが判る。
小片集合物２３を用いた回収材試験片の物性は、合成材
試験片のそれに近似しており、したがって前記集合物２
３は再生材として極めて有効であることが判る。
【００２５】
【発明の効果】本発明によれば、前記のように粗粉砕処
理を行う第１工程、衝突粉砕処理を行う第２工程および
風力分別処理を行う第３工程を順次用いることによっ
て、比重を異にする二種の単層より構成された合成樹脂
製積層物より、各比重に対応した二種の単層細小片集合
物を高純度で、しかも高回収率で得ることができ、この
種積層物の再利用を図る上に有効である。
理を行う第１工程、衝突粉砕処理を行う第２工程および
風力分別処理を行う第３工程を順次用いることによっ
て、比重を異にする二種の単層より構成された合成樹脂
製積層物より、各比重に対応した二種の単層細小片集合
物を高純度で、しかも高回収率で得ることができ、この
種積層物の再利用を図る上に有効である。
【図１】分別回収処理方法の概略説明図である。
【図２】衝突粉砕機の一例を示す要部断面図である。
【図３】２次粗粉砕処理後の積層物砕片集合物の説明図
である。
である。
１ 合成樹脂製積層物 ２，３ 単層 ４ 積層物砕片 ５，６ 単層砕片 ７ 集合物 ８，９ 単層細小片 １０ 混成集合物 ２３，２４ 単層細小片集合物 ２５ 粗砕片
Claims (3)
- 【請求項１】 比重を異にする二種の単層（２，３）よ
り構成された合成樹脂製積層物（１）に粗粉砕処理を施
して積層物砕片（４）の集合物（７）を得る第１工程
と、前記集合物（７）に衝突粉砕処理を施すことによ
り、前記積層物砕片（４）の相互に接合した両単層砕片
（５，６）間を分断すると共にそれら単層砕片（５，
６）を細小化して独立した二種の単層細小片（８，９）
よりなる混成集合物（１０）を得る第２工程と、その混
成集合物（１０）に風力分別処理を施して各比重に対応
した二種の単層細小片集合物（２３，２４）を得る第３
工程とを順次行うことを特徴とする合成樹脂製積層物の
分別回収処理方法。 - 【請求項２】 前記第１工程は１次粗粉砕処理、それに
次ぐ２次粗粉砕処理よりなる、請求項１記載の合成樹脂
製積層物の分別回収処理方法。 - 【請求項３】 前記第１工程において、前記２次粗粉砕
処理後の前記集合物（７）に風力分別処理を施して、前
記集合物（７）に混じていて前記積層物砕片（４）より
も比重の小さな粗砕片（２５）をその集合物（７）から
除去する、請求項２記載の合成樹脂製積層物の分別回収
処理方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30767793A JPH07156148A (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 合成樹脂製積層物の分別回収処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP30767793A JPH07156148A (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 合成樹脂製積層物の分別回収処理方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07156148A true JPH07156148A (ja) | 1995-06-20 |
Family
ID=17971915
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP30767793A Pending JPH07156148A (ja) | 1993-12-08 | 1993-12-08 | 合成樹脂製積層物の分別回収処理方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07156148A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2745730A1 (fr) * | 1994-09-20 | 1997-09-12 | Ain Engineering Kk | Matiere resineuse obtenue a partir de dechets industriels de films en matiere plastique, ainsi que le procede et le dispositif mis en oeuvre pour son obtention |
| AU713358B2 (en) * | 1996-02-20 | 1999-12-02 | Ein Engineering Co., Ltd | Resin material recovered from industrial wastes of plastic film, method and apparatus for recovering resin material from industrial wastes of plastic film |
| KR100663945B1 (ko) * | 2005-04-19 | 2007-01-02 | 경상대학교산학협력단 | 폐폴리우레탄폼의 미세 분말 및 그 제조방법 |
| CN103302032A (zh) * | 2013-06-16 | 2013-09-18 | 安科智慧城市技术（中国）有限公司 | 一种颗粒混合物的分离方法及其*** |
| CN109834868A (zh) * | 2019-03-29 | 2019-06-04 | 王宏斌 | 一种塑料颗粒加工设备 |
-
1993
- 1993-12-08 JP JP30767793A patent/JPH07156148A/ja active Pending
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2745730A1 (fr) * | 1994-09-20 | 1997-09-12 | Ain Engineering Kk | Matiere resineuse obtenue a partir de dechets industriels de films en matiere plastique, ainsi que le procede et le dispositif mis en oeuvre pour son obtention |
| AU713358B2 (en) * | 1996-02-20 | 1999-12-02 | Ein Engineering Co., Ltd | Resin material recovered from industrial wastes of plastic film, method and apparatus for recovering resin material from industrial wastes of plastic film |
| KR100663945B1 (ko) * | 2005-04-19 | 2007-01-02 | 경상대학교산학협력단 | 폐폴리우레탄폼의 미세 분말 및 그 제조방법 |
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| CN109834868A (zh) * | 2019-03-29 | 2019-06-04 | 王宏斌 | 一种塑料颗粒加工设备 |
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