JPH07155227A - 衣服かけ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立分解が容易で短時間に済み、軽量で移動
運搬及び格納に便利な上、小さい床面積に多量の衣服を
吊るすことができる衣服かけを提供する。 【構成】 パイプ１０、２０、３０、４０及び三方継手
６０で直方体状骨組１を形成し、これにハンガー吊るし
棒５０を天井面９０に近い位置と、それより下方に、上
下２段又は上下３段になるように取りつけ、骨組１、又
は、これに胴カバー７０及び（又は）頭カバー８０を被
せ、骨組１の頂部又は頭カバー８０の頂面を天井面９０
に当接して使用するもの。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、金属製パイプを組み合
わせた直方体状骨組を主体とする衣服かけに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の衣服かけは、上下２段に衣服を吊
るせるようにしたものはあったが、特に丈の比較的短い
婦人服では、狭い床面積において、人目に内部をみられ
ないように、カバーで被覆して上下３段に多量の衣服を
吊るすものが要望されてきた。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、組立分解が
容易で短時間に済み、軽量で移動運搬及び格納に便利な
上、小さい床面積に多量の衣服を上下２段又は上下３段
に吊るすことができる衣服かけを提供するものである。

【０００４】また、本発明は、天井面に近い位置とそれ
より下方に、上下２段又は上下３段に多量の衣服を吊る
せるにも拘らず、転倒の恐れがなく、しかも吊るした衣
服を外から見えないように簡単容易にカバーができるよ
うにした衣服かけを提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明衣服かけは、上記
目的を達成するため、図示するように、４本の支柱パイ
プ、２本の上下正面パイプ、２本の上下背面パイプ、４
本の上下側面パイプ及び８個の三方継手で直方体状骨組
を形成し、前記各支柱パイプを、それぞれ上パイプ、中
パイプ及び下パイプで形成し、前記上パイプ及び前記下
パイプを前記中パイプに嵌入させて、前記上パイプ又は
前記下パイプを前記中パイプの両端部で任意の長さに止
着して、前記各支柱パイプを天井高さまで伸縮できるよ
うにすると共に、前記直方体状骨組の側面を形成する各
２本の前記支柱パイプの中パイプの間を、その上部、中
部、及び下部において、３本の横パイプで結合し、吊る
しパイプの両端に前記上の各側面パイプ及び前記各横パ
イプに着脱自在に嵌合する引掛けを形成したハンガー吊
るし棒を複数個備えてなり、前記直方体状骨組の頂部を
天井面に当接すると共に、衣服を上下２段、又は、上下
３段に吊るすことができるようにしたものである。

【０００６】また、本発明衣服かけは、上記衣服かけに
おいて、前記直方体状骨組の正面部、両側面部及び背面
部が、前記上の正面パイプ、前記上の背面パイプ及び前
記上の両側面パイプから吊るしたカーテン状胴カバーで
被覆されているものである。

【０００７】更に、本発明衣服かけは、前記本発明衣服
かけにおいて、前記直方体状骨組１の上部及び前記胴カ
バー７０の上部をトレイ状の頭カバー８０で被覆し、前
記頭カバー８０の頂面を天井面９０に当接して使用され
るものである。

【０００８】本発明において、支柱パイプ１０の伸縮手
段は、伸縮支柱や伸縮物干棹等に使用されているすべて
の公知手段が適用される。

【０００９】カーテン状胴カバー７０の開閉は、通常の
カーテンと同様に、正面部を被覆する胴カバー部分の開
き目乃至割れ目７４で行われるが、前記開き目乃至割れ
目７４には、スライドフアスナー、ホツク、スナツプ、
磁石等を取りつけて開閉できるようにしてもよい。

【００１０】

【実施例】本発明の実施例が、図１乃至図７に示されて
いる。

【００１１】本例の衣服かけは、図１及び図２に示すよ
うに、４本の支柱パイプ１０と、２本の上下正面パイプ
２０と、２本の上下背面パイプ３０と、各２本の上下側
面パイプ４０と、６本の横パイプ１５と、３本のハンガ
ー吊るし棒５０と、８個の三方継手６０とを備えてい
る。

【００１２】各支柱パイプ１０は、上パイプ１１と中パ
イプ１２と下パイプ１３とからなり、中パイプ１２の両
端には、図７に示すように、ノブ付きボルト１４１を螺
入したパイプホルダ１４がそれぞれ外嵌固着し、中パイ
プ１２の両端から嵌入する上パイプ１１と下パイプ１３
とを任意の長さ位置に止着できるようになっている。

【００１３】また、直方体状骨組１の各側面を形成する
各２本の支柱パイプ１０の中パイプ１２の間には、その
上部、中部、及び下部において、３本の横パイプ１５が
固着されている。

【００１４】衣服ハンガーを吊すためのハンガー吊るし
棒５０は、吊るしパイプ５１の両端に断面フツク状の引
掛け５２が固着されて、棒５０は、１対の上の各側面パ
イプ４０と、３対の各横パイプ１５に、それぞれ引掛け
５２を介して着脱可能に係着することができるようにな
っている。

【００１５】各三方継手６０は、図５及び図６に示すよ
うに、中心（図示しない）からそれぞれ直角３方向に突
出し、パイプ１０，２０，３０又は４０を内嵌できるよ
うにした３個の円筒状の嵌合筒６２を有し、嵌合筒６２
の軸線方向（図示しない）に中心を一致させた少なくと
も１個の円形突起６３を嵌合筒６２の表面に形成すると
共に、各嵌合筒６２の筒内面に、パイプ１０，２０，３
０又は４０を内嵌したとき、これが離脱しにくいように
前記パイプ１０，２０，３０又は４０の外周面に圧着す
る突条６４を形成している。

【００１６】カーテン状胴カバー７０は、図３に示すよ
うに、リングスライダー７２がカーテン状布地７１の上
端に布地穴７３を通じて直接に、或いは通常のカーテン
のように布地７１上端に引掛けられた針金製のフツク
（図示しない）を介して取りつけられる。

【００１７】また、各リングスライダー７２は、直方体
状骨組１の上の正面パイプ２０、上の背面パイプ３０及
び上の両側面パイプ４０，４０にそれぞれ外嵌される。

【００１８】胴カバー７０は、直方体状骨組１の正面
部、背面部及び両側面部を被覆すると共に、前記正面部
に開き目７４を設けてカーテン状に開閉できるように形
成されている。

【００１９】頭カバー８０は、図４に示すように、直方
体状骨組１の上部を被覆すると共に、カーテン状胴カバ
ー７０の上部を被覆するトレイ状のものである。

【００２０】

【作用】本発明実施例の衣服かけは、各１対の中パイプ
１２の間に３本の横パイプ１５の両端が固着されて日状
になったものに、各上パイプ１１と各下パイプ１３とを
各中パイプ１２の両端から嵌入し、これらを各パイプホ
ルダ１４を介して、任意の位置で固定できるようにした
各１対の支柱パイプ１０と、２本の上下正面パイプ２
０、２本の上下背面パイプ３０及び各２本の上下側面パ
イプ４０を、８個の三方継手６０に嵌入して、図１又は
図２に示されるように、直方体状骨組１が組立てられ
る。

【００２１】次いで、この直方体状骨組１の上の正面パ
イプ２０、上の背面パイプ３０、上の各側面パイプ４０
に、カーテンリングスライダー７２を取りつけた胴カバ
ー７０を開き目７４が骨組１の正面部にくるように吊し
たのち、頭カバー８０を骨組１の上部及び胴カバー７０
の上部を被覆するように被せたのち、頭カバー８０の頂
面を天井面９０に接するように各支柱パイプ１０を伸ば
せば、頭カバー８０の頂面の裏面にある各三方継手６０
の突起６３が、頭カバー８０の頂面部を介して天井面９
０に当接し、リングスライダー７２を前記パイプ２０，
３０及び４０上をスライドできるようにする。

【００２２】

【発明の効果】本発明衣服かけは、天井面に近い位置と
それより下方の位置に迅速容易に上下２段又は上下３段
に衣服ハンガーを吊るす棒５０を係着できるので、同じ
床面積において、通常のパイプタイプ、洋服タンスタイ
プ又はクロゼツトタイプの衣服かけに対し、２倍又は３
倍の多量の衣服を収容することができるようになった。

【００２３】また、本発明衣服かけは、上下２段又は上
下３段に多量の衣服を吊るしても、前記直方体状骨組１
の頂部、又は、頭カバー８０の頂面が天井面に当接して
いるので、衣服かけの転倒の恐れは全くない。

【００２４】また、本発明衣服かけは、パイプ組立タイ
プの衣服かけであるにも拘らず、胴カバー７０と頭カバ
ー８０で被覆できるので、吊るされた衣服を洋服タンス
やクロゼツトに収容したときと同じように、露出させる
ことなく、外部に見えないように体裁よく収容すること
ができる。

【００２５】更に本発明衣服かけは、分解組立が簡単容
易で小さく格納することができ、運搬移動に便利であ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示す斜視図である。

【図２】図１の本発明実施例の別の使用状態を示す斜視
図である。

【図３】図１の本発明実施例に胴カバーを被せたときの
正面図である。

【図４】図２の本発明実施例に胴カバーと頭カバーを被
せたときの斜視図である。

【図５】図１の本発明実施例に使用される三方継手の斜
視図である。

【図６】図５の三方継手の背後からみた斜視図である。

【図７】図１の本発明実施例に使用されるパイプホルダ
ーの説明図である。

【符号の説明】

１０ 支柱パイプ ２０ 正面パイプ ３０ 背面パイプ ４０ 側面パイプ ５０ ハンガー吊るし棒 ６０ 三方継手 ７０ 胴カバー ８０ 頭カバー ９０ 天井面 １ 直方体状骨組

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ４本の支柱パイプ、２本の上下正面パイ
   プ、２本の上下背面パイプ、４本の上下側面パイプ及び
   ８個の三方継手で直方体状骨組を形成し、前記各支柱パ
   イプを、それぞれ上パイプ、中パイプ及び下パイプで形
   成し、前記上パイプ及び前記下パイプを前記中パイプに
   嵌入させて、前記上パイプ又は前記下パイプを前記中パ
   イプの両端部で任意の長さに止着して、前記各支柱パイ
   プを天井高さまで伸縮できるようにすると共に、前記直
   方体状骨組の側面を形成する各２本の前記支柱パイプの
   中パイプの間を、その上部、中部、及び下部において、
   ３本の横パイプで結合し、吊るしパイプの両端に前記上
   の各側面パイプ及び前記各横パイプに着脱自在に嵌合す
   る引掛けを形成したハンガー吊るし棒を複数個備えてな
   り、前記直方体状骨組の頂部を天井面に当接すると共
   に、衣服を上下２段、又は、上下３段に吊るすことがで
   きるようにしたことを特徴とする衣服かけ。
2. 【請求項２】 前記直方体状骨組の正面部、両側面部及
   び背面部が、前記上の正面パイプ、前記上の背面パイプ
   及び前記上の両側面パイプから吊るしたカーテン状胴カ
   バーで被覆されている請求項１記載の衣服かけ。
3. 【請求項３】 前記直方体状骨組の上部及び前記胴カバ
   ーの上部をトレイ状の頭カバーで被覆し、前記頭カバー
   の頂面を天井面に当接して使用される請求項２記載の衣
   服かけ。