JP3007913U - 衣服かけ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 狭い床面積に多量の衣服を上下３段に吊るす
ことができ、多量の衣服を吊るせるにも拘らず、転倒の
恐れがなく、しかも吊るした衣服を外から見えないよう
に簡単容易にカバーができるようにした衣服かけを提供
する。 【構成】 ２個の側面枠１０と、前記各側面枠１０にそ
れぞれ嵌入して任意の位置で止着する各２本の上支柱パ
イプ２０と各２本の下支柱パイプ２０と、２本の上下正
面パイプ３０と、２本の上下背面パイプ４０と、２本の
上側面パイプ５０と、２本の下側面パイプ５０と、８個
の三方継手８０とで直方体状骨組１を形成し、前記直方
体状骨組の背面部５の前記２本の上支柱パイプ２０に背
面枠６０を外嵌して任意の位置に止着させ、前記２本の
上側面パイプ５０と前記２個の側面枠１０とに３本又は
２本のハンガー吊るし横棒７０を取りはずし可能に係着
してなり、前記直方体状骨組１の頂部２を天井面１００
に当接すると共に、衣服を前記ハンガー吊るし横棒７０
を介して上下３段又は上下２段に吊るすことができるよ
うにしたもの。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、金属製パイプ製の組立分解が簡単容易にできる衣服かけに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、上記衣服かけには、上下２段に衣服を吊るせるようにしたものがあった が、この種のものは、床に接触する部分をかなり広くしなければ転倒しやすい上 に、カバーを被覆して内部をみられないようにしたものはなく、このため、特に 婦人衣類を吊るすときの配慮がなされていないという問題があった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、組立分解が容易で短時間に済み、軽量で移動運搬及び格納に便利な 上、狭い床面積に多量の衣服を上下３段又は上下２段に吊るすことができる衣服 かけを提供するものである。

【０００４】 また、本考案は、天井面に近い位置とそれより下方に、上下３段又は上下２段 に多量の衣服を吊るせるにも拘らず、転倒の恐れがなく、しかも吊るした衣服を 外から見えないように簡単容易にカバーができるようにした衣服かけを提供する ものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案衣服かけは、上記目的を達成するため、図示するように、２個の側面枠 １０と、前記各側面枠１０にそれぞれ嵌入して任意の位置で止着する各２本の上 支柱パイプ２０と各２本の下支柱パイプ２０と、２本の上下正面パイプ３０と、 ２本の上下背面パイプ４０と、２本の上側面パイプ５０と、２本の下側面パイプ ５０と、８個の三方継手８０とで直方体状骨組１を形成し、前記直方体状骨組１ の背面部の２本の前記上支柱パイプ２０に背面枠６０を外嵌して任意の位置に止 着させ、前記２本の上側面パイプ５０と前記２個の側面枠１０とに３本又は２本 のハンガー吊るし横棒７０を取りはずし可能に係着してなり、前記直方体状骨組 １の頂部を天井面１００に当接すると共に、衣服を前記ハンガー吊るし横棒７０ を介して上下３段、又は、上下２段に吊るすことができるようにしたものである 。

【０００６】 また、本考案衣服かけは、上記衣服かけにおいて、前記直方体状骨組１の正面 部、両側面部及び背面部が、前記上の正面パイプ３０、前記上の背面パイプ４０ 及び前記上の両側面パイプ５０から吊るしたカーテン状胴カバー９１で被覆され ているものである。

【０００７】 更に、本考案衣服かけは、前記本考案衣服かけにおいて、前記直方体状骨組１ の上部及び前記胴カバー９１の上部をトレイ状の頭カバー９５で被覆し、前記頭 カバー９５の頂面を天井面１００に当接して使用されるものである。

【０００８】 本考案において、側面枠１０に上下支柱パイプ２０をそれぞれ嵌入して任意の 位置に止着する手段及び背面枠６０を前記２本の上支柱パイプ２０の任意の位置 に止着する手段は、すべての公知手段が適用される。

【０００９】 カーテン状胴カバー９１の開閉は、通常のカーテンと同様に、直方体状骨組１ の正面部を被覆する胴カバー部分の開き目乃至割れ目９４で行われるが、前記開 き目乃至割れ目９４には、スライドフアスナー、ホツク、スナツプ、磁石等を取 りつけて開閉できるようにしてもよい。

【００１０】

【実施例】

本考案の実施例が、図１乃至図７に示されている。

【００１１】 本例の衣服かけは、２個の側面枠１０と、各４本の上下支柱パイプ２０と、２ 本の上下正面パイプ３０と、２本の上下背面パイプ４０と、各２本の上下側面パ イプ５０と、１個の背面枠６０と、３本のハンガー吊るし横棒７０と、８個の三 方継手８０と、カバー９０とを備えている。

【００１２】 各側面枠１０は、パイプ１１とパイプ１２とパイプ１３と２本のパイプ１４で 日形に形成したパイプ枠からなり、各パイプ１４の両端には、図７に示すように 、ノブ付きボルト１５１を螺入したパイプホルダ１５がそれぞれ外嵌固着し、各 パイプ１４の両端から嵌入する上支柱パイプ２０又は下支柱パイプ２０を任意の 位置に止着できるようにしている。

【００１３】 背面枠６０は、２本のパイプ６１と２本のパイプ６２で口形に形成したパイプ 枠からなり、各パイプ６１の両端には、図７に示すノブ付きボルト１５１を螺入 したパイプホルダ１５がそれぞれ外嵌固着し、各パイプ６１を、これに嵌入して い上支柱パイプ２０の任意の位置に止着できるようにしている。

【００１４】 衣服ハンガーを吊すためのハンガー吊るし横棒７０は、パイプ７１の両端に断 面フツク状の引掛け７２が固着されて、横棒７０は、上の各側面パイプ５０と、 各側面枠１０のパイプ１１及び１３、又は、１２に、それぞれ引掛け７２を介し て着脱可能に係着し、３段かけ２段かけにすることができるようになっている。

【００１５】 各三方継手８０は、図５及び図６に示すように、中心（図示しない）からそれ ぞれ直角３方向に突出し、パイプ２０，３０，４０又は５０を内嵌できるように した３個の円筒状の嵌合筒８１を有し、嵌合筒８１の軸線方向（図示しない）に 中心をほぼ一致させた少なくとも１個の円形突起８２を嵌合筒８１の表面に形成 すると共に、各嵌合筒８１の筒内面に、パイプ２０，３０，４０又は５０を内嵌 したとき、これが離脱しにくいように前記パイプ２０，３０，４０又は５０の外 周面に圧着する突条８３を形成している。

【００１６】 カバー９０のうち、胴カバー９１は、図３に示すように、カーテンリングスラ イダー９２が布地上端に縫着したプリーツテープ（図示しない）を介して引掛け られた針金製のフツク（図示しない）を介して取りつけられる。

【００１７】 また、各カーテンリングスライダー９２は、直方体状骨組１の上の支柱パイプ ３０、上の背面パイプ４０及び上の両側面パイプ５０にそれぞれ外嵌される。

【００１８】 胴カバー９１は、直方体状骨組１の正面部、両側面部及び背面部を被覆すると 共に、前記正面部に開き目９４を形成してカーテン状に開閉できるように形成さ れている。

【００１９】 カバー９０のうち、頭カバー９５は、図４に示すように、直方体状骨組１の上 部を被覆すると共に、カーテン状胴カバー９１の上部を被覆するトレイ状のもの である。

【００２０】

【作用】

本考案は、２個の側面枠１０に嵌入して任意の位置に止着させた８本の上下支 柱パイプ２０、２本の上下正面パイプ３０、２本の上下背面パイプ４０、４本の 上下側面パイプ５０を、それぞれ８個の三方継手８０を介して直方体状骨組１に 組み立てると共に、１個の背面枠６０を直方体状骨組１の背面部の２本の上支柱 パイプ２０に外嵌して止着し、３本又は２本のハンガー吊るし横棒７０をそれぞ れ対向する、上側面パイプ５０、側面枠１０のパイプ１１及びパイプ１３、又は 、上側面パイプ５０及び側面枠１０のパイプ１２に、それぞれ係着して、図１又 は図２に示すように、ハンガー吊るし横棒７０の３段又は２段かけの直方体状骨 組１を組立てる。次いで、上の４個の三方継手８０の各突起８２が天井面１００ に当接するように各支柱パイプ２０を伸ばして止着する。

【００２１】 或は、直方体状骨組１の上の正面パイプ３０、上の背面パイプ４０、上の両側 面パイプ５０に、カーテンリングスライダー９２を、それぞれ外嵌し、カーテン フツク（図示しない）を取りつけた胴カバー９１を、開き目９４が骨組１の正面 部にくるように吊るし、頭カバー９５を骨組１の上部及び胴カバー９１の上部を 被覆するように被せたのち、頭カバー９５の頂面を、天井面１００に当接するよ うに、各支柱パイプ２０を伸ばして止着すれば、頭カバー９５の頂面の裏面にあ る各三方継手８０の突起８２が、頭カバー９５の頂面を介して天井面１００に当 接し、リングスライダー９２が前記パイプ３０，４０及び５０上をスライドでき るようにする。

【００２２】

【考案の効果】

本考案衣服かけは、天井面に近い位置とそれより下方の位置に迅速容易に上下 ３段又は上下２段に衣服ハンガーを吊るす棒７０を係着できるので、同じ床面積 において、通常の組立分解式の金属製パイプタイプ、洋服タンスタイプ又はクロ ゼツトタイプの衣服かけに対し、少なくとも２倍乃至３倍の多量の衣服を収容す ることができるようになった。

【００２３】 また、本考案衣服かけは、上下３段又は上下２段に多量の衣服を吊るしても、 前記直方体状骨組１の頂部、又は、頭カバー９５の頂面が天井面に当接している ので、衣服かけの転倒の恐れは全くない。更に、本考案衣服かけは、背高にも拘 らず、両側面枠１０及び背面枠６０が固定的に取りつけられるので、前後又は左 右の振れが防止されている。

【００２４】 また、本考案衣服かけは、組立分解タイプの金属パイプ製の衣服かけであるに も拘らず、胴カバー９１と頭カバー９５で被覆できるので、吊るされた衣類を洋 服タンスやクロゼツトに収容したときと同じように、露出させることなく、外部 に見えないように体裁よく収容することができる。

【００２５】 更に本考案衣服かけは、分解組立が簡単容易で小さく格納することができ、軽 量で運搬移動に便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す斜視図である。

【図２】図１の本考案実施例の別の使用状態を示す斜視
図である。

【図３】図１の本考案実施例に胴カバーを被せたときの
正面図である。

【図４】図２の本考案実施例に胴カバーと頭カバーを被
せたときの斜視図である。

【図５】図１の本考案実施例に使用される三方継手の斜
視図である。

【図６】図５の三方継手の背後からみた斜視図である。

【図７】図１の本考案実施例に使用されるパイプホルダ
ーの説明図である。

【符号の説明】

１０ 側面枠 ２０ 支柱パイプ ３０ 正面パイプ ４０ 背面パイプ ５０ 側面パイプ ６０ 背面枠 ７０ ハンガー吊るし横棒 ８０ 三方継手 ９１ 胴カバー ９５ 頭カバー １００ 天井面 １ 直方体状骨組

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ２個の側面枠と、前記各側面枠にそれぞ
   れ嵌入して任意の位置で止着する各２本の上支柱パイプ
   と各２本の下支柱パイプと、２本の上下正面パイプと、
   ２本の上下背面パイプと、２本の上側面パイプと、２本
   の下側面パイプと、８個の三方継手とで直方体状骨組を
   形成し、前記直方体状骨組の背面部の２本の前記上支柱
   パイプに背面枠を外嵌して任意の位置に止着させ、前記
   ２本の上側面パイプと前記２個の側面枠とに３本又は２
   本のハンガー吊るし横棒を取りはずし可能に係着してな
   り、前記直方体状骨組の頂部を天井面に当接すると共
   に、衣服を前記ハンガー吊るし横棒を介して上下３段、
   又は、上下２段に吊るすことができるようにしたことを
   特徴とする衣服かけ。
2. 【請求項２】 前記直方体状骨組の正面部、両側面部及
   び背面部が、前記上の正面パイプ、前記上の背面パイプ
   及び前記上の両側面パイプから吊るしたカーテン状胴カ
   バーで被覆されている請求項１記載の衣服かけ。
3. 【請求項３】 前記直方体状骨組の上部及び前記胴カバ
   ーの上部をトレイ状の頭カバーで被覆し、前記頭カバー
   の頂面を天井面に当接して使用される請求項２記載の衣
   服かけ。