JPH07151325A - 燃焼装置の点火制御方法 - Google Patents

燃焼装置の点火制御方法

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JPH07151325A
JPH07151325A JP32581193A JP32581193A JPH07151325A JP H07151325 A JPH07151325 A JP H07151325A JP 32581193 A JP32581193 A JP 32581193A JP 32581193 A JP32581193 A JP 32581193A JP H07151325 A JPH07151325 A JP H07151325A
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JP
Japan
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air supply
fan
combustion
ignition
supply fan
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JP32581193A
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Susumu Washikita
晋 鷲北
Masanori Enomoto
正徳 榎本
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Gastar Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】給気を安定してから点火する、いわゆる緩点火
条件を含める点火時において、給気ファンのような給気
手段の回転数と電流値の両方を検出して、早期に燃焼装
置の空気通路の弊害を察知して、不用意に使用者に不安
を与えることがない燃焼装置の点火制御方法を提供する
こと。 【構成】燃焼に必要な空気を供給する給気手段22から
の空気の供給量と、燃料を供給する燃料供給手段からの
燃料の供給量とを制御して、適切に点火して燃焼動作を
させる燃焼装置の点火制御方法において、上記燃料の点
火動作を行う際に、上記給気手段22の仕事量を検知し
て、その仕事量に基づいて、上記燃焼動作への移行を停
止する燃焼装置の点火制御方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、たとえばガス燃焼式あ
るいは石油燃焼式等の給湯器や風呂釜といった燃焼装置
の点火制御方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】給湯器のような燃焼装置(燃焼機器もし
くは燃焼器具ともいう)における点火動作は、一例とし
て電動給気ファンを一定の回転数で回して、給気を安定
してから点火するいわゆる緩点火制御により、次のよう
にして行っている。オペレータが燃焼装置の電源オン操
作を行い、燃焼待機条件下で水栓25が開かれて器具内
に水が導かれると、給水配管に設けられたフローセンサ
がその通水を確認する。
【0003】このフローセンサからの通水確認信号に基
づいて、電動給気ファンが作動する。この電動給気ファ
ンの回転数を検知して、その検知した回転数が、予め設
定されている電動給気ファン設定回転数(たとえば20
00rpm)になっているかどうかを判断する。給気フ
ァン設定回転数である場合には、イグナイターの放電動
作をしてガス弁を開き点火動作を行う。そして着火確認
をすることにより、通常燃焼制御を行うようになってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述した従
来の燃焼装置の点火制御方法では、燃焼装置の排気口に
風が当たっている時や、燃焼装置内の給排気通路の閉塞
(たとえば、給気口のフィルタが詰っていたり、熱交換
器のフィンが詰っていたりする場合等)が起こっている
と、次のような障害が生じる。
【0005】たとえば、燃焼制御部から電動給気ファン
のような給気手段を電圧制御している場合には、ファン
回転数を優先して給気手段を制御する場合に、ファン回
転数が一定では給気手段のファン電流値が低下してしま
う。つまり、排気口に風が当たっていたり、フィルタの
詰りや熱交換器のフィンの詰りにより、燃焼装置の空気
通路内を通過できる風量が抑えられると、給気手段はフ
ァン自体を回転する仕事量以外の、空気を取り入れるた
めの仕事量が減り、結果的に給気手段のファン電流値が
低下してしまう。つまり給気手段の給気能力が低下す
る。
【0006】また、上述した電圧制御ではなく、燃焼制
御部から電流制御を用いて給気手段を制御する場合に
は、給気手段のファン電流値は一定であるが、給気手段
の回転数が上昇(空気による抵抗値が低下するため)し
て、仕事量が少なくなる。すなわち給気手段の給気能力
は低下する。
【0007】したがって、燃焼装置の空気通路に取り入
れるべき給気風量に不足が生じて、点火がスムーズに行
われず、不着火(不点火)やあるいは点火遅れによる爆
発着火を引き起こし、使用者に対してむやみに不安を与
える可能性があった。
【0008】そこで本発明は上記課題を解消するために
なされたものであり、給気を安定してから点火するいわ
ゆる緩点火条件において、電動給気ファンのような給気
手段の回転数と電流値の両方を検出して、早期に燃焼装
置の空気通路の弊害を察知して、不用意に使用者に不安
を与えることがない燃焼装置の点火制御方法を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、本発明にあ
っては、燃焼に必要な空気を供給する給気手段からの空
気の供給量と、燃料を供給する燃料供給手段からの燃料
の供給量とを制御して、適切に点火して燃焼動作をさせ
る燃焼装置の点火制御方法において、上記燃料の点火動
作を行う際に、上記給気手段の仕事量を検知して、その
仕事量に基づいて、上記燃焼動作への移行を停止する燃
焼装置の点火制御方法により、達成される。
【0010】また、本発明にあっては、好ましくは前記
給気手段は電動給気ファンであり、前記仕事量は、前記
燃焼の点火動作の時に上記電動給気ファンの電流値と上
記電動給気ファンの回転数により検知する。本発明にあ
っては、好ましくは前記燃焼の点火動作とは、給気を安
定してから点火する緩点火である。
【0011】
【作用】上記構成によれば、燃料の点火動作を行う際
に、給気手段の仕事量を検知して、その仕事量に基づい
て、燃焼動作への移行を停止する。給気手段の仕事量と
しては、たとえば燃焼の点火動作の時に、電動給気ファ
ンの電流値と電動給気ファンの回転数を検知する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。尚、以下に述べる実施例は、本
発明の好適な具体例であるから、技術的に好ましい種々
の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明
において特に本発明を限定する旨の記載がない限り、こ
れらの態様に限られるものではない。
【0013】図1に示すのは、燃焼装置の点火制御方法
を実施するための好ましい実施例としての複合給湯器で
ある。この複合給湯器は、給湯熱交換器1と風呂熱交換
器2を併設したものである。給湯熱交換器1側には給湯
バーナ3が設けられ、この給湯バーナ3のガス通路には
ガス電磁弁が設けられている。
【0014】給湯熱交換器1の入口側には給水管5が接
続されており、この給水管5には給水温度を検出するサ
ーミスタ等の給水温度センサ6と、給水管5内を流れる
給水の流量を検出するフローセンサ7とが設けられてい
る。給湯熱交換器1の出口側には給湯管8が接続され、
この給湯管8の出口側には水栓25が設けられている。
【0015】給湯管8には出湯温度を検出する出湯温度
センサ10が設けられている。給湯熱交換器1と並列に
バイパス通路11が設けられている。このバイパス通路
11は条件によっては省略することができる。
【0016】図1の風呂熱交換器2側には風呂バーナ1
2が設けられ、風呂熱交換器2内の湯の追い焚き加熱が
可能となっている。風呂熱交換器2の入口側には管路1
3の一端側が接続され、その管路13の他端側には循環
ポンプ14の吐出側に接続されている。
【0017】循環ポンプ14の吸込側には、追い焚き循
環管路15の戻り管16の出口側が接続され、戻り管1
6の入口側(戻り口側)は浴槽17に接続されている。
また、風呂熱交換器2の出口側には追い焚き循環管路1
5の往管18の入口側が接続され、往管18の出口側は
浴槽17に接続されている。追い焚き循環管路15と給
湯管8は連通管20によって連通接続されており、この
連通管20には注湯電磁弁21が介設されている。
【0018】また、給湯熱交換器1と風呂熱交換器2の
給排気通路(空気通路)には、別個独立の、または共通
の給気手段としての電動給気ファン、図1では共通の電
動給気ファン22から給排気用の空気が供給されるよう
になっている。この電動排気ファン22にはファン回転
検出センサ9が設けられており、ファン22の周りには
給気温を検出する外気温検出センサ(外気温サーミス
タ)19が設けられている。
【0019】この燃焼装置の給湯運転と風呂の追い焚き
運転は、制御部23により制御されている。この制御部
23にはリモコン24が接続されていて、このリモコン
24には、電源スイッチ24aや、給湯の設定温度を設
定するボタン等の操作部24cや、設定温度や警報の表
示部24bが設けられている。
【0020】次に図2を参照する。図2は、図1の制御
部23に対する各制御対象要素の接続関係を示してい
る。制御部23は、次の要素を制御する。制御部23
は、イグナイター(放電装置)66、ガス弁50、給気
手段としての電動給気ファン22、仕事量の演算判断部
62、そしてリモコン24の警報表示部24bを制御す
るようになっている。このガス弁50は、ガス通路開閉
用の電磁弁とガス量調整用の比例弁等から構成されてい
る。
【0021】また、図2の制御部23に対しては、次の
ような要素から各種信号が送られるようになっている。
仕事量の演算判断部62からは制御部23に対して給気
ファンの停止信号SSが与えられるようになっている。
この仕事量の演算判断部62は、制御部23からの電圧
信号VSに基づいて、停止信号SSを制御部23に与え
るようになっている。仕事量の演算判断部62は、電動
給気ファン22の仕事量(電動給気ファン22のファン
回転数とファン電流値)を演算あるいはあらかじめ与え
たテーブルデータにより求めて判断する。フローセンサ
7は、図1の給水管5内を流れる給水の流量が所定流量
以上であることを検出すると、検出信号FSを制御部2
3に送るようになっている。
【0022】リモコン24の操作部24aのボタンを、
オペレータが押すことにより、燃焼待機信号ASを制御
部23に対して与えることができる。電動給気ファン2
2の回転数を検出する回転数検出部9からは、電動給気
ファンの回転数検出信号RSを制御部23に与えること
ができる。
【0023】さらに、電動給気ファン22のファン電流
値検出部60は、制御部23に対して電動給気ファン2
2の電流値検出信号ISを与えることができるようにな
っている。電動給気ファン22の回転数を検出するため
の回転数検出部9は、たとえばホール素子を採用するこ
とができる。このホール素子はモータ22aに設定す
る。
【0024】また、電動給気ファン22の電流値を検出
する電流値検出部60は、具体的に図3に示すような構
造となっている。給気ファンともいう電動給気ファン2
2のモータ22aに対しては、たとえば商用電源からプ
ラグ98を介して電源が供給されるようになっている。
このモータ22aにはコイル60bが設けられており、
もう1つのコイル60cとによりトランス60aを構成
している。コイル60cには電圧検出用の抵抗60dが
接続されている。
【0025】従ってモータ22aを作動している場合に
は、抵抗60dの両端に生じる検出電圧から電流を換算
して、電動ファン22aのファン電流値を検出すること
ができるようになっている。
【0026】次に図4を参照する。図4は、図1と図2
で示したフローセンサ7、電動給気ファン22、そして
イグナイター66の動作例のタイムチャートを示してい
る。
【0027】図4(A)に示すのは、フローセンサ7が
給水管5内を流れる給水の流量が所定流量以上であるこ
とを検出したときに生じるパルス信号波形W1である。
また、図4(B)は、点火制御時における電動給気ファ
ン22の回転数を示している。さらに、図4(C)に示
すのは、イグナイター66の点火タイミングを示す波形
W2である。
【0028】図4(A)の波形W1の立ち上がり時t1
と同期して、図2の制御部23は、モータ22aを始動
して電動給気ファン22の回転を開始する。図4(B)
に示すように、ファン制御時間CTの期間では燃焼ファ
ン22の回転は急激に上昇する。そして、ファン制御時
間CTの期間が経過後、図4(A)に示すプリパージ時
間PP(波形W1の立ち上がり時t1から時刻t2の
間)に、図2の制御部23は、電動給気ファン22の回
転数が緩点火回転数ERになるように、回転数が制御さ
れる。一方、イグナイター66は、プリパージ時間PP
が経過した後ファン回転数の安定を検出して点火される
ようになっている。
【0029】図5を参照する。図5の横軸は風量であ
り、縦軸は電動給気ファン22のモータ22a(図3参
照)のファン電流値である。図5は、非燃焼時における
負荷が変化した時の電動給気ファン22におけるファン
電流値とファンの風量の関係を示している。図5におい
ては、非燃焼時の状態である。
【0030】たとえば、排気口に風が当たったり、給排
気通路のフィルタが詰っていたりあるいは図1の熱交換
器1のフィンが詰っている場合等、給排気通路の閉塞状
態の程度に応じて、電動給気ファン22に対しては負荷
の変化が生じる。
【0031】図5における白抜きの正方形は、電動給気
ファン22が2000rpmで回転している場合を示
し、半分が黒くなっている正方形は、電動給気ファン2
2が1000rpmで回転している場合を示しており、
黒く塗られた正方形は、給気ファン22が3000rp
mで回転している状態を示している。この給気ファンを
回すモータは、たとえば30ワット程度のDCブラシレ
スモータである。
【0032】図5の3種類の各正方形は、上述したよう
に、閉塞状態を変化させている。たとえば、白抜きの正
方形の内の最も右の正方形は、全開状態で閉塞されてい
ない状態であり、その左隣の白抜きの正方形は10%の
閉塞状態を示している。また、一番左側の白抜きの正方
形は90%閉塞状態を示している。その他、半分が黒く
なっている正方形および全部が黒く塗られている正方形
における場合も同様である。
【0033】非燃焼時の電動給気ファン22の回転数が
3000rpmの時で、かつ負荷が零の時の風量を10
0として、電流値を1とする。一例として、図5の白抜
きの正方形で示す電動給気ファン22が2000rpm
の時の特性曲線CCにおいては、代表的に白抜きの正方
形で示す70%閉塞時においては、風量が47であるの
に対して、その時の電流値は0.45である。
【0034】このように、ある電動給気ファン22の回
転数がたとえば2000rpmにおいては、電動給気フ
ァン22のモータ22aの電流値を検出することによ
り、電動給気ファン22の送っているファン風量を求め
ることができる。図5において、点火時における燃焼動
作への移行の停止条件として、たとえば次のようにして
定めておく。図5において、電動給気ファン22の回転
数がたとえば2000rpmである場合において、たと
えば排気口に風が当っていたり、給排気口のフィルタが
詰まっていたり、熱交換器1のフィンが詰まっていて、
あるいはこれらの複合現象において、給排気通路が70
%閉塞している時には、燃焼動作への移行を停止するこ
とを予め定めておく。
【0035】次に、図6を参照する。図6は、燃焼待機
状態(電源オン)から通常燃焼制御動作、あるいは燃焼
開始動作から電動給気ファンの停止動作すなわち燃焼動
作への移行を停止するに到るまでのフロー図である。ま
ず、図1のリモコン24の電源スイッチ24aをオペレ
ータが押すことにより、図1と図2の制御部23に対し
て、燃焼待機をするための指令をする(ステップST
1)。すなわち、図2において、操作部24aから燃焼
待機信号ASが制御部23に対して与えられる。
【0036】このように燃焼待機の指令があり水栓25
が開かれると、図1の給水管5に設けられたフローセン
サ7が、この給水管5内を流れる給水流量を検出する。
このフローセンサ7により通水が確認されると、フロー
センサ7から通水確認信号FSが、図2に示すように制
御部23に与えられる。
【0037】図2の制御部23が図1の給水管5内の通
水を確認すると、図2の制御部23は図6のステップS
T2に示すように、電動給気ファン22のモータ22a
(図3参照)が停止しているかどうかを確認する。つま
り、電動給気ファン22のモータ22aが停止していな
い場合にはステップST4に移る。そうでなく、電動給
気ファン22のモータ22aが停止している場合には、
制御部23は電動給気ファン22のモータ22aを作動
させてプリパージ動作を行う(ステップST3)。
【0038】電動給気ファン22は、図4で説明したプ
リパージ時間PP(この実施例では、たとえば2秒)内
に、図4(B)で示すように、制御部23により定めら
れた緩点火回転数ERになるように制御される。この緩
点火回転数とは、ある電動給器ファン22のモータ22
aのファン回転数がたとえば2000rpm位で給気を
安定させた状態であり、着火を行われやすい空気量を給
気できる回転数を設定している。
【0039】図2の仕事量の演算判断部62は、ステッ
プST4とステップST6において、制御部23からの
電圧信号VSに基づいて、電動給気ファン22の仕事量
の演算と判断を行う。すなわち、仕事量の演算判断部6
2がこの仕事量を得るには、電動給気ファン22のモー
タ22aもしくは電動給気ファン22のファン回転数
と、電動給気ファン22のモータ22aのファン電流値
を用いる。
【0040】図2の制御部23は、回転数検出部9から
電動給気ファン22のモータ22aの回転数検出信号R
Sを得る。これにより、仕事量の演算判断部62は、図
6のステップS4で示すように電動給気ファン22のフ
ァン回転数が、予め定めた設定回転数(この実施例で
は、たとえば2000rpm)に達したかどうかを判断
する。電動給気ファン22の回転数がこの設定回転数に
達していないと仕事量の演算判断部62が判断した場合
には、制御部22は、電動給気ファン22が作動(ステ
ップS3)してからa秒後、つまりたとえばプリパージ
時間PPに相当するたとえば2秒後に、給気ファン22
の動作を停止する(ステップST5)。
【0041】そうでなく、電動給気ファン22の回転数
が、上記設定回転数に達していると仕事量の演算判断部
62が判断した場合には、ステップST6に移る。ステ
ップST6では、図2と図3で示す電流値検出部60か
ら、制御部23に対して電流値検出信号ISが与えられ
る。これにより、給気ファン22のファン電流値が予め
定められた設定電流範囲(この実施例では、図5に示す
たとえば約0.45)になっていないと仕事量の演算判
断部62が判断した場合には、ステップS5で示すよう
に電動給気ファン22のモータ22aの動作を停止す
る。
【0042】つまり、仕事量の演算判断部62が、電動
給気ファン22が所定の仕事量を達成していないと判断
したときには、排気口に風が当たっているか、給排気口
のフィルタが詰まっているか、熱交換器のフィンが詰ま
っていて、あるいはこれらの複合現象であって、図5に
おける特性曲線CCにおいて、たとえば70%以上閉塞
していると判断して、制御部23は電動給気ファン22
のモータ22aの動作を停止する。
【0043】これに対して、電動給気ファン22のモー
タ22aの電流値が上記設定電流範囲内の場合には、ス
テップST7に移る。このステップST7においては、
図2の制御部23がイグナイター66をオンしてガス弁
50を開き点火動作をさせる(ステップST8)。
【0044】これにより、制御部23は、燃焼に必要な
空気を供給する電動給気ファン22からの空気の供給量
と、燃料であるガスの供給量とを制御して、給湯器を設
定温度まで加熱制御する通常燃焼制御動作を行う(ステ
ップST9)。
【0045】なお、図6のステップS5で示したように
電動給気ファン22のモータ22aを停止した場合に
は、図2のリモコン24の警報表示部24bにおいて、
たとえばエラー表示する。また、図6のステップST2
から再度開始する(リトライ)。さらに、図1の水調整
弁を閉鎖したり、図2のリモコン24の警報表示部24
bにおいてアラームを、たとえば音により出して、オペ
レータに知らせる。
【0046】以上説明したように、ガス燃焼機器の内の
たとえば実施例で示したように給湯器において、電動給
気ファンを利用して燃焼に必要な空気量や、点火に必要
な空気量を供給する必要がある。緩点火時等の燃焼に必
要な風量が確保されているかどうかを、電動給気ファン
の回転数と、電動給気ファンの電流値の両方を検出する
ことで、電動給気ファンにより供給されている風量を確
認して、そしてその風量を確認した上で点火動作に移る
ようになっている。もしも点火に必要な風量が確認でき
ない場合には点火動作を停止する。
【0047】上述したように、本実施例では、図5にお
いて、電動給気ファンの回転数もしくは電動給気ファン
のモータの回転数が一定の場合(たとえば2000rp
m)に、熱交換器のフィンの閉塞やフィルタの閉塞によ
り、電動給気ファンから送られる風量が抑えられると、
電動給気ファンの仕事量が減り、電動結果的に給気ファ
ンの電流が低下してしまう。この性質を利用して、電動
給気ファンのファン電流値が点火回転数時の設定電流値
以上になり、風量が確保されていることが確認される
と、点火動作に移るようになっている。
【0048】このようにすることにより、排気口に強い
風が当たっていたり、給湯器のような燃焼装置の経時変
化(劣化等)による熱交換器のフィン詰りやフィルタ詰
りから生じる、不着火、爆発着火、あるいは燃焼時の不
完全燃焼による有毒ガス(CO)等の発生による危険性
を早期に回避することができる。
【0049】そして、緩点火条件を含む点火条件という
燃焼初期において、上述のような不着火や爆発着火等を
未然に防ぐことができるので、より安全で信頼性の高い
燃焼動作を実施できる。つまり、早期に燃焼装置の給排
気系のフィルタや熱交換器のフィン等の空気通路におけ
る空気通過障害を察知して、安全対策を講じることがで
きる。
【0050】ところで、本発明は上記実施例に限定され
るものではない。たとえば上述した実施例では、電動給
気ファンの緩点火制御時における電流値と回転数を検知
している。しかしこの緩点火制御時に限らず、一般の点
火制御においても本発明は適応できるものである。
【0051】図1に示した本発明の実施例では、給湯熱
交換器1と風呂熱交換器2を併設した複合給湯器であっ
たが、本発明の燃焼装置の点火制御方法は、これに限ら
ず、たとえば給湯熱交換器1のみを備える形式の燃焼装
置にも適用することができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、給
気を安定してから点火する、いわゆる緩点火方式を含め
る点火時において、給気ファンのような給気手段の回転
数と電流値の両方を検出して、早期に燃焼装置の空気通
路の弊害を察知して、不用意に使用者に不安を与えるこ
とがなく、安全に点火することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃焼装置の点火制御方法を実施するた
めの燃焼装置の好ましい実施例である給湯器を示す系統
図。
【図2】図1の給湯器における制御系を示す図。
【図3】電動給気ファンのモータの電流値検出部の一例
を示す図。
【図4】フローセンサからの信号、電動給気ファンの回
転数制御、およびイグナイターの点火における関係を示
すタイムチャート。
【図5】負荷変化時における電動給気ファンのモータの
ファン電流値と風量との関係を示す図。
【図6】本発明の燃焼装置の点火制御方法の一例を示す
フロー図。
【符号の説明】
7 フローセンサ 9 回転数検出部 22 給気手段(電動給気ファン) 22a給気手段のモータ 23 制御部 24 リモコン 62 仕事量の演算判断部 66 イグナイター

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼に必要な空気を供給する給気手段か
    らの空気の供給量と、燃料を供給する燃料供給手段から
    の燃料の供給量とを制御して、適切に点火して燃焼動作
    をさせる燃焼装置の点火制御方法において、 上記燃料の点火動作を行う際に、上記給気手段の仕事量
    を検知して、 その仕事量に基づいて、上記燃焼動作への移行を停止す
    ることを特徴とする燃焼装置の点火制御方法。
  2. 【請求項2】 前記給気手段は電動給気ファンであり、
    前記仕事量は、前記燃焼の点火動作の時に上記電動給気
    ファンの電流値と上記電動給気ファンの回転数により検
    知する請求項1に記載の燃焼装置の点火制御方法。
JP32581193A 1993-11-30 1993-11-30 燃焼装置の点火制御方法 Pending JPH07151325A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004011937A (ja) * 2002-06-03 2004-01-15 Rinnai Corp 燃焼装置
JP2016156566A (ja) * 2015-02-25 2016-09-01 リンナイ株式会社 燃焼装置
JP2016223639A (ja) * 2015-05-27 2016-12-28 パーパス株式会社 燃焼装置、その燃焼制御プログラムおよび燃焼制御方法

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