JP3745008B2 - バーナの燃焼装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃料と一次空気とを混合して燃焼させるバーナの燃焼方法及び燃焼装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃料と一次空気とを混合して燃焼させるバーナの燃焼装置(例えばガス給湯器)にあっては、その一次空気を送風ファンにより給気するものが一般に知られており、その給気に際しては、バーナの燃焼量に対応した給気量となるように送風ファンの回転数を制御する。この場合、バーナの燃焼量に対応した給気量、あるいはその給気量に対応した送風ファンの回転数は、バーナの定常的な燃焼運転時にバーナの良好な燃焼が得られるように定められている。
【0003】
この種の燃焼装置においては、従来、バーナの燃焼開始時から、バーナの定常的な燃焼運転が行われるとの前提の基で、上記のように定められれる送風ファンの回転数でバーナへの給気を行うようにしていた。
【0004】
しかしながら、このようなものでは、特に燃焼開始時にバーナ付近の温度が低い場合に、燃焼の初期段階で一時的に燃焼炎のリフトを生じて、燃焼不良を生じ易いということが本願発明者等の検討により判明した。
【0005】
この点について、本願発明者等が各種の検討を行った結果、次のような知見を得た。
【0006】
すなわち、燃焼運転の開始時にバーナ付近の温度が低い状態では、該バーナの燃料と混合する一次空気の温度がバーナの定常的な燃焼運転時に較べて低いため、燃焼炎の燃焼速度も定常的な燃焼運転時に較べて遅い。このため、バーナ付近の温度が低い状態で、燃焼運転を開始した時に、定常的な燃焼運転用の給気量でバーナに給気すると、該給気量が燃焼運転の初期では過剰となり、バーナの混合気の噴出速度が燃焼速度よりもかなり大きくなって、燃焼炎のリフトを生じやすい。尚、燃焼運転の開始後、バーナの燃焼が継続すれば、その放射熱によって、一次空気の温度が上昇して、燃焼速度も早くなっていく。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる背景に鑑み、燃焼開始時に燃焼炎のリフトを生じることなく良好な燃焼運転を行うことができるバーナの燃焼装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明のバーナの燃焼装置はかかる目的を達成するために、バーナにその燃料と混合する一次空気を給気する送風ファンを具備したバーナの燃焼装置において、前記送風ファンによる前記バーナへの給気温度を該バーナの近傍箇所で検出する温度検出手段と、前記バーナの燃焼運転の開始時に該温度検出手段により検出された給気温度が所定温度以下であるとき、前記バーナの定常燃焼用のファン回転数よりも小さい燃焼開始回転数を前記検出された給気温度に応じて設定する燃焼開始回転数設定手段と、前記バーナの燃焼運転の開始時に前記設定された燃焼開始回転数で前記送風ファンを回転させ、該バーナの燃焼開始後に前記送風ファンの回転数を該燃焼開始回転数から前記定常燃焼用のファン回転数に向かって徐々に上昇せしめるファン制御手段とを備え、前記燃焼開始回転数設定手段は、前記検出された給気温度が高いほど、前記燃焼開始回転数を大きく設定し、前記ファン制御手段は、前記バーナの燃焼開始後、前記送風ファンの回転数を前記燃焼開始回転数から、あらかじめ定められた所定の時間的増加率で前記定常燃焼用のファン回転数に向かって上昇させることを特徴とするものである。
【0014】
かかる本発明によれば、前記バーナの燃焼運転の開始時に前記温度検出手段により検出された給気温度が前記所定温度以下の低温状態では、前記燃焼開始回転数設定手段によって、前記バーナの定常燃焼用のファン回転数よりも小さい燃焼開始回転数が前記検出された給気温度に応じて設定される。このとき、燃焼開始回転数は、検出された給気温度が高いほど、大きくなるように設定される。そして、前記ファン制御手段によって、その設定された燃焼開始回転数で前記送風ファンを回転させ、その後に該送風ファンの回転数をあらかじめ定められた所定の時間的増加率で徐々に前記定常燃焼用のファン回転数に向かって上昇させる。このため、燃焼運転の開始時から給気温度に整合した給気量でバーナへの給気が行われ、バーナの混合気の噴出速度が給気温度に応じた燃焼速度に対応する適切な噴出速度に維持される。
【0015】
これにより、本発明のバーナの燃焼装置によれば、燃焼開始時に燃焼速度が小さくても、それに対応するように噴出速度が制限されるため、燃焼炎のリフトを生じることなく良好な燃焼運転を行うことができる。
【0017】
また、燃焼運転の開始時の前記燃焼開始回転数に対応する給気量やその後のファン回転数の上昇に対応して増加する給気量に対応する噴出速度を確実に燃焼速度に整合したものに維持することができ、燃焼開始時に良好な燃焼運転を確実に行うことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の一実施形態を図1乃至図3を参照して説明する。図1は本実施形態のバーナの燃焼装置を備えたガス給湯器のシステム構成図、図2は図1のガス給湯器の要部のブロック図、図3は図1のガス給湯器のバーナの燃焼作動を説明するための線図である。
【0019】
図1を参照して、本実施例の給湯器は、給湯器本体1とそれに接続されたリモコン2とを備える。
【0020】
給湯器本体1は、給水路3と、ガスバーナ4と、ガスバーナ4を収容した燃焼室5と、燃焼用空気を燃焼室5内に給気する送風ファン6と、給湯器の作動制御を行う制御ユニット7と、ガスバーナ4に燃料ガスを供給するための給燃路8とを具備する。
【0021】
給水路3は、その上流側から下流側に順次直列的に接続された元給水管9、熱交換器管10及び出湯管11と、熱交換器管10に並列に接続されたバイパス管12とにより構成されている。元給水管9から熱交換器管10及びバイパス管12に至る分岐箇所には、制御ユニット7の指示により熱交換器管10及びバイパス管12に流れる水量の割合を調整する電動水量制御弁13が設けられている。
【0022】
元給水管9は、上流側が上水道に接続され、下流側が電動水量制御装置13の入口に接続されている。この元給水管9には、上流側から水フィルタ兼水抜栓14と、給水路3の通水の有無や該給水路3を流れる水の流量を検出する水量センサ15と、給水温を検出する給水サーミスタ16とが配されている。
【0023】
熱交換器管10は、上流入口側が電動水量制御装置13の一方出口側に接続され、その中間部分がガスバーナ4の上方に設けられた熱交換器17を通り、下流出口側が出湯管11に接続されている。熱交換器17は、ガスバーナ4の燃焼により加熱され、それにより熱交換器管10の内部を流れる水が熱交換器17を通る過程で加熱される。また、熱交換器17の外壁には該熱交換器17の過熱を防止するための過熱防止装置18が配設され、熱交換器管10の下流出口側には熱交換器17を通過した水の出湯温を検出する缶体サーミスタ19が配設されている。
【0024】
バイパス管12は、上流入口側が電動水量制御装置13の他方出口側に接続されて元給水管9から分流され、下流端が出湯管11の上流側(熱交換器管10の下流端側)に合流・接続されている。
【0025】
出湯管11には、凍結を防止するための凍結防止ヒータ20と、熱交換器管10とバイパス管12との合流箇所の下流側で給水路3の出湯管11を流れる湯の出湯温を検出する出湯サーミスタ21と、過圧安全弁兼水抜栓22と、湯を出すための給湯栓23が上流側から下流側にわたって配設されている。給湯栓23は、キッチンや浴室に配される蛇口(図示せず)から吐出する湯の量を調節する湯栓である。
【0026】
給燃路8には、その上流側から順に、制御ユニット7の制御により開閉する元電磁弁24と、制御ユニット7の通電制御によりその通電量に応じて燃料ガスの給燃量を連続的に可変するガバナ比例電磁弁25とが配設されている。
【0027】
ガスバーナ4を収容した燃焼室5には、上部に燃焼排ガスを捕集して外に排出する排気通路26が延設されると共に、ガスバーナ4の燃焼用空気を燃焼室5に給気するための給気通路27が連通され、この給気通路27に前記送風ファン6が設けられている。
【0028】
この場合、送風ファン6により給気通路27を介してガスバーナ4に供給される燃焼用空気は、その一部が一次空気として、ガスバーナ4に給燃路8から供給される燃料ガスと図示しないダンパー等を介して混合され、その混合気がガスバーナ4で燃焼するようになっている。そして、送風ファン6により供給される燃焼用空気の残部は、ガスバーナ4の燃焼炎の二次空気として使用されるようになっている。尚、二次空気の供給通路には、バーナ4への空気の分布を良くすると共に一次空気供給圧を高める分布板4aが設けられている。また、燃焼室5内には、給気通路27からガスバーナ4に供給される一次空気の給気温度を検出するための温度センサ28(温度検出手段)がガスバーナ4の近傍箇所(例えば、一次空気と燃料ガスとを混合する箇所の近傍)に設けられている。
【0029】
尚、図1において、29はガスバーナ4の点火用の火花放電を生じる点火電極、30は制御ユニット7の制御により点火電極29を駆動するイグナイタ、31はガスバーナ4の燃焼炎を検知するためのフレームロッド、32は燃焼室5内の過熱防止用の温度ヒューズ、33は凍結防止ヒータ20を作動させるための低温感知スイッチである。また、リモコン2には、出湯温を設定するための温度設定スイッチ34や運転スイッチ35等が設けられている。
【0030】
次に、図2を参照して、前記制御ユニット7は、マイクロコンピュータ等により構成されたものであり、その主要な機能的構成として、ガスバーナ4への燃料ガスの給燃を制御する給燃制御部36と、送風ファン6を制御するファン制御部37(ファン制御手段)と、ガスバーナ4の燃焼量を設定する燃焼量設定部38と、ガスバーナ4の燃焼運転の開始時に前記温度センサ28により検出される給気温度に応じて燃焼開始時の送風ファン6の回転数(燃焼開始回転数)を後述するように設定する燃焼開始回転数設定部39(燃焼開始回転数設定手段)とを具備する。
【0031】
この場合、燃焼量設定部38は、給湯運転に際して出湯温サーミスタ21により検出される出湯温がリモコン2の温度設定スイッチ34により設定された設定温度に一致するようにガスバーナ4の燃焼量を設定し、それを給燃制御部36やファン制御部37に付与する。但し、燃焼量設定部38は、ガスバーナ4の燃焼開始時には、あらかじめ定められた所定の燃焼量を設定する。
【0032】
そして、給燃制御部36は、設定された燃焼量に対応した給燃量をガスバーナ4に供給するようにガバナ比例電磁弁25への通電量を決定して、その決定した通電量で該比例電磁弁25を通電制御し、また、給湯運転の開始及び停止に際して、元電磁弁24を開閉せしめる。
【0033】
また、ファン制御部37は基本的には、燃焼量設定部38により設定された燃焼量に対応した給気量をガスバーナ4に給気するように送風ファン6の回転数を決定し、その決定した回転数で送風ファン6を作動せしめる。但し、ファン制御部37は、バーナ2の燃焼運転の開始時に前記温度センサ28により検出される給気温度が所定温度(リフトが発生する虞れがある温度)以下の低温状態であるときには、後述するように燃焼開始回転数設定部39により設定される送風ファン6の燃焼開始回転数に基づき送風ファン6の回転数を制御する。
【0034】
尚、上記のように燃焼量設定部38により設定される燃焼量に対応して給燃制御部36やファン制御部37により規定される、給燃量や送風ファン6の回転数は、燃焼室5内の温度が十分に高くなって、ガスバーナ4への給気温度も十分に高くなるガスバーナ2の定常的な燃焼運転時に、その燃焼を良好に行うことができるように定められたものである。
【0035】
また、図2では詳細な図示を省略するが、制御ユニット7には、前記温度センサ28の検出信号の他に、出湯温サーミスタ21や、給水温サーミスタ16、水量センサ15等の各センサの検出信号が燃焼量設定部38による燃焼量の設定等を行うためのデータとして入力される。
【0036】
次に、本実施例の給湯器の給湯時(ガスバーナ4の燃焼時)の作動を説明する。まず、給湯器の基本的作動を説明する。
【0037】
給水路3の通水が開始されると、これが水量センサ15を介して制御ユニット7により検知され、この時、制御ユニット7は、燃焼量設定部38によりガスバーナ4の燃焼開始時の所定の燃焼量を設定しつつ後述するように送風ファン6や元電磁弁24、ガバナ比例電磁弁25等を制御して、ガスバーナ4の燃焼運転を開始せしめる。そして、ガスバーナ4の燃焼運転が開始すると、制御ユニット7は、出湯温サーミスタ21により検出される出湯温(熱交換器管10を流れる水とバイパス管12を流れる水を合流してなる水の出湯温)をリモコン2の温度設定スイッチ34により設定された設定温度に一致させるようにガスバーナ4の燃焼量を燃焼量設定部38により設定しつつ送風ファン6やガバナ比例電磁弁25を制御して、ガスバーナ4への送風量や給燃量を制御する。
【0038】
これにより、給水路3を給湯栓23に向かって流れる水が、熱交換器管10においてガスバーナ4の燃焼熱によって熱交換器17を介して所要の熱量で加熱される。そして、熱交換器管10で加熱された水は、バイパス管12を流れる非加熱の水と合流して設定温度に一致するような湯となり、給湯栓23への出湯が設定温度で行われる。
【0039】
尚、給水路3の通水が停止されると、これが水量センサ15を介して制御ユニット7により検知され、この時、制御ユニット7は、ガスバーナ4の燃焼運転を停止せしめる。
【0040】
このような給湯運転において、ガスバーナ4の燃焼運転は次のように行われる。
【0041】
まず、ガスバーナ4の燃焼開始に際して、温度センサ28によりガスバーナ4への給気温度が検出され、その検出温度に応じて、制御ユニット7の燃焼開始回転数設定部39により送風ファン6の燃焼開始回転数が設定される。この燃焼開始回転数は、図3(b)に示すようにガスバーナ4の定常燃焼用の回転数(燃焼量設定部38により燃焼開始時に設定される所定の燃焼量に対応した回転数)よりも小さく、また、給気温度の検出温度が高い程、大きく(検出温度が低い程、小さく)設定される。尚、ガスバーナ4の燃焼停止直後の燃焼再開時等、燃焼室5内の温度が十分に高温となっていて、温度センサ28の検出温度が所定の温度以上である場合には、定常燃焼用の回転数が燃焼開始回転数として設定される。
【0042】
このようにして燃焼開始回転数が設定されると、制御ユニット7は、ファン制御部37により、設定された燃焼開始回転数で送風ファン6を回転させると共に、給燃制御部36が元電磁弁24を開弁した後、燃焼量設定部38により設定された燃焼量に対応した給燃量でガスバーナ4に給燃路8から燃料ガスを給燃するようにガバナ比例電磁弁25の通電量を制御する。そして、この状態で、制御ユニット7は、イグナイタ30を介して点火電極29に一定時間、火花放電を生ぜしめ、ガスバーナ4の炎口から噴出する混合気に点火して燃焼を開始せしめる。
【0043】
この燃焼開始後、給燃制御部36は、出湯温等に応じて燃焼量設定部38により設定された燃焼量に対応した給燃量でガスバーナ4への給燃を継続せしめるようにガバナ比例電磁弁25の通電制御を継続する一方、ファン制御部37は、図3(b)に示すように、例えば所定の時間的増加率で送風ファン6の回転数を定常燃焼用の回転数に向かって増加させる。そして、送風ファン6の回転数が最終的に定常燃焼用の回転数まで増加した後は、ファン制御部36は、燃焼量設定部38により設定される燃焼量に対応した回転数で送風ファン6を作動させる。
【0044】
このようなガスバーナ4の燃焼運転によって、燃焼開始時の温度センサ28の検出温度が所定温度以下で、送風ファン6によるガスバーナ4への一次空気の給気温度が低いものとなる場合には、燃焼開始時の送風ファン6の回転数が定常燃焼用の回転数よりも小さな燃焼開始回転数に制御されるため、低い給気温度に整合した少なめの給気量で、換言すれば、低い燃焼速度に整合した少なめの給気量で、ガスバーナ4に燃料ガスと混合する一次空気が供給される。従って、ガスバーナ4の炎口から噴出する混合気の噴出速度がガスバーナ4の定常的な燃焼時と同様に、該混合気の燃焼速度に整合したものとなり、燃焼炎のリフトを生じることのなくガスバーナ4の燃焼を開始することができる。
【0045】
そして、ガスバーナ4の燃焼開始後には、温度センサ28で検出される給気温度は、ガスバーナ4の燃焼熱によって、図3(a)に示すように上昇し、従って、燃焼速度も同様に上昇していくのであるが、この燃焼速度の上昇に合わせるようにして、送風ファン6の回転数が定常燃焼用の回転数に向かって増加されて、ガスバーナ4への給気量も増加されていくので、図3(c)に示すように、ガスバーナ4の燃焼開始後には、徐々に上昇する燃焼速度に整合するようにして、混合気の噴出速度も増加されていく。
【0046】
これにより、ガスバーナ2の燃焼運転の開始初期において、給気温度が低くて、ガスバーナ4の混合気の燃焼速度が遅い状態でも、それに整合した混合気の噴出速度となるため、燃焼炎のリフトを生じることのない良好な燃焼運転を行うことができる。
【0047】
また、燃焼運転の開始時に温度センサ28により検出される給気温度が所定温度以下の低温状態であるとき、該給気温度が高い程、送風ファン3の燃焼開始回転数を高く設定する(給気温度が低い程、燃焼開始回転数を低く設定する)ので、換言すれば、燃焼速度が高い程、送風ファン3の燃焼開始回転数を高く設定するので、燃焼運転の開始時から確実に給気温度に整合した給気量でバーナ本体5に燃料ガスと混合する一次空気が供給されて、該混合気の噴出速度が確実に燃焼速度に整合したものとなり、確実に良好な燃焼運転を行うことができる。
【0048】
さらに、ガスバーナ4の燃焼停止直後に燃焼運転を再開した場合等、温度センサ28で検出される給気温度が所定温度以上となっている場合には、燃焼開始時から定常燃焼用の回転数で送風ファン6が作動するので、本来、良好な燃焼運転を確保する上で、燃焼運転の開始時から定常燃焼用の回転数で送風ファン6によるガスバーナ4への給気を行うべき状態では、それよりも低い回転数で送風ファン6が作動して、ガスバーナ4の給気量が少なすぎるような状態でガスバーナ4の燃焼運転が開始されてしまうような事態を回避することができる。
【0049】
従って、本実施形態の給湯器では、ガスバーナ4の燃焼開始時から燃焼炎のリフト等を生じることのない良好な燃焼運転を確実に行うことができる。
【0050】
尚、以上説明した実施形態では、給湯器に備えたガスバーナ4を例にとって説明したが、これに限らず、他の燃焼装置に本発明を適用してもよい。また、本実施形態では、ブンゼン式のバーナについて説明したが、セミブンゼン式や全一次空気式のバーナについても本発明を適用することができる。
【0051】
また、本実施形態では、バーナの燃焼運転の開始後、給気量を予め定められた増加率で増加せしめるものを示したが、一次空気の検出温度に応じて給気量を増加させるようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のバーナの燃焼装置を備えたガス給湯器の構成図。
【図2】図1のガス給湯器の要部のブロック図。
【図3】図1のガス給湯器のバーナの燃焼作動を説明するための線図。
【符号の説明】
4…ガスバーナ、6…送風ファン、28…温度センサ(温度検出手段)、37…ファン制御部(ファン制御手段)、39…燃焼開始回転数設定部(燃焼開始回転数設定手段)。
Claims (1)
- バーナにその燃料と混合する一次空気を給気する送風ファンを具備したバーナの燃焼装置において、前記送風ファンによる前記バーナへの給気温度を該バーナの近傍箇所で検出する温度検出手段と、前記バーナの燃焼運転の開始時に該温度検出手段により検出された給気温度が所定温度以下であるとき、前記バーナの定常燃焼用のファン回転数よりも小さい燃焼開始回転数を前記検出された給気温度に応じて設定する燃焼開始回転数設定手段と、前記バーナの燃焼運転の開始時に前記設定された燃焼開始回転数で前記送風ファンを回転させ、該バーナの燃焼開始後に前記送風ファンの回転数を該燃焼開始回転数から前記定常燃焼用のファン回転数に向かって徐々に上昇せしめるファン制御手段とを備え、前記燃焼開始回転数設定手段は、前記検出された給気温度が高いほど、前記燃焼開始回転数を大きく設定し、前記ファン制御手段は、前記バーナの燃焼開始後、前記送風ファンの回転数を前記燃焼開始回転数から、あらかじめ定められた所定の時間的増加率で前記定常燃焼用のファン回転数に向かって上昇させることを特徴とするバーナの燃焼装置。
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