JPH07151001A - エンジンの空燃比制御装置 - Google Patents

エンジンの空燃比制御装置

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JPH07151001A
JPH07151001A JP5300367A JP30036793A JPH07151001A JP H07151001 A JPH07151001 A JP H07151001A JP 5300367 A JP5300367 A JP 5300367A JP 30036793 A JP30036793 A JP 30036793A JP H07151001 A JPH07151001 A JP H07151001A
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JP
Japan
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fuel ratio
air
value
temperature range
warm
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JP5300367A
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English (en)
Inventor
Tatsuo Sato
立男 佐藤
Masayoshi Nishizawa
公良 西沢
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Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)
  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 暖機必要温度域で空燃比の変動を抑えつつ触
媒の活性化を早めるための最適空燃比であるリーン空燃
比を得る。 【構成】 酸素濃度センサ31のセンサ検出値にもとづ
いて排気空燃比が一方の側から反対側へと反転したのか
それとも同じ側を継続しているのかを判定手段32が、
ま暖機必要温度域であるかどうかを判定手段33がそれ
ぞれ判定する。これらの判定結果より暖機必要温度域で
リーン側への反転時にだけ所定期間遅らせた、またそれ
以外の温度域で反対側への反転時に即座に付加する比例
分PLとPRを算出手段34がそれぞれ算出する。これら
の比例分IL,IRと積分分PL,PRとを用いて更新手段
36が空燃比フィードバック補正係数αを更新し、この
空燃比フィードバック補正係数αで運転条件に応じた基
本噴射量Tpを補正して算出手段37が燃料噴射量を算
出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はエンジンの空燃比制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆる三元触媒方式では、排気三成分
(CO,HC,NOx)の転換効率をいずれも高めるた
め、触媒を通過する排気中の空燃比が、理論空燃比を中
心としたある狭い範囲内に収まるように空燃比のフィー
ドバック制御を行っている(株式会社 鉄道日本社発行
の自動車工学・1991年6月号第45頁〜第48頁参
照)。
【0003】この場合のフィードバック制御は、図18
に示したように、比例分と積分分とを空燃比フィードバ
ック補正係数αの更新量として空燃比をある幅で変化さ
せるもので、排気空燃比が反対側に反転した直後は比例
分を付加する(リーン側からリッチ側に反転した直後は
比例分PRを差し引き、リッチ側からリーン側に反転し
た直後は比例分PLを加える)ことで反転したと逆の方
向に空燃比が応答よく戻るようにし、その後は空燃比が
再び反転するまで小さな値の積分分を付加する(比例分
Rの後は積分分IRを差し引き、比例分PLの後は積分
分ILを加える)ことで制御を安定させるのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、始動後は空
燃比フィードバック制御に早く入ったほうが排気性能が
よくなるため、エンジンの暖機が完了したタイミングで
空燃比フィードバック制御に入るようにしている。
【0005】一方、エンジンの暖機完了直後で触媒が暖
機完了前のまだ低い温度域では、図19に示したように
触媒の活性化を早めるための最適空燃比が理論空燃比よ
りもリーン側にずれている。この触媒特性より、触媒の
暖機完了前の低温域に触媒を早期に活性化するために
は、空燃比をたとえば8%程度リーン側にする必要があ
り、これを実現するにはリーン側への反転時に付加する
比例分PLを1%、リッチ側への反転時に付加する比例
分PRを20%程度にセットしなければならない。
【0006】しかしながら、一方の比例分PRを他方の
比例分PLより大きくすることによって平均の空燃比を
リーン側にずらせる構成では、瞬間瞬間での空燃比の変
動がきわめて大きくなり、エンジンの安定性が損なわれ
てしまう。
【0007】そこでこの発明は、リーン側への反転時に
比例分PLを付加するタイミングを遅らせることによ
り、触媒の暖機を必要とする温度域(以下暖機必要温度
域という)で空燃比の変動を抑えつつ触媒の活性化を早
めるたの最適空燃比であるリーン空燃比を得ることを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、図1に示
すように、触媒を流れる排気中の酸素濃度を検出するセ
ンサ31と、このセンサ検出値にもとづいて排気空燃比
が一方の側から反対側へと反転したのかそれとも同じ側
を継続しているのかを判定する手段32と、暖機必要温
度域であるかどうかを判定する手段33と、これらの判
定結果より暖機必要温度域でリーン側への反転時にだけ
所定期間遅らせた、またそれ以外の温度域で反対側への
反転時に即座に付加する比例分(暖機必要温度域で所定
時間遅らせる比例分についてはPL、それ以外の温度域
で即座に付加する比例分はPLとPR)を算出する手段3
4と、前記反転・継続判定手段32の判定結果より同じ
側の継続時に付加する積分分ILとIRを算出する手段3
5と、これらの積分分PL,PRと比例分IL,IRとを用
いて空燃比フィードバック補正係数αを更新する手段3
6と、この空燃比フィードバック補正係数αで運転条件
に応じた基本噴射量Tpを補正して燃料噴射量を算出す
る手段37と、この燃料を吸気管に供給する装置38と
を設けた。
【0009】第2の発明は、第1の発明において、図2
0に示すように、前記暖機必要温度域でリーン側への反
転直前の前記空燃比フィードバック補正係数αの加重平
均値を算出する手段41と、この加重平均値の前回値α
0と前記空燃比フィードバック補正係数αとのあいだの
面積相当量SALPHを、前記比例分PLを遅らせて加
算するタイミングでの値を初期値として更新する手段4
2と、前記リーン継続時にこの面積相当量SALPHが
所定値SAに達するまでのあいだを前記所定期間として
設定する手段43とを設けた。
【0010】第3の発明は、第1の発明において、図2
1に示すように、前記暖機必要温度域判定手段33は、
始動時であるかどうかを判定する手段51と、この判定
結果より始動時水温TWINTが低くなるほど大きくな
る値を所定値T1として算出する手段52と、前記判定
結果より始動後の経過時間TIMER1を計測する手段
53と、この始動後の経過時間TIMER1と前記所定
値T1との比較により前記暖機必要温度域であるかどう
かを判定する手段54とからなる。
【0011】第4の発明は、第1の発明において、図2
2に示すように、前記暖機必要温度域判定手段33は、
始動時であるかどうかを判定する手段51と、この判定
結果より始動時水温TWINTが低くなるほど大きくな
る値を所定値STP1として算出する手段61と、前記
判定結果より始動後に前記基本噴射量Tpを積算する手
段62と、この基本噴射量の積算値STPと前記所定値
STP1との比較により前記暖機必要温度域であるかど
うかを判定する手段63とからなる。
【0012】
【作用】第1の発明では、暖機必要温度域で排気空燃比
がリッチ側からリーン側に反転したとき、すぐに比例分
Lが加算されるのでなく、所定期間待って比例分PL
加算されることから、平均空燃比がリーン空燃比へとず
れ、これによって暖機必要温度域で触媒の活性化が早め
られる。
【0013】また、比例分PLを加算するタイミングを
遅らせているだけで、比例分PLとPRの値はそのままで
あるため、比例分PRの値を比例分PLの値より多くする
ことによって平均空燃比をリーン側にずらせる構成と比
べて、瞬間瞬間の大きな空燃比変動が生じることがな
い。
【0014】第2の発明で、面積相当量SALPHには
実際の空燃比を介して特性バラツキが織り込まれること
から、面積相当量SALPHが所定値SAに達するまで
のあいだが所定期間として設定されると、第1の発明の
作用に加えて、燃料供給装置や基本噴射量を算出するの
に必要となるセンサに特性バラツキがあっても、触媒の
活性化を早めるための最適空燃比であるリーン空燃比が
得られる。
【0015】第3の発明で始動時水温TWINTに応じ
た所定値T1と始動後時間TIMER1との比較によ
り、暖機必要温度域であるかどうかを判定することで、
第1の発明の作用に加えて、始動時水温が相違しても、
精度良く暖機必要温度域であるかどうかが判定される。
【0016】第4の発明で始動後の基本噴射量の積算値
と始動時水温に応じた所定値とを比較することで、燃料
供給装置や基本噴射量を算出するのに必要となるセンサ
に特性バラツキがあるときでも触媒温度の予測が正確と
なり、第1の発明と第3の発明の作用に加えて、触媒の
暖機促進を触媒の暖機完了後にまで行うことがない。
【0017】
【実施例】図2において、燃料の噴射は、量が多いとき
も少ないときも吸気ポートに設けた一か所の燃料インジ
ェクター4から供給するので、量の調整はコントロール
ユニット21によりその噴射時間で行う。噴射時間が長
くなれば噴射量が多くなり、噴射時間が短くなれば噴射
量が少なくなる。混合気の濃さつまり空燃比は、一定量
の吸入空気に対する燃料噴射量が多くなればリッチ側に
ずれ、燃料噴射量が少なくなればリーン側にずれる。
【0018】したがって、吸入空気量との比が一定とな
るように燃料の基本噴射量を決定してやれば運転条件が
相違しても同じ空燃比の混合気が得られる。燃料の噴射
がエンジンの1回転について1回行われるときは、1回
転で吸い込んだ空気量に対して基本噴射パルス幅Tp
(=K・Qa/Ne、ただしKは定数)をそのときの吸
入空気量Qaとエンジン回転数Neとから求めるのであ
る。通常このTpにより決定される空燃比(ベース空燃
比)は、空燃比フィードバック補正域で理論空燃比付近
になっている。
【0019】排気管5にはエンジン1から排出されてく
るCO,HC,NOxといった三つの有害成分を処理す
る触媒(三元触媒)6が設けられる。この触媒6が三成
分の転換効率をすべて良好に保つのは、触媒の雰囲気が
理論空燃比を中心とする狭い範囲(触媒ウインドウ)に
あるときだけである。この範囲より空燃比が少しでもリ
ッチ側にずれるとCO,HCの転換効率が落ち、逆にリ
ーン側にずれるとNOxの転換効率が落ちる。
【0020】この触媒6がその能力を十分に発揮できる
理論空燃比付近に空燃比平均値が維持されるよう、コン
トロールユニット21は、O2センサ12からの出力信
号にもとづいて燃料噴射量をフィードバック補正する。
【0021】さて、始動後は空燃比フィードバック補正
に早く入ったほうが排気性能がよくなるため、エンジン
の暖機が完了したタイミングで空燃比フィードバック補
正に入る。
【0022】この場合に、エンジンの暖機完了直後で触
媒が暖機完了前のまだ低い温度域では、図19に示した
ように触媒の活性化を早めるための最適空燃比が理論空
燃比よりもリーン側にずれていることから、触媒の暖機
完了前の低温域に触媒を早期に活性化するためには、空
燃比をリーン側にする必要がある。
【0023】これを実現するのに、一方の比例分PR
他方の比例分PLより大きくすることによって平均空燃
比をリーン側にずらせる構成では、瞬間瞬間での空燃比
の変動がきわめて大きくなり、エンジンの安定性が損な
われる。
【0024】これに対処するため、コントロールユニッ
ト21では、リーン側への反転時に比例分PLを付加す
るタイミングを遅らせる。
【0025】この制御に必要となるセンサは、スタータ
スイッチ(図示しない)、エアクリーナから吸入される
空気流量Qaを検出するエアフローメーター7、単位ク
ランク角度ごとの信号とクランク角度の基準位置ごとの
信号(Ref信号)とを出力するクランク角度センサ1
0、水温センサ11、その出力が排気の酸素濃度に反応
し理論空燃比を境に値の急変する特性のO2センサ12
であり、これらの信号が、アイドルスイッチ9、ノック
センサ13、車速センサ14からの信号とともに、マイ
コンからなるコントロールユニット21に入力されてい
る。
【0026】図3はベースフローで、一定周期(たとえ
ば10ms)で実行する。ステップ1でスタータースイ
ッチ(図ではスターターSWで略記)からの信号がON
からOFFに切換わったかどうかをみて、切換われば始
動時であると判断し、ステップ2と3で始動からの経過
時間を表すタイマー値TIMER1に初期値の0を入
れ、また始動時水温TWINTから図4のテーブルを参
照して所定値T1を求める。
【0027】所定値T1は、暖機必要温度域(たとえば
触媒温度で100〜300℃)にあるかどうかを判断す
るための基準値である。図4に示したように、始動時水
温TWINTが高いほど所定値T1の値を小さくしてい
る。始動時水温が高いほどT1の値を小さくするのは、
始動時水温が高ければ触媒の暖機完了も早いはずである
からである。
【0028】ステップ4ではサブルーチンA1に進ん
で、暖機必要温度域であるかどうかを判定する。図5で
後述するように、このサブルーチンA1では、暖機必要
温度域でフラグF2がF2=0に、また触媒の暖機が不
要な温度域でF2=1になる。ステップ5では、フラグ
F2の値をみて、F2=0のときは暖機必要温度域であ
るからステップ7のサブルーチンB1に進み、またF2
=1のときはステップ6のサブルーチンCでそれぞれ空
燃比フィードバック補正係数αを算出する。
【0029】ステップ8では、空燃比フィードバック補
正係数αを用いて、インジェクター4に与える燃料噴射
パルス幅Tiを Ti=Tp×CO×α+Ts …(1) ただし、Tp;基本噴射パルス幅 CO;1と各種補正係数との和 Ts;無効パルス幅 の式で計算し、計算した値をステップ9で出力レジスタ
に転送する。
【0030】(1)式は一般式である。エンジンの暖機
中は空燃比フィードバック補正係数αをクランプし(α
=100%)、 Ti=Tp×(1+Ktw+Kas)+Ts ただし、Ktw;水温増量補正係数 Kas;始動後増量補正係数 の式によってTiを与えることでリッチ側の空燃比と
し、エンジンの暖機完了のタイミングで空燃比フィード
バック条件に入ったときは、 Ti=Tp×α+Ts の式となるわけである。
【0031】図5のサブルーチンA1は、図3のステッ
プ4に対するもので、図3のベースフローとは独立に一
定周期で実行する。
【0032】ステップ11と12で次の条件、 〈1〉TIMER1<T1であること、 〈2〉TIMER1≧T1かつTW<所定値TW1であ
ること を満たすかどうかみて、いずれかの条件を満たすときは
暖機必要温度域であると判断してステップ13に進み、
フラグF2を“0”にセットして、またいずれの条件も
満たさないときは暖機の不要な温度域であると判断しス
テップ15でF2を“1”にセットして図3に戻る。フ
ラグF2の値で暖機必要温度域であるかどうかを表すわ
けである。
【0033】また、暖機必要温度域では次回の判定のた
め、タイマー値TIMER1を TIMER1=TIMER1+DT …(2) ただし、DT;図5の制御周期 の式でインクリメントする(図5のステップ14)。
【0034】図6は図3のステップ6のサブルーチンC
で、Ref信号に同期して実行する。これは、燃料噴射
がRef信号同期であり、系の乱れもRef信号同期で
あるため、これに合わせたものである。
【0035】ステップ21では空燃比フィードバック条
件(図ではF/B条件で記載)するかどうかみて、フィ
ードバック条件でなければ、ステップ22でαを100
%に固定する。空燃比フィードバック停止条件は、始動
時、低水温時、アイドル時、O2センサの異常時、O2
ンサのリッチとリーンの反転周期が所定値以上になった
ときなどであり、これらの条件以外がフィードバック条
件である。
【0036】フィードバック条件のときは、ステップ2
3でO2センサ出力OSR1をAD変換して取り込む。
【0037】ステップ24,25,26,27,28,
29はO2センサ出力から得られる排気空燃比がリッチ
側からリーン側へあるいはその逆へと反転したときか、
継続して同じ側にいるときかを判断する部分である。
【0038】ステップ24でセンサ出力OSR1とスラ
イスレベルSLを比較し、OSR1<SLであれば排気
空燃比が理論空燃比よりリーン側にあると判断しステッ
プ25でフラグF1を“0”に、OSR1≧SLであれ
ばリッチ側にあると判断しステップ26でフラグF1を
“1”にセットする。ステップ27ではフラグF1の値
が前回と今回で反転したかどうかみて、反転したときは
ステップ28に進んでフラグF1の値をみる。
【0039】F1=0であれば今回リーン側に反転した
と判断してステップ30に進み、比例分PLを用いて空
燃比フィードバック補正係数αを、 α=α+PL …(3) の式で更新する。F1=1のときは、今回リッチ側に反
転したと判断し、ステップ31で比例分PRを用いてα
を、 α=α−PR …(4) の式で更新する。
【0040】比例分PLとPRは、エンジン回転数Neと
基本噴射パルス幅(エンジン負荷相当量)Tpからマッ
プを参照して求めることができる。比例分PLとPRは、
基本的に同じ値でよい。たとえば、図7に示したように
運転領域をほぼ2つに分け、高負荷域では1〜2%の値
を、それ以外の運転域では3〜6%の値を入れている。
なお、高負荷以外の運転域の一部には、サージ要求から
LとPRの値を1〜2%の値としている領域(サージ領
域)がある。
【0041】一方、ステップ27で反転時でないとき
は、ステップ29でフラグF1の値をみてF1=0であ
れば続けてリーン側にあると判断しステップ32に進
み、空燃比フィードバック補正係数αを、今度は積分分
(一定値)ILを用いて α=α+IL …(5) の式で更新し、またF1=1であれば続けてリッチ側に
あると判断し、ステップ42で積分分(一定値)IR
用いてαを α=α−IR …(6) の式で更新する。
【0042】このようにして、排気空燃比が理論空燃比
よりリーン側にあれば、理論空燃比になるようにインジ
ェクター4からの燃料噴射量を増量し、逆にリッチ側に
あればインジェクター4からの燃料噴射量を減量すると
いうことを繰り返す。
【0043】図8は図3のステップ7のサブルーチンB
1で、図6と同じにRef信号に同期して実行する。
【0044】図6と相違して、図8では時間的経過の
順、つまり〈A〉リッチ側からリーン側への反転時、
〈B〉リーン継続時、〈C〉リーン側からリッチ側への
反転時、〈D〉リッチ継続時の順に説明する。なお、図
6と同一部分には同一のステップ番号をつけている。
【0045】〈A〉リッチ側からリーン側への反転時 ステップ27,28からステップ41に進む場合で、リ
ーン側への反転時からの経過時間を表すタイマー値TI
MER2に初期値の0に入れるだけで比例分PLを付加
しない。
【0046】〈B〉リーン継続時 ステップ27,29からステップ43へと進む場合で、
タイマー値TIMER2と所定値T2(たとえば1.5
sec程度)を比較して、TIMER2<T2であれ
ば、ステップ45に進んでタイマー値TIMER2を TIMER2=TIMER2+DT2 …(7) ただし、DT2;Ref信号周期 の式でインクリメントし、TIMER2≧T2になった
ときは、ステップ44でフラグN1の値をみる。
【0047】フラグN1は、後述するようにリッチ側へ
の反転時にN1=0とされるので、ステップ44に初め
て進んだときは、N1=0となっている。このため、N
1=0であればTIMER2≧T2になったのが初めて
であると判断し、ステップ46,47でフラグN1を
“1”にセットするとともに、空燃比フィードバック補
正係数αに比例分PLを加算することによってαを更新
する。つまり、暖機必要温度域では、リーン側への反転
時にすぐに比例分PLを加えるのでなく、T2の時間が
過ぎるまで待って比例分PLを加えている。所定値T2
はディレイ時間を定める値なわけである。
【0048】これは、比例分PLを加えるのを遅らせる
ことによって、暖機必要温度域で平均空燃比をリーン側
にシフトするためである。空燃比をリーン側にシフトす
るのは、図19で示したように、触媒の活性化を早める
ための最適空燃比が、100〜300℃といった暖機必
要温度域でリーン側にずれるからである。
【0049】ステップ46でのフラグN1の“1”への
セットで、次回はN1=1よりステップ44からステッ
プ32に進むことになり、空燃比フィードバック補正係
数αに積分分ILを加算する。比例分PLを加えた後に積
分分ILを加算するのは従来通りである。
【0050】〈C〉リーン側からリッチ側への反転時 ステップ27,28からステップ42,31に進む場合
で、空燃比フィードバック補正係数αから比例分PR
差し引く(図6と同じ)とともに、フラグN1を“0”
に戻しておく。
【0051】〈D〉リッチ継続時 ステップ27,29からステップ33に進む場合で、図
6と変わるところはない。
【0052】ここで、暖機必要温度域でのこの例の作用
を説明すると、この例ではO2センサ出力がリッチ側か
らリーン側に反転したとき、すぐに比例分PLが加算さ
れるのでなく、図9で示したように、この反転時からの
経過時間を表すタイマー値TIMER2が所定値T2に
達するのを待って比例分PLが加算されることから、平
均空燃比がリーン空燃比へとずれ、これによって暖機必
要温度域で触媒の活性化が早められる。言い換えると、
図9に示した空燃比フィードバック補正係数αの波形か
ら計算される平均空燃比(机上計算が可能である)が、
図19において、暖機必要温度域に対する空燃比と一致
するように、所定値T2を定めているわけである。
【0053】一方、リーン側への反転時からタイマー値
TIMER2が所定値T2に達するまでのあいだ空燃比
フィードバック補正係数αを同じ値に保持することにな
るが、図10に示したようにこの保持の途中で排気空燃
比がリッチ側に反転したとき(図でAのタイミング)
は、即座に比例分PRが差し引かれるのであり、これに
よって空燃比がリーン側に維持されると、たとえばコー
ルドスタート時のベース空燃比が燃料壁流の影響でず
れ、平均空燃比が実際には目標のリーン側にならないと
いった事態を防止することができる。
【0054】また、比例分PLを加えるタイミングを遅
らせているだけで、比例分PLとPRの値はそのままであ
るため、比例分PRの値を比例分PLの値より多くするこ
とによって平均空燃比をリーン側にずらせる構成と比べ
て、瞬間瞬間の大きな空燃比変動が生じることがない。
【0055】このようにして、この例では暖機必要温度
域で空燃比の変動を抑えつつ触媒を早期に活性化するこ
とができる。
【0056】また、始動時水温TWINTに応じた所定
値T1と始動後時間を表すタイマー値TIMER1との
比較により、暖機必要温度域であるかどうかを判定して
いるので、始動時水温が相違しても、精度良く暖機必要
温度域であるかどうかを判定することができる。
【0057】図11と図12のサブルーチンB2は第2
実施例で、図8のサブルーチンB1に対応する。この例
でも、図8と同じに時間的経過の順で説明する。また、
図6、図8と同一部分には同一のステップ番号をつけ
る。
【0058】〈A〉リッチ側からリーン側への反転時 ステップ27,28からステップ51,52に進む場合
で、先の実施例と同じに比例分PLを加算することはな
い。
【0059】ステップ51ではタイマー値TIMER3
を TIMER3=TIMER3+DT2 …(8) の式でインクリメントする。後述するようにタイマー値
TIMER3はリッチ側への反転時にセットするため
(ステップ27,28,63)、先の実施例と相違し
て、リーン側への反転時もインクリメントするわけであ
る。
【0060】ステップ52では、空燃比フィードバック
補正係数αとαの加重平均値とのあいだの面積相当量S
ALPHを SALPH=SALPH+(α0−α)×DT2 …(9) ただし、α0;αの加重平均値の前回値 の式で更新する。この更新は、後述する〈B〉,
〈C〉,〈D〉の3つの場合も実行する。
【0061】面積相当量SALPHは、平均空燃比と強
い相関をもち、面積相当量SALPHが大きくなると平
均空燃比はリッチ側に、SALPHが小さくなると、平
均空燃比はリーン側にずれる。
【0062】〈B〉リーン継続時 ステップ27,29から図12のステップ53へと進む
場合である。ステップ53,54で次の条件、〈1〉T
IMER3<所定値T3であること、〈2〉SALPH
<所定値SAのことを満たすかどうかみて、2つの条件
とも満たす場合は、ステップ51に進んで、タイマー値
TIMER3のインクリメントを続けるが、TIMER
3<T3であってもSALPH≧SAになると、ステッ
プ55〜60に進む。
【0063】ステップ55でフラグN1の値をみる。N
1の扱いは先の実施例とほぼ同じであり、初めてステッ
プ53に進むときは、N1=0になっているので、ステ
ップ56,59でフラグN1を“1”にセットするとと
もに、空燃比フィードバック補正係数αに比例分PL
加算し、次回もリーン継続が続くときはN1=1よりス
テップ60で空燃比フィードバック補正係数αに積分分
Lを加える。リーン側への反転時にSALPH≧SA
となるまで比例分PLの加算を遅らせているわけであ
る。
【0064】また、比例分PLを加えるタイミングで面
積相当量SALPHの値を初期値の0にセットし、変数
α1の値を変数α0に移す(ステップ57,58)。後
述するように、α1はαの加重平均値の最新値を、また
α0はαの加重平均値の前回値を表している。
【0065】一方、TIMER3≧T3になると、ステ
ップ53からステップ44へと進む。この場合は先の実
施例と同様であり、ステップ44に進んだのが初めてで
あるときはN1=0であることより、ステップ46,4
7でフラグN1を“1”にセットするとともに、空燃比
フィードバック補正係数αに比例分PLを加え、次回も
リーン継続が続くときはN1=1よりステップ32で空
燃比フィードバック補正係数αに積分分ILを加える。
【0066】また、比例分PLを加えるタイミングで
は、ステップ57,58と同じに面積相当量SALPH
の値を0にセットし、変数α1の値を変数α0に移す
(ステップ61,62)。
【0067】〈C〉リーン側からリッチ側への反転時 ステップ27,28からステップ31に進み、空燃比フ
ィードバック補正係数αから比例分PRを差し引く場合
である。ステップ63ではタイマー値TIMER3を初
期値の0にセットし、ステップ64でフラグN1の値を
みる。この場合も初めてステップ63に進む場合はN1
=1であることよりステップ65,42でαの加重平均
値を α1=(1−K1)×α0+K1×α …(10) ただし、α1;αの加重平均値の最新値 α0;αの加重平均値の前回値 K1;加重平均係数 の式で更新し、フラグN1の値を“0”にセットする。
【0068】なお、(10)式の加重平均値の最新値α
1はリーン側からリッチ側への反転ごとに変化するのに
対し、αの加重平均値の前回値α0は、比例分PLを加
えるタイミングで変化する(図13参照)。
【0069】(10)式の加重平均係数K1は、 K1=1/n …(11) ただし、n;2〜16の整数 とおくことができる。
【0070】〈D〉リーン側からリッチ継続時 ステップ27,29からステップ33に進んで空燃比フ
ィードバック補正係数αから積分分IRを差し引く場合
である。このときは、さらにステップ51でタイマー値
TIMER3をインクリメントする。
【0071】さて、先の実施例と同様に、タイマー値T
IMER3が所定値T3に達したタイミングでそれまで
のαの保持を解除する構成だと、インジェクターやエア
フローメーター特性のバラツキの影響を受ける。
【0072】たとえば、特性のバラツキで燃料噴射量が
多くなっている場合でも、暖機必要温度域で触媒の活性
化を早めるための最適空燃比であるリーン空燃比が得ら
れるように所定値T3を余裕をもって大きめの値に設定
したときは、特性のバラツキで燃料噴射量が少なくなっ
ている場合に、空燃比が過度にリーン側になってエンジ
ンの安定性が悪くなる。この場合には、触媒の活性化を
早めるための最適空燃比であるリーン空燃比がT3より
も短い時間で得られることになるので、T3まで待った
のではかえって空燃比を過度にリーン側にしてしまうの
である。
【0073】これに対して第2実施例では、図13に示
したようにリッチ側への反転時からの経過時間を計測す
るタイマー値TIMER3が所定値T3に達する前に、
面積相当量SALPHが所定値SAに達したとき(図で
Bのタイミング)にも、αの保持が解除される。面積相
当量SALPHには実際の空燃比を介して特性バラツキ
が織り込まれることから、触媒の活性化を早めるための
最適空燃比であるリーン空燃比に相当する値を所定値S
Aとしてあらかじめ設定しておくことにより、インジェ
クターやエアフローメーターに特性バラツキがあって
も、触媒の活性化を早めるための最適空燃比であるリー
ン空燃比が得られるのである。
【0074】また、図14には図10に対応して、αを
保持している途中で空燃比がリッチ側に反転したとき
(図でCのタイミング)の波形を示す。
【0075】図15と図17は第3実施例で、それぞれ
図3と図5に対応する。
【0076】この例は、暖機必要温度域かどうかを判断
するのに、始動後の基本噴射パルス幅Tpの積算値を用
いるものである。
【0077】図15においてステップ1でスタータース
イッチのONからOFFへの切換わりにより始動時であ
ると判断したときは、ステップ71と72で基本噴射パ
ルス幅Tpの積算値を表す変数STPに初期値の0をセ
ットするとともに、始動時水温TWINTからは図16
を内容とするテーブルを参照して所定値STP1を求め
る。
【0078】ステップ73では図17のサブルーチンA
2に進み、ステップ81と12で次の条件、〈1〉ST
P<STP1であること、〈2〉STP≧STP1かつ
TW<TW1であることを満たすかどうかみる。
【0079】いずれかの条件を満たすときは、暖機必要
温度域であると判断し、ステップ13と82に進んでフ
ラグF2を“0”にセットするとともに、変数STPの
値に今回の基本噴射パルス幅Tpを積算する。暖機必要
温度域であるかどうかを判断するのに始動後の燃料供給
量の積算値(つまりSTPのこと)を用いているわけで
ある。この積算値に加えて、エンジン回転数と冷却水温
を考慮することもできる。
【0080】燃料供給量の積算値は触媒に与える熱量に
相当することから触媒温度を正確に予測できるので、こ
の例では触媒の暖機促進を触媒の暖機完了後にまで行う
ことを防止することができる。
【0081】
【発明の効果】第1の発明は、触媒を流れる排気中の酸
素濃度を検出するセンサと、このセンサ検出値にもとづ
いて排気空燃比が一方の側から反対側へと反転したのか
それとも同じ側を継続しているのかを判定する手段と、
暖機必要温度域であるかどうかを判定する手段と、これ
らの判定結果より暖機必要温度域でリーン側への反転時
にだけ所定期間遅らせた、またそれ以外の温度域で反対
側への反転時に即座に付加する比例分を算出する手段
と、前記反転・継続判定手段の判定結果より同じ側の継
続時に付加する積分分を算出する手段と、これらの積分
分と比例分とを用いて空燃比フィードバック補正係数を
更新する手段と、この空燃比フィードバック補正係数で
運転条件に応じた基本噴射量を補正して燃料噴射量を算
出する手段と、この燃料を吸気管に供給する装置とを設
けたので、暖機必要温度域で空燃比の変動を抑えつつ触
媒を早期に活性化することができる。
【0082】第2の発明は、前記暖機必要温度域でリッ
チ側への反転直前の前記空燃比フィードバック補正係数
の加重平均値を算出する手段と、この加重平均値の前回
値と前記空燃比フィードバック補正係数とのあいだの面
積相当量を、前記比例分を遅らせて加算するタイミング
での値を初期値として更新する手段と、前記リーン継続
時にこの面積相当量が所定値に達するまでのあいだを前
記所定期間として設定する手段とを設けたので、第1の
発明の効果に加えて、燃料供給装置や基本噴射量を算出
するのに必要となるセンサに特性バラツキがあっても、
触媒の活性化を早めるための最適空燃比であるリーン空
燃比を得ることができる。
【0083】第3の発明は、前記暖機必要温度域判定手
段は、始動時であるかどうかを判定する手段と、この判
定結果より始動時水温が低くなるほど大きくなる値を所
定値として算出する手段と、前記判定結果より始動後の
経過時間を計測する手段と、この始動後の経過時間と前
記所定値との比較により前記暖機必要温度域であるかど
うかを判定する手段とからなるので、第1の発明の効果
に加えて、始動時水温が相違しても、精度良く暖機必要
温度域であるかどうかを判定することができる。
【0084】第4の発明は、前記暖機必要温度域判定手
段は、始動時であるかどうかを判定する手段と、この判
定結果より始動時水温が低くなるほど大きくなる値を所
定値として算出する手段と、前記判定結果より始動後に
前記基本噴射量を積算する手段と、この基本噴射量の積
算値値と前記所定値との比較により前記暖機必要温度域
であるかどうかを判定する手段とからなるので、第1の
発明と第3の発明の効果に加えて、触媒の暖機促進を触
媒の暖機完了後にまで行うことを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明のクレーム対応図である。
【図2】一実施例のシステム図である。
【図3】ベースフローを説明するための流れ図である。
【図4】所定値T1のテーブル内容を示す特性図であ
る。
【図5】図3のステップ4のサブルーチンA1である。
【図6】図3のステップ6のサブルーチンCである。
【図7】比例分PLとPRのマップ内容の特性図であ
る。
【図8】図3のステップ7のサブルーチンB1である。
【図9】暖機必要温度域での空燃比フィードバック補正
係数αの変化波形図である。
【図10】暖機必要温度域で空燃比フィードバック補正
係数αを保持している途中で空燃比がリッチ側に反転し
たときの空燃比フィードバック補正係数αの変化波形図
である。
【図11】第2実施例のサブルーチンB2である。
【図12】第2実施例のサブルーチンB2である。
【図13】第2実施例の暖機必要温度域での空燃比フィ
ードバック補正係数αの変化波形図である。
【図14】暖機必要温度域で空燃比フィードバック補正
係数αを保持している途中で空燃比がリッチ側に反転し
たときの第2実施例の空燃比フィードバック補正係数α
の変化波形図である。
【図15】第3実施例のベースフローを説明するための
流れ図である。
【図16】所定値STP1のテーブル内容を示す特性図
である。
【図17】第3実施例のサブルーチンA2である。
【図18】従来例の空燃比フィードバック補正係数αの
変化波形図である。
【図19】触媒の活性化を早めるための最適空燃比の特
性である。
【図20】第2の発明のクレーム対応図である。
【図21】第3の発明のクレーム対応図である。
【図22】第4の発明のクレーム対応図である。
【符号の説明】
3 吸気管 4 燃料インジェクター(燃料供給装置) 6 触媒 7 エアフローメーター 10 クランク角度センサ 12 O2センサ(酸素濃度センサ) 21 コントロールユニット 31 酸素濃度センサ 32 反転・継続判定手段 33 暖機必要温度域判定手段 34 比例分算出手段 35 積分分算出手段 36 空燃比フィードバック補正係数更新手段 37 燃料噴射量算出手段 38 燃料供給装置 41 加重平均値算出手段 42 面積相当量更新手段 43 所定期間設定手段 51 始動時判定手段 52 所定値算出手段 53 始動後時間計測手段 54 比較手段 61 所定値算出手段 62 積算手段 63 比較手段

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】触媒を流れる排気中の酸素濃度を検出する
    センサと、 このセンサ検出値にもとづいて排気空燃比が一方の側か
    ら反対側へと反転したのかそれとも同じ側を継続してい
    るのかを判定する手段と、 暖機必要温度域であるかどうかを判定する手段と、 これらの判定結果より暖機必要温度域でリーン側への反
    転時にだけ所定期間遅らせた、またそれ以外の温度域で
    反対側への反転時に即座に付加する比例分を算出する手
    段と、 前記反転・継続判定手段の判定結果より同じ側の継続時
    に付加する積分分を算出する手段と、 これらの積分分と比例分とを用いて空燃比フィードバッ
    ク補正係数を更新する手段と、 この空燃比フィードバック補正係数で運転条件に応じた
    基本噴射量を補正して燃料噴射量を算出する手段と、 この燃料を吸気管に供給する装置とを設けたことを特徴
    とするエンジンの空燃比制御装置。
  2. 【請求項2】前記暖機必要温度域でリーン側への反転直
    前の前記空燃比フィードバック補正係数の加重平均値を
    算出する手段と、 この加重平均値の前回値と前記空燃比フィードバック補
    正係数とのあいだの面積相当量を、前記比例分を遅らせ
    て加算するタイミングでの値を初期値として更新する手
    段と、 前記リーン継続時にこの面積相当量が所定値に達するま
    でのあいだを前記所定期間として設定する手段とを設け
    たことを特徴とする請求項1に記載のエンジンの空燃比
    制御装置。
  3. 【請求項3】前記暖機必要温度域判定手段は、始動時で
    あるかどうかを判定する手段と、この判定結果より始動
    時水温が低くなるほど大きくなる値を所定値として算出
    する手段と、前記判定結果より始動後の経過時間を計測
    する手段と、この始動後の経過時間と前記所定値との比
    較により前記暖機必要温度域であるかどうかを判定する
    手段とからなることを特徴とする請求項1に記載のエン
    ジンの空燃比制御装置。
  4. 【請求項4】前記暖機必要温度域判定手段は、始動時で
    あるかどうかを判定する手段と、この判定結果より始動
    時水温が低くなるほど大きくなる値を所定値として算出
    する手段と、前記判定結果より始動後に前記基本噴射量
    を積算する手段と、この基本噴射量の積算値値と前記所
    定値との比較により前記暖機必要温度域であるかどうか
    を判定する手段とからなることを特徴とする請求項1に
    記載のエンジンの空燃比制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000008328A1 (en) * 1998-08-03 2000-02-17 Mazda Motor Corporation Control device for direct injection engine
KR100412721B1 (ko) * 2001-10-23 2003-12-31 현대자동차주식회사 차량의 공연비 제어방법

Cited By (3)

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