JPH0714580B2 - 回転クランプ装置 - Google Patents

回転クランプ装置

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JPH0714580B2
JPH0714580B2 JP280791A JP280791A JPH0714580B2 JP H0714580 B2 JPH0714580 B2 JP H0714580B2 JP 280791 A JP280791 A JP 280791A JP 280791 A JP280791 A JP 280791A JP H0714580 B2 JPH0714580 B2 JP H0714580B2
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rod
cylinder
brake
rollers
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照明 與語
兼光 長谷川
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Opton Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円形断面の長尺状の被
加工物をクランプすると共に、その軸の廻りに回転させ
る回転クランプ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、円形断面の長尺状の被加工物
を、切断したり、溶接したりするレーザ切断・溶接装置
やガス切断・溶接装置等が知られている。このような装
置では、レーザヘッドやガストーチを被加工物の軸中心
に向けて配置し、被加工物をクランプして回転させる回
転クランプ装置を用いて、被加工物を回転して切断・溶
接している。この回転クランプ装置としては、例えば、
被加工物を中心として放射状に設けられた複数のローラ
を、中心に向かって移動して被加工物をクランプするよ
うに構成していた。そして、前記ローラを回転駆動し
て、被加工物をその軸の廻りに回転していた。切断・溶
接等の加工を終了すると、一旦、ローラを被加工物から
離間するように移動して、クランプを開放し、被加工物
をその軸方向に移動できるようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、こうし
た従来の装置では、加工終了後に、被加工物のクランプ
を開放して、被加工物を移動し、再び被加工物をクラン
プする動作を繰り返し行っている。その為、直径が異な
る被加工物を加工する際には、一定位置から中心に向か
って同じように複数のローラを移動していたので、直径
の大きなものはよいが、小さなものになると、クランプ
の終了にそれだけ時間がかかり、タクトタイムが長くな
るという問題があった。また、被加工物の直径が異なる
毎に、複数のローラを放射状に配置する位置を変更した
りすると、その段取り替えのための時間を必要とすると
いう問題があった。
【0004】そこで本発明は上記の課題を解決すること
を目的とし、被加工物の直径に係わらず、短時間で被加
工物をクランプし回転させることができる回転クランプ
装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明は課題を解決するための手段として次の構成
を取った。即ち、円形断面の長尺状の被加工物と平行な
軸の廻りに回転可能に支承され、回転駆動される駆動ロ
ーラを前記被加工物に接して設け、前記被加工物と平行
な軸の廻りに揺動可能に支承された揺動アームを前記駆
動ローラの両側にそれぞれ設け、該揺動アームの先端
に、それぞれ前記被加工物と平行な軸の廻りに回転可能
に挟持ローラを支承し、前記揺動アームにそれぞれ揺動
可能に一端が係合された連結アームと、該連結アームの
他端が揺動可能に係合された連結部材とを備え、該連結
部材に、短ストロークの開放シリンダを介して連結され
たロッドを、供給される圧縮空気で移動して、前記揺動
アームを揺動させ前記挟持ローラを前記被加工物に向か
って揺動してクランプ可能な、かつ前記ロッドを所定位
置でロック可能なブレーキ付シリンダを備えたことを特
徴とする回転クランプ装置の構成がそれである。
【0006】
【作用】前記構成を有する回転クランプ装置は、被加工
物が駆動ローラに接して載置され、ブレーキ付シリンダ
に供給される圧縮空気でロッドを移動する。このロッド
が開放シリンダを介して連結部材を移動し、連結部材が
連結アームを介して、揺動アームを揺動する。そして、
この揺動アームの揺動で、挟持ローラが駆動ローラ上の
被加工物に向かって揺動し、駆動ローラと挟持ローラと
で被加工物をクランプする。次に、駆動ローラが回転駆
動され、挟持された被加工物を回転する。
【0007】加工終了後、前記ブレーキ付シリンダのロ
ッドをロック状態にして、開放シリンダが駆動され、連
結部材、連結アームを介して、短ストロークに応じて、
揺動アームが揺動する。そして、この揺動アームの揺動
により、挟持ローラが被加工物から僅かに離間して、被
加工物をその軸方向に移動可能にする。
【0008】
【実施例】以下本発明の実施例を図面に基づいて詳細に
説明する。第1図は本発明の一実施例である回転クラン
プ装置の概略斜視図である。1は被加工物で、本実施例
では、断面が円形の長尺状のパイプである。この被加工
物1の軸方向に沿って、1組の固定ローラ2,3が、図
示しない機枠に回転自在に支承されている。この固定ロ
ーラ2,3には、被加工物1の断面形状に応じた半円形
の溝が形成されており、被加工物1に当接して被加工物
1を、その軸方向に移動可能に支持するようにされてい
る。
【0009】この固定ローラ2,3に対向して、被加工
物1を挟んで、1組の移動ローラ4,5が、移動ブラケ
ット6に回転可能に支承されている。この移動ブラケッ
ト6は、図示しない機枠に、被加工物1の軸方向と直交
する方向に、移動可能に支承されている。そして、移動
ブラケット6には、シリンダ8のロッドが接続されてお
り、シリンダ8の伸張に伴って、移動ブラケット6を移
動することにより、移動ローラ4,5を固定ローラ2,
3に向かって移動して、固定ローラ2,3と移動ローラ
4,5とにより被加工物1を挟持できるようにされてい
る。
【0010】また、移動ブラケット6上には、送給用モ
ータ10が載置されており、送給用モータ10の回転軸
には、プーリ12が取り付けられている。前記移動ロー
ラ4,5にも、それぞれ一体的にプーリ14,16が取
り付けられており、これらのプーリ12,14,16
に、ベルト18が掛け渡されている。更に、被加工物1
の延長上に、被加工物1の端が当接するストッパ19
が、図示しない機枠上の所定位置に設けられている。
【0011】尚、このストッパ19は、被加工物1の切
断長に応じて、ストッパ19を移動し、その位置で固定
して、その所定位置を変えることができるようにされて
いる。これらの固定ローラ2,3、移動ローラ4,5、
移動ブラケット6、シリンダ8、送給用モータ10、プ
ーリ12,14,16、ベルト18、ストッパ19によ
り送給機構20が構成されている。
【0012】また、被加工物1に沿って、被加工物1の
軸方向と平行な軸の廻りに、図示しない機枠に回転自在
に支承された、駆動ローラ22が、ストッパ19と固定
ローラ3との間に、被加工物1に接するようにして設け
られている。この駆動ローラ22には、一体的にプーリ
24が取り付けられており、このプーリ24と、回転用
モータ26の回転軸に取り付けられたプーリ27との間
には、ベルト28が張設されている。
【0013】更に、被加工物1の軸方向と平行に、かつ
被加工物1の両側に、それぞれ図示しない機枠に揺動可
能に支承された2本の揺動軸30,32が設けられてい
る。この両揺動軸30,32には、被加工物1に向かっ
て延出された第1アーム部34〜37が、所定間隔を空
けて2個づつ固定されている。また、一方の揺動軸30
の第1アーム部34,35の先端には、その間に配置さ
れた挟持ローラ38が、被加工物1と平行な軸の廻りに
回転可能に支承されており、他方の揺動軸32の第1ア
ーム部36,37の先端にも、その間に配置された挟持
ローラ40が、被加工物1と平行な軸の廻りに回転可能
に支承されている。
【0014】そして、両揺動軸30,32には、それぞ
れ第2アーム部42,44が第1アーム部34〜37と
ほぼ「く」の字をなすようにして固定されている。本実
施例では、前記一方の第1アーム部34,35、揺動軸
30、第2アーム部42により一方の揺動アーム46を
構成し、前記他方の第1アーム部36,37、揺動軸3
2、第2アーム部44により他方の揺動アーム48を構
成している。
【0015】前記両第2アーム部42,44には、支点
ピン50,52により、被加工物1と平行な軸の廻りに
揺動可能に、連結アーム54,56の一端が、係合され
ている。この連結アーム54,56の他端は、共に1本
の連結ピン58により連結部材60に係合されて、被加
工物1と平行な軸の廻りに揺動可能とされている。
【0016】この連結部材60には、シリンダ本体62
が固定されており、シリンダ本体62には、被加工物1
と直交する方向に所定の長さの摺動孔65が形成されて
おり、摺動孔65内には、ピストン64が摺動可能に収
納されている。このピストン64からは、シリンダ本体
62の外部に向かって、ロッド66が連結部材60と反
対方向に延出されている。
【0017】シリンダ本体62に形成された摺動孔65
の両端に連通した給排孔67a,67bを介して、摺動
孔65内に供給される圧縮空気の作用により、ピストン
64を摺動孔65の長さに応じた短ストロークで摺動し
て、ロッド66を出入させることができるようにされて
いる。尚、前記シリンダ本体62、ピストン64、ロッ
ド66により開放シリンダ70が構成されている。
【0018】このロッド66の先端には、別のロッド7
2の先端が、接続金具74により螺合されて、一体的に
連結されている。このロッド72の他端に、一体的にピ
ストン76が形成されており、ピストン76は、シリン
ダチューブ78に摺動可能に挿入されている。シリンダ
チューブ78の両端には、ヘッド側カバー80とロッド
側カバー82が取り付けられると共に、ロッド72は、
ロッド側カバー82を貫通するようにされて、シリンダ
チューブ78の両端を閉塞するようにされている。尚、
ヘッド側カバー80とロッド側カバー82とにそれぞれ
給排孔83a,83bが形成されており、シリンダチュ
ーブ78内部と連通されている。
【0019】前記ロッド側カバー82内には、摺動孔8
4がロッド72と同芯上に形成されており、この摺動孔
84には、ブレーキピストン86が摺動可能に挿入され
ている。また、摺動孔84の両端には、それぞれ給排孔
85a、85bが連通されている。そして、ブレーキピ
ストン86は、摺動孔84内に設けられたばね88によ
り、連結部材60方向に付勢されている。更に、ばね8
8の反対側のブレーキピストン86には、ロッド72と
同芯上に、ロッド72の先端に向かって広がったテーパ
孔90が形成されている。
【0020】また、テーパ孔90内には、テーパ孔90
に接して複数のローラ92が設けられており、このロー
ラ92は、ブレーキアーム94に回動自在に支承されて
いる。そして、ロッド72は、ブレーキシュー96に嵌
挿されており、ロッド72とブレーキシュー96とは摺
動可能にされると共に、ブレーキシュー96が外部から
押圧された際には、ロッド72を所定のどの位置であっ
ても把持できるようにされている。
【0021】このブレーキシュー96の凸部と、ブレー
キアーム94との凹部とが係合されている。これによ
り、ブレーキアーム94は、ブレーキシュー96、テー
パ孔90に接したローラ92、及び摺動孔84に連接さ
れた小径孔98に形成された窪み98aの3点で支持さ
れて、窪み98aを中心にして揺動可能にされている。
【0022】更に、前記ブレーキシュー96は、ブレー
キアーム94の凹部との係合と、ブレーキアーム94と
窪み98aとの係合とにより、ロッド72の軸方向の移
動が規制されるようにされている。尚、ロッド72、ピ
ストン76、シリンダチューブ78、ヘッド側カバー8
0、ロッド側カバー82、ブレーキピストン86、ばね
88、ローラ92、ブレーキアーム94、ブレーキシュ
ー96によりブレーキ付シリンダ99が構成されてい
る。このブレーキ付シリンダ99は、図示しない機枠に
固定されている。
【0023】一方、前記開放シリンダ70の給排孔67
a,67bは、開放用制御弁100に接続されており、
この開放用制御弁100は、ソレノイド102を励磁す
ることにより切り換えられる第1位置104と、ソレノ
イド106を励磁することにより切り換えられる第2位
置108とを備えている。第1位置104は、空気圧源
110と一方の給排孔67aとを連通し、他方の給排孔
67bを大気に開放し、第2位置108は、空気圧源1
10と他方の給排孔67bとを連通し、一方の給排孔6
7aを大気に開放するように構成されている。
【0024】また、ブレーキ付シリンダ99の給排孔8
3a,83bは、クランプ用制御弁112に接続されて
おり、このクランプ用制御弁112は、空気圧源110
と一方の給排孔83aとを連通し、他方の給排孔83b
を大気に開放する第1位置114と、両給排孔83a,
83bを大気に開放する第2位置116と、空気圧源1
10と他方の給排孔83bとを連通し、一方の給排孔8
3aを大気に開放する第3位置118とを備えている。
そして、一方のソレノイド120を励磁することにより
第1位置114に、他方のソレノイド122を励磁する
ことにより第3位置118に切り換え、両ソレノイド1
20,122が非励磁の時には、第2位置116に切り
換わるように構成されている。
【0025】更に、前記給排孔85a,85bは、ブレ
ーキ用制御弁124に接続されており、ブレーキ用制御
弁124は、空気圧源110と一方の給排孔85aとを
連通し、他方の給排孔85bを大気に開放する第1位置
126と、空気圧源110と他方の給排孔85bとを連
通し、一方の給排孔85aを大気に開放する第2位置1
28とを備えている。そして、ばね130の付勢力によ
り第1位置126に切り換え、ソレノイド132を励磁
することにより第2位置128に切り換えるように構成
されている。
【0026】尚、本実施例では、ストッパ19と駆動ロ
ーラ22との間の所定位置に、レーザヘッド134が設
けられており、図示しないレーザ発振器から供給される
レーザ光を、被加工物1に照射して、被加工物1を切断
できるようにされている。
【0027】次に、前述した本実施例の回転クランプ装
置の作動について説明する。まず、送給機構20のシリ
ンダ8のロッドが突き出されて、移動ブラケット6を介
して、移動ローラ4,5が固定ローラ2,3から離間す
る方向に移動される。また、開放用制御弁100のソレ
ノイド106が励磁されて、第2位置108に切り換え
られ、開放シリンダ70はロッド66を突き出した状態
にされる。
【0028】そして、ブレーキ用制御弁124のソレノ
イド132が励磁されて、第2位置128に切り換えら
れ、ブレーキピストン86は、給排孔85bに供給され
る圧縮空気の作用により、ばね88の付勢力に抗して、
ブレーキピストン86を摺動させる。これにより、ロー
ラ92はテーパ孔90に沿って移動可能になり、ブレー
キシュー96によるロッド72の押圧を開放し、ロッド
72を自由に移動できる状態にする。
【0029】更に、クランプ用制御弁112のソレノイ
ド120が励磁されて、第1位置114に切り換えら
れ、給排孔83aに圧縮空気が供給される。これによ
り、ピストン76が、ロッド72を引っ込める方向に移
動する。よって、開放シリンダ70を介して、連結部材
60が被加工物1から遠ざかるように引き下げられる。
そして、連結アーム54,56を介して、揺動アーム4
6,48が揺動され、挟持ローラ38,40を被加工物
1から遠ざかる方向に、図2に二点鎖線で示すように、
揺動する。
【0030】続いて、固定ローラ2,3及び駆動ローラ
22に被加工物1が載置される。そして、送給機構20
のシリンダ8のロッドが引き込められ、移動ブラケット
6を介して、移動ローラ4,5が固定ローラ2,3に向
かって移動され、移動ローラ4,5と固定ローラ2,3
とにより、被加工物1が挟持される。
【0031】次に、送給用モータ10が回転駆動され
て、プーリ12、ベルト18、プーリ14,16を介し
て、移動ローラ4,5が回転される。これにより、被加
工物1が、ストッパ19に向かって送給され、被加工物
1の先端が、ストッパ19に接触すると、送給用モータ
10の回転が停止される。
【0032】続いて、クランプ用制御弁112のソレノ
イド122が励磁されて、第3位置118に切り換えら
れ、給排孔83bから圧縮空気が供給される。そして、
ピストン76がロッド72を突き出す方向に摺動され、
開放シリンダ70を介して、連結部材60を被加工物1
に接近するように持ち上げる。これにより、連結アーム
54,56を介して、揺動アーム46,48が揺動さ
れ、挟持ローラ38,40が被加工物1に接近するよう
に揺動される。そして、この挟持ローラ38,40と駆
動ローラ22とにより被加工物1を挟持して、クランプ
する。
【0033】次に、送給機構20のシリンダ8が駆動さ
れて、移動ブラケット6を介して、移動ローラ4,5を
固定ローラ2,3から離間する方向に移動され、被加工
物1を開放する。そして、回転用モータ26を回転し
て、プーリ27、ベルト28、プーリ24を介して、駆
動ローラ22を回転駆動する。また、レーザ発振器から
レーザビームが発振され、レーザヘッド134から被加
工物1に照射される。
【0034】よって、被加工物1は、駆動ローラ22の
回転により回転されながら、レーザビームが照射され、
1回転されると、ストッパ19からの位置に応じた、所
定の切断長に切断される。こうして、被加工物1が切断
されると、切断された被加工物1は、自重で落下して、
図示しないシュートを介して排出される。
【0035】被加工物1の切断を終了すると、ブレーキ
用制御弁124のソレノイド132の励磁が停止され、
ばね130の付勢力により、第1位置126に切り換え
られる。よって、給排孔85aに圧縮空気が供給され
て、ブレーキピストン86が圧縮空気の作用及びばね8
8の付勢力により、摺動される。これにより、ローラ9
2がテーパ孔90に沿って、ロッド72の中心に向かっ
て押される。
【0036】ブレーキアーム94は、窪み98aを中心
にしてすぼむように揺動され、ブレーキシュー96が、
テーパ孔90のくさび作用と、3点支持によるてこ作用
によって、強力にロッド72に押圧される。従って、ロ
ッド72は、ブレーキシュー96により強力に把持さ
れ、また、ブレーキシュー96は、ブレーキアーム94
との係合によって、移動できないように規制されている
ので、ロッド72が、その軸方向への移動を規制された
ロック状態とされる。
【0037】次に、開放用制御弁100のソレノイド1
06が励磁されて、第2位置108に切り換えられる。
給排孔67bを介して圧縮空気が供給され、ピストン6
4とシリンダ本体62とには、ロッド66を引っ込める
方向に、作用力が働く。その際、開放シリンダ70のロ
ッド66は、ロッド72がロックされていることから、
開放シリンダ70のピストン64は移動できない。
【0038】従って、開放シリンダ70のシリンダ本体
62が、圧縮空気の作用により、ロッド72を引っ込め
る方向に、摺動孔65の長さに応じた短ストローク移動
する。これと共に、連結部材60が被加工物1から遠ざ
かる方向に僅か引き下げられる。よって、連結アーム5
4,56を介して、揺動アーム46,48が揺動され
て、挟持ローラ38,40が、被加工物1から僅かに離
間するように、図2に破線で示す如く、移動される。
【0039】このように、開放用制御弁100を第2位
置108に切り換えることにより、開放シリンダ70を
駆動して、その短ストロークに応じてロッド72を引っ
込め、挟持ローラ38,40を被加工物1から僅かに離
間させる。そして、被加工物1をその軸方向に移動可能
にする。図3に示すように、被加工物1の直径が大きい
場合でも、クランプ用制御弁112を第3位置118に
切り換え、ブレーキ付シリンダ99を駆動して、挟持ロ
ーラ38,40と駆動ローラ22とにより被加工物1を
挟持して、クランプする。
【0040】そして、ブレーキ用制御弁124を第1位
置126に切り換え、ロッド72を被加工物1の直径に
応じた所定位置でロック状態にする。その後、開放用制
御弁100を第2位置108に切り換えると、開放シリ
ンダ70により、被加工物1を移動できるように、その
短ストロークに応じて、挟持ローラ38,40を被加工
物1から僅かに離間させる。よって、被加工物1の直径
の大小に係わらす、開放シリンダ70を駆動して、一定
の短時間で、被加工物1をその軸方向に移動できるよう
にする。
【0041】また、送給機構20のシリンダ8のロッド
が引き込められ、移動ローラ4,5が固定ローラ2,3
に向かって移動され、移動ローラ4,5と固定ローラ
2,3とにより、被加工物1が挟持される。そして、送
給用モータ10により、移動ローラ4,5が回転され
て、挟持された被加工物1が、ストッパ19に向かって
送給され、被加工物1の先端が、ストッパ19に接触す
ると、送給用モータ10の回転が停止される。
【0042】こうして、新たに被加工物1が送給される
と、開放用制御弁100のソレノイド102が励磁さ
れ、第1位置104に切り換えられ、シリンダ本体62
が、ロッド66を突き出す方向に移動される。これによ
り、連結部材60、連結アーム54,56を介して、揺
動アーム46,48が被加工物1に向かって揺動され
る。また、ブレーキ用制御弁124のソレノイド132
が励磁されて、第2位置128に切り換えられる。そし
て、ブレーキピストン86がばね88の付勢力に抗して
移動して、ブレーキアーム94が開くように揺動され
て、ブレーキシュー96の押圧が解除される。
【0043】よって、ロッド72のロック状態が解除さ
れ、ロッド72が自由に移動できるようにされる。給排
孔83aから供給される圧縮空気の作用により、ブレー
キ付シリンダ99が、開放シリンダ70、連結部材6
0、連結アーム54,56、揺動アーム46,48を介
して、挟持ローラ38,40を被加工物1に押し付け
る。この挟持ローラ38,40と駆動ローラ22とによ
り、被加工物1が挟持されて、クランプされる。
【0044】そして、再び、前述したと同様に、回転用
モータ26を回転して、駆動ローラ22を回転駆動し、
レーザ発振器からレーザビームが発振され、レーザヘッ
ド134から被加工物1に照射される。被加工物1に
は、レーザビームが照射され、1回転されると、ストッ
パ19からの位置に応じた、所定の切断長に切断され
る。こうして、前述した動作を繰り返し実行して、被加
工物1が所定の長さに次々と切断される。
【0045】尚、図3に示すように、被加工物1の直径
と、挟持ローラ38,40の直径とを適当な値にするこ
とにより、両挟持ローラ38,40間に適当な隙間13
6を形成することができる。この隙間136にレーザヘ
ッド134を配置するようにして、駆動ローラ22の真
上で被加工物1を切断するようにすることも可能であ
る。これにより、被加工物1の長さが短くても、またク
ランプ代が短くなっても、切断ができ、被加工物1の端
材を少なくすることができる。しかも、レーザヘッド1
34を被加工物1の軸方向に移動しながら、同時に被加
工物1を回転しながら、被加工物1を斜めに切断すると
きに、駆動ローラ22上で切断することにより、安定し
た正確な切断ができる。
【0046】前述した如く、本実施例の回転クランプ装
置は、ブレーキ付シリンダ99が駆動されて、開放シリ
ンダ70、連結部材60、連結アーム54,56を介し
て揺動アーム46,48を揺動する。そして、挟持ロー
ラ38,40を被加工物1に向かって揺動して、駆動ロ
ーラ22とにより挟持する。この駆動ローラ22を回転
駆動して、被加工物1を回転し、切断する。
【0047】切断後、新たな被加工物1を送給するため
に、ブレーキピストン86を移動して、ブレーキシュー
96を押圧し、ロッド72をロック状態にする。次に、
開放シリンダ70を駆動して、その短ストロークに応じ
て、連結部材60、連結アーム54,56を介して、揺
動アーム46,48を僅かに揺動する。これにより、挟
持ローラ38,40が、被加工物1から僅かに離間さ
れ、被加工物1をその軸方向に移動可能にする。
【0048】被加工物1の移動後、開放シリンダ70を
駆動して、挟持ローラ38,40を被加工物1に向け揺
動させ、ブレーキピストン86を移動して、ロッド72
のロック状態を解除する。これにより、再び、被加工物
1がブレーキ付シリンダ99で、挟持ローラ38,40
と駆動ローラ22とによりクランプされる。
【0049】従って、被加工物1を、ブレーキ付シリン
ダ99によりクランプした後、ロッド72をロック状態
にして、開放シリンダ70を駆動する。これにより、挟
持ローラ38,40を僅かに揺動して、短時間で容易
に、被加工物1を移動可能にする。また、ロック状態を
解除して、開放シリンダ70を逆方向に駆動することに
より、クランプ状態に容易に復帰できる。
【0050】よって、被加工物1の直径が異なっても、
その直径の大小に係わらず、同様に、ロッド72をロッ
ク状態にし、開放シリンダ70を駆動するだけで、被加
工物1を短時間で容易に移動可能にできる。また、ロッ
ク状態を解除して、開放シリンダ70を逆方向に駆動し
て、被加工物1のクランプ状態に短時間で容易に復帰で
きる。
【0051】以上本発明はこの様な実施例に何等限定さ
れるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲にお
いて種々なる態様で実施し得る。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の回転クラン
プ装置は、ロッドをロック状態にして、開放シリンダを
駆動し、挟持ローラを僅かに揺動させるので、被加工物
の直径の大小に係わらず、短時間で被加工物のクランプ
状態を解除して、被加工物をその軸方向に移動可能とす
る。また、ロック状態を解除し、開放シリンダを駆動し
て、短時間で被加工物のクランプ状態に復帰でき、被加
工物を回転させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例としての回転クランプ装置の
概略斜視図である。
【図2】本実施例の回転クランプ装置の拡大断面図であ
る。
【図3】本実施例の回転クランプ装置により直径の異な
った被加工物をクランプした状態の、挟持ローラと、駆
動ローラとの断面図である。
【符号の説明】
1…被加工物 20…送給機構
22…駆動ローラ 38,40…挟持ローラ 46,48…揺動アーム
54,56…連結アーム 60…連結部材 70…開放シリンダ
72…ロッド86…ブレーキピストン 96…ブレーキ
シュー 99…ブレーキ付シリンダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円形断面の長尺状の被加工物と平行な軸
    の廻りに回転可能に支承され、回転駆動される駆動ロー
    ラを前記被加工物に接して設け、前記被加工物と平行な
    軸の廻りに揺動可能に支承された揺動アームを前記駆動
    ローラの両側にそれぞれ設け、該揺動アームの先端に、
    それぞれ前記被加工物と平行な軸の廻りに回転可能に挟
    持ローラを支承し、前記揺動アームにそれぞれ揺動可能
    に一端が係合された連結アームと、該連結アームの他端
    が揺動可能に係合された連結部材とを備え、該連結部材
    に、短ストロークの開放シリンダを介して連結されたロ
    ッドを、供給される圧縮空気で移動して、前記揺動アー
    ムを揺動させ前記挟持ローラを前記被加工物に向かって
    揺動してクランプ可能な、かつ前記ロッドを所定位置で
    ロック可能なブレーキ付シリンダを備えたことを特徴と
    する回転クランプ装置。
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