JPH0714537B2 - リングローリングミル - Google Patents
リングローリングミルInfo
- Publication number
- JPH0714537B2 JPH0714537B2 JP23321187A JP23321187A JPH0714537B2 JP H0714537 B2 JPH0714537 B2 JP H0714537B2 JP 23321187 A JP23321187 A JP 23321187A JP 23321187 A JP23321187 A JP 23321187A JP H0714537 B2 JPH0714537 B2 JP H0714537B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sleeve
- ring
- ring material
- rolling mill
- mandrel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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Landscapes
- Reduction Rolling/Reduction Stand/Operation Of Reduction Machine (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、航空機等に使用される断面異形状の大径リン
グ材を製造するためのリングローリングミルに関する。
グ材を製造するためのリングローリングミルに関する。
「従来の技術」 第2図は一般的なリングローリングミルの構成図であ
り、図中符号1は回転駆動される主ロール、2は主ロー
ル1との間にリング材Rを挾んで圧迫しつつ従動するマ
ンドレル、3はリング材Rを真円に保つセンタリングロ
ール、4はリング材Rを上下から挾んで幅を整えるアキ
シャルロールである。
り、図中符号1は回転駆動される主ロール、2は主ロー
ル1との間にリング材Rを挾んで圧迫しつつ従動するマ
ンドレル、3はリング材Rを真円に保つセンタリングロ
ール、4はリング材Rを上下から挾んで幅を整えるアキ
シャルロールである。
この種のリングローリングミルは、断面異形状のリング
材製造にも使用され、その場合には主ロール1およびマ
ンドレル2の形状を単なる円柱状から、例えば第3図に
示すような断面異形状に変更して圧延を行なっている。
材製造にも使用され、その場合には主ロール1およびマ
ンドレル2の形状を単なる円柱状から、例えば第3図に
示すような断面異形状に変更して圧延を行なっている。
「発明が解決しようとする問題点」 ところが、上記のように断面異形状リング材を製造する
場合、主ロール1とマンドレル2のそれぞれの圧延面に
おける軸方向の外径変化が大きいと、圧延面とリング材
Rの表面との周速が一致しない部分が生じ、ここに局部
的な摩擦力が発生するため、この摩擦力がリング材Rに
歪やねじれを引き起こし、リング材Rの真円度を低下さ
せるという欠点があった。
場合、主ロール1とマンドレル2のそれぞれの圧延面に
おける軸方向の外径変化が大きいと、圧延面とリング材
Rの表面との周速が一致しない部分が生じ、ここに局部
的な摩擦力が発生するため、この摩擦力がリング材Rに
歪やねじれを引き起こし、リング材Rの真円度を低下さ
せるという欠点があった。
「問題点を解決するための手段」 本発明は上記問題点を解決するためになされたもので、
主ロールとマンドレルのいずれか一方または双方の圧延
面構成部材を、その圧延面の平均外径に応じて軸方向複
数に分割し、これら分割された各部を相対回転可能とす
ることにより、圧延面の周速差に起因する圧延面とリン
グ材との局部的な摩擦を防ぐようにしている。
主ロールとマンドレルのいずれか一方または双方の圧延
面構成部材を、その圧延面の平均外径に応じて軸方向複
数に分割し、これら分割された各部を相対回転可能とす
ることにより、圧延面の周速差に起因する圧延面とリン
グ材との局部的な摩擦を防ぐようにしている。
「実施例」 第1図は本発明に係わるリングローリングミルの一実施
例の要部を示し、図中符号10は主ロール、11はマンドレ
ルである。
例の要部を示し、図中符号10は主ロール、11はマンドレ
ルである。
前記主ロール10は、回転駆動される主ロール中心体10A
の外周に、円環状のスリーブ下体12を回転自在に取り付
けるとともに、ボルト13で中心体10Aに固定した部材14
を介してスリーブ中体15を固定し、さらに上面押さえ部
材17を介してスリーブ上体16を回転自在に取り付けたも
のである。前記スリーブ上体16、スリーブ中体15、およ
びスリーブ下体12は、その外周面により主ロール10の圧
延面を構成し、スリーブ上体16およびスリーブ下体12は
スリーブ中体15に比べて圧延面の平均外径が相対的に小
さくなっている。これらの境界面をどの位置に設定する
かは、主ロール10の圧延面の各部における外径と面積に
基づいて決定されている。前記スリーブ各部12,15,16の
摺動面には、それぞれ銅系等の減摩部材18〜23がはめ込
まれており、特にスリーブ下体12とスリーブ上体16の内
周面側にはめ込まれた減摩部材19,23には、中心体10Aと
部材17の内部にそれぞれ形成された給油路24および25を
通じて外部より潤滑油が供給されるようになっている。
の外周に、円環状のスリーブ下体12を回転自在に取り付
けるとともに、ボルト13で中心体10Aに固定した部材14
を介してスリーブ中体15を固定し、さらに上面押さえ部
材17を介してスリーブ上体16を回転自在に取り付けたも
のである。前記スリーブ上体16、スリーブ中体15、およ
びスリーブ下体12は、その外周面により主ロール10の圧
延面を構成し、スリーブ上体16およびスリーブ下体12は
スリーブ中体15に比べて圧延面の平均外径が相対的に小
さくなっている。これらの境界面をどの位置に設定する
かは、主ロール10の圧延面の各部における外径と面積に
基づいて決定されている。前記スリーブ各部12,15,16の
摺動面には、それぞれ銅系等の減摩部材18〜23がはめ込
まれており、特にスリーブ下体12とスリーブ上体16の内
周面側にはめ込まれた減摩部材19,23には、中心体10Aと
部材17の内部にそれぞれ形成された給油路24および25を
通じて外部より潤滑油が供給されるようになっている。
一方、マンドレル11は、回転自在に設けられた円柱状の
マンドレル中心体11Aの外周に、平均外径が相対的に小
さいスリーブ下体30と、平均外径が大きいスリーブ上体
31とを、減摩部材32を介してそれぞれ回転自在に取り付
けたもので、スリーブ上体31と下体30との間にはボール
ベアリング33が設けられ、これらが相対回転自在とされ
ている。そして、これらスリーブ上体31と下体30の外周
面により、前記主ロール10の圧延面と等しい幅のマンド
レル11の圧延面が構成されている。
マンドレル中心体11Aの外周に、平均外径が相対的に小
さいスリーブ下体30と、平均外径が大きいスリーブ上体
31とを、減摩部材32を介してそれぞれ回転自在に取り付
けたもので、スリーブ上体31と下体30との間にはボール
ベアリング33が設けられ、これらが相対回転自在とされ
ている。そして、これらスリーブ上体31と下体30の外周
面により、前記主ロール10の圧延面と等しい幅のマンド
レル11の圧延面が構成されている。
以上の構成からなるリングローリングミルにおいては、
主ロール10とマンドレル11との間にリング材Rを挾ンデ
圧延を行なうと、主ロール中心体10Aに固定されたスリ
ーブ中体15によってリング材Rが周方向に回転されつ
つ、スリーブ上体16と下体12のそれぞれがリング材Rの
当接面の周速に一致してスリーブ中体15とは異なる速度
で回転する。また、マンドレル11においても、スリーブ
上体31と下体30のそれぞれが、リング材Rの当接面の周
速と一致して回転するため、各部の圧延面とリング材R
の表面との間に周速差による摩擦が生じることが少な
く、摩擦力に起因する歪やねじれがリング材Rに生じる
のを防ぐことができる。したがって、このリングローリ
ングミルによれば、従来では困難だった断面異形状リン
グ材の高精度製造を容易に行なうことが可能である。
主ロール10とマンドレル11との間にリング材Rを挾ンデ
圧延を行なうと、主ロール中心体10Aに固定されたスリ
ーブ中体15によってリング材Rが周方向に回転されつ
つ、スリーブ上体16と下体12のそれぞれがリング材Rの
当接面の周速に一致してスリーブ中体15とは異なる速度
で回転する。また、マンドレル11においても、スリーブ
上体31と下体30のそれぞれが、リング材Rの当接面の周
速と一致して回転するため、各部の圧延面とリング材R
の表面との間に周速差による摩擦が生じることが少な
く、摩擦力に起因する歪やねじれがリング材Rに生じる
のを防ぐことができる。したがって、このリングローリ
ングミルによれば、従来では困難だった断面異形状リン
グ材の高精度製造を容易に行なうことが可能である。
なお、本発明は、製造すべきリング材Bの断面形状に応
じてスリーブ各部の形状を変更することにより、いかな
る断面形状のリング材製造にも適用可能である。また、
上記の例では、主ロール10のスリーブを3つに、マンド
デル11のスリーブを2つに分割していたが、リング材R
の形状によって分割数を増減したり、さらにリング材R
の内周面あるいは外周面のいずれかが単純な円筒状であ
る場合には、それに当接する側のスリーブを分割しない
構成としてもよい。
じてスリーブ各部の形状を変更することにより、いかな
る断面形状のリング材製造にも適用可能である。また、
上記の例では、主ロール10のスリーブを3つに、マンド
デル11のスリーブを2つに分割していたが、リング材R
の形状によって分割数を増減したり、さらにリング材R
の内周面あるいは外周面のいずれかが単純な円筒状であ
る場合には、それに当接する側のスリーブを分割しない
構成としてもよい。
また、上記の例では、主ロール10のスリーブ上体16と下
体12がリング材に伴って受動的に回転するだけであった
が、これらを中体15とは異なる最適回転速度で駆動する
構成としてもよい。その場合には、摺動面での摩擦によ
りリング材Rにかかる負荷をなくすことができるので、
リング材Rの歪を一層抑えることができる。
体12がリング材に伴って受動的に回転するだけであった
が、これらを中体15とは異なる最適回転速度で駆動する
構成としてもよい。その場合には、摺動面での摩擦によ
りリング材Rにかかる負荷をなくすことができるので、
リング材Rの歪を一層抑えることができる。
「発明の効果」 本発明のリングローリングミルは、主ロールとマンドレ
ルのいずれか一方または双方の圧延面構成部材を、その
圧延面の平均外径に応じて軸方向複数に分割し、これら
分割された各部を相対回転可能としたものなので、各圧
延面とリング材表面との間に周速差による摩擦が生じる
ことが少なく、この摩擦力に起因する歪み・ねじれがリ
ング材に生じるのを防ぐことができる。したがって、従
来では困難だった断面異形状リング材の高精度製造が容
易に行なえる。
ルのいずれか一方または双方の圧延面構成部材を、その
圧延面の平均外径に応じて軸方向複数に分割し、これら
分割された各部を相対回転可能としたものなので、各圧
延面とリング材表面との間に周速差による摩擦が生じる
ことが少なく、この摩擦力に起因する歪み・ねじれがリ
ング材に生じるのを防ぐことができる。したがって、従
来では困難だった断面異形状リング材の高精度製造が容
易に行なえる。
第1図は本発明に係わるリングローリングミルの一実施
例の要部を示す縦断面図、第2図は一般的なリングロー
リングミルの構成図、第3図は従来のリングローリング
ミルの問題点を示す断面図である。 10……主ロール、10A……主ロール中心体、11……マン
ドレル、11A……マンドレル中心体、12……スリーブ下
体(圧延面構成部材)、15……スリーブ中体(同上)、
16……スリーブ上体(同上)、17……上面押さえ部材、
18〜23……減摩部材、30……スリーブ下体(圧延面構成
部材)、31……スリーブ上体(同上)、32……減摩部
材、33……ボールベアリング。
例の要部を示す縦断面図、第2図は一般的なリングロー
リングミルの構成図、第3図は従来のリングローリング
ミルの問題点を示す断面図である。 10……主ロール、10A……主ロール中心体、11……マン
ドレル、11A……マンドレル中心体、12……スリーブ下
体(圧延面構成部材)、15……スリーブ中体(同上)、
16……スリーブ上体(同上)、17……上面押さえ部材、
18〜23……減摩部材、30……スリーブ下体(圧延面構成
部材)、31……スリーブ上体(同上)、32……減摩部
材、33……ボールベアリング。
フロントページの続き (72)発明者 阿保 勝美 埼玉県桶川市上日出谷1230番地 三菱金属 株式会社桶川第一製作所内 (56)参考文献 特公 昭59−18140(JP,B2) 特公 平1−47264(JP,B2)
Claims (1)
- 【請求項1】回転駆動される主ロールと回転自在なマン
ドレルとの間にリング材の周部を挾み、該リング材を周
方向に回転させつつ圧延するリングローリングミルにお
いて、 前記主ロールとマンドレルのいずれか一方または双方の
圧延面構成部材を、その圧延面の外径に応じて軸方向複
数に分割し、これら分割された各部を相対回転可能とし
たことを特徴とするリングローリングミル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23321187A JPH0714537B2 (ja) | 1987-09-17 | 1987-09-17 | リングローリングミル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23321187A JPH0714537B2 (ja) | 1987-09-17 | 1987-09-17 | リングローリングミル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6475135A JPS6475135A (en) | 1989-03-20 |
JPH0714537B2 true JPH0714537B2 (ja) | 1995-02-22 |
Family
ID=16951496
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23321187A Expired - Lifetime JPH0714537B2 (ja) | 1987-09-17 | 1987-09-17 | リングローリングミル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0714537B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014117723A (ja) * | 2012-12-14 | 2014-06-30 | Kojima Iron Works Co Ltd | 外径形状リング品ローリング用ミル |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105073295A (zh) * | 2013-03-21 | 2015-11-18 | 日立金属株式会社 | 环轧用材料 |
CN103223452B (zh) * | 2013-05-13 | 2015-10-21 | 姜志利 | 一种轮辐轧机 |
US10245631B2 (en) | 2014-10-13 | 2019-04-02 | Victaulic Company | Roller set and pipe elements |
CN110479840B (zh) * | 2019-08-02 | 2020-08-18 | 武汉理工大学 | 薄壁高筋筒形构件包络辗压成形方法 |
CN115635263B (zh) * | 2022-12-09 | 2023-05-02 | 西部金属材料股份有限公司 | 一种基于径向套装组坯的超大规格金属环件制备方法 |
-
1987
- 1987-09-17 JP JP23321187A patent/JPH0714537B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014117723A (ja) * | 2012-12-14 | 2014-06-30 | Kojima Iron Works Co Ltd | 外径形状リング品ローリング用ミル |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6475135A (en) | 1989-03-20 |
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Legal Events
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---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
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