JPH07142387A - 成膜装置 - Google Patents

成膜装置

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JPH07142387A
JPH07142387A JP28334293A JP28334293A JPH07142387A JP H07142387 A JPH07142387 A JP H07142387A JP 28334293 A JP28334293 A JP 28334293A JP 28334293 A JP28334293 A JP 28334293A JP H07142387 A JPH07142387 A JP H07142387A
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Junichiro Ozaki
純一郎 小崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プラズマの消灯、点灯にかかわらず常に高周
波電源との整合条件を満足することができる成膜装置を
提供する。 【構成】 高周波電力が供給され内部で成膜を行う成膜
手段3と、成膜手段に高周波電力を供給するための高周
波電源と、成膜手段3と高周波電源との間に配置され両
者の整合をとる整合装置2とを備えた成膜装置におい
て、整合装置2を、成膜手段1に直列接続される第1可
変リアクタンス回路21と、高周波電源と並列接続され
る第2可変リアクタンス回路22により構成し、その第
2可変リアクタンス回路22を、可変容量性リアクタン
ス素子C2 と誘導性リアクタンス素子L2 の直列回路に
より構成される容量性リアクタンスとし、高周波電源1
からの投入高周波周波数におけるリアクタンス容量の可
変範囲を増大させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プラズマを利用する成
膜装置等の成膜手段に、高周波電源から高周波電力を効
率よく供給するため整合装置を有する成膜装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】高周波電源からプラズマ成膜装置等にお
ける成膜手段であるプラズマ発生装置に高周波電力を供
給するには、高周波電源とプラズマ発生装置との間に整
合装置を通すことにより行っている。
【0003】図4は、従来のプラズマ成膜装置への高周
波電力の供給を説明するためのブロック図である。図4
において、1は高周波電源、2は整合装置、3はプラズ
マ発生装置であり、高周波電源1と整合装置2との間は
図示しない同軸線路等によって接続されている。なお、
この同軸線路による接続の場合には、該同軸線路の特性
インピーダンスの値を高周波電源1の出力インピーダン
ス値と同じ大きさに設定して、高周波電源1との整合を
とっている。この構成により、高周波電源1からの高周
波電力は、整合装置2を介してプラズマ発生装置3に供
給される。
【0004】前記成膜装置における整合装置2は、従
来、高周波電源1とプラズマ発生装置3との間に直列接
続されるコンデンサC1 とインダクタンスL1 の直列回
路である第1リアクタンス回路21と、高周波電源1と
プラズマ発生装置3に並列接続されるコンデンサC2
第2リアクタンス回路22とから構成されている。
【0005】また、プラズマ発生装置3は、プラズマを
発生させるための高周波電極31と、高周波電極31の
周辺でのプラズマ発生を防止するために設置されるアー
スシールド32とを有しており、図5のプラズマ発生装
置の等価回路に示すように、プラズマ発生装置の抵抗分
L とコンデンサ容量分CL の直列回路として表すこと
ができる。図5において、(a)に示されるプラズマ発
生装置は、(b)に示すように浮遊容量とプラズマ容量
とプラズマ抵抗の並列回路として表れ、さらに浮遊容量
とプラズマ容量との和の容量をコンデンサ容量分CL
して、(c)に示すような等価回路で表すことができ
る。
【0006】該プラズマ発生装置3の等価回路を用い
て、前記図4の従来のプラズマ発生装置、および整合装
置を等価回路により表すと図6の等価回路となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般に、プラズマ発生
装置においてプラズマを点灯させるには、高周波が印加
される高周波電極へある値以上の高周波電圧を印加する
必要がある。このプラズマ点灯に必要な印加電圧は、成
膜条件により異なるが、一般に、パッシェンの法則によ
り、ガス圧と電極間距離の積の値により決定される。一
般のスパッタリング装置やCVD装置においては、該電
極間距離は数cm程度であり、電極間距離の条件によれ
ば、10-2〜100 Torrの範囲のガス圧において容
易にプラズマ点灯を行うことができる。
【0008】しかし、スパッタリング等では成膜時ガス
圧として、プラズマ点灯以外の成膜条件から一般に10
-2Torr以下が要求される。このようなガス圧の条件
の場合、プラズマ点灯を可能とするために高い印加電圧
が必要となり、従来の成膜装置においては、プラズマ点
灯が困難となるという問題点がある。
【0009】以下、該問題点について説明する。前記し
た図6に示すプラズマ発生装置の等価回路において、プ
ラズマ点灯していない場合のプラズマ発生装置の等価回
路は、図5の(c)に示すように、コンデンサ容量分C
L と抵抗分RL の直列回路として表される。なお、コン
デンサ容量分CL は、高周波電極31周辺でのプラズマ
発生を防止するために設置されるアースシールド32に
より形成されるコンデンサ容量であり、抵抗分RL は、
ジュール熱を発生する高周波電極31における抵抗分で
ある。なお、該抵抗分には整合回路内の線路における抵
抗分も含んでいる。一方、プラズマ点灯している場合に
プラズマ発生装置の等価回路においては、前記プラズマ
点灯していない場合の等価回路にプラズマ自身が有する
コンデンサ容量分及び抵抗分が追加される構成となる。
【0010】高周波電源の出力電圧が一定の場合、整合
装置によって整合がとれている程、高周波電極には高い
電圧が印加され、プラズマ点灯が容易となる。整合がと
れている場合の整合装置2のコンデンサC1 及びC2
容量C1m、C2mは、次の式で表される。
【0011】 C1m=1/〔2πf・{2πf・L1 −1/2πf・CL −RL ・(Rout /RL −1)1/2 }〕…(1) C2m=(Rout /RL −1)1/2 /(2πf・Rout ) …(2) ここで、RL ,CL はプラズマ成膜装置の抵抗分、及び
容量分であり、L1 はコンデンサC1 と直列に接続され
ているインダクタンスであり、fは高周波の周波数であ
り、Rout は高周波電源の出力インピーダンスである。
【0012】上記式において、L1 ,f,Rout は一定
値であるが、RL ,CL はプラズマ点灯の前後において
変化する値である。特に、RL は大きく変化するため、
プラズマ点灯の前後におけるC2mは大きく変化する。一
般に、プラズマ消灯時のRLは10-1Ω程度の大きさで
あり、プラズマ点灯時は数Ω程度となる。整合がとれて
いる場合のプラズマ点灯の前後におけるコンデンサC2
の容量C2mは、例えば、プラズマ消灯時のRL の値を
0.5Ω、プラズマ点灯時のRL の値を5Ω、Rout
値を50Ω、fを13.56MHzとすると、前記C2m
の式(2)から、プラズマ消灯時のC2m(消灯)の値
は、C2m(消灯)=2340pFとなり、また、プラズ
マ点灯時のC2m(点灯)の値は、C2m(点灯)=700
pFとなる。
【0013】したがって、プラズマ点灯の前後において
整合をとるためには 整合装置2のコンデンサC2 を可
変コンデンサにより構成し、その可変範囲が700pF
〜2340pFをカバーするものであればよく、これに
より、プラズマの有無にかかわらずに整合条件を満足す
ることができ、高周波電極に対して効率よく電圧を印加
することができる。
【0014】しかし、一般に市販されている可変コンデ
ンサの容量の可変範囲は、例えば、エアバリコンでは約
20pF〜400pFであって、せいぜい500pF程
度であり、前記した整合のための可変範囲(700pF
〜2340pF)をカバーする可変コンデンサを使用す
る場合には、前記容量範囲を満足するような特殊な可変
コンデンサが必要となり、大きさやコストの点で問題を
有している。
【0015】従来、この整合装置のコンデンサは可変コ
ンデンサと固定コンデンサによって構成するものが知ら
れているが、この構成では大きな容量が必要なプラズマ
消灯時において十分な容量を形成できず、最適な整合状
態を実現することができない。この不十分な整合状態で
は、高周波電極電圧をあまり高くすることができず、ガ
ス圧が低い場合等においては、プラズマを点灯できない
ことになる。
【0016】また、容量マルチプライヤ等の手段によっ
て可変容量コンデンサを実現することも考えられるが、
この場合には使用できる周波数範囲が1kHz程度であ
り、プラズマを用いた成膜装置において一般に用いられ
る周波数13.56MHzに適用することはできない。
【0017】そこで、本発明は前記した従来の成膜装置
の問題点を解決し、プラズマの消灯、点灯にかかわらず
常に高周波電源との整合条件を満足することができる成
膜装置を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明は、高周波電力が
供給され内部で成膜を行う成膜手段と、成膜手段に高周
波電力を供給するための高周波電源と、成膜手段と高周
波電源との間に配置され両者の整合をとる整合装置とを
備えた成膜装置において、整合装置を、成膜手段に直列
接続される第1可変リアクタンス回路と、高周波電源と
並列接続される第2可変リアクタンス回路により構成
し、その第2可変リアクタンス回路を、可変容量性リア
クタンス素子と誘導性リアクタンス素子の直列回路によ
り構成される容量性リアクタンスとし、高周波電源から
の投入高周波周波数におけるリアクタンス容量の可変範
囲を増大させることにより、前記目的を達成する。
【0019】本発明により増大されるリアクタンス容量
の可変範囲は、第2可変リアクタンス回路を構成する誘
導性リアクタンス素子の値により変更することができる
ものであり、これによるリアクタンス容量の可変範囲の
増大によって、プラズマの消灯、点灯にかかわらず常に
高周波電源との整合条件を満足することができるもので
ある。
【0020】また、本発明における第2可変リアクタン
ス回路は容量性リアクタンスであり、第2可変リアクタ
ンス回路のリアクタンスが負の値となるように誘導性リ
アクタンス素子の値を設定することにより、容量性リア
クタンスとすることができるものである。
【0021】
【作用】高周波電力が供給され内部で成膜を行う成膜手
段と、成膜手段に高周波電力を供給するための高周波電
源と、成膜手段と高周波電源との間に配置され両者の整
合をとる整合装置とを備えた成膜装置において、成膜手
段に直列接続される第1可変リアクタンス回路と、高周
波電源と並列接続される第2可変リアクタンス回路によ
り整合装置を構成し、その第2可変リアクタンス回路
を、可変容量性リアクタンス素子と誘導性リアクタンス
素子の直列回路により構成する。
【0022】この第2可変リアクタンス回路において、
誘導性リアクタンス素子の値は、高周波電源の投入周波
数と可変容量性リアクタンス素子の最大容量値に応じた
値を用いて、第2可変リアクタンス回路のリアクタンス
が負の値となるように設定され、容量性リアクタンスと
なる。
【0023】そして、誘導性リアクタンス素子の値を変
更することにより、高周波電源からの投入高周波周波数
におけるリアクタンス容量の可変範囲を、可変容量性リ
アクタンス素子の持つリアクタンス容量の可変範囲より
も増大させる。これにより、プラズマの消灯、点灯によ
り変化する可変容量性リアクタンス素子の整合条件を、
プラズマの消灯、点灯にかかわらず満足するようにし、
常に高周波電源との整合条件を満足させることを可能と
するものである。
【0024】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を参照しながら詳
細に説明するが、本発明は実施例に限定されるものでは
ない。
【0025】(実施例の構成)はじめに、本発明の成膜
装置の一実施例の構成について、図1を用いて説明す
る。
【0026】図1において、前記図4に示す従来の構成
図とほぼ同様であり、高周波電源1と、整合装置2、及
びプラズマ発生装置3から構成され、高周波電源1と整
合装置2との間は、整合をとるために特性インピーダン
スの値が高周波電源1の出力インピーダンス値と同じ大
きさに設定された図示しない同軸線路等によって接続さ
れている。この構成により、高周波電源1からの高周波
電力は、整合装置2を介してプラズマ発生装置3に供給
される。
【0027】そして、前記成膜装置における整合装置2
は、高周波電源1とプラズマ発生装置3との間に直列接
続されるコンデンサC1 とインダクタンスL1 の直列回
路である第1リアクタンス回路21と、高周波電源1と
プラズマ発生装置3に並列接続されるコンデンサC2
インダクタンスL2 の直列回路である第2リアクタンス
回路22とから構成され、該第2リアクタンス回路22
中のコンデンサC2 にインダクタンスL2 を直列接続し
た構成の点で、従来の成膜装置の整合装置と相違してい
る。
【0028】なお、プラズマ発生装置3は、前記した従
来の成膜装置と同様に、プラズマを発生させるための高
周波電極31と、高周波電極31の周辺でのプラズマ発
生を防止するために設置されるアースシールド32とを
有しており、図5のプラズマ発生装置の等価回路に示す
ように、プラズマ発生装置の抵抗分RL とコンデンサ容
量分CL の直列回路として表される。
【0029】そして、図1の本発明の実施例のプラズマ
発生装置、および整合装置を等価回路で表すと、図2の
等価回路となる。
【0030】(実施例の作用)本発明の実施例におけ
る、整合装置の第2リアクタンス回路22のみを、図3
の本発明の実施例の第2リアクタンス回路の回路図に示
す。図3において、第2リアクタンス回路の合成リアク
タンスXは、 X=2πf・L2 −1/2πf・C2 …(3) で表される。ここで、インダクタンスL2 を次式が満足
するように選択する。
【0031】 2πf・L2 =α/2πf・C2max …(4) ここで、αは(0<α<1)を満たす任意の数である。
【0032】前記式(4)を満足するインダクタンスL
2 を選ぶことにより、式(3)の第2リアクタンス回路
の合成リアクタンスXは常に容量性のリアクタンスとな
り、このときの容量をCとすると、図3に示すように可
変容量性リアクタンス素子C2 と誘導性リアクタンス素
子L2 の直列回路からなる第2リアクタンス回路は、可
変容量性リアクタンス素子Cとして取り扱うことがで
き、その容量値は、 C=〔1/(1−α・C2 /C2max)〕・C2 …(5) となる。この容量Cは、第2リアクタンス回路22中の
コンデンサC2 の容量を最小の容量C2minから最大の容
量C2maxに変化させることにより、Cmin からCmax
変化する。なお、第2リアクタンス回路の合成リアクタ
ンスの最小値Cmin 、及び最大値Cmax は次式で表され
る。
【0033】 Cmin =〔1/(1−α・C2min/C2max)〕・C2min …(6) Cmax =〔1/(1−α)〕・C2max …(7) 一般に、コンデンサC2 の容量においては、C2max>>
2minの関係があり、この関係から、第2リアクタンス
回路の合成リアクタンスの容量の最小値Cminは、ほぼ
第2リアクタンス回路のコンデンサC2 の最小容量C
2minとなる。したがって、前記式(4)を満たすような
誘導性リアクタンス素子L2 をコンデンサC2 に直列接
続すると、第2リアクタンス回路の合成リアクタンスの
容量Cの最小値Cmin をコンデンサC2 の最小容量C
2minと設定することができる。
【0034】また、前記式(7)の関係から、第2リア
クタンス回路の合成リアクタンスの容量の最大値Cmax
を、コンデンサC2 の最大値C2maxの1/(1−α)倍
に設定することができる。そして、このαを適当に選択
することにより、可変範囲の限定された可変コンデンサ
において、プラズマ消灯時及び点灯時の両方において、
整合条件を満足することが可能となる。
【0035】(実施例の数値例)前記構成による本発明
の実施例において、可変容量の可変範囲が、C2min=2
0pF,C2max=500pFの可変コンデンサを、第2
リアクタンス回路に使用し、αの値を0.8となるよう
に式(4)から誘導性リアクタンス素子L2 の値を選択
すると、L2 =0.22μHとなる。このときの第2リ
アクタンス回路の合成リアクタンスの容量の最小値C
min は前記式(6)から、Cmin =21pFとなり、最
大値Cmax は前記式(7)からCmax =500/(1−
0.8)=2500pFとなる。
【0036】したがって、前記実施例の構成とすること
により、第2リアクタンス回路の合成リアクタンスの容
量値の可変範囲内に、プラズマ消灯時の第2リアクタン
ス回路の合成リアクタンスの整合時の容量条件である2
340pFと、プラズマ点灯時の第2リアクタンス回路
の合成リアクタンスの整合時の容量条件である700p
fの範囲を含むように設定することができ、プラズマ消
灯時に効率よく高周波電極に対して高周波電圧を印加す
ることができ、また、プラズマ点灯後においても整合を
とることができる。
【0037】(他の実施例)次に、本発明の他の実施例
について説明する。本発明の他の実施例は、前記実施例
の可変容量リアクタンス素子と誘導性リアクタンス素子
の直列回路からなる第2リアクタンス回路において、該
直列回路に第2の誘導性リアクタンス素子L3 を並列接
続した構成とするものである。図7は、本発明の他の実
施例の第2リアクタンス回路の回路図である。図7にお
いて、第2リアクタンス回路の合成リアクタンスXは、 X=2πf・L3 ・{1−(2πf)2 ・C2 ・L2 }/ {1−(2πf)2 ・C2 ・L2 −(2πf)2 ・C2 ・L3 }…(8) で表される。ここで、αは(0<α<1)を満たす任意
の数として、インダクタンスL2 を次式が満足するよう
に選択すると、 2πf・L2 =α/2πf・C2max …(9) となり、式(8)の第2リアクタンス回路の合成リアク
タンスXは常に容量性のリアクタンスとなる。このとき
の容量をCとすると、図7に示すように可変容量性リア
クタンス素子C2 及び誘導性リアクタンス素子L2 の直
列回路と、第2の誘導性リアクタンス素子L3 との並列
回路からなる第2リアクタンス回路は、可変容量性リア
クタンス素子Cとして取り扱うことができ、その容量値
は、 C=〔1−α・C2 /C2max−(2πf)2 ・C2 ・L3 〕/ 〔(2πf)2 ・L3 {α・C2 /C2max−1}〕 …(10) となる。この容量Cは、第2リアクタンス回路22中の
可変容量性リアクタンス素子C2 の容量を最小の容量C
2minから最大の容量C2maxに変化させ、C2max>>C
2minの関係により、次式で表される最小値Cmin から最
大値Cmax に変化する。
【0038】 Cmin =C2min−1/{(2πf)2 ・L3 } …(11) Cmax =〔1/(1−α)〕・C2max−1/{(2πf)2 ・L3 } …(12) したがって、前記式(9)を満たすような誘導性リアク
タンス素子L2 をコンデンサC2 に直列接続すると、第
2リアクタンス回路の合成リアクタンスの容量Cの最小
値Cmin をコンデンサC2 の最小容量C2minから1/
{(2πf)2 ・L3 }だけ減算した値に設定して、前
記実施例1の最小容量C2minより1/{(2πf)2
3 }だけ小さい容量を設定することができ、また、第
2リアクタンス回路の合成リアクタンスの容量の最大値
max を、コンデンサC2 の最大値C2maxの1/(1−
α)倍した値から1/{(2πf)2 ・L3 }だけ減算
した値に設定して、αを適当に選択することにより、可
変容量性リアクタンス素子C2 を単独で設けたときの値
のほぼ1/(1−α)倍の容量に設定でき、可変範囲の
限定された可変コンデンサにおいて、プラズマ消灯時及
び点灯時の両方において、整合条件を満足することが可
能となる。
【0039】前記実施例の数値例と同様の値を用いて、
第2リアクタンス回路の合成リアクタンスの容量の最小
値Cmin 、及び最大値Cmax を求めると、例えば、第2
の誘導性リアクタンス素子L3 を14μHとすると、C
min =21pF−10pF=11pFとなり、最大値C
max はCmax =2500pF−10pF=2490pF
となる。
【0040】したがって、前記実施例の構成とすること
により、第2リアクタンス回路の合成リアクタンスの容
量値の最小値Cmin 側の可変範囲を拡大することが可能
となる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
成膜装置において、プラズマの消灯、点灯にかかわらず
常に高周波電源との整合条件を満足することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の成膜装置の一実施例の構成図である。
【図2】本発明の成膜装置の一実施例の等価回路図であ
る。
【図3】本発明の実施例の第2リアクタンス回路の回路
図である。
【図4】従来の成膜装置の構成図である。
【図5】プラズマ発生装置の等価回路である。
【図6】従来の成膜装置の等価回路図である。
【図7】本発明の他の実施例の第2リアクタンス回路の
回路図である。
【符号の説明】
1…高周波電源、2…整合装置、3…プラズマ発生装
置、21…第1リアクタンス回路、22…第2リアクタ
ンス回路、31…高周波電極、32…アースシールド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高周波電力が供給され内部で成膜を行う
    成膜手段と、前記成膜手段に高周波電力を供給するため
    の高周波電源と、成膜手段と高周波電源との間に配置さ
    れ両者の整合をとる整合装置とを備えた成膜装置におい
    て、 前記整合装置は、前記成膜手段に直列接続される第1可
    変リアクタンス回路と、高周波電源と並列接続される第
    2可変リアクタンス回路を備え、 前記第2可変リアクタンス回路は、可変容量性リアクタ
    ンス素子と誘導性リアクタンス素子の直列回路により構
    成される容量性リアクタンスであって、前記高周波電源
    からの投入高周波周波数におけるリアクタンス容量の可
    変範囲を増大させることを特徴とする成膜装置。
JP28334293A 1993-11-12 1993-11-12 成膜装置 Withdrawn JPH07142387A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100416373B1 (ko) * 2000-11-21 2004-01-31 삼성전자주식회사 알에프 매칭 유닛
JP2006179499A (ja) * 2006-02-20 2006-07-06 Matsushita Electric Ind Co Ltd 整合回路、プラズマ処理方法及び装置

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