JPH07140262A - 時計用プラスチックケース - Google Patents
時計用プラスチックケースInfo
- Publication number
- JPH07140262A JPH07140262A JP28957293A JP28957293A JPH07140262A JP H07140262 A JPH07140262 A JP H07140262A JP 28957293 A JP28957293 A JP 28957293A JP 28957293 A JP28957293 A JP 28957293A JP H07140262 A JPH07140262 A JP H07140262A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- carbon fiber
- woven fabric
- fiber woven
- plastic
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 時計に用いるプラスチックケースにおいて、
強度を維持しつつ表面の改質を図る 【構成】 透明性の有るトップコート層1aと、このト
ップコート層の下層として形成したカーボン繊維の織物
1bおよびケース・コア材4でケースの表面全部また
は、一部を覆うようにした。カーボン繊維の織物1bと
ケース・コア材4とはインサート射出成形によるかまた
は、予め成形後接合することにより一体化される。
強度を維持しつつ表面の改質を図る 【構成】 透明性の有るトップコート層1aと、このト
ップコート層の下層として形成したカーボン繊維の織物
1bおよびケース・コア材4でケースの表面全部また
は、一部を覆うようにした。カーボン繊維の織物1bと
ケース・コア材4とはインサート射出成形によるかまた
は、予め成形後接合することにより一体化される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、時計に用いるプラスチ
ックケースに関する。
ックケースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の時計用プラスチックケース4にお
いては、強度を上げる為に、樹脂の中に強化材としてガ
ラス繊維などを添加し、射出成形加工を行っていたが、
ケースの表面に添加したガラス繊維などが露出し、外観
的に見栄えが悪く、二次加工でメッキ5などの表面改質
処理を行うことが知られていた。
いては、強度を上げる為に、樹脂の中に強化材としてガ
ラス繊維などを添加し、射出成形加工を行っていたが、
ケースの表面に添加したガラス繊維などが露出し、外観
的に見栄えが悪く、二次加工でメッキ5などの表面改質
処理を行うことが知られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のプラス
チックケースでは、下記の課題があった。 (1)表面改質の主な方法はメッキ層5で有るが、ケー
ス・コア材4との密着性を向上させる技術は確立されて
きている。しかし、それでも使用状態によっては、メッ
キ層5がはげて、ガラス繊維などが表面に露出してしま
うおそれがあった。
チックケースでは、下記の課題があった。 (1)表面改質の主な方法はメッキ層5で有るが、ケー
ス・コア材4との密着性を向上させる技術は確立されて
きている。しかし、それでも使用状態によっては、メッ
キ層5がはげて、ガラス繊維などが表面に露出してしま
うおそれがあった。
【0004】(2)メッキによる表面改質では、質感、
色調表現に一定の限界があった。そこで、この発明の目
的は、従来のこのような課題を解決するために、プラス
チックケースの強度アップを図りながら、ケース表面状
態を改質することにある。
色調表現に一定の限界があった。そこで、この発明の目
的は、従来のこのような課題を解決するために、プラス
チックケースの強度アップを図りながら、ケース表面状
態を改質することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、この発明は、時計用プラスチックケースにおいて透
明性を有するトップコートが施され、ガラス繊維と同等
の強度を持つカーボン繊維の織物でケースの表面全部ま
たは、一部を覆う構成とした。
に、この発明は、時計用プラスチックケースにおいて透
明性を有するトップコートが施され、ガラス繊維と同等
の強度を持つカーボン繊維の織物でケースの表面全部ま
たは、一部を覆う構成とした。
【0006】
【作用】上記のように構成された、時計用プラスチック
ケースにおいては、コア材となるプラスチック樹脂の表
面にカーボン繊維の織物を密着させる。このとき、カー
ボン繊維の織物に含浸させる樹脂をコア材と同一また
は、相溶性の良い樹脂にする事によって、密着性を向上
させる事ができる。
ケースにおいては、コア材となるプラスチック樹脂の表
面にカーボン繊維の織物を密着させる。このとき、カー
ボン繊維の織物に含浸させる樹脂をコア材と同一また
は、相溶性の良い樹脂にする事によって、密着性を向上
させる事ができる。
【0007】カーボン繊維の織物の表面に透明性を有す
るトップコート層を設けているので、ケース表面は改質
され、カーボン繊維の織物の模様ができ質感を上げる事
ができる。またトップコート層に硬質の樹脂を使用する
事によって、ケース表面の傷発生を押さえる事ができ
る。
るトップコート層を設けているので、ケース表面は改質
され、カーボン繊維の織物の模様ができ質感を上げる事
ができる。またトップコート層に硬質の樹脂を使用する
事によって、ケース表面の傷発生を押さえる事ができ
る。
【0008】
【実施例】以下に、この発明の実施例を図面に基づいて
説明する。 (実施例1)図1において、透明材料からなるトップコ
ート層1aは、樹脂を含浸させたカーボン繊維の織物1
bに密着されている。カーボン繊維の織物1bに含浸さ
せる樹脂は、ケース・コア材料4相溶性の良い樹脂を用
いており、ケース・コア材料4にカーボン繊維の織物1
bは外部からかかる応力に対抗できるように密着されて
いる。ケース・コア材料4の上部にはガラス3がパッキ
ン2を介して取付られている。ケース・コア材料4の下
部に設けた段部には裏蓋7が図示省略の固定手段により
取付けられている。ケース・コア材料4とカーボン繊維
の織物1bの成形にあたっては、先ずカーボン繊維の織
物1bを熱変形する温度に加熱し、ケース外周形状を有
する雄型と雌型からなる金型によって成形する。この成
形されたカーボン繊維の織物1bを射出成形金型内にイ
ンサートして、ケース・コア材料4として無添加のプラ
スチック樹脂又は強化材を添加したプラスチック樹脂を
射出成形して一体化する。射出成形後ケースの外周部に
透明材料からなるトップコート層1aを被膜する。
説明する。 (実施例1)図1において、透明材料からなるトップコ
ート層1aは、樹脂を含浸させたカーボン繊維の織物1
bに密着されている。カーボン繊維の織物1bに含浸さ
せる樹脂は、ケース・コア材料4相溶性の良い樹脂を用
いており、ケース・コア材料4にカーボン繊維の織物1
bは外部からかかる応力に対抗できるように密着されて
いる。ケース・コア材料4の上部にはガラス3がパッキ
ン2を介して取付られている。ケース・コア材料4の下
部に設けた段部には裏蓋7が図示省略の固定手段により
取付けられている。ケース・コア材料4とカーボン繊維
の織物1bの成形にあたっては、先ずカーボン繊維の織
物1bを熱変形する温度に加熱し、ケース外周形状を有
する雄型と雌型からなる金型によって成形する。この成
形されたカーボン繊維の織物1bを射出成形金型内にイ
ンサートして、ケース・コア材料4として無添加のプラ
スチック樹脂又は強化材を添加したプラスチック樹脂を
射出成形して一体化する。射出成形後ケースの外周部に
透明材料からなるトップコート層1aを被膜する。
【0009】(実施例2)図2において、実施例1と同
様にカーボン繊維の織物1bを成形する。一方、カーボ
ン繊維の織物1bを収容できるような凹部を有するケー
ス・コア材成形する。成形したケース・コア材料4と成
形したカーボン繊維の織物1bとを接着剤6により接合
して一体化し、最後にケースの外周部に透明材料からな
るトップコート層1aを被膜する。なお、接合剤にる接
合に代えて他の接合手段を用いることができる。
様にカーボン繊維の織物1bを成形する。一方、カーボ
ン繊維の織物1bを収容できるような凹部を有するケー
ス・コア材成形する。成形したケース・コア材料4と成
形したカーボン繊維の織物1bとを接着剤6により接合
して一体化し、最後にケースの外周部に透明材料からな
るトップコート層1aを被膜する。なお、接合剤にる接
合に代えて他の接合手段を用いることができる。
【0010】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように、時計
用プラスチックケースにおいて、透明性の有るトップコ
ート層を有するカーボン繊維の織物で、ケースの表面全
部または、一部を覆う構成としたので、以下に記載する
効果を有する。 ケース表面に、トップコート層を設けたため従来の
ように強化材が表面に露出する事がない。 カーボン繊維の織物を使用しているので、強度が維
持でき、織物の模様を質感向上にいかせる。
用プラスチックケースにおいて、透明性の有るトップコ
ート層を有するカーボン繊維の織物で、ケースの表面全
部または、一部を覆う構成としたので、以下に記載する
効果を有する。 ケース表面に、トップコート層を設けたため従来の
ように強化材が表面に露出する事がない。 カーボン繊維の織物を使用しているので、強度が維
持でき、織物の模様を質感向上にいかせる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の時計用プラスチックケースの断面図で
ある。
ある。
【図2】本発明の時計用プラスチックケースのカーボン
繊維の織物を接着した場合の断面図である。
繊維の織物を接着した場合の断面図である。
【図3】従来の時計用プラスチックケースの断面図であ
る。
る。
1a トップコート層 1b カーボン繊維の織物 2 パッキン 3 ガラス 4 ケース・コア材 5 メッキ層 6 接着剤 7 裏蓋
Claims (3)
- 【請求項1】 プラスック樹脂で製造される時計用ケー
スにおいて、ケース外周面に形成された透明材料からな
るトップコート層と、該トップコート層に密着して形成
されたカーボン繊維の織物を、前記カーボン繊維の織物
に密着して形成されたケース・コア材とを備えたことを
特徴とする時計用プラスックケース。 - 【請求項2】 プラスック樹脂で製造される時計用ケー
スにおいて、カーボン繊維の織物をケース外周形状に成
形し、このカーボン繊維の織物をインサートして射出成
形することを特徴とする請求項1記載の時計用プラスッ
クケース。 - 【請求項3】 プラスック樹脂で製造される時計用ケー
スにおいて、カーボン繊維の織物をケース外周形状に成
形し、該カーボン繊維の織物とケース・コア材とを、接
合したことを特徴とする請求項1記載の時計用プラスッ
クケース。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28957293A JPH07140262A (ja) | 1993-11-18 | 1993-11-18 | 時計用プラスチックケース |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28957293A JPH07140262A (ja) | 1993-11-18 | 1993-11-18 | 時計用プラスチックケース |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07140262A true JPH07140262A (ja) | 1995-06-02 |
Family
ID=17744971
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28957293A Pending JPH07140262A (ja) | 1993-11-18 | 1993-11-18 | 時計用プラスチックケース |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07140262A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2962838A1 (en) | 2014-07-03 | 2016-01-06 | Jtekt Corporation | Method for manufacturing rack housing and rack housing |
JP2020134527A (ja) * | 2019-02-25 | 2020-08-31 | コマディール・エス アー | セラミック構造を有する複数装飾および/または多色の時計構成要素を作製する方法 |
JP2020169839A (ja) * | 2019-04-01 | 2020-10-15 | カシオ計算機株式会社 | 外装部材、ケースおよび時計 |
CN112433462A (zh) * | 2020-12-15 | 2021-03-02 | 飞亚达精密科技股份有限公司 | 一种纤维复合材料表壳以及手表以及表壳的制作方法 |
-
1993
- 1993-11-18 JP JP28957293A patent/JPH07140262A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2962838A1 (en) | 2014-07-03 | 2016-01-06 | Jtekt Corporation | Method for manufacturing rack housing and rack housing |
US9797500B2 (en) | 2014-07-03 | 2017-10-24 | Jtekt Corporation | Method for manufacturing rack housing and rack housing |
JP2020134527A (ja) * | 2019-02-25 | 2020-08-31 | コマディール・エス アー | セラミック構造を有する複数装飾および/または多色の時計構成要素を作製する方法 |
US11654515B2 (en) | 2019-02-25 | 2023-05-23 | Comadur S.A. | Method for producing a multi-decoration and/or multicoloured horological component having a ceramic structure |
JP2020169839A (ja) * | 2019-04-01 | 2020-10-15 | カシオ計算機株式会社 | 外装部材、ケースおよび時計 |
CN115047742A (zh) * | 2019-04-01 | 2022-09-13 | 卡西欧计算机株式会社 | 外装部件的制造方法 |
CN112433462A (zh) * | 2020-12-15 | 2021-03-02 | 飞亚达精密科技股份有限公司 | 一种纤维复合材料表壳以及手表以及表壳的制作方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4054040B2 (ja) | 成形同時加飾成形品及び成形同時加飾成形品の製造方法 | |
US5626704A (en) | Composite article of an automotive vehicle and method of making the same | |
US20020127370A1 (en) | Injection moulding | |
JPH07140262A (ja) | 時計用プラスチックケース | |
KR20020086278A (ko) | 디스플레이 스크린용 보호 케이싱과 이러한 케이싱을제조하는 방법과 공구 | |
KR970000483A (ko) | 복합 성형제품 및 상기 제품의 제조 방법 | |
KR940009007B1 (ko) | 합성 피혁이 피복된 합성 수지 성형품 및 이의 제조방법 | |
EP0608438A4 (en) | DASHBOARD FOR MOTOR VEHICLES. | |
HUT68837A (en) | Button enhancement coating system | |
US5649235A (en) | Camera with molded resin and leather exterior | |
JPH037493B2 (ja) | ||
JP2012006393A (ja) | 射出成形品及びその製造方法 | |
JPS5855783A (ja) | 皮革等を備えた時計ケ−ス及びその製造方法 | |
JPH07136008A (ja) | 時計用バンド | |
JPH03128739A (ja) | 光輝エンブレムおよびその製造方法 | |
JP3232646U (ja) | マーク付きリム | |
JP2847652B2 (ja) | 合成樹脂製ウインドウおよびその製造方法 | |
JP2981014B2 (ja) | 化粧料容器およびその製法 | |
US20030162455A1 (en) | Woody decorative item and method of manufacturing same | |
JP2000300314A (ja) | 時計バンド | |
JPH07156600A (ja) | カラーコピーを利用するステンドグラス風装飾物の製造方法 | |
JPS635611Y2 (ja) | ||
JP2002113740A (ja) | 着色樹脂成形品の製造方法 | |
KR200207966Y1 (ko) | 허리띠 | |
JP2001104040A (ja) | 装飾用壁体およびその製造方法 |