JPH07138136A - 毛髪用洗浄剤組成物 - Google Patents

毛髪用洗浄剤組成物

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JPH07138136A
JPH07138136A JP29186093A JP29186093A JPH07138136A JP H07138136 A JPH07138136 A JP H07138136A JP 29186093 A JP29186093 A JP 29186093A JP 29186093 A JP29186093 A JP 29186093A JP H07138136 A JPH07138136 A JP H07138136A
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JP
Japan
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hair
water
group
emulsion
composition
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Pending
Application number
JP29186093A
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English (en)
Inventor
Kenji Arai
賢二 新井
Katsuhisa Higashide
勝寿 東出
Jun Kametani
潤 亀谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 (a)アニオン性界面活性剤、両性界面活性
剤及び非イオン性界面活性剤から選ばれる界面活性剤5
〜40重量%、(b)乳化重合により得られた平均粒径
0.2μm 以上50μm 未満である水不溶性高重合シリ
コーンエマルションを高重合シリコーンとして0.1〜
20重量%、及び(c)水を含有することを特徴とする
毛髪用洗浄剤組成物。 【効果】 洗髪時の泡立ちがよく、乾燥後の髪にべたつ
き・ごわつきがなく、すべり感、しっとり感を付与する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、経時安定性に優れ、泡
立ちが良好で、乾燥後には髪にべたつき・ごわつきがな
く、すべり感としっとり感を付与することができ、コン
ディショニング効果に優れた毛髪用洗浄剤組成物に関す
る。
【0002】
【従来の技術】消費者のシャンプーに対する要望は、洗
浄力、泡立ち等の基本性能はもちろんのこと、すすぎ時
のきしみのなさ、乾燥後の感触の良さなど多種多様にな
っている。近年、特に洗髪乾燥後の髪にすべり感やしっ
とり感を与え、更にべたつき・ごわつきのないものが望
まれている。
【0003】従来、このような要望にこたえるため、カ
チオン性界面活性剤を配合したシャンプーが知られてい
る。しかし、カチオン性界面活性剤は皮膚に対する刺激
性があり配合量が制限されるので、それにより乾燥後の
髪に充分な滑り感を付与できない。また、カチオン性ポ
リマーを配合したものも知られているが、やはり充分な
滑り感を付与できない。更に、いずれの場合も、充分な
しっとり感を得るまでの量を配合すると、べたつき・ご
わつきが生じる等の問題もあった。
【0004】このため、シャンプーに次式(a);
【0005】
【化3】
【0006】(式中、mは1500以上を示す)で表さ
れる重合度の高いジメチルポリシロキサンを代表とする
ようなシリコーンを配合する試みがなされている(米国
特許第2826551号、特開昭56−72095号公
報、特開昭58−74798号公報等)。しかしなが
ら、このような高重合度のジメチルポリシロキサンは、
低重合度のものより感触的に優れるものの、粘度が極め
て高いので単独では使用できず、低重合度のジメチルポ
リシロキサンや他のポリシロキサンと混合して粘度を低
下させ、更にエマルション化させて用いる必要がある。
このため、共存する各種シリコーンの影響により、洗髪
乾燥後の髪に充分なすべり感を付与することができず、
しかもべたつき・ごわつきを生じるという問題がある。
【0007】また、高重合度のジメチルポリシロキサン
と揮発性のシリコーン油(環状ジメチルシロキサン)と
を配合した毛髪処理剤も知られている(特開平1−11
3311号公報、特開平1−139522号公報等)。
しかし、これらをシャンプーに適用すると、泡立ちや泡
質がよくないという問題があった。
【0008】更に、乳化重合により得られたジメチルポ
リシロキサンのマイクロエマルションを配合した毛髪化
粧料が知られている(特開平5−163122号公
報)。しかし、この毛髪化粧料では、ジメチルポリシロ
キサンの粒子径が小さすぎ、また粘度が低く、毛髪に吸
着しにくいため、良好な滑り感が得られず、しっとり感
も得られないという問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明は、洗
髪乾燥後の髪に滑り感やしっとり感を付与でき、更にべ
たつき・ごわつきを与えない、毛髪用洗浄剤組成物を提
供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる実情において、本
発明者らは鋭意研究を行った結果、水不溶性高重合シリ
コーンエマルションと界面活性剤を組合わせて用いれ
ば、経時安定性に優れ、乾燥後に髪にすべり感としっと
り感を付与することができ、しかもべたつき・ごわつき
のない毛髪用洗浄剤組成物が得られることを見出し、本
発明を完成した。
【0011】すなわち、本発明は、(a)アニオン性界
面活性剤、両性界面活性剤及び非イオン性界面活性剤か
ら選ばれる界面活性剤5〜40重量%、(b)乳化重合
により得られた平均粒径0.2μm 以上50μm 未満で
ある水不溶性高重合シリコーンエマルションを水不溶性
高重合シリコーンとして0.1〜20重量%、及び
(c)水を含有することを特徴とする毛髪用洗浄剤組成
物を提供するものである。
【0012】本発明の(a)成分のうち、アニオン性界
面活性剤としては、(1)平均炭素数10〜16のアル
キル基を有する直鎖又は分岐鎖アルキルベンゼンスルホ
ン酸塩、(2)平均炭素数10〜20の直鎖又は分岐鎖
アルキル基又はアルケニル基を有し、1分子内に平均
0.5〜8モルのエチレンオキシド、プロピレンオキシ
ド、ブチレンオキシドを有するか、エチレンオキシドと
プロピレンオキシドが0.1/9.9〜9.9/0.1
の比で付加した又はエチレンオキシドとブチレンオキシ
ドが0.1/9.9〜9.9/0.1の比で付加したア
ルキル又はアルケニルエーテル硫酸塩、(3)平均炭素
数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を有するア
ルキル又はアルケニル硫酸塩、(4)平均10〜20の
炭素原子を1分子中に有するオレフィンスルホン酸塩、
(5)平均10〜20の炭素原子を1分子中に有するア
ルカンスルホン酸塩、(6)平均10〜24の炭素原子
を1分子中に有する飽和又は不飽和脂肪酸塩、(7)平
均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を有
し、1分子内に平均0.5〜8モルのエチレンオキシ
ド、プロピレンオキシド、ブチレンオキシドを有する
か、エチレンオキシドとプロピレンオキシドが0.1/
9.9〜9.9/0.1の比で付加した又はエチレンオ
キシドとブチレンオキシドが0.1/9.9〜9.9/
0.1の比で付加したアルキル又はアルケニルエーテル
カルボン酸塩、(8)平均10〜20の炭素原子からな
るアルキル基又はアルケニル基を有するα−スルホン脂
肪酸塩又はエステル、(9)炭素数8〜24のアシル基
及び遊離カルボン酸残基を有するN−アシルアミノ酸型
界面活性剤、(10)炭素数8〜24のアルキル基又はア
ルケニル基を有するリン酸モノ又はジエステル型界面活
性剤、(11)炭素数8〜22の高級アルコール若しくは
そのエトキシレートなどのスルホコハク酸エステル又は
高級脂肪酸アミド由来のスルホコハク酸エステル、など
を挙げることができる。これらの中でも、(10)以外
のアニオン性界面活性剤が、泡立ちが優れているので特
に好ましい。
【0013】また、本発明の(a)成分のうち、両性界
面活性剤としては、(12)炭素数8〜24のアルキル
基、アルケニル基又はアシル基を有するカルボベタイン
系、アミドベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシ
スルホベタイン系、アミドスルホベタイン系両性界面活
性剤を挙げることができる。これらの両性界面活性剤の
アニオン性残基の対イオンとしては、ナトリウム、カリ
ウムなどのアルカリ金属イオン、カルシウム、マグネシ
ウムなどのアルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオ
ン、炭素数2又は3のアルカノール基を1〜3個有する
アルカノールアミン(例えば、モノエタノールアミン、
ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、トリイソ
プロパノールアミン)などを挙げることができ、カチオ
ン性残基の対イオンとしては、塩素、臭素、ヨウ素など
のハロゲンイオン、メトサルフェート、サッカリネート
イオンを挙げることができる。
【0014】また、両性界面活性剤としては、(13)
アミドアミン型両性界面活性剤が挙げられ、次式(1)
又は(2)で表されるものが好ましい。
【0015】
【化4】
【0016】[式中、R1 及びR3 は各々炭素数7〜1
9の飽和又は不飽和炭化水素基を示し、R2 及びR4
基−CH2COOM又は−CH2CH2COOM(ここで
Mはアルカリ金属又はアルカノールアミンを示す)を示
し、R5 は水素原子又は基−CH2COOM又は−CH2
CH2COOM(Mは前記と同じである)を示す]
【0017】上記式(1)で表されるものとしては、N
−ラウロイル−N’−カルボキシメチル−N’−(2−
ヒドロキシエチル)エチレンジアミン、N−ラウロイル
−N’−カルボキシエチル−N’−(2−ヒドロキシエ
チル)エチレンジアミン、N−ミリストイル−N’−カ
ルボキシメチル−N’−(2−ヒドロキシエチル)エチ
レンジアミン、N−ミリストイル−N’−カルボキシエ
チル−N’−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミ
ン、N−パルミトイル−N’−カルボキシメチル−N’
−(2−ヒドロキシエチル)エチレンジアミン、N−パ
ルミトイル−N’−カルボキシエチル−N’−(2−ヒ
ドロキシエチル)エチレンジアミンなどの塩を挙げるこ
とができる。
【0018】また、上記式(2)で表されるものとして
は、N−ラウロイル−N−(2−ヒドロキシエチル)−
N’−カルボキシメチルエチレンジアミン、N−ラウロ
イル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N’,N’−ビ
ス(カルボキシメチル)エチレンジアミン、N−ラウロ
イル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N’,N’−ビ
ス(カルボキシエチル)エチレンジアミン、N−ミリス
トイル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N’−カルボ
キシメチルエチレンジアミン、N−ミリストイル−N−
(2−ヒドロキシエチル)−N’,N’−ビス(カルボ
キシメチル)エチレンジアミン、N−ミリストイル−N
−(2−ヒドロキシエチル)−N’,N’−ビス(カル
ボキシエチル)エチレンジアミン、N−パルミトイル−
N−(2−ヒドロキシエチル)−N’−カルボキシメチ
ルエチレンジアミン、N−パルミトイル−N−(2−ヒ
ドロキシエチル)−N’,N’−ビス(カルボキシメチ
ル)エチレンジアミン、N−パルミトイル−N−(2−
ヒドロキシエチル)−N’,N’−ビス(カルボキシエ
チル)エチレンジアミンなどの塩を挙げることができ
る。
【0019】これらの式(1)又は式(2)で表される
アミドアミン型両性界面活性剤は、夾雑物として無機塩
類を含み易いが、組成物中の夾雑物としての無機塩類の
含有量が1重量%以下になるように脱塩処理すると、特
に保存安定性に優れ、泡立ちが良好で、乾燥後の髪にし
っとり感を付与することができるので好ましい。
【0020】更に、本発明の(a)成分のうち、非イオ
ン性界面活性剤としては、(14)平均炭素数10〜20
のアルキル基又はアルケニル基を有し、1〜20モルの
エチレンオキシドを付加したポリオキシエチレンアルキ
ル又はアルケニルエーテル、(15)平均炭素数6〜12
のアルキル基を有し、1〜20モルのエチレンオキシド
を付加したポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、(16)平均炭素数10〜20のアルキル基又はアル
ケニル基を有し、1〜20モルのプロピレンオキシドを
付加したポリオキシプロピレンアルキル又はアルケニル
エーテル、(17)平均炭素数10〜20のアルキル基又
はアルケニル基を有し、1〜20モルのブチレンオキシ
ドを付加したポリオキシブチレンアルキル又はアルケニ
ルエーテル、(18)平均炭素数10〜20のアルキル基
又はアルケニル基を有し、総和で1〜30モルのエチレ
ンオキシドとプロピレンオキシド又はエチレンオキシド
とプチレンオキシドを付加した非イオン性界面活性剤
(エチレンオキシドとプロピレンオキシド又はプチレン
オキシドとの比は0.1/9.9〜9.9/0.1)、
(19)次式(4)
【0021】
【化5】
【0022】(式中、R8 は炭素数7〜21のアルキル
基又はアルケニル基を示し、R9 は水素原子又はメチル
基を示し、pは1〜3の整数を示し、qは0〜3の整数
を示す)で表される高級脂肪酸アルカノールアミド又は
そのアルキレンオキシド付加物、(20)平均炭素数10
〜20の脂肪酸とショ糖からなるショ糖脂肪酸エステ
ル、(21)平均炭素数10〜20の脂肪酸とグリセリン
からなるグリセリン脂肪酸モノエステル、などを挙げる
ことができる。
【0023】(a)成分としては、前記の界面活性剤の
いずれか1種又は2種以上を適宜組み合わせて用いるこ
とができる。(a)成分の配合割合は、組成物中におい
て、5〜40重量%である。この配合割合が5重量%未
満であると洗浄性が低下し、40重量%を超えると系全
体の粘度が上昇し、製造上困難であり、しかも泡質が低
下するので好ましくない 。(a)成分の好ましい配合
割合は10〜30重量%であり、特に好ましい配合割合
は15〜25重量%である。
【0024】本発明の(b)成分である乳化重合により
得られた平均粒径0.2μm 以上50μm 未満である水
不溶性高重合シリコーンエマルションにおける水不溶性
高重合シリコーンとしては、次式(3);
【0025】
【化6】
【0026】(式中、R6 はメチル基又は一部がフェニ
ル基で残部がメチル基を示し、R7 はメチル基又はヒド
ロキシル基を示し、nは1000〜10000の整数を
示す)で表されるものが好ましい。
【0027】このような水不溶性高重合シリコーンのエ
マルションは、例えば次の乳化重合法により製造するこ
とができる。すなわち、オクタメチルシクロテトラシロ
キサン又はデカメチルシクロペンタシロキサンなどの低
重合度の環状シリコーン(10〜60%)を、主として
アニオン性界面活性剤(例えば、ラウリル硫酸ナトリウ
ム、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウ
ム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等)(1〜
20%)の水溶液に添加し、攪拌して粗エマルションを
つくる。次に、これを酸又は塩基性の重合触媒及び乳化
剤を含む水溶液に少しずつ添加して、環状シリコーンを
開環重合させる。このようにして得られるエマルション
の平均粒径は0.2μm 以上50μm 未満であることが
必要であり、特に0.2〜30μm 、更に0.5〜20
μm であるのが好ましい。0.2μm 未満では毛髪に対
する付着性が低下し、すべり感が悪くなり、50μm を
超えると分散安定性が低下し、保存安定性の面で不利に
なるので好ましくない。
【0028】このような水不溶性高重合シリコーンエマ
ルションとしては、例えばKM753A、KM970
4、KM780、KM785(以上、信越化学工業社
製)、SH8710、SM8701、SM8705(以
上、東レダウコーニング・シリコーン社製)等の市販品
を使用することができる。これらの中でも高重合度であ
るKM785、SM8701及びSM8705が特に好
ましい。
【0029】(b)成分の配合割合は、組成物中におい
て水不溶性高重合シリコーン重量として0.1〜20重
量%である。この配合割合が0.1重量%未満であると
すべり感が低減し、20重量%を超えると起泡性及び洗
浄性が低下し、好ましくない。(b)成分の好ましい配
合割合は0.5〜10重量%であり、特に好ましい配合
割合は1〜5重量%である。
【0030】本発明の(c)成分は水である。(c)成
分の配合割合は他成分の配合割合に応じて適宜調整され
るものであるが、組成物中に20〜95重量%が好まし
く、60〜85重量%が特に好ましい。
【0031】本発明の洗浄剤組成物には、上記(a)、
(b)及び(c)成分のほかにも、通常の毛髪用洗浄剤
組成物に使用される各種成分、例えばアルキルアミンオ
キシド、脂肪酸アルカノールアミンなどの増泡剤;カチ
オン性ポリマー、カチオン性界面活性剤などの感触向上
剤;プロピレングリコール、グリセリン、グルコース、
ジエチレングリコールモノエチルエーテルなどの保湿
剤;メチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ヒ
ドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコール、エ
タノールなどの粘度調節剤;香料;色素;紫外線吸収
剤;酸化防止剤;メチルパラベン、ブチルパラベンなど
の防腐剤;pH調節剤等を、本発明の効果を損わない範
囲で適宜配合することができる。
【0032】本発明の洗浄剤組成物は、固形状、粉末
状、クリーム状、液状などにすることができる。また、
組成物のpHは特に制限されるものではないが、pH2
〜10、特にpH4〜8とするのが好ましい。
【0033】
【実施例】以下、実施例により本発明を具体的に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではな
い。なお、実施例における洗髪時の泡立ち、乾燥後の髪
の滑り感、しっとり感、ごわつき・べたつきのなさの各
特性の試験方法及び評価基準は次のとおりである。
【0034】(泡立ち) 試験方法:1ml単位の目盛りがあるメスシリンダー中
に、各組成物0.5g、精製ラノリン0.3g及び4度
硬水9.2gを入れ、40℃に加熱した。その後、泡立
たないように振盪させて、精製ラノリンを乳化させた。
次に、内径1mmの管から10ml/秒の流速で40℃の4
度硬水90mlを激しく注入し、生じた泡の量を起泡量と
し、これを5回測定して、その平均を起泡量とした。ま
た、10人の女性パネラー(ショート3人、セミロング
3人、ロング4人)に、5gの各組成物で洗髪してもら
い、泡立ちを目視で評価した。
【0035】評価基準: ○:起泡量が150ml以上で、目視による泡立ちがち
ょうどよい〜多い。 △:起泡量が100ml以上150ml未満で、目視に
よる泡立ちがやや少ない。 ×:起泡量が100ml未満で、目視による泡立ちがか
なり少ない。
【0036】(滑り感、しっとり感、べたつき・ごわつ
きのなさ) 試験方法:健常な日本人女性の毛髪(長さ15cm)2
0gを束ね、この毛髪束に各組成物1gを塗布して1分
間泡立てたのち、30秒間流水ですすいだ。次に、タオ
ルドライを行い、更にドライヤーで乾燥させたのち、評
価した。
【0037】評価基準: (1)滑り感 ○:毛髪に滑り感が付与され、大変さらさらする。 △:毛髪に多少滑り感が付与され、多少さらさらする。 ×:毛髪に滑り感がなく、さらさらしない。
【0038】(2)しっとり感 ○:毛髪がしっとりとし、柔らかい。 △:毛髪がややしっとりとし、やや柔らかい。 ×:毛髪がしっとりとしない。
【0039】(3)べたつき・ごわつきのなさ ○:毛髪にべたつき・ごわつきを感じない。 △:毛髪にややべたつき・ごわつきを感じる。 ×:毛髪にべたつき・ごわつきを感じる
【0040】実施例1〜4、比較例1〜3 表1に示す組成の毛髪用洗浄剤組成物を製造し、その泡
立ち、しっとり感、べたつき・ごわつきについて評価し
た。結果を表1に示す。
【0041】(製法)シリコーンエマルション及び各種
添加剤(保存量、着色剤、香料及びpH調節剤)を除い
た各成分(表1参照)と水を混合し、70〜80℃に加
熱し、溶解させた。その後、ゆっくりと冷却し、室温に
戻した後、シリコーンエマルション及び各種添加剤(比
較例は添加剤のみ)を加え、毛髪用洗浄剤組成物を得
た。
【0042】
【表1】
【0043】*1:アミドアミン型両性界面活性剤A:N
−ラウロイル−N’−カルボキシメチル−N’−(2−
ヒドロキシエチル)エチレンジアミンTEA塩 *2:ポリマーJR400:カチオン化セルロース *3:マーコート550:ジメチルジアリルアンモニウム
クロリド/アクリルアミド共重合体 *4:シリコーンエマルションA:SM8705(エマル
ション中のシリコーン含有量30%;平均粒径0.5μ
m ) *5:シリコーンエマルションB:SM8701(エマル
ション中のシリコーン含有量30%;平均粒径0.5μ
m )
【0044】表1から明らかなとおり、実施例1〜4の
組成物は、いずれも優れた各特性を有していた。一方、
シリコーンエマルションを配合していない比較例1及び
3の組成物は、乾燥後の滑り感が劣り、べたつき・ごわ
つきがあった。また、シリコーンエマルションとともに
アミドアミン型両性界面活性剤を配合していない比較例
2の組成物は、すべての点で不充分であった。また、実
施例1〜4の組成物はシリコーンエマルションが安定に
分散しており、長時間経過後も分離することがなかっ
た。
【0045】実施例5〜8、比較例4〜6 実施例1〜4又は比較例1〜3と同様の方法で、表2に
示す組成の毛髪用洗浄剤組成物を製造し、各組成物につ
いての泡立ち、しっとり感、べたつき・ごわつきについ
ての評価した。結果を表2に示す。
【0046】
【表2】
【0047】*6:アミドアミン型両性界面活性剤B:N
−ラウロイル−N−(2−ヒドロキシエチル)−N’,
N’−ビス(カルボキシメチル)−エチレンジアミンT
EA塩(夾雑物としての無機塩類量は組成物重量の1%
以下) *7:シリコーンエマルションC:KM753A(エマル
ション中のシリコーン含有量28%;平均粒径0.5μ
m ) *8:シリコーンエマルションD:KM785(エマルシ
ョン中のシリコーン含有量26%;平均粒径0.5μm
【0048】表2から明らかなとおり、実施例5〜8の
組成物は、いずれも優れた各特性を示した。一方、シリ
コーンエマルションを配合していない比較例4〜6の組
成物は、泡立ち以外の各特性が劣っていた。また、実施
例5〜8の組成物はシリコーンエマルションが安定に分
散しており、長時間経過後も分離することがなかった。
【0049】比較例7〜9 比較例1〜3と同様の方法で、表3に示す組成の毛髪用
洗浄剤組成物を製造し、各組成物についての泡立ち、し
っとり感、べたつき・ごわつきについての評価した。結
果を表3に示す。
【0050】
【表3】
【0051】*9:シリコーンエマルションE:2種のジ
メチルポリシロキサン(上記式(a)中、m=3000
のもの9部とm=200のもの21部)を均一に混練し
たものを、ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナ
トリウム(EO3;20%水溶液)70部中に加え、ホ
モミキサーにより攪拌し、得られたエマルション。平均
粒径0.5μm 。 *10:シリコーンエマルションF:2種のジメチルポリシ
ロキサン(上記式(a)中、m=3500のもの6部と
m=250のもの24部)を均一に混練したものを、ポ
リオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム(E
O3;20%水溶液)70部中に加え、ホモミキサーに
より攪拌し、得られたエマルション。平均粒径0.5μ
m 。
【0052】表3から明らかなとおり、低重合度のシリ
コーンを含むエマルションを配合した比較例7〜9の組
成物は、滑り感以外の各特性が劣っていた。
【0053】
【発明の効果】本発明の毛髪用洗浄剤組成物は、経時安
定性に優れ、洗髪時の泡立ちが良好で、乾燥後には髪に
べたつき・ごわつきがなく、すべり感を付与することが
でき、コンディショニング効果に優れたものである。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)アニオン性界面活性剤、両性界面
    活性剤及び非イオン性界面活性剤から選ばれる界面活性
    剤5〜40重量%、(b)乳化重合により得られた平均
    粒径0.2μm 以上50μm 未満である水不溶性高重合
    シリコーンエマルションを水不溶性高重合シリコーンと
    して0.1〜20重量%、及び(c)水を含有すること
    を特徴とする毛髪用洗浄剤組成物。
  2. 【請求項2】 アニオン性界面活性剤が、硫酸塩、スル
    ホン酸塩又はカルボン酸塩である請求項1記載の毛髪用
    洗浄剤組成物。
  3. 【請求項3】 両性界面活性剤が、アミドアミン型両性
    界面活性剤である請求項1記載の毛髪用洗浄剤組成物。
  4. 【請求項4】 アミドアミン型両性界面活性剤が次式
    (1)又は(2); 【化1】 [式中、R1 及びR3 は各々炭素数7〜19の飽和又は
    不飽和炭化水素基を示し、R2 及びR4 は基−CH2
    OOM又は−CH2CH2COOM(ここでMはアルカリ
    金属又はアルカノールアミンを表す)を示し、R5 は水
    素原子又は基−CH2COOM又は−CH2CH2COO
    M(Mは前記と同じである)を示す]で表されるもので
    ある請求項3記載の毛髪用洗浄剤組成物。
  5. 【請求項5】 アミドアミン型両性界面活性剤が、毛髪
    用洗浄剤組成物中における無機塩類量が1重量%以下と
    なるように脱塩処理されたものである請求項4記載の毛
    髪用洗浄剤組成物。
  6. 【請求項6】 水不溶性高重合シリコーンエマルション
    に含有される水不溶性高重合シリコーンが、次式
    (3); 【化2】 (式中、R6 はメチル基又は一部がフェニル基で残部が
    メチル基を示し、R7 はメチル基又はヒドロキシル基を
    示し、nは1000〜10,000の整数を示す)で表
    されるものである請求項1記載の毛髪用洗浄剤組成物。
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