JP4529402B2 - 皮膚化粧料 - Google Patents

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本発明は化粧水、乳液、クリーム、パック、ヘアトニック等の皮膚用の化粧料に関し、さらに詳しくは使用時の感触が軽く素早く肌になじみ、使用後にべたつかず、保湿効果の持続性に優れ、肌荒れ改善効果、しわ抑制効果に優れ、肌にはりを与えて経時安定性に優れる等の効果を有する皮膚化粧料に関する。
人の皮膚表面は皮脂膜に覆われていて水分の蒸散が適度に抑制されている。そして、皮膚の水分を適切な範囲に保つことは皮膚の健康の面から見て非常に大切なことであり、水分が不足すると肌荒れ等を生じやすくなる。特に洗顔や入浴を行うと一時的に皮脂膜が取り除かれてしまい肌の水分が失われやすくなることから、化粧水、乳液、クリーム、美容液等の化粧料を使用して水分を補う必要がある。一般にこれらの化粧料には保湿剤としてグリセリン、1,3−ブチレングリコール、ソルビトール等の多価アルコール類やピロリドンカルボン酸塩等が配合されている。これらの保湿剤は高湿度下における水分保持力には優れているものの低湿度下における水分保持力に難があり、保湿効果の持続性が保てないばかりでなく、場合により皮膚の水分を吸収することから逆に肌荒れを促進させることがあった。
そこで近年、低湿度下での水分保持力の高い保湿成分としてキチン、キトサン及びそれらの誘導体、蛋白加水分解物、ヒアルロン酸等の酸性ムコ多糖類、植物抽出物等種々の高保湿成分が研究されている。しかし、これらの保湿成分を化粧料に配合するとその高い保湿力から不快なべたつきを有するという欠点があった。そこで、高い保湿効果を保持しながらべたつきを改善したものとして、例えばムコ多糖類とトレハロースとを組み合わせた皮膚外用剤(特許文献1)等があるが、いまだ十分にべたつきを抑えることはできず、しかも使用時ののび、肌へのなじみ性、肌荒れ防止及び改善効果、肌にはりを与える効果、しわ抑制効果等に関して十分な性能が得られていなかった。
一方、皮膚化粧料の重要な機能として肌荒れの防止及び改善効果が挙げられる。特にこの機能を付与させる為にはこのような保湿剤とともに油分を配合することが有効であることから、皮膚化粧料は乳液、クリーム、美容液等の乳化した剤形により使用されることが多い。しかし、油分を使用した製品では使用時ののびが悪くなったりベタツキを生じたりすることが多く、これらを解決することが困難であるという問題があった。さらに、この機能強化を目的として保湿効果の高い成分やビタミン類とともにグリチルリチン酸塩やグリチルレチン酸誘導体、アズレン誘導体等種々の抗炎症剤を配合する皮膚化粧料や皮膚外用剤も試みられている(特許文献2〜5)。しかし、良好な使用感を有しつつ十分な肌荒れの防止、改善効果を有する化粧料は得られていないのが現状であり、しかも、加齢や紫外線等に起因するしわの生成を効果的に抑制したり改善するとともに肌をなめらかにしてはりとうるおいのある若々しい肌に整えるといった、いわゆる皮膚の老化防止の効果を十分併せ持つ化粧料は得られていなかった。
特開平6−122621 特開平7−277943 特開平6−32728 特開平8−99858 特開平9−241147
本発明は、使用時の感触が軽く素早く肌になじみ、使用後にべたつかず、保湿効果の持続性に優れ、肌荒れ改善効果、しわ抑制効果に優れ、肌にはりを与えて経時安定性に優れる等の効果を有し、好ましくはその全ての効果を併せ有する皮膚化粧料を提供することを目的とする。
上記課題を解決する為に研究を重ねたところ、特定の脂肪酸ブチレンオキシド付加物と特定の多価アルコールを特定の割合で組み合わせた皮膚化粧料を用いることで上記課題を解決しうることを見出し本発明に至った。
すなわち本発明は、
(1)(a)炭素数10〜20の脂肪酸に対してブチレンオキシドを0.8〜1.4のモル比で反応して得られる脂肪酸ブチレンオキシド付加物を0.01〜50重量%、及び(b)炭素数2〜6の2価アルコールを0.1〜30重量%含有し、上記(a)成分と(b)成分の含有割合(a/b)が重量比で1/100〜10/1である皮膚化粧料、及び
(2)更に(c)ビタミンE、その誘導体及び抗炎症剤から選ばれる少なくとも一種を0.001〜5重量%含有する上記(1)の皮膚化粧料、である。
本発明の皮膚化粧料は、以下のような効果を奏する。
(1)少なくとも、保湿効果の持続性及び肌荒れ改善効果に優れる。
(2)保湿効果の持続性及び肌荒れ改善効果に優れ、かつ使用後のべたつき抑制効果あるいはしわ抑制効果に優れる。
(3)使用時の感触が良好で、保湿効果の持続性及び肌荒れ改善効果に優れ、かつ使用後のべたつき抑制効果あるいはしわ抑制効果に優れる。
(4)使用時の感触が軽く、素早く肌になじむとともに、使用後もべたつかず、また保湿効果の持続性に優れ、肌荒れ改善効果、しわ抑制効果に優れ、更に肌にはりを与えて経時安定性にも優れる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明の皮膚化粧料に用いられる(a)成分の脂肪酸ブチルオキシド付加物は、炭素数10〜20の脂肪酸(FA)とブチレンオキシド(BO)とを、BO/FAモル比で0.8〜1.4の割合で反応して得られる。
炭素数10〜20の脂肪酸としては、カプリン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、アラキジン酸や、これらの混合物であるヤシ油脂肪酸、パーム油脂肪酸等が挙げられる。
ブチレンオキシドとしては、1,2−ブチレンオキシド、2,3−ブチレンオキシド、イソブチレンオキシドが挙げられるが、入手のし易さ、反応制御のし易さ等の面から1,2−ブチレンオキシドが好ましい。
炭素数10〜20の脂肪酸とブチレンオキシドの反応モル比は0.8〜1.4であり、好ましくは1.0〜1.3である。本反応は、上記脂肪酸に、触媒の存在下昇温した後ブチレンオキシドを添加し付加反応させることによって行われる。触媒としては、相関移動触媒、ルイス酸触媒、アルカリ触媒等を用いることができ、中でも相関移動触媒、具体的にはテトラメチルアンモニウムクロライド等の四級アンモニウム塩、オニウム塩等を使用することが好ましい。
(a)成分の化粧料中の含有量は0.01〜50重量%であり、好ましくは0.02〜40重量%であり、更に好ましくは0.05〜35重量%である。0.01重量%未満では肌荒れ改善効果、しわ抑制効果が弱くなり、50重量%を超えると使用時の感触が重く、使用後のべたつき感が強くなり、経時安定性に問題を生じる。
本発明の化粧料に使用される(b)成分の炭素数2〜6の2価アルコールは、水溶性多価アルコールであり、分子内に不飽和結合やエーテル結合、エステル結合等を有していても良く、例えば、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール等が使用できる。
(b)成分の化粧料中の含有量は0.1〜30重量%であり、好ましくは0.1〜25重量%、更に好ましくは0.5〜20重量%である。0.1重量%未満では肌荒れ改善効果、保湿効果の持続性、しわ抑制効果が弱くなり、30重量%を超えるとのびが悪くなったり、べたつき感が強くなる。
また、本発明においては(a)成分と(b)成分の含有割合(a/b)は重量比で1/100〜10/1であり、好ましくは1/50〜5/1である。a/bが1/100未満の場合は、肌荒れ改善効果、しわ抑制効果が弱くなり、10/1超える場合は、保湿効果の持続性が悪くなるとともに肌へのなじみ性が悪くなる。
本発明においてはしわ抑制効果、肌荒れ改善効果、および肌にはりを与える効果をさらに高めるためにc成分のビタミンE、その誘導体及び/又は抗炎症剤を添加することができる。
ビタミンEは別名トコフェロールとして知られる脂溶性ビタミンであり、α体、β体、γ体、δ体のいずれも使用できる。その誘導体としては酢酸、燐酸、硫酸等の酸とのエステルやアルコールとのエーテル等がある。本発明においては、トコフェロールもしくはその酢酸エステルが好ましく使用できる。
抗炎症剤としては、例えばグリチルリチン酸およびその誘導体、グリチルレチン酸およびその誘導体、アラントインおよびその誘導体、グアイアズレン、インドメタシン、ケトプロフェン、ピロシキカム、アセトアミノフェン、アスピリン、サリチル酸、ブフェマキサク、スプロフェン、イブプロフェンピコノール、フルルビプロフェン、プラノプロフェン、ジクロフェナクナトリム、サリチル酸ナトリウム、ベンザダック、フェルビナク、ウフェルナマート、ヒドロコルチゾン、プレドニゾロン等が挙げられる。その中でも好ましいものは、グリチルリチン酸およびその誘導体、グリチルレチン酸およびその誘導体、アラントインおよびその誘導体、グアイアズレンから選ばれる1種または2種以上であり、更に好ましくはグリチルリチン酸およびその誘導体、グリチルレチン酸およびその誘導体、アラントインおよびその誘導体から選ばれる1種または2種以上である。グリチルリチン酸の誘導体としてはグリチルリチン酸ジカリウム、グリチルリチン酸モノカリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウム等が挙げられ、グリチルレチン酸の誘導体としてはグリチルレチン酸ステアリル、グリチルレチン酸グリチルレチニル3−サクシニルオキシグリチルレチン酸ニナトリウム等があり、アラントインの誘導体としてはアラントインクロルヒドロキシアルミニウム、アラントインジヒドロキシアルミニウム等が挙げられる。
(c)成分の含有量は0.001〜5重量であることが好ましく、更に好ましくは0.01〜3重量%である。0.001重量%以上であれば肌荒れ改善効果に優れ、5重量%以下の場合は、のびが良く、べたつきが抑制され、保存安定性も良好であり、またコスト的にも有利である。
本発明の皮膚化粧料には、上記各成分に加え、以下の添加剤を配合することも可能である。すなわち、エタノール、イソプロピルアルコール等の低級アルコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、ソルビトール等の(b)成分以外の多価アルコール類、流動パラフィン、流動イソパラフィン、スクワラン、ワセリン、固形パラフィン等の炭化水素系油、牛脂、豚脂、魚油等の天然油脂類、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル等の合成トリグリセライド、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、オレイン酸エチル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オクチルドデシル等のエステル油、ミツロウ、カルナバロウ等のロウ類、ジメチルポリシロキサン、テトラメチルペンタシクロシロキサン、ポリエーテル変性ジメチルポリシロキサン、アミノ変性ジメチルポリシロキサン等のシリコーン誘導体、セラミド、コレステロール、蛋白誘導体、ラノリン、ラノリン誘導体、レシチン等の油性基剤、石鹸、アシルメチルタウリン塩、アミドエーテル硫酸エステル塩等の陰イオン性界面活性剤、アミドアミノ酸塩、アミドプロピルジメチルアミノ酢酸ベタイン等の両性界面活性剤、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコールの脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ひまし油、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、グリセリンモノ脂肪酸エステル、アルキルポリグルコシド、アルカノールアミド等の非イオン性界面活性剤、塩化アルキルトリメチルアンモニウム等の陽イオン性界面活性剤、アルキルジメチルアミンオキシド等の半極性界面活性剤、アルギン酸、カルボキシビニルポリマー、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタンガム等の水溶性高分子、ピロリドンカルボン酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、食塩等の有機または無機塩類、pH調製剤である酸及びアルカリ、殺菌剤、キレート剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、動植物由来の天然エキス、色素、顔料及び香料等を配合できる。
次に、実施例により本発明を更に具体的に説明する。
実施例1〜3及び比較例1、2
下記表1に示す5成分を共通添加成分として使用し、下記表2に示す配合の透明または半透明化粧水である皮膚化粧料を調製し、下記の方法により評価を行なった。結果を表2に示す。但し、使用した(a)成分の脂肪酸BO付加物は次のようにして調製した。
脂肪酸BO付加物の調製
ラウリン酸821.3g(4.1モル)にテトラメチルアンモニウムクロライド1.8g(対脂肪酸0.4モル%)を3リットル容4つ口フラスコに秤り取り100℃に加熱してから、1,2−ブチレンオキシド375.4g(5.2モル)を徐々に滴下(約3時間)して還流状態にて常圧で反応させた。滴下終了後100℃〜135℃にて加熱還流させながら7時間熟成した。その後、約13kPaで1時間減圧しながらブチレンオキシドを除去してから5%の食塩水246g(対脂肪酸5モル%)で2回水洗して触媒を除去した。さらに、脱水、濾過してラウリン酸ブチレンオキシド付加物(化合物A1)を得た。
上記と同様の条件にてラウリン酸に代えてミリスチン酸934.8g(4.1モル)、ステアリン酸1164.4g(4.1モル)を使用してそれぞれミリスチン酸BO付加物(化合物A2)、ステアリン酸BO付加物(化合物A3)を得た。
Figure 0004529402
(1)使用時の感触
20名の女性(21才〜35才)をパネラーとし、洗顔した後に皮膚化粧料を使用した時の感触について下記のように判定し、20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を使用時の感触の軽い化粧料であると評価した。
2点:使用時に肌へののびが良くべたつきも無く軽い感触であると感じた場合。
1点:使用時にややのびが悪いもしくはややべたつきが有り若干重い感触であると感 じた場合。
0点:使用時に肌へののびが悪いもしくはべたつきが有り重い感触であると感じた場合 。
(2)使用後のべたつき
20名の女性(21才〜35才)をパネラーとし、洗顔した後に皮膚化粧料を使用して10分後の肌の感触について下記のように判定し、20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を使用後にべたつきがない化粧料であると評価した。
2点:肌がべたつきが無いと感じた場合。
1点:肌がややべたつくと感じた場合。
0点:肌が非常にべたつくと感じた場合。
(3)保湿効果の持続性
20名の女性(21才〜35才)をパネラーとし、洗顔した後に皮膚化粧料を使用して2時間後の肌のうるおいについて下記のように判定し、20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を保湿効果の持続性の良好な化粧料であると評価した。
2点:使用直後と変わらず肌が十分うるおっていると感じた場合。
1点:使用直後と比べてやや肌のうるおっていが足りないと感じた場合。
0点:使用直後と比べて明らかに肌のうるおいが足りないと感じた場合。
(4)肌荒れ改善効果
肌荒れを生じた10名の女性(24才〜34才)をパネラーとし、皮膚化粧料を一日2回ずつ連続2週間使用した時の肌の状態について官能で下記のように判定し、20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を肌荒れ改善効果のある化粧料であると評価した。
2点:肌荒れが明らかに治ってきたと感じた場合。
1点:肌荒れがやや治ってきたと感じた場合。
0点:肌荒れ改善効果が全く見られないと感じた場合。
(5)しわ抑制効果
20名の女性(21才〜35才)をパネラーとし、皮膚化粧料を一日2回ずつ連続2週間使用した時の肌の状態について官能で下記のように判定し、20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上をしわ抑制効果に優れた化粧料であると評価した。
2点:しわが明らかに目立たなくなったと感じた場合。
1点:しわがやや目立たなくなったと感じた場合。
0点:しわ抑制効果が全く無いと感じた場合。
(6)肌のはり
20名の女性(21才〜35才)をパネラーとし、皮膚化粧料を一日2回ずつ連続2週間使用した時の肌の状態について官能で下記のように判定し、20名の平均値を求めて、平均値1.5点以上を肌にはりを与える効果のある化粧料であると評価した。
2点:明らかに肌にはりがでたと感じた場合。
1点:やや肌にはりがでたと感じた場合。
0点:肌にはりがでないと感じた場合。
(7)経時安定性
化粧料を透明ガラス容器に密封して0℃、25℃、40℃で3ヶ月間保存し、その外観を観察して、下に示す3段階で評価した。
○:安定性良好(いずれの温度においても外観の変化がない。)
△:安定性やや不良(いずれかの温度において若干おり、沈殿を生じるまたは若干 着色を生じる。)
×:安定性不良(いずれかの温度においており、沈殿を生じるまたは分離する。も しくは着色が著しい。)
Figure 0004529402
実施例1〜3の化粧水はいずれも使用時の感触が良好で使用後もべたつかず、保湿効果の持続性に優れ、肌荒れ改善効果、しわ抑制効果に優れるとともに肌にはりを与え、経時安定性にも優れていた。一方、比較例1、2の化粧水では十分な性能が得られていない。つまり、比較例1では(a)成分が配合されていないことから、肌荒れ改善効果、しわ抑制効果が弱くなっており、比較例2では(b)成分が配合されていないことから肌荒れ改善効果、しわ抑制効果、保湿効果の持続性が悪くなっている。
実施例4〜6、比較例3、4
下記表3に示す13成分を共通添加成分として使用し、下記表4に示す配合の水中油型乳液である皮膚化粧料を調製し、実施例1〜3と同様の方法により評価を行なった。結果を表4に示す。但し、脂肪酸BO付加物は実施例1〜3で使用したものと同様のものを使用した。
Figure 0004529402
Figure 0004529402
実施例4〜6の乳液はいずれも使用時の感触が良好で使用後もべたつかず、保湿効果の持続性に優れ、肌荒れ改善効果、しわ抑制効果に優れるとともに肌にはりを与え、経時安定性にも優れていた。一方、比較例3、4の乳液では十分な性能が得られていない。つまり、比較例3では(a)成分と(b)成分の配合比が本発明の範囲より小さいことから、肌荒れ改善効果、しわ抑制効果が弱くなっており、比較例4では(a)成分と(b)成分の配合比が本発明の範囲より大きいことから使用時の感触が悪くなるとともに保湿効果の持続性が弱くなっている。
実施例7、8
下記表5に示す11成分を共通添加成分として使用し、下記表6に示す配合の水中油型クリームである皮膚化粧料を調製し、実施例1〜3と同様にして評価を行った。結果を表6に示す。この際、(1)〜(6)の各々の性能については実施例1〜3と同様の方法により、そして(7)経時安定性については下記の方法により評価を行なった。但し、脂肪酸BO付加物は実施例1〜3で使用したものと同様のものを使用した。
Figure 0004529402
(7−2)経時安定性
化粧料を透明ガラス容器に密封して−5℃、25℃、45℃で1ヶ月間保存したときの状態を調査し、下に示す3段階で評価した。
○:安定性良好(いずれの温度においても外観の変化がなくブツ等も生じない。)
△:安定性やや不良(いずれかの温度において僅かに沈殿を生じるか僅かに分離が 見られる。または僅かにブツ、ダマを生じている。)
×:安定性不良(いずれかの温度において明らかに沈殿を生じるか分離する。または ブツやダマを生じる。)
Figure 0004529402
実施例7、8のクリームはいずれも使用時の感触が良好で使用後もべたつかず、保湿効果の持続性に優れ、肌荒れ改善効果、しわ抑制効果に優れるとともに肌にはりを与え、経時安定性にも優れていた。
実施例9、10
下記表7に示す10成分を共通添加成分として使用し、上記表6に示す配合の油中水型クリームである皮膚化粧料を調整し、実施例7、8と同様の方法により評価を行なった。結果を表6に示す。但し、脂肪酸BO付加物は実施例1〜3で使用したものと同じものを使用した。
Figure 0004529402
実施例9、10のクリームはいずれも使用時の感触が良好で使用後もべたつかず、保湿効果の持続性に優れ、肌荒れ改善効果、しわ抑制効果に優れるとともに肌にはりを与え、経時安定性にも優れていた。
本発明は化粧水、乳液、クリーム、パック、ヘアトニック等の皮膚用の化粧料に利用することができる。

Claims (2)

  1. (a)炭素数10〜20の脂肪酸に対してブチレンオキシドを0.8〜1.4のモル比で、四級アンモニウム塩の存在下で反応して得られる脂肪酸ブチレンオキシド付加物を0.01〜50重量%、及び(b)炭素数2〜6の2価アルコールを0.1〜30重量%含有し、上記(a)成分と(b)成分の含有割合(a/b)が重量比で1/100〜10/1である皮膚化粧料。
  2. 更に(c)ビタミンE、その酢酸エステル及び抗炎症剤から選ばれる少なくとも一種を0.001〜5重量%含有する請求項1記載の皮膚化粧料。
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