JPH07137563A - 自動変速装置 - Google Patents

自動変速装置

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JPH07137563A
JPH07137563A JP5290871A JP29087193A JPH07137563A JP H07137563 A JPH07137563 A JP H07137563A JP 5290871 A JP5290871 A JP 5290871A JP 29087193 A JP29087193 A JP 29087193A JP H07137563 A JPH07137563 A JP H07137563A
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JP
Japan
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port
hydraulic pressure
pressure
valve
clutch
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JP5290871A
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English (en)
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Naoki Hakamata
尚樹 袴田
Mitsuo Inagaki
稲垣  光夫
Yoriaki Ando
順明 安藤
Kunihiro Kubo
晋宏 久保
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Soken Inc
Original Assignee
Nippon Soken Inc
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/04Smoothing ratio shift
    • F16H61/06Smoothing ratio shift by controlling rate of change of fluid pressure
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/02Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing characterised by the signals used
    • F16H61/0202Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing characterised by the signals used the signals being electric
    • F16H61/0204Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing characterised by the signals used the signals being electric for gearshift control, e.g. control functions for performing shifting or generation of shift signal
    • F16H61/0206Layout of electro-hydraulic control circuits, e.g. arrangement of valves
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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    • F16H61/00Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
    • F16H61/02Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing characterised by the signals used
    • F16H61/0202Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing characterised by the signals used the signals being electric
    • F16H61/0251Elements specially adapted for electric control units, e.g. valves for converting electrical signals to fluid signals
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動変速装置のクラッチ及びブレーキの係
合、離脱の際のショックをアキュームレーターを使用し
ないで軽減し、油圧制御装置の構成を簡素化して、自動
変速装置全体を小型化、軽量化する。 【構成】 歯車伝動機部に設けられたクラッチC0〜C
2及びブレーキB0〜B3へ油圧を供給したり、それら
から油圧を排出させることによって車両の変速を行う自
動変速装置における油圧制御装置において、クラッチ及
びブレーキと油圧源であるポンプ80との間に電磁弁1
1〜16を設け、車両の状態に応じて電磁弁を選択的に
駆動することにより、クラッチ及びブレーキへの油圧の
供給または排出を直接に制御すると共に、クラッチ及び
ブレーキへ供給する油圧の大きさも同時に電磁弁11〜
16によってデューティ制御する。電磁弁からクラッチ
及びブレーキに至る油路には切り替え弁21〜30を少
なくとも1個設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車両に使用
される自動変速装置に係り、特に、自動変速装置の一部
を構成する油圧制御部(油圧制御装置)に関する。
【0002】
【従来の技術】図17に従来公知の自動変速装置を例示
する。この自動変速装置において歯車伝動機部は図の上
部に示されていると共に、それに接続される油圧制御部
は図の下部に示されている。なお、図17に示された歯
車伝動機部は本発明の実施例においても同じ構成のもの
を使用している。次に、本発明の構成と対比すべき従来
の油圧制御部の構成について簡単に説明する。151は
オイルストレーナー、152は油圧源としてのオイルポ
ンプ、153はプライマリーレギュレーターバルブ、1
54はセカンダリーレギュレーターバルブ、155はプ
レッシャーリリーフバルブ、156はスロットルモジュ
レーターバルブ、157はアキュームレーターコントロ
ールバルブNo.1、158はアキュームレーターコントロ
ールバルブNo.2、159はダウンシフトプラグ、160
はスロットルバルブ、161はカットバックバルブ、1
62はロックアップソレノイド、163はロックアップ
リレーバルブ、164はクーラーバイパスバルブ、16
5はオイルクーラーを示す。
【0003】また、図17において、166は1−2シ
フトバルブ、167は2−3シフトバルブ、168は3
−4シフトバルブ、169はローコーストモジュレータ
ーバルブ、170はセカンドコーストモジュレーターバ
ルブ、171はB1オリフィスコントロールバルブ、1
72はセカンドロックバルブ、173はソレノイドNo.
1、174はソレノイドNo.2、175はマニュアルバル
ブをそれぞれ示している。
【0004】図17の右下の部分には、歯車伝動機部に
含まれるクラッチおよびブレーキの係合時のショックを
和らげるために設けられた5個のアキュームレーター、
すなわち油圧緩衝器が図示されている。左から、176
はC1アキュームレーター、177はC2アキュームレ
ーター、178はB2アキュームレーター、179はC
0アキュームレーター、180はB0アキュームレータ
ーであって、それぞれ図の上部に示されている歯車伝動
機部における、同符号を有するクラッチおよびブレーキ
の係合のショックを和らげるためのものである。
【0005】図2に従来公知の自動変速装置における歯
車伝動機部の概略構成を示す。この歯車伝動機部は、図
17に示した自動変速装置における上部の歯車伝動機部
と同じものである。本発明は歯車伝動機部に特徴を有す
るものではないので、後に詳細に説明する本発明の実施
例において取り上げている油圧制御部を図2に示す公知
の歯車伝動機部に接続することによって、1つの自動変
速装置を完成させることができる。
【0006】図2に示す歯車伝動機部においては、C
O,C1,C2という3個のクラッチが使用されてい
る。COはオーバードライブクラッチであって、そのア
クチュエータ(図示しない)に油圧が供給されたとき
に、オーバードライブプラネタリーギヤ181のキャリ
ヤ182とサンギヤ183とを接続することができる。
C1はフォワードクラッチであって、インプットシャフ
ト184とフロントプラネタリーギヤ185のリングギ
ヤ186とを接続することができる。また、C2はダイ
レクトクラッチであって、インプットシャフト184と
フロントプラネタリーギヤ185のサンギヤ187とを
接続することができる。サンギヤ187はリヤプラネタ
リーギヤ188の内部まで延びてそのサンギヤをも形成
しているので、サンギヤ187は共通のサンギヤとなっ
ている。
【0007】図2に示す歯車伝動機部においては、B
O,B1,B2,B3という4個のブレーキが使用され
ている。B0はオーバードライブブレーキであって、そ
のアクチュエータ(図示しない)に油圧が供給されたと
きに、オーバードライブプラネタリーギヤ181のサン
ギヤ183と固定のケーシング189とを接続すること
によってサンギヤ183の回転をロックすることができ
る。B1はセカンドコーストブレーキであって、共通の
サンギヤ187の回転をロックすることができる。B2
はセカンドブレーキであって、一方向クラッチF1のア
ウターレース(図示しない)の回転をロックすることが
できる。さらに、B3はファーストアンドリバースブレ
ーキであって、リヤプラネタリーギヤ188のキャリヤ
190の回転をロックすることができる。191はイン
ターミディエイトシャフトシャフトであって、フロント
プラネタリーギヤ185のキャリヤ192とオーバード
ライブプラネタリーギヤ181のキャリヤ182とを連
結している。
【0008】なお、図2の歯車伝動機部においてはF
0,F1,F2という3個の一方向クラッチが使用され
ている、F0はオーバードライブワンウエイクラッチと
呼ばれるもので、オーバードライブプラネタリーギヤ1
81のサンギヤ183に対するキャリヤ182の左回転
を阻止する。F1は前述のものであるが、セカンドブレ
ーキB2が作用したときに共通のサンギヤ187の左回
転を阻止する。また、F2はリヤプラネタリーギヤ18
8のキャリヤ190の左回転を阻止するものである。図
2において、193はカウンタードライブギヤを、TC
はトルクコンバーターを、LCはロックアップクラッチ
をそれぞれ示している。(この従来技術については、例
えば特開平4−358930号公報参照。)
【0009】
【発明が解決しようとする課題】図17に例示した油圧
回路図にも見られるように、従来の自動変速装置の油圧
制御部には、173,174として示すようなソレノイ
ドバルブ(電磁弁)をパイロットバルブとして用いた機
械式の切り替え弁が多数使用されており、また、オイル
ポンプから供給される油圧の圧力調整をレギュレーター
バルブ153,154のような機械式のバルブのみによ
って行い、さらに、トルクコンバーターのポンプとター
ビンを直結するロックアップクラッチLCの結合も、ソ
レノイドバルブ162をパイロットバルブとして用いた
ロックアップリレーバルブ163のような機械式のスプ
ール弁によって行っている。それに加えて、クラッチお
よびブレーキのためのアキュームレーター176〜18
0や、アキュームレーターコントロールバルブ157,
158等も設けているので、油圧制御部の構成が複雑に
なって大型化するだけでなく、重量も大きくなり、コス
トも高くなるという問題がある。
【0010】本発明は、従来技術の問題点に鑑み、自動
変速装置の歯車伝動機部におけるクラッチおよびブレー
キのために、アキュームレーターを設けないでも十分に
変速ショックを和らげることができる手段を油圧制御部
に導入することにより、油圧制御部の構成を簡素化し、
同時に自動変速装置全体を小型化、軽量化してコストも
低下させることを発明の目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記の課題を
解決するための手段として、歯車伝動機部に設けられた
クラッチおよびブレーキへ油圧を供給したり、それらか
ら油圧を排出させることによって車両の変速を行う自動
変速装置において、前記クラッチおよびブレーキと油圧
源であるポンプとの間に電磁弁を設け、車両の状態に応
じて複数の前記電磁弁を選択的に駆動することにより、
前記クラッチおよびブレーキへの油圧の供給または排出
を直接に制御すると共に、前記クラッチおよびブレーキ
へ供給する油圧の大きさも同時に前記電磁弁によって制
御するように構成されており、しかも、前記クラッチま
たはブレーキの1つに油圧が供給されているときは、別
の少なくとも1つのクラッチまたはブレーキから油圧を
排出させ、逆に、前記クラッチまたはブレーキの1つか
ら油圧が排出されているときは、別の少なくとも1つの
クラッチまたはブレーキに油圧を供給するように油路を
切り替える切り替え弁を少なくとも1つ備えている自動
変速装置の油圧制御装置を提供する。
【0012】
【作用】本発明の自動変速装置においては、油圧制御部
に設けられた幾つかの電磁弁を操作することにより、そ
れ自体には特徴のない歯車伝動機部のクラッチおよびブ
レーキに接続される油圧の通路を、直接にそれらの電磁
弁によって油圧源に接続したり、それらの通路を切り替
えてタンクへ接続したりする切り替えを行う。しかも、
電磁弁の開閉動作を繰り返すことによって、それらのク
ラッチおよびブレーキへ供給される油圧の大きさを小か
ら大に向かって徐々に大きくなるように連続的に変化さ
せるので、変速の際のショックを避けることができる。
さらに、これらの電磁弁からクラッチおよびブレーキに
到る油圧の通路の切り替えは、油圧に応じて従動的に作
動する切り替え弁によって行われる。
【0013】
【実施例】図3のブロック図に、本発明の自動変速装置
全体のシステム構成を概括的に例示する。本発明の自動
変速装置は、大まかに分けると図17に示したような従
来の自動変速装置と同様に、クラッチおよびブレーキ等
を含む歯車伝動機部と、歯車伝動機部のクラッチおよび
ブレーキを油圧的に切り替え制御して多種類の変速モー
ドを実現させる油圧制御部との2つの部分からなってい
る。本発明は歯車伝動機部に特徴を有するものではない
ので、従来の自動変速装置における歯車伝動機部と同様
なものを、殆どそのまま本発明にも使用することができ
る。また、車速信号やスロットル開度信号等の車両の状
態を示す信号がコントローラに入力されて、そのコント
ローラから油圧制御部に制御信号が供給されることも従
来の自動変速装置の場合と同様であるから、本発明の特
徴は、結局、油圧制御部(油圧制御装置)自体の構成に
あると言うことができる。
【0014】以下詳細に説明するように、本発明におい
ては、油圧制御部に設けられた幾つかの電磁弁を例えば
コントローラのような手段によって操作することによ
り、歯車伝動機部のクラッチおよびブレーキに接続され
る油圧の通路を、直接にそれらの電磁弁によって油圧源
に接続したり、それらの通路を切り替えてタンクへ接続
したりする点に特徴がある。しかも、変速のショックを
避けるために、電磁弁の開閉動作を繰り返す所謂デュー
ティ制御を行うことによって、供給される油圧の大きさ
が徐々に大きくなるように連続的に変化させられる。こ
れらの電磁弁からクラッチおよびブレーキに到る油圧の
通路の切り替えは、例えば油圧によって従動的に作動す
る切り替え弁によって行われる。
【0015】図1に車両用自動変速装置のバルブボディ
VB内に構成される油圧制御部(油圧制御装置)の構成
を例示する。それに接続される歯車伝動機部は、図2に
よって先に説明した公知の歯車伝動機部と同じものであ
る。この歯車伝動機部は、複数の遊星歯車(プラネタリ
ーギヤ)、クラッチ、ブレーキ等から構成されている。
図1に示す油圧配管出口C0,C1,C2,B0,B
1,B2,B3は、図2に示す同じ記号の油圧配管入口
C0,C1,C2,B0,B1,B2,B3とそれぞれ
連結されている。
【0016】図1において油圧制御部の構成を説明す
る。図1に示す油圧制御部は、電磁弁11,12,1
3,14,15,16、機械式切り替え弁21,22,
23,24,25,26,27,28,29、ロックア
ップ切り替え弁30、プレッシャーレギュレータバルブ
31、マニュアルバルブ32、その他複数のチェック
弁、フィルター等によって構成されている。電磁弁1
1,12,13,14,15,16は、それぞれマニュ
アルバルブ32の切り替えによってライン圧を供給され
るプレッシャーポート11P,12P,13P,14
P,15P,16P、およびクラッチ、ブレーキに油圧
を送り出すコントロールポート11C,12C,13
C,14C,15C,16C、およびタンクへのリター
ンポート11R,12R,13R,14R,15R,1
6Rを備えている。
【0017】マニュアルバルブ32は、公知のシフトレ
バー(或いはセレクトレバー)によって操作される機械
式切り替え弁で、ポンプから油圧を供給される供給ポー
ト32PP、およびタンクへ戻すポート32RR、およ
びシフトレバーのレンジ切り替えに応じて供給ポート3
2PPからの油圧を油圧回路へ送るポート32P,32
R,32N,32D,32II,32Lを備えている。ス
プール321の図1における左端322が、図示した位
置P,R,N,D,II,Lへシフトレバーの操作によっ
て動くことによって、供給ポート32PPとポート32
P,32R,32N,32D,32II,32Lのいずれ
か1つが順次連通する。また、このとき、ポート32P
Pと連通していないポートは全てタンク40へのリター
ンポート32RRに連通している。たとえば図1のよう
にポート32PPとポート32Pが連通しているとき
は、ポート32R,32N,32D,32II,32Lは
全てポート32RRに連通している。
【0018】ポート32Pは油圧制御部の出口C0に配
管にて連通しており、途中に設けられたチェック弁51
によってC0から32Pへの逆流が防止されている。ポ
ート32Rは出口C0,C2,B3に連通し、その途中
にチェック弁52,60,61がそれぞれ設けられてい
る。ポート32Nは出口C0に連通しており途中にチェ
ック弁53が設けられている。ポート32Dは出口C1
に連通し途中にチェック弁55,57が設けられてい
る。ポート32IIは出口C1に連通し途中にチェック弁
56が設けられている。ポート32Lは出口C0,C1
に連通し途中にチェック弁58,54がそれぞれに設け
られている。
【0019】電磁弁11のプレッシャーポート11Pは
マニュアルバルブ32のポート32Dに連通しており、
コントロールポート11Cは切り替え弁28のポート2
8Aに連通している。電磁弁12のプレッシャーポート
12Pは、マニュアルバルブ32のポート32Dおよび
32IIに連通しており、途中にそれぞれチェック弁6
2,63が設けられている。コントロールポート12C
は切り替え弁23のポート23Bおよび切り替え弁26
のポート26Aに連通している。
【0020】電磁弁13のプレッシャーポート13Pは
マニュアルバルブ32のポート32D,32II,32L
に連通しており、途中にそれぞれチェック弁64,6
5,66,67が設けられている。コントロールポート
13Cは切り替え弁25のポート25Dに連通してい
る。電磁弁14のプレッシャーポート14Pはマニュア
ルバルブ32のポート32II,32Lに連通している。
コントロールポート14Cは切り替え弁28のポート2
8Bと、切り替え弁24のポート24Bに連通してい
る。電磁弁15のプレッシャーポート15Pはフィルタ
72を介してポンプ80の吐出口に連通しており、コン
トロールポート15Cはプレッシャーレギュレータバル
ブ31のポート31Aに連通している。電磁弁16のプ
レッシャーポート16Pはプレッシャーレギュレータバ
ルブ31のポート31G、ロックアップ切り替え弁30
のポート30B、およびロックアップクラッチリヤ側出
口LRに連通しておりコントロールポート16Cはロッ
クアップ切り替え弁のポート30Cに連通している。
【0021】機械式切り替え弁21のポート21Aは切
り替え弁26のポート26Cと切り替え弁23のポート
23Cに連通しており、ポート21Bはタンクへ、また
ポート21Cは切り替え弁22のポート22Cと切り替
え弁24のポート24Dに連通し、ポート21Dは出口
B2とロックアップ切り替え弁30のポート30Aに連
通している。切り替え弁21はポート21Cにライン油
圧がないときはポート21Dと21Aが連通しており、
ポート21Cにライン油圧が作用するとポート21Dと
ポート21Bが連通するようになっている。切り替え弁
22のポート22Aはマニュアルバルブ32のポート3
2Rと連通し、ポート22Bは切り替え弁23のポート
23Dと、ポート22Dは出口B3と、ポート22Eは
出口C2と連通している。切り替え弁22は、ポート2
2Aにライン油圧のないときはポート22Eをポート2
2Bに、ポート22Dをポート22Cに連通し、油圧の
あるときは上記の連通を遮断するようになっている。切
り替え弁23のポート23Aはタンク40に連通してお
り、ポート23Cにライン油圧がないときはポート23
Dをポート23Aに、ライン油圧があるときはポート2
3Bに連通させるようになっている。
【0022】切り替え弁24のポート24Aはタンク4
0に、ポート24Cはマニュアルバルブ32のポート3
2Lに連通しており、ポート24Cにライン油圧のない
ときはポート24Dをポート24Aに、ライン油圧のあ
るときはポート24Bに連通させるようになっている。
切り替え弁25のポート25Aは出口C0および切り替
え弁27のポート27Dに連通し、ポート25Bはタン
ク40に、ポート25Cはマニュアルバルブ32のポー
ト32IIに、ポート25Eは切り替え弁23のポート2
3Cおよび切り替え弁29のポート29Dに、それぞれ
連通している。さらにポート25Fは出口B0に連通す
ると共に、切り替え弁23のポート23Cにもチェック
弁59を介して連通している。切り替え弁25はポート
25Aにライン油圧があるときはポート25Fとポート
25B、ポート25Dとポート25Eをそれぞれ連通
し、ライン油圧がないときはポート25Fとポート25
Cを連通し、ポート25Dとポート25Eは遮断するよ
うになっている。
【0023】切り替え弁26のポート26Bはタンク4
0に、ポート26Dはマニュアルバルブ32のポート3
2IIに、ポート26Eはマニュアルバルブ32のポート
32Lに、ポート26Fは出口B1に、それぞれ連通し
ている。切り替え弁26は通常ではポート26Fとポー
ト26Bとを連通させているが、ポート26Dまたはポ
ート26Eにライン油圧が加わったときにはポート26
Fとポート26Cを連通しポート26Dとポート26A
の両方にライン油圧が加わったときにはポート26Fと
ポート26Bを連通させるようになっている。切り替え
弁27のポート27Aは切り替え弁28のポート28D
に、ポート27Bはマニュアルバルブ32のポート32
Dに、ポート27Cはマニュアルバルブ32のポート3
2IIに、それぞれ連通している。切り替え弁27は通常
ではポート27Dとポート27Aを遮断しポート27B
またはポート27Cにライン油圧が加わったときにポー
ト27Dとポート27Aとを連通させるようになってい
る。
【0024】切り替え弁28のポート28Cはマニュア
ルバルブ32のポート32IIに連通しており、ポート2
8Cにライン油圧のないときはポート28Dとポート2
8Aが連通し、ライン油圧のあるときはポート28Dと
ポート28Bが連通するようになっている。切り替え弁
29のポート29Aはマニュアルバルブ32のポート3
2Nに、ポート29Bとポート29Cはタンク40に、
ポート29Eは出口C1に、それぞれ連通している。切
り替え弁29はポート29Aにライン油圧のないときは
ポート29Eとポート29B、およびポート29Dとポ
ート29Cとを遮断しており、ライン油圧のあるときは
上記のポート間をそれぞれ連通させるようになってい
る。
【0025】ロックアップ切り替え弁30のポート30
DはロックアップクラッチLCのフロント側出口LFに
連通しており、ポート30Aにライン油圧のないときは
ポート30Dをポート30Bに、ライン油圧のあるとき
はポート30Cに、連通するようになっている。
【0026】プレッシャーレギュレータバルブ31のポ
ート31B,31Cはタンク40に、ポート31Dはフ
ィルタ71を介してマニュアルバルブ32のプレッシャ
ーポート32PPおよびポンプ80の吐出口に、ポート
31Eもポンプ80の吐出口に、ポート31Fは絞り9
0を介してポンプ80の吐出口に、それぞれ連通してい
る。プレッシャーレギュレータバルブ31は、ポート3
1Aおよびポート31Fに加わる油圧の大きさに応じ
て、ポート31D,31E,31G,の圧力を調整でき
るようになっている。
【0027】
【表1】
【0028】前掲の表1に示されているように油圧配管
出口C0〜C2,B0〜3に油圧を供給すれば、各走行
モードを達成するように歯車伝動機部を制御することが
可能である。そこで、電磁弁11〜16を操作すること
により直接にクラッチおよびブレーキの係合、離脱を行
って、表1に示すような各走行モードの切り替えをする
図1に示す油圧制御回路の作動を説明する。
【0029】始めに自動変速装置のハウジング内に設置
されたポンプ80によって、ライン油圧がバルブボディ
VB内の油圧制御回路に供給される。このライン油圧は
プレッシャレギュレータバルブ31によって調圧され
る。すなわち、ポンプ80から吐出された油圧が高くな
るに従って、プレッシャレギュレータバルブ31の右端
に設けられた圧力室31Sの圧力も高くなってスプール
31Xが左方に移動し、バネ31Yと釣合って静止す
る。圧力がさらに強くなってスプール31Xが図4に示
す位置まで達すると、ポート31Dからプレッシャレギ
ュレータバルブ31内に入った油圧はポート31Cを通
ってタンク40に導かれる。この結果、ライン油圧は減
少し、スプール31Xは右に移動し始め、ポート31D
とポート31Cの連通をしゃ断する。これを繰り返すこ
とによってライン油圧は設定された圧力に調圧される。
【0030】また、ライン油圧は電磁弁15によっても
調圧される。すなわち、電磁弁15のソレノイドに通電
し、プレッシャポート15Pとコントロールポート15
Cを連通させてプレッシャレギュレータバルブ31の左
端の圧力室31Tの圧力を高めると、ランド31Zは右
方に移動し、バネ31Yを圧縮するためスプール31X
は右方に押される。すなわち、ポート31Dとポート3
1Cを連通してライン油圧をタンク40に導くまでスプ
ール31Xを左方に動かすための圧力室31Sの圧力
は、前述した通常の圧力よりも高くなる。この結果、ラ
イン油圧は高く設定される。
【0031】反対に電磁弁15のソレノイドへの通電を
止めて、電磁弁15のコントロールポート15Cとリタ
ーンポート15Rを連通させれば、プレッシャレギュレ
ータバルブ31の左端圧力室31Tの圧力は下がり、右
端の圧力室31Sの油圧が低くてもポート31Dとポー
ト31Cの連通が容易となるので、ライン油圧は低く設
定される。ライン油圧を高く設定するのは、クラッチへ
の油の供給を急速に行う時であり、ライン油圧を低く設
定するのは、クラッチ係合時のショックを軽減する時に
行われる。
【0032】ポンプ80から供給され、プレッシャレギ
ュレータバルブ31および電磁弁15によって調圧され
たライン油圧は図1に示すように、フィルタ71を通っ
てマニュアルバルブ32のプレッシャポート32PPに
達する。この油圧は、マニュアルバルブ32の位置によ
って、コントロールポート32P,32R,32N,3
2D,32II、または32Lのいずれか1つに連通す
る。マニュアルバルブ32の位置(連通する位置)は、
公知の車両と同様にシフトレバーによって決定され、シ
フトレバーがPの位置(Pレンジ)のときには、供給ポ
ート32PPがコントロールポート32Pと連通し、R
の位置(Rレンジ)のときにはコントロールポート32
Rと、Nのときにはコントロールポート32Nと、Dの
位置(Dレンジ)のときにはコントロールポート32D
と、IIの位置(IIレンジ)のときにはコントロールポー
ト32IIと、Lの位置(Lレンジ)のときにはコントロ
ールポート32Lとそれぞれ連通する。
【0033】以下表1に示す各走行モードごとに圧油の
流れを図示して説明する。 (1)パーキング(P)モード Pモードにおける圧油の流れを図5に太線で示す。コン
トロールポート32Pからの油圧は、チェック弁51を
通ってクラッチC0に達する。またチェック弁52,5
3,54、および機械式切り替え弁27のスプール27
Xによって、他のポートやタンク40へ圧油が流れるの
を防いでいる。またPモードではマニュアルバルブ32
のコントロールポート32P以外のコントロールポート
32R,32N,32D,32II,32Lはいずれもタ
ンク40に連通しているで、クラッチC0以外のクラッ
チやブレーキに油圧が作用することはない。その結果、
Pモードが実現する。
【0034】(2)リバース(R)モード Rモードにおける圧油の流れを図6に太線で示す。コン
トロールポート32Rからの油圧はチェック弁52を通
ってクラッチC0に達する。またチェック弁60を通っ
てブレーキB3に、チェック弁61を通ってクラッチC
3に達する。また切り替え弁22の圧力室22Sにも油
圧が達しており、切り替え弁22のスプール22Xを右
方へ移動させて、切り替え弁22のポート22D,22
Eをしゃ断している。この結果クラッチC2、ブレーキ
B3の圧油がタンク40に流れるのを防いでいる。その
他のポートやタンク40へはチェック弁54,51,5
3及び切り替え弁27のスプール27Xによる遮断によ
って圧油が流れないので、結局、クラッチC0,C2、
ブレーキB3に圧油が供給されてRモードを実現する。
【0035】(3)ニュートラル(N)モード Nモードにおける圧油の流れを図7に太線で示す。マニ
ュアルバルブ32のコントロールポート32Nからの油
圧はチェック弁53を通ってクラッチC0に達する。ま
た切り替え弁29の圧力室29Sにも油圧が達してお
り、切り替え弁29のスプール29Xを右方に押してポ
ート29D,29Eをタンク40と導通させる。これに
よりクラッチC1の圧油は切り替え弁29を通ってタン
ク40へ流れ、ブレーキB2の圧油は切り替え弁21,
29を通ってタンク40へ流れる。また、ブレーキB0
の圧油は切り替え弁25を通ってタンク40へ流れ、ブ
レーキB1の圧油は切り替え弁26を通ってタンク40
へ流れ、ブレーキB3の圧油は切り替え弁22,24を
通ってタンク40へ流れる。その結果、油圧はブレーキ
C0にのみ供給されてNモードを実現する。
【0036】(4)Dレンジ1st(D1)モード D1モードにおける圧油の流れを図8に太線で示す。マ
ニュアルバルブ32のコントロールポート32Dからの
油圧(ライン圧)はチェック弁55,57を通ってクラ
ッチC1に達している。このとき切り替え弁29の圧力
室29Sの圧油はマニュアルバルブ32のコントロール
ポート32Nを通って、タンク40に流れているのでス
プール29Xは左方に移動している。このため切り替え
弁29のポート29Eはスプール29Xによってしゃ断
されている。この結果、クラッチC1の圧油がタンク4
0に流れ込むことはない。また、クラッチC1は係合す
るとき前述したように電磁弁15によって一時的にライ
ン圧を下げて変速ショックを和げている。
【0037】コントロールポート32Dからの油圧(ラ
イン圧)は、さらに電磁弁11のプレッシャポート11
Pへ供給されるほか、チェック弁62を通って電磁弁1
2のプレッシャポート12Pへ、またチェック弁64を
通って電磁弁13のプレッシャポート13Pへも達して
いる。しかし、チェック弁63,67によって、マニュ
アルバルブ32のコントロールポート32IIや32Lへ
ライン圧の圧油が流れ込むことはない。D1モードで
は、ノーマルクローズ(常閉)の電磁弁11へ通電し
て、プレッシャポート11Pとコントロールポート11
Cとを導通させており、また、ノーマルオープン(常
開)の電磁弁12,13にも通電して、コントロールポ
ート12Cとリターンポート12R、コントロールポー
ト13Cとリターンポート13Rを導通させている。こ
の結果、油圧は電磁弁11を通り、切り替え弁28を通
りぬけ、切り替え弁27のポート27Aまで達する。こ
のときマニュアルバルブ32のコントロールポート32
Dからの油圧(ライン圧)は切り替え弁27の圧力室2
7Tにも達しており、スプール27Xを左方に押し、ポ
ート27Aと27Dを導通させているため、ポート27
Aまで達した油圧は切り替え弁27を通りぬけてクラッ
チC0まで達する。
【0038】ここで電磁弁11は圧油を単に吐出するの
ではなく、クラッチの係合が滑らかになるように、開閉
を繰り返えすことによって油圧を制御(デューティ制
御)する。ライン圧はさらにチェック弁55を通って切
り替え弁25のポート25Cまで達しているが、切り替
え弁25の圧力室25Sには油圧が供給されており、ス
プール25Xが右方に移動しているためポート25Cは
しゃ断され、ポート25Cまできたライン圧はここで止
められる。このとき、ブレーキB0の圧油は切り替え弁
25を通ってタンク40へ、ブレーキB1の圧油は切り
替え弁26を通ってタンク40へ、クラッチC2の圧油
は切り替え弁22,23を通ってタンク40へ、ブレー
キB3の圧油は切り替え弁22,24を通ってタンク4
0へ、ブレーキB2の圧油は切り替え弁21,25と、
さらに電磁弁13のコントロールポート13Cからリタ
ーンポート13Rを通ってタンク40へ流れ込んでい
る。以上により油圧がクラッチC1,C0に供給されて
D1モードを実現する。
【0039】(5)Dレンジ2nd(D2)モード D2モードにおける圧油の流れを図9に太線で示す。D
2モードではD1モードに対して、電磁弁13(ノーマ
ルオープン)の通電を停止してプレッシャポート13P
とコントロールポート13Cを導通させている点が異な
り、他の圧油の流れは同じである。そこで電磁弁13の
コントロールポート13Cからの圧油の流れを説明す
る。コントロールポート13Cからの油圧は切り替え弁
25のポート25Dまで達する。このとき切り替え弁2
5の圧力室25Sには圧油が供給されており、スプール
25Xは右方に移動しているためポート25Dとポート
25Eが導通しているので、ポート25Dまで達した油
圧は切り替え弁25を通り、さらに切り替え弁21を通
ってブレーキB2に達する。また切り替え弁26のポー
ト26Cにも油圧は達するが、圧力室26S,26Tに
は油圧が供給されていないため、スプール26Xはバネ
26Yにより右方へ押し付けられており、ポート26C
とポート26Fは導通していないので、ポート26Cま
で達した油圧はここで止められている。この場合、電磁
弁13も電磁弁11と同様に圧油を単に吐出するのでは
なく、ブレーキB2の係合が滑らかになるように開閉を
繰り返えすことによって油圧を制御する。以上により油
圧がクラッチC1,C0、ブレーキB2に供給されてD
2モードを実現する。
【0040】(6)Dレンジ3rd(D3)モード D3モードにおける圧油の流れを図10に太線で示す。
D3モードではD2モードに対し電磁弁12(ノーマル
オープン)の通電を停止して、プレッシャポート12P
とコントロールポート12Cとを導通させる点が異な
り、他の圧油の流れは同じである。そこで電磁弁12の
コントロールポート12Cからの圧油の流れを説明す
る。油圧はコントロールポート12Cから切り替え弁2
3のポート23Bまで達する。このとき、切り替え弁2
3の圧力室23Sには電磁弁13から油圧が供給されて
おり、スプール23Xは左方へ移動しているため、ポー
ト23Bとポート23Dは導通しているので、ポート2
3Bまで達した油圧は切り替え弁23を通り、さらに切
り替え弁22を通ってクラッチC2に達する。この場
合、電磁弁12も電磁弁11,13と同様に圧油を単に
吐出するのではなく、クラッチC2の係合が滑らかにな
るように、開閉を繰り返えすことによって油圧を制御す
る。以上により油圧がクラッチC1,C0,C2、ブレ
ーキB2に供給されてD3モードを実現する。
【0041】(7)DレンジO/D(O/D)モード O/Dモードにおける圧油の流れを図11に太線で示
す。O/DモードではD3モードに対し電磁弁11(ノ
ーマルクローズ)への通電を停止し、コントロールポー
ト11Cとリターンポート11Rとを導通させている点
が異なる。これによりクラッチC0の圧力は切り替え弁
27,28および電磁弁11のコントロールポート11
C、リターンポート11Rを通ってタンク40に流れ込
む。この結果、切り替え弁25の圧力室25Sの圧油も
同様にタンク40に流れ込むため、スプール25Xは左
方に移動し、ポート25Cとポート25Fが導通し、ポ
ート25Dをしゃ断する。これにより、ポート25Cま
で達していた油圧は切り替え弁25を通ってブレーキB
0に達する。
【0042】また電磁弁13からブレーキB2に達して
いた油圧は切り替え弁25のスプール25Xによってし
ゃ断されるが、ポート25Cまで達していた油圧はブレ
ーキB0に達すると同時に、チェック弁59、切り替え
弁21を通ってブレーキB2に達している。以上によっ
て油圧がクラッチC1,C2、ブレーキB0,B2に供
給されてO/Dモードを実現する。
【0043】(8)IIレンジ1st(II1)モード II1モードにおける圧油の流れを図12に太線で示す。
シフトレバーをIIレンジにすると、マニュアルバルブ3
2の供給ポート32PPとコントロールポート32IIが
連通する。コントロールポート32IIからのライン圧
は、チェック弁56,57を通ってクラッチC1に達し
ている。ライン圧はさらにチェック弁63を通って電磁
弁12のプレッシャポート12Pに、チェック弁64を
通って電磁弁13のプレッシャポート13Pに、チェッ
ク弁65を通って電磁弁14のプレッシャポート14P
にも達している。また、チェック弁62のしゃ断によっ
てマニュアルバルブ32のコントロールポート32D
へ、チェック66のしゃ断によってコントロールポート
32Lへ圧油が流れ込むことはない。
【0044】II1モードでは、ノーマルオープンの電磁
弁12および13に通電することによって、電磁弁12
のコントロールポート12Cとリターンポート12R、
電磁弁13のコントロールポート13Cとリターンポー
ト13Rをそれぞれ導通させている。またノーマルオー
プンの電磁弁14への通電を停止して、プレッシャポー
ト14Pとコントロールポート14Cとを導通させてい
る。この結果、油圧は電磁弁14を通って切り替え弁2
8のポート28Bまで達する。このときマニュアルバル
ブ32のコントロールポート32IIからのライン圧は切
り替え弁28の圧力室28Sと切り替え弁27の切り替
え弁27Sにも達しており、スプール27Xおよび28
Xをともに左方へ押し、ポート28Bとポート28C、
ポート27Aとポート27Dを導通させているため、ポ
ート28Bまで達した油圧は、切り替え弁28および切
り替え弁27を通りぬけてクラッチC0まで達する。
【0045】ライン圧はさらにチェック弁56を通って
切り替え弁25のポート25Cまで達しているが、切り
替え弁25の圧力室25Sに油圧が供給されていて、ス
プール25Xが右方へ移動しているためポート25Cは
しゃ断され、ポート25Cまできたライン圧はここで止
められる。ブレーキB0,B2,B3、およびクラッチ
C2の圧油は、モードD1の場合と同じ経路を通ってタ
ンク40へ、またブレーキB1の圧油は切り替え弁2
6、切り替え弁25、さらに電磁弁13のコントロール
ポート13Cから、リターンポート13Rを通ってタン
ク40へ流れ込んでいる。以上により油圧がクラッチC
1,C0に供給されてII1モードを実現する。
【0046】(9)IIレンジ2nd(II2)モード II2モードにおける圧油の流れを図13に太線で示す。
II2モードではII1モードに対し電磁弁13(ノーマル
オープン)の通電を停止してプレッシャポート13Pと
コントロールポート13Cを導通させている点が異な
り、他の圧油の流れは同じである。そこで電磁弁13の
コントロールポート13Cからの圧油の流れを説明す
る。コントロールポート13Cからの油圧は切り替え弁
25のポート25Dまで達する。この場合、切り替え弁
25の圧力室25Sには油圧が供給されており、スプー
ル25Xが右方に移動していて、ポート25Dとポート
25Eが導通しているので、ポート25Dまで達した油
圧は切り替え弁25を通り、さらに切り替え弁21を通
ってブレーキB2に達する。また、油圧は切り替え弁2
6のポート26Cにも達する。この時は、切り替え弁2
6の圧力室26Tに油圧が供給されており、スプール2
6Xは左方へ移動していて、ポート26Cとポート26
Fが導通しているため、ポート26Cまで達した油圧は
切り替え弁26を通ってブレーキB1まで達する。以上
により、油圧がクラッチC1,C0、ブレーキB1,B
2に供給されてII2モードを実現する。
【0047】(10)IIレンジ3rd(II3)モード II3モードにおける圧油の流れを図14に太線で示す。
II3モードではII2モードに対し電磁弁12(ノーマル
オープン)への通電を停止して、プレッシャポート12
Pとコントロールポート12Cとを導通させている点が
異なり、他の圧油の流れは同じである。そこで電磁弁1
2のコントロールポート12Cからの圧油の流れを説明
する。油圧はコントロールポート12Cから切り替え弁
23のポート23Bまで達する。この場合、切り替え弁
23の圧力室23Sには電磁弁13からの油圧が供給さ
れていて、スプール23Xが左方へ移動しているため、
ポート23Bとポート23Dは導通しているので、ポー
ト23Bまで達した油圧は切り替え弁23を通り、さら
に切り替え弁22を通ってクラッチC2に達する。電磁
弁12のコントロールポート12Cからの油圧は切り替
え弁26の圧力室26Uにも達しており、圧力室26T
の油圧によって発生するスプール26Xを左方へ押す力
に打ち勝ってスプール26Xを右方へ移動させる。この
結果、ブレーキB1の圧油は切り替え弁26を通ってタ
ンク40へ流れ込む。以上により油圧がクラッチC1,
C0,C2、ブレーキB2に供給されてII3モードを実
現する。
【0048】(11)Lレンジ1st(L1)モード L1モードにおける圧油の流れを図15に太線で示す。
シフトレバーをLレンジにすると、マニュアルバルブ3
2の供給ポート32PPとコントロールポート32Lが
連通する。それによってコントロールポート32Lから
のライン圧はチェック弁58を通ってクラッチC1に達
している。このときは、チェック弁57のしゃ断によ
り、マニュアルバルブ32のコントロールポート32
D,32II、および切り替え弁25のポート25Cには
油圧が達しない。さらに、ライン圧はチェック弁54を
通ってクラッチC0に達する。また、チェック弁51,
52および53のしゃ断により、マニュアルバルブ32
のコントロールポート32P,32R,32Nには油圧
が達しない。さらに、ライン圧はチェック弁66を通っ
て電磁弁14のプレッシャポート14Pに達するととも
に、チェック弁67を通って電磁弁13のプレッシャポ
ート13Pにも達している。また、チェック弁65,6
4のしゃ断により、マニュアルバルブ32のコントロー
ルポート32D,32IIへライン圧は到達しない。
【0049】L1モードではノーマルオープンの電磁弁
13に通電することによって、電磁弁13のコントロー
ルポート13Cとリターンポート13Rを導通させ、ノ
ーマルオープンの電磁弁14への通電を停止して、プレ
ッシャポート14Pとコントロールポート14Cとを導
通させている。この結果、油圧は電磁弁14を通って切
り替え弁24のポート24Bまで達する。このとき、マ
ニュアルバルブ32のコントロールポート32Lからの
ライン圧は切り替え弁24の圧力室24Sにも達してお
り、スプール24Xを左方へ移動させてポート24Bと
ポート24Dを導通させているため、ポート24Bまで
達した油圧は、切り替え弁24、そして切り替え弁22
を通りぬけてブレーキB3まで達する。
【0050】ブレーキB3の圧油は切り替え弁25から
タンク40へ、ブレーキB1の油圧は切り替え弁26,
25、さらに電磁弁13のコントロールポート13Pか
らリターンポート13Rを通ってタンク40へ、クラッ
チC2の圧油は切り替え弁22,23を通ってタンク4
0へ、ブレーキB2の圧油は切り替え弁21を通ってタ
ンク40へ流れ込んでいる。以上により、クラッチC
1,C0、ブレーキB3に油圧が供給されてL1モード
を実現する。
【0051】(12)Lレンジ2nd(L2)モード L2モードにおける圧油の流れを図16に太線で示す。
L2モードではL1モードに対して電磁弁13への通電
を停止し、プレッシャポート13Pとコントロールポー
ト13Cを導通させ、また電磁弁14に通電してコント
ロールポート14Cとリターンポート14Rを導通させ
ている点が異なり、他の圧油の流れは同じである。そこ
で電磁弁13のコントロールポート13Cからの圧油の
流れを説明する。コントロールポート13Cからの油圧
は切り替え弁25のポート25Dまで達する。
【0052】この場合、切り替え弁25の圧力室25S
には油圧が供給されていて、スプール25Xが右方へ移
動しているため、ポート25Dとポート25Eは導通し
ている。従って、ポート25Dまで達した油圧は切り替
え弁25を通り、さらに切り替え弁21を通ってブレー
キB2に達する。また、切り替え弁26のポート26C
にも油圧が到達する。この時、切り替え弁26の圧力室
26Tにも油圧が供給されていて、スプール26Xを左
方へ移動させており、ポート26Cとポート26Fが導
通しているため、ポート26Cまで達した油圧は切り替
え弁26を通ってブレーキB1まで達する。以上により
油圧がクラッチC1,C0、ブレーキB1,B2に供給
されてL2モードを実現する。
【0053】次にロックアップの作動について説明す
る。ロックアップクラッチLCのリヤ側LRには、ポン
プ80から吐出された圧油がプレッシャレギュレータバ
ルブ31を通って供給されている。そしてロックアップ
クラッチLCのフロント側LFに圧油が供給されたとき
にはロックアップは行われず、反対に油圧が解放された
ときにロックアップが行われるが、図8に示されるよう
にロックアップ切り替え弁30の圧力室30Sの油圧が
タンク40に解放されているときには、ポート30Bと
ポート30Dが導通しているため、ロックアップクラッ
チLCのフロント側LFには油圧が常に供給されてロッ
クアップは行われない。つまり、圧力室30Sに油圧が
供給されないD1,II1,L1の各モードではロックア
ップは常に行われない。
【0054】図9に示すように、圧力室30Sに圧力が
供給されたときにはロックアップ切り替え弁30のスプ
ール30Xは右に移動し、ポート30Cとポート30D
を導通させる。このときノーマルオープンの電磁弁16
に通電してコントロールポート16Cとリターンポート
16Rを導通させると、ロックアップクラッチフロント
側LFの圧油はロックアップ切り替え弁30、電磁弁1
6のコントロールポート16C、リターンポート16R
を通ってタンク40に流れ込み、その結果ロックアップ
が行われる。ロックアップは車速、スロットル開度等の
信号に基づいて、あらかじめプログラムされたロックア
ップクラッチ作動点において切り替わるように制御され
る。
【0055】次に電磁弁に電気的な故障が生じた時の作
動について説明する。まず、すべての電磁弁に電気的な
異常が生じた場合には、それらの電磁弁への通電を停止
する。その結果、ノーマルクローズの電磁弁11,15
においては、コントロールポート11C,15Cとリタ
ーンポート11R,15Rのそれぞれが導通する。ま
た、ノーマルオープンの電磁弁12,13,14,16
においては、プレッシャポート12P,13P,14
P,16Pとコントロールポート12C,13C,14
C,16Cのそれぞれが導通する。すなわち、Dレンジ
におけるO/Dモードと同じ通電状態であり、またIIレ
ンジにおけるII3モードとも同じ通電状態であるため、
シフトレバーをDレンジにすればO/Dモードで、IIレ
ンジにすればII3モードで走行することが可能である。
【0056】またシフトレバーをLレンジにしたときに
は、電磁弁13のコントロールポート13Cから油圧が
切り替え弁25を通って切り替え弁21のポート21A
まで達するが、圧力室21Sには圧油が供給されてお
り、スプール21Xが左へ移動しているためポート21
Aはしゃ断されており、またブレーキB2の油圧は切り
替え弁21を通ってタンク40に流れ込むので、結局ク
ラッチC1,C0およびブレーキB3に油圧が供給され
てL1モードとなる。
【0057】以上をまとめると、故障により電磁弁への
通電が停止されても、シフトレバーをDレンジにすれば
O/Dモードで、IIレンジにすればII3モードで、Lレ
ンジにすればL1モードで走行することが可能である。
また電磁弁16のコントロールポート16Cから常に油
圧がロックアップクラッチフロント側LFに供給される
状態にあるので、故障により電磁弁に通電されないとき
にはロックアップは行なわれない。
【0058】次にコンタミナント等により電磁弁が油圧
供給側または油圧解放側においてスティックした場合の
作動について説明する。
【0059】(1)電磁弁11が油圧供給側でスティッ
クした場合 Dレンジにおいては、マニュアルバルブ32のコントロ
ールポート32Dからのライン圧は、電磁弁11のプレ
ッシャポート11P、コントロールポート11C、切り
替え弁28,27を通って常にクラッチC0に供給され
る。また、切り替え弁25の圧力室25Sにもライン圧
が供給されてスプール25Xを右方に移動させる。これ
により、O/DモードでもブレーキB0の油圧がタンク
40へ解放される。この結果、O/Dモードとなるべき
ときにD3モードとなるが、その他のモードについては
所定のモードが実現されて走行することが可能である。
【0060】(2)電磁弁11が油圧解放側においてス
ティックした場合 Dレンジにおいて、クラッチC0の油圧は常時切り替え
弁27,28、電磁弁11のコントロールポート11
C、リターンポート11Rを通ってタンク40へ解放さ
れる。また、切り替え弁25の圧力室25Sの圧力もま
た同様に常時タンク40へ解放されるためスプール25
Xは左方に移動し、ポート25Cとポート25Fを導通
させる。これにより、D3モードとなるべきときにO/
Dモードとなる。またD2,D1モードは、前述の12
種類の走行モード(表1)には当てはまらないが、この
ときの歯車伝動機部は2ndと3rdとのギヤ比を有す
るので走行可能である。その他のモードについては所定
のモードで走行することが可能である。
【0061】(3)電磁弁12が油圧供給側においてス
ティックした場合 DレンジおよびIIレンジにおいて、電磁弁12のコント
ロールポート12Cからの油圧は切り替え弁23のポー
ト23Bまで達するが、切り替え弁23の圧力室23S
に油圧が供給されていないと、すなわちブレーキB2に
油圧が供給されていないとスプール23Xは右方に移動
しており、ポート23Bをしゃ断している。この結果、
D2モードとなるべきときにはD3モードに、II2モー
ドとなるべきときにはII3モードとなるが、その他のモ
ードについては所定のモードが実現されて走行すること
が可能である。
【0062】(4)電磁弁12が油圧解放側でスティッ
クした場合 Dレンジ、IIレンジにおいてクラッチC2の油圧は常に
タンク40に解放される。従って、D3モードではD2
モードに、II3モードではII2モードとなる。またO/
Dモードでは、クラッチC1、ブレーキB0,B2に油
圧が供給され、前述の12種類の走行モード(表1)に
は当てはまらないが、このときの歯車伝動機部は2nd
と3rdとの間のギヤ比を有するので走行可能である。
その他のモードについては所定のモードで走行可能であ
る。
【0063】(5)電磁弁13が油圧供給側でスティッ
クした場合 コントロールポート13Cからの油圧は切り替え弁25
のポート25Dまで達する。クラッチC0に油圧が供給
されていないとき、すなわち切り替え弁25の圧力室2
5Sに油圧が供給されていないときにはスプール25X
は左方に押されており、ポート25Dをしゃ断してい
る。また、油圧が切り替え弁21のポート21Aまで達
した場合でも、ブレーキB3に油圧が供給されていると
き、すなわち切り替え弁21の圧力室21Sに油圧が供
給されている場合には、スプール21Xは右方に押され
ており、ポート21Aをしゃ断しているので、ブレーキ
B2に油圧は供給されない。また切り替え弁26のポー
ト26Cまで達した油圧は、Dレンジにおいては、切り
替え弁26のスプール26Xは常に右方に押されている
ので、ポート26Cとポート26Fが導通することがな
く、ブレーキB1には油圧が供給されない。以上のこと
からD1モードにおいてはD2モードに、II1モードに
おいてはII2モードに、L1モードにおいてはL2モー
ドになるが、それ以外のモードにおいては所定のモード
で走行可能である。
【0064】(6)電磁弁13が油圧解放側でスティッ
クした場合 O/Dモードにおいては、切り替え弁25のポート25
Cとポート25Fが導通してブレーキB2に油圧を供給
しているため、D3,D2モードにおいてはD1モード
に、II3,II2モードにおいてはII1モードに、L2モ
ードにおいてはL1モードになるが、それ以外のモード
では所定のモードで走行することができる。
【0065】(7)電磁弁14が油圧供給側でスティッ
クした場合 Dレンジにおいては電磁弁14のプレッシャポート14
Pに油圧が供給されていない。IIレンジおよびLレンジ
の場合、コントロールポート14Cからの油圧は切り替
え弁28のポート28Bまで達するが、Lレンジではス
プール28Xが右方に押されているのでポート28Bは
しゃ断されている。また、切り替え弁24のポート24
Bにも油圧が達しているが、IIレンジではスプール24
Xは右方に押されているのでポート24Bはしゃ断され
ている。以上のことから、すべてのモードとも所定のモ
ードで走行することができる。
【0066】(8)電磁弁14が油圧解放側でスティッ
クした場合 IIレンジにおいてクラッチC0の油圧はタンク40に解
放されるが、切り替え弁25の圧力室25Sの圧力も解
放されるため、スプール25Xは左方に移動し、ポート
25Cとポート25Fとを導通させる。これによりブレ
ーキB0,B2に油圧が供給される。以上のことから、
IIレンジではすべてO/Dモードとなり、L1モードで
モードD1モードとなる。それ以外のモードにおいては
所定のモードで走行することができる。
【0067】(1)〜(8)の説明から、本発明の自動
変速装置によれば、従来の自動変速装置においては走行
不能となるようなクラッチやブレーキの異常な2重係合
を、電磁弁のスティック時にも防止していることがわか
る。また複数の電磁弁がスティックした場合にも走行可
能であることは容易にわかる。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、自動変速装置のクラッ
チおよびブレーキのためにアキュームレーターを設けな
くても、油圧制御部に設けた電磁弁によって直接にクラ
ッチおよびブレーキへの油圧の供給、排出、または遮断
を制御すると共に、その電磁弁によってクラッチおよび
ブレーキに供給される油圧の大きさも調節するようにし
たので、油圧制御部の構成が著しく簡単になるにもかか
わらず、シフト時のショックを十分小さくすることがで
き、自動変速装置を小型化、軽量化することもできる。
また、それによってコストも低くなるという利点があ
る。
【0069】さらに、本発明の自動変速装置によれば、
万一、使用されている電磁弁の一部または全部が故障す
ることによって、所定のすべての運転モードを完全に実
現することができない状態になったときに、一部のモー
ドが多少異なるモードに変化するにしても、それによっ
て車両が走行不能に陥るようなことはなく、実用上問題
のない程度の走行を続けることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による自動変速装置の油圧制御部の実施
例を示す油圧回路図である。
【図2】本発明の図示実施例と従来技術に共通な、自動
変速装置の歯車伝動機部の部分のみを例示する概略構成
図である。
【図3】本発明の自動変速装置全体のシステム構成を例
示するブロック図である。
【図4】図1の一部(プレッシャーレギュレータバルブ
付近)の拡大図である。
【図5】パーキングモードの作動状態を示す油圧回路図
である。
【図6】リバースモードの作動状態を示す油圧回路図で
ある。
【図7】ニュートラルモードの作動状態を示す油圧回路
図である。
【図8】D1モードの作動状態を示す油圧回路図であ
る。
【図9】D2モードの作動状態を示す油圧回路図であ
る。
【図10】D3モードの作動状態を示す油圧回路図であ
る。
【図11】O/Dモードの作動状態を示す油圧回路図で
ある。
【図12】II1モードの作動状態を示す油圧回路図であ
る。
【図13】II2モードの作動状態を示す油圧回路図であ
る。
【図14】II3モードの作動状態を示す油圧回路図であ
る。
【図15】L1モードの作動状態を示す油圧回路図であ
る。
【図16】L2モードの作動状態を示す油圧回路図であ
る。
【図17】従来の自動変速装置における歯車伝動機部と
油圧制御部の関連構成を例示する油圧回路図である。
【符号の説明】
C0〜C2…クラッチおよびクラッチのための油圧配管
の出口と入口 B0〜B3…ブレーキおよびブレーキのための油圧配管
の出口と入口 11〜16…電磁弁 21〜29…切り替え弁 30…ロックアップ切り替え弁 31…プレッシャーレギュレータバルブ 32…マニュアルバルブ 32PP…供給ポート 32RR…リターンポート 80…ポンプ 321…スプール LC…ロックアップクラッチ LF…ロックアップクラッチのフロント側およびフロン
ト側の出口と入口 LR…ロックアップクラッチのリヤ側およびリヤ側の出
口と入口 VB…バルブボディ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久保 晋宏 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 歯車伝動機部に設けられたクラッチおよ
    びブレーキへ油圧を供給したり、それらから油圧を排出
    させることによって車両の変速を行う自動変速装置にお
    いて、前記クラッチおよびブレーキと油圧源であるポン
    プとの間に電磁弁を設け、車両の状態に応じて複数の前
    記電磁弁を選択的に駆動することにより、前記クラッチ
    およびブレーキへの油圧の供給または排出を直接に制御
    すると共に、前記クラッチおよびブレーキへ供給する油
    圧の大きさも同時に前記電磁弁によって制御するように
    構成されており、しかも、前記クラッチまたはブレーキ
    の1つに油圧が供給されているときは、別の少なくとも
    1つのクラッチまたはブレーキから油圧を排出させ、逆
    に、前記クラッチまたはブレーキの1つから油圧が排出
    されているときは、別の少なくとも1つのクラッチまた
    はブレーキに油圧を供給するように油路を切り替える切
    り替え弁を少なくとも1つ備えている自動変速装置の油
    圧制御装置。
  2. 【請求項2】 1つのクラッチまたはブレーキに油圧が
    供給され、かつ他の1つのクラッチまたはブレーキから
    油圧が排出されているときにのみ、それら以外の少なく
    とも1つのクラッチまたはブレーキに油圧を供給するよ
    うに油路を切り替える切り替え弁を少なくとも1つ備え
    ている請求項1に記載された自動変速装置の油圧制御装
    置。
  3. 【請求項3】 シフトレバーの操作に連動して、少なく
    とも1つのクラッチまたはブレーキへの油圧の供給また
    は排出、あるいは遮断を行う切り替え弁を少なくとも1
    つ備えている自動変速装置の油圧制御装置。
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