JPH0713705A - ディスク装置 - Google Patents

ディスク装置

Info

Publication number
JPH0713705A
JPH0713705A JP5145156A JP14515693A JPH0713705A JP H0713705 A JPH0713705 A JP H0713705A JP 5145156 A JP5145156 A JP 5145156A JP 14515693 A JP14515693 A JP 14515693A JP H0713705 A JPH0713705 A JP H0713705A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sector
data
flag information
disk device
write
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP5145156A
Other languages
English (en)
Inventor
Hitoshi Ogawa
仁 小川
Motoyasu Tsunoda
元泰 角田
Akira Kojima
昭 小島
Eisaku Saiki
栄作 斉木
Yukari Nagae
ゆかり 永重
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP5145156A priority Critical patent/JPH0713705A/ja
Publication of JPH0713705A publication Critical patent/JPH0713705A/ja
Priority to US08/573,582 priority patent/US6317281B1/en
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
    • G11B5/00Recording by magnetisation or demagnetisation of a record carrier; Reproducing by magnetic means; Record carriers therefor
    • G11B5/48Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed
    • G11B5/54Disposition or mounting of heads or head supports relative to record carriers ; arrangements of heads, e.g. for scanning the record carrier to increase the relative speed with provision for moving the head into or out of its operative position or across tracks
    • G11B5/55Track change, selection or acquisition by displacement of the head
    • G11B5/5521Track change, selection or acquisition by displacement of the head across disk tracks

Landscapes

  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Storage Device Security (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ディスク装置に関し、操作ミスやコンピュー
タウィルスなどによるユーザデータ破壊を防止して、ユ
ーザデータ保護に関する信頼性を向上させる。 【構成】 ディスク上の全セクタについて、それぞれ所
定のフラグ情報をセクタID部内に記録する。フラグ情
報は、当該セクタに対するデータ書き込み属性の情報を
含んでおり、書き込み許可,禁止,1回のみ許可の3種
類が設定できる。このため、消失したくないデータを含
むセクタにおけるデータ書き込み属性を書き込み禁止と
すれば、ホストを操作するユーザの操作ミスに起因する
不慮のユーザデータ破壊や、最初からユーザデータ破壊
を目的に作られたコンピュータウイルスなどに起因する
故意のユーザデータ破壊を未然に防止して、ユーザデー
タ保護に関するディスク装置の信頼性を向上させること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回転型記録再生媒体を有
するディスク装置に係り、特に故意または過失による記
録データの破壊を防止することにより、記録データの信
頼性を向上させることのできるディスク装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のディスク装置は、例えばSCSI
(Small Computer System Interface)などのインタフェ
ースを介してホストに接続されている。このインタフェ
ースで使用されるディスク装置の制御コマンドの場合に
は、制御コマンドを受け取ったディスク装置側でそのコ
マンドの正当性を判断することは不可能であり、制御コ
マンドによって指示される動作(読み出しや書き込みな
ど)を無条件に実行していた。
【0003】ところで今日では、ディスク装置などの補
助記憶装置がコンピュータシステム中に占める位置は、
ますます重要なものとなっている。すなわちディスク装
置には、ますます複雑かつ高度な処理を行うアプリケー
ションプログラムや、預金残高等の貴重なユーザデータ
などが保存されるようになっている。しかし同時に、ホ
スト側のアプリケーションプログラムの処理誤り、シス
テムを扱うオペレータの操作ミス、さらには、今日社会
問題となりつつあるコンピュータウイルスなどの存在に
より、ディスク装置に保存されている代替不能な貴重な
データが破壊されてしまう危険性が高まっている。
【0004】このようなユーザデータ破壊の危険を防止
するため、例えば特開平4ー287254号公報におい
て、ホスト側を制御するOS(Operation System)がデ
ィスク装置の記憶領域を管理することによってディスク
装置への異常なデータ書き込み等を事前に抑止するなど
のファイル管理方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来技術においては、ホスト側におけるソフト的なユーザ
データ保護しか行われない。このため、例えば、ホスト
を操作するユーザの操作ミスで投入されたフォーマット
コマンドなどに起因する不慮のユーザデータ破壊や、最
初からユーザデータ破壊を目的に作られたコンピュータ
ウイルスなどに起因する故意のユーザデータ破壊に対し
ては、極めて不十分な対応しかできなかった。
【0006】したがって本発明の目的は、上記の問題点
を解決して、他の諸機能については従来と同程度の性能
を維持しつつ、ディスク装置側においてハード的なユー
ザデータ保護を行うことのできるディスク装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のディスク装置は、回転する円板状データ記
録媒体上の指定されたトラックにヘッドを対向させて、
前記トラック内の指定されたセクタに対するデータの記
録再生を行うディスク装置において、前記記録媒体上の
各セクタについて、当該セクタに対するデータの記録が
許可されているかまたは禁止されているかを表わす所定
のフラグ情報が記録されている構成としたものである。
【0008】また、前記フラグ情報は、前記記録媒体上
の各セクタを識別するためのセクタID部内に記録され
ているものである。
【0009】また、前記フラグ情報は、当該セクタに対
するデータの記録が一度だけ可能であることを表わすも
のである。
【0010】また、各々のセクタにおける前記フラグ情
報の設定は、インタフェースを介して接続されたホスト
コンピュータからも可能とされているものである。
【0011】また、前記フラグ情報が、装置本体に設け
られた不揮発メモリ内に記録されているものである。
【0012】また、前記セクタID部内に記録された前
記フラグ情報の書き換えが行われた直後に、前記不揮発
メモリ内に記録された対応する前記フラグ情報の書き換
えが行われるものである。
【0013】また、前記フラグ情報が、その設定が行わ
れる際に装置本体に設けられた一時メモリ内に保持さ
れ、装置本体に対する外部からの動作要求がなくなった
とき、前記セクタID部内に記録されるものである。
【0014】また、前記フラグ情報によってデータの記
録が禁止されているセクタに対する書き込み要求がイン
タフェースを介して行われたとき、書き込み禁止である
ことを前記インタフェースを介して回答するものであ
る。
【0015】
【作用】上記構成に基づく作用を説明する。
【0016】本発明のディスク装置では、回転する円板
状データ記録媒体上の指定されたトラックにヘッドを対
向させて、前記トラック内の指定されたセクタに対する
データの記録再生を行うディスク装置において、前記記
録媒体上の各セクタについて、当該セクタに対するデー
タの記録が許可されているかまたは禁止されているか、
あるいは、一度だけ可能であることを表わす所定のフラ
グ情報が記録されている構成とした。そして、前記フラ
グ情報は、前記記録媒体上の各セクタを識別するための
セクタID部内に記録されている。
【0017】このため、ホストを操作するユーザの操作
ミスに起因する不慮のユーザデータ破壊や、最初からユ
ーザデータ破壊を目的に作られたコンピュータウイルス
などに起因する故意のユーザデータ破壊を未然に防止し
て、ユーザデータ保護に関するディスク装置の信頼性を
向上させることができる。
【0018】また、各々のセクタにおける前記フラグ情
報の設定を、インタフェースを介して接続されたホスト
コンピュータからも可能とすることにより、ホストコン
ピュータからの指示によってユーザデータ保護の対象と
するセクタへの書き込みを禁止し、ホストを操作するユ
ーザの操作ミスに起因する不慮のユーザデータ破壊を未
然に防止して、ユーザデータ保護に関するディスク装置
の信頼性を向上させることができる。
【0019】また、前記フラグ情報を、装置本体に設け
られた不揮発メモリ内に記録するため、フラグ情報の更
新を伴うデータ記録の場合には、記録媒体上のセクタに
おけるデータ部への書き込み終了直後に不揮発メモリ内
の対応するフラグ情報の更新のみを行えばよく、これに
よってディスク装置のスループットを従来と同程度に維
持し、あるいは向上させることができる。この場合、セ
クタID部内に記録されたフラグ情報の書き換えが行わ
れた直後に、不揮発メモリ内に記録された対応するフラ
グ情報の書き換えを行うことにより、セクタID部と不
揮発メモリの内容を常に一致させておくことができる。
【0020】また、前記フラグ情報を、その設定が行わ
れる際に装置本体に設けられた一時メモリ内に保持し、
装置本体に対する外部からの動作要求がなくなったと
き、前記セクタID部内に記録するため、フラグ情報の
更新を伴うデータ記録の場合にも、記録媒体上のセクタ
におけるデータ部への書き込み終了直後に一時メモリ内
の対応するフラグ情報の更新が行われた時点でホスト側
に書き込み完了が伝えられ、これによってディスク装置
のスループットを従来と同程度に維持し、あるいは向上
させることができる。
【0021】また、前記フラグ情報によってデータの記
録が禁止されているセクタに対する書き込み要求がイン
タフェースを介して行われたとき、書き込み禁止である
ことを前記インタフェースを介して回答するため、例え
ばホストコンピュータ側において、ディスク装置に対し
て異常な命令が発行されたことを認識し、何らかの対策
を講ずることができる。
【0022】
【実施例】以下、本発明のディスク装置の実施例を図面
を用いて詳細に説明する。
【0023】図1は、本発明のディスク装置の第1実施
例におけるセクタのフォーマットパターンを示す図であ
り、本ディスク装置における記録再生ヘッドの位置決め
は、データを記録するディスク上にセクタとともに記録
されているサーボ領域を利用するデータ面サーボ方式に
よって行われる。同図中、101は記録再生ヘッドであ
る磁気ヘッド、104はトラック上に物理的に記録され
るセクタ、105は磁気ヘッド101のトラックからの
ずれを知るためのサ−ボ領域、106は通常のアクセス
対象とされる記録再生領域、107はセクタ番地など各
セクタの識別情報が格納されるID部(請求項中のセク
タID部に相当する)、108は記録再生の対象である
ユーザデータが格納されるDATA部である。セクタに
対するアクセスが行われる際には、磁気ヘッド101
は、サ−ボ領域105→ID部107→DATA部10
8の順に通過していく。
【0024】セクタ104を構成する各領域の詳細説明
を以下に示す。
【0025】セクタ104の前後には、記録媒体である
磁気ディスクの回転変動を吸収するための隙間領域であ
るGAP1およびGAP2がそれぞれ設けられており、
前のセクタの後端にあるGAP2から次のセクタの前端
にあるGAP1にかけて、ユ−ザには非公開としている
サ−ボ領域105が埋め込まれる。
【0026】ID部107は、セクタの識別情報そのも
のが格納されるID領域と、次に述べるPAD1および
W.SPLICEによって構成される。すなわち、磁気ディスク
にデ−タを記録するためには、ホストと磁気ディスク装
置との間のデータ入出力に使われる01信号(例えば、
シリアル伝送の場合にはNRZ信号)を、磁気ディスク
への記録に適した1−7、8−9符号に変換する必要が
ある。このとき、符号化回路はある一定以上の信号が入
力されないと符号化できないため、上記識別情報ととも
に符号変換に必要なダミー情報を磁気ディスク上に記録
する。このダミー情報がPAD1である。磁気ディスク
装置の場合、このID領域に記録された上記識別情報に
よって目的のセクタかどうかを確認した後、次のDAT
A部108に対するデータの記録再生を行う。このと
き、電子回路が記録再生に必要な準備を行っている間に
も磁気ディスクは回転する。そこで、この準備が完了す
るまでの間に磁気ヘッド101がDATA部108を行
き過ぎないようにするため、W.SPLICEが設けられる。
【0027】ID領域は、制御回路が同期をとるための
SYNC1,直後にセクタの識別情報であるヘッダが記
録されていることを示すAM1,ヘッダ,ヘッダに誤り
がないかどうかを確認するためのCRC符号によって構
成されている。そしてヘッダには、当該セクタのシリン
ダ番号,ヘッド番号,セクタ番号,当該セクタに関する
フラグ情報が記録される。本実施例では、特徴として、
このフラグ情報中に当該セクタに対するユーザデータの
書き込み(新規にデータを登録する場合およびすでに登
録されたデータを更新する場合の両方を含む)の許可,
禁止,1回のみ書き込み可などの属性が含まれるように
する。
【0028】DATA部108は、ユーザデータとその
関連情報が格納されるDATA領域と、前述したPAD
1と同様の働きをするPAD2によって構成される。そ
してDATA領域には、制御回路が同期をとるためのS
YNC2,存在するユーザデータ領域に対するデータの
記録再生の開始タイミングを示すAM2,ブロックデ−
タの読み誤りを検出および訂正するためのECC符号が
記録される。
【0029】サーボ領域105は、上述したようにGA
P1およびGAP2に隠されており、ユーザには非公開
とされている。そしてサーボ領域105は、磁気ディス
クからの信号の再生出力を一定化するためのISG1領
域,位置情報の開始タイミングを示すDCイレーズ領
域,セクタの開始を示すAM領域,トラック番号が記録
されているCYL領域,磁気ヘッド101のトラックか
らの微細なずれを認識するためのバースト領域,サーボ
領域105の終端を示すISG2領域によって構成され
る。
【0030】サ−ボ処理の場合には、アナログ位置信号
を用いて磁気ヘッドの位置決め制御を行うため、磁気デ
ィスクからの信号の再生出力レベルを磁気ヘッドの位置
に関わらず一定とする必要がある。このため、サ−ボ領
域の先頭にあるISG1領域において、制御回路で再生
される信号の振幅が一定となるように、AGC(AutoGa
in Control )の振幅値を固定する。AM領域には、セ
クタの開始点を示すパルスを発生するためのコ−ドが記
録されており、このコードをもとにして制御回路でセク
タパルスやインデックスパルスが生成される。CYL領
域には、トラック番号がグレイコ−ドで記録されてお
り、読み間違えても高々1シリンダしか違わない。バー
スト領域には、磁気ヘッド101のトラックからの微妙
なずれを認識するための4相パタ−ンのPOSA,POSB,PO
SC,POSDが、それぞれ前後に回路のディスチャ−ジ時間
を取るためのMA領域を伴って記録されている。
【0031】以上のようにセクタのフォーマットパター
ンを定めることにより、ディスク装置におけるユーザデ
ータの読み書きが実現される。
【0032】すなわち、ディスク上の各セクタにおける
ID部内のヘッダ中に記録されたフラグ情報に、次に続
くDATA領域に対するユーザデータの書き込みを、許
可,禁止,1回のみ書き込み可のいずれかに指定する属
性を含めることで、ホストを操作するユーザの操作ミス
に起因する不慮のユーザデータ破壊や、最初からユーザ
データ破壊を目的に作られたコンピュータウイルスなど
に起因するユーザが知らない間に生じる故意のユーザデ
ータ破壊を未然に防止して、ユーザデータ保護に関する
ディスク装置の信頼性を向上させることができる。
【0033】また、各々のセクタにおける前記フラグ情
報の設定を、インタフェースを介して接続されたホスト
コンピュータからも可能とすることにより、ホストコン
ピュータからの指示によってユーザデータ保護の対象と
するセクタへの書き込みを禁止し、ホストを操作するユ
ーザの操作ミスに起因する不慮のユーザデータ破壊を未
然に防止して、ユーザデータ保護に関するディスク装置
の信頼性を向上させることができる。
【0034】また、前記フラグ情報を、装置本体を制御
するための電子回路基板上に設けられた不揮発メモリ内
に記録するため、フラグ情報の更新を伴うデータ記録の
場合には、記録媒体上のセクタにおけるデータ部への書
き込み終了直後に不揮発メモリ内の対応するフラグ情報
の更新のみを行えばよく、これによってディスク装置の
スループットを従来と同程度に維持し、あるいは向上さ
せることができる。
【0035】また、前記フラグ情報を、その設定が行わ
れる際に装置本体に設けられた一時メモリ(電源供給の
停止とともに保持しているデータを失う揮発性のメモ
リ)内に保持し、装置本体に対する外部からの動作要求
がなくなったとき、前記セクタID部内に記録するた
め、フラグ情報の更新を伴うデータ記録の場合にも、記
録媒体上のセクタにおけるデータ部への書き込み終了直
後に一時メモリ内の対応するフラグ情報の更新が行われ
た時点でホスト側に書き込み完了が伝えられ、これによ
ってディスク装置のスループットを従来と同程度に維持
し、あるいは向上させることができる。
【0036】また、前記フラグ情報によってデータの記
録が禁止されているセクタ(書き込み禁止属性とされた
セクタ)に対する書き込み要求がインタフェースを介し
て行われたとき、書き込み禁止であることを前記インタ
フェースを介して回答するため、例えばホストコンピュ
ータ側において、ディスク装置に対して異常な命令が発
行されたことを認識し、何らかの対策を講ずることがで
きる。
【0037】また、ディスク装置における記憶領域の全
体を複数の部分記憶領域に分割し、インタフェースを介
してホストコンピュータが認識する論理アドレスをそれ
ぞれの部分記憶領域に割り当てて、1台のディスク装置
を論理的に複数のディスク装置として分割管理できるよ
うにしたうえで、それぞれの論理的なディスク装置内の
すべてのセクタに対するユーザデータの書き込みを、前
記フラグ情報によって許可,禁止,1回のみ書き込み可
のいずれかに指定しておくことにより、ホストコンピュ
ータは、保存するデータの重要度に応じた属性を有する
セクタの選択を容易に行うことができる。
【0038】さらに、ホストコンピュータからインタフ
ェースを介して指示することで、上記によって分割管理
されている各部分記憶領域の割合を変更し、ディスク装
置に記録するデータの重要度の割合に応じて、1台のデ
ィスク装置における書き込み許可,禁止,1回のみ書き
込み可のいずれかの属性を有する論理的なディスク装置
の割合を変更することにより、コンピュータシステムの
運用の変化に応じて随時ディスク装置の運用形態を柔軟
に変更することができる。
【0039】なお、本実施例は、磁気ディスクのみなら
ず光磁気ディスクや光ディスクにも適用することができ
る。
【0040】図2は、本発明のディスク装置の第2実施
例におけるセクタのフォーマットパターンを示す図であ
り、本実施例では、図1と同様にデータ面サーボ方式が
採用されており、磁気ヘッドがデュアルヘッドである場
合を示している。同図中、図1と同一構成部分について
は同一符号を付し、その説明を省略する。また、102
および103は、磁気ヘッド101として一体形成され
た書き込み用ヘッドおよび読み出し用ヘッド、109お
よび110は、それぞれID部107に含まれる書き込
み用ID部および読み出し用ID部である。すなわち、
デュアルヘッドの場合には書き込み用ヘッド102の書
き込み幅の中心と、読み出し用ヘッド103の読み出し
幅の中心が1μm程度ずれてしまう。この解決策とし
て、デュアルヘッドを搭載した磁気ディスク装置では、
書き込み用ID部109と読み出し用ID部110とを
別々に設けることが一般に行われている。
【0041】図2において、書き込み用ID部109と
読み出し用ID部110には、セクタの識別情報として
同一の情報が格納されており、その内容は第1実施例の
場合と同様に、シリンダ番号,ヘッド番号,セクタ番
号,フラグ情報などによって構成されている。インタフ
ェースを介してホストコンピュータからあるセクタに対
するアクセス要求があった場合には、ディスク装置は、
読み出し用ヘッド103によって識別情報を読み出すこ
とで目的とするセクタの検出を行う。フラグ情報は、第
1実施例で示した属性のほかに、当該セクタが正常セク
タ(現在読み書きが可能であるセクタ),不良セクタ
(ディスクの損傷などで読み書きできないセクタ),交
代セクタ(不良セクタの代わりに使用されているセク
タ),予備セクタ(不良セクタが発生した場合の交換用
に予め確保されているセクタ)のいずれであるかを示す
属性も有している。すなわち、フラグ情報を保持するフ
ラグバイトは、不良セクタであることを示すビット(b
it7),交代セクタであることを示すビット(bit
6),予備セクタであることを示すビット(bit
5),書き込みが許可されていることを示すビット(b
it4),1回のみ書き込みが可能であることを示すビ
ット(bit3),書き込みが禁止されていることを示
すビット(bit2),未使用ビット(bit1,0)
によって構成される。
【0042】ここで、あるセクタに対するユーザデータ
の書き込みが行われる場合について考える。磁気ヘッド
101が図2に示す矢印の様に移動して目的のセクタ1
04に接近すると、まず最初に読み出し用ヘッド103
がサーボ領域を通過する。このとき、読み出された位置
信号の大きさによって目的トラックからのずれ量を認識
して、ディスク装置の制御回路に搭載されている位置決
め制御回路(図示せず)の指示に従い、磁気ヘッド10
1の位置決め制御を行う。今回はデータ書き込みの場合
なので、書き込み用ヘッド102がDATA部108の
中心を通過するように位置決め制御が行われる。次に、
読み出し用ヘッド103は、書き込み用ID109の中
心を通過する。ここで、上述したセクタの識別情報ID
を読み出すことで、ディスク装置の制御回路は当該セク
タが目的のセクタであるかどうか判断する。そして、フ
ラグ情報の上位ビットを参照して、当該セクタが正常セ
クタか,不良セクタか,交代セクタか,予備セクタのい
ずれであるのかを判定する。さらに、本実施例の特徴と
して、フラグ情報の下位ビットを参照して、書き込み属
性が許可,禁止,1回のみ許可のいずれであるのかを判
定する。
【0043】以上のように、ディスク上の各セクタにお
けるID部内のヘッダ中に記録されたフラグ情報に、次
に続くDATA領域に対するユーザデータの書き込み
を、許可,禁止,1回のみ書き込み可のいずれかに指定
する属性を含めることで、ホストを操作するユーザの操
作ミスに起因する不慮のユーザデータ破壊や、最初から
ユーザデータ破壊を目的に作られたコンピュータウイル
スなどに起因するユーザが知らない間に生じる故意のユ
ーザデータ破壊を未然に防止して、ユーザデータ保護に
関するディスク装置の信頼性を向上させることができ
る。
【0044】例えば、ユーザデータを故意に破壊するこ
とを目的としてホストコンピュータ側のOSのファイル
管理システムに不正を検出されないようにディスク装置
にデータ書換え要求を行ったとしても、ディスク装置の
制御回路がハード的にファイルアクセスの管理を行って
いるため、上記フラグ情報によって書き込み禁止属性が
設定されていれば、記録されたデータを破壊することは
できない。すなわち、ユーザデータの破壊を意図する者
が、ディスク装置に搭載されている制御回路をコントロ
ールする内蔵マイコンのプログラムを変更する可能性は
極めて少ないため、ユーザデータ保護に関するディスク
装置の信頼性を向上させることができる。
【0045】なお、上記実施例においては書き込み用I
D部109と読み出し用ID部110に同一の識別情報
が格納されている場合について述べたが、それぞれ異な
った情報が格納されていてもよい。例えば、読み出し用
ID部110におけるフラグ情報中に読み出し許可属性
または読み出し禁止属性を含めることにより、記録され
たデータの機密保持を図ることもできる。
【0046】また、本実施例は、磁気ディスクのみなら
ず光磁気ディスクや光ディスクにも適用することができ
る。
【0047】図3は、本発明のディスク装置の第2実施
例におけるデータ書き込みの処理フローを示す図であ
り、データ面サーボ方式のトラックフォーマットに対
し、デュアルヘッドによって読み書きを行う場合を示
す。ここでは、磁気ヘッド101はすでにデータ書き込
みの対象とされるセクタ104を含むトラックに位置決
めが完了しており、ホストコンピュータから指示された
セクタにデータを書き込むために、対象セクタの書き込
み用ID部109を読み出し用ヘッド103が探索中の
状態から記述してある。すなわち図2および図3におい
て、まず最初に読み出し用ヘッド103が、現在通過中
のセクタの番地を識別するために、書き込み用ID部1
09を読み込む(ステップ201)。そして、この書き
込み用ID部109がデータ書き込みの対象セクタを示
すものであるかどうかを判断する(ステップ202)。
対象セクタではなかった場合には、セクタの探索回数が
規定回数に達しているかどうか判断する(ステップ20
3)。規定回数に達していたにもかかわらず対象セクタ
が検出されなかったときには、対象セクタがなかったも
のとしてエラー処理を行う(ステップ204)。また、
探索回数が規定回数に達していないときは、次に読み出
し用ヘッド103が到達するセクタの書き込み用ID部
109の読み込みに備えるため、ステップ201に戻
る。
【0048】ステップ202において、現在通過中のセ
クタが対象セクタであることが検出された場合には、フ
ラグ情報の検出を行う。すなわち、対象セクタがセクタ
として現在使用可能かどうかを調べる(ステップ20
5)。これは、フラグ情報によって判断する。すなわ
ち、図2で示したフラグ情報の場合にはbit7〜5の
組合せで判断し、正常セクタか交代セクタの場合は問題
なく、下位ビットの判断を行う。交代元セクタやID情
報不確定の場合は、データを書き込むためのセクタとし
て使用することが許されていない。本来、磁気ディスク
装置の制御回路は、データを書き込めるセクタを狙って
期待する書き込み用ID部を選択しているのに、データ
の書き込みが許されていなかったことになる。このた
め、現在通過中のセクタを読み飛ばして読み出し用ヘッ
ド103が次のセクタにかかるまで待つのか、または、
エラー処理を行うのか、制御回路の処理判断になる(ス
テップ206)。ステップ205においてセクタが使用
可能と判断された場合には、さらに、フラグ情報の下位
ビットの判断を行って、対象セクタに対するユーザデー
タの書き込み属性が、許可,禁止,1回のみ書き込み許
可のいずれであるかの判断を行う(ステップ207)。
そして、書き込み禁止属性とされていた場合には、上記
と同様に制御回路の処理判断になる(ステップ20
6)。(1回のみ)書き込み許可属性とされていた場合
には、対象セクタのDATA部にホストから送信された
データの書き込みを行う(ステップ208)。
【0049】この後、対象セクタに対するデータ書き込
みを今後も許可するかどうかを判断する。(ステップ2
09)。データの書き込みを今後も許可する場合には、
そのまま処理を終了する。また、データの書き込みを今
後は禁止する場合には、書き込み用ヘッド102が書き
込み用ID部109の中心を通過するように、ヘッドの
位置決めを行う(ステップ210)。この位置決め動作
は、通常1〜3ms程度の時間で完了する。また、デー
タを記録するディスクの回転速度は7200rpm程度であ
り、1回転に必要な時間は8.3ms程度なので、半回
転以内に磁気ヘッドの位置決めは十分に完了する。その
後、書き込み用ヘッド102が今回データ書き込みを行
った対象セクタの書き込み用ID部109に到達するま
で待つ(ステップ211)。この書き込み用ID部に書
き込み用ヘッド102が到達したかどうかは、磁気ヘッ
ドの位置決め情報が記録されているセクタ直前のサーボ
領域によって判定できる。
【0050】サーボ領域には、通常、シリンダ番号と、
セクタの開始を示すセクタパルスを作るタイミング信号
を記録するためのAM(アドレスマーク)領域が記録さ
れており、AM領域は2バイト分設けられている。従来
のAM領域には、トラック内の先頭セクタであることを
示すインデックスパルスと、その他のセクタの先頭を示
すセクタパルスの2種類のタイミング信号を示す2種類
の符号のみが記録されていたが、本実施例では、この領
域に各セクタの固有番号を記録する。現在、セクタ数は
1トラック当たり80セクタ程度であり、一方AM領域
は2バイト設けられているため、256種類の符号を記
録することが可能であり、十分将来に対応することがで
きる。
【0051】これにより、ディスク装置の制御回路は、
対象セクタに到達したかどうか判断する。そして、対象
セクタにおける書き込み用ID部109のフラグ情報を
書き込み禁止属性に書き換える(ステップ212)こと
によって、以後、ホストからの指示で当該セクタのデー
タを書き換えることは不可能になる。なお、上述したよ
うに、対象セクタが検出されない場合は、探索回数が規
定回数に達したかどうか判断する(ステップ213)。
そして、探索回数が規定回数に達したにもかかわらず対
象セクタが検出されない場合には、対象セクタがないも
のとしてエラー処理を行う(ステップ214)。
【0052】以上のように、ディスク上の各セクタにお
ける書き込み用ID部内のヘッダ中に記録されたフラグ
情報に、次に続くDATA領域に対するユーザデータの
書き込みを、許可,禁止,1回のみ書き込み可のいずれ
かに指定する属性を含めることで、ホストを操作するユ
ーザの操作ミスに起因する不慮のユーザデータ破壊や、
最初からユーザデータ破壊を目的に作られたコンピュー
タウイルスなどに起因するユーザが知らない間に生じる
故意のユーザデータ破壊を未然に防止して、ユーザデー
タ保護に関するディスク装置の信頼性を向上させること
ができる。
【0053】例えば、ユーザデータを故意に破壊するこ
とを目的としてホストコンピュータ側のOSのファイル
管理システムに不正を検出されないようにディスク装置
にデータ書換え要求を行ったとしても、ディスク装置の
制御回路がハード的にファイルアクセスの管理を行って
いるため、上記フラグ情報によって書き込み禁止属性が
設定されていれば、記録されたデータを破壊することは
できない。すなわち、ユーザデータの破壊を意図する者
が、ディスク装置に搭載されている制御回路をコントロ
ールする内蔵マイコンのプログラムを変更する可能性は
極めて少ないため、ユーザデータ保護に関するディスク
装置の信頼性を向上させることができる。
【0054】なお、本実施例では、書き込み用ID部1
09の内容を書き換える場合について説明したが、書き
込み用ID部109と読み出し用ID部110に同一の
識別情報を記録したい場合には、上記説明と同様に読み
出し用ID部110を更新すればよい。また、書き込み
用ID部109と読み出し用ID部110の内容を異な
るものとしてもよい。例えば、読み出し用ID部110
におけるフラグ情報中に読み出し許可属性または読み出
し禁止属性を含めることにより、記録されたデータの機
密保持を図ることもできる。
【0055】また、各々のセクタにおける前記フラグ情
報の設定を、インタフェースを介して接続されたホスト
コンピュータからも可能としてもよい。また、特に1回
のみ書き込み許可属性を有するセクタは、フォーマット
時にID部に記録することで実現させてもよい。また、
ディスク装置における記憶領域の全体を複数の部分記憶
領域に分割し、インタフェースを介してホストコンピュ
ータが認識する論理アドレスをそれぞれの部分記憶領域
に割り当てて、1台のディスク装置を論理的に複数のデ
ィスク装置として分割管理できるようにしたうえで、そ
れぞれの論理的なディスク装置内のすべてのセクタに対
するユーザデータの書き込みを、前記フラグ情報によっ
て許可,禁止,1回のみ書き込み可のいずれかに指定し
てもよい。さらに、ホストコンピュータからインタフェ
ースを介して指示することで、上記によって分割管理さ
れている各部分記憶領域の割合を変更できるようにして
もよい。
【0056】図4は、本発明のディスク装置の第3実施
例におけるデータ書き込みの処理フローを示す図であ
る。本ディスク装置では、その制御回路内に不揮発メモ
リを搭載しており、第2実施例においては書き込み用I
D部109に格納されていたセクタの識別情報(の一部
または全部)を上記不揮発メモリ中に保持していること
が特徴である。また、搭載されているディスクが8枚,
ユーザシリンダ数が2488本,1トラックあたりセク
タ数が82(このうち予備セクタ数が2)であり、磁気
ヘッドの位置決め方式として、サーボ面とデータ面の両
方の信号を使うハイブリッドサーボ方式を採用してい
る。また、CDR(Constant Density Recording)を実
現するためのデータ記録速度として8種類を採用してい
る。したがって、データ記録用ディスク面の数はサーボ
面を除く15面となる。この場合には、前述したディス
ク上の書き込み用ID部を更新する方式を採用すると、
ID部の書き換えを行ったときは、従来に比べてディス
クが1回転余計に回転する。したがって、回転速度を72
00rpmとしても、8.3msもの時間の無駄となり、
磁気ディスク装置のスループットが低下することにな
る。そのため、本実施例では更新されたセクタの識別情
報をディスクドライブ上に反映させないようにすること
により、上記の無駄な時間の発生を防止する。
【0057】具体的には、制御回路内に不揮発メモリを
搭載してセクタ情報を保持する。この場合、ID部の領
域は、読み出しミス検出用のCRCを除いて5バイトで
あるが、ID部の更新はフラグ情報の更新のためのみに
行うので、不揮発メモリに保持すべきデータは各セクタ
に対応するフラグ情報1バイトのみである。したがっ
て、ディスク装置全体で保持すべきフラグ情報量は、 2488本×82セクタ×15面×1バイト=3.1メ
ガバイト である。すなわち、3.1メガバイトの容量を記憶でき
る不揮発型のフラッシュメモリなどを磁気ディスク装置
の制御回路に搭載することにより、更新されたセクタの
識別情報をディスクドライブ上に反映させないようにし
て、無駄な時間の発生を防止する。
【0058】図4において、ホストコンピュータからデ
ィスク装置にデータ書き込み要求があった場合を考え
る。まず最初に、ディスク装置の制御回路は不揮発メモ
リを参照して、データ書き込み要求の対象書き込み用I
D部のフラグ情報の内容を読み出す(ステップ40
1)。そして、このフラグ情報から対象セクタがセクタ
として使用可能かどうか判定する(ステップ402)。
対象セクタが、正常セクタまたは交代セクタであった場
合には、ステップ404に分岐する。交代元セクタ(不
良セクタ)であった場合には、データを書き込むための
セクタとして使用することが許されていない。この場
合、データ書き込みを実行できないことをホストコンピ
ュータへ報告し(ステップ403)、ホストコンピュー
タからの次の指示を待つ。
【0059】ステップ402において対象セクタがセク
タとして使用できると判定されたときには、フラグ情報
の下位ビットの内容によって、対象セクタの書き込み属
性が許可,禁止,1回のみ許可のいずれであるかを判定
する(ステップ404)。書き込み禁止属性である場合
には、同様にステップ403で書き込めないことをホス
トへ報告して、ホストコンピュータからの次の指示を待
つ。書き込み許可属性である場合には、データ書き込み
を今後も許可するかどうかを判断して(ステップ40
5)、書き込みを行わないときには、不揮発メモリ上の
対象セクタに対応するフラグ情報中の書き込み属性を書
き込み禁止とする更新を行う(ステップ406)。
【0060】次に、書き込み用ヘッドが対象セクタを含
むトラックの中心に位置づけられるように、磁気ヘッド
の移動を指示し(ステップ407)、書き込み用ヘッド
の位置決めが完了した後に、まず読み出し用ヘッドによ
って現在通過中のセクタを認識するために書き込み用I
D部を読み込む(ステップ408)。そして、この書き
込み用ID部がデータ書き込みの対象セクタであるかど
うかを判定する(ステップ409)。対象セクタではな
かった場合には、探索回数が規定回数に達したかどうか
を判定する(ステップ411)。そして、探索回数が規
定回数に達したにもかかわらず対象セクタが見つからな
い場合には、対象セクタはないものとしてエラー処理を
行う(ステップ412)。規定回数に達していない場合
には、ステップ409に戻って次の書き込み用ID部の
読み込みに備える。ステップ409において対象セクタ
であることが判明した場合、直後に続くDATA部にホ
ストから書き込み要求のあったデータを書き込む(ステ
ップ410)。
【0061】以上のように、ディスク装置の制御回路内
に設けられた不揮発メモリに記録されたディスク上の各
セクタに対応するフラグ情報に、当該セクタのDATA
領域に対するユーザデータの書き込みを、許可,禁止,
1回のみ書き込み可のいずれかに指定する属性を含める
ことで、第1および第2実施例の場合と同様に、ホスト
を操作するユーザの操作ミスに起因する不慮のユーザデ
ータ破壊や、最初からユーザデータ破壊を目的に作られ
たコンピュータウイルスなどに起因するユーザが知らな
い間に生じる故意のユーザデータ破壊を未然に防止し
て、ユーザデータ保護に関するディスク装置の信頼性を
向上させることができる。この場合、セクタID部内に
記録されたフラグ情報の書き換えが行われた直後に、不
揮発メモリ内に記録された対応するフラグ情報の書き換
えを行うことにより、セクタID部と不揮発メモリの内
容を常に一致させておくことができる。
【0062】なお、本実施例では、書き込み用ID部の
内容を不揮発メモリ内に保持する場合について説明した
が、書き込み用ID部と読み出し用ID部の内容を異な
るものとしたいときには、不揮発メモリ内に別の新たな
領域を設けて、読み出し用ID部の内容を保持してもよ
い。書き込み用ID部と読み出し用ID部の内容を異な
るものとしてもよい。また、本実施例ではディスク上の
全セクタに対応するフラグ情報を不揮発メモリ内に保持
する場合について述べたが、例えば書き込み許可属性
(常時書き込み可)を除く他の属性を有するすべてのセ
クタや、書き込み許可属性や禁止属性のうち保存すべき
情報が少ないセクタに対応するフラグ情報のみを不揮発
メモリ内に保持するなど、不揮発メモリを節約する構成
としてもよい。
【0063】また、本実施例は、磁気ディスクのみなら
ず光磁気ディスクや光ディスクにも適用することができ
る。
【0064】図5は、本発明のディスク装置の第4実施
例におけるデータ書き込みの処理フローを示す図であ
り、データ面サーボ方式のトラックフォーマットに対
し、デュアルヘッドによって読み書きを行う場合を示
す。本ディスク装置では、その制御回路内に一時メモリ
を搭載しており、ディスク上のセクタにおける書き込み
用ID部の更新があった場合には、更新された内容を一
時メモリに一旦保持し、ディスク装置に対するホストコ
ンピュータからの要求がなくなったとき、保持された内
容をディスク上のセクタにおける書き込み用ID部に書
き込むことが特徴である。
【0065】図5において、まず最初に磁気ヘッドが、
現在通過中のセクタの識別情報を認識するために書き込
み用ID部の内容を読み込む(ステップ501)。そし
て、読み込んだ書き込み用ID部がデータ書き込みの対
象セクタであるかどうかを判定する(ステップ50
2)。対象セクタでなかった場合には、探索回数が規定
回数に達したかどうかを判定する(ステップ503)。
そして、探索回数が規定回数に達したにもかかわらず対
象セクタが見つからなかった場合には、対象セクタがな
かったものとしてエラー処理を行う(ステップ50
4)。探索回数が規定回数に達していない場合には、ス
テップ501に戻って、再度、次の磁気ヘッドが到達す
る書き込み用ID部の読み込みに備える。
【0066】ステップ502で通過中のセクタが対象セ
クタであることが判明した場合は、次にセクタのフラグ
情報を調べる。まず最初に、対象セクタがセクタとして
現在使用可能かどうかを調べる(ステップ505)。こ
れは、フラグ情報によって判定できる。対象セクタが前
述した交代元セクタ(不良セクタ)やID情報不確定で
あった場合には、データを書き込むためのセクタとして
使用できない。すなわち、本来磁気ディスク装置の制御
回路は、データを書き込めるセクタを狙って期待する書
き込み用ID部を選択しているにもかかわらず、データ
を書き込めないセクタを選択したことになるため、次に
磁気ヘッドが到達するセクタを待つのか、またはエラー
処理を行うのか、制御回路の処理判断になる(ステップ
506)。ステップ505で対象セクタが使用可能であ
ると判定された場合には、対象セクタ中のID部に記録
されたフラグ情報の下位ビットを読み込んで、対象セク
タの書き込み属性が、許可,禁止,1回のみ許可のいず
れであるかを判定する(ステップ507)。書き込み禁
止属性であった場合には、上記と同様に次に磁気ヘッド
か到達するセクタを待つのか、または、エラー処理を行
うのか、制御回路の処理判断になる(ステップ50
6)。書き込み許可属性であった場合には、対象セクタ
のDATA部にホストコンピュータから送信されたデー
タを書き込む(ステップ508)。そして、書き込み終
了後にデータ書き込みを今後も許可するかどうかを判定
して(ステップ509)、データの書き込みを今後も許
可する場合には、ステップ510に分岐する。
【0067】ステップ509において対象セクタへのデ
ータ書き込みを禁止すると判定した場合には、書き込み
禁止として本来ディスクドライブ上で更新すべきフラグ
情報を一時メモリ上に一旦保持する(ステップ51
1)。そして、現在ドライブ上における書き込み用ID
の更新が可能かどうか調べる(ステップ512)。更新
が不可能と判定された場合には、次回のデータ書き込み
時に更新すればよいため、そのまま作業を終了する。更
新可能と判定された場合には、まず、書き込み用ヘッド
が書き込み用ID部の中心を通過するように、ヘッドの
位置決めを行う(ステップ513)。そして、磁気ヘッ
ドがID部を更新すべき対象セクタの書き込み用ID部
に到達するのを待つ(ステップ514)。磁気ヘッドが
ID部に到達したかどうかは、セクタの前に記録されて
いるサーボ領域における磁気ヘッドの位置決め情報で判
断できる。そして、対象セクタであることを確認した
後、フラグ情報中の書き込み属性を書き込み禁止に書き
換えることにより、以後はホストコンピュータからの指
示で当該セクタのデータを書き換えることはできなくな
る。また同時に、一時メモリ中に一旦保持しておいたフ
ラグ情報の削除を行う(ステップ515)。もちろん、
上述したように、対象セクタがなかった場合には、探索
回数が規定回数に達したかどうかを判定する(ステップ
516)。探索回数が規定回数に達したにもかかわらず
対象セクタが見つからなかった場合には、対象セクタが
なかったものとしてエラー処理を行う(ステップ51
7)。探索回数が規定回数に達しない場合には、ステッ
プ514に戻って対象セクタが来るまで待つ。
【0068】また、ステップ509において、今後もデ
ータ書き込みを許可すると判定した場合には、以前更新
された他のセクタのフラグ情報が一時メモリ内に仮に保
持されているかどうかを判定する(ステップ510)。
他のセクタのフラグ情報がなかった場合には、このまま
処理を終了する。他のセクタのフラグ情報があった場合
には、上述したステップ512へ分岐する。
【0069】以上のように、本実施例では更新されたフ
ラグ情報を一時保存メモリに一旦保持して、ディスク装
置に対する外部からの動作要求がなくなったとき、ディ
スク上のセクタID部内に記録するため、従来の様にデ
ィスク上へのデータ書き込みおよびフラグ情報更新が完
了するまでホストコンピュータを待たせる必要がなくな
り、ディスク装置およびホストコンピュータ間のデータ
バスの占有時間が短縮される。したがって例えば、SC
SI(Small Computer System Interface )のようにひ
とつのデータバスに複数の周辺装置が接続されたシステ
ム構成であっても、データバスを他の装置が使用できる
時間が増加するため、システムとして効率の良いバス環
境を得ることができる。
【0070】また、ディスク上の各セクタにおける書き
込み用ID部内のヘッダ中に記録されたフラグ情報に、
次に続くDATA領域に対するユーザデータの書き込み
を、許可,禁止,1回のみ書き込み可のいずれかに指定
する属性を含めて、ディスク装置の制御回路でハード的
にファイルアクセスの管理を行うことにより、ホストを
操作するユーザの操作ミスに起因する不慮のユーザデー
タ破壊や、最初からユーザデータ破壊を目的に作られた
コンピュータウイルスなどに起因するユーザが知らない
間に生じる故意のユーザデータ破壊を未然に防止して、
ユーザデータ保護に関するディスク装置の信頼性を向上
させることができる。
【0071】なお、本実施例では、書き込み用ID部の
内容を書き換える場合について説明したが、書き込み用
ID部と読み出し用ID部に同一の識別情報を記録した
い場合には、上記説明と同様に読み出し用ID部を更新
すればよい。また、書き込み用ID部と読み出し用ID
部の内容を異なるものとしてもよい。例えば、読み出し
用ID部におけるフラグ情報中に読み出し許可属性また
は読み出し禁止属性を含めることにより、記録されたデ
ータの機密保持を図ることもできる。
【0072】また、本実施例は、磁気ディスクのみなら
ず光磁気ディスクや光ディスクにも適用することができ
る。
【0073】図6は、本発明のディスク装置の第4実施
例のハードウェア構成を示す図であり、データ面サーボ
方式のトラックフォーマットに対し、デュアルヘッドに
よって読み書きを行う場合を示す。同図中、本ディスク
装置は、ディスクドライブおよびアクチュエータを駆動
するための機構部1001と、機構部1001を制御す
るための電子回路1002とに大別することができる。
機構部1001は、デ−タを記録保存する磁気ディスク
1003、磁気ディスク1003に対するデ−タの読み
書きを行うための磁気ヘッド101、磁気ディスク10
03を回転駆動するためのスピンドルモ−タ1005、
磁気ヘッド101を指示するガイドア−ム1006、磁
気ヘッド101を移動させるためのVCM(Voice Coil
Motor)1007、前述した各部(101,1003〜1
007)を封入するためのケ−ス1008、各部の制御
を行う電子回路を搭載した基板1009によって構成さ
れる。電子回路1002は、磁気ディスク1003への
デ−タの読み書き制御を行うためのリ−ド/ライト機能
部1010、磁気ディスク1003の回転数制御を行う
ためのメカ制御部1011と、リ−ド/ライト機能部1
010と外部システムとの間のデータ転送制御を行うた
めのデ−タ転送制御部1012からなる。
【0074】また、リ−ド/ライト機能部1010は、
磁気ディスクに対するデ−タの記録再生を行うためのR
/Wアンプ1013、磁気ディスクから読み出された信
号の波形を整える波形整形回路1014、波形整形回路
1014で整形された読み出し波形から基準クロックの
抽出をおこなうデ−タセパレ−タ1015、波形整形回
路1014で整形された読み出し波形および前記基準ク
ロックを用いて磁気ディスク1003に記録された符号
のNRZ符号への変換と、デ−タ転送制御部1012か
ら送られてくるNRZ信号を磁気ディスク1003に記
録する符号に変換とを行う弁別回路1016からなる。
メカ制御部1011は、磁気ヘッド101で検出される
位置決め信号から位置情報を生成するための位置信号生
成回路1017、この位置情報に基づいて磁気ヘッド1
01の位置決め制御を行うヘッド位置決め制御部101
8、この位置決め制御部1018からの出力信号をVC
M1007に送るためのモ−タドライバ1019、スピ
ンドルモ−タの回転数制御を行うためのスピンドルモ−
タ制御/ドライバ1020、位置信号生成回路1017
の出力に基づいてリ−ド/ライト機能部1010にライ
トクロックを送るためのライトクロック生成回路102
1よりなる。データ転送制御部1012は、ホストコン
ピュータとのデータ転送において標準的に用いられるS
CSIプロトコルの制御を行うSCSIコントロ−ラ1
022、ホストコンピュータから転送されるパラレルデ
−タと磁気ディスクに対する記録再生に用いられるデ−
タ(一般的にはシリアルデ−タ)との相互変換を行うH
DC(Hard Disk Controller)1023、ホストコンピ
ュータ←→HDC間およびHDC←→磁気ディスク間の
デ−タ転送速度の差異を調整するためのバッファRAM
1024、磁気ディスク装置全体の各部位の制御を行う
CPU1025、フラグ情報を一時保存するための一時
メモリ1026からなる。
【0075】図6において、磁気ヘッド101は、読み
込み用ヘッドと書き込み用ヘッドを個別に有するデュア
ルヘッドである。以下、本構成においてホストコンピュ
ータから磁気ディスク装置に対してデータ書き込み命令
が発行された場合について説明する。まず最初に、ホス
トコンピュータからSCSIプロトコルに従ってディス
ク装置内の書き込み位置(論理アドレス)と書き込むデ
ータがディスク装置に与えられる。次に、ディスク装置
の制御回路内に搭載されているCPU1025が、ディ
スク装置において具体的に記録されるべき位置、すなわ
ち、シリンダ番号,トラック番号,セクタ番号,ヘッド
番号を、上記論理アドレスに基づいて決定する。そし
て、CPU1025がこの位置をヘッド位置決め制御1
018に与えることで、磁気ヘッド101の位置決めが
行われる。さらに、CPU1025はHDC1023に
この位置をセットする。やがて磁気ヘッド101の位置
決めが終了すると、読み出し用ヘッド103によって読
み出し対象のセクタにおける書き込み用ID部の読み出
しを行う。
【0076】そして、書き込み用ID部からの読み出し
値とHDCにセットした値とが一致した場合にはフラグ
情報を判定して、データ書き込みが許可されているとき
にはHDC1023からリード/ライト機能部1010
に対してデータ書き込み指示が行われて、ディスク上に
データ書き込みが行われる。データ書き込み完了後、ホ
ストコンピュータからデータ書き込み命令があった場合
に、今後も書き込みを許可するかどうかを判断する。ホ
ストコンピュータからの指示が書き込み禁止属性の設定
を指示していたり、データ書き込みの対象セクタに1回
のみ書き込み許可属性が設定されていた場合には、今後
の対象セクタへの書き込みを禁止するために、データ書
き込み禁止を示すフラグ情報を一時メモリ1026に登
録する。以降のセクタに対するデータ書き込みも同様に
行われる。ここで、CPU1025によって指定される
HDC1023のデータ書き込み位置は、自動設定機能
が付いているHDC1023であれば、次セクタ以降は
指定する必要がない。以上のようにして、ホストコンピ
ュータからのデータ書き込み指示はすべて実行される。
【0077】この後、一時メモリ1026内に登録され
ているディスクドライブの書き込みID部を更新するフ
ラグ情報を、ディスク上に書き込める状態であるかどう
かをCPU1025が判断する。ディスク上に書き込む
ことが可能な場合には、磁気ヘッド101の書き込み用
ヘッド103が書き込み用ID部の中心を通過するよう
に、CPU1025がヘッド位置決め制御1018に対
して指示して、書き込みID部の更新を行う。このと
き、一時メモリ内の書き込み用ID部の更新フラグ情報
は、データ書き込み直後に更新されるとは限らない。し
たがって、ホストコンピュータからの指示でドライブに
データを書き込む場合には、データ書き込みを行ったセ
クタの書き込み用ID部のフラグ情報とともに、一時保
存メモリ内に登録された後で更新すべきフラグ情報も参
照する必要がある。
【0078】以上のように、ディスク上の各セクタにお
ける書き込み用ID部内のヘッダ中に記録されたフラグ
情報に、次に続くDATA領域に対するユーザデータの
書き込みを、許可,禁止,1回のみ書き込み可のいずれ
かに指定する属性を含めることで、ホストを操作するユ
ーザの操作ミスに起因する不慮のユーザデータ破壊や、
最初からユーザデータ破壊を目的に作られたコンピュー
タウイルスなどに起因するユーザが知らない間に生じる
故意のユーザデータ破壊を未然に防止して、ユーザデー
タ保護に関するディスク装置の信頼性を向上させること
ができる。
【0079】また、ディスク装置における全セクタに対
して1回のみ書き込み許可属性を設定することにより、
一度ホストコンピュータから書き込まれたデータは破壊
することが不可能になる。これで、データの保存の信頼
性を向上することも可能になる。また、ワンタイムの光
ディスクと同じとみなすことができるので、新規にイン
ターフェイスソフトを開発する必要がない。
【0080】さらに、絶対に消失したくないアプリケー
ションソフトなどをディスク装置に保存する際に、アプ
リケーションソフトが記録されたセクタを書き込み禁止
属性とすることにより、ホストを操作するユーザの操作
ミスに起因する不慮のユーザデータ破壊や、最初からユ
ーザデータ破壊を目的に作られたコンピュータウイルス
などに起因するユーザが知らない間に生じる故意のユー
ザデータ破壊を未然に防止して、ユーザデータ保護に関
するディスク装置の信頼性を向上させることができる。
また、アプリケーションの消失によるユーザの作業停止
から発生する損失や、アプリケーションの復旧作業から
発生する損失などを最小限に抑えることができる。
【0081】なお、本実施例は、磁気ディスクのみなら
ず光磁気ディスクや光ディスクにも適用することができ
る。
【0082】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、本発明のデ
ィスク装置によれば、回転する円板状データ記録媒体上
の指定されたトラックにヘッドを対向させて、前記トラ
ック内の指定されたセクタに対するデータの記録再生を
行うディスク装置において、前記記録媒体上のすべての
セクタについて、それぞれ所定のフラグ情報が前記記録
媒体上の各セクタを識別するためのセクタID部内に記
録されている構成とした。そして、前記フラグ情報は、
当該セクタに対するデータの記録が許可されているかま
たは禁止されているかを、さらに、当該セクタに対する
データの記録が一度だけ可能であることを表わしてい
る。
【0083】このため、ホストを操作するユーザの操作
ミスに起因する不慮のユーザデータ破壊や、最初からユ
ーザデータ破壊を目的に作られたコンピュータウイルス
などに起因する故意のユーザデータ破壊を未然に防止し
て、ユーザデータ保護に関するディスク装置の信頼性を
向上させることができるという効果が得られる。
【0084】また、各々のセクタにおける前記フラグ情
報の設定を、インタフェースを介して接続されたホスト
コンピュータからも可能とすることにより、ホストコン
ピュータからの指示によってユーザデータ保護の対象と
するセクタへの書き込みを禁止し、ホストを操作するユ
ーザの操作ミスに起因する不慮のユーザデータ破壊を未
然に防止して、ユーザデータ保護に関するディスク装置
の信頼性を向上させることができるという効果が得られ
る。
【0085】また、前記フラグ情報を、装置本体に設け
られた不揮発メモリ内に記録するため、フラグ情報の更
新を伴うデータ記録の場合には、記録媒体上のセクタに
おけるデータ部への書き込み終了直後に不揮発メモリ内
の対応するフラグ情報の更新のみを行えばよく、これに
よってディスク装置のスループットを従来と同程度に維
持し、あるいは向上させることができるという効果が得
られる。この場合、セクタID部内に記録されたフラグ
情報の書き換えが行われた直後に、不揮発メモリ内に記
録された対応するフラグ情報の書き換えを行うことによ
り、セクタID部と不揮発メモリの内容を常に一致させ
ておくことができるという効果が得られる。
【0086】また、前記フラグ情報を、その設定が行わ
れる際に装置本体に設けられた一時メモリ内に保持し、
装置本体に対する外部からの動作要求がなくなったと
き、前記セクタID部内に記録するため、フラグ情報の
更新を伴うデータ記録の場合にも、記録媒体上のセクタ
におけるデータ部への書き込み終了直後に一時メモリ内
の対応するフラグ情報の更新が行われた時点でホスト側
に書き込み完了が伝えられ、これによってディスク装置
のスループットを従来と同程度に維持し、あるいは向上
させることができるという効果が得られる。
【0087】また、前記フラグ情報によってデータの記
録が禁止されているセクタに対する書き込み要求がイン
タフェースを介して行われたとき、書き込み禁止である
ことを前記インタフェースを介して回答するため、例え
ばホストコンピュータ側において、ディスク装置に対し
て異常な命令が発行されたことを認識し、何らかの対策
を講ずることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のディスク装置の第1実施例におけるセ
クタのフォーマットパターンを示す図である。
【図2】本発明のディスク装置の第2実施例におけるセ
クタのフォーマットパターンを示す図である。
【図3】本発明のディスク装置の第2実施例におけるデ
ータ書き込みの処理フローを示す図である。
【図4】本発明のディスク装置の第3実施例におけるデ
ータ書き込みの処理フローを示す図である。
【図5】本発明のディスク装置の第4実施例におけるデ
ータ書き込みの処理フローを示す図である。
【図6】本発明のディスク装置の第4実施例のハードウ
ェア構成を示す図である。
【符号の説明】
101 磁気ヘッド 104 セクタ 105 サーボ領域 106 記録再生領域 107 ID部 108 DATA部 1001 機構部 1002 電子回路 1003 磁気ディスク 1005 スピンドルモータ 1007 VCM(Voice Coil Motor) 1008 ケース 1009 基板 1010 リード/ライト機能部 1011 メカ制御部 1012 データ転送制御部 1026 メモリ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小島 昭 神奈川県小田原市国府津2880番地 株式会 社日立製作所ストレージシステム事業部内 (72)発明者 斉木 栄作 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内 (72)発明者 永重 ゆかり 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マイクロエレクトロニク ス機器開発研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する円板状データ記録媒体上の指定
    されたトラックにヘッドを対向させて、前記トラック内
    の指定されたセクタに対するデータの記録再生を行うデ
    ィスク装置において、 前記記録媒体上の各セクタについて、当該セクタに対す
    るデータの記録が許可されているかまたは禁止されてい
    るかを表わす所定のフラグ情報が記録されている構成と
    したことを特徴とするディスク装置。
  2. 【請求項2】 前記フラグ情報は、前記記録媒体上の各
    セクタを識別するためのセクタID部内に記録されてい
    ることを特徴とするディスク装置。
  3. 【請求項3】 前記フラグ情報は、当該セクタに対する
    データの記録が一度だけ可能であることを表わすことを
    特徴とする請求項1または2記載のディスク装置。
  4. 【請求項4】 各々のセクタにおける前記フラグ情報の
    設定は、インタフェースを介して接続されたホストコン
    ピュータからも可能とされていることを特徴とする請求
    項1〜3のいずれか一項記載のディスク装置。
  5. 【請求項5】 前記フラグ情報が、装置本体に設けられ
    た不揮発メモリ内に記録されていることを特徴とする請
    求項1〜4のいずれか一項記載のディスク装置。
  6. 【請求項6】 前記セクタID部内に記録された前記フ
    ラグ情報の書き換えが行われた直後に、前記不揮発メモ
    リ内に記録された対応する前記フラグ情報の書き換えを
    行うことを特徴とする請求項5記載のディスク装置。
  7. 【請求項7】 前記フラグ情報が、その設定が行われる
    際に装置本体に設けられた一時メモリ内に保持され、装
    置本体に対する外部からの動作要求がなくなったとき、
    前記セクタID部内に記録されることを特徴とする請求
    項1〜4記載のディスク装置。
  8. 【請求項8】 前記フラグ情報によってデータの記録が
    禁止されているセクタに対する書き込み要求がインタフ
    ェースを介して行われたとき、書き込み禁止であること
    を前記インタフェースを介して回答することを特徴とす
    る請求項1〜7のいずれか一項記載のディスク装置。
JP5145156A 1993-06-16 1993-06-16 ディスク装置 Pending JPH0713705A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5145156A JPH0713705A (ja) 1993-06-16 1993-06-16 ディスク装置
US08/573,582 US6317281B1 (en) 1993-06-16 1995-12-15 Disk storage device having identification information for protecting stored data

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5145156A JPH0713705A (ja) 1993-06-16 1993-06-16 ディスク装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0713705A true JPH0713705A (ja) 1995-01-17

Family

ID=15378726

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5145156A Pending JPH0713705A (ja) 1993-06-16 1993-06-16 ディスク装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US6317281B1 (ja)
JP (1) JPH0713705A (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000072322A1 (fr) * 1999-05-20 2000-11-30 Hitachi Maxell Limited Memoire amovible et lecteur de memoire amovible
US7024522B2 (en) 2004-05-24 2006-04-04 Hitachi, Ltd. Worm guarantee storage device employing block write inhibition information
US7043602B2 (en) 2004-03-30 2006-05-09 Hitachi, Ltd. Diskarray system
JP2006178849A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Hitachi Ltd データ処理システム及び方法
US7346599B2 (en) 2004-10-20 2008-03-18 Hitachi, Ltd. Storage system and method of managing data stored in a storage system
US7987329B2 (en) 2004-10-28 2011-07-26 Hitachi, Ltd. Storage system and method of controlling the same
US8122154B2 (en) 2004-10-13 2012-02-21 Hitachi, Ltd. Storage system

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3906535B2 (ja) * 1997-11-07 2007-04-18 ソニー株式会社 ダウンロードシステム、及び記録媒体
JP4003352B2 (ja) * 1999-08-04 2007-11-07 ソニー株式会社 情報記録媒体および情報処理装置
US6598135B1 (en) * 2000-05-03 2003-07-22 Plasmon Ide System and method for defining rewriteable data storage media as write once data storage media
US6831796B2 (en) * 2000-08-15 2004-12-14 Seagate Technology Llc Amplitude modulation detection for hard disc drive write operation
US6768229B2 (en) * 2002-01-09 2004-07-27 Seagate Technology Llc Coil construction for voice coil motor
US6904495B2 (en) * 2002-01-10 2005-06-07 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Method for identifying the write protect status of a diskette
JP3991760B2 (ja) 2002-04-26 2007-10-17 株式会社日立製作所 データベース管理方法および装置およびその処理プログラム
JP2003316713A (ja) * 2002-04-26 2003-11-07 Hitachi Ltd 記憶装置システム
JP4099039B2 (ja) * 2002-11-15 2008-06-11 松下電器産業株式会社 プログラム更新方法
JP2005352839A (ja) * 2004-06-11 2005-12-22 Matsushita Electric Ind Co Ltd データ通信装置
US7278000B2 (en) * 2004-08-03 2007-10-02 Hitachi, Ltd. Data migration with worm guarantee
US7409623B2 (en) * 2004-11-04 2008-08-05 Sigmatel, Inc. System and method of reading non-volatile computer memory
US7631161B2 (en) * 2005-10-21 2009-12-08 International Business Machines Corporation Apparatus, system, and method for writing data to protected partitions of storage media
US7694096B2 (en) * 2005-10-21 2010-04-06 International Business Machines Corporation Apparatus, system, and method for implementing protected partitions in storage media
US7685389B2 (en) * 2005-10-21 2010-03-23 International Business Machines Corporation Apparatus, system, and method for setting protection states of protected partitions in storage media
US8473701B2 (en) * 2006-10-11 2013-06-25 International Business Machines Corporation Storage media to storage drive centric security
JP2008234822A (ja) * 2007-02-21 2008-10-02 Hitachi High-Technologies Corp 磁気ディスクの検査方法および磁気ディスク検査装置

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59175064A (ja) 1983-03-23 1984-10-03 Mitsubishi Electric Corp 磁気デイスク制御方式
US4549295A (en) * 1983-06-21 1985-10-22 International Business Machines Corporation System for identifying defective media in magnetic tape storage systems
JPS61208673A (ja) * 1985-03-12 1986-09-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 情報記録再生装置
JPS61233468A (ja) * 1985-04-08 1986-10-17 Hitachi Ltd 回転型情報記録媒体への情報書込み制御方式
USRE33328E (en) * 1985-04-17 1990-09-11 Write protect control circuit for computer hard disc systems
JPH01130324A (ja) * 1987-11-16 1989-05-23 Olympus Optical Co Ltd 光学的記録再生装置
JPH02183461A (ja) 1989-01-06 1990-07-18 Nec Corp データ入出力装置
JP2702769B2 (ja) * 1989-03-28 1998-01-26 松下電器産業株式会社 情報入出力装置と情報入出力方法
GB9003890D0 (en) * 1990-02-21 1990-04-18 Rodime Plc Method and apparatus for controlling access to and corruption of information in computer systems
US5283779A (en) * 1990-04-20 1994-02-01 Sony Corporation Rewritable optical disc
US5265230A (en) * 1990-08-29 1993-11-23 Hewlett-Packard Company Method and apparatus for determining sector status in a data storage device by writing a status of read-only, writable, or obliterated in an error recovery area of each sector
US5136569A (en) * 1990-09-28 1992-08-04 International Business Machines Corporation Optical disk recorder for diverse media types and having a predetermined initialization or start-up procedure
US5485439A (en) * 1990-10-30 1996-01-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Method for recording/reproducing information and apparatus therefor
EP0509637A3 (en) * 1991-03-15 1993-06-02 Fujitsu Limited Magnetic tape storage apparatus
JPH04287254A (ja) 1991-03-18 1992-10-12 Hitachi Ltd ファイルの破壊防止方式
US5341359A (en) * 1991-09-17 1994-08-23 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Abnormality detection of a recording medium in a magneto-optical recording system
US5369533A (en) * 1992-12-30 1994-11-29 International Business Machines Corporation Data storage device having different storage densities for differing types of data

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000072322A1 (fr) * 1999-05-20 2000-11-30 Hitachi Maxell Limited Memoire amovible et lecteur de memoire amovible
US7043602B2 (en) 2004-03-30 2006-05-09 Hitachi, Ltd. Diskarray system
US7024522B2 (en) 2004-05-24 2006-04-04 Hitachi, Ltd. Worm guarantee storage device employing block write inhibition information
US8122154B2 (en) 2004-10-13 2012-02-21 Hitachi, Ltd. Storage system
US7346599B2 (en) 2004-10-20 2008-03-18 Hitachi, Ltd. Storage system and method of managing data stored in a storage system
US7987329B2 (en) 2004-10-28 2011-07-26 Hitachi, Ltd. Storage system and method of controlling the same
JP2006178849A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Hitachi Ltd データ処理システム及び方法
JP4618785B2 (ja) * 2004-12-24 2011-01-26 株式会社日立製作所 データ処理システム及び方法

Also Published As

Publication number Publication date
US6317281B1 (en) 2001-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0713705A (ja) ディスク装置
US6243796B1 (en) Recording medium and recording or reproduction apparatus that provides protection from unauthorized use of the medium
US6735033B1 (en) Method for recovering from shock events occurring to a disk drive during data write operations to improve data reliability
US5463758A (en) System and method for reducing seek time for read operations in mirrored DASD files
EP0272029B1 (en) Erasable optical disk and optical information recording and reproducing apparatus having means for managing defective sector
WO1987002818A1 (en) Data recording/regenerating device
JP3634809B2 (ja) Av用途のディスク記憶装置及び同装置におけるセクタエラー時の処理方法
US5799145A (en) Disk drive apparatus having security function using password
US20050231846A1 (en) Write-once read-many hard disk drive using a WORM pointer
US6272086B1 (en) Low cost tamper-resistant method for write-once read many (WORM) storage
KR100212990B1 (ko) 하드디스크드라이브의데이타어드레스마크구성및처리방법
JPH02216672A (ja) 光ディスクドライブ装置
KR100532411B1 (ko) 온도에 따른 데이터 저장 시스템 제어 방법 및 장치
US7206990B2 (en) Data sector error handling mechanism
JPH0991783A (ja) No−IDデータ記憶ディスクのドライブ・データ・セクタのフォーマット装置及び方法
US5353170A (en) Error recovery data storage system and method with two position read verification
US20050235095A1 (en) Write-once read-many hard disk drive using a WORM LBA indicator
US20040042105A1 (en) Method, apparatus, and medium including computer readable code for controlling a hard disc drive
EP0567170A1 (en) Optical disk with rewritable and write-once areas
EP0490400B1 (en) Information storage apparatus
US10424334B1 (en) Data storage device formatting a disk surface with a write format and a read format
JP3909702B2 (ja) パスワード制御方法
KR100383638B1 (ko) 컴퓨터바이러스 방지를 위한 자기디스크 기록장치의바이러스백업프로그램을자기디스크에기록하는방법
JPS61206905A (ja) 磁気デイスク装置におけるコピ−防止方式
JP2823172B2 (ja) 書換形相変化光記憶方式