JPH07136281A - ラッピングシース - Google Patents

ラッピングシース

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JPH07136281A
JPH07136281A JP5288301A JP28830193A JPH07136281A JP H07136281 A JPH07136281 A JP H07136281A JP 5288301 A JP5288301 A JP 5288301A JP 28830193 A JP28830193 A JP 28830193A JP H07136281 A JPH07136281 A JP H07136281A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業性が良好で、かつラッピングを保持しつ
つバルーンを体内またはシース内に挿入可能なラッピン
グシースを提供する。 【構成】 筒状の第1シース3と、軸方向に2本の切り
裂き用線13が形成され、一端が切り裂き用線13に沿って
一部切り裂かれ、取っ手17が取り付けられた筒状の第2
シース5とを備えたラッピングシース1。このラッピング
シース1によってラッピングしたバルーン33aを被覆して
保管する。使用時には、第1シース3を先端方向へ引き
抜き、半分露出されたバルーン33aをシース45内へ挿入
する。さらに、第2シース5の取っ手17をもって外側に
引き裂き、残りの半分が露出されたバルーン33aをシー
ス45内へ挿入する。ラッピングシース1は2回に分けて
外すことができるので、ラッピングが解けることが防止
された。また、先に解いた第1シース3は外してしまう
ので、ラッピングシース1が邪魔にならず、作業が容易
であった。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、体内またはシース内へ
の挿入を容易とするためにバルーンをラッピングするラ
ッピングシースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、IABPバルーンカテーテルを体
内に挿入する際は、嵩の大きいバルーンをラッピングし
て(即ち、折り畳んで)、直接またはシースを通して挿
入している。
【0003】通常、このラッピングが解けないように、
保管時には、図19に示すように、1本の筒状のラッピ
ングシース201によってラッピング状態のバルーン2
03を被覆している。ラッピングシース201は、保管
時にバルーン203のラッピングぐせをつけ、バルーン
203を損傷から保護しているとともに、挿入時には、
抜き去って、ラッピングぐせのついたままのバルーン2
03を解けないうちに迅速に体内またはシース内へ挿入
する。しかし、このラッピングシース201では、全て
バルーン203から抜き去ってからバルーン203を体
内またはシース内に挿入するまでに、どうしてもある程
度の時間がかかってしまう。この間、バルーン203の
ラッピングは、かなり解けやすい状態にある。解けてき
た場合には、体内またはシース内へのバルーン203の
挿入が困難となり、無理に挿入しようとするとバルーン
203の表面を傷つけてしまい、危険であった。
【0004】この観点から、図20に示すような同様な
1本の筒状のラッピングシースではあるが、引き裂き可
能に2本の切り裂き用線207が形成されたラッピング
シース205が提案された。このラッピングシース20
5によれば、先端部に設けられた2つの取っ手209を
互いに外側に引き離すことにより段階的に引き裂くこと
ができる。従って、バルーン211を部分的に開放しつ
つ、体内またはシース内に挿入できるので、バルーン2
11のラッピングが解けてしまうことが激減される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ラッピングシース205では、2つの取っ手209を各
々両手で持って少しづつ引き裂きつつ、体内またはシー
ス内にバルーン211を挿入しなければならない。この
ため、1人で引き裂きつつ、同時に体内またはシース内
へバルーン211を挿入することはできず、2人で作業
しなければならなかった。細かい作業を狭い場所で2人
で行うことは困難であった。また、段階的に少しづつ引
き裂いては、体内またはシース内へ挿入することを繰り
返して行えば1人でも作業できるが、この場合には、体
内またはシース内に挿入する際に引き裂いたラッピング
シース205が先端にあるので、作業の邪魔になり、う
まくバルーン211を体内またはシース内へ挿入するこ
とが困難であった。従って、いずれにしても良好に作業
することができなかった。
【0006】従って、本発明は、上記課題を解決し、作
業性が良好で、かつラッピングを保持しつつバルーンを
体内またはシース内に挿入可能なラッピングシースを提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本第1発明のラッピング
シースは、体内またはシース内への挿入を容易とするた
めにバルーンをラッピングするラッピングシースにおい
て、ラッピングシースの前後に2つ以上に分割されたこ
とにより、部分的にバルーンを開放可能としたことを特
徴とする。
【0008】本第2発明のラッピングシースは、体内ま
たはシース内への挿入を容易とするためにバルーンをラ
ッピングするラッピングシースにおいて、先端部に1つ
の取っ手を有することにより、ラッピングシースを引き
裂きつつ、部分的にバルーンを開放可能としたことを特
徴とする。
【0009】本第3発明のラッピングシースは、体内ま
たはシース内への挿入を容易とするためにバルーンをラ
ッピングするラッピングシースにおいて、ラッピングシ
ースの前後方向に伸縮自在であることにより、部分的に
バルーンを開放可能としたことを特徴とする。
【0010】
【作用】本第1発明のラッピングシースによれば、ラッ
ピングシースの前後に2つ以上に分割できるので、ラッ
ピングシースを部分的に2回以上に分けて外すことがで
きる。従って、バルーンを部分的に開放した度に段階的
にバルーンを体内またはシース内に挿入することができ
る。このため、ラッピングシースを解いてから体内また
はシース内へバルーンを挿入するまでの時間がかなり短
縮されるので、体内またはシース内へ挿入する前にバル
ーンのラッピングが解けてしまうことが防止される。し
かも、本第1発明のラッピングシースによれば、部分ご
とにラッピングを外してしまうので、体内またはシース
内へ挿入する際にラッピングシースが邪魔にならず、作
業が容易である。
【0011】本第2発明のラッピングシースによれば、
1つの取っ手により、先端からラッピングシースを引き
裂くことができる。この際、取っ手が1つであるので、
片手でラッピングシースを引き裂くことができる。従っ
て、ラッピングシースを徐々に片手で外しつつ、もう片
方の手でバルーンを体内またはシース内に挿入すること
ができる。このため、1人でも容易に作業することがで
きる。この際、解いたラッピングシースは、解いている
片手で支持しているので、邪魔にはならない。しかも、
本第2発明のラッピングシースによれば、上記のように
ラッピングシースを解きつつ、体内またはシース内へバ
ルーンを挿入することができるので、上記第1発明と同
様に、ラッピングシースを解いてから体内またはシース
内へバルーンを挿入するまでの時間がかなり短縮され、
体内またはシース内へ挿入する前にバルーンのラッピン
グが解けてしまうことが防止される。
【0012】本第3発明のラッピングシースは、その前
後方向に伸縮自在であるので、ラッピングシースを縮ま
せつつバルーンを徐々に開放し、バルーンを徐々に体内
またはシース内へ挿入することができる。このため、上
記第1及び第2発明と同様に、ラッピングシースを解い
てから体内またはシース内へバルーンを挿入するまでの
時間がかなり短縮されるので、体内またはシース内へ挿
入する前にバルーンのラッピングが解けてしまうことが
防止される。また、本第3発明のラッピングシースは、
伸縮自在なラッピングシースを縮ませるといった片手で
も十分に行えるごく簡易な作業によって、バルーンを部
分的に開放させることができる。このため、作業性が良
好である。
【0013】
【実施例】以上説明した本発明の構成・作用を一層明ら
かにするために、以下に本発明の好適な実施例を説明す
る。 [実施例1]図1に本実施例1のラッピングシース1に
よってバルーンを被覆した状態を示す。
【0014】本実施例1のラッピングシース1は、第1
シース3と第2シース5とから構成される。第1シース
3は、筒状体であって、両端7はテーパー状にやや広が
っている。第1シース3に適用可能な材料としては、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリウレタン、フッ素樹
脂等が挙げられる。
【0015】第2シース5は、第1シース3とほぼ同じ
長さの筒状体である。第2シース5は、第1シース3と
同様な材料から構成されるが、第1シース3に比べて柔
軟な材質、例えば、ポリウレタン、フッ素樹脂等から構
成されている。また、第2シース5には、軸方向に沿っ
て等間隔に2本の切り裂き用線13が形成されている。
第1シース3側の端部9は、第1シース3と同様にテー
パー状にやや広がっている。他端11は、切り裂き用線
13に沿って一部切り裂かれており、それぞれ切り裂か
れた2つの端部15には、筒状の取っ手17が取り付け
られている。取っ手17は、図2(イ)にその斜視図、
図2(ロ)にそのA−A断面図を示すように、内筒1
9、弾性の中間筒21及びコップ状の外筒23の3つの
筒状体からなり、内筒19と外筒23とが一体成形さ
れ、内筒19と弾性の中間筒21との間部25に端部1
5が挾持されている。
【0016】次に、本実施例1のラッピングシース1を
適用する方法を説明するために、IABPバルーンカテ
ーテルについて説明する。図3に本実施例1で使用する
IABPバルーンカテーテル31を示す。尚、図3にお
いては、バルーン部33をラッピングシース1によって
被覆していない状態を示しているが、保管時には、図1
のように、バルーン部33はラッピングシース1をはめ
込むことによって被覆されている。
【0017】IABPバルーンカテーテル31は、バル
ーン部33と、チューブ部35と、操作部37とから構
成される。バルーン部33は、細長い風船状に膨張可能
なバルーン33aと、バルーン33aの中心を貫通する
内カテーテル33bと、バルーン33a及び内カテーテ
ル33bの先端を固着するX線不透過のチップ33cと
から構成される。
【0018】チューブ部35は、バルーン部33の内カ
テーテル33bが連続しており、その外側に外カテーテ
ル35aが配置されている。外カテーテル35aは、バ
ルーン33aと接着されている。また、外カテーテル3
5aの内側には、X線不透過のカラー35bが設けられ
ている。さらに、内カテーテル33bは、操作部37よ
りの50cm〜70cmの間に、2cm毎にマーク35
cが付けられている。
【0019】操作部37は、固定翼37aと、カテーテ
ルホルダー37bと、Yコネクター37cと、ルアー3
7dと、ルアーキャップ37e付のスタイレット37f
と、本体チューブ37gとから構成される。尚、操作部
37の詳細な構成については、周知であるので、詳細な
説明を省略する。
【0020】ここで、本実施例1のラッピングシース1
を適用する方法を図4(イ)〜図7(ロ)までの模式説
明図に基づいて説明する。まず、第1に、図4(イ)に
示すように、ラッピングシース1で被覆したIABPバ
ルーンカテーテル31の本体チューブ37gに一方栓4
1を差し込み、図4(ロ)に示すように、一方栓41に
注射筒43をセットし、バルーン33a内を陰圧となる
ように注射筒43を引く。
【0021】次いで、図5(イ)に示すように、第1シ
ース3を先端方向(即ち、矢印方向)へ引き抜く。ここ
で、第1シース3を引き抜く作業は、片手で容易に行え
る作業である。そして、図5(ロ)に示すように、第1
シース3を外したことにより半分露出されたバルーン3
3aを予め大腿動脈に穿刺したシース45内へ素早く挿
入する。ここで、バルーン33aは、半分のみ露出され
た段階でシース45内に挿入されるので、ラッピングシ
ース1(第1シース3)を解いてからシース45内へ挿
入されるまでの時間が約半分に短縮される。かつ、バル
ーン33aの残り半分は、ラッピングシース1(第2シ
ース5)によってラッピングを保持された状態であるの
で、ラッピングシース1(第1シース3)を解いた半分
のラッピングも幾分保持する。従って、シース45内へ
挿入する前にバルーン33aのラッピングが解けてしま
うことが防止される。
【0022】さらに、図6(イ)に示すように、第2シ
ース5の取っ手17をそれぞれ両手でもって外側(即
ち、矢印方向)に引き裂く。ここで、第2シース5は、
比較的柔軟であるので、引き裂く際に適当にしなり、う
まく引き裂くことができる。そして、図6(ロ)に示す
ように、残りの半分が露出されたバルーン33aを素早
くシース45内へ挿入する。ここで、バルーン33a
は、前記と同様に、半分のみ露出された段階でシース4
5内に挿入されるので、ラッピングシース1(第2シー
ス5)を解いてからシース45内へ挿入されるまでの時
間が約半分に短縮されている。かつ、バルーン33aの
残り半分は、シース45内に挿入されている状態である
ので、ラッピングシース1(第2シース5)を解いた半
分のラッピングも幾分保持する。従って、シース45内
へ挿入する前にバルーン33aのラッピングが解けてし
まうことが防止された。しかも、本実施例1のラッピン
グシース1によれば、先に解いた第1シース3は外して
しまうので、シース45内へ挿入する際に解いた部分の
ラッピングシース1(第1シース3)が邪魔にならず、
作業が容易である。
【0023】その後は、図7(イ)に示すように、従来
と同様にバルーン33aをさらに体内へ押し込んで、図
7(ロ)に示すように、一方栓41を取り外し、延長チ
ューブ47につなぐ。本実施例1のラッピングシース1
によれば、ラッピングシース1の前後に第1シース3と
第2シース5との2つに分割したので、ラッピングシー
ス1を部分的に2回に分けて外すことができた。従っ
て、バルーン33aを半分ごとに開放し、2段階に渡っ
てバルーン33aをシース45内に挿入することができ
た。即ち、第1シース3を解いてからシース45内へバ
ルーン33aを挿入するまでの時間が、従来のようにラ
ッピングシース1全体を解くのに比べて半分に短縮さ
れ、かつ第2シース5を解いてからシース45内へバル
ーン33aを挿入するまでの時間も半分に短縮されたの
で、シース45内へ挿入する前にバルーン33aのラッ
ピングが解けてしまうことが防止された。また、第1シ
ース3を取り外した後にも、残り半分が第2シース5に
よって保護されているので、バルーン33aを挿入する
際に他の突起物、例えば、針やメス等からバルーン33
aを保護する。しかも、本実施例1のラッピングシース
1によれば、先に解いた第1シース3は外してしまうの
で、シース45内へ挿入する際にラッピングシース1が
邪魔にならず、作業が容易であった。
【0024】また、本実施例1のラッピングシース1に
よれば、ラッピングを保持するためにバルーン33a内
を陰圧にするが、この際にトラブルが生じて陰圧にでき
なかったり、あるいは陰圧を保持することができない場
合にも、ラッピングが保持されているので、シース45
内に挿入することができる。
【0025】さらに、本実施例1のラッピングシースに
よれば、シース45なしで直接体内にIABPバルーン
カテーテルを挿入する場合にも、ラッピングが保持され
ているので、適用可能である。尚、本実施例1では、第
2シース5に切り裂き用線13を形成したが、第2シー
ス5も第1シース3と同様な筒状に形成することもでき
る。この場合には、第2シース5は、手元側に抜取り、
必要であれば、後に適当な手段、例えば、切断によって
IABPバルーンカテーテルから取り去る。 [実施例2]図8に本実施例2のラッピングシース51
によってバルーンを被覆した状態を示す。
【0026】本実施例2のラッピングシース51は、第
1シース53と第2シース55とから構成される。第1
シース53は、上記実施例1の第1シース3と同様に構
成されている。第2シース55は、第1シース53とほ
ぼ同じ長さの筒状体である。第2シース55は、上記実
施例1の第2シース5と同様な材料から構成される。ま
た、第2シース55には、軸方向を中心として螺旋状の
切り裂き用線63が形成されている。第1シース53と
は反対側の端部65は、一部切り裂かれており、上記実
施例1と同様な筒状の取っ手67が取り付けられてい
る。
【0027】次に、本実施例2のラッピングシース51
を適用する方法を説明する。尚、IABPバルーンカテ
ーテルについては、上記実施例1と同様である。作業手
順は、第1シース53を引き抜いてバルーン33aの半
分をシース45内に挿入するまでは、上記実施例1と全
く同様であるので、省略する。
【0028】次に、図9(イ)に示すように、第2シー
ス55の取っ手67を片手でもって螺旋状に引き裂く。
そして、図9(ロ)に示すように、残りの半分が露出さ
れたバルーン33aを素早くシース45内へ挿入する。
ここで、第2シース55は、取っ手67が一つであるの
で、片手で作業できる。従って、作業性が良好である。
【0029】その後は、上記実施例1と同様である。上
記実施例2のラッピングシース51によれば、上記実施
例1と同様な効果を有するうえに、第2シース55を取
り外す作業を片手でできるように構成されているので、
さらに作業性が向上されている。
【0030】尚、第2シース55は、全て取り外してか
らシース45内に挿入しなくとも、少しづつ取り外しな
がら第2シース55を手元側にずらしつつバルーン33
aをシース45内に挿入してもよい。この場合には、さ
らに、ラッピングが解ける可能性が激減される。
【0031】また、取っ手67は、第1シース53側に
設けてもよい。この場合には、上記のように少しづつ取
り外しながらバルーン33aをシース45内に挿入する
際に、第2シース55を手元側にずらす必要がないの
で、より作業性が良好である。さらに、上記実施例2で
は、取っ手67をもってバルーン33aの周りをまわし
つつ螺旋状に引き裂いたが、軽くゆっくりと取っ手67
を同一方向に引っ張ることにより、第2シース55を回
転させつつ引き裂いてもよい。 [実施例3]図10に本実施例3のラッピングシース8
1によってバルーンを被覆した状態を示す。
【0032】本実施例3のラッピングシース81は、第
1シース83と第2シース85とから構成される。第1
シース83は、上記実施例1の第1シース3と同様に構
成されている。第2シース85は、第1シース83とほ
ぼ同じ長さの筒状体である。第2シース85は、上記実
施例1の第2シース5と同様な材料から構成される。従
って、上記実施例1及び2に比べ、第2シース85はや
や硬質に形成されている。また、第2シース85には、
軸方向に沿って等間隔に2本の切り裂き用線93が形成
されている。第1シース83側の先端部89は、切り裂
き用線93に沿って一部切り裂かれており、それぞれ切
り裂かれた2つの端部95は、外側方向に広がってい
る。
【0033】次に、本実施例3のラッピングシース81
を適用する方法を説明する。尚、IABPバルーンカテ
ーテルについては、上記実施例1と同様である。作業手
順は、第1シース53を引き抜いてバルーン33aの半
分をシース45内に挿入するまでは、上記実施例1と全
く同様であるので、省略する。
【0034】次に、図11に示すように、第2シース8
5をシース45に押し付ける。すると、第2シース85
は、端部95がシース45の外側に開いているので、切
り裂き用線93に沿って切り裂かれる始める。このま
ま、シース45方向に第2シース85を押し込む。この
ことによって、第2シース85を解きながら、バルーン
33aをシース45内へ挿入することができる。ここ
で、第2シース85は、押し込むのみの作業で取り外せ
るので、作業が非常に容易である。
【0035】その後は、上記実施例1と同様である。上
記実施例3のラッピングシース81によれば、上記実施
例1と同様な効果を有するうえに、バルーン33aをシ
ース45内に挿入しつつ第2シース85を取り外すこと
ができるので、よりラッピングが解けてしまうことが防
止されている。しかも、第2シース85は、押し込むの
みの作業であるので、作業性が向上されている。
【0036】尚、本実施例3の第2シース85は、片手
で容易に作業できるので、第1シース83と第2シース
85との2つに分割されておらず、バルーン33a全体
を被覆する第2シース85の1つのみからなるラッピン
グシースであってもよい。この場合には、最初からラッ
ピングシース(本実施例3の第2シース85と同様な構
成)をシース45に押し付けてラッピングシースをバル
ーン33aから解きつつ、バルーン33aをシース45
内へ挿入することができるので、バルーン33aのラッ
ピングが解けてしまうことが防止されるとともに、片手
で作業できるので、作業性の点でも良好である。
【0037】また、シース45に切り裂き用線93を切
り裂くガイドを設けてもよい。この場合には、ラッピン
グシース81をシース45に押し付けることによって、
ガイドが切り裂き用線93を切り裂いていくので、より
スムーズである。 [実施例4]図12に本実施例4のラッピングシース1
01の断面図を示す。
【0038】本実施例4のラッピングシース101は、
第1シース103と第2シース105とから構成され
る。第2シース105は、上記実施例1の第1シース3
と同様な材料から構成されている。第2シース105
は、筒状であって、第1シース103側の端部107よ
り少し内側に円周に沿って外側に向かう突条109が形
成されている。
【0039】第1シース103は、第2シースと同様な
材料から構成されているが、互いに異なる材料であって
もよい。第1シース103は、第2シース105よりも
径が大きく、ほぼ第2シース105の突条109と同じ
内径を有する。第1シース103は、第2シース105
側の端部111が一定の長さだけ突条109の外径より
も小さい内径に形成されている。また、その小さい内径
の端部111よりも少し内側には、中心に向かう突条1
13が形成されている。
【0040】従って、第1シース103と第2シース1
05とは、第2シース105の突条109が第1シース
103の端部111及び突条113によって係止される
ことによって結合しているが、第1シース103を第2
シース105側に強く押し込んだ場合には、第1シース
103の突条113は、第2シース105の突条109
との当接を乗り越える。このため、第1シース103と
第2シース105とは、互いに重なり合うことができ
る。
【0041】次に、本実施例4のラッピングシース10
1を適用する方法を説明する。尚、IABPバルーンカ
テーテルについては、上記実施例1と同様である。作業
手順は、第1シース3を引き抜く手前までは、上記実施
例1と同様であるので、省略する。
【0042】次いで、図13(イ)に示すように、第1
シース103を第2シース105側(即ち、手元側)へ
押し込む。ここで、第1シース103を押し込む作業
は、片手で容易に行える作業である。すると、図13
(ロ)に示すように、第1シース103は、第2シース
105と重なり合い、バルーン33aの先端半分が露出
される。そして、上記実施例1と同様に半分露出された
バルーン33aを予め大腿動脈に穿刺したシース45内
へ素早く挿入する(矢印a方向)。
【0043】さらに、重なり合った第2シース105と
第1シース103とを手元側に引き抜き(矢印b方
向)、バルーン33aの残りの半分をシース45内へ挿
入する。必要であれば、後に適当な手段、例えば、切断
によってIABPバルーンカテーテルから取り去る。
【0044】本実施例4のラッピングシース101によ
れば、第1シース103は第2シース105に重ねてし
まうので、シース45内へ挿入する際に解いた部分のラ
ッピングシース101(第1シース103)が邪魔にな
らない。また、第1シース103を際2シース側へ押し
込む作業は片手でできる容易な作業である。従って、作
業性が良好である。しかも、上記実施例1と同様に、ラ
ッピングシース101を2つに分けているので、バルー
ン33aのラッピングが解けてしまうことが防止され
る。
【0045】尚、第1シース103及び第2シース10
5には、予め切れ目を形成しておき、バルーン33aか
ら外した後に切れ目によってIABPバルーンカテーテ
ルから外してもよい。また、上記実施例4では、第1シ
ース103を先端側とし、第2シース105を手元側と
したが、逆に第2シース105を先端側とし、第1シー
ス103を手元側にしてもよい。 [実施例5]図14に本実施例5のラッピングシース1
21によってバルーンを被覆した状態を示す。
【0046】本実施例5のラッピングシース121は、
上記実施例2の第2シース55と同様に、軸方向を中心
として螺旋状の切り裂き用線123が形成されている。
その先端側の端部125は、一部切り裂かれており、上
記実施例1と同様な筒状の取っ手127が取り付けられ
ている。
【0047】次に、本実施例5のラッピングシース12
1を適用する方法を説明する。尚、IABPバルーンカ
テーテルについては、上記実施例1と同様である。作業
手順は、第1シース3を引き抜く手前までは、上記実施
例1と同様であるので、省略する。
【0048】次に、図15に示すように、ラッピングシ
ース121の取っ手127を片手でもって螺旋状に引き
裂きつつ、バルーン33aをシース45内へ挿入する。
ここで、ラッピングシース121は、取っ手127が一
つであるので、片手で作業できる。従って、作業性が良
好である。尚、引き裂き方は、上記実施例2と同様に、
取っ手127をもってバルーン33aの周りをまわしつ
つ螺旋状に引き裂いたが、軽くゆっくりと取っ手127
を同一方向に引っ張ることにより、ラッピングシース1
21を回転させつつ引き裂いてもよい。
【0049】その後は、上記実施例1と同様である。上
記実施例5のラッピングシース121によれば、ラッピ
ングシース121を取り外しつつバルーン33aをシー
ス45内へ挿入できるので、バルーン33aのラッピン
グが解けてしまうことが防止されている。しかも、ラッ
ピングシース121を解く作業が片手でできるので、作
業性も向上されている。
【0050】尚、取っ手127は、先端側に設けなくと
も、手元側であってもよい。この場合には、ラッピング
シース121を少しづつ取り外しながらラッピングシー
ス121を手元側にずらしつつバルーン33aをシース
45内に挿入する。また、切り裂き用線123は、螺旋
状でなくとも、片手で切り裂くことができればいずれの
形状でもよい。あるいは、図16に示すような、軸方向
に沿った2本の近接した直線状でもよい。この場合に
も、近接した2本の切り裂き用線123aに挟まれた端
部123bに設けられた取っ手127aを片手で引っ張
ることにより、ラッピングシース121aが徐々に解け
る。または、切り裂き用線は1本で、切り裂き用線に沿
って内周から糸状のものを引っ張ることにより、切り裂
き用線を切り裂いてもよい。 [実施例6]図17に本実施例6のラッピングシース1
41によってバルーンを被覆した状態を示す。
【0051】本実施例6のラッピングシース141は、
上記実施例1の第2シース5と同様な材料から構成され
る。ラッピングシース141は、筒状であるが、その側
面143が前後に伸縮自在にじゃばら状となっている。
次に、本実施例6のラッピングシース141を適用する
方法を説明する。尚、IABPバルーンカテーテルにつ
いては、上記実施例1と同様である。
【0052】作業手順は、第1シース3を引き抜く手前
までは、上記実施例1と同様であるので、省略する。次
に、図18に示すように、ラッピングシース141の前
後を片手でもって少しづつ押さえて徐々に縮ませ(矢印
c方向)、バルーン33aをシース45内へ挿入する
(矢印d方向)。尚、ラッピングシース141をシース
45の先端に押しつけることによってラッピングシース
141を縮ませてもよい。そして、バルーン33a全体
をシース45内へ挿入した後は、縮んだラッピングシー
ス141を手元側に引き抜く。この際、必要であれば、
適当な手段によって、IABPバルーンカテーテルから
取り外す。
【0053】その後は、上記実施例1と同様である。上
記実施例6のラッピングシース141によれば、ラッピ
ングシース141を縮ませつつ、バルーン33aをシー
ス45内へ挿入できるので、バルーン33aのラッピン
グが解けてしまうことが防止されている。しかも、ラッ
ピングシース141を縮ませる作業が片手でできるの
で、作業性も向上されている。
【0054】尚、バルーン33aをシース45内へ挿入
後にIABPバルーンカテーテルからラッピングシース
141を取り外すために、ラッピングシース141には
切れ目を形成しておいてもよい。また、本実施例6のラ
ッピングシース141は、上記実施例1の第2シースと
して適用することもできる。
【0055】尚、上記実施例1〜実施例4においては、
第1シース3,53,83,103と第2シース5,5
5,85,105との長さの比を1:1としたが、これ
に限らず、1:2等いずれの比であってもよい。また、
第1シース3,53,83,103と第2シース5,5
5,85,105との2本に分けているが、3本以上に
分ければ、さらにラッピングが解けることが防止され
る。
【0056】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明はこうした実施例に何等限定されるものではな
く、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる
態様で実施し得ることは勿論である。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のラッピン
グシースによれば、作業性が良好で、かつラッピングを
保持しつつバルーンを体内またはシース内に挿入するこ
とができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 上記実施例1のラッピングシースを示す構
成図である。
【図2】 取っ手を示す説明図であって、(イ)はそ
の斜視図、(ロ)はそのA−A断面図である。
【図3】 IABPバルーンカテーテルを示す構成図
である。
【図4】 上記実施例1のラッピングシースを使用す
る方法を示す模式説明図である。
【図5】 上記実施例1のラッピングシースを使用す
る方法を示す模式説明図である。
【図6】 上記実施例1のラッピングシースを使用す
る方法を示す模式説明図である。
【図7】 上記実施例1のラッピングシースを使用す
る方法を示す模式説明図である。
【図8】 上記実施例2のラッピングシースを示す構
成図である。
【図9】 上記実施例2のラッピングシースを使用す
る方法を示す模式説明図である。
【図10】 上記実施例3のラッピングシースを示す構
成図である。
【図11】 上記実施例3のラッピングシースを使用す
る方法を示す模式説明図である。
【図12】 上記実施例4のラッピングシースを示す構
成図である。
【図13】 上記実施例4のラッピングシースを使用す
る方法を示す模式説明図である。
【図14】 上記実施例5のラッピングシースを示す構
成図である。
【図15】 上記実施例5のラッピングシースを使用す
る方法を示す模式説明図である。
【図16】 上記実施例5のラッピングシースの他の態
様を示す構成図である。
【図17】 上記実施例6のラッピングシースを示す構
成図である。
【図18】 上記実施例6のラッピングシースを使用す
る方法を示す模式説明図である。
【図19】 従来のラッピングシースを示す構成図であ
る。
【図20】 さらに他の従来のラッピングシースを示す
構成図である。
【符号の説明】
1,51,81,101,121,121a,141,
201,205・・・ラッピングシース、3,53,8
3,103・・・第1シース、5,55,85,105
・・・第2シース、17,67,127,209・・・
取っ手、13,63,93,123,207・・・切り
裂き用線、35a・・・外カテーテル、33a,20
3,211・・・バルーン、33b・・・内カテーテ
ル、45・・・シース。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 体内またはシース内への挿入を容易とす
    るためにバルーンをラッピングするラッピングシースに
    おいて、 ラッピングシースの前後に2つ以上に分割されたことに
    より、部分的にバルーンを開放可能としたことを特徴と
    するラッピングシース。
  2. 【請求項2】 体内またはシース内への挿入を容易とす
    るためにバルーンをラッピングするラッピングシースに
    おいて、 先端部に1つの取っ手を有することにより、ラッピング
    シースを引き裂きつつ、部分的にバルーンを開放可能と
    したことを特徴とするラッピングシース。
  3. 【請求項3】 体内またはシース内への挿入を容易とす
    るためにバルーンをラッピングするラッピングシースに
    おいて、 ラッピングシースの前後方向に伸縮自在であることによ
    り、部分的にバルーンを開放可能としたことを特徴とす
    るラッピングシース。
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