JPH0713341B2 - よこ入れ制御装置 - Google Patents

よこ入れ制御装置

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JPH0713341B2
JPH0713341B2 JP8995986A JP8995986A JPH0713341B2 JP H0713341 B2 JPH0713341 B2 JP H0713341B2 JP 8995986 A JP8995986 A JP 8995986A JP 8995986 A JP8995986 A JP 8995986A JP H0713341 B2 JPH0713341 B2 JP H0713341B2
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【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、ジエット織機用のドラム式のよこ入れ装置に
関し、特によこ糸係止ピンの係止タイミングを自動的に
制御する技術に係る。
発明の背景 この種のドラム式よこ入れ装置は、回転ヤーンガイドの
回転運動によって、給糸体からよこ糸を引き出し、その
よこ糸を静止状態の測長貯留用のドラムの外周面に順次
巻付けることによって、1ピックのよこ入れに必要な長
さのよこ糸を測長しながら貯留し、上記ドラムの外周面
に対する係止ピンの進退運動によって、よこ糸をドラム
の周面で係止し、またよこ入れ時に貯留状態のよこ糸を
解舒する。この解舒時点で、よこ入れ用のノズルは、圧
力流体をたて糸開口中に噴射して、測長後のよこ糸をた
て糸開口中によこ入れし、たて糸と交錯させる。
ところで、上記回転ヤーンガイドの回転運動機構、およ
び係止ピンの進退駆動機構は、織機の主運動と同期させ
るために、織機のクランク軸と機械的に連結されてい
る。ところが、上記機構がクランク軸と連結されると、
織機が高速化したとき、係止ピンの機械的な追従速度に
限界があり、また、多色よこ入れのとき、自由なよこ入
れ選択が困難となる。
このような不都合は、回転ヤーンガイドおよび係止ピン
の駆動源を織機のクランク軸から取らないで、回転ヤー
ンガイドを専用のモータで駆動し、また係止ピンをプラ
ンジャ例えばソレノイドで駆動することによって、解消
できる。
しかし、実際のよこ入れでは、ドラムに貯留されるよこ
糸の巻付け張力の変化などにより、よこ入れ速度が変化
するため、係止ピンの進退運動のタイミングが固定的に
設定されていると、ドラム上の貯留状態のよこ糸が1ピ
ックのよこ入れに必要な長さより多く、またはそれより
少なく解舒され、その結果、測長量に過不足が生じるこ
とになる。
従来技術 例えば、特開昭57-29640号の発明は、そのような測長量
の過不足を解決するために、ドラム上に光学的なセンサ
ーを設け、実際の解舒量を検知し、それに基づいて糸ク
ランプを制御している。ここで、光学的なセンサーが正
確に動作すれば、上記の発明は、非常に有効である。し
かし、よこ糸のセンサー部分の通過時間が短時間であ
り、また風綿等がそのセンサーの前面を通過したり、あ
るいは外部から強い光が入射されると、そのセンサー
は、それらの状態を検出し、誤動作しやすくなる。この
結果、そのときのよこ入れは、不完全、または不安定な
状態となり、よこ入れ不良を起こし、織機を停止させる
原因となっている。
先行技術 そこで、特許出願人は、上記の発明をさらに改良し、実
際のよこ入れ状態に応じて、係止ピンの係止タイミング
を適切な方向に自動的に修正し、また、よこ入れ状態の
検知過程で、誤動作の可能性を判断し、そのときの誤補
正を未然に防止することを目的として、特願昭60-07115
7号「よこ入れ制御方法およびその装置」を既に提案し
ている。
その、発明は、よこ糸の解舒時に、測長貯留用のドラム
上で解舒されるよこ糸の巻数を、例えば光学的なセンサ
ーで検知し、採取巻数の解舒時点と、あらかじめ設定さ
れた基準の係止タイミングとを比較し、それらのタイミ
ングの時間差を求め、この時間差によって、上記基準の
係止タイミングを修正するようにしている。
またこのような補正過程で、1ピックのよこ入れに必要
な巻数より多いあるいはその巻数より少ないパルス数の
信号が光学的センサーから誤情報として入力されたと
き、上記の補正は行われず、もとのままに設定される。
これによって、誤修正が確実に防止できる。このように
して、制御装置は、織機の1回転毎、つまり1サイクル
毎に、あるいは数サイクル毎に、係止ピンの係止タイミ
ングを適切なタイミングに設定していく。
光学的なセンサーの誤動作の確率は、前記従来例の光学
的なセンサーと基本的に同じである。しかし、検知信号
のパルス数に過不足が生じたときに、制御装置は、一連
の補正動作を行わないため、誤動作の頻度は最小限度に
抑えられる。
ところが、上記特願昭60-071157号の発明では、係止タ
イミングの修正は、次回以降のよこ入れ時に、はじめて
係止ピンの運動に影響するため、よこ入れ状態が急激に
変化したとき、係止ピンの係止動作はそれに追従できな
い。この結果、そのときにロングピックやショートピッ
クが発生し、よこ入れ不良となって、よこ止まりが起き
やすくなる。
ここで、よこ入れ状態の急激な変化を起こす原因として
種々あるが、そのうち予見できるものとして、下記の場
合が挙げられる。
(1) 織機が長時間停止していたときなど、供給源か
らの空気がエア圧調整弁からタンク内へもれるため、タ
ンク内の圧力が上昇し、起動時、連続稼動時よりもよこ
糸が高い圧力で飛走する場合。
(2) 多色よこ入れにおいて、パターンによりあるよ
こ糸についてのよこ入れ装置が長い時間にわたって休止
し、そのよこ入れノズルの配管系やタンク内の圧力が上
昇するため、そのよこ糸が選択され、よこ入れされると
連続運転稼動時よりも高い圧力で飛走する場合。
(3) たて糸開口パターンを変えるなど織物組織を変
更するときに、織機にかかる負荷が変わるため、回転数
が変動し、よこ糸の飛走状態が変化する場合。
これらの現象は、織機の過渡的な運転期間に起きてお
り、いずれも予見可能であるから、同時に制御対象とも
なり得る。
発明の目的 したがって、本発明の目的は、織機の過渡的な運転期間
で、予見可能なよこ入れ状態の急激な変化時に、係止ピ
ンの係止タイミングのずれによるよこ入れ不良を防ぎ、
織機を安定稼動させることである。
発明の解決手段 そこで、本発明は、前記先行技術を第1の制御系に組み
込み、これと別に第2の制御系を付加し、この第2の制
御系により、予見可能な変化に対処するようにしてい
る。すなわち第2の制御系は、予見可能なよこ入れ状態
の急激な変化時に、つまり、予見できるよこ入れ状態の
急激な変化の発生時点から安定状態に移行するまでの間
に係止タイミングを制御するために、解舒センサーから
の解舒信号をカウントして、その値をあらかじめ設定さ
れた基準の解舒量と比較し、それらが一致した時点で係
止させている。このように過渡的な運転期では、第2の
制御系により係止タイミングが制御され、織機が安定稼
動に移った時点で、第1の制御系により係止タイミング
が制御されるようになっている。
このようにして、係止ピンの係止タイミングは、実際の
よこ入れ状態に応じて、常に適切な方向に修正される。
実施例の構成 第1図は、本発明のよこ入れ制御装置1の構成およびそ
の制御対象としてのよこ入れ装置100の構成を示してい
る。
このよこ入れ装置100は、機械的な構成部分として、回
転ヤーンガイド2、測長貯留用のドラム3、係止ピン4
およびよこ入れノズル5を備えている。
上記回転ヤーンガイド2は、駆動モータ8によって駆動
され、給糸体6からよこ糸7を引き出しながら、その回
転運動によって、静止状態のドラム3の外周面によこ糸
を順次巻付けていく。そこで、上記係止ピン4は、ソレ
ノイド9によって駆動され、よこ糸7をドラム3の周面
で測長し、かつ貯留するとき、ドラム3の周面に突入
し、よこ糸7を係止状態としている。この係止ピン4が
後退したとき、貯留状態のよこ糸7は、ドラム3の外周
面から解舒され、よこ入れノズル5によってたて糸開口
中によこ入れされる。
そして、本発明のよこ入れ制御装置1は、第2の制御系
1aと第2の制御系1bに別れており、電気的な制御要素と
して、下記のものを備えている。
まず、第1の制御系の第1比較器10は、一方の入力端
で、織機の回転角を検出するためのエンコーダ11に接続
されており、また他方の入力端で、調整可能なタイミン
グ設定器12に接続されており、さらに出力側で切換器1
4、ドライバー13を経て、制御対象のソレノイド9に接
続されている。
一方、よこ入れ制御装置1は、フィードバック補正系の
検出端として、上記ドラム3の近くで、係止ピン4より
もよこ入れノズル5の側で、例えば、光学式の解舒セン
サー16を備えている。この解舒センサー16は、一対の投
受光素子を内蔵し、解舒数カウンタ17、第2比較器18、
記憶回路19、読み込み判断回路20および補正回路21を経
て、上記タイミング設定器12の調整用の入力端に接続さ
れており、また分岐して、解舒数適否判断用カウンタ22
を経て記憶回路19のリセット側入力端にも接続されてい
る。
次に第2の制御系1bの解舒数カウンタ23は、一方の計数
側入力端で解舒センサー16に接続されており、他方のリ
セット側入力端で第1比較器10の出力端に接続され、ま
た出力側で、切換器14、ドライバー13を経て、制御対象
のソレノイド9に接続されている。また解舒数設定器24
が、上記解舒数カウンタ23のカウント数比較側の入力端
に接続されており、さらに分岐して、第1の制御系1aの
解舒数カウンタ17および解舒数適否判断カウンタ22のカ
ウント数比較側入力端に接続されている。
一方、上記切換器14は、切換指令器15とともに切換手段
を構成しており、入力側で切換指令器15の出力端に接続
されている。
実施例の作用 次に、第2図(a)のタイムチャートを参照しながら、
よこ入れ制御装置1の安定稼動時の作用を説明する。既
に述べたように、回転ヤーンガイド2は、所定の速度で
回転しながら、給糸体6からよこ糸7を引き出し、測長
貯留用のドラム3の外周面に順次巻付けていく。この巻
付けの初期に、係止ピン4は、ドラム3の周面に突入し
ており、そこでよこ糸7を係止している。このようにし
て、よこ入れ装置100は、ドラム3の外周面で、よこ入
れに必要な1ピック以上のよこ糸7を巻付け状態で測長
し、かつよこ入れに備えて貯留していく。
この間、第1の制御系1aでは、エンコーダ11が、織機の
回転角Θを検出し、その角度に対応する信号を送り込ん
でいる。一方、タイミング設定器12は、係止ピン4の解
舒タイミング、つまり解舒回転角Θ1、および係止ピン
4の係止タイミング、つまり係止回転角Θ2に対応する
信号を第1比較器10に与えている。そこで、第1比較器
10は、それらを比較し、解舒回転角Θ1から係止回転角
Θ2の期間で、“H"レベルの駆動信号S1を発生し、ドラ
イバー13によってその駆動信号S1の“H"レベルの区間に
わたって、ソレノイド9を駆動し、係止ピン4を後退さ
せる。このとき、貯留状態のよこ糸7は、ドラム3の外
周面で解舒され、よこ入れノズル5によって、よこ入れ
用流体とともに、開口中によこ入れされる。
このよこ入れ中に、光学式の解舒センサー16は、よこ糸
7の解舒数と対応するパルス状の検知信号S2を発生す
る。1ピックのよこ入れに必要なよこ糸7の巻数が例え
ば「3」であれば、この検知信号S2は、正規の解舒中に
3つのパルスを含むことになる。
一方、このような解舒前に解舒数カウンタ17、解舒数適
否判断用カウンタ22、おおび記憶回路19は、あらかじ
め、リセット信号S3によって「0」の状態に設定されて
いる。そこで、解舒数カウンタ17は、よこ入れ動作中
に、検知信号S2の3つのパルスを計数し、最後の解舒時
点、つまり3つ目のパルスを受けた時点で、比較指令信
号S4を発生し、これを第2比較器18に送り込む。この第
2比較器18は、織機の1サイクルつまり1回転ごとに、
係止回転角Θ2と、比較指令信号S4の発生時点を比較
し、その時点差に対応する補正角信号ΔΘを発生し、そ
れを記憶回路19に記憶させる。
よこ入れが終了した時点で、読み込み判断回路20に読み
込み信号S5が入力されるため、読み込み判断回路20は、
その補正角信号ΔΘを記憶回路19から読み取り、補正回
路21に送り込む。この補正回路21は、それらの補正角信
号ΔΘの補正角度を織機の所定のサイクル毎に平均化
し、それに基づいてタイミング設定器12の係止回転角Θ
2を時間差の解消方向に補正するために、デイジタル量
またはアナログ量の補正信号S6を発生し、その係止回転
角Θ2を早める方向、または遅める方向に修正してい
く。したがって、織機の起動初期の基準係止タイミング
は、製織の進行にともなって、順次補正され、さらに補
正後の係止タイミングは、その後の製織の状況に応じ
て、更新されていく。なお解舒回転角Θ1は、最適開口
位置でよこ入れを行うために、あらかじめ決定された解
舒タイミングで動作し、修正されない。第2図(a)
は、係止回転角Θ2を早めるときをサイクルAで示し、
また逆に遅れさせるときをサイクルBで示している。
以上の動作は、通常の状態であるが、センサー16が
「2」以下、または「4」以上のパルスを検出したと
き、次のような動作が行われる。
まず、1サイクル中に、解舒センサー16から例えば2つ
のパルスしか出力されなかったときには、解舒数カウン
タ17によって、比較指令信号S4が出力されない。したが
って第2比較器18は、その1サイクルでの比較動作を行
わず、記憶回路19に補正角信号ΔΘを出力しない。この
とき、上記のような補正動作は行われない。この後、解
舒数カウンタ17、解舒数適否判断用カウンタ22、おおび
記憶回路19がリセット信号S3によって初期の状態に戻さ
れ、次のサイクルでの補助動作に備える。
次に、解舒センサー16が例えば、4つのパルスを発生し
たとき、解舒数カウンタ17は、誤ったタイミングで、第
2比較器18に比較指令信号S4を発生することになる。こ
のとき、記憶回路19は、その誤った情報を記憶する結果
となる。しかし、一方の解舒数適否判断用カウンタ22が
計数値として「4」に設定されているため、解舒センサ
ー16から検知信号S2によって4つのパルスが入力される
と、解舒数適否判断用カウンタ22は、記憶回路19に、補
助的なリセット信号S7を発生し、それによって、記憶回
路19の記憶内容を消去する。このため、読み込み判断回
路20は、記憶回路19から信号を読み込めないので、これ
によって誤動作は確実に防止できる。もちろん、これ以
上のパルス数が入力された場合でも、同様の動作が行わ
れる。解舒数適否判断用カウンタ22に1サイクル中に
「8」以上のパルスが入力されると、記憶回路19は、2
回以上リセットされることになるが、動作上問題は無
い。この状況は、第2図(a)のサイクルCにより、例
示されている。
一方、よこ入れ状態に急激な変化が起こるような場合、
それらの原因となる運転初期、多色よこ入れ時の選択信
号および開口パターンの組織変更などの信号は、あらか
じめ切換指令器15より切換器14に送られる。そこで、切
換器14は、今までの第1の制御系1aからの制御信号に代
えて、第2の制御系1bからの制御信号をソレノイド9に
送るように切り換える。この結果、ソレノイド9は、解
舒数カウンタ23の制御下に置かれる。
その制御は、第2図(b)に示す。まず第1比較器10よ
り送られる解舒回転角θ1に対応するリセット信号S3
で解舒数カウンタ23がリセットされ、同時に解舒数カウ
ンタ23から“H"レベル駆動信号S1′が発生する。この駆
動信号S1′は、ドライバ13により、その“H"レベルの区
間にわたって、ソレノイドを駆動し、係止ピン4を後退
させる。このとき、貯留状態のよこ糸7は、ドラム3の
外周面で解舒され、よこ入れノズル5によって、よこ入
れ用流体とともに、たて糸開口中によこ入れされる。
このよこ入れ中に解舒センサー16は、よこ糸7の解舒数
と対応するパルス状の検知信号S2′を発生する。のと
き、解舒数カウンタ23は、この検知信号S2′をカウント
し、そのカウント数を解舒数設定器24によりあらかじめ
設定された設定値と比較して、一致した時に上記駆動信
号S1′を“L"レベルとし、係止ピン4を前進させ、よこ
糸7を係止させる。ここで、1ピックのよこ入れに必要
なよこ糸の巻き数が例えば「3」であれば、解舒数設定
器24の設定値「3」に設定される。
一方、上記切換器14への切り換え指令の与え方として
は、原因ごとに次のような方法がある。
(1) 運転信号が入力されているとき、カラー選択信
号、または組織変更信号などが入力されたとき、第1の
制御系1aから第2の制御系1bに切り換え、よこ入れが安
定化するまでの一定時間経過後、再び第1の制御系1aに
切り換える。あるいは、第2の制御系1bに切り換えた
後、ピック数をカウントし一定値になったときに第1の
制御系1aに切り換える。
(2) よこ入れ用のエア圧を検出し、安定稼動可能な
範囲以外のとき、第2の制御系1bに切り換える信号を出
力する。
(3) 織機回転数を検出し、安定稼動な範囲以外のと
き、第2の制御系1bに切り換える信号を出力する。
なお、この実施例では、第2の制御系1bに切り換わって
いる間も、解舒センサー16からの検出信号S2′が第1の
制御系1aの解舒数カウンタ17に出力されているが、上記
急激なよこ入れ状態の変化から安定状態にもどった後
も、しばらく第2の制御系に切り換えておけば、その間
に第1の制御系1aの係止タイミングは、正常な基準係止
タイミングに補正される。
発明の変形例 上記実施例は、制御状態の急変を避けるために、補正回
路21によって、平均化しているが、この平均化機能は、
1サイクル毎の補正時には省略してもよい。解舒数カウ
ンタ17、23は、同時に用いられないから、一方のもの
で、他方を兼用すれば、いずれか省略できる。
尚、織機が高速で回転しており、しかもソレノイド9な
どの操作部に動作遅れが存在するときには、係止タイミ
ングは、その遅れ時間をあらかじめ見込んで、時間軸上
で適切なタイミングよりも早く設定される。
発明の効果 本発明では、下記の特有の効果が得られる。
まず第1に、第1の制御系では、実際のよこ入れ速度に
応じて、係止ピンの係止タイミングが自動的に補正され
るから、安定な測長貯留動作およびよこ入れが行え、よ
こ糸の過不足が確実に防止できる。
第2に、予見できるよこ入れ状態の急激な変化が起こる
とき、上記第1の制御系から第2の制御系に切り換わ
り、安定稼動に戻るまでの間、設定された解舒量と、実
際の解舒量を比較し、係止ピンを制御するため、過度運
転中にもよこ入れ不良が起きず、さらに安定した係止ピ
ン制御が実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のよこ入れ制御装置のブロック線図、第
2図(a)は第1の制御系による動作時のタイムチャー
ト図、第2図(b)は第2の制御系による動作時のタイ
ムチャート図である。 1……よこ入れ制御装置、2……回転ヤーンガイド、3
……測長貯留用のドラム、4……係止ピン、5……よこ
入れノズル、6……給糸体、7……よこ糸、8……駆動
モータ、9……ソレノイド、10……第1比較器、11……
エンコーダ、12……タイミング設定器、13……ドライバ
ー、14……切換器、15……切換指令器、16……解舒セン
サー、17……解舒数カウンタ、18……第2比較器、19…
…記憶回路、20……読み込み判断回路、21……補正回
路、22……解舒数適否判断用カウンタ、23……解舒数カ
ウンタ、24……解舒数設定器、100……よこ入れ装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】静止状態の測長貯留用ドラムの外周面に、
    回転ヤーンガイドによりよこ糸を巻付けることによっ
    て、測長しながら貯留し、係止ピンの進退運動によっ
    て、よこ糸の解舒および係止を制御し、よこ入れノズル
    によりよこ糸をたて糸開口中によこ入れするよこ入れ装
    置(100)において、よこ糸の解舒時にドラム上で解舒
    されるよこ糸の巻数を検知する解舒センサー(16)と、
    織機の回転角と設定された解舒タイミングおよび基準の
    係止タイミングとを比較し、上記解舒タイミングで上記
    係止ピンをドラム外周面から後退させ、また上記係止タ
    イミングで係止ピンをドラムの外周面に突入させ、さら
    に上記解舒センサーによって検出された最終巻数のよこ
    糸の解舒時点と設定された基準の係止タイミングとを比
    較して、その時間差を解消する方向に係止タイミングを
    修正する第1の制御系(1a)と、実際のよこ糸の解舒巻
    数と予め設定された解舒巻数とを比較し、それらの一致
    した時点で上記係止ピンをドラムの外周面に突入させ、
    また上記解舒タイミングで上記係止ピンをドラムの外周
    面から後退させる第2の制御系(1b)と、織機の安定稼
    動時には上記第1の制御系により上記係止ピンを制御さ
    せ、また予見できるよこ入れ状態の急激な変化時から安
    定稼動に入るまでの期間で上記第2の制御系により上記
    係止ピンを制御させる切換手段(14、15)とを具備する
    ことを特徴とする係止ピンの制御装置。
  2. 【請求項2】上記第1の制御系(1a)を、解舒タイミン
    グおよび基準の係止タイミングを設定する調整可能なタ
    イミング設定器(12)、このタイミング設定器からの解
    舒タイミングおよび基準の係止タイミングと織機の回転
    角とを比較して、係止ピンの駆動信号を発生する第1比
    較器(10)、上記解舒センサーからのパルス数を計数
    し、最終巻数の解舒時点で、比較指令信号を出力する解
    舒数カウンタ(17)、この解舒数カウンタからの比較指
    令信号と上記基準の係止タイミングとを比較して、その
    時間差に相当する補正角信号を発生する第2比較器(1
    8)、この第2比較器からの補正角信号を記憶する記憶
    回路(19)、この記憶回路の内容を読み込み、上記タイ
    ミング設定器に上記時間差を解消する方向に修正する読
    み込み判断回路(20)により構成することを特徴とする
    特許請求の範囲第1項記載のよこ入れ制御装置。
  3. 【請求項3】上記第1の制御系(1a)に、よこ入れに必
    要な巻数以上のパルスを計数した時点で、上記第2比較
    器からの出力信号を無効とする補助的な解舒巻数適否判
    断用カウンタ(22)を付加してなることを特徴とする特
    許請求の範囲第2項記載のよこ入れ制御装置。
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JP2834459B2 (ja) * 1988-11-30 1998-12-09 津田駒工業株式会社 織機の緯入れ制御装置
CN112053462B (zh) * 2020-09-01 2022-07-01 北京谛测科技有限公司 络筒机数字纱线精密定长仪断电续记方法、装置及设备

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