JPH07133100A - 石材移動機 - Google Patents

石材移動機

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Publication number
JPH07133100A
JPH07133100A JP27983893A JP27983893A JPH07133100A JP H07133100 A JPH07133100 A JP H07133100A JP 27983893 A JP27983893 A JP 27983893A JP 27983893 A JP27983893 A JP 27983893A JP H07133100 A JPH07133100 A JP H07133100A
Authority
JP
Japan
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stone
arm
suction
male screw
arms
Prior art date
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Application number
JP27983893A
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English (en)
Inventor
Masao Yamada
正男 山田
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MORI SETSUBI KK
Original Assignee
MORI SETSUBI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 石材を吸引保持した状態で傾斜配置し、その
状態で保持することができる石材移動機を提供する。 【構成】 回動筒64の一側側にはリンクアーム68,
70,73,75及び雄ネジ79等にて直線運動機構8
2が構成されている。軸69A,69B及び74A,7
4Bの間にはそれぞれ雄ネジ受け72及び雄ネジハブ7
8が回動可能に支持されている。雄ネジ受け72及び雄
ネジハブ78には傾斜用モータ77にて回動される雄ネ
ジ79が螺合されている。リンクアーム70,75に軸
支されるブラケット80の下面にはラック81が上下方
向に延びて固設されている。ラック81はギアボックス
90内に軸支されるスイング軸94に固設されたピニオ
ン95に歯合されている。スイング軸94にはスイング
ブラケット100,101を介して吸引部103,10
4が一体回動可能に連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は石材を吸引して昇降及び
移動配置するための石材昇降機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】石材加工業においては、加工する石板を
各加工工程間で運搬移動する作業が必要とされている。
この運搬移動作業は、加工途中の重い石板を各加工工程
の石材加工機に配置する場合や、各工程間で一時的に保
管する際に行われる。
【0003】従来、石板を容易に保持して運搬移動する
ことができるように、石板を負圧にて吸引保持して運搬
移動することができる石材昇降機が使用されている。こ
の種の石材昇降機には、例えば、石板を吸引保持する吸
引保持ユニットが門状の本体に移動可能に支持されたも
のがある。この石材昇降機は石板を吸引保持した吸引保
持ユニットを本体に備えられた案内部材に沿って直線上
を運搬移動させるようになっている。
【0004】又、支柱に支持され、2つに折れ曲がるア
ームの先端側に吸引保持ユニットを備えたものがある。
この石材昇降機は吸引保持ユニットを支柱付近から2つ
のアームを延ばして届く範囲内を移動させることができ
る。
【0005】さらに、加工する石板は立て掛けて保管す
ることが多いため、それぞれの石材昇降機の吸引保持ユ
ニットは石板を吸引保持した状態で傾斜配置することが
できるようになっている。これは、作業者が人力により
行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記のよう
な石材昇降機では、石材を立て掛ける際には、作業者が
石板が吸引保持された吸引ユニットを傾斜させ、この状
態で吸引ユニットを下降させて石板をラックに傾斜した
状態で載置させている。従って、重い石板を吸引した吸
引ユニットを傾斜させることはたいへんな重労働であっ
た。
【0007】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、石材を吸引保持した状
態で傾斜配置し、その状態で保持することができる石材
移動機を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、請求項1に記載の発明は、石材を吸引して保持する
ための吸引手段と、前記吸引手段を上下移動するための
昇降手段と、前記吸引手段を水平方向に移動するための
移動手段と、前記吸引手段を傾斜配置するための傾斜手
段とを備えた石材移動機において、前記傾斜手段を、回
転駆動手段と、前記回転駆動手段の回転運動を直線運動
に変換するための直線運動機構と、水平面内に配置さ
れ、前記直線運動機構にて回動される回動軸と、前記吸
引手段を支持するとともに、前記回動軸に一体回動可能
に連結された支持部材とにて構成した。
【0009】又、請求項2に記載の発明は、前記直線運
動機構は、本体に同一面内で回動可能に連結されるとと
もに、互いに係合されて同期して回動可能な一対の第1
のアームと、前記第1のアームのそれぞれに同一面内で
回動可能に連結される一対の第2のアームと、前記第2
のアームのそれぞれに回動可能に連結されるラックとか
らなり、前記回動軸には、前記ラックに歯合するピニオ
ンを一体回動可能に連結した。
【0010】
【作用】従って、請求項1に記載の発明によれば、石材
は吸引手段にて吸引保持され、吸引手段は昇降手段にて
上下方向に移動配置される。また、吸引手段は移動手段
にて水平方向に移動配置される。回転駆動手段の回転は
直線運動機構にて直線運動に変換される。水平面内に配
置された回動軸は直線運動機構にて回動される。この結
果、回動軸に一体回動可能に連結された支持部材にて吸
引手段が回動されて傾斜される。
【0011】又、請求項2に記載の発明によれば、上記
の作用において、第1のアームと第2のアームがほぼ直
線上に配置されるように連動して回動されると、ラック
が直線上を移動する。この結果、ピニオンが回動してピ
ニオンに一体回動可能に連結された回動軸が回動する。
【0012】
【実施例】以下、本発明を石材昇降機に具体化した一実
施例を図1〜図12に従って説明する。
【0013】図1に示すように、基台1の中央には円柱
形状の支柱2が立設され、複数の補助材3にて支持され
ている。この支柱2の上部には縦断面が長方形状の第1
アーム4が水平方向に延びて回動可能に支持されてい
る。又、支柱2の上部には第1アーム4の回動を制動す
るためのブレーキ部5が備えられている。このブレーキ
部5は第1アーム4に比較的弱い制動を与えるようにな
っている。
【0014】第1アーム4の先端側上下位置には一対の
取付板6a,6bがそれぞれ固設されている。この取付
板6a,6b間には支持軸7が固設されている。支持軸
7の上端には第1のスプロケット8が固設されている。
【0015】支持軸7にはその縦断面形状が前記第1ア
ームよりも小さい長方形状の第2アーム10が水平方向
に延びて回動可能に支持されている。この第2アーム1
0の長さは前記第1アーム4の長さのほぼ2倍となって
いる。第2アーム10側上下位置には一対の取付板11
a,11bがそれぞれ固設されている。この取付板11
aの上面及び取付板11bの下面にはそれぞれ軸受け1
2a,12bが固設されている。そして、軸受け12
a,12bには回動軸13が回動可能に支持されてい
る。
【0016】図2(a),(b)に示すように、回動軸
13の上端には、第2のスプロケット14が固設されて
いる。前記スプロケット8とスプロケット14との間に
は一対のロッド15,16のそれぞれの両端が、スプロ
ケット8に掛装される第1のローラチェーン17及びス
プロケット14に掛装される第2のローラチェーン18
にて連結された連結装置が配設されている。
【0017】回動軸13にはその縦断面形状が前記第2
アーム10よりも小さい長方形状の第3アーム19が水
平方向に延びるように固設されている。この第3アーム
19の長さは、前記第1アーム4の長さととほぼ同じと
なっている。本実施例においては、スプロケット8,1
4、ロッド15,16及びローラチェーン17,18に
より平行運動機構20が構成されている。また、平行運
動機構20、支柱2、第1アーム4、第2アーム10、
第3アーム19にて移動手段としての移動装置21が構
成されている。
【0018】第3アーム19の先端部下面には取付板3
1を介して支持フレーム32が固設されている。支持フ
レーム32にはチェーンホイスト33が吊架されてい
る。又、取付フレーム31の、チェーンホイスト33の
下方位置にはアイドラ34が固設され、さらに、アイド
ラ34の下方位置にはアイドラ35が固設されている。
チェーンホイスト33からはアイドラ34,35を介し
てチェーン36が下方に吊架されている。
【0019】取付板31の垂直面には四角筒状の支持筒
37が固設されている。図3,4に示すように、支持筒
37の下端の4面にはそれぞれブラケット38が固設さ
れている。各ブラケット38には一対の支持板39がそ
れぞれ下方に延出して備えられ、各両支持板39の先端
には軸40を介してガイドローラ41が回動可能に支持
されている。支持筒37の取付板31と反対側に位置す
るブラケット38Aの支持板39Aは他のブラケット3
8の支持板39よりも下方に延長され、その先端には軸
42を介して吊架治具43が備えられている。また、支
持筒37の上端には同様に4面にブラケット44がそれ
ぞれ固設されている。各ブラケット44には一対の支持
板45がそれぞれ上方に延出して備えられ、各両支持板
45の先端には軸46を介してガイドローラ47が回動
可能に支持されている。
【0020】支持筒37の内側には四角筒状の支持筒4
8が前記ガイドローラ41,47に支持されて上下移動
可能に配設されている。支持筒48の下端には、図5に
示すように、対向する面にそれぞれ上下方向に長い開口
部48aが形成されている。また、支持筒48の開口部
48aが形成された面と隣り合う面間には軸49に固設
されたローラベアリング50を介してアイドラシーブ5
1が回動可能に支持されている。このアイドラシーブ5
1は前記開口部48aから外部に突出されている。そし
て、前記チェーン36は支持筒48の外側から開口部4
8aを通ってアイドラシーブ51に巻き掛けられ、反対
側の開口部48aを通って吊架治具43に連結されてい
る。従って、支持筒48はチェーンホイスト33にて上
下移動可能に支承される。本実施例においては、取付板
31、支持フレーム32、チェーンホイスト33、チェ
ーン36、支持筒37、支持筒48及びアイドラシーブ
51等にて昇降手段としての昇降装置52が構成されて
いる。
【0021】図8に示すように、支持筒48の下端には
取付板60を介して支軸61が固着されている。支軸6
1の外側には上端及び下端に設けられたスラストベアリ
ング62,63を介して本体としての回動筒64がナッ
ト64aにて支承されている。回動筒64の上部一側面
には取付部65が固設されている。取付部65の上部に
は一側側に張り出して支持部65Aが設けられている。
支持部65Aの先端下面には支持板65aが下方に延出
形成されている。
【0022】図6,7に示すように、支持板65aと取
付部65との間には一対の軸66,67がそれぞれ固設
されている。軸66の両端部には第1のアームとしての
板状の一対のリンクアーム68の基端がそれぞれ回動可
能に支持されている。各リンクアーム68の基端側には
それぞれ歯68aが形成されている。各リンクアーム6
8の先端には軸69A,69Bを介してそれぞれ第2の
アームとしての板状の一対のリンクアーム70が回動可
能に支持されている。各リンクアーム70の先端にはそ
れぞれ歯70aが形成されている。また、各リンクアー
ム70の先端は軸71にて回動可能に連絡されている。
軸69Aと軸69Bの間には雄ネジ受け72が回動可能
に支持されている。
【0023】軸67の両端部には第1のアームとしての
板状の一対のリンクアーム73の基端がそれぞれ回動可
能に支持されている。各リンクアーム73の基端側には
それぞれ歯73aが形成されている。各リンクアーム7
3の先端には軸74A,74Bを介してそれぞれ第2の
アームとしての板状の一対のリンクアーム75が回動可
能に支持されている。各リンクアーム75の先端にはそ
れぞれ歯75aが形成されている。また、各リンクアー
ム75の先端は軸76にて回動可能に連絡されている。
軸74Aと74Bとの間には回転駆動手段としての傾斜
用モータ77が雄ネジハブ78を介して回動可能に支持
されている。雄ネジハブ78からは傾斜用モータ77に
連結された雄ネジ79が延出され、前記雄ネジ受け72
に螺合されている。 前記各リンクアーム68の歯68
aと相対する各リンクアーム73の歯73aとはそれぞ
れ歯合されている。また、前記各リンクアーム70の歯
70aと相対する各リンクアーム75の歯75aとはそ
れぞれ歯合されている。この結果、各リンクアーム68
と73、リンクアーム70,75はそれぞれ同期して回
動する。
【0024】前記軸71及び軸76には「コ」字形状の
ブラケット80が回動可能に支持されている。ブラケッ
ト80の下面にはラック81がその歯を回動筒64側に
向けて固設されている。本実施例においては、取付部6
5、リンクアーム68,69,71,74、軸66,6
7,72,75、雄ネジ79、雄ネジ受け76、雄ネジ
ハブ78及びブラケット80等により直線運動機構82
が構成されている。
【0025】図7に示すように、回動筒64の下端には
ギアボックス90が固設されている。ギアボックス90
のラック81が設けられた側には、ラック81の歯をギ
アボックス90内部に案内するラック摺動部91が形成
されている。ラック81はラック摺動部91に沿って上
下に移動する。
【0026】ギアボックス90の内部には一対のローラ
ベアリング92,93が配設されている。このローラベ
アリング92,93には回動軸としてのスイング軸94
が前記雄ネジ79と平行に支持されている。スイング軸
94の中央にはピニオン95が前記ラック81の歯に歯
合するように固設されている。従って、ラック81が上
下に移動するとピニオン95を介してスイング軸94が
回動する。尚、ギアボックス90とスイング軸94の間
にはオイルシール96が配設されている。また、スイン
グ軸94の一端側にはほぼL字形状の角度検出用金具9
7が固設されている。この角度検出用金具97の各先端
にはそれぞれ被検出部97a,97bが形成されてい
る。
【0027】スイング軸94の両端にはそれぞれ支持部
材としてのスイングブラケット100,101が固設さ
れている。各スイングブラケット100,101は下方
に延出され、その両下端を連結してスイングプレート1
02が固設されている。スイングプレート102の下面
にはスイング軸94の方向に並んで吸引部103,10
4が配設されている。各吸引部にはそれぞれ上面と下面
とを挿通して孔103a,104aが形成されている。
吸引部103,104の下面にはそれぞれ円環状のパッ
ド105,106が固設されている。
【0028】各孔103a,104aにはそれぞれアダ
プタ107,108を介してエアチューブ109,11
0が接続されている。この各エアチューブ109,11
0にはそれぞれカートリッジ式のエアフィルタ111,
112が配設されている。本実施例においては、吸引部
103,104、パッド105,106及びエアチュー
ブ109,110により吸引手段としての吸引装置11
3が構成されている。
【0029】図8に示すように、ギアボックス90の一
側面には取付金具120が水平に固設されている。取付
金具120の先端側上面には操作ボックス121が固設
されている。操作ボックス121の上面にはハンドル1
22が固設されている。このハンドル122は操作ボッ
クス121の左右両側に取着されており、作業者が両手
で把持できるようになっている。
【0030】取付金具120の基端側下面には近接スイ
ッチ123が固設されている。この近接スイッチ123
にはスイング軸94の回動に伴って前記角度検出用金具
97の各被検出部97a,97bが相対するようになっ
ている。すなわち、スイング軸94が回動してスイング
プレート102がスイング軸94の下方に移動配置され
ると、被検出部97aが近接スイッチ123をオンし、
スイングプレート102がスイング軸94の側方に移動
配置されると、被検出部97bが近接スイッチ123を
オンするようになっている。
【0031】又、操作ボックス121の内部には前記エ
アチューブ109,110が導入されている。そして、
このエアチューブ109,110は図示しないカートリ
ッジ式のエアフィルタを介して図示しない電磁弁に接続
されている。電磁弁にはエアの排出を行うためのエアチ
ューブ124が接続されている。このエアチューブ12
4は図示しないエアポンプに連結されている。又、操作
ボックス121には、エアの排出を行うためのエア排出
スイッチ、エアの導入を行うためのエア導入スイッチ、
スイング軸94の回動を行うためのワーク傾斜スイッチ
(いずれも図示せず)及び支持筒48を上下するための
昇降スイッチがそれぞれ備えられている。
【0032】以上のように構成された石板昇降機の作用
を、平らな状態で載置された石板をラックに立てた状態
で収容する場合について説明する。先ず、支持筒48を
移動させる石板Wの上方に移動させる。この際、回動筒
64は支持筒48に対して何れの方向にも自由に回動で
きるため、作業者はハンドル122を把持して吸引部1
03,104を移動する方向にむけて移動することがで
きる。
【0033】各アーム4,10,14が図10に示すよ
うに、交互に折り畳まれた状態から、支持筒48を支柱
2から離れた位置にあるラックまで移動させる場合につ
いて説明する。作業者はハンドル122を把持して回動
筒64を進む方向に回動させる。そして、例えば、矢印
に示す方向に移動させる。本実施例においては、第1ア
ーム4が支柱2に対して回動する。また、第2アーム1
0が第1アーム4及び第3アーム19に対して回動す
る。そして、第1アーム4と第3アーム19が、第2ア
ーム10に対して回動すると各スプロケット8,14が
各アーム4,19とともに回動する。この際、ローラチ
ェーン17,18が各スプロケット8,14に等しい長
さだけ巻きつくため、第1アーム4と第3アーム19の
回動量は等しくなるように規制される。すなわち、各ア
ーム4,10,19は、平行運動機構20により、図1
1に示すように、第1アーム4及び第3アーム19は互
いに平行な状態に規制されて移動配置される。第1アー
ム4及び第3アーム19を第2アーム10に対してほぼ
直線状となるまで回動させると、図12に示すように、
支持筒48を支柱2の近くからほぼ各アーム4,10,
19の長さの和だけ離れた位置まで移動させることがで
きる。また、この際各アーム4,10,19が交互に折
れるようになっているため、各アーム4,10,19が
延びるにあたって周囲のものに当たりにくい。従って、
比較的狭い場所においても使用することができる。
【0034】支持筒48が石板Wの上方に移動したら、
作業者は操作ボックス121の昇降スイッチを操作して
支持筒48を下降させ、吸引部103,104の各パッ
ド105,106を石板W表側のほぼ中央部に当接する
位置に配置させる。次に、この状態で操作ボックス12
1のエア排出スイッチを操作する。この結果、電磁弁が
作動してパッド105,106内側の空気が排出され
る。この結果、石板Wが吸引部103,104に吸引保
持される。この際、空気の排出に伴ってエアチューブ1
09,110内に取り込まれたごみ、石粉等はエアフィ
ルタ111,112にて濾過される。このエアフィルタ
111,112はカートリッジ式であるため、容易に内
部のフィルタを交換することができる。また、操作ボッ
クス121内にもカートリッジ式のエアフィルタが設け
られているため、より万全に空気中のごみ、石粉等を濾
過することができる。
【0035】次に、再び昇降スイッチを操作して、石板
Wが吸引保持された支持筒48を上昇させる。作業者
は、支持筒48が上昇してハンドル122が保持し易い
位置に移動したら支持筒48を停止させる。この石板W
が吸引された状態で、操作ボックス121のワーク反転
スイッチを操作する。このワーク反転スイッチの操作に
より、傾斜用モータ77が駆動されると、雄ネジ79が
回転して雄ネジ受け76を雄ネジハブ78に近づける。
すなわち、雄ネジ受け72及び雄ネジハブ78はリンク
アーム68,70,73,75で構成される直線運動機
構82において、軸69A,69Bと軸74A,74B
とを接近させる。この結果、リンクアーム68,73が
軸66,67を中心として下方に回動する。この際、各
リンクアーム68,73の歯68a,73aが歯合して
いるため、リンクアーム68,73は同期して回動す
る。また、リンクアーム70,75は各軸71,76を
下方に直線移動させるように回動する。この際、リンク
アーム70,75の各歯70a,75aが歯合している
ため、リンクアーム70,75は同期して回動する。従
って、ブラケット80を介してラック81が下方に移動
される。
【0036】ラック81がラック摺動部9内を下方に移
動すると、ギアボックス90内でラック81に歯合され
るピニオン95が回動する。ピニオン95が回動すると
ピニオン95が嵌入されたスイング軸94が同期して回
動する。スイング軸94が回動するに伴ってスイング軸
94の両端に固着され半径方向に延出されたスイングブ
ラケット100,101が同期して上方に回動される。
すなわち、スイングブレート102が上方に回動され
る。この結果、スイングプレート102の下面側に固設
された吸引部103,104が上方に回動されて吸引部
103,104のパッド105,106の開口側が上方
に移動される。この際、スイング軸94とともに角度検
出用金具97が回動してその被検出部97bが近接スイ
ッチ123に相対する位置に移動すると、その検出信号
に基づいて傾斜用モータ77の作動が停止される。従っ
て、吸引部103,104が、図8に二点鎖線で示す位
置まで回動した状態で停止されるため、石板Wがほぼ垂
直状態で保持される。この際、ブレーキ部5が第1アー
ム4の回動を制動しているため、石板Wが吸引保持され
た状態で各アーム4,10,19が作業者の望まない方
向に移動してしまうことはない。
【0037】作業者は石板Wがほぼ垂直状態で吸引保持
された支持筒48を、ハンドル122を両手で持って石
板Wを載置するためのラックまで移動させる。石板Wが
ラックの上に移動配置されたら昇降スイッチを操作して
支持筒48を下降させ、石板Wを傾斜した状態でラック
の所定位置に配置する。石板Wを傾斜した状態で移動さ
せる理由は、吸引部103,104とハンドル122が
設けられた操作ボックス121が近い位置に設けられて
いるため、石板Wを水平状態に配置した状態で移動する
と何らかの原因で石板Wが落下した場合、作業者の足に
石板Wが落下する可能性があるためである。従って、吸
引部103,104とハンドル122とを十分遠い位置
に設けた構成とすれば、吸引保持した石板Wを水平状態
のまま移動させることができる。
【0038】石板Wがラックの所定位置に配置された
ら、エア導入スイッチを操作する。すると、操作ボック
ス121内の電磁弁が作動してエアチューブ109,1
10ほ介して外気がパッド105,106の内側に導入
される。この結果、石板Wが吸引部103,104から
離れてラック上に離脱載置される。この後、作業者は再
び昇降スイッチを操作して支持筒48を上昇させる。
【0039】次に、回動スイッチを操作して傾斜用モー
タ77を逆転駆動させる。すると、雄ネジ79が逆回転
して、雄ネジ受け76と雄ネジハブ78とを離間させ
る。この結果、軸69A,69B及び軸74A,74B
が離間して、リンクアーム68,73が上方に回動す
る。すなわち、軸69A,69B及び軸74A,74B
が上方に移動する。また、リンクアーム70,75は水
平状態になるように回動する。この結果、各軸70,7
5は上方に直線移動する。すなわち、ラック81が上方
に移動される。以上の結果、スイング軸94が前述の方
向と逆方向に回動され、吸引部103,104が水平状
態になるように移動される。角度検出用金具97の被検
出部97aが近接スイッチ123に相対する位置に移動
すると傾斜用モータ77の作動が停止される。この結
果、吸引部103,104が水平状態に移動配置され
る。
【0040】以下同様にして石板Wを移動させることが
できる。作業者が支持筒48を支柱2側に移動させる場
合、各アーム4,10,19が、図11に示すように、
交互に折り畳まれるため、各アーム4,10,19の端
部間の長さが比較的小さいなる。この結果、各アーム
4,10,19の端部が周囲のものに当たることが防止
される。従って、比較的狭い工場内等においても、自由
に支持筒48を移動させることができる。
【0041】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で例えば次のよ
うに構成することもできる。 (1) 上記実施例では、直線運動機構82を構成する
軸70Aと70B間及び軸74Aと74B間を連結して
雄ネジ受け72及び雄ネジハブ78を設け、これらに螺
合する雄ネジ79を傾斜用モータ77にて回転させるこ
とにより、平行クランク82を運動させた。これを、軸
66,67をウォームギアとするとともに、このウォー
ムギアに歯合するウォームギアを介して傾斜用モータ7
7を連結し、軸66,67を回転することにより平行ク
ランク82を運動させるように構成してもよい。但し、
この場合は、軸66,67等に掛かる荷重が大きくな
る。
【0042】(2) 各リンクアーム68,70,7
3,75を2個づつ設けたが、それぞれの厚さを厚く形
成して、1個づつで直線運動機構82を構成するように
してもよい。
【0043】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、石
材を吸引保持した状態で傾斜配置し、その状態で保持す
ることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を具体化した石材移動機の正面図であ
る。
【図2】(a)は各アームを延ばした状態を示す平面図
であり、(b)は同じく各アームを折り畳んだ状態を示
す平面図である。
【図3】支持筒と支持筒とガイドローラとの位置関係を
示す平断面図である。
【図4】支持筒と支持筒とガイドローラとの位置関係を
示す正面図である。
【図5】支持筒とアイドラシーブとの関係を示す正面部
分断面図である。
【図6】傾斜装置を示す平面部分断面図である。
【図7】傾斜装置及び吸引装置の構成を示す正面部分断
面図である。
【図8】傾斜装置の構成を示す側面部分断面図である。
【図9】傾斜装置の作動状態を示す正面図である。
【図10】各アームが折り畳まれた状態を示す概略平面
図である。
【図11】各アームが延ばされる状態を示す概略平面図
である。
【図12】各アームが延ばされた状態を示す概略平面図
である。
【符号の説明】
21…移動手段としての移動装置、52…昇降手段とし
ての昇降装置、64…固定節としての回動筒、68…ク
ランクとしてのリンクアーム、70…連接棒としてのリ
ンクアーム、70A,70B…軸、73…クランクとし
てのリンクアーム、74A,74B…軸、75…連接棒
としてのリンクアーム、77…回転駆動手段としてのス
イング用モータ、79…軸、81…ラック、82…平行
クランク、95…ピニオン。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 石材(W)を吸引して保持するための吸
    引手段(113)と、 前記吸引手段(113)を上下移動するための昇降手段
    (52)と、 前記吸引手段(113)を水平方向に移動するための移
    動手段(21)と、 前記吸引手段(113)を傾斜配置するための傾斜手段
    とを備えた石材移動機において、 前記傾斜手段を、 回転駆動手段(77)と、 前記回転駆動手段(77)の回転運動を直線運動に変換
    するための直線運動機構(82)と、 水平面内に配置され、前記直線運動機構(82)にて回
    動される回動軸(94)と、 前記吸引手段(113)を支持するとともに、前記回動
    軸(94)に一体回動可能に連結された支持部材(10
    0,101)とにて構成したことを特徴とする石材移動
    機。
  2. 【請求項2】前記直線運動機構(82)は、 本体(64)に同一面内で回動可能に連結されるととも
    に、互いに係合されて同期して回動可能な一対の第1の
    アーム(68,73)と、 前記第1のアーム(68,73)のそれぞれに同一面内
    で回動可能に連結される一対の第2のアーム(70,7
    5)と、 前記第2のアーム(70,75)のそれぞれに回動可能
    に連結されるラック(81)とからなり、 前記回動軸(94)には、前記ラック(81)に歯合す
    るピニオン(95)を一体回動可能に連結した請求項1
    に記載の石材移動機。
JP27983893A 1993-11-09 1993-11-09 石材移動機 Pending JPH07133100A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR3008687A1 (fr) * 2013-07-16 2015-01-23 Neoditech Installation de manipulation d'objet, notamment de piece decoupee au laser

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