JPH07132865A - 自動車シート搭載用把持ハンド - Google Patents

自動車シート搭載用把持ハンド

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JPH07132865A
JPH07132865A JP5301209A JP30120993A JPH07132865A JP H07132865 A JPH07132865 A JP H07132865A JP 5301209 A JP5301209 A JP 5301209A JP 30120993 A JP30120993 A JP 30120993A JP H07132865 A JPH07132865 A JP H07132865A
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JP
Japan
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seat
vehicle body
clamp
clamp member
arm
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JP5301209A
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English (en)
Inventor
Kunji Kimura
訓司 木村
Hironobu Koda
博信 甲田
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シートを前後からクランプアームによってク
ランプして車体に自動搭載する把持ハンドであって、シ
ート搬入時、および搬入後のクランプアームの抜き取り
時に、これらのクランプアームが車体と干渉するのを防
ぐと共に、多様な仕様のシートの搭載が行えるようにす
る。 【構成】 シートクッション6Aの後面部に当接させる
後部クランプアーム28と、シートクッション6Bの前
部に当接させる前部クランプアーム32と、シートクッ
ション6Bの前部下面を支えるクランププレート44と
を設け、これらのクランプアーム28,32およびクラ
ンププレート44を作動させるエアシリンダ39,43
を本体フレーム19に装備して、シート搬入時にこれら
のエアシリンダ39,43が車体外に位置するように構
成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車の組立てライン
において車体にシートを自動搭載する際に使用する把持
ハンドに関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、特公平4−22751号公報
には、シートクッションの前部とシートバックの後面部
にクランプ部材を当てつけることによりシートをクラン
プし、このクランプ状態でロボット装置により該シート
を車体に搭載する自動車シート搭載用ハンド装置が開示
されている。これによれば、車体に対するシートの搭載
が自動化されることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
なハンド装置によってシートを搭載する場合、シートに
対してクランプ部材を前後から押し付けてクランプした
状態で車体にシートを搬入し、かつ搬入後には前後のク
ランプ部材をシートから離反させてクランプを解除し、
これらのクランプ部材を車体から抜き取ることになる
が、このような動作のためにクランプ部材を駆動するエ
アシリンダ等の駆動手段がハンド装置に取り付けられる
から、場合によってはこの駆動手段等がシートの車体内
への搬入時にピラー等の車体側部材と干渉する虞れがあ
る。また、シート搬入後、シートからクランプ部材を離
反させるため、前後のクランプアームの間隔が拡がり、
抜き取り時にクランプ部材がピラー等と干渉して、円滑
な抜き取りが阻害される虞れがある。特に近年の自動車
の組立てラインでは複数の車種の組立てが同一の組立て
ラインでなされており、車種が異なればドア用開口部の
大きさ、形状も変化するため上記の不具合の発生が考え
られる。
【0004】そこで本発明は、車体との干渉をなくして
シート搭載が行える自動車シート搭載用把持ハンドの提
供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の請求
項1に記載の発明(以下、第1発明と称す)は、前後の
クランプ部材によって、シートクッションの前部とシー
トバックの後面部とでシートをクランプして車体に搭載
する自動車シート搭載用把持ハンドであって、上記前後
のクランプ部材がアーム状とされて、一端がそれぞれの
駆動手段に連結されていると共に、前部クランプ部材の
駆動手段が、当該前部クランプ部材をシートクッション
前部に対し車体前後方向に離接させるものとされ、後部
クランプ部材の駆動手段が、上記シートバックの後方に
おいて当該後部クランプ部材をシートバック後面部に対
し車体前後方向に離接させるものとされ、かつこれらの
駆動手段が上記シートの車体内への搬入時に車体外に位
置するようにハンドフレームに取り付けられていること
を特徴とする。
【0006】また、請求項2に記載の発明(以下、第2
発明と称す)は、駆動手段は流体圧シリンダであって、
車体に対するシート搬入後のクランプ部材抜き取り時
に、これら部材の車体前後方向の位置を保持しながら上
記流体圧シリンダによる車体前後方向のシートクランプ
圧を低下させる制御手段が設けられていることを特徴と
する。
【0007】また、請求項3に記載の発明(以下、第3
発明と称す)は、前部クランプ部材側に、シートクッシ
ョンの前部を下方から支える補助クランプ部材が設けら
れていると共に、この補助クランプ部材の駆動手段が、
当該補助クランプ部材をシートクッション前部下面に対
し車体前後方向に離接させるものとされて、上記シート
の車体内への搬入時に車体外に位置するようにハンドフ
レームに設けられていることを特徴とする。
【0008】さらに、請求項4に記載の発明(以下、第
4発明と称す)は、前後のクランプ部材に異物の接触を
検出する検出手段が設けられていることを特徴とする。
【0009】
【作用】上記の第1発明によれば、クランプ部材の駆動
手段が、シートの車体内への搬入時に車体外に位置する
ようにハンドフレームに取り付けられているから、シー
ト搭載にあたって車体に挿抜するハンドの部材はアーム
状の前後クランプ部材だけで済み、大きな空間スペース
を必要とすることなく挿抜ができて車体との干渉を防止
できる。
【0010】また、第2発明によれば、シート搬入後の
クランプ部材抜き取り時に、流体圧シリンダ(駆動手
段)によるシートクランプ圧をシートクランプ状態で低
下させる制御手段が設けられているから、シートクラン
プ圧を落とすことによって各クランプ部材をシートから
離反させることなく、したがって車体との干渉が発生し
ない状態で、抵抗少なく抜き取りが行える。
【0011】また、第3発明によれば、シートの形状や
大きさなどの仕様が変わったために前部クランプ部材だ
けでは確実なクランプがしにくくなっても、補助クラン
プ部材でシートクッションの前部を下方から支えること
によって、仕様の異なる多数種のシートを確実にクラン
プして車体に搭載できることになる。
【0012】さらに、第4発明によれば、クランプ部材
に異物接触検出用の検出手段を設けているから、シート
搭載時等において、クランプ部材が車体に不測に接触し
た際には、その検出信号によりハンドの動きを動きを止
めるなどして、無理な状況でシート搭載が行われること
を防止できる。
【0013】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。
【0014】図1は自動車の組み立てラインにおけるシ
ート搭載ステーション1を示し、該ステーション1にお
いては、車体2を搬送するコンベヤ3の側部にテーブル
4が設けられ、このテーブル4上にシート移載装置5に
よって供給されたシート6をロボット装置7に取り付け
られた把持ハンド8によってクランプして車体2に搭載
するように構成される。そのため上記シート搭載ステー
ション1の上方には、上記車体搬送コンベヤ2と同方向
に架設された左右一対のガイドレール9,9が設けられ
ると共に、これらのガイドレール9,9に台車10が車
体搬送方向(簡略化のため、以下では、車体搬送方向を
前方側と称し、反対方向を後方側と称す)と同方向に移
動可能に架設されると共に、この台車10に設けた車体
搬送方向とは直角な方向のガイドレール11にロボット
装置7におけるロボットハンド12が移動可能に取り付
けられる。
【0015】さらに、上記ロボットハンド12はその下
部部分のロボットハンド12Aが昇降可能とされてお
り、この昇降で、下部ロボットハンド12Aの下部に装
備されている上記の把持ハンド8によって上記テーブル
4上のシート6をクランプして搬送されてきた車体2に
搭載するように構成されている。
【0016】上記ロボットハンド12には図示しない駆
動手段によって昇降される下部ロボットハンド12Aに
ブラケット13,13(図2および図3参照)が設けら
れて、このブラケット13,13に上記の把持ハンド8
側のブラケット14を連結することによって把持ハンド
8が下部ロボットハンド12Aに取り付けられる。その
場合、把持ハンド8のブラケット14は横軸15を介し
て下部ロボットハンド側ブラケット13,13に取り付
けられて該把持ハンド8の全体が図3に示す矢印X方向
に回動可能とされると共に、下部ロボットハンド12A
の内部に縦方向の螺軸16が回転のみ可能に設けられ、
この螺軸16にナット部材17が螺合され、かつこのナ
ット部材17と把持ハンド側ブラケット14とが、下部
ロボットハンド12Aに設けた図示しない開口部を通し
たリンク機構18によって連結されて、螺軸16を回転
させると、その回転方向に応じてナット部材17が上下
移動し、その動きがリンク機構18を介して把持ハンド
8側に伝達され、これによって把持ハンド8の全体が上
記のように横軸15を支点として回動されるようになさ
れている。
【0017】さらに、把持ハンド8は、上記のブラケッ
ト14に図示しない軸受けを介して連結された本体フレ
ーム19を有すると共に、この本体フレーム19の上記
ブラケット部分に前方側に延びる下部フレーム20が固
着され、この下部フレーム20に対応して上記本体フレ
ーム19に上部フレーム21が設けられ、かつ上記ブラ
ケット14に一端が固定された回動アーム49(図5参
照)が下部フレーム20と同方向に延出されて、上記上
部フレーム21と回動アーム49との間に第1のエアシ
リンダ22が縦方向に取り付けられる。このためエアシ
リンダ22を伸縮させると、その作動方向に応じて上記
軸受けによって本体フレーム19がブラケット14部分
を支点として図5に示す矢印Y方向に回動する。
【0018】したがって、把持ハンド8は前述の螺軸1
6の回転と第1エアシリンダ22の作動によって、矢印
X,Y方向の3次元方向に姿勢変更可能とされ、コンピ
ユータ23(図1参照)による制御で、シートクランプ
時の姿勢、車体2へのシート搬入時の姿勢、ならびに車
体2からの抜き取り時の姿勢が制御され、これによって
シートクランプならびにシート搭載が車体2と干渉する
ことなく行われる。
【0019】また、上記把持ハンド8においては、その
本体フレーム19の後部側寄りに該本体フレームを左右
に貫通する回転軸24が設けられ、この回転軸24の上
記車体搬送用コンベヤ3とは反対側の端部に回動アーム
25が取り付けられ、この回動アーム25に回転軸24
を回転させるための第2のエアシリンダ26が連結され
る。また、上記の回転軸24の他端部(つまりコンベア
3側端部)に回動アーム27を介して棒状の後部クラン
プアーム28の一端が、該後部クランプアーム28が車
体搬送用コンベヤ3と直角な方向に位置するように取り
付けられる。したがって、第2エアシリンダ26を作動
させたならば、その作動方向に応じて後部クランプアー
ム28が回転軸24を支点に上下に回動することにな
る。
【0020】その場合、上記後部クランプアーム28は
図6に示すように、回動アーム27の先端に固定される
内部アーム28Aと、該内部アーム28Aに外嵌された
外部アーム28Bとの2軸構造とされ、上記回動アーム
27に取り付けた状態では、内部アーム28Aの回動ア
ーム側端部(つまり内部アーム基部側端部)に嵌めたス
プリング29によって外部アーム28Bが押されて、該
外部アーム28Bの先端が内部アーム28Aの先端より
も若干量外方に突出されると共に、外部アーム28Bの
基部側端部が回動アーム27から離反し、この部分に隙
間30が形成される。一方、上記回動アーム27には上
記の隙間30の有無を検出する、たとえば近接スイッチ
(特にこのスイッチに限定されるものではない)のよう
なセンサ31が取り付けられて、シート搭載動作時に上
記の後部クランプアーム28の先端が車体2の、たとえ
ばピラーに当たって外部アーム28Bがスプリング29
に抗してスライドし、隙間30がなくなったときに、そ
れをセンサ31が検出して図1に示すコンピュータ23
に信号を送り、このコンピユータ制御によってロボット
装置7の動きを止めるか、シート搭載を中断して元の位
置に復帰させるような動作を行わせる。このようなアー
ム構造は次に述べる前部クランプアーム32の場合も同
様とされている。
【0021】なお、上記の外部アーム28Bの回転防止
と抜け止めのため、外部アーム28Bには複数の軸心方
向の長孔33,33が設けられて、これらの長孔33,
33に内部アーム28Aに植設したピン34,34が係
合されると共に、内部アーム28Aと外部アーム28B
との間に該外部アームと一体的にスライドするスペーサ
35,35が設けられる。
【0022】上記本体フレーム19に連結されている下
部フレーム20の前端部にはガイド部材36が取り付け
られて、このガイド部材36に前述の車体搬送用コンベ
ヤ3と平行に位置するガイドロッド37が先端突出状態
で挿嵌される。そして、このガイドロッド37の先端に
ブラケットブロック38が連結され、かつ該ブラケット
ブロック38に、上記車体搬送用コンベヤ3に直角な方
向に位置する前部クランプアーム32の一端が支持され
ると共に、ブラケットブロック32と本体フレーム19
とにわたって第3のエアシリンダ39が上記のガイドロ
ッド37と平行に取り付けられる。したがって、この第
3エアシリンダ39を作動させたならば、ブラケットブ
ロック38ならびに前部クランプアーム32が前後方向
に移動することになる。
【0023】加えて、上記のブラケットブロック38に
は吊り下げフレーム40が連結され、この吊り下げフレ
ーム40の前端部に、上記の前部クランプアーム32と
ほぼ同じ高さで、かつ当該前部クランプアームの前方側
に平行に位置する補助アーム41の一端が回転可能に支
持される。また、補助アーム41の端部には連結部材4
2が取り付けられ、この連結部材42と吊り下げフレー
ム40とにわたって、上記の第3エアシリンダ39に平
行する第4エアシリンダ43が取り付けられる。このた
め第4エアシリンダ43を作動させると、その作動方向
に応じて補助アーム41が回転(自転)する。そして、
この補助アーム41の他端寄り部位にクランププレート
44が下垂状態で取り付けられる。
【0024】また、前述の本体フレーム19には、車体
搬送用コンベヤ3側に位置規制プレート45(図2およ
び図3参照)が支持部材46,47に支持されて設けら
れ、把持ハンド8のシート6に対する接近時に、該位置
規制プレート45がシートバック6Aの側面に当接する
ようになされている。なお、第1ないし第4エアシリン
ダ22,26,39,43のそれぞれは本体フレーム1
9まわりに装備されているが、把持ハンド8がシート6
を車体内に搬入させた状態でも、これらのエアシリンダ
22,26,39,43ならびに本体フレーム19は車
体外に位置することになる。
【0025】さらに、前述のロボット装置7における台
車10には図1に示すように、上記第1から第4のエア
シリンダ22,26,39,43にエアを給排するた
め、およびロボット装置7の駆動のための駆動ユニット
48が装備され、これがコンピユータ23によって制御
される。その場合、シート6の車体搬入後に把持ハンド
8を車体2から抜き去るとき、コンピユータ23は、前
後クランプアーム32,28およびクランププレート4
3をシートクランプ位置に位置させたままで、これらの
クランプアーム32,28およびクランププレート43
を作動させるシリンダ26,39,43のシートクラン
プ方向の圧力を抜いて抜き取りを行うように各エアシリ
ンダ26,39,43を制御する。すなわち、エア圧を
抜くか、シリンダ内のピストン両側の室の圧力を同じに
してクランプ圧を解消させる。
【0026】次にシート搭載動作を説明する。
【0027】ロボット装置7が図1における鎖線位置に
待機している状態で、シート移載装置5によってテーブ
ル4にシート6が搬入され、シート搭載ステーション1
に車体2が搬入されると、これらの搬入検出によってロ
ボット装置7がテーブル4上のシート6に接近し、把持
ハンド8における前述の位置規制プレート45がシート
バック6Aの側面に当接することによって止まる。その
場合、後部クランプアーム28はシートバック6Aの後
方にシートバック後面から離れた状態で停止し、前部ク
ランプアーム32およびクランププレート44はシート
クッション6Bの前方にシートクッション前部から離れ
た状態で停止する(図2ないし図4参照)。
【0028】次に、第2エアシリンダ26が伸長され、
後部クランプアーム28が図4における実線位置から鎖
線位置に下降回動されて、該後部クランプアーム28が
シートバック6Aの後面部に当接されたのち第3エアシ
リンダ39が収縮され、前部クランクアーム32がシー
トクッション6B側に移動してシートクッション前部に
図6のように当接される。その場合、補助アーム41も
前部クランプアーム32と同時にシートクッション6B
側に接近する。なお、後部クランプアーム28と前部ク
ランプアーム32の作動は同時になされてもよい。
【0029】さらに、第4エアシリンダ43が収縮さ
れ、このために補助アーム41が回転し、これに取り付
けられているクランププレート44が持ち上げられて、
図7の鎖線で示すようにシートクッション前部の下面に
下方から当てつけられ、これによってシート6のクラン
プが完了する。
【0030】そして、ロボットハンド12がテーブル4
からシート6を持ち上げると共に、先に述べた螺軸16
の回転と第1エアシリンダ22の作動とによって、車体
2に対しドア用開口部を通してシート6を搬入しやすい
ように把持ハンド8ならびにシート6の姿勢制御がなさ
れ、その状態でロボットハンド12が車体搬送用コンベ
ヤ3側に移動すると共に、該ロボットハンド12がガイ
ドレール9,9にそって車体搬送方向と同方向に、かつ
車体2の搬送速度に同期して移動し、その間に把持ハン
ド8が車体2にシート6を搬入する。
【0031】そして、搬入後、前・後部クランプアーム
28,32ならびにクランクプレート44がシート6に
当接している姿勢を保ったままエアシリンダ26,3
9,43によるクランプ圧が落とされ、この状態でロボ
ットハンド12が復帰方向に移動し、車体2から上記ク
ランプアーム28,32ならびにクランププレート44
が抜き去られる。
【0032】このような構造によれば、クランプアーム
28,32ならびにクランププレート44を駆動するエ
アシリンダ26,39,43が本体フレーム19に装備
されていて、シート搭載時にも車体外に位置するように
なされているので、たとえドア用開口部が比較的狭い車
種の車体であっても、ピラー等との干渉をなくしてシー
ト搭載ができる。また、シート搬入後のクランプアーム
28,32ならびにクランププレート44の抜き取り
は、これらをシート6に当接させた状態のまま、エアシ
リンダ26,39,43によるクランプ圧を落として行
うから、シート6から離すことによってクランプを解除
する場合に比べて、車体2との干渉をよりなくすことが
できる。しかも、クランプ圧を落としているから、抵抗
少なく抜き取りが行える。
【0033】さらに、寸法および形状が違うために、前
部クランプアーム32をシートクッション前部に引っ掛
けにくく、したがって確実なクランプをしがたいシート
であっても、クランププレート44によってシートクッ
ション前部を下方から支えてクランプするようにしてい
るから、クランプを確実に行え、多仕様(換言すれば多
種の車種)のシートに対処することができることにな
る。
【0034】また、異物との接触を検出するセンサ31
を備えているので、無理な姿勢でのシート搭載を避ける
ことが可能となる。
【0035】なお、図1は車体の一方側にのみシート6
を搭載する装置を示しているが、シート搭載ステーシヨ
ン1には他方側にもシート6を搭載するための装置が設
けられることはもちろんである。
【0036】
【発明の効果】以上の記載によって明かなように、本発
明の第1発明によれば、クランプ部材の駆動手段が、シ
ートの車体内への搬入時に車体外に位置するようにハン
ドフレームに取り付けられているから、シート搭載にあ
たって車体に挿抜するハンドの部材はアーム状の前後ク
ランプ部材だけで済み、大きな空間スペースを必要とす
ることなく挿抜ができて車体との干渉を防止できる。し
たがって、車体のドア用開口部が比較的狭い車種の車体
に対してもシート搭載が無理なく行える。
【0037】また、第2発明によれば、シート搬入後の
クランプ部材抜き取り時に、流体圧シリンダによるシー
トクランプ圧をこれら部材の車体前後方向の位置を保持
しながら低下させる制御手段が設けられているから、シ
ートクランプ圧を落とすことによって各クランプ部材を
シートから離反させることなく、したがって車体との干
渉が発生しない状態で、抵抗少なく抜き取りが行える。
このため、ドア用開口部が比較的狭い車種の車体に対し
てもシート搭載が無理なく行える。
【0038】また、第3発明によれば、シートの形状や
大きさなどの仕様が変わったために前部クランプ部材だ
けでは確実なクランプがしにくくなっても、補助クラン
プ部材でシートクッションの前部を下方から支えること
ことによって、仕様の異なる多数種のシートを確実にク
ランプして車体に搭載できることになる。
【0039】さらに、第4発明によれば、クランプ部材
に異物接触検出用の検出手段を設けているから、シート
搭載時等において、クランプ部材が車体に不測に接触し
た際には、その検出信号によりハンドの動きを動きを止
めるなどして、無理な状況でシート搭載が行われること
を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例にかかるシート搭載ステー
ションの概略図である。
【図2】 上記実施例の把持ハンドの平面図である。
【図3】 上記把持ハンドの正面図である。
【図4】 上記把持ハンドの右側面図である。
【図5】 上記把持ハンドの左側面図である。
【図6】 上記把持ハンドにおける後部クランプアー
ムの断面図である。
【図7】 上記把持ハンドの要部の動作説明図であ
る。
【符号の説明】
2 車体 6 シート 6A シートバック 6B シートクッション 8 把持ハンド 19 本体フレーム 23 コンピュータ 26 第2エアシリンダ 28 後部クランプアーム 31 センサ 32 前部クランプアーム 39 第3エアシリンダ 41 補助アーム 43 第4エアシリンダ 44 クランププレート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前後のクランプ部材によって、シートク
    ッションの前部とシートバックの後面部とでシートをク
    ランプして車体に搭載する自動車シート搭載用把持ハン
    ドであって、上記前後のクランプ部材がアーム状とされ
    て、一端がそれぞれの駆動手段に連結されていると共
    に、前部クランプ部材の駆動手段が、当該前部クランプ
    部材をシートクッション前部に対し車体前後方向に離接
    させるものとされ、後部クランプ部材の駆動手段が、上
    記シートバックの後方において当該後部クランプ部材を
    シートバック後面部に対し車体前後方向に離接させるも
    のとされ、かつこれらの駆動手段が上記シートの車体内
    への搬入時に車体外に位置するようにハンドフレームに
    取り付けられていることを特徴とする自動車シート搭載
    用把持ハンド。
  2. 【請求項2】 駆動手段は流体圧シリンダであって、車
    体に対するシート搬入後のクランプ部材抜き取り時に、
    これら部材の車体前後方向の位置を保持しながら上記流
    体圧シリンダによる車体前後方向のシートクランプ圧を
    低下させる制御手段が設けられていることを特徴とする
    請求項1に記載の自動車シート搭載用把持ハンド。
  3. 【請求項3】 前部クランプ部材側に、シートクッショ
    ンの前部を下方から支える補助クランプ部材が設けられ
    ていると共に、この補助クランプ部材の駆動手段が、当
    該補助クランプ部材をシートクッション前部下面に対し
    車体前後方向に離接させるものとされて、上記シートの
    車体内への搬入時に車体外に位置するようにハンドフレ
    ームに設けられていることを特徴とする請求項1または
    2に記載の自動車シート搭載用把持ハンド。
  4. 【請求項4】 前後のクランプ部材に異物の接触を検出
    する検出手段が設けられていることを特徴とする請求項
    1に記載の自動車シート搭載用把持ハンド。
JP5301209A 1993-11-05 1993-11-05 自動車シート搭載用把持ハンド Pending JPH07132865A (ja)

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JP (1) JPH07132865A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100457314B1 (ko) * 2002-07-08 2004-11-16 현대자동차주식회사 차량용 시트 투입 장치
CN104924055A (zh) * 2015-06-19 2015-09-23 北京特种机械研究所 一种用于特殊机床搬运与精确对接的气垫运输设备

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KR100457314B1 (ko) * 2002-07-08 2004-11-16 현대자동차주식회사 차량용 시트 투입 장치
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