JPH07132805A - リターダシステム - Google Patents

リターダシステム

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JPH07132805A
JPH07132805A JP28119193A JP28119193A JPH07132805A JP H07132805 A JPH07132805 A JP H07132805A JP 28119193 A JP28119193 A JP 28119193A JP 28119193 A JP28119193 A JP 28119193A JP H07132805 A JPH07132805 A JP H07132805A
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JP
Japan
Prior art keywords
retarder
gas
oil
oil sump
air
Prior art date
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Pending
Application number
JP28119193A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kamimura
上村  博
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Exedy Corp
Original Assignee
Daikin Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Manufacturing Co Ltd filed Critical Daikin Manufacturing Co Ltd
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  • Braking Arrangements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 リターダによる制動力の立ち上がりを早め
る。 【構成】 リターダ装置1は、流体によって回転体を制
動する装置であり、リターダ2と、エアタンク4及び比
例電磁弁5からなる気体供給部と、アキュームレータ7
及び電磁切替え弁6からなる蓄積部とを備えている。リ
ターダ2は、内部に流体を有し、回転体に固定される回
転羽根車と、回転羽根車から流れる流体を受ける固定羽
根車とを含んでいる。気体供給部は、リターダ2内に気
体を供給して両羽根車間に流通する流体量を制御する。
蓄積部は、気体供給手段からの気体を蓄積し、気体供給
手段がリターダ2内に気体を供給し始めるときに、蓄積
した気体をリターダ2内に供給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、リターダシステム、特
に、流体によって回転体を制動するリターダを備えたリ
ターダシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】トラック、観光バス、クレーン車等の大
型車輌の補助ブレーキとして、従来より流体式リターダ
が用いられている。流体式リターダは、たとえばトラン
スミッションの出力側の回転軸に取り付けられ、流体に
より回転軸の回転を制動する。このようなリターダは、
主に、作動室内に収容されて互いに対向する1対の回転
羽根車から構成されている。各羽根車は、たとえばフル
ード・カップリングに用いられるようなものであり、放
射状に延びる複数の羽根部材が円環状に配置されてい
る。各羽根車は、一方が回転軸に固定可能であり、他方
がハウジングに回転不能に固定されている。また、作動
室の下方には、オイルを溜めたオイルサンプが配置され
ている。このオイルサンプに外部から圧縮空気が送られ
てくると、オイルサンプ内のオイルは作動油室に送られ
る。回転羽根車から流れるオイルは、遠心力により径方
向外方に移動するとともに、回転方向に流れる。する
と、オイルは固定羽根車の羽根部材に衝突し、回転羽根
車の回転方向と逆方向に流れて回転羽根車に戻る。この
固定羽根車から流れるオイルが、回転羽根車の回転を妨
げて、回転軸を制動する。
【0003】リターダによる制動力は、リターダ内に供
給される空気圧によって決まる。すなわち、空気圧が大
きければ、作動室におけるオイルの充填率が高くなり、
制動力が大きくなる。逆に空気圧が小さければ、作動室
におけるオイルの充填率が低くなり、制動力が小さくな
る。そこで、空気圧を調整してリターダの制動力を複数
段階に切り換える制御システムが設けられている。制御
システムは、一般に、圧縮空気が貯溜されたエアタンク
と、エアタンクからの空気を用いてリターダのオイルサ
ンプを加圧するための比例電磁弁と、比例電磁弁による
空気圧を調整するための信号を送るコントロールユニッ
トと、操作者からの操作によって切り換えられ、コント
ロールユニットに操作信号を送るためのレバースイッチ
とから構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のリターダシ
ステムでは、コントロールユニットからの信号により空
気比例弁が開けられると、エアタンクから圧縮空気がリ
ターダのオイルサンプに供給される。オイルは、加圧に
よって作動室内に充填されていく。この場合、オイルが
作動室内に一定量充填されるまでには時間がかかる。す
なわち、制動力の立ち上がりが遅い。
【0005】本発明の目的は、リターダの制動力の立ち
上がりを早めることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係るリターダシ
ステムは、流体によって回転体を制動するものであり、
リターダと気体供給手段と蓄積手段とを備えている。リ
ターダは、内部に流体を有し、回転体に固定される回転
羽根車と、回転羽根車から流れる流体を受ける固定羽根
車とを含んでおり、両羽根車間を流体が流通する。気体
供給手段は、リターダ内に気体を供給して両羽根車間に
流通する流体量を制御する。蓄積手段は、気体供給手段
からの気体を蓄積し、気体供給手段からリターダ内への
気体供給開始時に、蓄積した気体をリターダ内に供給す
る。
【0007】
【作用】本発明に係るリターダシステムでは、回転羽根
車は回転体とともに回転する。そして、気体供給手段か
らリターダ内に気体が供給されると、流体が回転羽根車
に供給される。固定羽根車から回転羽根車へと流れる流
体は、回転羽根車の回転を制動する。その結果、回転体
が制動される。
【0008】蓄積手段は、予め蓄積した気体を気体供給
手段の気体供給開始時に供給する。そのため、作動初期
段階でリターダ内の気圧が高くなり、回転羽根車及び固
定羽根車に速やかに流体が充填される。その結果、リタ
ーダの制動力の立ち上がりが早くなる。
【0009】
【実施例】図1に示すリターダシステム1は、リターダ
2と、リターダ2の動作を制御する制御システム3とか
ら主に構成されている。リターダ2は、図2に示すよう
に、作動室21と、作動室21の下部に設けられたオイ
ルサンプ22とから構成されている。作動室21のハウ
ジング23内には、ロータ24とステータ25とが対向
して配置されている。ロータ24及びステータ25は、
放射状に伸びる複数の羽根部材が円環状に配置された羽
根車である。ロータ24は、シャフト41に一体回転す
るように固定されている。シャフト41は、ハウジング
23にベアリング30を介して支持されており、図示し
ない左端が、たとえば車輌の出力側の軸等に連結可能で
ある。一方、ステータ25は、作動室21のハウジング
23に回転不能に固定されている。
【0010】オイルサンプ22内には、所定量のオイル
が貯溜されている。第1オイル供給配管26は、一端が
オイルサンプ22の底部付近で開口しており、他端がロ
ータ24とステータ25とで形成するトーラス空間に開
口している。また、オイルサンプ22の上部には、後述
する制御システム3から送られてくる圧縮空気が流入す
る開口22aが形成されている。
【0011】オイルサンプ22の側部には、オイルクー
ラー13が設けられている。オイルクーラー13は、ロ
ータ24とステータ25との間で高温になったオイルを
回収し、冷却した後に再びロータ24及びステータ25
に戻すものである。作動室23とオイルクーラー13と
の間には、オイル戻し配管27と第2オイル供給配管2
8とが設けられている。オイルクーラー13は、車輌の
冷却水を内部に循環させており、オイルから冷却水に伝
達された熱は、車輌のラジエータで大気に放散させられ
る。
【0012】次に、制御システム3について説明する。
制御システム3は、内部に圧縮空気が充填されたエアタ
ンク4と、エアタンク4とオイルサンプ22との間に設
けられた比例電磁弁5及び電磁切替え弁6とを有してい
る。エアタンク4と比例電磁弁5及び電磁切替え弁6と
の間には第1配管10が設けられており、比例電磁弁5
及び電磁切替え弁6とオイルサンプ22との間には第2
配管11が設けられている。第2配管11は、図2に示
すオイルサンプ22の開口22aに連結されている。比
例電磁弁5は、エアタンク4からの圧縮空気をオイルサ
ンプ22内に供給するか遮断するかを選択できる。ま
た、空気供給時には、供給圧を5段階に調整可能であ
る。電磁切替え弁6には、アキュームレータ7が接続さ
れている。電磁切替え弁6は、エアタンク4からの圧縮
空気をアキュームレータ7側に供給するか又はアキュー
ムレータ7内の圧縮空気を第2配管11を介してオイル
サンプ22内に供給するかを切替え可能である。
【0013】制御システム3は、例えばCPU,RA
M,ROM等を有するマイコンからなるコントロールユ
ニット8をさらに有している。コントロールユニット8
には、比例電磁弁5及び電磁切替え弁6が接続されてい
る。さらに、コントロールユニット8には、車輌の運転
席に設けられたハンドレバースイッチ9が接続されてい
る。ハンドレバースイッチ9は、運転者がリターダ2の
制動力を決定するための装置であり、5段階に制動力を
シフトできる。さらに、コントロールユニット8には、
オイルクーラー13の冷却水出口側に設けられた温度セ
ンサ12が接続されている。また、図示されてはいない
が、コントロールユニット8には、運転席に設けられた
オーバーヒート警告灯が接続されている。
【0014】次に、図3に示す制御フローチャートにし
たがって、制御システム3によるリターダ2の制御動作
について説明する。特に、コントロールユニット8にお
けるプログラムの動作に基づいて説明する。最初に、ス
テップS1では、各種の初期設定を行う。ここでは、比
例電磁弁5を閉じる。ステップS2に移行すると、電磁
切替え弁6に信号を送り、エアタンク4からアキューム
レータ7へと圧縮空気を供給する。アキュームレータ7
に所定量の空気が蓄積されると、ステップS3に移行
し、ハンドレバースイッチ9がオンされるのを待つ。ス
テップS3でレバー9がオンされたことが検出されると
ステップS4に移行する。ステップS4では、比例電磁
弁5に信号を送り、エアタンク4内の圧縮空気をオイル
サンプ22内に供給する。このときの比例電磁弁5によ
る供給圧は、ハンドレバースイッチ9によって決定され
ている。
【0015】またステップS5では、電磁切替え弁6を
切り替え、アキュームレータ7とオイルサンプ22とを
連通させる。この結果、アキュームレータ7内に蓄積さ
れた圧縮空気が、エアタンク4からの圧縮空気ととも
に、オイルサンプ22内に供給される。このように、リ
ターダ2の作動開始時にアキュームレータ7からの空気
が加えられるので、作動初期時の供給圧が高くなり、オ
イルサンプ22からロータ24及びステータ25にオイ
ルが素早く供給される。そのため、制動力が所望の値に
達するまでの立ち上がり時間を大幅に短縮できる。
【0016】ステップS6では、温度センサ12からの
信号に基づき、冷却水が所定温度を超えていないかどう
かを判断する。水温が所定温度を超えていればステップ
S7に移行して運転席の警告灯(図示せず)を点灯させ
た後ステップS8に移行し、水温が所定値を超えていな
い場合には直接ステップS8に移行する。ステップS8
では、運転者がハンドレバースイッチ9を切り替えたか
否かを判断する。スイッチ9が切り替えられたら、ステ
ップS9に移行して比例電磁弁5による調整圧を変更し
てからステップS10に移行する。ステップS9が切り
替えられなければ直接ステップS10に移行する。ステ
ップS10では、ハンドレバースイッチ9がオフされた
か否かを判断する。ハンドレバースイッチ9がオフされ
ていない状態では、ステップS6に戻り再び冷却水の温
度をチェックする。ハンドレバースイッチ9がオフされ
ると、ステップS11に移行し、そこで比例電磁弁5を
閉じる。そして、ステップS2に戻りアキュームレータ
7を蓄圧する。
【0017】実際の動作では、S6からS10までのル
ープ循環中に一定時間が経過するとアキュームレータ7
からの空気の放出は終了し、以後は、シフトレバースイ
ッチ9が切り替えられるまで、またはオフされるまで、
比例電磁弁5によって設定された一定圧でオイルサンプ
27は加圧され続ける。
【0018】
【発明の効果】本発明に係るリターダシステムでは、蓄
積手段が予め蓄積した気体を気体供給手段がリターダ内
に気体を供給し始めるときに供給するので、回転羽根車
及び固定羽根車への流体充填速度が速くなる。その結
果、リターダによる制動力の立ち上がりが早まる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるリターダシステムの制
御構成を示す概略模式図。
【図2】そのリターダの概略断面図。
【図3】その制御動作を示すフローチャート。
【符号の説明】 1 リターダシステム 2 リターダ 4 エアタンク 5 比例電磁弁 6 電磁切替え弁 7 アキュームレータ 8 コントロールユニット 24 ロータ 25 ステータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】流体によって回転体を制動するリターダシ
    ステムであって、 内部に流体を有し、前記回転体に固定される回転羽根車
    と、前記回転羽根車に対向して配置された固定羽根車と
    を含み、前記両羽根車間を流体が流通するリターダと、 前記リターダ内に気体を供給して前記両羽根車間に流通
    する流体量を制御する気体供給手段と、 前記気体供給手段からの気体を蓄積し、前記気体供給手
    段から前記リターダ内への気体供給開始時に、前記蓄積
    した気体を前記リターダ内に供給する蓄積手段と、を備
    えたリターダシステム。
JP28119193A 1993-11-10 1993-11-10 リターダシステム Pending JPH07132805A (ja)

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JP28119193A JPH07132805A (ja) 1993-11-10 1993-11-10 リターダシステム

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JP28119193A JPH07132805A (ja) 1993-11-10 1993-11-10 リターダシステム

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JPH07132805A true JPH07132805A (ja) 1995-05-23

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ID=17635621

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JP28119193A Pending JPH07132805A (ja) 1993-11-10 1993-11-10 リターダシステム

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19827604B4 (de) * 1998-06-20 2007-01-18 Zf Friedrichshafen Ag Hydrodynamischer Retarder für ein Kraftfahrzeug
CN110901613A (zh) * 2019-11-21 2020-03-24 清研瑞能(天津)科技有限公司 挂车车桥用开式液力缓速器及控制方法
CN113246938A (zh) * 2021-07-05 2021-08-13 陕西法士特齿轮有限责任公司 一种缓速器制动扭矩压力控制***和方法

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CN113246938B (zh) * 2021-07-05 2021-11-09 陕西法士特齿轮有限责任公司 一种缓速器制动扭矩压力控制***和方法

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