JPH07132620A - カラーインクジェット記録方法 - Google Patents

カラーインクジェット記録方法

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JPH07132620A
JPH07132620A JP28280293A JP28280293A JPH07132620A JP H07132620 A JPH07132620 A JP H07132620A JP 28280293 A JP28280293 A JP 28280293A JP 28280293 A JP28280293 A JP 28280293A JP H07132620 A JPH07132620 A JP H07132620A
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color
ink
droplets
droplet
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Genji Inada
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、高品位なカラー記録を行うことが
可能なカラーインクジェット記録方法および該方法を実
行する記録装置、さらに該記録装置を出力手段として備
えた情報処理システムを提供することを目的とする。 【構成】 本発明にもとづくカラーインクジェット記録
方法は、被記録媒体上の実質的同一箇所に着弾させる同
一色インク滴の総量と該インク滴の総数との比として表
される該インク滴の一滴あたりの平均量を、カラー記録
に先だって少なくとも2種類設定するステップと、複数
の色毎に平均量を選択し、該選択された平均量の同色イ
ンク滴を被記録媒体上の実質的同一箇所に着弾させカラ
ー記録を行うステップとを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高品位なカラー記録を
行うことが可能なカラーインクジェット記録方法および
該方法を実行する記録装置、さらに該記録装置を出力手
段として備えた情報処理システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、紙、布、プラスチックシート、O
HP用シート等の被記録媒体(以下単に記録紙ともい
う)に対して記録を行なう記録装置は、種々の記録方
式、例えばワイヤードット方式、感熱方式、熱転写方
式、インクジェット方式による記録ヘッドを搭載可能な
形態として提案されている。
【0003】しかし、そのような記録装置のなかで、低
騒音なノンインパクト記録として、記録素子上に配置し
た吐出口(ノズル)からインクを吐出させて記録紙上に
記録を行うインクジェット方式の記録ヘッドを具備した
記録装置は、高密度かつ高速な記録動作が可能であるこ
とから、情報処理システムの出力手段、例えば複写機、
ファクシミリ、電子タイプライタ、ワードプロセッサ、
ワークステーション等の出力端末としてのプリンタ、あ
るいはパーソナルコンピュータ、ホストコンピュータ、
光ディスク装置、ビデオ装置等に具備されるハンディま
たはポータブルプリンタとして利用され、かつ商品化さ
れている。この場合、インクジェット記録装置は、これ
ら装置固有の機能、使用形態等に対応した構成をとる。
一般にインクジェット記録装置は、記録手段(記録ヘッ
ド)およびインクタンクを搭載するキャリッジと、記録
紙を搬送する搬送手段と、これらを制御するための制御
手段とを具備する。そして、複数の吐出口からインク滴
を吐出させる記録ヘッドを記録紙の搬送方向(副走査方
向)と直交する方向(主走査方向)にシリアルスキャン
させ、一方で非記録時に記録紙を記録幅に等しい量で間
欠搬送するものである。この記録方法は、記録信号に応
じてインクを記録用紙上に吐出させて記録を行うもので
あり、ランニングコストが安く、静かな記録方式として
広く用いられている。また、インクを吐出する多数のノ
ズルが副走査方向に直線上に配置された記録ヘッドを用
いることにより、記録ヘッドが記録用紙上を一回走査す
ることでノズル数に対応した幅の記録がなされる。その
ため、記録動作の高速化を達成することが可能である。
【0004】上記記録素子、すなわちインクを吐出する
ためのエネルギーを発生するエネルギー発生手段として
は、ピエゾ素子などの電気機械変換体を用いたもの、レ
ーザーなどの電磁波を照射して発熱させ、この発熱によ
る作用で液滴を吐出させるもの、あるいは発熱抵抗体を
有する電気熱変換素子によって液体を加熱させるものな
どがある。
【0005】その中でも熱エネルギーを利用して液体を
吐出させる方式(いわゆるバルブジェット方式)の記録
ヘッドは、上記液体吐出口を高密度に配列することがで
きるために高解像度の記録をすることが可能である。そ
の中でも電気熱変換素子をエネルギー発生手段として用
いた記録ヘッドは、コンパクト化も容易であり、かつ最
近の半導体分野における技術の進歩と信頼性の向上が著
しいIC技術やマイクロ加工技術の長所を十二分に活用
でき、高密度実装化が容易で、製造コストも安価なこと
から有利である。
【0006】さらに、カラー対応のインクジェット記録
装置の場合、ブラック(B)、シアン(C)、マゼンダ
(M)、イエロー(Y)等のインクで被記録媒体上に画
素を形成するものであり、高精細な画像の出力、高速印
字の手段としてすぐれた利点を有している。
【0007】上記インクジェット記録装置は比較的容易
にA1等の大判記録が可能な構成を取ることもできるの
で、画像を読み取るリーダーを接続し原稿を複写するA
1版カラー記録対応の記録装置、例えばCAD出力用プ
リンター等のプロッターも製品化されている。また、一
方で多様な使い方が要求されるようになり、例えば会
議、講義等におけるプレゼンテーション用に投影可能な
OHPフィルムへの記録の需要が高まっている。したが
って、インクの吸収特性が異なる被記録媒体を必要に応
じて選択した際に、被記録媒体の種類に係わりなく最良
の記録が可能な記録装置の開発および製品化もなされて
いる。
【0008】上記インクジェット記録装置で階調を出す
方法としては、画像信号の一画素を2値記録の一画素に
対応させ、これをあらかじめ決められたしきい値によっ
て2値化し階調を表現する方法(ディザ法)や、特開昭
59−207265号、特開昭57−160654号の
ように、複数の液滴の合体液滴を形成しこれを被記録媒
体に着弾させることでドットの大きさを変える方法(液
滴変調法)、特開昭63−53052号のように、複数
の液滴を被記録媒体上の同一箇所に着弾させて1つのド
ットを形成し着弾液滴個数の多少によって階調を得る方
法(マルチドロップレット方式)がある。このうち、デ
ィザ法は画像解像度の低下をともない、また液滴変調法
では記録装置の紙間距離などの実用的な範囲において、
広い階調幅がとりにくいという欠点がある。これに対
し、マルチドロップレット方式は、小さな液滴のインク
ジェットヘッドを選ぶことで高解像かつ高階調な印字が
行なえる方式としてすぐれている。
【0009】図6はマルチドロップレット方式による画
素形成を説明するものである。すでに述べたように、マ
ルチドロップレット方式は、複数の液滴を実質的同一箇
所に重ねて着弾させ1つの画素を形成するものである
が、1個の液滴により形成されるものも1つの画素と考
えてもよい。
【0010】一般に液滴が被記録媒体上に着弾してもイ
ンクの浸透するまでに数百msec以上の時間が必要で
ある。このため、被記録媒体605上に先行液滴が着弾
すると被記録媒体上には半球状の液滴601が形成され
る。そこで、この被記録媒体上の先行液滴600に後続
液滴602を重ねて着弾させることにより、より大きな
半球上の液滴603を被記録材上に形成することがで
き、重ねあわせる液滴数を変えることで画素604を大
きさを制御することが可能である。
【0011】またより広い階調幅を得るために重ねあわ
せる液滴の個数を増加させることで記録速度が低下する
ことも考えられるが、すでに述べた液滴変調法や、特公
表昭63−502261号に記載のインクジェットヘッ
ドを用い異なるノズルから吐出された体積の異なる液滴
を極めて短い時間内に被記録材上で重ねて着弾させる方
法、などを組み合せて採用することでこの問題を解決す
ることができる。
【0012】以下、従来の記録方法を図面を参照しなが
ら説明する。
【0013】図7は、従来の記録方法が適用されるイン
クジェット記録装置の記録ヘッドおよびその周辺の概略
的構造を説明するためのものである。
【0014】記録ヘッド701は、キャリッジ702に
着脱自在に搭載されている。キャリッジ702は2本の
ガイド軸703aおよび703bに摺動自在にして係合
されており、これらのガイド軸703a,703bに案
内されながら不図示の駆動手段によって矢印A方向(主
走査方向)に往復移動する。
【0015】この記録ヘッド701はフルカラー画像を
形成するため、単色の記録ヘッドBk(ブラック対
応),C(シアン対応),M(マゼンタ対応),Y(イ
エロー対応)から成っている。各記録ヘッドは所定の密
度、例えば400dpiの密度で記録紙に相対し、キャ
リッジの移動方向と直角方向に配列されたオリフィスを
有する。用紙、OHPフィルム等の被記録媒体(以下、
記録紙とする)704は搬送ローラー対及びテンション
ローラー対(図示せず)に挟持され、矢印Bの方向(副
走査方向)に搬送される。参照符号705はその長手方
向が搬送ローラー対と並行を成すプラテンであり、記録
紙704の浮きやシワを防止するため、不図示の吸引手
段によって記録紙を吸引している。
【0016】図8は、キャリッジ803に搭載された記
録ヘッド801のオリフィス配置面の概略的構成を説明
するためのものである。オリフィス配置面802は、2
つのオリフィス列R1,R2が0.635umの間隔と
なるように配置されている。またオリフィス列R1,R
2内では、オリフィスが0.0635um間隔で配置さ
れている。オリフィス列R1のオリフィスMiとオリフ
ィス列R2のオリフィスNiはそれぞれインクジェット
ヘッド内で位置的に等しいレベルである。オリフィス列
R1のオリフィスは体積約5plの液滴(D1)を吐出
し、オリフィス列R2のオリフィスは体積約10plの
液滴(D2)を吐出するようあらかじめ設計されてい
る。
【0017】液滴D1,D2をそれぞれ所定個数、記録
紙上の実質的同一箇所に重ねて着弾させることで、記録
紙上の画素の大きさを制御することができる。例えば液
滴の最小吐出時間間隔2.5msec、キャリッジの移
動速度63.5mm/secとし、オリフィスMi,N
iを用いて記録紙上のほぼ同一箇所にインク総量が25
pl分の液滴を重ねて画素を形成する場合には、図9の
チャートの信号を液滴の吐出手段に印加し、オリフィス
Miより液滴D1を1個、オリフィスNiより液滴D2
を2個それぞれ吐出すればよい。
【0018】図10は、図1および2の構造のインクジ
ェット記録装置を用いたマルチドロップレット法による
画素形成の例である。液滴D1,D2を計5個重ねるこ
とでP1からP7まで7種類の大きさの画素を自在に得
ることができる。n1,n2はそれぞれ実質的同一箇所
に重ねる液滴D1,D2の個数である。本発明者が検討
したところによれば、下記の組成のインクと記録紙を用
い、400dpi画素密度で配置した画素パターンの反
射濃度を測定したところ、P1では0.4以下、P7で
は1.4以上であり、大幅な差の値を得ることができ
た。
【0019】 (インク) ジエチレングリコール 30.0重量% 水 67.5重量% 染料(CI.FB2) 3.0重量% (記録紙) 三菱製紙、IJマットコート紙 従来のマルチドロップレット方式では、1画素を形成す
る液滴が多いとき、すなわち記録紙上で大液滴化した互
いに異なるインク色の液滴どうしが隣接し接触した場合
に画素の混色が発生する。特に、イエロー色とブラック
色の単色領域が隣接部のような、隣接するインク色の明
度差が大きいときに著しく官能による画像の品位が低下
する。
【0020】図11は、後述する実施例の比較例とし
て、イエロー単色領域1107とブラック単色領域11
06の境界部における隣接したイエローの画素1109
とブラックの画素1108の記録紙上での形成を説明す
るものである。ここでnb1,nb2はそれぞれブラッ
ク色の1画素を形成するために被記録材上の実質的同一
箇所に着弾させる液滴D1,D2の個数であり、ny
1,ny2はそれぞれイエロー色の1画素を形成するた
めに記録紙上の実質的同一箇所に着弾させる液滴D1,
D2の個数である。
【0021】図11(a)の破線部の領域では、記録紙
上にて隣接する液滴が接触しない程度にnb1+nb
2、ny1+ny2が小さいとき、たとえば図11
(b)のようにnb1=ny1=1のとき、あるいは図
11(c)のように双方の液滴が接触しない場合には、
各々単色の画素1111,1110を形成する。しかし
隣接する液滴が接触する程度にnb1+nb2、ny1
+ny2がともに大きいとき、例えば図11(d)の場
合には、両者は浸透前または浸透過程中に接触し混色す
る。一般にインクの浸透は液滴が被記録材に着弾後、数
百msec以上経過して始まるが、混色はインクの表面
張力によりこれよりもはるかに速く行なわれるため、浸
透完了時にはブラックとイエローの混色した画素111
2になる。画像のブラック色とイエロー色の単色領域の
境界では複数画素の幅でこのような混色画素が形成さ
れ、画像の輪郭がぼやけ、画像の品位を低下させる。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、インクジェ
ット記録装置によるカラー画像では、特に単色領域の境
界での定着前のインクの混色によるにじみによって、画
像の輪郭がぼやけ、印字品位を低下させる問題がある。
これに対し、ディザ法のような画素面積を変調する方式
では、ドット単位での混色防止法として吸水性のよいコ
ート層をもつ専用紙を被記録媒体としたり、画素単位の
防止法としては、異なった色のドットを千鳥配列にする
方法、同一ラインを複数回のスキャンにより印字する方
法(実開昭63−312155号)が知られている。し
かし、マルチドロップレット方式に対しては、その高解
像、高階調性をいかした混色防止法は未だ知られておら
ず、上記の3つの防止法のいずれかをそのまま用いた場
合にも、画像出力のランニングコストが高くなったり、
ドットの千鳥配列による画素密度の低下、複数スキャン
による印字速度の低下などの各方法固有の欠点があっ
た。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明にもとづくカラーインクジェット記録方法
は、被記録媒体にインク滴を吐出することによって入力
画像情報のカラー記録を行うための複数色に対応した複
数のインクジェット記録ヘッドを用い、さらにインク滴
吐出の際に複数の同色インク滴を被記録媒体上の実質的
同一箇所に着弾させることで一つの画素を形成する方法
において、被記録媒体上の実質的同一箇所に着弾させる
同一色インク滴の総量と該インク滴の総数との比として
表される該インク滴の一滴あたりの平均量を、カラー記
録に先だって少なくとも2種類設定するステップと、複
数の色毎に平均量を選択し、該選択された平均量の同色
インク滴を被記録媒体上の実質的同一箇所に着弾させカ
ラー記録を行うステップとを有することを特徴とする。
好ましくは、インクを吐出するためにインクに膜沸騰を
生じさせる熱エネルギーを発生させる電気熱変換体を有
する。
【0024】また、本発明にもとづくカラーインクジェ
ット記録装置は、該カラーインクジェット記録方法にも
とづいてカラー記録を行うことを特徴とする。
【0025】さらに、本発明にもとづく情報処理システ
ムは、該カラーインクジェット記録装置を出力手段とし
て備えることを特徴とする。
【0026】
【実施例】以下、本発明にもとづくカラーインクジェッ
ト記録方法の一実施例を図面を参照しながら説明する。
なお、本発明が適用されるインクジェット記録装置の概
略的構成は、従来例で説明した装置(図7および図8参
照)と同じである。
【0027】一般に液滴吐出では1つの吐出信号の印加
により主たる液滴とともに複数の2次液滴(サテライト
液滴)が吐出するが、これらの液滴は通常被記録媒体の
ほぼ同一箇所に着弾し1つの画素を形成するため、これ
らの主液滴とサテライト液滴とをあわせて1つの液滴と
して表現しても特に問題はない。そこで以下では説明を
簡単にするため、1つの吐出信号の印加により1つの液
滴が吐出するものとする。
【0028】図1は本発明にもとづく方法の一実施例に
適用されるインクジェット記録装置の制御系の回路の概
略的構成を説明するためのものである。メインコントロ
ーラ2は各インク色の画素データ信号を画像リーダ等の
ホストコンピュータ1から受取り、1フレーム単位でバ
ッファ用のフレームメモリ3に格納する。記録時には、
メインコントローラ2はモータドライバ7を通じてキャ
リッジ送りモータ8の駆動を制御し、かつモータドライ
バ9を通じて紙送りモータ10の駆動を制御するととも
に、フレームメモリ3から読みだした各インク色毎の画
像データをもとに、ドライバコントローラ4およびヘッ
ドドライバ5を介してインクジェットヘッド6の吐出制
御を本発明のタイミングで行い、これにより高画質の画
像記録が得られる。
【0029】図2は、本発明にもとづく記録方法の流れ
をフローチャートにしたものである。
【0030】まず、S(ステップ)100で画像情報が
記録装置に入力されると、まずステップ101および1
02で画素の選択および選択された画素の液滴総量を算
出する。つぎに、隣接する画素間が同一色かどうかを判
断する(ステップ103)。同一色ではないと判断され
た場合はステップ104へ進み、隣接画素の液滴総量が
計算される。一方、同一色と判断された場合はステップ
109へ進み、隣接画素の液滴総量の計算および比較は
行われない。ステップ104で計算が終了すると、ステ
ップ105へ進み、計算結果の比較がなされる。ステッ
プ106で隣接画素の液滴総量がにじみを発生させる大
きさがどうか判断される。ここで、YESと判断された
場合、隣接画素の液滴総量の変更(ステップ107)お
よび液滴数の組合せ選択(ステップ108)がなされ
る。一方、ステップ106でNOと判断された場合はこ
のような変更および選択はなされず、ステップ109へ
進む。このようなステップ100〜109を繰り返し
て、全データの分析がなされるとステップ110へ進
み、インクジェット記録ヘッドによる記録動作が開始さ
れる。
【0031】つぎに、図3を参照して具体的に説明す
る。
【0032】本実施例は、最大画素を形成するために被
記録媒体(記録紙)上に実質的同一箇所に着弾させる液
滴D1,D2の数としてn3=2、n2=2の組み合せ
とn1=5、n2=0の組み合せがあらかじめ設定され
ており、それぞれ実質的同一箇所に重ねる液滴の平均体
積を約7pl、約5plとし、インク色毎に該組み合せ
を選択的に用い、少なくとも互いに異なる単色の領域の
境界部とその近傍においては、少なくとも一方のインク
色について、実質的同一箇所に重ねる液滴の最大画素形
成時の平均体積を、通常用いる値約7plよりも小さな
値、約5plに制限するカラーインクジェット記録方法
である。
【0033】すなわち、ブラック色、イエロー色とも画
像上でn1=3、n2=2の液滴の組み合せにより最大
画素を形成する場合、図2のようなブラック色の領域と
イエロー色の領域が接し双方でインク色の最も高い濃度
の画像領域が求められるとき、ブラック色の領域ではn
b1=3、nb2=2の組み合せを選び液滴の平均体積
を約7plとし、最大画素310を形成する。これに対
しイエローの色は、他の領域ではny1=3、ny2=
2の組み合せで最大画素を形成するが、この領域ではn
y1=5、ny2=0の組み合せを選び液滴の平均体積
を約5plとし画素311を形成する。このとき、2つ
の色領域の境界付近では、液滴の浸透後に混色のない画
素が形成できる。
【0034】このように本来の画像情報により、互いに
異なるインク色の、記録紙上の浸透完了前の液滴どうし
が接触する程度に記録紙上の液滴を大型化させる場合、
すなわち本実施例においては、ブラック色,イエロー色
ともn1=1、n2=2の組み合せを用いるとき、少な
くとも一方のインク色について、実質的同一箇所に重ね
る液滴の総量と液滴の数の比として表される該液滴の1
液滴当りの平均量を、通常用いる値より小さな値に選び
インクジェットヘッドへの印加信号とすることで、異な
るインク色の境界ににじみがなく品位低下のない画像を
得ることができる。
【0035】また図3ではイエロー色についてのみ液滴
D1,D2の個数の組み合せを変えているが、図4のよ
うに、ブラック色、イエロー色双方とも液滴D1,D2
の個数の組み合せを変更することや、図3の方法とは逆
に、図5のようにイエロー色についてはny1=3、n
y2=2とし、ブラック色ではnb1=5、nb2=0
とすることも考えられる。
【0036】以上は、ブラック色とイエロー色の単色領
域が接する場合について述べたが、本発明の方法の使用
を単色領域の境界部とその近傍のみに限定する必要はな
い。
【0037】なお本実施例は、例えば画像の単色領域の
境界のように、異なるインク色のにじみがめだちやすい
場合などに、実質的同一箇所に着弾させる液滴の総量と
該液滴の数の比として表される該液滴の1液滴当りの平
均量vを通常用いる一時的に変更する記録方法である
が、あらかじめ設定する1液滴当りの平均量はインク色
毎に個別に決めてもよい。また、1つのインク色につい
て通常の1液滴当りの平均量v1以外に複数の1液滴当
りの平均量v2,v3…を決めておき、記録紙のにじみ
率や画像によるにじみの発生しやすさ等に応じてv2,
v3等を選択的に用いてもよい。
【0038】なお、本発明は上記の各実施例のインク色
の組み合せや数値により限定されるものではない。さら
に本発明による記録方法は、各インク色毎の1つの画素
のための液滴の重ねあわせ個数により、画像上ににじみ
が発生する場合にのみ選択的に用いてもよい。また、本
発明は記録紙上での画素の配置パターンを特に限定せ
ず、所定の効果を得ることができる。
【0039】また、特に本明細の実施例では吐出させる
液滴体積の変調法として特公表昭63−502261号
記載の方法を用いたが、本発明の記録方法は特公表昭6
3−502261号との組み合せによってのみ達成され
るわけではなく、特開昭59−207265号、特開昭
57−160654号記載の方法やその他の、被記録材
への着弾前に液滴体積を変調する方法との組み合せによ
っても本発明の効果を実現できる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にもとづく
カラーインクジェット記録方法は、被記録媒体にインク
滴を吐出することによって入力画像情報のカラー記録を
行うための複数色に対応した複数のインクジェット記録
ヘッドを用い、さらにインク滴吐出の際に複数の同色イ
ンク滴を被記録媒体上の実質的同一箇所に着弾させるこ
とで一つの画素を形成する方法において、被記録媒体上
の実質的同一箇所に着弾させる同一色インク滴の総量と
該インク滴の総数との比として表される該インク滴の一
滴あたりの平均量を、カラー記録に先だって少なくとも
2種類設定するステップと、複数の色毎に平均量を選択
し、該選択された平均量の同色インク滴を被記録媒体上
の実質的同一箇所に着弾させカラー記録を行うステップ
とを有することを特徴とするものなので、マルチドロッ
プレット方式において、画像の色合いをほとんど変える
ことなく異なるインク色のドットの混色をなくし画像パ
ターンの輪郭のぼけによる品位の低下を防ぐことがで
き、高品位をカラー記録が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にもとづくカラーインクジェット記録方
法が適用される記録装置の制御系を説明するための図で
ある。
【図2】本発明にもとづくカラーインクジェット記録方
法を説明するためのフローチャートである。
【図3】本発明のカラーインクジェット記録方法にもと
づく画素形成を説明するための図である。
【図4】本発明のカラーインクジェット記録方法にもと
づく画素形成を説明するための図である。
【図5】本発明のカラーインクジェット記録方法にもと
づく画素形成を説明するための図である。
【図6】マルチドロップレット方式の説明するための図
である。
【図7】本発明が適用可能なインクジェット記録装置の
概略的構成を説明するための模式的斜視図である。
【図8】本発明が適用可能なインクジェット記録ヘッド
の概略的構成を説明するための模式的斜視図である。
【図9】インクジェット記録装置を駆動する信号の一例
を説明するための図である。
【図10】従来の方法にもとづく画素形成を説明するた
めの図である。
【図11】画素の混色状態を説明するための図である。
【符号の説明】
1 ホストコンピュータ 2 メインコントローラ 3 フレームメモリ 4 ドライバコントローラ 5 ヘッドドライバ 6 インクジェット記録ヘッド 310 画素 311 画素 410 画素 411 画素 510 画素 511 画素 600 先行液滴 601 半球状になった先行液滴 602 後続液滴 603 大液滴 604 画素 605 被記録媒体(記録紙) 701 インクジェット記録ヘッド 702 キャリッジ 703 ガイド軸 704 被記録媒体(記録紙) 705 プラテン 801 インクジェット記録ヘッド 802 オリフィス面 803 キャリッジ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被記録媒体にインク滴を吐出することに
    よって入力画像情報のカラー記録を行うための複数色に
    対応した複数のインクジェット記録ヘッドを用い、さら
    に前記インク滴吐出の際に複数の同色インク滴を前記被
    記録媒体上の実質的同一箇所に着弾させることで一つの
    画素を形成するカラーインクジェット記録方法におい
    て、 前記被記録媒体上の実質的同一箇所に着弾させる前記同
    一色インク滴の総量と該インク滴の総数との比として表
    される該インク滴の一滴あたりの平均量を、前記カラー
    記録に先だって少なくとも2種類設定するステップと、
    前記複数の色毎に前記平均量を選択し、該選択された平
    均量の前記同色インク滴を前記被記録媒体上の実質的同
    一箇所に着弾させカラー記録を行うステップとを有する
    ことを特徴とするカラーインクジェット記録方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の方法において、 前記インクジェット記録ヘッドは、前記インクを吐出さ
    せるために前記インクに膜沸騰を生じさせる熱エネルギ
    ーを発生させる電気熱変換体を有することを特徴とする
    カラーインクジェット記録方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のカラーインクジ
    ェット記録方法にもとづいてカラー記録を行うことを特
    徴とするカラーインクジェット記録装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載のカラーインクジェット記
    録装置を出力手段として備えることを特徴とする情報処
    理システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000273376A (ja) * 1999-03-23 2000-10-03 Konica Corp インクジェット用記録液及びインクジェット記録方法
JP2006137187A (ja) * 2004-11-10 2006-06-01 Xerox Corp カラー間のにじみの低減方法およびそのシステム

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