JPH0712998Y2 - 画像形成装置 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、レーザプリンタや複写機やファクシミリ等の
感光体上の像を転写して用紙に画像を形成する画像形成
装置に関する。

従来の技術 従来、この種の装置において、給紙されてきた用紙を搬
送ローラを介して感光体へ搬送する際に、該搬送ローラ
に付着した紙粉等を除去するものとして、例えば特開昭
62-229268号公報に記載されているように、現像器の下
部に搬送ローラに上側から摺接するブラシを取り付けた
ものが知られている。

考案が解決しようとする課題 しかし、これによるとブラシに溜った紙粉等を除去する
清掃作業は、現像器を本体から取り出してから行わなけ
ればならず、オペレータにとって大変な作業であった。
また、ブラシが現像器の下部に取り付けられているた
め、その清掃時に誤って現像器を落下させて破損する危
険性があるとか、トナーを飛散させてその事後処理に手
間がかかる等の恐れがあった。

本考案の目的は、このような問題を解決することにあ
る。

課題を解決するための手段 本考案は、現像器にトナーを補給するトナーカートリッ
ジを搬送ローラの近傍で現像器に着脱自在に装填し、該
トナーカートリッジの一部に搬送ローラを清掃する清掃
部材を取り付けたことを特徴とする。

作用 したがって、トナーを補給するためトナーカートリッジ
を新しいものと交換すると、清掃部材もそれと同時に新
しいものと交換される。

実施例 次に、本考案の実施例を図面にしたがって詳述する。

第１図は、本考案を適用したレーザプリンタの概略構成
図である。図中（10）はプリンタ本体で、上構造体（10
a）と下構造体（10b）とに二分される。（11）は給紙ト
レイで、プリンタ本体（10）に着脱自在に装填される。
（12）はドラム状の感光体で、反時計方向に回転され
る。この感光体（12）の周囲には、帯電チャージャ（1
3）、レーザによる光書込み装置（14）、現像器（1
5）、転写チャージャ（16）、分離搬送装置（17）、除
電器（18）及び感光体クリーニング装置（19）が配置さ
れており、公知の乾式トナー転写型電子写真装置を構成
している。

給紙トレイ（11）より給紙ローラ（20）によって給紙さ
れた用紙（Ｐ）は、該給紙ローラ（20）と感光体（12）
との間に配置された上下の搬送ローラ（レジストロー
ラ）（21a）・（21b）にくわえ込まれる。そして、その
用紙（Ｐ）は、感光体（12）上に形成されたトナー粉像
と位置整合がなされるようにこれら搬送ローラ（21a）
・（21b）でタイミングを取って感光体（12）と転写チ
ャージャ（16）との間に搬送され、トナー粉像を転写さ
れる。この後、その用紙（Ｐ）は、分離搬送装置（17）
によって定着装置（22）へ送られてトナー粉像を定着さ
れた後、排紙ローラ（23）によってプリンタ本体（10）
の外部の排紙トレイ（24）上に排出される。

現像器（15）は、その上部に着脱自在に装填されるトナ
ーカートリッジ（25）によってトナーを補給される。第
２図は、このトナーカートリッジ（25）の斜視図を示
す。トナーカートリッジ（25）の下面の開口は、該下面
に貼着されたシール部材（26）で密封されており、トナ
ーカートリッジ（25）を現像器（15）に装填するとき
は、これを剥ぎ取ることによってトナーカートリッジ
（25）内のトナーが現像器（15）に補給される。トナー
カートリッジ（25）の上面中央部には、下側の搬送ロー
ラ（21b）の一部を受け入れることができる半円筒形の
凹溝（27）が形成され、該凹溝（27）内の全長にブラシ
（28）が設けられている。また、トナーカートリッジ
（25）の上面には、用紙（Ｐ）を案内するため、凹溝
（27）の両側縁に沿って多数のリブ状突部（29）・（3
0）が設けられている。

上下の搬送ローラ（21a）・（21b）はプリンタ本体（1
0）の上構造体（10a）に設けられており、該上構造体
（10a）を下構造体（10b）に対して閉じた状態では、第
３図に示すように下側の搬送ローラ（21b）はその一部
がトナーカートリッジ（25）の凹溝（27）内に入り、ブ
ラシ（28）に当接する。したがって、搬送ローラ（21
b）が第３図において反時計方向に回転すると、それに
付着した紙粉等がブラシ（28）によって除去され凹溝
（27）内に貯溜される。

第４図に示すように上構造体（10a）を開くと、上下の
搬送ローラ（21a）・（21b）もこれと一体に移動し、こ
れらが、トナーカートリッジ（25）から離れる。そこ
で、該トナーカートリッジ（25）を現像器（15）から外
し、プリンタ本体（10）から取り出して新しいものと交
換すると、ブラシ（28）も交換される。したがって、ト
ナーカートリッジ（25）及びブラシ（28）は、使い捨て
であるためその清掃作業の必要はない。

第５図は本考案の他の実施例を示し、清掃部材としてブ
ラシ（28）に変えてブレード（31）をトナーカートリッ
ジ（25）の凹溝（27）内に配置し、該ブレード（31）を
下側の搬送ローラ（21b）に摺接させて該搬送ローラ（2
1b）を清掃するようにしたものである。この場合、ブレ
ード（31）は、ゴム製またはプラスチック製あるいはス
テンレスとかリン青銅等の金属板製とし、凹溝（27）内
の取付溝（32）に固定する。

考案の効果 本考案は、搬送ローラを清掃する清掃部材をトナーカー
トリジに取り付けたため、清掃部材のための特別の保持
部材を用意する必要はなく、経済的である。また、清掃
部材を、使い捨てとするトナーカートリッジに取り付け
たため、清掃部材及びそれを保持するトナーカートリッ
ジを清掃する必要はなく、保守が容易である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案を適用したレーザプリンタの概略構成
図、第２図はそのトナーカートリッジの斜視図、第３図
は該トナーカートリッジと搬送ローラの断面図、第４図
はプリンタ本体の上構造体を開いた状態の概略図、第５
図は本考案の他の例の要部断面図である。 （12）……感光体 （15）……現像器 （21a）・（21b）……搬送ローラ （25）……トナーカートリッジ （28）……ブラシ（清掃部材） （31）……ブレード（清掃部材）

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁶ 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｇ０３Ｇ 15/00 ５１０ 2107−2Ｈ 21/10 21/16 Ｂ４１Ｊ 29/00 Ｊ

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】給紙されてきた用紙を搬送ローラを介して
   感光体へ搬送し、該感光体上の潜像を現像器で現像して
   用紙上に転写する画像形成装置において、前記現像器に
   トナーを補給するトナーカートリッジを前記搬送ローラ
   の近傍で現像器に着脱自在に装填し、該トナーカートリ
   ッジの一部に前記搬送ローラを清掃する清掃部材を取り
   付けたことを特徴とする、画像形成装置。